| 【発明の名称】 |
電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】野町 哲治 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】北村 秀典 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】恩田 雅一 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】石川 誠治 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】津崎 保則 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】奥島 雅史 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】長岡 宏和 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】吸気を旋回して塵埃を遠心分離する集塵ケースを有する電気掃除機において、安価な構成で特に繊維質塵埃の遠心分離効果を高くして、早期に吸込性能が低下するのを防止し、使い勝手を向上する。
【解決手段】電動送風機12の吸気上流側に集塵ケース18を設け塵埃を遠心分離する。集塵ケース18は、塵埃を遠心分離する分離室24に塵埃搬送室26より吸気を案内し、分離室24と塵埃を蓄積する集塵室29を第1連通口で連通して塵埃を移送し、塵埃搬送室26と分離室24を第2連通口で連通し、分離室24内に吸気フィルター30を配置する。第2連通口は吸気フィルター30の近傍に形成し、第1連通口は第2連通口と対角の位置に形成し、第2連通口に臨む位置に吸気気流を分離室24の内壁に沿わせつつ第1連通口に向かわせる整流ガイド部31を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具と連通し前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケースとを有し、前記集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室と、前記分離室に吸気を案内する塵埃搬送室と、塵埃を蓄積する集塵室と、前記分離室と集塵室を連通して塵埃を移送する第1連通口と、前記塵埃搬送室と分離室を連通する第2連通口と、前記分離室内に配置した吸気フィルターとを具備し、前記第2連通口は前記吸気フィルターの近傍に形成し、前記第1連通口は前記分離室の第2連通口と対角の位置に形成し、前記塵埃搬送室の第2連通口に臨む位置に吸気気流を分離室の内壁に沿わせつつ前記第1連通口に向かわせる整流ガイド部を形成してなる電気掃除機。 【請求項2】 電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具と連通し前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケースとを有し、前記集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室と、前記分離室に吸気を案内する塵埃搬送室と、塵埃を蓄積する集塵室と、前記分離室と集塵室を連通して塵埃を移送する第1連通口と、前記塵埃搬送室と分離室を連通する第2連通口と、前記分離室内に配置した吸気フィルターとを具備し、前記第2連通口は前記吸気フィルターの近傍に形成し、前記第1連通口の周囲に前記集塵室から分離室への気流の逆流を阻害する整流壁を形成してなる電気掃除機。 【請求項3】 電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具と連通し前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケースとを有し、前記集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室と、前記分離室に吸気を案内する塵埃搬送室と、塵埃を蓄積する集塵室と、前記分離室と集塵室を連通して塵埃を移送する第1連通口と、前記塵埃搬送室と分離室を連通する第2連通口と、前記分離室内に配置した吸気フィルターとを具備し、外郭を構成するケース本体と、前記吸気フィルターを有し前記ケース本体を開閉自在に閉塞する蓋体と、前記ケース本体に固定し前記分離室、塵埃搬送室、集塵室を区画するケース当板とで形成してなる電気掃除機。 【請求項4】 吸気フィルターの最大直径を分離室の直径の30〜65%に設定してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。 【請求項5】 電気掃除機の使用状態にて、分離室を掃除機本体の前後方向に形成してなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。 【請求項6】 分離室を掃除機本体の前方側を前下がりとし、電動送風機側の後方に吸気フィルターを配置してなる請求項5記載の電気掃除機。 【請求項7】 第1連通口の面積を第2連通口の面積より大きくしてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。 【請求項8】 吸気フィルターの取付根元部は不通気部としてなる請求項1または2記載の電気掃除機。 【請求項9】 集塵室内には電動送風機へ連通する吸気通路への塵埃浸入を防止するプレフィルターを配置し、前記プレフィルターは塵埃排出側に向けて集塵室が広がるように傾斜させて取りつけてなる請求項1から8のいずれか1項記載の電気掃除機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、吸気を旋回して塵埃を遠心分離する集塵ケース(サイクロン集塵部)を有する電気掃除機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のサイクロン集塵部を有した電気掃除機は、例えば特開2000−342492号公報に開示された電気掃除機や、特開平9−253011号公報に開示された電気掃除機のように、吸塵されてサイクロン集塵部で分離された塵埃は、サイクロン集塵部内の旋回気流の影響を受けながら、単純にその集塵部の下方に蓄積していく構成のものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところがこのような電気掃除機にあっては、サイクロン集塵部に流入する塵埃を含んだ空気は、円筒状に構成したサイクロン集塵部に円周接線方向に導入し、サイクロン集塵部の内壁に沿うよう円周方向に旋回して、塵埃をサイクロン集塵部の下方に蓄積し、この蓄積された塵埃は、前述の通り単純に蓄積するだけの構造のため、特に繊維質や綿成分が多い塵埃の場合、吸塵した質量に対して嵩張る割合は大きくなる。 【0004】質量の大きい塵埃はサイクロン集塵部内の旋回で受ける遠心力により外周側で旋回し、内周部に位置する吸気フィルターを通過する吸気風量の変化(低下)は少なくなるが、繊維質の塵埃では小質量のためにサイクロン集塵部内での遠心分離効果が不十分となり、メインフィルター部の表面に繊維質の塵埃が吸着して吸込風量が低下しやすく、比較的小質量の塵埃の吸引で早期に吸込性能が低下するという問題を有していた。 【0005】また、塵埃はサイクロン集塵部の下方に蓄積した量が多くなると、排気管より排気される清浄空気の流れの影響を受けるようになり、排気管より排気される清浄空気とともに塵埃が排気管より排出される。この場合も、吸気フィルター部の表面に繊維質の塵埃が吸着して吸込風量が低下しやすく、比較的小質量の塵埃の吸引で早期に吸込性能が低下するという問題を有していた。 【0006】さらに、所定の塵埃量を集塵ケース内に蓄積しようとすると、大容量の集塵ケースを搭載する必要が発生し、近年の電気掃除機の小型軽量化に逆行することとなっていた。 【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので、安価な構成で特に繊維質塵埃の遠心分離効果を高くして、早期に吸込性能が低下するのを防止し、使い勝手を向上することを第1の目的としている。 【0008】また、蓄積した繊維質塵埃が分離室内に逆流するのを防止し、分離室に配置した吸気フィルターの表面に吸着するのを防止して、吸込性能が低下するのを防止し、使い勝手を向上することを第2の目的としている。 【0009】また、集塵ケースを構成する分離室、塵埃搬送室、集塵室などを容易に構成するとともに、構成を簡単にして、容易に製造できるようにすることを第3の目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的を達成するために、塵埃を吸引する吸込具と連通し、掃除機本体に内蔵する電動送風機の吸気上流側に集塵ケースを設け、塵埃を遠心分離するよう構成し、集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室に塵埃搬送室より吸気を案内し、分離室と塵埃を蓄積する集塵室を第1連通口で連通して塵埃を移送し、塵埃搬送室と分離室を第2連通口で連通し、分離室内に吸気フィルターを配置し、第2連通口は吸気フィルターの近傍に形成し、第1連通口は第2連通口と対角の位置に形成し、第2連通口に臨む位置に吸気気流を分離室の内壁に沿わせつつ第1連通口に向かわせる整流ガイド部を形成してなるものである。 【0011】これにより、安価な構成で特に繊維質塵埃の遠心分離効果を高くできて、早期に吸込性能が低下するのを防止することができ、使い勝手を向上することができる。 【0012】また、上記第2の目的を達成するために、第2連通口は吸気フィルターの近傍に形成し、第1連通口の周囲に集塵室から分離室への気流の逆流を阻害する整流壁を形成してなるものである。 【0013】これにより、集塵室に蓄積した繊維質塵埃が分離室内に逆流するのを防止でき、分離室に配置した吸気フィルターの表面に吸着するのを防止できて、吸込性能が低下するのを防止することができ、使い勝手を向上することができる。 【0014】また、上記第3の目的を達成するために、集塵ケースは、外郭を構成するケース本体と、吸気フィルターを有しケース本体を開閉自在に閉塞する蓋体と、ケース本体に固定し分離室、塵埃搬送室、集塵室を区画するケース当板とで形成してなるものである。 【0015】これにより、集塵ケースを構成する分離室、塵埃搬送室、集塵室などを容易に構成することができるとともに、構成を簡単にして、容易に製造することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具と連通し前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケースとを有し、前記集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室と、前記分離室に吸気を案内する塵埃搬送室と、塵埃を蓄積する集塵室と、前記分離室と集塵室を連通して塵埃を移送する第1連通口と、前記塵埃搬送室と分離室を連通する第2連通口と、前記分離室内に配置した吸気フィルターとを具備し、前記第2連通口は前記吸気フィルターの近傍に形成し、前記第1連通口は前記分離室の第2連通口と対角の位置に形成し、前記塵埃搬送室の第2連通口に臨む位置に吸気気流を分離室の内壁に沿わせつつ前記第1連通口に向かわせる整流ガイド部を形成してなるものであり、第2連通口より分離室内に流入した塵埃を含む吸気気流は、整流ガイド部により整流されて分離室の内壁に沿って旋回し第1連通口に向かう気流を形成することができ、特に繊維質塵埃の遠心分離効果を高くすることができ、繊維質塵埃が分離室に配置した吸気フィルターの表面に吸着するのを防止できて、早期に吸込性能が低下するのを防止することができ、使い勝手を向上することができる。 【0017】請求項2に記載の発明は、電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具と連通し前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケースとを有し、前記集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室と、前記分離室に吸気を案内する塵埃搬送室と、塵埃を蓄積する集塵室と、前記分離室と集塵室を連通して塵埃を移送する第1連通口と、前記塵埃搬送室と分離室を連通する第2連通口と、前記分離室内に配置した吸気フィルターとを具備し、前記第2連通口は前記吸気フィルターの近傍に形成し、前記第1連通口の周囲に前記集塵室から分離室への気流の逆流を阻害する整流壁を形成してなるものであり、集塵室に塵埃が満杯ちかく蓄積されたとき、第1連通口を通して集塵室から分離室へ繊維質塵埃が逆流するのを防止することができ、逆流した塵埃が分離室に配置した吸気フィルターの表面に吸着するのを防止できて、吸込性能が低下するのを防止することができ、使い勝手を向上することができる。 【0018】請求項3に記載の発明は、電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具と連通し前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケースとを有し、前記集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室と、前記分離室に吸気を案内する塵埃搬送室と、塵埃を蓄積する集塵室と、前記分離室と集塵室を連通して塵埃を移送する第1連通口と、前記塵埃搬送室と分離室を連通する第2連通口と、前記分離室内に配置した吸気フィルターとを具備し、外郭を構成するケース本体と、前記吸気フィルターを有し前記ケース本体を開閉自在に閉塞する蓋体と、前記ケース本体に固定し前記分離室、塵埃搬送室、集塵室を区画するケース当板とで形成してなるものであり、分離室、塵埃搬送室、集塵室を区画するケース当板をケース本体と別体で形成することで、集塵ケースを構成するこれら各室を容易に構成することができるとともに、構成を簡単にして、容易に製造することができる。 【0019】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明において、吸気フィルターの最大直径を分離室の直径の30〜65%に設定してなるものであり、吸気フィルターの最大直径を分離室の直径の65%以下に設定することで、吸気フィルターに阻害されることなく分離室の内壁に沿って旋回する気流を形成することができて、塵埃の遠心分離効果を高くすることができ、また、吸気フィルターの最大直径を分離室の直径の30%以上に設定することで、塵埃を遠心分離した後の清浄空気の吸込量を多くできて、結果として、吸込性能を向上することができ、使い勝手を向上することができる。 【0020】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜4に記載の発明において、電気掃除機の使用状態にて、分離室を掃除機本体の前後方向に形成してなるものであり、第2連通口より分離室内に流入し、分離室の内壁に沿って旋回する気流を掃除機本体の前後方向に形成することができ、この気流により遠心分離した塵埃を第1連通口を通して、自然落下に近い状態で集塵室に移送することができ、効率よく集塵することができる。 【0021】請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、分離室を掃除機本体の前方側を前下がりとし、電動送風機側の後方に吸気フィルターを配置してなるものであり、分離室の内壁に沿って旋回する塵埃を含む気流に重力が作用するため、分離室を掃除機本体の前方側を前下がりとすることで、分離室の内壁に確実に沿って旋回することができて、塵埃の遠心分離効果を高くすることができ、電動送風機側の後方に配置した吸気フィルターを通して、塵埃を遠心分離した後の清浄空気を排出することができる。 【0022】請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明において、第1連通口の面積を第2連通口の面積より大きくしてなるものであり、塵埃搬送室から第2連通口を通して分離室に流入する塵埃を含んだ空気の流速を速くし、分離室の内壁に沿って旋回する気流に作用する遠心力を大きくすることができて、塵埃の遠心分離効果を高くすることができるとともに、遠心分離した塵埃を第1連通口を通して、自然落下に近い状態で集塵室に移送することができ、効率よく集塵することができる。 【0023】請求項8に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、吸気フィルターの取付根元部は不通気部としてなるものであり、吸気フィルターを略円筒状または略円錐台状に形成して分離室の電動送風機側の後方に配置し、この吸気フィルターの取付根元部は不通気部とすることで、第2連通口より分離室の内壁に沿わせて流入した吸気気流の一部が吸気フィルターを通して直接排出されるのを防止することができ、集塵性能を向上することができる。 【0024】請求項9に記載の発明は、上記請求項1から8に記載の発明において、集塵室内には電動送風機へ連通する吸気通路への塵埃浸入を防止するプレフィルターを配置し、前記プレフィルターは塵埃排出側に向けて集塵室が広がるように傾斜させて取りつけることで、集塵室から塵埃を排出する際に、プレフィルターによる抵抗を小さくして、排出をスムースにすることができる。 【0025】 【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。 【0026】(実施例1)図3に示すように、掃除機本体1は、手元ハンドル2とホース継ぎ手3付きのホース4とを介して延長管5を連結し、延長管5に取り付けた塵埃を吸引する吸込具6に連通している。また、掃除機本体1は、枢支された1個の前輪キャスター7と一対の後輪8とを備えている。 【0027】この掃除機本体1は、図1および図2に示すように、下本体9と上本体10と本体カバー11とで外郭を構成している。電動送風機12は、吸引風を発するもので、前方を第1サポートゴム13で支持し、後方を第2ポートゴム14を介して第1モータカバー15と第2モータカバー16により支持して下本体9に装着し、中本体17により固定するようにしている。 【0028】集塵ケース18は、ケース本体19とこのケース本体19に軸20により開閉自在に係止した蓋体21とで構成し、蓋体ボタン22を押すことにより蓋体21とケース本体19との係止が外れ、蓋体21をケース本体19より開くよう構成し、この集塵ケース18を電動送風機12の吸気上流側、すなわち下本体9の前方に形成した凹部23に取り外し可能に装着している。 【0029】集塵ケース18は、塵埃を遠心分離する分離室24を有し、この分離室24は略中空円筒状で、電気掃除機の使用状態で前後方向に形成し、掃除機本体1の前方側を前下がりとし、図4および図5に示すように、掃除機本体1の吸気口25に連通し分離室24に吸気を案内する塵埃搬送室26に第2連通口27を介して連通するとともに、塵埃を移送する第1連通口28を介して塵埃を蓄積する集塵室29に連通している。ここで、第1連通口28の面積を第2連通口27の面積より大きくしている。 【0030】この分離室24の電動送風機12側の後方に電動送風機12の吸気側と連通する吸気フィルター30を配置し、この吸気フィルター30の取付根元部を不通気部としている。第2連通口27は吸気フィルター30の近傍に形成し、第1連通口28は分離室24の第2連通口27と対角の位置に形成している。また、塵埃搬送室26の第2連通口27に臨む位置に、図6に示すように、蓋体21には吸気気流を分離室24の内壁に沿わせつつ第1連通口28に向かわせる整流ガイド部31を形成している。また、第1連通口28の周囲に集塵室29から分離室24への気流の逆流を阻害する整流壁32を形成している。 【0031】また、集塵ケース18は、圧縮フィルター33を有し、この圧縮フィルター33は、図4に示すように、集塵室29とプレフィルター34を介して電動送風機12の吸気側と連通している。 【0032】吸気フィルター30と電動送風機12とを第1開口34を有する第1吸気通路35により連通し、圧縮フィルター33と電動送風機12とを第2開口36を有する第2吸気通路37により連通している。 【0033】遮蔽板38は、第1吸気通路35を構成する第1開口34と、第2吸気通路37を構成する第2開口36とを択一的に開くもので、減速装置を内蔵した取付ケース39に取り付けたモータ40により駆動し、通常状態では、図7の点線で示すように位置し、第2吸気通路37を構成する第2開口36とを閉塞し、第1吸気通路35を構成する第1開口34を開放しており、掃除機の始動時に、図7の一点鎖線で示すように位置し、第1吸気通路35を構成する第1開口34を所定時間閉塞するよう構成している。 【0034】モータ40は、図8に示すように、トランジスタQ1〜Q6により構成したモータ駆動回路を図示のように接続し、入力端子aにLo信号を一定時間(例えば1.5秒間)入力すると、トランジスタQ1〜Q3がONし、一方、入力端子bにHi信号を入力しておくことで、トランジスタQ4〜Q6がOFFし、モータ40に矢印A方向に電圧が印加されて正転し、第1吸気通路35を構成する第1開口34を閉塞する。逆に、入力端子bにLo信号を一定時間(例えば1.5秒間)入力すると、トランジスタQ4〜Q6がONし、一方、入力端子aにHi信号を入力しておくことで、トランジスタQ1〜Q3がOFFとなり、モータ40に矢印B方向に電圧が印加されて逆転し、第1吸気通路35を構成する第1開口34を開放するよう構成している。 【0035】なお、図1および図2にて、41は、モータ駆動回路を含む制御用プリント基板、42は制御用プリント基板41を収納する基板取付ケースであり、43はハンドルである。 【0036】上記構成において動作を説明する。掃除機本体1の吸気口25にホース4のホース継ぎ手3を連結し、ホース4に延長管5を介して吸込具6を連結し、運転を開始すると、電動送風機12が運転を開始するとともに、モータ駆動回路の入力端子aにLo信号を入力し、入力端子bにHi信号を入力する。 【0037】このことにより、トランジスタQ1〜Q3がONし、トランジスタQ4〜Q6がOFFすることでモータ40が正転し、遮蔽板38を正転駆動して第1開口34を閉塞し、第2開口36を開放する。第1開口34が閉じると、所定時間(5秒間)の間、モータ40をOFFにし、電動送風機12を最大入力で運転する。 【0038】このように、第1開口34を閉塞し、第2開口36を開放した状態で電動送風機12を運転すると、吸気口25より流入した吸気気流は、塵埃搬送室26を通り第2連通口27を介して分離室24に入り、第1連通口28を介して集塵室29を通り、プレフィルター34、圧縮フィルター33を介して、第2開口36を有する第2吸気通路37を通って電動送風機12に吸引される。 【0039】この空気の流れにより集塵室29に収容されている塵埃を圧縮することができ、特に繊維質の塵埃を大幅に圧縮することができ、少量の塵埃の吸引で早期に吸込性能が低下することがなく、集塵室29内の塵埃を廃棄する頻度を少なくすることができ、使い勝手を向上することができる。 【0040】所定時間(5秒間)が経過すると、モータ駆動回路の入力端子bにLo信号を入力し、入力端子aにHi信号を入力する。このことにより、トランジスタQ4〜Q6がONし、トランジスタQ1〜Q3がOFFすることでモータ40が逆転し、遮蔽板38を逆転駆動して第1開口34を開放し、第2開口36を閉塞する。第1開口34が開くと、モータ40をOFFにする。 【0041】この状態で電動送風機12を使用者が設定した入力で運転する。吸込具6より吸引された塵埃を含む吸気気流は、図4および図5の矢印で示すように、吸気口25より流入して塵埃搬送室26を通り第2連通口27を介して分離室24に入る。 【0042】このとき、第1連通口28は分離室24の第2連通口27と対角の位置に形成し、塵埃搬送室26の第2連通口27に臨む位置に吸気気流を分離室24の内壁に沿わせつつ第1連通口28に向かわせる整流ガイド部31を形成しているので、第2連通口27より分離室24内に流入した塵埃を含む吸気気流は、整流ガイド部31により整流されて分離室24の内壁に沿って、第1連通口28に向かう旋回気流を形成することができる。 【0043】この旋回気流により、吸気気流に含まれる塵埃に遠心力が働き、塵埃を遠心分離することができ、気流より分離した塵埃は第1連通口28を通して集塵室29に蓄積され、塵埃を分離した清浄空気は吸気フィルター30を通して、第1開口34を有する第1吸気通路35より電動送風機12に吸引される。このとき、特に繊維質塵埃の遠心分離効果を高くすることができ、繊維質塵埃が吸気フィルター30の表面に吸着するのを防止できて、早期に吸込性能が低下するのを防止することができ、使い勝手を向上することができる。 【0044】また、第2連通口27は吸気フィルター30の近傍に形成し、第1連通口28の周囲に集塵室29から分離室24への気流の逆流を阻害する整流壁32を形成しているので、集塵室29に塵埃が満杯ちかく蓄積されたとき、第1連通口28を通して集塵室29から分離室24へ繊維質塵埃が逆流するのを防止することができ、逆流した塵埃が分離室24に配置した吸気フィルター30の表面に吸着するのを防止できて、吸込性能が低下するのを防止することができ、使い勝手を向上することができる。 【0045】また、電気掃除機の使用状態にて、分離室24を掃除機本体1の前後方向に形成しているので、吸気口25より流入して塵埃搬送室26を通り第2連通口27より分離室24内に流入し、分離室24の内壁に沿って旋回する気流を掃除機本体1の前後方向に形成することができ、この気流により遠心分離した塵埃を第1連通口28を通して、自然落下に近い状態で集塵室29に移送することができ、効率よく集塵することができる。 【0046】さらに、掃除機本体1の後面を床面に載置して保管する場合には、集塵室29内の塵埃は、重力で蓋体21側に堆積し、第1連通口28から分離室29へ入ることも生じない。 【0047】このとき、分離室24の内壁に沿って旋回する塵埃を含む気流に重力が作用するため、分離室24を掃除機本体1の前方側を前下がりとすることで、分離室24の内壁に確実に沿って旋回することができて、塵埃の遠心分離効果を高くすることができ、電動送風機12側の後方に配置した吸気フィルター30を通して、塵埃を遠心分離した後の清浄空気を排出することができる。 【0048】また、第1連通口28の面積を第2連通口27の面積より大きくしているので、塵埃搬送室26から第2連通口27を通して分離室24に流入する塵埃を含んだ空気の流速を速くすることができ、分離室24の内壁に沿って旋回する気流に作用する遠心力を大きくすることができて、塵埃の遠心分離効果を高くすることができるとともに、遠心分離した塵埃を第1連通口28を通して、自然落下に近い状態で集塵室29に移送することができ、効率よく集塵することができる。 【0049】また、吸気フィルター30を略円筒状または略円錐台状に形成して分離室24の電動送風機12側の後方に配置し、この吸気フィルター30の取付根元部は不通気部とすることで、第2連通口27より分離室24の内壁に沿わせて流入した吸気気流の一部が吸気フィルター30を通して直接排出されるのを防止することができ、集塵性能を向上することができる。 【0050】(実施例2)図1および図2に示す吸気フィルター30は、最大直径を分離室24の直径の30〜65%に設定している。他の構成は上記実施例1と同じである。 【0051】上記構成において作用を説明する。吸気フィルター30の最大直径を分離室24の直径の65%以下に設定することで、例えば、爪楊子のような長さを有する塵埃を吸引しても、塵埃搬送室26から第2連通口27を通して分離室24に流入する塵埃を含んだ吸気気流は、吸気フィルター30に阻害されることなく分離室24の内壁に沿って旋回する気流を形成することができて、塵埃の遠心分離効果を高くすることができる。 【0052】また、吸気フィルター30の最大直径を分離室24の直径の30%以上に設定することで、塵埃を遠心分離した後の清浄空気の吸込量を所定量確保でき、結果として、吸込性能を向上することができ、使い勝手を向上することができる。 【0053】(実施例3)図9に示すように、集塵ケース44は、外郭を構成するケース本体45を、吸気フィルター30を有する蓋体46により開閉自在に閉塞して構成し、分離室24、塵埃搬送室26、集塵室29を区画するケース当板47をケース本体45に固定して形成している。プレフィルター34は、プレフィルター34の下側の集塵室29部分が、蓋体46側で広くなるように、傾斜してケース当板47に取りつけている。他の構成は上記実施例1と同じである。 【0054】上記構成において作用を説明する。分離室24、塵埃搬送室26、集塵室29を区画するケース当板47をケース本体45と別体で形成することで、集塵ケース44を構成する分離室24、塵埃搬送室26、集塵室29を容易に構成することができるとともに、構成を簡単にして、容易に製造することができる。 【0055】加えて、塵埃が大きい遠心力で衝突するために高強度を必要とする分離室24を構成するケース当板47だけ、剛性が大きい材質で構成できる利点も有する。 【0056】また、プレフィルター34は傾斜してケース当板47に取りつけているので、蓋体46を開いて集塵室29内に蓄積した塵埃を排出するとき、塵埃の排出方向への抵抗が低下し、スムースに排出できることとなる。 【0057】 【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具と連通し前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケースとを有し、前記集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室と、前記分離室に吸気を案内する塵埃搬送室と、塵埃を蓄積する集塵室と、前記分離室と集塵室を連通して塵埃を移送する第1連通口と、前記塵埃搬送室と分離室を連通する第2連通口と、前記分離室内に配置した吸気フィルターとを具備し、前記第2連通口は前記吸気フィルターの近傍に形成し、前記第1連通口は前記分離室の第2連通口と対角の位置に形成し、前記塵埃搬送室の第2連通口に臨む位置に吸気気流を分離室の内壁に沿わせつつ前記第1連通口に向かわせる整流ガイド部を形成してなるから、第2連通口より分離室内に流入した塵埃を含む吸気気流は、整流ガイド部により整流されて分離室の内壁に沿って旋回し第1連通口に向かう気流を形成することができ、特に繊維質塵埃の遠心分離効果を高くすることができ、繊維質塵埃が分離室に配置した吸気フィルターの表面に吸着するのを防止できて、早期に吸込性能が低下するのを防止することができ、使い勝手を向上することができる。 【0058】また、請求項2に記載の発明によれば、電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具と連通し前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケースとを有し、前記集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室と、前記分離室に吸気を案内する塵埃搬送室と、塵埃を蓄積する集塵室と、前記分離室と集塵室を連通して塵埃を移送する第1連通口と、前記塵埃搬送室と分離室を連通する第2連通口と、前記分離室内に配置した吸気フィルターとを具備し、前記第2連通口は前記吸気フィルターの近傍に形成し、前記第1連通口の周囲に前記集塵室から分離室への気流の逆流を阻害する整流壁を形成してなるから、集塵室に塵埃が満杯ちかく蓄積されたとき、第1連通口を通して集塵室から分離室へ繊維質塵埃が逆流するのを防止することができ、逆流した塵埃が分離室に配置した吸気フィルターの表面に吸着するのを防止できて、吸込性能が低下するのを防止することができ、使い勝手を向上することができる。 【0059】また、請求項3に記載の発明によれば、電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具と連通し前記電動送風機の吸気上流側に設け塵埃を遠心分離する集塵ケースとを有し、前記集塵ケースは、塵埃を遠心分離する分離室と、前記分離室に吸気を案内する塵埃搬送室と、塵埃を蓄積する集塵室と、前記分離室と集塵室を連通して塵埃を移送する第1連通口と、前記塵埃搬送室と分離室を連通する第2連通口と、前記分離室内に配置した吸気フィルターとを具備し、外郭を構成するケース本体と、前記吸気フィルターを有し前記ケース本体を開閉自在に閉塞する蓋体と、前記ケース本体に固定し前記分離室、塵埃搬送室、集塵室を区画するケース当板とで形成してなるから、分離室、塵埃搬送室、集塵室を区画するケース当板をケース本体と別体で形成することで、集塵ケースを構成するこれら各室を容易に構成することができるとともに、構成を簡単にして、容易に製造することができる。 【0060】また、請求項4に記載の発明によれば、吸気フィルターの最大直径を分離室の直径の30〜65%に設定してなるから、吸気フィルターに阻害されることなく分離室の内壁に沿って旋回する気流を形成することができるとともに、塵埃を遠心分離した後の清浄空気の吸込量を多くでき、吸込性能を向上することができて、使い勝手を向上することができる。 【0061】また、請求項5に記載の発明によれば、電気掃除機の使用状態にて、分離室を掃除機本体の前後方向に形成してなるから、分離室の内壁に沿って旋回する気流により遠心分離した塵埃を第1連通口を通して、自然落下に近い状態で集塵室に移送することができ、効率よく集塵することができる。 【0062】また、請求項6に記載の発明によれば、分離室を掃除機本体の前方側を前下がりとし、電動送風機側の後方に吸気フィルターを配置してなるから、分離室の内壁に沿って旋回する塵埃を含む気流に重力が作用するため、分離室の内壁に確実に沿って旋回することができて、塵埃の遠心分離効果を高くすることができ、電動送風機側の後方に配置した吸気フィルターを通して、塵埃を遠心分離した後の清浄空気を排出することができる。 【0063】また、請求項7に記載の発明によれば、第1連通口の面積を第2連通口の面積より大きくしてなるから、分離室の内壁に沿って旋回する気流に作用する遠心力を大きくすることができて、塵埃の遠心分離効果を高くすることができるとともに、遠心分離した塵埃を第1連通口を通して、自然落下に近い状態で集塵室に移送することができ、効率よく集塵することができる。 【0064】また、請求項8に記載の発明によれば、吸気フィルターの取付根元部は不通気部としてなるから、第2連通口より分離室の内壁に沿わせて流入した吸気気流の一部が吸気フィルターを通して直接排出されるのを防止することができ、より集塵性能を向上することができる。 【0065】また、請求項9に記載の発明によれば、集塵室内には電動送風機へ連通する吸気通路への塵埃浸入を防止するプレフィルターを配置し、前記プレフィルターは塵埃排出側に向けて集塵室が広がるように傾斜させて取りつけることによって、塵埃排出をスムースにでき、使用性を向上することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
|
| 【出願日】 |
平成13年12月27日(2001.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−190058(P2003−190058A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−396398(P2001−396398) |
|