| 【発明の名称】 |
電気掃除機 |
| 【発明者】 |
【氏名】広瀬 徹 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】菊川 智之 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】竹下 志郎 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】軽量かつ吸引力に優れた、しかも入力の小さな掃除機を実現すること。
【解決手段】吸引用の圧縮機又は送風機11を内包する本体13と圧縮機又は送風機の吸引部に連通した吸い込み口16とを有し、電源からエネルギを間欠的に取り出し、送風機又は圧縮機を間欠的に運転、吸引する構成の掃除機とした。これにより、吸い込み口内圧を落とすこと無く平均入力を低減でき、吸引力に優れ、且つ入力の小さな掃除機を実現することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸引用の圧縮機又は送風機を内包する本体と圧縮機又は送風機の吸引部に連通した吸い込み口とを有し、電源からエネルギを間欠的に取り出し、送風機又は圧縮機を間欠的に運転、吸引する電気掃除機。 【請求項2】 電源が電池である請求項1記載の電気掃除機【請求項3】 電源が交流電源である請求項1記載の電気掃除機【請求項4】 吸引用の圧縮機又は送風機を内包する本体と圧縮機又は送風機の吸引部に連通した吸い込み口とを有し、電源から連続的にエネルギを取り出し、いったんエネルギを蓄える蓄積部と、蓄積部からエネルギを取り出し圧縮機又は送風機を間欠的に駆動する電気掃除機。 【請求項5】 蓄積部がコンデンサ、又は二次電池である請求項4記載の電気掃除機。 【請求項6】 蓄積部が機械的な弾性体である請求項4記載の電気掃除機。 【請求項7】 蓄積部が回転慣性により構成された請求項4記載の電気掃除機。 【請求項8】 蓄積部が圧縮空気により構成された請求項4記載の電気掃除機。 【請求項9】 蓄積部が真空部により構成された請求項4記載の電気掃除機。 【請求項10】 圧縮機又は送風機の排気を吸い込み口へ環流した請求項1〜9のいずれか1項に記載の電気掃除機。 【請求項11】 吸い込み口への還流動作と吸込動作の間に時間差を設けた請求項10記載の電気掃除機。 【請求項12】 連続吸引用送風機を圧縮機または送風機とは別に有した請求項1〜11のいずれか1項に記載の電気掃除機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用の電気掃除機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図23を用いて従来の電気掃除機について説明する。図23に示す掃除機は電池5を搭載したコードレスの掃除機であり、2は吸い込み口を示す。3は本体4に内包された吸引用の送風機であり、送風機3の吸引部6が前記吸い込み口2に連通している。送風機3は電池5から給電され、すなわち電源コードが必要なく非常に操作性の良い掃除機が実現できる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし上記構成の電気掃除機では、その重量、価格の制限により搭載される電池の量が制限される。現在の電池の性能は100Wh/kg程度であり、現在の商用交流電源を使用する種類の電気掃除機に相当する1000Wの入力の送風機を用いようとすれば、20分の使用を考えると電池の重量は3kgを超えてしまう。掃除機本体の重量が3kg程度の構成で電池が3kgを超えることは実用的な掃除機とはいえない。又、使用時間が20分より短くなることも実用上難しく、結果として実用的な運転時間、重量を実現するためには、搭載する送風機の入力すなわち出力が制限され、交流商用電源を用いる種類の電気掃除機に比べると一般的に吸引力が弱くなる。これは図で示したアップライト式の掃除機ばかりでなく、ホース、延長管を有したキャニスター型掃除機でも同様である。 【0004】本発明は、上記課題を解決するもので、比較的小さな給電エネルギで大きな吸引力を得ることのできる掃除機を実現することを目的としている。 【0005】なお自明ではあるが、この発明を用いれば従来の商用電源で得られる大きな給電エネルギを利用して従来の掃除機に比べより大きな吸引力を得ることも可能である。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、吸引用の圧縮機又は送風機を内包する本体と圧縮機又は送風機の吸引部に連通した吸い込み口とを有した電気掃除機で、電源からエネルギを間欠的に取り出し、送風機又は圧縮機を間欠的に運転、吸引することにより、充分な最大出力を得られ、かつ平均入力を小さくすることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、吸引用の圧縮機又は送風機を内包する本体と圧縮機又は送風機の吸引部に連通した吸い込み口とを有し、電源からエネルギを間欠的に取り出し、送風機又は圧縮機を間欠的に運転、吸引する電気掃除機とすることにより、小さい入力で優れた集塵性能が発揮できる。 【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、特に請求項1記載の発明の電源を電池とすることにより、集塵性能に優れたコードレスの掃除機を実現できる。 【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、特に請求項1記載の発明の電源を交流電源とすることにより、絨毯深部、重量物吸い込みなどの集塵性能に優れた掃除機を実現できる。 【0010】本発明の請求項4記載の発明は、吸引用の圧縮機又は送風機を内包する本体と圧縮機又は送風機の吸引部に連通した吸い込み口とを有し、電源から連続的にエネルギを取り出し、いったんエネルギを蓄える蓄積部と、蓄積部からエネルギを取り出し圧縮機又は送風機を間欠的に駆動する電気掃除機とすることにより、軽量かつ低入力で集塵性能に優れた掃除機が実現できる。 【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、特に請求項4記載の発明の蓄積部をコンデンサ、又は二次電池とすることにより、簡単で信頼性の高い、軽量かつ低入力な集塵性能に優れた掃除機が実現できる。 【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、特に請求項4記載の発明の蓄積部を機械的な弾性体とすることにより小型、軽量かつ低入力な集塵性能に優れた掃除機が実現できる。 【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、特に請求項4記載の発明の蓄積部を回転慣性とすることにより低入力な集塵性能に優れた掃除機が実現できる。 【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、特に請求項4記載の発明の蓄積部を圧縮空気とすることにより、軽量かつ信頼性が高く、低入力な集塵性能に優れた掃除機が実現できる。 【0015】本発明の請求項9に記載の発明は、特に請求項4記載の発明の蓄積部を真空部とすることにより小型、軽量かつ低入力な集塵性能に優れた掃除機が実現できる。 【0016】本発明の請求項10に記載の発明は、特に請求項1から9のいずれか1項に記載の発明の排気を吸い込み口に還流することにより、小型、軽量かつ低入力な集塵性能に優れた掃除機が実現できる。 【0017】本発明の請求項11に記載の発明は、特に請求項10記載の発明の吸い込み口への還流動作と吸込動作の間に時間差を設けることにより、さらに集塵性能に優れた掃除機を実現できる。 【0018】本発明の請求項12に記載の発明は、特に請求項1〜11のいずれか1項に記載の発明の掃除機に連続吸引用送風機を圧縮機または送風機とは別に設けることにより、より集塵性能の良い掃除機が実現できる。 【0019】 【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。 【0020】(実施例1)図1に、本発明の第一の実施例における電気掃除機を示す。11は送風機であり、モータ部11a、及びファン部11bより構成されている。ファン部11bの中央には吸引部12が設けられている。11cはモータ部11aに設けられた排気口を示す。送風機11は本体13にシールを兼ねた防振ゴム前14及び防振ゴム後ろ15を介して本体13に支持されている。16は吸い込み口であり、紙袋17を有した集塵室18を介して送風機11の吸引部12に連通している。 【0021】19は電源コードリールを示し、交流商用電源から電力を供給するための電源コード19aを収納している。20は電源制御部であり、商用交流電源からの電源を制御し送風機11に供給する。21は操作用の把手を示す。 【0022】次に本実施例の動作について説明する。送風機11を駆動すると吸引力が発生し、矢印26で示すよう床面22の塵埃が吸い込み口16から吸引され、紙袋17で塵埃が分離され、清浄な気流が矢印26aで示すように本体13の本体排気口23より排気される。すなわち床面の吸引清掃ができる。本発明では、送風機11は電源制御部20により間欠運転される。すなわち周期的に送風機11に供給される電源を強弱制御、あるいはオン・オフ制御している。 【0023】一般的に塵埃の集塵性能は流量と圧力の積すなわち吸引パワーに比例するといわれている。特に吸い込み口16内の圧力に関しては、塵埃を吸い上げるためには、ある程度の大きさが必要になる。図2(b)で示すように、実用上必要な集塵量を得るための吸い込み口16内の圧力は塵埃の種類によって変わってくる。 【0024】実用的な集塵量を得るのに必要な吸い込み口16の内圧は塵埃AではPA、塵埃BではPB、塵埃CではPCとなる。これらの圧力を得るには送風機11の性能としてはおおよそ性能1、性能2、性能3の特性が必要である。すなわち、多くの種類の塵埃を集塵するためには、性能3のような高い能力の送風機11が必要になる。いいかえれば、性能1のような低い能力の送風機では塵埃B、Cのような種類の塵埃はほとんど集塵ができなくなる。 【0025】図3(a)は従来型掃除機での掃除中の吸い込み口2内の圧力変化、及び入力の変化を示している。送風機3は連続的に運転しているため吸い込み口2内の圧力変動はほぼ一定であり、入力もほぼ一定で供給され、平均入力も点線で示した大きさとなる。これに比較して図3(b)に示すように、本発明の電気掃除機では、送風機11を間欠的に強弱、あるいはオンオフ制御しているため吸い込み口16内の圧力も周期的に強弱で変動し、圧力最大の点ではほぼ従来の電気掃除機の吸い込み口2内の圧力に等しく、圧力小の点でほとんど発生しない、すなわち大気圧とほぼ同じになっている。 【0026】入力も圧力変動と対応して、圧力大の点ではほぼ従来電気掃除機と同等な数字を示し、圧力小の点ではほとんど入力は供給されない。そのため平均入力は矢印10で示すように従来の電気掃除機に比べほぼ半分程度に低減される。 【0027】集塵性能に関しては、吸い込み口16内の圧力の最大値は大きく保たれるため、集塵できないゴミの種類は少なく、同じ平均入力で、平均的な圧力を得る従来型の電気掃除機に比べるとはるかに良くなる。 【0028】本実施例では圧力大の時間と圧力小の時間を一定にしたが圧力大の時間をもっと短くしても良い。ただし、圧力大の時間を短くする、すなわち送風機11に大きな電力を供給する時間を短くして、かつ吸い込み口16内を短時間でも大きな圧力にするためには、応答性の良い送風機、圧縮機が必要であり、又吸い込み口16の容積も小さくする必要がある。 【0029】図4は平均入力を従来型の電気掃除機と同等として、最大圧力をより大きくした場合の例であり、同一平均入力でより集塵性能が改善される。 【0030】図5は商用交流電源の代わりに電池24を搭載した例であり、前述した内容と同様の効果が得られる。特に、少ない電池で大きな吸引力を得ることができ集塵性能に優れたかつ軽量なコードレス掃除機が実現できる。 【0031】(実施例2)本発明の第2の実施例の掃除機を図6を用いて説明する。尚、実施例1と同様な部分は同一符号を付してその説明を省略する。 【0032】電源コードリール19と送風機11の間にエネルギの蓄積部30を設けた例であり、図6では電源コードリール19と電源制御部20の間にコンデンサで構成された蓄積部30が設置されている。 【0033】本実施例では商用交流電源から供給された電気エネルギは蓄積部30に昇圧蓄積され、一定の時間が経過したとき、あるいは一定の電圧に到達したとき電源制御部20を介して送風機11へ開放される。この構成によれば短時間ではあるが送風機11に大パワーを供給できる。すなわち、通常家庭内の電源から得ることのできない大パワーを短時間ではあるが供給でき、吸い込み口16内の圧力も従来の家庭用掃除機に比べ大きくすることが可能になり、絨毯深部、あるいは重量のある塵埃の集塵性能が格段に改善される。 【0034】吸い込み口16内の圧力が急激に増大すると吸い込み口16が床面22に吸着し操作性が悪くなることが考えられるが、圧力が増大する時間は短時間であるため実用上の支障は少ない。図7は電源として電池24を搭載した例であり、比較的小さな電力を電池24から蓄積部30へ常時供給し、ある一定量蓄積された時点で電源制御部20を介して送風機11に開放すれば、短時間ではあるが、従来の電池電源では得られないパワーを得ることができる。すなわち、平均的な消費電力を小さく抑えた条件で短時間ではあるが大きな送風機出力、圧力を得ることができ少ない消費電力で優れた集塵性能を得ることができる。 【0035】もちろん、間欠的に駆動する時間は短時間であるが、掃除機としての使用時間は十分に長くとれる。 【0036】なお、蓄積部30には2次電池を利用しても良い。 【0037】(実施例3)本発明の第3の実施例の掃除機を図8を用いて説明する。実施例1及び2と同様な部分は同一符号を付してその説明を省略する。 【0038】図8は本実施例の掃除機に用いられるエネルギ蓄積部50、及び圧縮機51を示す。本実施例は電源から供給されるエネルギの蓄積部50として機械的な弾性体であるコイルバネ52を使用した例である。53はシリンダを示し、摺動軸55を中央に固着したピストン54が内包されている。摺動軸55はシリンダ53の側壁56に設けた軸受け57に挿入され、ピストン54はシリンダ53内を摺動可能に支持されている。58は吸気口、59は排気口を示し、60は吸気の際に開く吸気弁を、61は排気の際に開く排気弁を示す。コイルバネ52はピストン54とシリンダ53側壁56の間に設置され、図8(b)で示すコイルバネ52が圧縮された状態が自然な状態である。 【0039】65は減速機65bを有した駆動モータであり、減速機出力軸65aには駆動歯車66が固着されている。駆動モータはシリンダ53側に固着されている。摺動軸55の表面には前記駆動歯車66と噛み合うラック歯車67が設けてあり、駆動歯車66を回転させることにより、摺動軸55を介してピストン54を軸方向に摺動駆動させることができる。 【0040】次に動作について説明する。駆動モータ65を駆動しコイルバネ52を延ばしながらピストン54を矢印71に示すように排気側に移動させる。このとき吸気弁58は閉じられ、排気弁61が開かれシリンダ53内の空気は矢印70で示すように排気口59から徐々に排気される。ピストン54の移動が終わり排気が完了した後、ラック歯車67と駆動歯車66の噛み合いを外せば、コイルバネ52が自然な状態へ急激に縮まりピストン54が矢印71aで示すように吸気側に急激に移動する。同時に排気弁61が閉じられ吸気弁60が開かれる。すなわち矢印70aで示すように急速に吸気される。図8(c)は圧縮機51を上面から見た図を示す。図9はラック歯車67と駆動歯車66の開放機構を示す図であり、図9(a)で示すように駆動歯車66とラック歯車67が噛み合っている状態では駆動歯車66の回転に伴い、ラック歯車67すなわちピストン(図示せず)は矢印74の方向に移動する。図9(b)で示した駆動歯車66の切り欠き部73にラック歯車67が対向したとき両者の噛み合いが開放され、圧縮されたコイルバネ(図示せず)の力でラック歯車67は矢印75の方向に急激に動く。 【0041】図10は上記の圧縮機51等を本体80に組み込んだ様子を示す。81は電源用の電池を示す。圧縮機51の吸気口58は、粗塵集塵フィルタ82を内蔵した集塵室83を介して吸い込み口16に連結されている。 【0042】85は本体排気口86に設置された微塵埃フィルタである。前述した様にピストン54が急激に矢印88a方向に移動すると集塵室83、吸い込み口16内が大きな負圧になり勢いよく床面22から塵埃を矢印88のように吸い上げる。粗い塵埃は粗塵集塵フィルタ82で分離され、微塵埃はシリンダ53内に吸入される。図11で示すように吸気が完了すなわちコイルバネ52が自然な位置に戻った後、ラック歯車67と駆動歯車66が噛み合いピストン54を矢印88c方向に移動させ、徐々にシリンダ53内の空気が矢印88dで示すように排気される。この際シリンダ53内の微塵埃も同時に排気され、この微塵埃は本体排気口86の微塵埃フィルタ85で分離され、本体80の外には清浄な空気のみが矢印88eで示すように排気される。87は逆止弁を示し、塵埃が吸い込み口16側に逆流するのを防いでいる。 【0043】本実施例では、電源(電池81)から供給されるエネルギをコイルバネ52に蓄え、間欠的にエネルギを開放することにより圧縮機51を駆動し、間欠的で大きな吸引力を得ることができ、実施例1で述べたのと同様の効果すなわち、少ない平均入力で優れた集塵性能を得ることが可能になる。 【0044】図12はエネルギ蓄積部が回転慣性により構成された例であり、増速歯車92を介して駆動モータ90に結合された回転慣性91はクラッチ93を介して駆動歯車94に連結されている。駆動歯車94は摺動軸95表面のラック歯車67に噛み合っており、ピストン96を軸方向に摺動駆動させている。ピストン96とシリンダ97の間には付勢用コイルバネ98が介在している。付勢コイルバネ98は図12で示す延びた位置が自然な状態である。クラッチ93を切った状態で無負荷で駆動モータ90に連続的に給電し運転すると回転慣性91は徐々に増速する。すなわち電源からのエネルギが回転慣性91に蓄積される。ある一定回転に到達した時点でクラッチ93を繋ぐと駆動歯車94が急激に駆動され、ピストン96が矢印99方向に急激に摺動駆動され、大きな吸引力が矢印99aに示すように生じる。吸気弁60、排気弁61の動作は上述した内容と同様である。 【0045】ピストン96の移動が完了した後クラッチ93の接続を切ると、付勢コイルバネ98の力によりピストンが矢印99b方向に徐々に移動し、徐々にシリンダ97内の空気が矢印99cのように排気される。 【0046】本体に組み込んだ時の動作、作用は上述した内容と同様であり説明を省略する。 【0047】図13はピストン102を電磁ソレノイド103で直接駆動した圧縮機101の例であり、図14、図15はこの圧縮機101を本体80に組み込んだ例を示す。この場合のエネルギの蓄積部50は昇圧コンデンサ、あるいは2次電池である。電磁ソレノイド103は円筒形の鉄心103aに巻かれたコイル103bと、中空孔103c挿入され、一端がピストン102に固着された摺動軸103dにより構成されている。コイル103bに通電すると、矢印99bのように摺動軸103dが動き、通電を止めると矢印99の方向に摺動軸103dが動く。電源から継続的に給電され蓄積されたエネルギを間欠的に開放し、電磁ソレノイド103を駆動すればピストン102が矢印99bの方向に急激に移動し間欠的でかつ大きな矢印99aで示す方向の吸引力を得ることができる。吸引が完了したあと電磁ソレノイド103の給電を切断すれば、付勢コイルバネ98の働きで、シリンダ105内の吸引された空気は徐々に矢印99cのように排気される。詳細な動作、効果は前述した実施例とほぼ同様であるためその説明を省略する。 【0048】図16は電磁ソレノイドの代わりに摺動軸107に設けたラック歯車108と噛み合った駆動歯車109を駆動モータ110で駆動する構成例を示す。前例と同様に電磁ソレノイド103の代わりに蓄積部50からのエネルギで駆動モータ110を回転させればピストン102が駆動され急激な吸引力が発生する。 【0049】(実施例4)図17はエネルギ蓄積部として圧縮空気を利用した例であり、シリンダ114内のピストン115の一端はシリンダ114の端板114aを挟んで3本の摺動軸116で挟持板117に固着されている。3本の摺動軸116はシリンダ端板114aに設けた軸受け118により摺動可能に支持されている。 【0050】119はシリンダ端板114aと挟持板117の間に介在固着されたゴムなどの弾性体で構成されたベローズであり、内部に密閉された空洞119aを有している。120はシリンダ端板114aの内部に配管されベローズ119の一端に接続し、空洞119aに開放された吸気管を示す、吸気管120の他端は電動圧縮ポンプ121に接続されている。挟持板117はピストン115が排気を完了した時点で係止具122によりシリンダ114と固定されている。 【0051】挟持板117がシリンダ114に係止具122で固定された状態で、電源から継続的に電動圧縮ポンプ121に給電し連続運転をし、矢印125のようにベローズ119内に高圧空気を送れば、ベローズ119内部の空洞119aは高圧になる。すなわち給電された電気エネルギが圧縮空気として蓄積される。ベローズ119内の空洞119aの圧力がある一定値を超えたときに係止具122を開放すれば、圧縮空気の圧力によりベローズ119が急激に延び挟持板117、ピストン115を矢印123方向に急激に移動させ矢印123aで示すような急激な吸引力を生じさせる。吸引が完了した後、電動圧縮ポンプ121を止め、開口弁124を開けば矢印125aのように空洞119a内の空気が排気され、ベローズ119が自然に縮みピストン115が矢印123bで示すように排気側に移動し、徐々にシリンダ114内の空気が矢印123cのように排気される。 【0052】図18は電源から給電されるエネルギを、低圧部を作ることにより用い圧力勾配によりエネルギを蓄積する構成を示す。 【0053】128は一端に吸気弁129が付属した吸気口130を有したシリンダである。シリンダ128の他端は電動真空ポンプ133の吸気部131が接続され、シリンダ内部空間128aに連通している。133aは電動真空ポンプの排気部を示す。 【0054】134は吸気弁駆動用のモータを示す。電動真空ポンプ133に継続的に給電し連続した状態で吸気弁129を駆動し吸気口130を閉じれば、シリンダ128内の空気は徐々に矢印132のように排気されシリンダ内部空間128aが真空に近くなる。シリンダ内部空間128aの圧力がある一定値になったとき吸気弁129を瞬間に開口すれば、外気圧との差により矢印132aのような急激な吸引力が生じる。図19のようにこの圧縮機127を掃除機の本体80内に組み込み、吸気口130を掃除機の吸い込み口16に接続すれば、この吸引力により矢印135で示すように床面22の集塵ができる。吸気口130と吸い込み口16の間には粗な集塵フィルタ136が設置されているが、微塵埃はシリンダ内に吸引される。137はこの微塵埃が真空ポンプに吸引されないための微細フィルタである。間欠的な吸引を繰り返す間に微塵埃がシリンダ128内に蓄積される、すなわちシリンダ自身が集塵室の役目を果たす。電動真空ポンプ133の圧力は非常に大きく、圧損の大きが非常に微細な微細フィルタ137が構成でき、真空ポンプからは非常に清浄な空気が排気される。138は本体の排気孔を示す。 【0055】電池24から電動真空ポンプ133に継続して給電し、シリンダ内部空間128aを真空に近い状態にし、間欠的にシリンダ級気口を開口すれば、大きな吸引力が間欠的に発生し、小さなエネルギで大きな吸引力が発生できる。詳細な動作、効果は前述した実施例と同様なため省略する。 【0056】(実施例5)図20を用いて本発明の実施例4について説明する。図20は前述した電動真空ポンプ133を接続した圧縮機127を内蔵した本体80の例である。電動真空ポンプ133の排気部133aには圧力タンク140が接続されている。圧力タンクに140は間に開閉弁141を介在させた配管142が吸い込み口16へ配管されている。24は電源用の電池を示す。 【0057】電源から継続して電動真空ポンプ133へ給電し連続運転し、真空近くになったシリンダ128の吸気口130を間欠的に開閉すれば吸い込み口16に間欠的に吸引力が生じる。電動真空ポンプ133の排気は圧力タンク140に蓄えられ、圧力タンク内140の圧力が高圧になる。開閉弁141を適当なタイミングで開けば圧力タンク140内の圧縮空気が吸い込み口16に矢印139aで示すように貫流し、床面22に矢印139のように吹き付けられ塵埃を床面22から剥離する役目をする。開閉弁141の開閉は、吸気口130の吸気弁129の開閉タイミングに合わせても良く、吸気弁129の数回の開閉に対し一回の開閉弁141の開口でも良い、又塵埃の種類、床面22の種類に応じて吸気弁129の開口と開閉弁141の開口タイミングを適当に調整することにより最適な集塵性能が得られる。 【0058】図21は前述した電磁ソレノイド103に直結した圧縮機101の端板側101aを密閉し、ピストン102と端板側101aの間の空間144から掃除機の吸い込み口16へ配管145を設置した例である。すなわち、間欠駆動されるピストン102の矢印146方向への移動により、矢印146aで示すような吸引力が生じる度に配管145を通じ排気が矢印146bで示すように貫流する構成を示す。24は電源としての電池であり、50はコンデンサなどのエネルギの蓄積部を示す。効果などは前述した内容と同様であり説明を省略する。 【0059】(実施例6)図22を用いて本発明の実施例5について説明する。前述した実施例と同一の部分は同一符号を付してその説明を省略する。150は主吸い込み口160の内部に配された副吸い込み口であり、間欠運転される圧縮機151の吸引部152につながっている。154は圧縮機を電気的に駆動する駆動部であり、蓄積部155のエネルギを間欠的に開放することにより駆動されている。156は電源制御部である。 【0060】153は連続吸引用送風機であり、電源である電池24から常時給電を受け連続運転している。連続吸引用送風機の吸引部157は集塵室18を経由して主吸い込み口160に連通している。 【0061】間欠的ではあるが大きなパワで駆動される圧縮機151の吸引力により、副吸い込み口150には間欠的ではあるが矢印158aで示すような大きな吸引力が生じ、絨毯の深部の塵埃、あるいは重量の重い塵埃を吸引する。又、比較的小さな吸引力で連続的に運転される連続吸引用送風機153の吸引力により主吸い込み口16には比較的小さいが連続した矢印158のような吸引力が働き綿ごみなどの比較的軽い塵埃を吸引している。又この二つの吸引力の相乗効果として、副吸い込み口150の大きな吸引力によって床面から剥離された比較的軽量な塵埃が主吸い込み口160からも吸引され更に効率的な集塵性能が得られる。 【0062】なお、以上いくつかの実施例について説明したが、掃除機本体の構成は、ホース延長管を有した所謂キャニスタ型の掃除機でもまったく問題ないものである。 【0063】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、間欠的な吸引を実現することにより、小型、軽量かつ低入力で集塵性能に優れた掃除機を実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−190045(P2003−190045A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−391433(P2001−391433) |
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