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【発明の名称】 電気掃除機の集塵装置
【発明者】 【氏名】平原 嘉幸
【住所又は居所】神奈川県秦野市堀山下43番地 東芝テック株式会社秦野工場内

【要約】 【課題】筒フィルタのメッシュ体にて捕捉した塵埃の取り除きを容易にできる電気掃除機の集塵カップを提供する。

【解決手段】風向制御体75のフィルタ保持体88の筒フィルタ89を、風向制御体75の枠体76の排気口77に挿入する。枠体76の排気口77に対して筒フィルタ89を軸方向に沿って引いて摺動させる。枠体76の排気口77に植毛した塵取りブラシ81にて筒フィルタ89のメッシュ体94の表面を擦る。筒フィルタ89のメッシュ体94にて捕捉してメッシュ体94の表面に付着した塵埃を塵取りブラシ81にて容易に取り除くことができる。筒フィルタ89のメッシュ体94にて捕捉した塵埃を取り除く作業が容易になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通過する吸込風から塵埃を捕捉する捕捉部が側面に形成された略筒状の捕捉体と、この捕捉体が軸方向に沿って摺動可能に挿入される挿入口、およびこの挿入口への前記捕捉体の摺動でこの捕捉体の捕捉部にて捕捉した塵埃を取り除く清掃手段を備えた取付部とを具備したことを特徴とした電気掃除機の集塵装置。
【請求項2】 取付部にて開閉可能に閉塞される開口部を備え、吸込風から塵埃を集塵する集塵部を具備し、捕捉体は、前記取付部の挿入口からの引き出しで、この挿入口に先端域を係止させる係止部を備えたことを特徴とした請求項1記載の電気掃除機の集塵装置。
【請求項3】 取付部にて開閉可能に閉塞される開口部を備え、吸込風から塵埃を集塵する集塵部を具備し、捕捉体は、前記取付部の挿入口からの引き抜きで、この取付部による前記集塵部の開口部の閉塞を開口可能にすることを特徴とした請求項1記載の電気掃除機の集塵装置。
【請求項4】 取付部は、集塵部の内部へと吸い込まれた吸込風を旋回させる旋回風構成体を備えたことを特徴とした請求項3記載の電気掃除機の集塵装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通過する吸込風から塵埃を捕捉する電気掃除機の集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機の集塵装置としては、例えば図11に示す構成が知られている。
【0003】そして、この図11に示す集塵装置としての集塵カップ1は、吸い込んだ吸込風を旋回させて塵埃を遠心分離にて集塵する、いわゆるサイクロン方式の電気掃除機に用いられ、上端に開口部2が開口した集塵部としての略有底円筒状のカップ部3を備えている。このカップ部3は、このカップ部3の内部へと吸い込まれた吸込風から塵埃を分離し、この分離された塵埃を集塵する。
【0004】また、このカップ部3の開口部2には、この開口部2を閉塞する取付部としての蓋部である風向制御体4が着脱可能に取り付けられて、この風向制御体4にて開閉可能に閉塞される。この風向制御体4の下端面には、カップ部3の内部へと吸い込んだ吸込風を旋回させてこの吸込風とともに吸い込んだ塵埃をカップ部3内にて遠心分離させる旋回風構成体としてのサイクロン機構5が設けられている。
【0005】さらに、この風向制御体4には、カップ部3の内部へと吸込風を流入させる流入口6と、このカップ部3の内部に吸い込んだ吸込風を図示しない電動送風機の吸込側へと排気させる排気開口7とが並設された状態で上下方向に向けて開口されている。そして、この排気開口7の下端側には、網状体にて形成された有底円筒状の捕捉体としての筒フィルタ8が取り付けられている。この筒フィルタ8は、カップ部3内を通過した吸込風が通過することにより、このカップ部3での遠心分離では分離できなかった塵埃を捕捉する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の集塵カップ1では、カップ部3での遠心分離では集塵できなかった塵埃を捕捉する筒フィルタ8の表面積をより大きくするために、この筒フィルタ8を有底円筒状に形成してこの筒フィルタ8の目詰まりを防止しているが、カップ部3にて塵埃を遠心分離する度に、このカップ部3での遠心分離では集塵できなかった塵埃が筒フィルタ8の表面に随時付着してしまう。
【0007】このため、この筒フィルタ8の目詰まりを確実に防止するためには、カップ部3内に集塵された塵埃を取り除く際に、筒フィルタ8の表面に付着した塵埃を直接手などで取り除かなければならないから、この筒フィルタ8の表面に付着した塵埃を取り除くことが容易ではないという問題を有している。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、捕捉部にて捕捉した塵埃の取り除きが容易な電気掃除機の集塵装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電気掃除機の集塵装置は、捕捉部が側面に形成された略筒状の捕捉体と、この捕捉体が軸方向に沿って摺動可能に挿入される挿入口、およびこの挿入口への捕捉体の摺動で捕捉部にて捕捉した塵埃を取り除く清掃手段を備えた取付部とを具備したものである。そして、取付部の挿入口に挿入された捕捉体をこの挿入口に対して軸方向に沿って摺動させることにより、この捕捉体の側面の捕捉部にて捕捉した塵埃が清掃手段にて取り除かれるので、この捕捉部にて捕捉した塵埃の取り除きが容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の第1の実施の形態の構成を図1ないし図6を参照して説明する。
【0011】図1ないし図6において、11は電気掃除機で、この電気掃除機11は、いわゆる循環式かつサイクロン式であるアップライト型の掃除機である。また、この電気掃除機11は、ケース体としての掃除機本体12を備えており、この掃除機本体12は、内部に電動送風機13が収容される中空なモータケース部14を有している。
【0012】このモータケース部14内における電動送風機13の上側には、この電動送風機13へと電力を供給させるコード15が巻回されて配設されている。このコード15の先端部には、プラグ部16が取り付けられている。そして、モータケース部14の周面部には、内部からプラグ部16およびコード15を外部へと巻き取り可能に導出させるコード口17が開口されている。
【0013】さらに、モータケース部14の後側の側面部には、中空な細長略角筒状の風路ケース部21が並設されている。また、モータケース部14の上端面には、円弧状の取手部22が取り付けられている。
【0014】そして、風路ケース部21の上端面には、後側に向けて折り曲げ可能な細長略棒状のハンドル体23が突設されている。このハンドル体23の基端域には、このハンドル体23による風路ケース部21への係合を解除させる解除ボタン24が設けられている。また、ハンドル体23の先端部には、電動送風機13をオンオフさせる駆動スイッチ26を備えた手許操作部25が設けられている。
【0015】一方、風路ケース部21内には、モータケース部14を介して電動送風機13の排気側に連通した排気風路31が形成されている。この排気風路31は、風路ケース部21内の略全域に亘って長手方向に沿って設けられている。また、風路ケース部21の下端面には、排気風路31の終端を構成する循環排気口32が開口されている。さらに、風路ケース部21の周面部の側方には、排気風路31を通過する排気風の一部を外部へと排気させる複数の外部排気口33が開口されている。
【0016】また、図6に示すように、風路ケース部21内には、本体吸気口34が一端に開口され内部に吸気風路35が形成された略円柱状の吸気管36が取り付けられている。この吸気管36は、排気風路31とは別体であり、排気風路31の同心状に配設されている。また、吸気管36の他端には、本体吸気口34に対して約90°屈曲した流出口37が開口されている。この流出口37は、風路ケース部21の前側の下方域に開口された吸気連通口41に円環状のパッキン42を介して気密に連通接続されている。
【0017】さらに、吸気管36の周面部には、円筒状の分岐管部43が一体的に突設されている。この分岐管部43内には吸気管36の吸気風路35に連通した分岐風路44が形成され、この分岐管部43の先端には分岐吸気口45が開口されている。この分岐吸気口45は、風路ケース部21の一側の下方域に開口されたホース体接続口46を介して外部へと突出している。
【0018】また、このホース体接続口46に対向した風路ケース部21の下方域には、分岐吸気口45に一端部を接続したホース体47の他端部が取り外し可能に接続される図示しないホース受部が設けられている。そして、風路ケース部21の後側の上方域には、ホース体47の中間部を着脱可能に保持する略C字状のホース保持凹部49が設けられている。
【0019】一方、モータケース部14の下端面には、電動送風機13の吸込側を開口させる連通口51が開口されている。この連通口51内には、この連通口51から電動送風機13へと吸気される吸込風を整流する円環状のインデューサ52が取り付けられている。このインデューサ52の外側面には、細長円筒状のリーク弁取付部53が一体的に取り付けられている。このリーク弁取付部53の先端部には、リーク弁54が取り付けられている。このリーク弁54は、風路ケース部21の後側の中間域に開口されたリーク弁通気口55にて外部に連通している。
【0020】さらに、モータケース部14の連通口51の下側には、電動送風機13による吸気とともに吸い込まれた塵埃を分離して捕捉する塵埃分離部としての集塵装置である集塵カップ61が着脱可能に取り付けられている。この集塵カップ61は、風路ケース部21の長手方向における側方である前側に着脱可能に取り付けられる。
【0021】また、この集塵カップ61は、吸込風とともに吸い込んだ塵埃をこの吸込風から分離して集塵する略有底円筒状の集塵部としてのカップ部62を備えている。このカップ部62の側面である周面部63は、このカップ部62の軸方向における一端部である上端部に開口された開口部64側から、このカップ部62の軸方向における他端部である下端部としての底部65側に向けて徐々に縮径したテーパ状に形成されている。また、このカップ部62の開口部64は、モータケース部14の連通口51に嵌合可能であり、この連通口51に嵌合させることにより、インデューサ52の吸込側に気密に接続されて、電動送風機13の吸込側に気密に連通される。
【0022】さらに、このカップ部62の開口部64側の周面部63における後側には、このカップ部62内に吸込風を流入させる流入口66が先端に開口された円筒状の吸気筒部67が一体的に突設されている。この流入口66は、カップ部62の径方向に向かう開口方向を有している。また、この流入口66は、風路ケース部21の吸気連通口41に気密に連通接続されて、吸気管36の吸気風路35の排気側に気密に連通される。すなわち、この流入口66は、風路ケース部21の吸気管36からの吸込風をカップ部62内へと流入させる。
【0023】また、このカップ部62の周面部63の流入口66より下側である底部65側には、このカップ部62の開口部64をモータケース部14の連通口51に嵌合させた状態で、このカップ部62の底部65を風路ケース部21の前側の下方域に位置決め固定させるロック機構としての図示しないクランプ部が設けられている。このクランプ部は、風路ケース部21の前側の下方域に突設された被係合部としてのクランプ受部69に係脱可能に係合する。
【0024】さらに、カップ部62の周面部63における開口部64側には、この開口部64の開口方向に向けて拡開した拡開部71を介して円筒状の係合筒部72が一体的かつ同心状に形成されている。そして、この係合筒部72における開口部64の内縁には、この係合筒部72の周方向に沿った段状の係合段部73が設けられている。この係合段部73は、カップ部62の流入口66より上側であるこのカップ部62の係合筒部72と拡開部71との間に設けられている。
【0025】また、この係合段部73における互いに対向した位置には、カップ部62の開口部64の開口方向に向けて互いに並設された状態で開口した略凹弧状の一対の係合凹部74がそれぞれ設けられている。これら一対の係合凹部74は、カップ部62の流入口66の上側と、この流入口66に対向したカップ部62の周面部63の上側とのそれぞれに対応した係合段部73に一対づつ設けられている。
【0026】次いで、カップ部62の開口部64には、この開口部64を開閉可能に閉塞する蓋部としての円筒状の風向制御体75が着脱可能に取り付けられている。この風向制御体75は、カップ部62の係合筒部72に嵌挿された際にこのカップ部62の拡開部71に係合する略有底円筒状の取付部としての塵取り機構である枠体76を備えている。
【0027】この枠体76は、カップ部62の流入口66から吸い込んだ吸込風をこのカップ部62の開口部64を介して電動送風機13の吸込側へと排気させる開口部としての挿入口である円形の排気口77が中央に開口された底面部78を備えている。また、この底面部78の排気口77の開口内縁には、この排気口77の周方向に亘って互いに等間隔に離間され、コ字状に切り欠かれた切欠凹部としての取付凹部79が複数、例えば4個設けられている。
【0028】さらに、この取付凹部79の内縁および排気口77の開口内縁それぞれには、図1および図3に示すように、この排気口77における中心軸方向に向けて突出した清掃手段としてのブラシ体である塵取りブラシ81が植毛されている。この塵取りブラシ81は、手ブラシや弾性を有するゴム部材のような柔らかい部材が貼り付けられて形成されている。
【0029】また、枠体76の底面部78の下端面には、カップ部62の流入口66から吸気された吸込風をこのカップ部62内にて旋回させて、この吸込風とともに吸い込んだ塵埃を遠心分離にて自重により落下させて分離し、この分離した塵埃をカップ部62内に捕捉させる旋回風構成体としてのサイクロン機構である整流板82が一体的に突設されている。この整流板82は、上下方向に沿って略S字状に湾曲された平板にて構成されている。
【0030】そして、枠体76の底面部78の周縁には、この底面部78の上側に向けて突出した円筒状の周面部83が、底面部78の周方向に沿って設けられている。この周面部83における下端域には、この周面部83をカップ部62の開口部64に係合させた際におけるこの周面部83とカップ部62の拡開部71より下側の周面部63との気密を保持する気密保持部としての弾性を有するシール部84が複数、例えば2つ設けられている。これらシール部84それぞれは、幅細円環状に形成されており、図4に示すように、枠体76の周面部83の下端域を周方向に沿って段状に縮径させた円筒状の縮径部85の外周面に、この縮径部85の周方向に沿って幅方向に向けて平行に離間されて設けられている。
【0031】さらに、枠体76の周面部83の上端面における互いに対向した位置には、この枠体76の周面部83の上側に向けて並設された状態で開口した略凹弧状の一対の係合凹部86がそれぞれ設けられている。これら一対の係合凹部86それぞれは、枠体76の周面部83をカップ部62の開口部64に嵌挿させた際に、このカップ部62の各係合凹部74のそれぞれに連通する。そして、これら係合凹部86は、枠体76をカップ部62の開口部64に嵌挿させて、このカップ部62の各係合凹部74に連通させることにより、このカップ部62の流入口66に対する枠体76の整流板82の取り付け位置を、この流入口66から吸い込んだ吸込風を効率良くカップ部62内にて旋回させる所定の位置に固定させる。
【0032】また、これら各係合凹部86それぞれの周縁には、これら各係合凹部86の周縁に沿って外側に向けて突出した略U字状の係合凸部としての位置決め凸部87が形成されている。これら各位置決め凸部87は、枠体76をカップ部62の開口部64に嵌挿させた際に、このカップ部62の各係合凹部74の内側面に係合して、この枠体76をカップ部62の開口部64内に位置決め固定させる。
【0033】さらに、集塵カップ61は、図1ないし図3および図5に示すように、カップ部62内での旋回風による遠心分離では捕捉できなかった微細な塵埃、すなわち細塵を捕捉するフィルタ保持体88を備えている。このフィルタ保持体88は、枠体76の底面部78の排気口77に摺動可能に嵌挿される捕捉体としての補助フィルタである有底円筒状の筒フィルタ89を有している。
【0034】この筒フィルタ89は、この筒フィルタ89の外側面および底面を構成する有底円筒状の支持筒部91を備えている。この支持筒部91は、枠体76の排気口77の内径寸法に略等しい外径寸法を有しており、この排気口77に対して軸方向に向けて摺動可能に挿入される。また、この支持筒部91の下側の側面である周面部には、この支持筒部91の軸方向および周方向のそれぞれに沿った複数の通気口92が格子状の格子部93の開口部に開口されている。
【0035】そして、これら各通気口92には、捕捉部としての網状体であるフィルタ体、具体的にはメッシュ状のメッシュ体94がそれぞれ取り付けられて、これら各通気口92が閉塞されている。これらメッシュ体94は、支持筒部91の各通気口92を通過する吸込風に漂う細塵、すなわちカップ部62内での旋回風による遠心分離では捕捉できなかった細塵が表面に付着して、これら細塵を捕捉する。ここで、これらメッシュ体94は、枠体76の排気口77に支持筒部91を摺動可能に挿入させた状態から、この支持筒部91を摺動させて、この支持筒部91を排気口77から引き出すあるいは押し込むことにより、枠体76の塵取りブラシ81にて各メッシュ体94の表面が擦られてこれら各メッシュ体94が捕捉した、すなわち表面に付着した塵埃が取り除かれる。
【0036】さらに、この筒フィルタ89の支持筒部91の先端である底面部の外周縁には、枠体76の取付凹部79に対応した係止部としての凸状の係止凸部95が複数、例えば4個、この支持筒部91の底面部の周方向に沿って互いに等間隔に離間されて一体的に設けられている。これら各係止凸部95それぞれは、支持筒部91の底面部における径方向に向けて水平に突出している。さらに、これら各係止凸部95は、枠体76の各取付凹部79の内径寸法より小さく、この枠体76の排気口77の内径寸法より大きな最大外径寸法を有している。
【0037】また、これら係止凸部95それぞれは、枠体76の各取付凹部79に上端側から挿通されて筒フィルタ89の支持筒部91を周方向に向けて回動させることにより、枠体76の排気口77から筒フィルタ89を引き出し、すなわち抜き出した際に、この排気口77に支持筒部91の先端域である底面部を係止させて、この支持筒部91の底面部を抜け止め保持する。
【0038】また、この筒フィルタ89の支持筒部91の基端である上端部には、開口部96が開口されている。この開口部96の開口外縁には、図1ないし図3に示すように、凸状の取付凸部97が複数、例えば4個、この開口部96の周方向に沿って互いに等間隔に離間されて一体的に設けられている。これら各取付凸部97それぞれは、開口部96の径方向に向けて水平に突出している。
【0039】そして、この筒フィルタ89の各取付凸部97それぞれは、この筒フィルタ89を枠体76の排気口77に嵌挿させた際に、この枠体76の周面部83に嵌合される略有底円筒状のフィルタ取付枠部101の中心部に開口された取付口102の開口内縁に係止して、このフィルタ取付枠部101の下端部の同心状に筒フィルタ89を取り付ける。
【0040】このフィルタ取付枠部101の取付口102の開口内縁には、この取付口102の周方向に亘って互いに等間隔に離間され、コ字状に切り欠かれた切欠凹部としての係止凹部103が複数、例えば筒フィルタ89の取付凸部97に対応した個数、すなわち4個設けられている。これら各係止凹部103は、取付口102の周方向に沿って互いに等間隔に離間された位置に設けられている。よって、これら各係止凹部103それぞれは、筒フィルタ89の各取付凸部97が下端側から挿通されて、この筒フィルタ89の支持筒部91を周方向に向けて回動させることにより、この筒フィルタ89の開口部96をフィルタ取付枠部101の取付口102に気密に連通係止させる。
【0041】また、フィルタ取付枠部101は、平板円環状の底面部104の外周縁に上方に向けて突出した円筒状の周面部105が形成されて構成されている。ここで、このフィルタ取付枠部101の取付口102は、底面部104の中心部に設けられている。また、このフィルタ取付枠部101の周面部105内における底面部104上には、この周面部105の内径寸法に略等しい外径寸法を有する円板状の捕捉部としてのフィルタ体であるメインフィルタ106が着脱可能、すなわち取り外し可能に取り付けられている。
【0042】さらに、このフィルタ取付枠部101の周面部105の上端側における互いに対向した位置には、この周面部105の外側に向けて互いに並設された状態で突出した細長円柱状の一対の軸体としてのピン体107がそれぞれ回動可能に挿通される一対の軸挿通孔108が穿設されている。これら各一対の軸挿通孔108のそれぞれは、カップ部62の開口部64に枠体76およびフィルタ保持体88を嵌挿させる際に、これら各軸挿通孔108に挿通させた各ピン体107のそれぞれを、枠体76の係合凹部86およびカップ部62の係合凹部74のそれぞれに係合させて、カップ部62への枠体76およびフィルタ保持体88それぞれを位置決め固定させる。
【0043】そして、これら各軸挿通孔108に挿通された各ピン体107の互いに対向した基端間には、一対の略コ字状の取手109の両端部が一体的に接続されている。これら一対の取手109のそれぞれの両端域は、これら各取手109をピン体107にて回動させた際に、これら取手109がフィルタ取付枠部101の周面部105の内側面に沿ってこの周面部105内に保持されるように略円弧状に形成されている。
【0044】また、これら取手109は、これら取手109を回動させてフィルタ取付枠部101の周面部105内に保持させることにより、このフィルタ取付枠部101の底面部104上における周面部105内に取り付けたメインフィルタ106の上側外縁近傍を、この周面部105内における底面部104上に押し付け保持する。さらに、これら一対の取手109を回動させて接触させた際における互いに対向した一側面には、これら取手109の幅方向に向け長凹状に切り欠かれた把持凹部110がそれぞれ形成されている。これら把持凹部110は、各取手109を回動させてこれら取手109を互いに接触させることにより、フィルタ保持体88を枠体76から取り外す際の把持部となる。
【0045】一方、図5および図6に示すように、風路ケース部21の下端部には、吸込口体としての床ブラシ111が着脱可能に取り付けられている。この床ブラシ111は、内部が中空な略T字状の本体部112を備えており、この本体部112の下端面には、吸気管36の本体吸気口34に気密に連通される長穴状の吸込口113が開口されている。また、この吸込口113の内部には、被掃除面としての床面に入り込んだ塵埃を回転にて掻き出す回転清掃体114が回転可能に取り付けられている。
【0046】さらに、本体部112の吸込口113の後側には、風路ケース部21の循環排気口32に気密に連通される循環風排気口115が開口されている。この循環風排気口115は、電動送風機13からの排気風の一部を排気させて、この排気風を吸込口113へと循環させる。また、この本体部112の基端部の両側面には、この本体部112の移動を容易にする一対の走行輪116が回転可能にそれぞれ取り付けられている。
【0047】次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
【0048】掃除機本体12を使用する場合には、まず、ハンドル体23を回動させて、このハンドル体23を風路ケース部21の上方に向けて突出させる。
【0049】次いで、掃除機本体12のコード口17からプラグ部16を引いて、コード15を引き出した後、このプラグ部16を掃除箇所に近接したコンセント部に接続する。
【0050】この状態で、ハンドル体23の手許操作部25を握り、このハンドル体23の駆動スイッチ26を押して、電動送風機13を駆動させるとともに、床ブラシ111の回転清掃体114を適宜回転駆動させる。
【0051】すると、床ブラシ111の吸込口113から外部の空気および塵埃が吸い込まれるので、この床ブラシ111の吸込口113を床面に設置して掃除機本体12を移動させて、床面を掃除する。
【0052】このとき、床ブラシ111の吸込口113から吸い込まれた空気が吸込風となり、この吸込風は、風路ケース部21の吸気管36の吸気風路35へと吸い込まれた後、この吸気管36の流出口37から風路ケース部21の吸気連通口41を介して、集塵カップ61のカップ部62の流入口66へと吸い込まれる。
【0053】この後、この吸込風は、集塵カップ61の風向制御体75の整流板82により、カップ部62内にてこのカップ部62の接線方向に向けて渦巻き状に旋回するとともに、この吸込風の旋回に伴ってこの吸込風とともに吸い込まれた塵埃が旋回する。
【0054】すると、この塵埃は、渦巻き状に吸い込まれた吸込風による渦流の遠心力により、カップ部62の内側面に沿うように移動し自重で落下して吸込風から分離されて、このカップ部62内に集塵される。
【0055】一方、カップ部62内で旋回した吸込風は、このカップ部62の中心軸に位置する渦流の中心からフィルタ保持体88の筒フィルタ89の各メッシュ体94を通過する。
【0056】このとき、このメッシュ体94を吸込風が通過する際に、カップ部62内での吸込風の旋回では分離できなかった細塵がこのメッシュ体94にて捕捉されて、この細塵がメッシュ体94の表面に付着する。
【0057】この後、この吸込風は、フィルタ保持体88の筒フィルタ89の開口部96を通過した後、このフィルタ保持体88のフィルタ取付枠部101に取り付けたメインフィルタ106を通過する。
【0058】このとき、筒フィルタ89のメッシュ体94では捕捉できなかったさらに微細な塵埃がこのメインフィルタ106にて捕捉される。
【0059】この後、この吸込風は、カップ部62の開口部64からモータケース部14の連通口51内のインデューサ52の内部へと吸い込まれた後、電動送風機13へと吸気されて排気風となる。
【0060】さらに、この排気風は、モータケース部14内の上側から風路ケース部21の排気風路31へと排気された後、この排気風の一部が風路ケース部21の外部排気口33から外部へと排気されるとともに、この外部排気口33から排気されずに、排気風路31を通過した残りの排気風は、風路ケース部21の循環排気口32を介して床ブラシ111の循環風排気口115へと排気される。
【0061】そして、この床ブラシ111の吸込口113からの空気の吸い込みにより、この床ブラシ111の循環風排気口115から排気された排気風が吸込口113へと循環する。
【0062】この後、掃除が終了などして、集塵カップ61内の塵埃を取り出す場合には、まず、ハンドル体23の駆動スイッチ26を押して、電動送風機13の駆動および床ブラシ111の回転清掃体114の回転を適宜停止させる。
【0063】次いで、集塵カップ61のクランプ部による風路ケース部21のクランプ受部69への係合を解除させて、この集塵カップ61を風路ケース部21およびモータケース部14のそれぞれから取り外す。
【0064】そして、集塵カップ61のフィルタ保持体88の各取手109を回動させて、これら取手109を互いに接触させる。このとき、このフィルタ保持体88のフィルタ取付枠部101からメインフィルタ106が取り外し可能になる。
【0065】この後、各取手109の把持凹部110間を把持して、これら取手109をカップ部62に対して引く。すると、フィルタ保持体88の筒フィルタ89が枠体76の排気口77に対して摺動することにより、この枠体76の塵取りブラシ81にて筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面が擦られてこれら各メッシュ体94の表面に付着した塵埃が取り除かれて、これら塵埃がカップ部62内に集塵される。
【0066】さらにこの状態から、フィルタ保持体88の筒フィルタ89の各係止凸部95が枠体76の排気口77に係止するまで、取手109をカップ部62に対して引いて、これらフィルタ保持体88および枠体76をカップ部62の開口部64からそれぞれ取り外す。
【0067】この後、このカップ部62の開口部64を下方に向けるなどすることにより、このカップ部62内に集塵された塵埃を取り出すことができる。
【0068】また、掃除機本体12に集塵カップ61を取り付ける場合には、まず、枠体76の排気口77に対してフィルタ保持体88の筒フィルタ89を押し込んで、このフィルタ保持体88のフィルタ取付枠部101を枠体76の周面部83内に嵌挿させるとともに、このフィルタ取付枠部101の各取手109の各ピン体107を枠体76の各係合凹部86に係合させて、この枠体76に対してフィルタ保持体88を位置決め固定させる。
【0069】この状態で、このフィルタ保持体88のフィルタ取付枠部101が嵌挿された枠体76をカップ部62の開口部64に嵌挿させて、このカップ部62の拡開部71に枠体76の周面部83を係合させるとともに、この枠体76の各位置決め凸部87をカップ部62の各係合凹部74に係合させて、このカップ部62に枠体76を位置決め固定させる。
【0070】そして、フィルタ保持体88のフィルタ取付枠部101における周面部105内の底面部104上にメインフィルタ106を取り付けた後、このフィルタ取付枠部101の各取手109を回動させて、これら各取手109をフィルタ取付枠部101の周面部105内に保持させることにより、これら各取手109にてメインフィルタ106の上側外縁近傍をフィルタ取付枠部101内に保持する。
【0071】この後、この集塵カップ61のカップ部62の開口部64をモータケース部14の連通口51に嵌合させて連通させた後、このカップ部62のクランプ部を風路ケース部21のクランプ受部69に係合させる。
【0072】さらに、掃除機本体12を収納する場合には、この掃除機本体12のコード口17から引き出したコード15のプラグ部16をコンセント部から引き抜いた後、このコード口17を介してモータケース部14内にコード15を収容させる。
【0073】この後、ハンドル体23の解除ボタン24を押して、このハンドル体23を風路ケース部21の後側に向けて折り曲げた後、掃除機本体12の取手部22などを把持して、この掃除機本体12を収納する。
【0074】上述したように、上記第1の実施の形態によれば、電動送風機13への塵埃の吸い込みを防止するために、集塵カップ61のカップ部62の内部での遠心分離では集塵できなかった微細な塵埃を、このカップ部62の開口部64に取り付けた風路制御体75のフィルタ保持体88の筒フィルタ89の各メッシュ体94にて捕捉している。
【0075】そして、これらメッシュ体94にて捕捉した塵埃は、これらメッシュ体94の表面に付着する。このため、これらメッシュ体94の表面への塵埃の付着でこれらメッシュ体94が目詰まりなどすることにより、これらメッシュ体94に電動送風機13による吸込風を通過させる際の抵抗が大きくなる。よって、集塵カップ61のカップ部62にて塵埃を集塵させる際の電動送風機13による吸込効率が低下する。
【0076】また、筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面に付着した塵埃を取り除くためには、この筒フィルタ89を集塵カップ61のカップ部62から取り外して、この筒フィルタ89を洗浄あるいはこの筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面に付着した塵埃を手で直接取り除けばよいが、集塵カップ61のカップ部62内に集塵された塵埃を取り除く度に、筒フィルタ89に付着した塵埃を取り除くことは容易ではなく非常に手間が掛かり煩雑である。
【0077】そこで、集塵カップ61のカップ部62の開口部64を開閉可能に閉塞する枠体76の排気口77および取付凹部79のそれぞれの内縁に塵取りブラシ81を植毛し、この排気口77にフィルタ保持体88の筒フィルタ89を摺動可能に挿入させて、この筒フィルタ89をカップ部62内に取り付ける構成とした。
【0078】この結果、枠体76の排気口77に筒フィルタ89を摺動可能に挿入させた状態から、この筒フィルタ89を枠体76の排気口77に対して摺動させて、この排気口77から筒フィルタ89を引き出すあるいは押し込むことにより、枠体76の排気口77内の塵取りブラシ81にて筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面が擦られるので、これら各メッシュ体94の表面に付着した塵埃を容易に取り除くことができる。
【0079】すなわち、集塵カップ61のカップ部62内に集塵された塵埃を取り除く際に必要な、このカップ部62の開口部64から風向制御体75を取り外す動作で、筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面に付着した塵埃を取り除くことができるので、これら各メッシュ体94にて捕捉した塵埃を取り除く作業を容易にでき、集塵カップ61の使い勝手を向上できる。
【0080】また、カップ部62の開口部64に枠体76が取り付けられた状態で、この枠体76の排気口77に対してフィルタ保持体88の筒フィルタ89を摺動させることにより、この筒フィルタ89の各メッシュ体94にて捕捉した塵埃を、カップ部62の内部に収容、すなわち集塵させることができるから、この筒フィルタ89の各メッシュ体94にて捕捉した塵埃を、枠体76の排気口77などから溢れさせて撒き散らすなどすることが抑制できるので、この塵埃の廃棄が手軽かつ容易にできる。
【0081】さらに、カップ部62の開口部64に枠体76およびフィルタ保持体88のそれぞれを取り付けた状態から、このフィルタ保持体88の各取手109を把持してこのフィルタ保持体88をカップ部62に対して引くと、このフィルタ保持体88の筒フィルタ89の先端部の各係止凸部95が枠体76の排気口77の開口内縁に係合するまで、この筒フィルタ89が枠体76の排気口77に対して摺動した後、この筒フィルタ89の係止凸部95による枠体76の排気口77への係合により、この枠体76をフィルタ保持体88と共にカップ部62の開口部64から取り外すことができる。
【0082】このため、集塵カップ61のカップ部62に対してフィルタ保持体88を引き抜く動作にて、このフィルタ保持体88の筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面から枠体76の塵取りブラシ81にて取り除いた塵埃を、カップ部62の内部に確実かつ容易に集塵させることができるとともに、このカップ部62からの枠体76およびフィルタ保持体88の取り外しがより容易かつ確実にできるので、カップ部62内に集塵させた塵埃の廃棄をより容易にできる。
【0083】さらに、風向制御体75の枠体76の下端面に整流板82を取り付けることにより、カップ部62内に吸い込まれた吸込風を旋回させる機構と、筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面に付着した塵埃を取り除く機構とを共通の枠体76に設けることができるので、整流板82を新たな部材に設ける場合に比べ、風向制御体75の構成を簡略にできるから、この風向制御体75の製造性を向上できる。
【0084】次に、本発明の第2の実施の形態を図7および図8を参照して説明する。
【0085】この図7および図8に示す電気掃除機11の集塵カップ61は、基本的には図1ないし図6に示す電気掃除機11の集塵カップ61と同様であるが、カップ部62の開口部64に枠体76が回動可能に取り付けられたものである。
【0086】そして、この枠体76は、カップ部62の開口部64の内径寸法に等しい外径寸法を有した円形平板体の互いに対向した両側が直線的に切断された形状の内側蓋部117を備えている。また、この内側蓋部117の仮想外径における中心部には、内縁に塵取りブラシ81が植毛された円形の排気口77が開口されている。さらに、この内側蓋部117の下端面には、整流板82が一体的に取り付けられている。
【0087】また、この内側蓋部117の一側縁の両側には、細長棒状であるピン状の軸部としてのピン部118がそれぞれ一体的に突設されている。これらピン部118は、互いに対向した方向に向けて突出している。また、これらピン部118は、流入口66を正面とした際におけるカップ部62の開口部64の一側縁である左側内縁近傍の両側にそれぞれ穿設された軸支孔119のそれぞれに回動可能に軸支されている。ここで、この内側蓋部117は、各ピン部118を支点として回動し、カップ部62の開口部64の左側における略3分の2を開閉可能に閉塞する。
【0088】さらに、このカップ部62の開口部64の他側縁である右側内縁近傍の両側のそれぞれには、この開口部64の内径寸法に等しい外径寸法を有した円形平板体の互いに対向した両側が直線的に切断された形状の外側蓋部120の一側縁の両側に突設された細長棒状であるピン状の軸部としてのピン部121が回動可能に軸支される軸支孔122がそれぞれ穿設されている。ここで、これらピン部121は、互いに対向した方向に向けて突出している。
【0089】また、外側蓋部120の仮想外径における中心部には、内縁に塵取りブラシ81が植毛された円形の排気口77が開口されている。このため、この外側蓋部120の排気口77は、この外側蓋部120を回動させてこの外側蓋部120にてカップ部62の開口部64を閉塞させた際に、内側蓋部117の排気口77に連通する。ここで、この外側蓋部120および内側蓋部117のそれぞれの排気口77は、これら内側蓋部117および外側蓋部120のそれぞれにてカップ部62の開口部64を閉塞した際に、これらこの外側蓋部120および内側蓋部117それぞれの排気口77が、筒フィルタが軸方向に向けて摺動可能に挿入される内径寸法を有するように、すなわち同心状に一致して連通する。
【0090】さらに、この外側蓋部120は、各ピン部121を支点として回動し、内側蓋部117にて開口部64の左側における略3分の2を閉塞した後、この内側蓋部117にて左側が閉塞された開口部64の右側における略3分の2を開閉可能に閉塞する。
【0091】一方、カップ部62の吸気筒部67は、断面略矩形筒状であり、このカップ部62の開口部64における開口外縁に設けられている。このため、この吸気筒部67の先端部の流入口66は略矩形状に形成されている。さらに、このカップ部62の開口部64における開口内縁には、この開口部64を内側蓋部117および外側蓋部120にて閉塞させた際に、これら内側蓋部117および外側蓋部120それぞれの円弧状の両端縁が係合する段状である一対の係合段部123が、この開口部64の周方向に沿って一体的に設けられている。これら一対の係合段部123は、流入口66が位置する開口部64の内縁近傍と、この流入口66に対向した開口部64の内縁近傍のそれぞれに形成されている。
【0092】さらに、カップ部62の開口部64の開口内縁における右側域および左側域のそれぞれには、内側蓋部117および外側蓋部120それぞれにて開口部64を閉塞した際に、この開口部64を気密に閉塞させる平板状の固定蓋部124がそれぞれ一体的に形成されている。これら各固定蓋部124は、一対の係合段部123の両側域に位置しており、開口部64の径方向に沿った面方向を有している。
【0093】また、フィルタ保持体88のフィルタ取付枠部101の底面部104の下端面には、このフィルタ取付枠部101の周面部105が下端側に向けて周方向に沿って突出した円筒状の嵌合凹部125が形成されている。この嵌合凹部125は、カップ部62の開口部64の外径寸法に略等しい内径寸法を有しており、このカップ部62の開口部64に嵌合保持される。
【0094】そして、この嵌合凹部125の開口縁には、凹状に切り欠かれた係合部としての位置決め凹部126が形成されている。この位置決め凹部126は、フィルタ保持体88の嵌合凹部125をカップ部62の開口部64に嵌合させた際に、このカップ部62の吸気筒部67の上側に係合する。また、この位置決め凹部126は、カップ部62の開口部64にフィルタ保持体88の嵌合凹部125を嵌合させた際における周方向へのずれを防止して、このフィルタ保持体88をカップ部62の開口部64に位置決め固定する。
【0095】さらに、このフィルタ保持体88のフィルタ取付枠部101の周面部の上側には、円形の嵌合口127が設けられている。この嵌合口127は、掃除機本体12のモータケース部14の連通口51に嵌合可能であり、この連通口51に嵌合させることにより、インデューサ52の吸込側に気密に接続されて、電動送風機13の吸込側に気密に連通される。
【0096】よって、この図7および図8に示す電気掃除機11の集塵カップ61は、内側蓋部117にてカップ部62の開口部64を閉塞させた後、この開口部64を外側蓋部120にて閉塞させた状態で、これら内側蓋部117および外側蓋部120のそれぞれの互いに連通した排気口77に挿入させた筒フィルタ89を引き出すあるいは押し込んで摺動させることにより、この筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面に付着した塵埃が取り除けるので、図1ないし図6に示す電気掃除機11の集塵カップ61と同様の作用効果を奏することができる。
【0097】さらに、カップ部62の開口部64における互いに対向した内側のそれぞれに内側蓋部117および外側蓋部120のそれぞれを回動可能に取り付けたため、これら内側蓋部117および外側蓋部120それぞれの排気口77からフィルタ保持体88の筒フィルタ89を完全に引き抜かなければ、これら内側蓋部117および外側蓋部120を回動させることが不可能であるので、これら内側蓋部117および外側蓋部120の回動にてカップ部62の開口部64を開口させることができない。このため、このカップ部62の開口部64を開口させる際に、筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面に付着した塵埃を確実に取り除くことができるとともに、この各メッシュ体94の表面から取り除いた塵埃を確実にカップ部62内に集塵させることができる。
【0098】また、フィルタ保持体88の筒フィルタ89を内側蓋部117および外側蓋部120それぞれの排気口77から引き抜いた状態で、このカップ部62の開口部64を下方に向けることにより、内側蓋部117および外側蓋部120のそれぞれが自重にて回動して、カップ部62の開口部64を開口させることができるから、このカップ部62の開口部64を開口させる作業を容易にできる。
【0099】次に、本発明の第3の実施の形態を図9および図10を参照して説明する。
【0100】この図9および図10に示す電気掃除機11の集塵カップ61は、基本的には図7および図8に示す電気掃除機11の集塵カップ61と同様であるが、枠体76の内側蓋部117のみでカップ部62の開口部64を開閉可能に閉塞するものである。
【0101】そして、この内側蓋部117は、カップ部62の開口部64の内径寸法に等しい外径寸法を有する円形平板状に形成されている。また、この内側蓋部117は、この内側蓋部117を回動させてカップ部62の開口部64を閉塞させた際に、このカップ部62の開口部64の開口内縁に周方向に沿って設けた係合段部123に係合する。
【0102】よって、この図9および図10に示す電気掃除機11の集塵カップ61は、内側蓋部117にてカップ部62の開口部64を閉塞させた状態で、この内側蓋部117の排気口77に挿入させた筒フィルタ89を摺動させることにより、この筒フィルタ89の各メッシュ体94の表面に付着した塵埃が取り除けるとともに、内側蓋部117の排気口77から筒フィルタ89を引き抜かなければ、この内側蓋部117を回動させてカップ部62の開口部64を開口できないので、図7および図8に示す電気掃除機11の集塵カップ61と同様の作用効果を奏することができる。
【0103】さらに、一枚の内側蓋部117のみでカップ部62の開口部64が開閉可能に閉塞できるので、内側蓋部117および外側蓋部120などといった複数枚の枠体76でカップ部62の開口部64を開閉可能に閉塞する場合に比べ、枠体76の構成をより簡略化できるから、集塵カップ61の製造性をより向上できる。
【0104】なお、上記各実施の形態では、循環式かつサイクロン式であるアップライト型の電気掃除機11について説明したが、サイクロン式であれば、キャニスタ型あるいはハンディ型であっても対応させて用いることができる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、取付部の挿入口に挿入した捕捉体をこの挿入口に対して軸方向に沿って摺動させることにより、この捕捉体の捕捉部にて捕捉した塵埃を清掃手段にて取り除けるので、この捕捉部にて捕捉した塵埃の取り除きを容易にできる。
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区神田錦町1丁目1番地
【出願日】 平成14年2月1日(2002.2.1)
【代理人】 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄 (外1名)
【公開番号】 特開2003−225183(P2003−225183A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−24974(P2002−24974)