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【発明の名称】 簡易モップ
【発明者】 【氏名】末木 朋哉
【住所又は居所】東京都江東区大島3の2の6 株式会社吉野工業所内

【氏名】嶋田 伸治
【住所又は居所】東京都江東区大島3の2の6 株式会社吉野工業所内

【要約】 【課題】高所の清掃のために柄に対するモップ本体の角度を調整すること、及び該本体から柄を取り外して簡易に収納することができるモップを提供する。

【解決手段】モップ本体の上面に形成した柄取付け部3へ、モップ本体操作用の棒状柄11が基端部に有する挟持部15を着脱自在に装着させた簡易モップであって、上記柄取付け部3は、左右一対の軸受け部5,5間に横設された軸棒6で形成し、又、挟持部15は、棒状柄11の基部と、該基部の前部へ、上下方向中間の下方寄り部分を上下方向への回動が自在にかつ上部を前方付勢させて枢着23させた作動板14とで形成し、これら棒状柄基部13と作動板14との各下部対向面の少なくとも一方に、上記軸棒係止用の凹部33を形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】下面を拭取り面2とし、かつ上面一部に柄取付け部3を有するモップ本体1と、上記柄取付け部3へ、着脱自在に装着させた挟持部15を基端部に有する、上記モップ本体操作用の棒状柄11とからなり、上記柄取付け部3は、左右一対の軸受け部5,5間に横設された軸棒6で形成し、又挟持部15は、棒状柄本体の基部13と、該基部の前部へ、上下方向中間の下方寄り部分を回動自在にかつ上部を前方付勢させて枢着させた作動板14とで形成し、これら棒状柄本体基部13と作動板14との各下部対向面の少なくとも一方に、上記軸棒係止用の凹部33を形成したことを特徴とする簡易モップ。
【請求項2】 上記軸棒6を断面円形の丸棒とすると共に、軸棒係止用凹部33の内面を軸棒6の回動が可能な断面円弧形状としたことを特徴とする、請求項1記載の簡易モップ。
【請求項3】 上記柄取付け部3は、上記モップ本体1上面を陥没すると共に、該陥没凹部4内面のうち左右対向面部分を軸受け部5,5として、これら対向面部分上部間に上記軸棒6を横設することで形成したことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の簡易モップ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の利用分野】本発明は、簡易モップ、特に網戸清掃用の簡易モップに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のモップとして、下面を拭取り面とする板状のモップ本体の上面から把持用の棒状柄を突設したものが広く知られている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】上記モップは、モップ本体と柄とが一体成形されているため、モップ本体上面からの柄の突出角度が固定されることとなるため、利用者の頭上にある網戸部分など、高い場所を拭き難かった。
【0004】これに対して、特開平11-99115号公報の如く、モップ本体上面と棒状柄基部とを玉継手などで連結して柄に対するモップの角度を調整可能に構成したものも知られている。しかし上記棒状柄はモップ本体から取り外すことができないため、モップ収納時に邪魔になるという不都合があった。
【0005】本発明は、上記従来技術の不都合を解消するために、モップ本体の上面に形成した柄取付け部へ、モップ本体操作用の棒状柄が基部に有する挟持部を着脱自在に装着させた簡易モップであって、上記柄取付け部は、左右一対の軸受け部間に横設された軸棒で形成し、又、挟持部は、棒状柄本体の基部と、該基部の前部へ、上下方向中間の下方寄り部分を回動自在にかつ上部を前方付勢させて枢着させた作動板とで形成し、これら棒状柄本体基部と作動板との各下部対向面の少なくとも一方に、上記軸棒係止用の凹部を形成したものを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の手段として、下面を拭取り面2とし、かつ上面一部に柄取付け部3を有するモップ本体1と、上記柄取付け部3へ、着脱自在に装着させた挟持部15を基端部に有する、上記モップ本体操作用の棒状柄11とからなり、上記柄取付け部3は、左右一対の軸受け部5,5間に横設された軸棒6で形成し、又挟持部15は、棒状柄本体の基部13と、該基部の前部へ、上下方向中間の下方寄り部分を回動自在にかつ上部を前方付勢させて枢着させた作動板14とで形成し、これら棒状柄本体基部13と作動板14との各下部対向面の少なくとも一方に、上記軸棒係止用の凹部33を形成している。
【0007】第2の手段として、上記第1の手段を有し、かつ、上記軸棒6を断面円形の丸棒とすると共に、軸棒係止用凹部33の内面を軸棒6の回動が可能な断面円弧形状とした。
【0008】第3の手段として、上記第1の手段又は第2の手段を有し、かつ、上記柄取付け部3は、上記モップ本体1上面を陥没すると共に、該陥没凹部4内面のうち左右対向面部分を軸受け部5,5として、これら対向面部分上部間に上記軸棒6を横設することで形成した。
【0009】
【発明を実施するための形態】本発明の簡易モップは、モップ本体と、該モップ本体へ着脱自在に基端部を装着可能に設けた棒状柄と形成している。
【0010】モップ本体1は、下面を拭取り面2とした板状体をなし、その板状体上面に柄取付け部3を有する。該柄取付け部は、左右一対の軸受け部5,5間に軸棒6を横設して形成する。図示例では、モップ本体上面の中央部に陥没凹部4を穿設してその陥没凹部内壁面の左右両部を軸受け部5,5とし、かつそれら軸受け部の前後方向中間上部間に軸棒6を横設している。このようにすることでモップ本体下面から、軸受け部乃至軸棒上面までの高さを低くすることができる。
【0011】棒状柄11は、その基端部を上記柄取付け部3への着脱が自在な挟持部15とするもので、該挟持部は、棒状柄本体12と、該本体基部13の前部へ、上下方向中間の下方寄り部分を図示の如く左右側方と直交する垂直平面内での回動が自在に、かつ上部を前方付勢させて枢着させた作動板14とで形成する。
【0012】棒状柄本体12は、横断面逆凹字状に頂板17の左右両側面から左右側板18,18を垂下し、かつその基部13を下方へ屈曲させた形状であり、従って該基部の頂板部分17aは斜め下前方へ垂下する。
【0013】その基部頂板部分には下端を開口させて縦長の切欠き19を穿設しており、又該切欠き上端の頂板部分からは、左右側面を左右側板18,18内面と接続させてこれら左右側板下方まで縦板20を垂設している。
【0014】作動板14は、上部14bを切欠き19上方へ突出させてその下方部分を縦板20前方の左右側板部分間へ入れ、かつ上下方向中間よりも下方寄り部分を、棒状柄本体基部13へ枢着させたものである。図示例では、その枢着を、縦板20前面から支持板22を介して突設した軸23外面へ、作動板14一部を断面C字形に湾曲させて設けた嵌合凹部24を、回動自在に嵌合させて行っているが、このような構成に代えて作動板枢着部分両側面と縦板20前方の左右側板部分とを直接枢着させてもよい。更に作動板14の下端部には、後面を凹部にかつ前面を突部にする断面半円状の軸棒係止用凹部33を形成し、既述縦板20の下端部前面と対向させている。又、上記枢着部上方の縦板20前面と作動板14後面とからは係止突部35,36を突設して、これら突部下方の縦板部分と作動板部分との間へ断面ほぼV字形の板バネ34を嵌合させて作動板14上部を前方へ付勢させている。尚、作動板14の上部前面からは覆合板27を前下方へ垂下させて、該作動板よりも前方の既述切欠き19を閉塞している。
【0015】上記構成において、棒状柄本体12に対して作動板14上部を後方へ引くことで該作動板は上記枢着部を中心として回動し、該作動板と縦板20下端部との間隙が開くから、該状態でそれら両下端部14a,20aを軸棒6の前後両側方へ押込み、その軸棒を挟持させれば良い。棒状柄11はモップ本体1に対して回動可能とすると良く、そのためには軸受け5,5間の間隙よりも棒状柄基部下端部の横幅を狭くしても良く、又、図2のようにその基部左右側板18,18の下端面の前後を上前方及び上後方への傾斜面とする。
【0016】上記簡易モップを清掃作業に用いるときには、図1の状態で棒状柄11を把持して、モップ本体1の拭取り面2を、網戸など高所の清掃目的面に接触させると共に上下方向へ動かすと、上記軸棒6外面に上記係止凹部33内面を摺動させることで、モップ本体1が棒状柄11と成す角度を変更し乍ら上記目的面との面接状態を維持するので、該面をきれいに拭き取ることができる。
【0017】該拭取り作業終了後簡易モップを保管場所へ収納するときには、作動板上部14aに指を掛けて図2に示す如く後方へ引くと、作動板下端部14aと縦板下端部20aとの間隔が開くことで挟持部15による軸棒6の挟持が解除され、棒状柄11をモップ本体1から取り外すことができる。
【0018】又、上記保管場所から取り出したモップ本体1及び棒状柄11を組み立てて再使用しようとするときには、図3に示す状態から、上記の如く作動板上部14aを後方へ引いた後に上記作動板14及び縦板20各下部の間に軸棒6を差し込めばよい。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記構成のものであり、請求項1の発明によれば次の効果を奏する。
○棒状柄11が有する挟持部15を、モップ本体1の上面に形成した柄取付け部3に着脱自在に装着させたから、モップ本体1から棒状柄11を容易に取り外すことができ、これらを分離状態で保管できるので、収納場所を節約することができて便利である。
○上記挟持部15は、棒状柄11の基部と、該基部前部へ上下方向中間の下方寄り部分枢着された作動板14とで形成されており、かつ、該作動板の上部を前方付勢しているから、該上部に指を掛止して後方へ引くことで、容易に作動板下部と上記棒状柄本体基部13とによる、柄取付け部3の軸棒6の挟持を解除することができ、棒状柄11の取り外し操作が容易である。
○上記棒状柄11基部と作動板14の各下部対向面の少なくとも一方に、上記軸棒係止用の凹部33を形成したから、上記対向面間から軸棒6が抜け落ちることを防止することができ、軸棒6の挟持状態を確実に維持できる。
【0020】請求項2の発明によれば、上記軸棒6を断面円形の丸棒とし、かつ上記軸棒係止用凹部33内面を軸棒6の回動が可能な断面円弧形状としたから、棒状柄11に対してモップ本体1の前後方向の角度を自在に変化させることができ、利用者の頭上にある場所の清掃が容易である。
【0021】請求項3の発明によれば、上記柄取付け部3の構成として、上記モップ本体1上面を陥没すると共に、該陥没凹部4内面のうち左右対向面部分上部を軸受け部5,5として、これら両対向面部分に上記軸棒6を横設したから、モップ本体上面から一対の軸受け部を突設した構成とする場合に比べて、モップ本体上面からの出っ張りを少なくすることができ、該出っ張り部分が収納の際の邪魔となることがなく、コンパクトな収納が可能である。
【出願人】 【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
【住所又は居所】東京都江東区大島3丁目2番6号
【出願日】 平成13年11月30日(2001.11.30)
【代理人】 【識別番号】100068157
【弁理士】
【氏名又は名称】今岡 良夫 (外1名)
【公開番号】 特開2003−164409(P2003−164409A)
【公開日】 平成15年6月10日(2003.6.10)
【出願番号】 特願2001−365986(P2001−365986)