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【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】広瀬 徹
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】細川 文信
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】福本 正美
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】中本 重陽
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】菊川 智之
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】財前 克徳
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】麻田 和彦
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】岩本 恵子
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】小型で操作性が良く、しかも集塵性能に優れた電気掃除機を実現すること。

【解決手段】塵埃を吸引する吸引口21を有した床ノズル20と、床ノズル20に連通した集塵室25と、集塵室25の下流側に設けられた軸流型の電動送風機27とを備える電気掃除機とした。これにより、小型で操作性が良く、しかも集塵性能に優れた電気掃除機を実現できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 塵埃を吸引する吸引口を有した床ノズルと、床ノズルに連通した集塵室と、前記集塵室の下流側に設けられた軸流型の電動送風機とを備えた電気掃除機。
【請求項2】 集塵室と電動送風機とを内包した掃除機本体が、床ノズルの下流側に接続された請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】 掃除機本体の外径が、床ノズルの高さより小さいことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
【請求項4】 掃除機本体の外径が、床ノズルの幅よりも小さいことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
【請求項5】 集塵室が、塵埃と空気に働く慣性力を利用して塵埃を分離する慣性分離式の構成を有した請求項1記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用の電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図を用いて従来の家庭用電気掃除機の構成を説明する。
【0003】図17は従来の床移動型掃除機を示す。1は塵埃などの吸引口を有した床ノズルであり、塵埃を分離する袋状の紙フィルタ2、および吸引力を発生する電動送風機10を内蔵した掃除機本体4にホース5、延長管6を介して連通している。図18は従来の比較的コンパクトな縦型掃除機を示す。床ノズル1は、紙フィルタ、電動送風機などを内蔵した掃除機本体4に直接連結されている。図18はこれらの掃除機に使用される従来の電動送風機10を示す。9は遠心型のインペラを示し、シュラウド前7、シュラウド後8に挟時された複数枚のブレード11により構成されている。9aは入り口を、9bは出口を示す。
【0004】インペラ9を高速で回転駆動すると遠心力により、入り口9aから出口9bへ矢印12で示すように高速で気流が流れ大きな吸引力が生じ、塵埃の吸引を行っている。
【0005】このような遠心型のインペラを有した電動送風機10を用いた従来の電気掃除機では、電動送風機10を収納する掃除機本体の外径寸法を小さくすることが難しく、図18で示す縦型掃除機でも床ノズル1に比べ掃除機本体4が大きくなり、狭い場所の掃除が難しく操作性が悪くなる。床ノズルの操作性を重視すると図17で示した床移動型掃除機になるが、ホース5、延長管6の組み立てが煩わしく、又大きな掃除機本体4を移動する必要があり操作性に改良すべき点が多い。このように従来の電動送風機10を用いた掃除機では、小型で操作性の良い本体構成の実現が難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構成では、インペラ6の入り口6aの径より外径を大きくする必要があり、又半径方向に気流が流出することもあり、電動送風機の外径が大きくなり、電動送風機3を内蔵する掃除機本体4は床ノズル1の高さ、あるいは幅に比べその外径が大きくなっている。インペラ5を高速で駆動しインペラ5の外径を小さくする方法もあるが、入り口6aの径をあまり小さくすると流量が流れなくなり、掃除機としての集塵性能が悪化し現実的では無い。
【0007】本発明は前記従来の課題を解決するもので、小型で集塵性能に優れた電気掃除機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、塵埃を吸引する吸引口を有した床ノズルと、床ノズルに連通した集塵室と、前記集塵室の下流側に設けられた軸流型の電動送風機とを備える構成としたものである。
【0009】これによって、径方向に小さい、すなわち細い本体が実現でき、小型で操作性が良くしかも集塵性能に優れた電気掃除機を実現できるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、塵埃を吸引する吸引口を有した床ノズルと、床ノズルに連通した集塵室と、前記集塵室の下流側に設けられた軸流型の電動送風機とを備えた電気掃除機とすることにより、小型、軽量で操作性に優れた電気掃除機を実現できる。
【0011】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1記載の床ノズルが、集塵室と電動送風機とを内包した掃除機本体の下流側に接続された構成とすることにより、操作性に優れた電気掃除機を実現できる。
【0012】本発明の請求項3記載の発明は、特に、請求項2の掃除機本体の外径が、床ノズルの高さより小さい構成とすることにより、狭い場所でも掃除できる操作性に優れた電気掃除機を実現できる。
【0013】本発明の請求項4載の発明は、特に、請求項2の掃除機本体の外径が、床ノズルの幅より小さい構成とすることにより、狭い場所でも掃除できる操作性に優れた電気掃除機を実現できる。
【0014】本発明の請求項5記載の発明は、特に、請求項1に記載の集塵室が、塵埃と空気に働く慣性力を利用して塵埃を分離する慣性分離式の構成を有した構成とすることにより、より効率の良い操作性に優れた電気掃除機を実現できる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0016】(実施例1)図1に、本発明の第一の実施例における電気掃除機を示す。20は床ノズルを示す。21は床面22に対向し開口した吸引口であり接続管23を介して掃除機本体24に接続され、掃除機本体24に内蔵された集塵室25に連通している。
【0017】集塵室25の中には袋状の紙フィルタ26が設置され塵埃を分離しかつ蓄える機能を有している。27は集塵室25の下流側に設置された軸流型の電動送風機を示す。図2〜図4に電動送風機27の詳細を示す。図2は電動送風機の側断面図を、図3は正面図、図4は外観図を示す。28は円筒形のケーシング34内に設置された軸流型の動翼であり、図4で示すように複数枚のブレード28aがハブ28bに取り付け角度A29を有して固着されている。31は複数枚のブレード31aから構成された静翼であり、ケーシング34に固定され、動翼28の後に設置されている。本実施例ではこれらの翼は2段の構成を有しており、下流に第2動翼32、第2静翼33が設置されている。35は駆動用の電動機で、固定子35b、回転子35c、回転軸35a、ブラケット35d、35eから構成されている。電動機35は第2静翼33及び支柱37でケーシング34に固定され、回転軸35aに動翼28、32が固定されている。矢印30aは動翼の回転方向を矢印30bは風の流れ方向を示している。すなわちケーシング34の34aが吸気口、34bが排気口を示す。35fは軸受けを示す。
【0018】電動送風機27は防振ゴム38a、38bを介して掃除機本体24に支持され防振ゴム38aは円筒型をしておりシール38を兼ねている。すなわち電動送風機27はその吸気口34aを集塵室25の隔壁36に設けた連通口36aにシール38を介して取り付けることにより、集塵室25と連通接続されている。図1で39は電源となるバッテリーを示す。40は掃除機本体24の排気孔を示し、排気フィルタ40aが設置されている。42は床ノズル20内に設置された回転ブラシを示す。
【0019】掃除機本体24の形状は棒状で、その断面がほぼ円形であり、その外径24aは床ノズル20の高さ20aより小さく、かつ床ノズル20の前後方向の幅20bよりも小さい。
【0020】床ノズル20は掃除機本体24に回転自在に接続されており、掃除機本体24を床面に垂直に立てた場合は図5(a)で示すように掃除機本体24の外寸は床ノズル20の前後方向の幅20b内に収まる。又、掃除機本体24を床面に平行にした場合には図5(b)で示すように床ノズル20の高さ20a内に収まる。
【0021】電動送風機27を駆動すると吸引力が発生し、床ノズル20により床面22の塵埃が集塵される。吸引された塵埃は紙フィルタ26で分離され、塵埃は紙フィルタ26内に蓄積される。43は吸引された塵埃の流出を防止するための逆止弁を示す。塵埃が分離された清浄な空気は矢印44で示すように、排気フィルタ40aを通過し更に微少な塵埃が取り除かれ排気孔40から外部に排気される。
【0022】電動送風機27は高速で回転する軸流型の動翼28を有した軸流型送風機であり、動翼28が回転することによって生じる揚力によって吸引力を伴う空気流を生み出す。軸流型送風機は従来例で示した遠心型の送風機に比べると、比較的圧力の小さい流れを生み出すのに効率の良い送風機であり、又直進的に軸方向に風を流すことができ、遠心型送風機に比べると軸方向から見た最大投影面積は小さくなる。本実施例に示した掃除機の構成では、ホース、延長管を有した床移動型掃除機に比べると、床ノズル20の近くに集塵室25、電動送風機27を設置することができ、集塵時に生じる圧損は小さく、軸流型の送風機が効率良く運転できる圧力で十分な集塵のための吸引力を発生できる。軸方向から見た最大投影面積の小さな軸流型電送送風機27を利用することにより、掃除機本体24の外径24aを小さくすることが可能になり、床ノズル20の幅20bと高さ20aより小さな外径24aの掃除機本体24が実現でき、従来の縦型掃除機に比べると非常にコンパクトな構成が実現できる。又、従来の床移動型掃除機でホース、延長管と共に使用されていた物とほぼ同じ大きさを有した床ノズル20が入る隙間であれば、掃除機本体24が障害になることは無く、床移動型掃除機と同様に狭い場所でも小回り良く掃除作業ができる。又ホース、床移動型本体が無く操作性も従来の床移動型掃除機に比べても改善される。
【0023】図6は、バッテリ39の収納部分に排気フィルタ40aと排気孔40を設置した例であり、バッテリ39の冷却効果が良くなり、バッテリ39の充電特性が改善される。
【0024】図7はバッテリ39が床ノズル20の直後に設置されている場合であり、バッテリ39は収納筒39aに収納され、空気通路45は収納筒39aの外周部に構成されている。この構成では、バッテリ39の冷却効果が更に改善されると同時に、重たいバッテリ39が床ノズル20近くに配置できるため、手元での重量感が軽減され操作性が良くなる。
【0025】図8は集塵室25と電動送風機27の間に収納筒39aに収納されたバッテリ39を設置し、収納筒39aの外周部を空気通路45とした構成例であり、バッテリ39には清浄かつ温度の低い空気が流れその冷却効果が良くなると同時に、空気通路45に大きな塵埃が詰まることも無い。この例では収納筒39aをなくすことも可能であり、そうすればバッテリ39の冷却効果は更に改善される。
【0026】(実施例2)図9、図10に本発明の電気掃除機の第2の実施例を示す。実施例1と同一部分は同一符号を付してその説明を省略する。51は本実施例での集塵室を示す。集塵室51は質量に大きな違いのある塵埃と空気に働く慣性力を利用して塵埃を分離する慣性分離式の構成を有している。すなわち反転型軸流サイクロンの構成を有しており、接続管23を通過した塵埃を含んだ気流は内筒51aと外壁53の間の外周通路51bを通り内筒51aの内周側に内筒51aと連通管51eの間に固定された軸流羽51cを通過して内筒51a内部に流入する。この時塵埃を含んだ空気流は軸流羽51cの作用で激しく旋回し塵埃を遠心力で分離する。分離された気流は電動送風機27の吸気口34aに連通した連通管51eの連通口51dから吸引される。分離された塵埃52は内筒51aの底部に蓄積される。矢印44は空気の流れを示す。
【0027】以上のような慣性分離式の集塵室は、蓄積された塵埃によって圧損が大きくなることも無く、比較的低圧損な集塵室が実現でき電動送風機が必要な圧力も小さくでき、軸流型の電動送風機27で十分な吸引集塵ができる掃除機構成が可能になる。
【0028】図11,12は直進型の軸流サイクロンを集塵室51に構成した例であり、接続管23を経由して流入した塵埃を含んだ空気流は内側管55を通過し、内側管55の内周に固定された軸流羽56を通過する。このとき塵埃を含んだ空気流は激しく旋回し塵埃が遠心力によって遠心分離される、分離された塵埃52は内側管55の内周壁55aに沿って流れ外壁53と内側管55の間の空間58に蓄積される。塵埃52が分離された清浄な空気流は連通口51dを通って電動送風機へ吸引される。
【0029】この構成によれば、流れが直進的であり圧損が更に軽減されると同時にコンパクトな集塵室51が構成できる。
【0030】図13、14、15は床ノズル20と集塵室71を回転自在に接続部72で接続し、床ノズル20と集塵室71の取り付け管61を可撓性に富んだ蛇腹のダクト60で連通した構成を示す。ダクト60と床ノズル20は傾動可能にノズル連通管62を介して接続されている。集塵室71は外容器71aと両端が開口した内筒71bにより構成され、内筒71bの一端71fは電動送風機の吸気口と連通している。取り付け管61は外容器71aに接線方向に接続され、内筒71bと外容器71aの間の空間71cに連通している。
【0031】塵埃を含んだ気流はダクト60を通り取り付け管61から集塵室71に流入し、外容器71aの内側壁に沿って激しく旋回し、塵埃は遠心力によって外側に分離されつつ外容器71aの下端部71dへ流れ急反転し内筒71bの下端口71eから吸引される。そして分離された塵埃52は外容器71aの下端部71dに蓄積される。図14で示すように、掃除機本体24は床面に対し横方向に傾動可能であり、又図15で示すように掃除機本体24を前後方向に傾動させ床面に水平、あるいは直角な位置まで傾動でき狭い場所の掃除が簡単に行なえ、操作性にも優れる。また、集塵室71の外容器71aに対し接線方向に気流を流入させることが容易にでき、標準的なサイクロン構成が実現でき、塵埃52の分離性能が良くなる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜5記載の発明によれば、軸流型の電動送風機を利用し、床ノズルに比べ小型な掃除機本体を実現することにより、非常に操作性の良い電気掃除機を実現することができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年1月11日(2002.1.11)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−204903(P2003−204903A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−4106(P2002−4106)