| 【発明の名称】 |
自走式清掃装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉野 淳二 【住所又は居所】東京都練馬区中村北1丁目13番13号 有限会社アメニティテクノス内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、吸込口をプール壁面に接触させた状態で走行してプール壁面近傍を掃除することができ、ゴミの溜まりやすいプール壁面近傍を確実に掃除することができる自走式清掃装置を提供することを課題とする。
【解決手段】固定部吸込口14および回転部吸込口15は、本体10の前側下方に取り付けるための取付シャーシ26に固定されており、回転部吸込口15は、回転部吸込口15に設けられた中空の回転軸27を軸にして前後に回動するように構成されている。回転部吸込口15の回転軸27は、取付シャーシ26に設けられた軸受部28に挿入され、シーリング29により回動可能に取り付けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁面に沿って走行して掃除を行う自走式清掃装置であって、走行を行うための車輪と、前方側が直線で且つ少なくとも片方の解放端部が前記車輪よりも前記壁面側に位置する吸込口と、該吸込口を回動可能に取り付ける吸込口取付手段と、外部から力が加えられない状態では、前記吸込口の前方側が前記車輪の軸と平行になるように前記吸込口の回動にテンションを与えるテンション手段とを具備する自走式清掃装置。 【請求項2】 外部から力が加えられない状態では、前記吸込口は、最前方に位置することを特徴とする請求項1記載の自走式清掃装置。 【請求項3】 前側と前記壁面との距離が予め定められた所定距離になった場合に走行方向を90度回転させる回転制御手段を具備し、前記吸込口は、前記回転制御手段による回転動作時に、前記壁面から押されて回動することを特徴とする請求項1および2記載の自走式清掃装置。 【請求項4】 前記回転制御手段による回転動作時の回転の中心点と前記壁面との最短距離をRとすると、前記吸込口の回動範囲は、前記吸込口の解放端部が回動により前記中心点を中心とする半径Rの円の内側に位置することができるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自走式清掃装置。 【請求項5】 前記吸込口の解放端部には、回転可能なガイドローラが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自走式清掃装置。 【請求項6】 前記吸込口は、中空の回転軸を、前記吸込口取付手段は、前記回転軸を回動可能に外側から保持する軸受部をそれぞれ具備し、前記回転軸を通して吸引を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の自走式清掃装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動的に走行して底面を掃除する自走式清掃装置に関し、特にプール等の壁面に沿って走行して底面を掃除する自走式清掃装置に関する。 【0002】 【従来の技術】水を張った状態のプールの掃除を行うための、プールの底面を自動的に走行してゴミを掃除する自走式清掃装置が提案されている。従来の自走式清掃装置は、プールの壁面に突き当たると壁面を回避する機構を備え、プールの底面をランダムに走行することにより、プールの掃除を行っていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技術では、プールの底面をランダムに走行させて掃除を行うため、プール壁面に接触する方向を定めることができず、プール壁面全体にまんべんなく吸込口を持っていくことが困難であり、ゴミの溜まりやすいプール壁面の近傍を確実に掃除することができないという問題点があった。 【0004】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸込口をプール壁面に接触させた状態で走行してプール壁面近傍を掃除することができ、ゴミの溜まりやすいプール壁面近傍を確実に掃除することができる自走式清掃装置を提供する点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明の要旨は、壁面に沿って走行して掃除を行う自走式清掃装置であって、走行を行うための車輪と、前方側が直線で且つ少なくとも片方の解放端部が前記車輪よりも前記壁面側に位置する吸込口と、該吸込口を回動可能に取り付ける吸込口取付手段と、外部から力が加えられない状態では、前記吸込口の前方側が前記車輪の軸と平行になるように前記吸込口の回動にテンションを与えるテンション手段とを具備する自走式清掃装置に存する。また請求項2記載の発明の要旨は外部から力が加えられない状態では、前記吸込口は、最前方に位置することを特徴とする請求項1記載の自走式清掃装置に存する。また請求項3記載の発明の要旨は前側と前記壁面との距離が予め定められた所定距離になった場合に走行方向を90度回転させる回転制御手段を具備し、前記吸込口は、前記回転制御手段による回転動作時に、前記壁面から押されて回動することを特徴とする請求項1および2記載の自走式清掃装置に存する。また請求項4記載の発明の要旨は前記回転制御手段による回転動作時の回転の中心点と前記壁面との最短距離をRとすると、前記吸込口の回動範囲は、前記吸込口の解放端部が回動により前記中心点を中心とする半径Rの円の内側に位置することができるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自走式清掃装置に存する。また請求項5記載の発明の要旨は前記吸込口の解放端部には、回転可能なガイドローラが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自走式清掃装置に存する。また請求項6記載の発明の要旨は前記吸込口は、中空の回転軸を、前記吸込口取付手段は、前記回転軸を回動可能に外側から保持する軸受部をそれぞれ具備し、前記回転軸を通して吸引を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の自走式清掃装置に存する。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0007】図1は、本発明に係る自走式清掃装置の実施の形態の前面図であり、図2は、本発明に係る自走式清掃装置の実施の形態の左面図であり、図3は、本発明に係る自走式清掃装置の実施の形態の上面図であり、図4は、図1乃至図3に示す固定部吸込口および回転部吸込口の構成を示す上面図であり、図5は、図4に示すY−Y’断面図であり、図6は、本発明に係る自走式清掃装置の実施の形態の駆動手段の構成を示すブロック図である。 【0008】本実施の形態は、図1乃至図3を参照すると、本体10と、本体10に取り付けられている右車輪11、左車輪12および方向車輪13と、本体10の前方の下面に設けられた固定部吸込口14および回転部吸込口15と、本体10の前側に設けられた第1前側距離センサ16および第2前側距離センサ17と、本体10の左側(左サイド)に設けられた第1左側距離センサ18および第2左側距離センサ19と、本体10の右側(右サイド)に設けられた第1右側距離センサ20および第2右側距離センサ21と、本体10の上面に設けられたアイボルト22およびハンドル23と、本体10の前側に張り出すように設けられた障害物検知アーム24と、障害物検知アーム24が障害物に接触したことを検知する障害物検知センサ25とからなり、右車輪11、左車輪12および方向車輪13により自走し、本体10の内部に設けられている図示しない吸引機構により固定部吸込口14および回転部吸込口15から埃等のゴミを吸引して掃除を行う。 【0009】固定部吸込口14および回転部吸込口15は、図4および図5を参照すると、本体10の前側下方に取り付けるための取付シャーシ26に固定されており、回転部吸込口15は、回転部吸込口15に設けられた中空の回転軸27を軸にして前後に回動するように構成されている。回転部吸込口15の回転軸27は、取付シャーシ26に設けられた軸受部28に挿入され、シーリング29により回動可能に取り付けられている。 【0010】固定部吸込口14と回転部吸込口15との間は、互いの側面に切れ込みが形成されており、吸引機構により回転軸27の中空部分から吸引することにより、固定部吸込口14および回転部吸込口15が一つの吸込口として機能して床面のゴミを吸引するように構成されている。 【0011】取付シャーシ26には、固定スタッド30が、回転部吸込口15には、回転側スタッド31がそれぞれ設けられ、固定スタッド30と回転側スタッド31とには、トーションバネ32が取り付けられており、トーションバネ32により回転部吸込口15が前側に押される構成となっており、回転部吸込口15は、外部から力が加えられない状態では、トーションバネ32により前側に押され、図3に示すように回転部吸込口15の前側が自走式清掃装置の最前方に位置する。 【0012】回転部吸込口15の左端部(解放端部)には、壁面と接触するガイドローラ33が回転可能に取り付けられており、壁面によりガイドローラ33が押されることにより、回転部吸込口15が回転軸27を中心として後方に回動する。なお、回転部吸込口15の左端部(解放端部)は、左車輪12よりも外側に位置する。 【0013】本実施の形態の自走式清掃装置は、右車輪11もしくは左車輪12の一方を停止させ、他方を駆動することにより、回転動作を行うことができるが、右車輪11と左車輪12との車輪軸の中心点34(回転動作の際の中心点)からプール壁面までの最短距離(想定される回転動作の内で最もプール壁面に近接する距離)をRとすると、固定部吸込口14の前方側は、中心点34を中心とする半径Rの円弧内に位置するように配置されている。 【0014】回転部吸込口15の前方側は、直線で形成され、回転部吸込口15が最前方位置に位置する場合(回動されていない場合)には、回転部吸込口15の前方側は、右車輪11および左車輪12の軸と平行となる。また、回転部吸込口15は、回転軸27を軸に回動することにより、中心点34を中心とする半径Rの円の内側にガイドローラ33を含む全てが位置することができるように、回動範囲が設定されている。 【0015】距離センサ16〜21は、壁面との距離を測定するための距離検出用センサであり、本実施の形態では、人間の耳に聞こえない音域(超音波)を発信し、対象物からの反射波を受信するまでの時間で対象物までの距離を測定する超音波センサを用いている。 【0016】障害物検知アーム24および障害物検知センサ25は、プールの壁面に設置されているハシゴを障害物として検知するためのもので、障害物により障害物検知アーム24が前方から押されることにより障害物検知センサ25のスイッチが入り、前方の障害物に衝突したことを検知する。 【0017】本体10の内部には、距離センサ16〜21からの情報に基づいて右車輪11、左車輪12および方向車輪13を駆動する駆動手段が設置されており、駆動手段は、図6を参照すると、走行制御部50と、右車輪11を回転駆動する右モータ51と、右モータ51の回転数を把握するための右エンコーダ52と、左車輪12を回転駆動する左モータ53と、左モータ53の回転数を把握するための左エンコーダ54と、方向車輪13の向きを変位させる変位モータ55と、変位モータ55の変位量を把握するための変位エンコーダ56と、距離センサ16〜21からの情報に応じた走行動作プログラムを記憶している動作記憶部57とからなる。 【0018】走行制御部50は、動作記憶部57が記憶している走行動作プログラムに基づいて、右モータ51、左モータ53および変位モータ55を回転させることにより、距離センサ16〜21からの情報に応じた走行動作を行う。 【0019】動作記憶部57は、走行動作プログラムとして、壁面走行動作、迂回走行動作、右90度回転動作、右180度回転動作、左180度回転動作および位置検索動作を記憶している。 【0020】次に、本実施の形態の走行動作について図7乃至図10を参照して詳細に説明する。図7は、本発明に係る自走式清掃装置の実施の形態の走行動作を説明するためのフローチャートであり、図8は、本発明に係る自走式清掃装置の実施の形態のプール内での走行ルートを説明するための説明図であり、図9は、本発明に係る自走式清掃装置の実施の形態の迂回走行動作を説明するための説明図であり、図10は、本発明に係る自走式清掃装置の実施の形態の走行動作を説明するための説明図である。 【0021】まず、本実施の形態の自走式清掃装置を図8(a)に示すA地点に左側がプール壁面に面するように設置し、掃除をスタートさせる。なお、掃除スタート等の各種指示は、プールサイドから図示しないリモコン装置にて操作できるようにすると好適である。 【0022】自走式清掃装置は、掃除スタートの指示を受けると左側のプール壁面との距離である左側距離aを維持しながら壁面走行動作を行う(ステップ1)。壁面走行動作は、第1左側距離センサ18、第2左側距離センサ19、第1右側距離センサ20および第2右側距離センサ21によって検出される左側もしくは右側のプール壁面との距離を一定に維持しながら走行する動作であり、走行制御部50は、検出されたプール壁面との距離を監視し、プール壁面との距離が離れすぎた場合には、プール壁面に近づくように右モータ51、左モータ53および変位モータ55を駆動し、プール壁面との距離が近すぎた場合には、プール壁面から離れるように右モータ51、左モータ53および変位モータ55を駆動する。 【0023】図10(a)に示すように左側距離aを維持しながら壁面走行動作を行う場合には、走行制御部50は、左側のプール壁面との距離が左側距離aよりも離れた場合には、右モータ51の回転数を左モータ53の回転数よりも上げて右車輪11を左車輪12よりも早く駆動させるとともに、変位モータ55を右方向に変位させて方向車輪13を右に回転させ、左側のプール壁面との距離が左側距離aよりも近づいた場合には、左モータ53の回転数を右モータ51の回転数よりも上げて左車輪12を右車輪11よりも早く駆動させるとともに、変位モータ55を左方向に変位させて方向車輪13を左に回転させる。なお、走行制御部50は、右モータ51の回転数、左モータ53の回転数および変位モータ55の変位量は、右エンコーダ52、左エンコーダ54および変位エンコーダ56でそれぞれ監視している。 【0024】また、左側距離aは、図10(a)に示すように回転部吸込口15のガイドローラ33がプール壁面と接触する距離もしくは当該距離よりも若干短い距離(回転部吸込口15が少し回動する距離)に設定されている。 【0025】自走式清掃装置は、左側距離aを維持しながらの壁面走行動作の間、前方に障害物があるか否かを障害物検知アーム24および障害物検知センサ25により検出しており(ステップ2)、前方の障害物を検知した場合には、図9に示す迂回走行動作を行う(ステップ3)。図9(a)に示すM地点で障害物を検知した場合には、走行制御部50は、右モータ51および左モータ53を反対方向に回転させて、図9(b)に示すN地点までバックした後、左側のプール壁面から離れるように右モータ51、左モータ53および変位モータ55を駆動して障害物を回避できる地点Oを通過させ、地点O通過後、左側のプール壁面に近づくように右モータ51、左モータ53および変位モータ55を駆動して左側距離aで壁面走行動作できる地点Pまで走行させ、ステップ1の左側距離aでの壁面走行動作に戻る。なお、一連の迂回走行動作(地点N、地点O、地点P)は、想定される障害物に応じて予め決められている。 【0026】自走式清掃装置は、左側距離aを維持しながらの壁面走行動作の間、第1前側距離センサ16および第2前側距離センサ17により前方のプール壁面との距離が前方距離bに達するか否かを検出しており(ステップ4)、前方のプール壁面との距離が前方距離bに達した場合には、右90度回転動作を行う(ステップ5)。図10(b)に示すように前方のプール壁面との距離が前方距離bに達した場合、走行制御部50は、右モータ51の回転を停止させて左モータ53のみを回転させるとともに変位モータ55を左方向に駆動させ、自走式清掃装置を右方向に90度回転させる。なお、前方距離bは、障害物検知アーム24がプール壁面と接触しない距離に設定されており、障害物検知アーム24がプール壁面と接触しない範囲で、できるだけ短い距離に設定すると、プールの隅まで掃除することができる。 【0027】右90度回転動作では、図10(c)に示すように、回転部吸込口15のガイドローラ33がプール壁面から押されて、回転部吸込口15が後方に回動する。右90度回転動作時における、中心点34から前方のプール壁面までの最短距離(想定される回転動作の内で最もプール壁面に近接する距離)をRとすると、回転部吸込口15は、回転軸27を軸に回動することにより、中心点34を中心とする半径Rの円の内側にガイドローラ33を含む全てが位置することができるように、回動範囲が設定されているため、右90度回転動作が妨げられることがない。 【0028】右90度回転動作終了後、ステップ5の右90度回転動作が4回目か否かが判断され(ステップ6)、右90度回転動作が4回目未満である場合には、再びステップ1の左側距離aでの壁面走行動作に戻り走行動作を行うことにより、図8(a)に示すように、A地点からスタートし、B地点まで左側距離aでの壁面走行動作を行い、B地点で1回目の右90度回転動作を行い、C地点まで左側距離aでの壁面走行動作を行い、C地点で2回目の右90度回転動作を行い、D地点まで左側距離aでの壁面走行動作を行い、D地点で3回目の右90度回転動作を行い、E地点まで左側距離aでの壁面走行動作を行い、E地点で4回目の右90度回転動作を行うことになる。 【0029】E地点で4回目の右90度回転動作を行った後、左側距離aを維持しながらの壁面走行動作を行い(ステップ7)、第1前側距離センサ16および第2前側距離センサ17により前方のプール壁面との距離が前方距離b+cに達するか否かを検出し(ステップ8)、前方のプール壁面との距離が前方距離b+cに達した場合には、右180度回転動作を行う(ステップ9)。図10(d)に示すように前方のプール壁面との距離が前方距離b+cに達した場合、走行制御部50は、右モータ51の回転を停止させて左モータ53のみを回転させるとともに変位モータ55を左方向に変位させ、自走式清掃装置を右方向に180度回転させ、図10(e)に示すように反転させる。なお、前方距離b+cは、1回の走行で掃除できる幅(固定部吸込口14および回転部吸込口15の幅)である掃除幅Wよりも短い距離に設定されている。 【0030】右180度回転動作後、右側のプール壁面との右側距離と左側のプール壁面との左側距離とを比較し(ステップ10)、右側距離が左側距離よりも短い場合、すなわち今まで壁面走行動作の基準としていたプール壁面までの距離が他方のプール壁面までの距離よりも短い場合には、初期値が0であるnに1を加えて(ステップ11)、今まで壁面走行動作の基準としていた右側のプール壁面までの右側距離a+nd(n=1なのでa+d)を維持しながら壁面走行動作を行う(ステップ12)。なお、距離dは、右180度回転動作前の壁面走行動作により掃除した掃除幅Wと右180度回転動作後の壁面走行動作により掃除される掃除幅Wとが重なるように、掃除幅Wよりも短く設定されている。 【0031】右180度回転動作を行った後、右側距離a+ndを維持しながらの壁面走行動作を行い(ステップ12)、第1前側距離センサ16および第2前側距離センサ17により前方のプール壁面との距離が前方距離b+cに達するか否かを検出し(ステップ13)、前方のプール壁面との距離が前方距離b+cに達した場合には、左180度回転動作を行う(ステップ14)。走行制御部50は、左モータ53の回転を停止させて右モータ51のみを回転させるとともに変位モータ55を右方向に駆動させ、自走式清掃装置を左方向に180度回転させる。 【0032】左180度回転動作後、右側のプール壁面との右側距離と左側のプール壁面との左側距離とを比較し(ステップ15)、左側距離が右側距離よりも短い場合、すなわち今まで壁面走行動作の基準としていたプール壁面までの距離が他方のプール壁面までの距離よりも短い場合には、nに1を加えて(ステップ16)、今まで壁面走行動作の基準としていた左側のプール壁面までの左側距離a+nd(n=2なのでa+2d)を維持しながら壁面走行動作を行い(ステップ17)、第1前側距離センサ16および第2前側距離センサ17により前方のプール壁面との距離が前方距離b+cに達するか否かを検出し(ステップ18)、前方のプール壁面との距離が前方距離b+cに達した場合には、ステップ9に戻る。 【0033】ステップ10で左側距離が右側距離よりも短い場合、すなわち今まで壁面走行動作の基準としていたプール壁面までの距離よりも他方のプール壁面までの距離が短くなった場合には、第1左側距離センサ18および第2左側距離センサ19で検出した左側距離eをセットし(ステップ19)、左側距離e−md(mの初期値は0なので左側距離e)を維持するように壁面走行動作を行う(ステップ20)。 【0034】また、ステップ15で右側距離が左側距離よりも短い場合、すなわち今まで壁面走行動作の基準としていたプール壁面までの距離よりも他方のプール壁面までの距離が短くなった場合には、第1右側距離センサ20および第2右側距離センサ21で検出した右側距離eをセットし(ステップ25)、左側距離e−md(mの初期値は0なので左側距離e)を維持するように壁面走行動作を行う(ステップ26)。 【0035】ステップ20の壁面走行動作およびステップ26の壁面走行動作の間、第1前側距離センサ16および第2前側距離センサ17により前方のプール壁面との距離が前方距離b+cに達するか否かを検出し(ステップ21、27)、前方のプール壁面との距離が前方距離b+cに達した場合には、mに1を加え(ステップ22、28)、e−mdがdよりも短いか否かを判断する(ステップ23、29)。 【0036】ステップ23でe−mdがdよりも長いと判断された場合には、左180度回転動作を行い(ステップ24)、ステップ26に至り、ステップ29でe−mdがdよりも長いと判断された場合には、右180度回転動作を行い(ステップ30)、ステップ20に至り、ステップ23およびステップ29でe−mdがdよりも短いと判断された場合には、処理を終了する。 【0037】ステップ9からステップ30の処理を行うことにより、図8(b)に示すように、地点Fで右180度回転して地点Gまで壁面走行動作を行い、地点Gで左180度回転して地点Hまで壁面走行動作を行い、 地点Hで右180度回転して地点Iまで壁面走行動作を行い、地点Iで左180度回転して地点Jまで壁面走行動作を行い、地点Jで右180度回転して地点Kまで壁面走行動作を行い、地点Kで左180度回転して地点Lまで壁面走行動作を行い、地点Lで処理を終了し、プール底面をまんべんなく掃除することができる。 【0038】また、本実施の形態で距離センサ16〜21として使用している超音波センサは、水中で正確に距離を検出するためには、指向性の幅を狭くする必要があり、プール壁面に対して垂直に超音波を当てなければ反射波を拾うことができず距離を検出できない可能性があるために、本実施の形態では、本体10の前側、右側、左側に配置に、それぞれ2つの超音波センサを配置させ、両方もしくはいずれかの超音波センサによって距離を検出している。さらに、左側距離を基準とする壁面走行動作において、左側に配置されている2つの超音波センサである第1左側距離センサ18と第2左側距離センサ19とにより検出された左側距離が異なっている場合には、本体10が傾いていることになるため、走行制御部50は、本体10が左側のプール壁面と平行になるように、右モータ51、左モータ53および変位モータ55を駆動する。右側距離を基準とする壁面走行動作において、右側に配置されている2つの超音波センサである第1右側距離センサ20と第2右側距離センサ21とにより検出された右側距離が異なっている場合にも、走行制御部50は、本体10が右側のプール壁面と平行になるように、右モータ51、左モータ53および変位モータ55を駆動する。 【0039】また、走行制御部50は、第1前側距離センサ16、第2前側距離センサ17、第1左側距離センサ18、第2左側距離センサ19、第1右側距離センサ20および第2右側距離センサ21により検出されたプール壁面からの距離(直前に検出された距離)を記憶しており、回転動作時の車輪の滑り等の原因から基準となる壁面を見失った場合に、位置検索動作を行い、記憶している直前に検出された距離に適合する場所を検索して、適合する場所に移動する。位置検索動作は、回転動作、蛇行動作等の動作であり、各距離センサ16〜21の検出対象の方向を変化させる。 【0040】本実施の形態では、図8(a)に示すように、プール外周を掃除した後、図8(b)に示すように、プール内周をジグザグ走行することにより、プール底面全体を掃除するように構成したが、このような走行手順は、効率よく掃除するための一例であり、本発明の技術思想の範囲内において、走行手順および走行方法は適宜変更され得ることは明らかである。 【0041】以上説明したように、本実施の形態によれば、吸込口がテンションを持たせて後方に回動できるように構成されていると共に、回転動作時にも吸込口の回動により吸込口が回転動作の障害にならないように構成されているため、吸込口をプール壁面に接触させた状態で走行してプール壁面近傍を掃除することができ、ゴミの溜まりやすいプール壁面近傍を確実に掃除することができるという効果を奏する。 【0042】なお、本発明が上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。 【0043】 【発明の効果】本発明の自走式清掃装置は、吸込口がテンションを持たせて後方に回動できるように構成されていると共に、回転動作時にも吸込口の回動により吸込口が回転動作の障害にならないように構成されているため、吸込口をプール壁面に接触させた状態で走行してプール壁面近傍を掃除することができ、ゴミの溜まりやすいプール壁面近傍を確実に掃除することができるという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】301048057 【氏名又は名称】有限会社アメニティテクノス 【住所又は居所】東京都練馬区中村北1丁目13番13号
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| 【出願日】 |
平成13年12月5日(2001.12.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097113 【弁理士】 【氏名又は名称】堀 城之
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| 【公開番号】 |
特開2003−169769(P2003−169769A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−371601(P2001−371601) |
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