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【発明の名称】 清掃器具
【発明者】 【氏名】坂口 隆次
【住所又は居所】神奈川県秦野市堀山下43番地 東芝テック株式会社秦野工場内

【要約】 【課題】壁面や天井面等の高い位置を清掃する場合及び床面を清掃する場合のいずれであっても、柄を強く握る必要性が少なく使用者の負担を軽減することができる清掃器具を提供する。

【解決手段】本発明に係る清掃器具は、柄3の一端3aにブラシ2が設けられ、柄3が内部に中空空間6を有し、中空空間6に柄3の一端3a側と他端3b側との間を移動可能な重り8が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 柄の一端に清掃部が設けられた清掃器具であって、前記柄が内部に中空空間を有し、該中空空間に前記柄の一端側と他端側との間を移動可能な重りが設けられていることを特徴とする清掃器具。
【請求項2】 前記重りが流動性を有することを特徴とする請求項1に記載の清掃器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柄の一端にブラシやスポンジ等の清掃部が設けられた清掃器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、柄の一端にブラシやスポンジ等の清掃部が設けられた清掃器具として、例えば浴室の床面、壁面、あるいは天井面等の清掃に使用されるデッキブラシがある。このデッキブラシの使用時には、使用者は柄の他端寄りの箇所を握りブラシを床面等の被清掃箇所に押し当てながら、そのブラシを往復動させて被清掃箇所の汚れを擦り落とす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような清掃器具によって壁面や天井面等の高い位置を清掃する場合には、使用者は柄の先端の清掃部を被清掃箇所の高さに保った状態で作業しなければならないが、通常、清掃部は柄に対して重く、柄の先端側を下向きに回転させようとするので(図4における矢印M参照)、使用者はこれに抗して柄を支えなければならず、その手首や腕にかかる負担が大きかった。
【0004】一方、そのような負担を軽減するために清掃部を軽量化することが考えられるが、清掃部が軽くなると床面との接触圧をその分確保し難くなるので、使用者が床面を清掃する際に清掃部を被清掃箇所に強く押し当てなければならないことになり、これでは使用者の負担の軽減に必ずしも結び付かない。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、壁面や天井面等の高い位置を清掃する場合及び床面を清掃する場合のいずれであっても、柄を強く握る必要性が少なく使用者の負担を軽減することができる清掃器具を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決するために、本発明に係る清掃器具は、柄の一端に清掃部が設けられるとともに前記柄が内部に中空空間を有し、この中空空間に前記柄の一端側と他端側との間を移動可能な重りが設けられていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0008】[実施の形態1]図1は本実施の形態に係る清掃器具としてのデッキブラシを示す。このデッキブラシ1は、浴室等の清掃に使用され、清掃部としてのブラシ2と、ブラシ2が一端に設けられた柄3とを備えている。
【0009】ブラシ2は直方体状の基部4の下面に繊維毛5が植設されてなり、基部4の上面の略中央には柄3の一端部(先端部)3aが取り付けられている。この柄3の他端部3b寄りの箇所には、二つの鍔状部3c,3dにより区画されて使用者が握持する持ち手部3eが形成されている。また、図2に示すように、柄3の内部には一端部3aから他端部3bまで至る中空空間6が形成され、この中空空間6には、その略全長にわたるように、ガイドレール7が柄3の内壁に沿って形成されている。
【0010】また、中空空間6には、金属等の比較的比重の重い材料からなる重り8が設けられている。この重り8の下部にはガイドレール7に係合する図示を略す係合溝が形成され、これにより重り8はガイドレール7に案内されつつ柄3の内部を一端部3aと他端部3bとの間で移動可能となっている。通常、この重り8の移動は柄3が傾いたときに重り8の自重により行われるが、上記係合溝とガイドレール7との接触圧や摩擦係数が調整されることにより、重り8は適度な速さで移動する。なお、重り8が移動ストロークの端部に達したときの柄3に対する衝撃を緩和するように、ガイドレール7の両端に弾性体等の衝撃吸収部材を設けてもよい。
【0011】この実施の形態に係るデッキブラシ1では、使用者は持ち手部3eを握ってブラシ2を往復動させ被清掃箇所の汚れを擦り落とすが、例えば図3に示すように天井面等の高い位置を清掃する際には、重り8が自重により柄3の内部を他端部3bの側まで移動するので、ブラシ2が設けられた一端部3aの側と使用者の握持位置に近い他端部3bの側との重量バランスが良好化し、柄の先端側が一方的に重いデッキブラシに比べて操作性がよく清掃作業が容易となる。
【0012】とりわけここでは図4に示すように重り8が持ち手部3eを通過して他端部3bの位置まで移動するので、ブラシ2の重さに起因する本来ならば使用者が支えなければならない回転モーメント(図中、矢印Mで示す。)を減殺するように重り8に基づく回転モーメント(図中、矢印M’で示す。)が発生し、使用者の柄3を支えるべき力が小さくなって、その手首や腕等にかかる負担が軽減される。
【0013】一方、図5に示すように使用者が床面を清掃する際には、重り8が自重により柄3の内部を一端部3aの側(すなわち、ブラシ2の取付側)まで移動するので、ブラシ2の床面に対する接触圧が重り8の重さに対応する分だけ増大し、ブラシ2を被清掃箇所に押し当てるために使用者が加えなければならない力が減少して使用者の負担が軽減される。
【0014】[実施の形態2]図6は本実施の形態に係る清掃器具としてのデッキブラシを示す。このデッキブラシ9では、柄3の内部に形成された中空空間6に液体からなる重り10が封入されている。
【0015】この実施の形態に係るデッキブラシ9では、重り10が液体であって流動性を有するので、その移動が滑らかに行われ、重り10が移動ストロークの端部に達したときでも柄3に対する衝撃をほとんど与えず使用者の使用感を損ねない。
【0016】また、このように重り10の移動が滑らかに行われるから、中空空間6にガイドレールや衝撃吸収部材等を設ける必要がなく、柄3の内部構造を簡略化することが容易である。
【0017】なお、本発明は上述した形態に限られるものではなく、例えば実施の形態1及び実施の形態2ではデッキブラシについて説明したが、柄の付いたスポンジやモップ等であってもよい。また、持ち手部は例えば図7に示すように鍔状部を廃して握りやすい形状としただけでもよく、流動性を有する重りとして液体ではなく砂、砂鉄等の粒状物や粉状物の集合体を用いてもかまわない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る清掃器具によれば、壁面や天井面等の高い位置を清掃する場合及び床面を清掃する場合のいずれであっても、柄を強く握る必要性が少なくなり使用者の負担を軽減することができる。
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区神田錦町1丁目1番地
【出願日】 平成13年11月30日(2001.11.30)
【代理人】 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄 (外1名)
【公開番号】 特開2003−164403(P2003−164403A)
【公開日】 平成15年6月10日(2003.6.10)
【出願番号】 特願2001−366592(P2001−366592)