| 【発明の名称】 |
電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】北古味 壮 【住所又は居所】埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】本発明の目的は、電動送風機の異常運転を防止しつつ、清掃を継続できる使い勝手のよい電気掃除機を提供することである。
【解決手段】前記目的を達成するために、本発明にかかる電気掃除機1は、電動送風機9と、制御部28と、温度検出手段29とを備え、前記制御部28には、前記掃除機本体の許容限界温度より低い温度である第一設定温度と、前記第一設定温度より高く前記許容限界温度より低い温度である第二設定温度が設定されており、前記温度検出手段の検出結果が第一設定温度以上第二設定温度未満となったとき、前記制御部28は前記電動送風機9の動作を一時停止させ、前記検出結果が第二設定温度以上であったときは前記電動送風機9の動作を停止させるように制御し、前記一時停止中に、前記電動送風機9を再び駆動するための一時停止解除手段31が設けられていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被清掃面から塵埃を吸引するための清掃面摺動部と、吸い込んだ塵埃を貯留する塵埃貯留部と、塵埃を吸引する気流を発生させる電動送風機を内蔵した掃除機本体と、前記電動送風機の動作を制御する制御部と、前記掃除機本体内部の温度を検出し、その検出結果を前記制御部に出力する温度検出手段とを備え、前記制御部には、前記掃除機本体の許容限界温度より低い温度である第一設定温度と、前記第一設定温度より高く前記許容限界温度より低い温度である第二設定温度が設定されており、前記温度検出手段の検出結果が第一設定温度以上第二設定温度未満となったとき、前記制御部は前記電動送風機の動作を一時停止させ、前記検出結果が第二設定温度以上となったときは前記電動送風機の動作を停止させるように制御し、前記一時停止中に、前記電動送風機を再び駆動するための一時停止解除手段が設けられていることを特徴とする電気掃除機。 【請求項2】 前記電動送風機の動作を操作するための操作スイッチが備えられ、前記操作スイッチが前記一時停止解除手段の機能を兼ね備えていることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。 【請求項3】 前記温度検出手段の検出結果が前記第一設定温度以上または前記第二設定温度以上となったときに、それぞれ異なるパターンによって点滅する表示ランプを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気掃除機。 【請求項4】 前記電動送風機が発生させる気流の圧力を検出するための圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出結果に基づき電気掃除機内部で不具合が生じている部位を判別し、その判別結果を表示する表示手段とを備え、前記温度検出手段の検出結果が前記第一設定温度以上となり前記電動送風機の動作が一時停止した際、及び、前記温度検出手段の検出結果が前記第二設定温度以上となり前記電動送風機の動作が停止した際に、前記表示手段により前記判別結果を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気掃除機。 【請求項5】 前記電動送風機が発生させる気流の圧力を検出するための圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出結果に基づき電気掃除機内部で不具合が生じている部位を判別し、その判別結果を表示する表示手段とを備え、前記温度検出手段の検出結果が前記第一設定温度以上となり前記電動送風機の動作が一時停止した際、または、前記温度検出手段の検出結果が前記第二設定温度以上となり前記電動送風機の動作が停止した際に、前記表示手段により前記判別結果を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気掃除機。 【請求項6】 被清掃面から塵埃を吸引するための清掃面摺動部と、吸い込んだ塵埃を貯留する塵埃貯留部と、塵埃を吸引する気流を発生させる電動送風機を内蔵した掃除機本体と、前記電動送風機の動作を制御する制御部と、前記電動送風機が発生させる気流の圧力を検出するための圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出結果に基づき電気掃除機内部で不具合が生じている部位を判別し、その判別結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする電気掃除機。 【請求項7】 前記圧力検出手段が、前記清掃面摺動部から前記電動送風機に至る風路中の複数箇所に配置されていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の電気掃除機。 【請求項8】 前記表示手段は前記電機掃除機の全体概略図により不具合が生じている部位を表示することを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の電気掃除機。 【請求項9】 前記一時停止解除手段が、電気掃除機に電力が供給されている状態で前記制御部の制御状態をリセットして前記電動送風機を駆動する制御部リセットスイッチにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電気掃除機。 【請求項10】 被清掃面から塵埃を吸引するための清掃面摺動部と、吸い込んだ塵埃を貯留する塵埃貯留部と、塵埃を吸引する気流を発生させる電動送風機を内蔵した掃除機本体と、前記電動送風機の動作を制御する制御部と、電気掃除機に電力が供給されている状態で前記制御部の制御状態をリセットして前記電動送風機を駆動する制御部リセットスイッチを備えていることを特徴とする電気掃除機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機、特に電動送風機の異常運転を防止し得る電気掃除機の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】電気掃除機は、電動送風機を駆動して被清掃面の塵埃を吸引する気流を発生させ、内部に有する塵埃貯留部に塵埃を集めることで清掃を行い得る装置であり、広く一般的に普及している。 【0003】このような電気掃除機に使用される電動送風機は駆動させると発熱する。また、このような電動送風機を内蔵する電気掃除機の本体部分は樹脂等で形成されたケースが用いられるのが一般的である。このため、電動送風機の作動状況によっては、電動送風機の発熱量が増大し、電動送風機が配置される樹脂などのケース内に形成されたモータ室の温度が規定温度以上に上昇し、本体ケース内部が高温にさらされ変形する等の問題が発生することがあった。 【0004】このため、従来では本体ケースの変形を防止するための保護装置として、サーモスタットを用いたものが存在した。この装置は、電動送風機の発熱がある一定の温度に達すると電動送風機への電流の流入を遮断して電気掃除機の使用を中止し、保護する機構であった。 【0005】また回路内部に電流ヒューズや温度ヒューズを設けることもあった。この場合、電流ヒューズでは電動送風機の発熱により回路がショートすることで回路に過電流が流れて電流ヒューズが切れて電動送風機への電流の流入を防止するものであり、温度ヒューズでは電動送風機の発熱により規定の温度に達すると温度ヒューズが切れて電動送風機への電流の流入を防止するものであった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述のような保護機構であると、電動送風機の発熱がある一定の温度に達すると、電動送風機に流入する電流を遮断してしまうことから、電気掃除機の使用を中止せざるを得なくなる。つまり、サーモスタットを使用している構成では、サーモスタットが冷却されて再び使用可能状態になるまで待たなければならなかった。また電流ヒューズや温度ヒューズを用いた構成では、電流ヒューズや温度ヒューズの交換作業が必要になる上、交換作業が完了するまで使用することができなくなるなど、手間のかかるものであった。 【0007】これに対して、サーミスタなどの温度検出素子の出力をマイコンに入力させ、規定温度以上になったときにはマイコンにより電動送風機の動作を停止する構成のものも存在した。しかし、このような構成であると規定温度以上になってしまった際に、再び使用するにはマイコンをリセットするためにコンセントを一度はずすなどの作業が必要とされ、やはり連続して使用することができないものであった。 【0008】また特開平4−197229号公報には電動送風機を制御する制御部と掃除機本体内の固有温度を検出する温度検出部とを備え、あらかじめ掃除機本体の許容限界温度より低く設定された設定温度を設定し、温度検出部で検出された検出温度が設定温度以上となったことを検出すると、電動送風機に供給する電力を低下させるとともに一定周期ごとに前記温度検出部による検出温度を読み取り設定温度以下となるまで順次前記電動送風機に供給する電力を一定量ずつ低下させ、前記設定温度を超えた状態で所定の条件を満たしたときに電動送風機を停止させる電気掃除機が開示されている。 【0009】このような構成であると、例えば掃除中に異物を吸い込み、風路が塞がれてしまったような場合、電動送風機に余分な負荷がかかり電動送風機の温度が上昇するため、電動送風機に供給される電力を低下させるものの、電動送風機は駆動され続ける。したがって異物が引っ掛かっていても電動送風機には電力が供給され続け、塵埃を吸い込む気流を発生させ続けるため、異物の除去が困難となるものであった。 【0010】また塵埃貯留部に多くの塵埃が貯留され、電動送風機に負荷をかけている場合などでも、電動送風機の温度が上昇すると電動送風機に供給される電力を低下させていってしまう。このため、塵埃貯留部の塵埃のために電動送風機で発生される気流が弱まってしまうのに加え、電動送風機に供給される電力も低下させられてしまうため、実質的に清掃が困難になってしまうなどの問題があった。 【0011】さらに電動送風機の温度が設定温度以上になり電動送風機が停止した場合には、前記マイコンによる制御と同様に再び使用するためには制御部をリセットするためにコンセントを一度はずすなどの作業が必要とされ、従来同様に、やはり連続して使用することができないものであった。 【0012】また、使用者は電動送風機の温度が上昇してしまっている場合でも、何が原因で電動送風機の温度が上昇してしまっているのかを特定することが困難なこともあり、温度上昇の原因を取り除くことができないような場合は掃除機の連続使用が困難になってしまうという問題があった。 【0013】本発明は前記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、電動送風機の異常運転を防止しつつ、清掃を継続できる使い勝手のよい電気掃除機を提供することである。 【0014】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明にかかる電気掃除機は、被清掃面から塵埃を吸引するための清掃面摺動部と、吸い込んだ塵埃を貯留する塵埃貯留部と、塵埃を吸引する気流を発生させる電動送風機を内蔵した掃除機本体と、前記電動送風機の動作を制御する制御部と、前記掃除機本体内部の温度を検出し、その検出結果を前記制御部に出力する温度検出手段とを備え、前記制御部には、前記掃除機本体の許容限界温度より低い温度である第一設定温度と、前記第一設定温度より高く前記許容限界温度より低い温度である第二設定温度が設定されており、前記温度検出手段の検出結果が第一設定温度以上第二設定温度未満となったとき、前記制御部は前記電動送風機の動作を一時停止させ、前記検出結果が第二設定温度以上であったときは前記電動送風機の動作を停止させるように制御し、前記一時停止中に、前記電動送風機を再び駆動するための一時停止解除手段が設けられていることを特徴とする。 【0015】また、本発明における電気掃除機は、前記電気掃除機には前記電動送風機の動作を操作するための操作スイッチが備えられ、前記操作スイッチが前記一時停止解除手段の機能を兼ね備えているものである。 【0016】また、本発明における電気掃除機は、前記温度検出手段の検出結果が前記第一設定温度以上または前記第二設定温度以上となったときに、それぞれ異なるパターンによって点滅する表示ランプを備えたものである。 【0017】また、本発明における電気掃除機は、前記電動送風機が発生させる気流の圧力を検出するための圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出結果に基づき電気掃除機内部で不具合が生じている部位を判別し、その判別結果を表示する表示手段とを備え、前記温度検出手段の検出結果が前記第一設定温度以上となり前記電動送風機の動作が一時停止した際、及び、前記温度検出手段の検出結果が前記第二設定温度以上となり前記電動送風機の動作が停止した際に、前記表示手段により前記判別結果を表示するものである。 【0018】また、本発明における電気掃除機は、前記電動送風機が発生させる気流の圧力を検出するための圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出結果に基づき電気掃除機内部で不具合が生じている部位を判別し、その判別結果を表示する表示手段とを備え、前記温度検出手段の検出結果が前記第一設定温度以上となり前記電動送風機の動作が一時停止した際、または、前記温度検出手段の検出結果が前記第二設定温度以上となり前記電動送風機の動作が停止した際に、前記表示手段により前記判別結果を表示するものである。 【0019】また、本発明にかかる電気掃除機は、被清掃面から塵埃を吸引するための清掃面摺動部と、吸い込んだ塵埃を貯留する塵埃貯留部と、塵埃を吸引する気流を発生させる電動送風機を内蔵した掃除機本体と、前記電動送風機の動作を制御する制御部と、前記電動送風機が発生させる気流の圧力を検出するための圧力検出手段と、前記圧力検出手段の検出結果に基づき電気掃除機内部で不具合が生じている部位を判別し、その判別結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。 【0020】また本発明における電気掃除機は、前記圧力検出手段が、前記清掃面摺動部から前記電動送風機に至る風路中の複数箇所に配置されているものである。 【0021】また、本発明における電気掃除機は、前記表示手段は前記電機掃除機の全体概略図により不具合が生じている部位を表示するものである。 【0022】また、本発明における電気掃除機は、前記一時停止解除手段が、電気掃除機に電力が供給されている状態で前記制御部の制御状態をリセットして前記電動送風機を駆動する制御部リセットスイッチにより構成されているものである。 【0023】また、本発明にかかる電機掃除機は、被清掃面から塵埃を吸引するための清掃面摺動部と、吸い込んだ塵埃を貯留する塵埃貯留部と、塵埃を吸引する気流を発生させる電動送風機を内蔵した掃除機本体と、前記電動送風機の動作を制御する制御部と、電気掃除機に電力が供給されている状態で前記制御部の制御状態をリセットする制御部リセットスイッチを備えていることを特徴とする。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を用いて、本発明の電気掃除機をさらに詳しく説明する。 【0025】実施の形態1.図1は本発明の一実施形態における電気掃除機の全体構成概要図である。図1に示す本発明の一実施形態である電気掃除機1において、2は被清掃面から塵埃を吸引するための清掃面摺動部である床ブラシであり、床ブラシ2はパイプ3、ハンドル部4、ホース5を介して電気掃除機本体6に接続部7が差し込まれて接続されている。8は吸い込んだ塵埃を貯留する塵埃貯留部である集塵室、9は塵埃を吸引する気流を発生させる電動送風機であり、本実施形態ではこれら集塵室8、電動送風機9が共に掃除機本体6内部に内蔵されている。10は電気掃除機1に電力を供給するためにコンセント11などに接続される電源コードである。12は、電動送風機9の動作、出力を使用者が操作するための操作スイッチを有する手元操作部である。このように構成された電気掃除機1は、コンセント11に電源コード10を差込み、手元操作部12の操作スイッチで電動送風機9を駆動させると、電動送風機9によって発生された気流と共に床ブラシ2から吸引された塵埃をパイプ3、ハンドル部4、ホース5を通過させ、集塵室8に貯留し得るものである。 【0026】また、本発明の一実施形態である電気掃除機本体6の断面構成図を図2に示す。なお、同図において図1と同じ構成要素に対応するものには同一の符号を付して説明を省略する。図2に示すように、電気掃除機本体6は樹脂製の本体ケース13によって形成されており、電気掃除機本体6の内部には、集塵室8、電動送風機9を収納するモータ室14、制御基板15などを配置する基板室16、電気掃除機本体6の集塵室8とホース5の端部に有する接続部7を接続して連通するための接続口17等を有している。 【0027】本実施形態においては集塵室8内部に集塵袋18がホルダー19によって着脱自在に装着され、集塵袋18後方には、電動送風機9への塵埃の進入をより確実に防止するための補助集塵フィルター20と、モータ室14と集塵室18を隔てながら気流を通過させることが可能な格子状の連通口を有する隔壁21が設けられている。集塵室8と電動送風機9前部の間には支持壁22が設けられており、この支持壁22は電動送風機9前部及びその外周に装着された弾性支持体23と気密に接触し、通風路24が形成され、電動送風機の出力が効率よく清掃に用いられるよう構成されている。 【0028】基板室16の後方には排気室25が形成されており、この排気室25の本体ケース13外側後面には格子状に形成された排気口26が形成されている。また、基板室16と排気室25の間には排気フィルター27が装着されている。 【0029】このような構成により接続部7と接続口17を接続し、電動送風機9を駆動すると、床ブラシ2から気流とともに吸引された塵埃が集塵袋18に貯留される。気流は集塵袋18を抜け、補助フィルター20、隔壁21を通過して通風路24から電動送風機9に吸引される。電動送風機9前部から吸引された気流は電動送風機9後部から排出され、基板室16、排気フィルター27、排気室25をそれぞれ通過し、排気口26から本体外部に排出される構成となっている。 【0030】基板15上に配置されている28は電動送風機9の動作を制御する制御部であり、マイクロコンピュータなどの中央演算装置により構成することができる。本実施形態では、制御部28にはマイクロコンピュータが用いられている。 【0031】また、モータ室14上部に配置されている29は、掃除機本体6内部の温度を検出し、その検出結果を制御部28に出力する温度検出手段である正特性サーミスタであり、電気掃除機本体6内部の固有温度を検出するようになっている。なお、本実施形態では正特性サーミスタ29をモータ室に配置し、モータ室内の温度を検出するように構成したが、正特性サーミスタ29の配置場所としては、掃除機本体6に内蔵された電動送風機9に接触する部分あるいはその近傍の樹脂の温度や電動送風機9近傍の本体内部温度など、本体ケース13を形成する樹脂がその許容限界温度以上とならないように、電動送風機9の温度変化を監視することのできる部位であればよく、正特性サーミスタ29の配置場所は特に限定はない。また本実施形態では一つの正特性サーミスタ29を電気掃除機本体6内部に備える構成としたが、一つでなく複数配置するものであってもよい。 【0032】さらに本実施形態において、集塵室8と電動送風機9の間に形成された通風路24上部に配置された30は電動送風機9が発生させる気流の圧力を検出するための気体圧力検出手段である圧力センサであり、その圧力検出結果は制御部28に出力されるように構成されている。 【0033】31は後に詳しく説明する正特性サーミスタ29によって検出される掃除機本体6内部の温度が第一設定温度A以上第二設定温度B未満となり、電動送風機9が一時停止された状態から一時停止を解除し、電動送風機9を再起動する一時停止解除手段としての再起動スイッチである。 【0034】図3に手元操作部12の概要図を示す。本実施形態における手元操作部12には、電動送風機9を駆動するスイッチである駆動スイッチ32が設けられており、この駆動スイッチ32は電動送風機9の出力の強・弱を切り替える出力切替スイッチを兼ねている。33は電動送風機9の停止スイッチであり、このスイッチ33によって電動送風機9の動作を停止させることができる。これら駆動スイッチ32、停止スイッチ33は、共に電動送風機の動作を操作するための操作スイッチである。 【0035】34、35は表示手段であり、本実施形態では電動送風機9が出力強で駆動中には表示手段34内部に設けられた緑色ランプが点灯し、電動送風機9が出力弱で駆動中には表示手段35内部に設けられた緑色ランプが点灯することで現在電動送風機9の駆動出力状態を表示するようになっている。本実施形態では手元操作部12に表示手段34、35を有することによって使用者が自分の操作状況を操作しながら確認することができるようになっている。 【0036】このような図1に示した前述の手元操作部12に備えられたスイッチ32、33も、ハンドル部4、ホース5に前記各スイッチ32、33の操作情報を電気掃除機本体6に伝達するための配線を有しており、その配線は接続部7に設けられた接続端子部(図示せず)と連結され、接続部7と接続口17を接続することで、使用者が行う手元操作部12での操作情報が、電気掃除機本体6内部の制御部28に伝達されるように構成されている。 【0037】図4に本実施形態における電気掃除機の制御ブロック図を記載する。同図に示すように本実施形態の電気掃除機は手元操作部12での操作情報や正特性サーミスタ29、圧力センサ30の検出結果出力、再起動スイッチ31の入力が全て制御部28に出力される。制御部28は出力された情報に基づき表示手段34、35を動作させると共に、トライアックなどの電力制御素子36に動作信号を出力し、電力制御素子36はその動作信号に従って電動送風機9を電力制御しながら駆動させる。 【0038】本実施形態における制御部28には、電気掃除機本体6を形成する樹脂の性質によって決定される許容限界温度より低い温度である第一設定温度Aと、前記第一設定温度Aより高く電機掃除機本体6の許容限界温度より低い温度である第二設定温度Bが設定されている。許容限界温度、第一設定温度A、第二設定温度Bの温度の設定例としては、本体を形成する樹脂としてABS樹脂を使用している場合では許容限界温度がおよそ100℃であるから、第一設定温度Aとしては80℃、第二設定温度Bとしては90℃として設定する。この設定情報に基づき本実施形態の制御部28は正特性サーミスタ29が出力してくる検出結果が第一設定温度A以上第二設定温度B未満となると電動送風機9を一時停止させる。そして、本実施形態では一時停止中に使用者が再起動スイッチ31によって電動送風機9を駆動するよう操作すると、その操作に従って電動送風機9を駆動する。なお、電動送風機9を再起動させた後も制御部28は正特性サーミスタ29の出力信号を監視しており、検出結果が第二設定温度B以上となったときには電動送風機9の動作を停止させる。このとき、再起動スイッチ31や駆動スイッチ32を操作しても電動送風機9は駆動されない。 【0039】また、制御部28は正特性サーミスタ29の検出温度が第二設定温度B以上となり、電動送風機9の動作を停止させた場合には、使用者が再起動スイッチ31で電動送風機9を駆動するよう操作しても電動送風機9を駆動させない。 【0040】本実施形態の電気掃除機が行うこのような動作を図5に示すフローチャートを用いて詳しく説明する。電源から電力が供給され制御部28の動作が開始すると、まず正特性サーミスタ29の出力が第二設定温度B以上となっていないかを判定する(ステップ1)。ここでB以上となっていれば電動送風機を停止させ(ステップ2)、B以上となっていなければ第一設定温度A以上となっていないかどうかが判定される(ステップ3)。ステップ3で第一設定温度A以上であることが検出されなければ、再びステップ1、ステップ3のループに入り、第一設定温度A、及び第二設定温度Bの監視が続けられる。このような温度監視中に使用者によって電気掃除機が使用され、電動送風機9の温度が上がって行き、ステップ3で第一設定温度Aが検出された際に制御部28は電動送風機9の動作を一時停止させ(ステップ4)、正特性サーミスタ29から出力される検出温度が第二設定温度B以上となっているかどうかの判定が行われる(ステップ5)。ステップ5で第二設定温度B以上となっていれば、ステップ2に移行し、電動送風機9が停止され、第二設定温度Bに達していなければステップ6に移行する。 【0041】ステップ6では掃除機本体6に設けられた一時停止解除手段である再起動スイッチ31が使用者によって押されたかどうかの一時停止解除手段の入力検出が行われる。再起動スイッチ31が押されていなければステップ1まで戻り前記ステップが繰り返されることとなる。このため一時停止解除手段の入力が検出されないまま放置され、電動送風機9の温度が低下し、正特性サーミスタ29から出力される検出温度が第一設定温度A未満となれば再び電気掃除機が使用可能状態に戻る。またステップ6において一時停止解除手段の入力が検知されると、続くステップ7に移行する。 【0042】制御部28はステップ7でタイマーを起動し、あらかじめ設定された一定時間Tの経過を測定しながらステップ8において電動送風機9を駆動させる。なお、ステップ8の電動送風機9駆動中においても手元操作部12に設けられた駆動スイッチ32による電動送風機9の出力切替及び停止スイッチ33による電動送風機9の停止は通常と同様に使用者の操作によって操作可能となっている。 【0043】ステップ9において制御部28はステップ7で起動されたタイマーの時間tが一定時間T以上経過したかどうかを判定する。経過していなければそのまま電動送風機9の駆動を続行し、経過していれば続くステップ10に移行し、正特性サーミスタ29から出力される検出温度が第二設定温度B以上でないかどうかが判定される。ここでB以上でなければ再びステップ7に戻り電動送風機9の駆動は続行されるが、もしB以上となっていた場合にはステップ2に移行し、直ちに電動送風機9が停止される。 【0044】このようなフローチャートに従って動作する本実施形態の電気掃除機1の動作を電動送風機の温度変化の例を挙げて、さらに詳しく説明する。図6は電動送風機の時間に対する温度変化例を示したものであり、横軸に時間、縦軸に温度を取っており、縦軸の最上部が本体ケースの許容限界温度となっている。 【0045】図6に示すように電気掃除機を使用中に徐々に電気掃除機本体内部の温度が上がって行き、アにおいて第一設定温度Aに達すると、電動送風機9は一時停止される。そしてイにおいて一時停止解除手段が入力されたとする。なお、ア−イ間で電動送風機が停止しているにもかかわらず、温度が上昇しているのは電動送風機9が停止することによりモータ室14内の空気の対流がなくなり、電動送風機9の放熱により室温が上昇したものである。 【0046】一時停止解除手段入力後には3通りのパターンが考えられており、aでは一時停止した後の再起動後も電動送風機の温度が上昇し続け、ウにおいて第二設定温度Bに達し一定時間T経過後にはエに至り、この場合、電動送風機は停止される。 【0047】bでは一時停止後も電動送風機の温度はA以上B未満の範囲にあり、一定時間T経過後にはオとなっていた。この場合、電動送風機は一度一時停止されているため一時停止されることなく継続運転される。 【0048】cでは一時停止後に電動送風機の温度が降下し、一定時間T経過後にはカとなっており、このような場合では問題無く通常運転に戻ることが可能となる。なお、本実施形態では、電動送風機9の再起動後に本体内部温度が第一設定温度A以下になり、再び第一設定温度Aに達した場合はもう一度電動送風機が一時停止されるように構成されている。 【0049】このように、本実施形態では、制御部28に、電気掃除機本体6の許容限界温度より低い温度の第二設定温度Bと、第二設定温度Bより低い温度の第一設定温度Aが設定されており、正特性サーミスタ29の温度検出出力が第一設定温度A以上となると電動送風機の動作を一時停止させることにより、例えば清掃中に大きなごみや異物を吸い込んで吸い込み口が塞がれたりパイプ内などに詰まってしまい電動送風機9に負荷がかかって温度が上昇してしまった場合であっても、一度吸引が止められるため、簡単につまりなどを解消することが可能となる。 【0050】また、このように温度上昇の原因を取り除くことができた後、再び電動送風機を駆動させるには再起動スイッチ31を押せばよく、制御部の制御状態を解除するために、わざわざ電源コードを一度抜きに行くなどの手間がかからずそのまま清掃作業を継続することが可能となる。 【0051】また、電動送風機の温度上昇の原因が集塵室8に塵埃がためられすぎているような場合であっても、一度電動送風機を一時停止した後に、温度が第二設定温度B以上とならなければ電気掃除機を継続使用することができるため、清掃の途中で集塵室8にためられた塵埃の処理をする必要がなく、清掃終了後にまとめて塵埃を処理すればすむため、清掃作業の途中で余分な作業を必要としなくなる。 【0052】さらに電動送風機の故障などが原因で温度上昇が起こっている場合には、第二設定温度B以上となったときに電動送風機の動作を停止させ、継続駆動させなくするため、確実に掃除機本体6を形成する本体ケース13の許容限界温度を超えることが防止されるため、本体ケースの変形などを起こすことがない。 【0053】なお、本実施形態では一定時間T経過後に第二設定温度Bを超えたエにおいて電動送風機の動作を停止させたが、第二設定温度Bが検出された時点ウに於いて直ちに電動送風機を停止させるように構成してもよい。このような構成であれば、電動送風機の温度が本体ケース13の許容限界温度を超えてしまうことをより確実に防止することができる。 【0054】また、本実施形態では一定時間T経過後に第一設定温度A以上第二設定温度B未満であるオにおいて電動送風機の動作を連続駆動可能とさせたが、一定時間T経過後に第一設定温度A以上第二設定温度B未満であるオに於いて、再び電動送風機9を一時停止させるように構成してもよい。このように構成するためには図5におけるフローチャートでステップ10を省いてしまい、ステップ9において一定時間Tが経過したことを判定した後にステップ1に戻るようにすればよい。このような構成であれば、電動送風機9の温度上昇の原因が十分解消されていなかった場合や、再び吸い込み口が塞がれたりパイプ内などに大きなごみや異物などが詰まってしまい電動送風機9に負荷がかかって温度が上昇してしている場合などでも、これらを取り除きやすくすることができる。そして、再び再起動スイッチ31によって電動送風機9を起動可能としておけば、そのまま清掃作業を継続することができる。またこのような構成はプログラムを簡略化できる利点がある。 【0055】なお、本実施形態ではタイマーを起動し、一定時間Tを計測しながら電動送風機9を駆動する構成としたが、このようにタイマーを使用せず、正特性サーミスタ29からの検出温度出力で電気掃除機の動作を制御するように構成することも可能である。 【0056】また本実施形態では、制御部28は正特性サーミスタ29による検出信号が第一設定温度A以上となっている場合には、前述した電動送風機9の一時停止中に図3に示した表示手段35に赤色ランプを点滅させることによって、電気掃除機本体内部の温度が第一設定温度Aを超えてしまったことを使用者に知らせるように構成されている。このような構成によって、使用中に突然電気掃除機が停止してしまった場合にも、電動送風機の温度が上昇したことによって電動送風機が一時停止してしまっていることを使用者に知らせる事ができるようになっている。 【0057】さらに本実施形態では、制御部28は正特性サーミスタ29による検出信号が第二設定温度B以上となっている場合には、前述した電動送風機9の停止中に図3に示した表示手段34に赤色ランプを点滅させることによって、電気掃除機本体内部の温度が第二設定温度Bを超えてしまったことを使用者に知らせるように構成されている。このような構成によって、前記第一設定温度A以上となってしまった場合と同様、使用中に突然電気掃除機が停止してしまった場合にも、電動送風機の温度が上昇したことによって電動送風機が停止してしまっていることを使用者に知らせる事ができるようになっている。 【0058】なお、本実施形態では第一設定温度Aを超えてしまった場合は、表示手段35に、第二設定温度Bを超えてしまった場合には表示手段34に赤色ランプを点滅表示させる構成としたが、前記ランプの点滅パターンは正特性サーミスタ29によって検出された検出結果が第一設定温度A以上となっているときと第二設定温度B以上となっているときで異なるパターンであることが好適である。このように異なるパターンで点滅表示することにより、再起動スイッチを押せば継続使用することができるのか、あるいはしばらく使用することができないのかをよりわかりやすく明確に使用者に知らせる事ができるためである。 【0059】ここで、異なる点滅パターンとは、ランプの点灯、消灯を繰り返す周期の違いのみならず、前述のように、第一設定温度Aを超えてしまった場合は、表示手段35に、第二設定温度Bを超えてしまった場合には表示手段34に表示するといった異なる表示場所で表示させること(表示場所の異なる点滅パターン)のほかに、異なる表示色のランプを使用して点灯、消灯を繰り返えさせること(表示色の異なる点滅パターン)、ランプを点灯させること(消灯時間0の点滅パターン)を含むものとする。 【0060】なお本実施形態では、第一設定温度Aを超えてしまった場合、第二設定温度Bを超えてしまった場合それぞれで表示手段に表示する構成としたが、どちらか一方の温度を超えてしまった場合のみを表示手段で表示するようにしてもよい。 【0061】また本実施形態の電気掃除機1では、電動送風機9の温度上昇の原因となっている部位を自己診断し検出可能な構成を採っている。図2に示したように本実施形態では圧力センサ30が通風路24に備えられている。そして、図4に示すようにこの圧力センサ30の検出出力は制御部28に送られるようになっている。 【0062】例えば、電動送風機9自体が故障を起こして温度が上昇してしまっている場合には、電動送風機9が正常に動作しないため、清掃用の気流を十分に発生させることができない。このため、床ブラシ2、パイプ3、ハンドル部4、ホース5、集塵室8、通風路24などの各部位の気体圧力は、電動送風機が十分動作しないため真空度が上がらず、圧力センサ30で検出される気体圧力は大気圧に近いものとなる。これに対し、電動送風機9自体には問題がないにもかかわらず、床ブラシ2、パイプ3、ハンドル部4、ホース5、集塵室8などのいずれかの部位にごみや異物が詰まり、電動送風機9に負荷をかけることによってを温度が上昇してしまっている場合には、電動送風機9は正常に動作しているため、清掃用の気流は発生されているから、通風路24に備えられた圧力センサ30で検出される気体圧力は清掃に十分な真空度となっているはずである。 【0063】このため通風路24に備えられた圧力センサ30の検出出力から電動送風機の温度上昇の原因となっている部位の自己診断が可能となる。そして、本実施形態では、電動送風機9の故障が原因であるときには、前記表示手段34、35の両方に黄色のランプを点灯させ、ごみや異物のつまりが原因であるときには、前記表示手段35のみに黄色のランプを点滅表示させることで、使用者に不具合が生じている部位が電動送風機9以外の部位であることを知らせることができる。これによって使用者は本体内部の温度上昇の原因を特定しやすくなるため、使い勝手が非常に向上する。 【0064】また本実施形態では、正特性サーミスタ29の検出結果が第一設定温度A以上となり電動送風機9の動作が一時停止した際、及び正特性サーミスタ29の検出結果が第二設定温度B以上となり電動送風機9の動作が停止した際に、圧力センサ30の検出結果をもとに電気掃除機1内部で不具合が生じている部位を判別し、前記判別結果を表示するように構成されている。なお、第一設定温度A以上となった時と第二設定温度B以上となった時の何れかの場合に表示するようにしてもよいし、電動送風機使用中に常に圧力異常を監視して不具合が生じている部位を表示するように構成してもよい。 【0065】このように不具合が生じている部位を判別し、前記判別結果を表示する場合には図5に示したフローチャートに代わり、図7、図8に示したようなフローチャートのように動作する。なお、図7、図8に示すフローチャートは■、■、■、■でそれぞれ結ばれているものである。同図に示すように、ステップ3で第一設定温度Aを検出し、ステップ4で電動送風機9を一時停止させる前、あるいは、ステップ8の電動送風機9を再起動後、ステップ10で第二設定温度Bを検知して、電動送風機9を停止させるステップ2の前に、不具合が生じている部位を判別し、前記判別結果を表示するステップ3−1〜3−3及び10−1〜10−3が加えられている。 【0066】このような構成によって、使用中に突然電気掃除機が停止してしまった場合にも電動送風機9の温度を上昇させる原因となっているのが何であるかを使用者に知らせる事ができるようになるため、使用者が再び電気掃除機を使用するためにどのような解決手段が必要かが判断しやすくなり使い勝手が非常に向上する。またこのような図7、図8に示すフローチャートにおいても、一定時間T経過後に第一設定温度A以上第二設定温度B未満のときに、再び電動送風機9を一時停止させるように構成することもできる。このように構成するためには図8におけるフローチャートでステップ10以降のステップを省いてしまい、ステップ9において一定時間Tが経過したことを判定した後にステップ1に戻るようにすればよい。 【0067】以上説明したように、本実施形態による電気掃除機によれば、電動送風機が内蔵された本体ケース内部の温度を規定の温度以下に抑えることで、本体ケースの変形等の発生を防止する事ができる掃除機を提供することができる。また、電動送風機の温度上昇の原因となっている部位を特定し、本体内部の温度上昇を解決可能とする電気掃除機を提供することができる。また、電動送風機の温度上昇があって電動送風機を停止させた場合でも、電動送風機の故障が原因ではない温度上昇であった場合には原因を解消後、簡単な操作でそのまま継続使用できる電気掃除機を提供することができる。 【0068】実施の形態2.以下、本発明の一実施形態である実施の形態2について説明する。図9に本実施形態の電気掃除機の全体構成概要図を示す。なお同図において前記実施の形態1と同じ構成要素に対応するものには同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態は前記実施の形態1の電気掃除機とほぼ同じ構成を有している。実施の形態1との違いは一時停止解除手段である再起動スイッチが本体6に設けられておらず、手元操作部12に備えられた操作スイッチである駆動スイッチ32と兼ねられていることである。 【0069】このように再起動スイッチが、駆動スイッチ32と兼ねられていることで、電動送風機の使用中に本体6内部の温度が上昇し、電動送風機9が一時停止された場合にも使用者は電気掃除機本体6まで再起動スイッチを押しに行く必要がなく、その場で駆動スイッチ32によって電動送風機9を再起動し、清掃を再開することができ、使い勝手が向上させることができる。また使用者は駆動スイッチ32を押すことが再起動スイッチを押すこととなるため、普段と異なる操作が必要とされず、いつも通りに使用している感覚で電気掃除機の操作を行うことができる。 【0070】なお、本実施形態では駆動スイッチ32が再起動スイッチを兼ねている例を挙げたが、手元操作部12に駆動スイッチ32と再起動スイッチを別々に設けるような構成であってもよい。このような構成であっても、電動送風機の使用中に本体6内部の温度が上昇し、電動送風機9が一時停止された場合に、使用者は電気掃除機本体6まで再起動スイッチを押しに行く必要がなく、その場で再起動スイッチによって電動送風機9を再起動し、清掃を再開することができ、使い勝手が向上させることができる。 【0071】実施の形態3.以下、本発明の一実施形態である実施の形態3について説明する。なお、本実施の形態を説明するにあたり、図1から図8に示した前記実施の形態1と同じ構成要素に対応するものには同一の符号を付して説明を省略する。 【0072】図10に本実施形態の電気掃除機の全体構成概要断面図を示す。本実施形態は前記実施の形態1の電気掃除機とほぼ同じ構成を有している。実施の形態1との違いを以下、順次説明していく。 【0073】実施の形態1と異なる点は、気体圧力検出手段である複数の圧力センサ30a〜30fが、床ブラシ2から電動送風機9にいたるまでの風路中、つまり床ブラシ2、パイプ3、ハンドル部4、ホース5、集塵室8、通風路24の各部にそれぞれ設けられていることである。 【0074】電気掃除機1内部に複数の圧力センサが配置されていることによって、例えば、清掃中にホース5内部に大きなごみや異物が詰まってしまった場合などには少なくとも集塵室8内部、及び通風路24にある圧力センサ30e、30fで検出される圧力は清掃に十分な真空度を有しているはずであるが、ごみ詰まりを起こしたホース5より先では詰まりにより真空度が十分に上がっておらず大気圧あるいは大気圧に近い圧力となっていることが検出される。このため、ごみ詰まりを起こしている箇所がホース5である可能性が高いことを特定することが可能となる。 【0075】このように電気掃除機内部に気体圧力検出手段を複数配置しておくこと、さらには電気掃除機の清掃用気流の風路中の床ブラシ2、パイプ3、ハンドル部4、ホース5、集塵室8、通風路24各部位に少なくとも1つの気体圧力検出手段を配置することによって不具合を生じている部位をより詳しく特定することができる。 【0076】図11及び図12に本実施形態の電気掃除機が行う動作のフローチャートを示す。なお、図11、図12に示すフローチャートは■、■、■、■でそれぞれ結ばれているものである。同図に示すように図7、図8に示した前記実施の形態1の動作フローチャートと異なる点は、ステップ3−4、及びステップ10−4において図10に示した30a〜30fのすべての圧力センサについて真空度が十分あるかが判別される点であり、一つでも真空度が十分であればモータが正常であると判断される。逆にすべての圧力センサで真空度が十分でないと判別されると、モータ異常であると判断される。 【0077】また、図7、図8に示した前記実施の形態1の動作フローチャートと異なる第二の点は、ステップ3−4と3−2の間に3−5が、ステップ10−4と10−2の間に10−5が加えられたことであり、前述のように正常な真空度が検出されている部位を特定し、どこから真空度が十分でないかによって異常部位を特定するステップが設けられている。このようなステップを設けることより、より確実な異常部位特定の自己診断を行うことができるようになっている。 【0078】なお、このような図11、図12に示すフローチャートにおいても、一定時間T経過後に第一設定温度A以上第二設定温度B未満のときに、再び電動送風機9を一時停止させるように構成することもできる。このように構成するためには図12におけるフローチャートでステップ10以降のステップを省いてしまい、ステップ9において一定時間Tが経過したことを判定した後にステップ1に戻るようにすればよい。 【0079】また図10に示す本実施形態の掃除機本体6後部上面には、電動送風機1の全体概略図が表示された表示手段37を有している。図13に、本実施形態における表示手段37の正面図を記載する。同図に示すように本実施形態における表示手段37には、液晶表示部38を有しており、この液晶表示部38には電動送風機1の全体概略図39が表示されるように構成されている。そして気体圧力検出手段30a〜30fの検出結果をもとに電気掃除機内部で不具合が生じている部位を判別し、前記判別結果を、全体概略図を使用して表示することが可能となっている。ここに示した図では前記説明したようにホース5に異物が詰まってしまった場合を表示した表示例を示したものである。またもし、電動送風機異常が発生した場合にはモータ異常ランプ40が点灯し、使用者に知らせるようになっている。表示部41、42は実施の形態1で説明した手元操作部12に表示される駆動中の電動送風機の出力を表示する表示手段34、35と同様にランプの点灯によって駆動中の電動送風機の出力を表示するものである。 【0080】このように、表示手段である液晶表示部38に電動送風機1の全体概略図39が表示され、気体圧力検出手段である圧力センサ30a〜30fの検出結果をもとに電気掃除機内部で不具合が生じている部位を判別し、前記判別結果を、前記全体概略図を使用して表示する構成により、前記圧力センサ30a〜30fによるより詳細な異常部位の検出結果を使用者にわかりやすく知らせることが可能となり、使用者の使い勝手を向上させることが可能となる。さらに、本実施形態では液晶表示部38を設けたことにより、異常部位を示すだけでなく使用者に問題を解決するための説明文などを付加することができ、使用者にさらにわかりやすい解説を行うことが可能となる。 【0081】なお、本実施形態に於いては液晶表示部38を用いたが、電動送風機1の各部をシートなどの切り抜きを使用して全体概略図を作成し、裏面よりランプを点灯させて表示させるようなアナログ型の表示を行う構成であってもよい。また、本実施形態では電動送風機9の異常が発生した場合に点灯するモータ異常ランプ40や、駆動中の電動送風機9の出力をランプの点灯によって表示する表示部41、42を設けたが、表示手段37全体を液晶表示部で構成してもよく、表示手段の構成に特に限定はない。 【0082】なお本実施形態に於いては、異常部位の特定が行われるのは第一設定温度A以上となり電動送風機9が一時停止されるとき、及び第二設定温度B以上となり電動送風機9が停止されるときであったが、電動送風機使用中に常にこのような圧力異常や電動送風機の動作異常が発生していないかを監視するように構成してもよい。このように構成すれば本体内部温度が上昇する前に異常を把握することが可能となる。 【0083】実施の形態4.以下、本発明の一実施形態である実施の形態4について説明する。なお、本実施の形態を説明するにあたり、図1から図8に示した前記実施の形態1と同じ構成要素に対応するものには同一の符号を付して説明を省略する。 【0084】図14に本実施形態の電気掃除機の全体構成概要図を示す。本実施形態は前記実施の形態1の電気掃除機とほぼ同じ構成を有している。実施の形態1との違いは図14に示すように一時停止解除手段である再起動スイッチが、本実施の形態では電気掃除機1に電力が供給されている状態で制御部28の制御状態をリセットする制御部リセットスイッチ43となっていることである。 【0085】そして、本実施の形態に於いては、制御部28は電気掃除機1を図15に示すようなフローチャートのように動作させる。また、図15において図7、図8と同じステップに対応するものには同一のステップ番号を付して説明を省略する。 【0086】図15に示すように本実施形態では、制御部28は初期状態からまずステップ1で第二設定温度B以上となっていないかを検出する。そして第二設定温度B以上となっていればステップ2に移行し、電動送風機9を停止させたままにする。ステップ1で第二設定温度B以上であることが検出されなければ、ステップ3に移行し、第一設定温度A以上となっていないかを検出する。ステップ3で第一設定温度A以上であることが検出されなければ、ステップ3−6に移行する。電気掃除機が使用開始されたばかりであれば、電動送風機の温度は上がっていないからステップ3−6に移行することとなる。 【0087】ステップ3−6では第一設定温度Aの監視が行われ続け、もし本体内部温度が第一設定温度Aとなったことが検出されるとステップ3−1からステップ3−2、3−3のいずれかを経て、ステップ2に移行し電動送風機9の動作が停止されるようになっている。 【0088】電動送風機9の動作が停止されると、制御部リセットスイッチ43を押すことにより、制御部28がリセットされ、本体内部の検出温度が第二設定温度B以上となっていなければ再び使用可能状態とすることが可能になる。本実施形態では、制御部リセットスイッチ43を押すことで、制御部28がリセットされるから、制御部28は初期状態に戻り、まずステップ1で第二設定温度B以上となっていないかの判定を行う。前述のように第一設定温度Aが検出されて電動送風機9が停止された状態から電動送風機9を再起動するために制御部リセットスイッチ43を押したのであれば、ステップ3において、第一設定温度A以上であることが検出されるはずである。ステップ3で第一設定温度A以上であることが検出されると、ステップ7でタイマーを起動し、一定時間Tを測定しながら、電動送風機9の運転が可能となる。 【0089】なお第一設定温度Aが検出され、電動送風機9が一時停止した後に制御部リセットスイッチ43が押されて電動送風機9が駆動している(ステップ8において)最中においても手元操作部12に設けられた駆動スイッチによる電動送風機9の出力切替及び停止スイッチによる電動送風機9の停止は通常と同様に使用者の操作によって操作可能となっている。 【0090】ステップ10では、正特性サーミスタ29から出力される検出温度が第二設定温度Bを超えていないかどうかが判定される。ここでBを超えていなければ再びステップ7に戻り電動送風機9の駆動は続行されるが、もしB以上となっていた場合には、ステップ10−1からステップ10−2、10−3のいずれかを経て、ステップ2に移行し、直ちに電動送風機9が停止される。 【0091】そして、正特性サーミスタ29から出力される検出温度が第二設定温度Bを超えてしまい、電動送風機9が停止されていれば、制御部リセットスイッチ43を押してもステップ1で第二設定温度Bが検出されるため電動送風機9が駆動されることはないため第二設定温度Bを超えて電動送風機9が運転されることはない。 【0092】このように、本実施形態では実施の形態1で説明したのと同様の効果を得ることができる。すなわち、本実施形態では、制御部28に、電気掃除機本体6の許容限界温度より低い温度である第一設定温度Aと、第一設定温度Aより高く許容限界温度より低い温度である第二設定温度Bが設定されており、正特性サーミスタ29の温度検出出力が第一設定温度Aを超えると電動送風機9の動作を一時停止させることにより、例えば清掃中に大きなごみや異物を吸い込んで吸い込み口が塞がれたりパイプ内などに詰まってしまい電動送風機9に負荷がかかって温度が上昇してしまった場合であっても、一度吸引が止められるため、簡単につまりなどを解消することが可能となる。 【0093】また、このように温度上昇の原因を取り除くことができた後、再び電動送風機9を駆動させるには制御部リセットスイッチ43を押せばよく、わざわざ電源コードを一度抜きに行くなどの手間がかからずそのまま清掃作業を継続することが可能となる。 【0094】また、電動送風機9の温度上昇の原因が集塵室8に塵埃がためられすぎているような場合であっても、一度電動送風機9を一時停止した後に、温度が第二設定温度B以上とならなければ電気掃除機を継続使用することができるため、清掃の途中で集塵室8にためられた塵埃の処理をする必要がなく、清掃終了後にまとめて塵埃を処理すればすむため、清掃作業の途中で余分な作業を必要としなくなる。 【0095】さらに電動送風機9の故障などが原因で温度上昇が起こっている場合には、第二設定温度B以上となったときに電動送風機9の動作を停止させ、継続駆動させなくするため、確実に掃除機本体6を形成する本体ケースの許容限界温度を超えることが防止されるため、本体ケースの変形などを起こすことがない。 【0096】なお本実施形態においても一定時間T経過後に第二設定温度Bを超えたかどうかを判定し、超えていれば電動送風機9の動作を停止させたが、第二設定温度Bが検出された時点に於いて直ちに電動送風機9を停止させるように構成してもよい。このような構成であれば、電動送風機の温度が本体ケースの許容限界温度を超えてしまうことをより確実に防止することができる。 【0097】また、本実施形態では一定時間T経過後に第一設定温度A以上第二設定温度B未満で電動送風機の動作を連続駆動可能とさせたが、一定時間T経過後に第一設定温度A以上第二設定温度B未満であるならば、再び電動送風機9を一時停止させるように構成してもよい。このような構成であれば、電動送風機9の温度上昇の原因が十分解消されていなかった場合や、再び吸い込み口が塞がれたりパイプ内などに大きなごみや異物などが詰まってしまい電動送風機9に負荷がかかって温度が上昇してしている場合などでも、これらを取り除きやすくすることができる。このように構成するには、例えばステップ10で第二設定温度Bを超えているかどうかを判定する部分を、第一設定温度Aを超えているかどうかの検出判定を行うステップに変更すればよい。このような構成であっても、再び制御部リセットスイッチ43を押すことによって電動送風機9を起動することができるため、そのまま清掃作業を継続することができる。 【0098】なお本実施形態では、本体内の温度が第一設定温度A以上又は第二設定温度B以上となって電動送風機9が停止した場合だけでなく、制御部28が誤作動を起こした場合や、エラーにより電動送風機9を停止させてしまった場合などであっても、制御部リセットスイッチ43を押すことによって通常の使用状態に戻すことが可能であるという効果も有している。そして、リセット後に初期状態に戻るように構成されているため、制御部28が行うアルゴリズムの構成が比較的簡易にできるという効果も有している。 【0099】実施の形態5.以下、本発明の一実施形態である実施の形態5について説明する。図16に本実施形態の電気掃除機の全体構成概要図を示す。なお同図において前記実施の形態4と同じ構成要素に対応するものには同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態は前記実施の形態4の電気掃除機とほぼ同じ構成を有している。実施の形態4との違いは一時停止解除手段である制御部リセットスイッチが本体6に設けられておらず、電動送風機9の動作を操作するための操作スイッチを有する手元操作部12に備えられた駆動スイッチ44と兼ねられていることである。 【0100】このように制御部リセットスイッチが、駆動スイッチ44と兼ねられていることで、電動送風機の使用中に本体6内部の温度が上昇し、電動送風機9が一時停止された場合や、制御部が誤作動やエラーを起こし、電動送風機9を停止させてしまったり駆動できなくしてしまった場合にも使用者は電気掃除機本体6まで制御部リセットスイッチを押しに行く必要がなく、その場で駆動スイッチ44によって制御部28をリセットし、清掃を再開することができ、使い勝手が向上させることができる。 【0101】また使用者は駆動スイッチ44を押すことが制御部リセットスイッチを押すこととなるため、普段と異なる操作が必要とされず、いつも通りに使用している感覚で電気掃除機の操作を行うことができる。 【0102】なお、本実施形態では駆動スイッチ44が制御部リセットスイッチを兼ねている例を挙げて説明したが、手元操作部12に駆動スイッチ44と制御部リセットスイッチを別々に設けるような構成であってもよい。このような構成であっても、電動送風機の使用中に本体6内部の温度が上昇し、電動送風機9が一時停止された場合や、制御部が誤作動やエラーを起こし、電動送風機9を停止させてしまったり駆動できなくしてしまった場合にも使用者は電気掃除機本体6まで制御部リセットスイッチを押しに行く必要がなく、その場で制御部リセットスイッチ44によって制御部28をリセットし、清掃を再開することができ、使い勝手を向上させることができる。 【0103】実施の形態6.以上のように実施の形態1〜5では本発明を説明するためにキャニスタータイプの電気掃除機を例に挙げて説明したが本発明はこのキャニスタータイプにのみ適用し得るものでなく、アプライトタイプ、ハンディタイプ、サイクロン方式の電気掃除機、充電式の電気掃除機などさまざまなタイプの電気掃除機に適用可能なものである。 【0104】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気掃除機によれば、電動送風機の異常運転を防止つつ、継続して使用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 【識別番号】000176866 【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社 【住所又は居所】埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1
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| 【出願日】 |
平成14年1月15日(2002.1.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−204908(P2003−204908A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−5713(P2002−5713) |
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