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【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】土肥 憲一郎
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】森田 明宏
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】藤吉 俊行
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】松橋 弘道
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】安積 喬哉
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【要約】 【課題】掃除機本体を受けるためのボスを有する電気掃除機であって、掃除機本体の外観をよくした電気掃除機を提供する。

【解決手段】電動送風機3が立てられた状態で掃除機本体1内部に収容され、かつ、電動送風機3を下方から受けるためのボスを有する電気掃除機であって、電動送風機3の側方周囲にフィルタを支持するフィルタ枠が配設され、前記フィルタ枠の内側に前記ボスが固着されてなる電気掃除機。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動送風機が立てられた状態で掃除機本体内部に収容され、かつ、前記電動送風機を下方から受けるためのボスを有する電気掃除機であって、前記電動送風機の側方周囲にフィルタを支持するフィルタ枠が配設され、前記フィルタ枠の内側に前記ボスが固着されてなる電気掃除機。
【請求項2】 前記ボスが前記掃除機本体に固着され、それにより前記フィルタ枠が掃除機本体に対して固定されてなる請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】 前記掃除機本体の底面に前記ボスを受けるためのボス受けリブが突設され、当該ボス受けリブに前記ボスの下端部が嵌合されてなる請求項1または2記載の電気掃除機。
【請求項4】 前記フィルタ枠の上端面に前記電動送風機が支持されてなる請求項1、2または3記載の電気掃除機。
【請求項5】 前記掃除機本体の底面に前記電動送風機の下部を支持するためのリブが設けられてなる請求項1、2、3または4記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に関する。さらに詳しくは、電動送風機が立てられた状態で掃除機本体内部に収容された電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、キャニスタタイプ(横型)の電気掃除機などにおいては、電動送風機が立てられた状態で掃除機本体内部に収容された電気掃除機がある。このような掃除機では、掃除機本体を床などに落下したときに、落下時の衝撃によって電動送風機を支持する支持部に集中して電動送風機の荷重が加わり、掃除機本体が破損するのを防止するために、電動送風機の荷重を分散して受けるように、電動送風機の荷重を受けるためのリブまたはボスなどが掃除機本体内部に設けられている。
【0003】従来では、電動送風機を受けるためのリブまたはボスは、掃除機本体の底面から上方へ突出するように掃除機本体と一体形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電動送風機の荷重を受けるためのリブまたはボスなどは、掃除機本体底面から一体に形成されるが、先端が電動送風機の下部近傍まで延設しなければならず、高く形成する必要がある。そのため、掃除機本体底面部分での太さが太くなり、掃除機本体の下面の凹部が大きくなり、外観がわるくなる。したがって、従来では掃除機本体の下面に生じる凹部を蓋などで被う必要があった。
【0005】本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、掃除機本体を受けるためのボスを有する電気掃除機であって、掃除機本体の外観をよくした電気掃除機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電気掃除機は、電動送風機が立てられた状態で掃除機本体内部に収容され、かつ、前記電動送風機を下方から受けるためのボスを有する電気掃除機であって、前記電動送風機の側方周囲にフィルタを支持するフィルタ枠が配設され、前記フィルタ枠の内側に前記ボスが固着されてなることを特徴としている。
【0007】前記ボスが前記掃除機本体に固着され、それにより前記フィルタ枠が掃除機本体に対して固定されてなるのが好ましい。
【0008】前記掃除機本体の底面に前記ボスを受けるためのボス受けリブが突設され、当該ボス受けリブに前記ボスの下端部が嵌合されてなるのが好ましい。
【0009】前記フィルタ枠の上端面に前記電動送風機が支持されてなるのが好ましい。
【0010】前記掃除機本体の底面に前記電動送風機の下部を支持するためのリブが設けられてなるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明の電気掃除機をさらに詳細に説明する。図1は本発明の電気掃除機の一実施の形態を示す斜視説明図、図2は図1の電気掃除機の平面説明図、図3は図1の電気掃除機を左側面から見た場合の説明図、図4は図1のダストボックスの斜視説明図、図5は図1のダストボックスの正面図、図6は図1のダストボックスの縦断面図、図7は図1の電気掃除機の縦断面図、図8は図6のVIII−VIII線断面図、図9は図1のダストボックスを掃除機本体から取り出した状態を示す斜視説明図、図10は図1の掃除機本体内部の電動送風機の取付け状態を示す分解斜視図、図11は図10のモータベースの斜視図、図12は図10の電動送風機をモータベースに取り付けた状態を示す斜視図、図13は図10のモータベースおよび電動送風機の固着状態を示す断面説明図である。
【0012】本実施の形態の電気掃除機は、図1〜9に示されるように、キャニスタタイプの掃除機本体1の前部に形成されたダストボックス収容部1f(図9参照)には、サイクロン式のダストボックス2が上方から挿入されることにより着脱自在に設けられ、掃除機本体1の後部には電動送風機3が内蔵された構成になっている。また、図示されていないが、掃除機本体1の前端面の連結口4には、一連の吸込ホース、吸込管および吸込具が連結されている。また、掃除機本体1は、床面を移動できるように、前輪1aおよび一対の後輪1b、1cを備えている。
【0013】図7および図10〜13に示されるように、電動送風機3は、立てられた状態で掃除機本体1内部に収容されている。具体的には、電動送風機3の側方周囲にはフィルタ32(図7参照)を支持するフィルタ枠であるモータベース61が設けられ、モータベース61の上端面に電動送風機3のブラケット3aが載置されている。モータベース61内側には、後述するボス62が設けられている。
【0014】図10〜13に示されるように、モータベース61は、円筒形状を呈する合成樹脂などからなる枠体である。モータベース61の外周面には、等間隔にフィルタ(図示せず)を挿入するための矩形形状を呈する開口63が形成されている。モータベース61に取り付けられるフィルタは、電動送風機3から出る排気に対する清浄効果および騒音に対する静音効果を奏することができる。なお、フィルタの種類や材質などは本発明ではとくに限定されるものではない。
【0015】ボス62は、図10〜13に示されるように、掃除機本体1を落下したときに電動送風機3を下方から受けるための円筒形状を呈する部材であり、モータベース61の内側に複数本立てた状態で固着されている。図13に示されるように、ボス62の上端面は、平常時には電動送風機3の上部部分3bからわずかに離れているが、落下時には上部部分3bに当接して電動送風機3を受けることができ、電動送風機3の脱落を防止することができる。ボス62は、モータベース61とともに合成樹脂などで一体形成してもよいし、別個に作製したのち固着してもよい。
【0016】したがって、ボス62は、掃除機本体1とは別個に作製され、モータベース61の内側に一体形成されるなどして固着されているため、掃除機本体1の構成が簡素化されている。しかも、掃除機本体1の底面にボス62を形成する際にひけや凹部が生じるという問題が解消されるため、掃除機本体1の外観形状を向上させることができる。
【0017】さらに、図10〜13に示されるように、掃除機本体1の底面を構成するケースロアー42には、ボス62を受けるためのボス受けリブ65が突設されている。ボス受けリブ65にボス62の下端部が嵌合されることにより、ボス62とともにモータベース61の位置決めが可能になる。なお、ボス受けリブ65は、図13に示されるように、ケースロアー42からボス62の下端に嵌合し得る程度の長さがあればよく、電動送風機3の上部部分3b付近まで延びるボス62よりもはるかに短く、しかもボス62よりも細いので、ボス受けリブ65をケースロアー42とともに一体形成してもケースロアー42にひけや凹部が生じることがない。
【0018】さらに、図13に示されるように、本実施の形態では、前記掃除機本体1の底面を構成するケースロアー42に電動送風機3の下部を支持するためのリブ64が設けられているため、電動送風機3の静荷重をモータベース61の上端面およびリブ64の両方に分散することができ、電動送風機3の起立状態の安定性がよくなる。なお、リブ64は、図13に示されるように、ケースロアー42から電動送風機3の最下端までの長さがあればよく、電動送風機3の上部部分3b付近まで延びるボス62よりもはるかに短く、ボス62よりも小さいので、リブ64をケースロアー42とともに一体形成してもケースロアー42にひけや凹部が生じることがない。また、リブ64は、通常使用時には電動送風機3の荷重によってあまり変形しないが、落下時などの衝撃荷重がかかったときにはたわみ得る、合成ゴムなどで作製するのが好ましい。
【0019】ダストボックス2は、図4〜6および図8に示されるように、略円筒状の透明な合成樹脂などで形成された透明または半透明のダストボックス本体5の内側にそれぞれ略円筒状の外側フィルタ部6および内側フィルタ部7がダストボックス本体5と同心状に配置されている。
【0020】図6に示されるように、外側フィルタ部6は、外側筒状部材8と、該外側筒状部材8側面に縦方向に沿って形成された複数本のスリット8a周囲を被覆する外側フィルタ9とからなる。
【0021】また、外側筒状部材8の外周側面には、ダストボックス本体5の内壁に向かって延びる鍔部10が突設されている。ダストボックス本体5の内壁と鍔部10とのあいだには、隙間34が形成されている。したがって、ダストボックス本体5の内壁と外側フィルタ部6とのあいだには、ダストボックス本体5の内壁、外側フィルタ9および鍔部10によって囲まれた第1サイクロン空間25、および第1サイクロン空間25と隙間34を介して連通する塵埃を捕集する空間部26が形成されている。
【0022】鍔部10の先端部分10aは、下方に曲げられているため、塵埃が第1サイクロン空間25から隙間34を介して空間部26へ移動するときに、塵埃が先端部分10aに引っかかることが少なくなるので、好ましい。
【0023】同様に、内側フィルタ部7は、内側筒状部材11と、該内側筒状部材11側面に縦方向に沿って形成された複数本のスリット11a周囲を被覆する内側フィルタ12とからなる。
【0024】また、内側筒状部材11の外周側面には、外側筒状部材8の内壁に向かって延びる鍔部13が突設されている。外側筒状部材8の内壁と鍔部13とのあいだには、隙間35が形成されている。したがって、外側筒状部材8の内壁と内側フィルタ部7とのあいだには、外側筒状部材8の内壁、内側フィルタ12および鍔部13によって囲まれた第2サイクロン空間27、および第2サイクロン空間27と隙間35を介して連通する塵埃を捕集する空間部28が形成されている。
【0025】前記鍔部10と同様に、鍔部13の先端部分13aも、下方に曲げられているため、塵埃が第2サイクロン空間27から隙間35を介して空間部28へ移動するときに、塵埃が先端部分13aに引っかかることが少なくなるので、好ましい。
【0026】外側フィルタ部6および内側フィルタ部7は、図6に示されるように、ダストボックス本体5の上端開口を閉塞する上蓋部14の下面に垂れ下がった状態で固着されている。
【0027】具体的には、外側筒状部材8の上部に延設された中蓋部8bがシールリング8cを挟んだ状態で上蓋部14の内壁に嵌合している。中蓋部8bとダストボックス本体5とのあいだは中蓋部8bの段部に設けられたシールリング8dによって気密的に封止されている。一方、内側筒状部材11の上部に延設された複数のスリットを有する円筒状ホルダ11bは、円筒状フィルタ29を保持した状態で上蓋部14内部に収納されている。円筒状ホルダ11bと中蓋部8bとのあいだは円筒状ホルダ11bの外周面下端に設けられたシールリング11cによって気密的に封止されている。
【0028】ダストボックス2の側面には、吸気管15が突設され、吸気管15の先端側開口16は、掃除機本体の幅方向の中心に形成された前記連結口4(図1および図7参照)と直接連結できるように、ダストボックス2の幅方向の略中心付近に形成されている。
【0029】また、ダストボックス2内面の吸気管15の根元側開口17付近において、ガイドリブ18が、ダストボックス2の内面に沿う方向に延設されているため、かかるガイドリブ18により、吸気管15を通ってダストボックス2内部へ流入する空気を、ダストボックス2内部で発生するサイクロンの流れる方向(たとえば図8においては時計回りの方向)へ案内することができる。それにより、図8に示される吸気管15から吸引される塵埃を含んだ空気がダストボックス2内で旋回するようになり、高い集塵効率を得ることができる。
【0030】さらに、図6に示されるように、ダストボックス本体5の底部には、取手19の下部に設けられたヒンジ20により開閉自在に構成された底蓋21が取り付けられている。この底蓋21は、吸気管15の下方に設けられたレバー22の上部を押すことにより、レバー22の下端に形成されたクランプ23が底蓋21側の係止爪24より外れて、ダストボックス本体5の下端開口を開放するようになっている。
【0031】外側フィルタ9および内側フィルタ12の種類や材質については、本発明ではとくに限定されるものではないが、たとえば、濾過された空気の通気路となる筒状体の外周にメッシュフィルタが筒状に配設されたフィルタなどが採用される。また、プリーツ状(蛇腹状)に折り畳まれた濾紙フィルタを筒状に配設したフィルタなどの他のフィルタも採用することができる。
【0032】つぎに本実施の形態の電気掃除機における塵埃および空気のそれぞれの流れについて説明する。
【0033】掃除機本体1の外部から吸入された塵埃を含む空気は、図6〜7に示されるように、連結口4および吸気管15を通してダストボックス2内に入り、ダストボックス本体5の内壁に沿って旋回する。具体的には、ダストボックス本体5の内壁、外側フィルタ9および鍔部10によって囲まれた第1サイクロン空間25内部において、空気が旋回しながら外側フィルタ9内部へ流れ、大きな塵埃(粗塵)は、ダストボックス本体5の内壁と鍔部10とのあいだの隙間34を通ってダストボックス本体5底部の空間部26に堆積する。
【0034】同様に、外側フィルタ9内部へ流れた空気もさらに旋回する。具体的には、外側筒状部材8、内側フィルタ12および鍔部13によって囲まれた第2サイクロン空間27内部において、空気は旋回しながら内側フィルタ12内部へ流れ、塵埃は、外側筒状部材8と鍔部13とのあいだの隙間35を通ってダストボックス本体5底部の空間部28に堆積する。
【0035】なお、底蓋21には、外側筒状部材8の下端縁と底蓋21とのあいだの隙間を閉塞するためのパッキン36が設けられているので、底蓋21に沿って空間部26から空間部28へ空気が洩れることがない。
【0036】ダストボックス本体5で塵埃が濾過された空気は、上蓋部14内部の円筒状フィルタ29によりさらに濾過されたのち、上蓋部14後端の排気口30よりダストボックス2外に出てから、図7に示す連絡通路31を介して電動送風機3に取り込まれ、電動送風機3から排気フィルタ32を通して濾過され、掃除機本体1の側面に形成されたメッシュ状の排気口33および後輪1bまたは1cのメッシュを介して外部へ排出される。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、電動送風機を受けるためのボスが掃除機本体とは別個に作製され、フィルタ枠の内側に固着されているため、掃除機本体の底面にボスを形成する際にひけや凹部が生じる問題が解消され、掃除機本体の外観形状を向上させることができる。しかも、掃除機本体の構成の簡素化を達成することができる。さらに、ボスによってフィルタ枠の位置決めも可能である。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【出願日】 平成13年12月21日(2001.12.21)
【代理人】 【識別番号】100065226
【弁理士】
【氏名又は名称】朝日奈 宗太 (外1名)
【公開番号】 特開2003−180568(P2003−180568A)
【公開日】 平成15年7月2日(2003.7.2)
【出願番号】 特願2001−389739(P2001−389739)