| 【発明の名称】 |
可搬便器 |
| 【発明者】 |
【氏名】村上 仁 【住所又は居所】奈良市三条大路4−1−1 積水ライフテック株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】排泄時にも背凭れに凭れて寛いだ姿勢を取ることが出来る可搬便器を提供する。
【解決手段】一対の脚杆1、1間に架設された便溜槽釣支板2に便溜槽3が釣支され、2分割された前半部51と後半部52とが折畳可能に連結された座板5が便溜槽3上方に取着された便座4を掩蔽可能に付設され、該座板5の後端から左右に突設された突起53が脚杆1の内面に刻設された凹溝12に沿って上下に摺動可能となされている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一対の脚杆間に架設された便溜槽釣支板に便溜槽が釣支され、2分割された前半部と後半部とが折畳可能に連結された座板が便溜槽上方に取着された便座を掩蔽可能に付設され、該座板の後端から左右に突設された突起が脚杆の内面に刻設された凹溝に沿って上下に摺動可能となされていることを特徴とする可搬便器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、椅子型の可搬便器に関する。 【0002】 【従来の技術】高齢者等が便所まで行かなくとも腰掛けて排泄を行うことが出来、不使用時には、上面を座板で掩蔽して椅子として違和感なく使用することが出来る椅子型の可搬便器は、例えば、実開平4−31596号公報等に示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような可搬便器に於いては、排泄時に座板を上げると、座板が邪魔になって、脚杆間に架設される背凭れに凭れることが出来なくなり、座板を背凭れの後方に回動可能とする場合には、座板の回動を可能とする為に背凭れの位置が制限されるという問題があった。 【0004】本発明は、上記従来の問題点を解消し、排泄時にも背凭れに凭れて寛いだ姿勢を取ることが出来る可搬便器を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の可搬便器は、一対の脚杆間に架設された便溜槽釣支板に便溜槽が釣支され、2分割された前半部と後半部とが折畳可能に連結された座板が便溜槽上方に取着された便座を掩蔽可能に付設され、該座板の後端から左右に突設された突起が脚杆の内面に刻設された凹溝に沿って上下に摺動可能となされていることを特徴とする。 【0006】本発明の可搬便器に於いて、脚杆の材質は、荷重に耐える強度を有するものであれば特に限定されず、例えば、合板、硝子繊維強化ポリウレタン発泡体、金属、合成樹脂被覆金属等が挙げられる。 【0007】脚杆の形状は、特に限定されず、例えば、略横長矩形状、略h字状等の何れでもよい。脚杆の下端近傍に透孔が前後に同一高さに並設され、一対の接地板の上面に前後に立設された支柱に、上下方向に複数個連設された雌螺子孔に前記透孔が螺着される位置を選択することにより、使用者の座高に合わせて高さ調整可能となされている場合には、脚杆の内側に脚杆と平行に隔壁を垂設し、脚杆と隔壁との間隙に支柱の先端を挿嵌して、支柱の横揺れが防止されるようなされるのが好ましい。 【0008】脚杆の透孔の形状は、特に限定されないが、前後の支柱の異なった高さの雌螺子孔に螺着して座部を傾斜させる場合に、前後の雌螺子孔間の間隔の変化に対応出来るよう、横長の円孔となされるのが好ましい。 【0009】雌螺子孔が複数個上下方向に連設された支柱が前後に立設された接地板の材質は、荷重に耐える強度を有するものであれば特に限定されず、例えば、合板、硝子繊維強化ポリウレタン発泡体、金属、合成樹脂被覆金属等が挙げられる。 【0010】雌螺子孔の間隔は、脚杆に螺着される支柱の雌螺子孔の一方を1段上方もしくは下方とすることにより、座板の傾斜角が5度前後となるように、10乃至40mmとなされるのが好ましい。 【0011】支柱を脚杆に螺着する手段は、特に限定されないが、例えば、特別な治具を用いることなく着脱が可能なように、頭部に脚杆の透孔より大径の握り玉を設けた雄螺子の螺子部を透孔に外側から挿通し、支柱の雌螺子孔に螺合すればよい。 【0012】本発明の可搬便器に於いて、使用者が着座時に寛いだ姿勢を取ることが出来るよう、一対の脚杆間に架設される背凭れの材質は、荷重に耐える強度を有するものであれば特に限定されず、例えば、合板、硝子繊維強化ポリウレタン発泡体、金属、合成樹脂被覆金属等が挙げられ、合板製芯材にポリウレタン(PU)等の合成樹脂発泡体を積層し、合成皮革で表面を被覆した積層体が前面に取着されていてもよい。 【0013】本発明の可搬便器に於いて、脚杆には、使用者が握持して便座上から起立するのを補助することが出来るよう、肘掛けが着脱可能に立設されていてもよい。肘掛けの縦杆には、取付孔が複数個上下方向に連設され、使用者の座高に合わせて高さ調整可能とされるのが好ましい。 【0014】肘掛けの材質は、使用者の体重を支持するのに充分な荷重強度を有するものであれば特に限定されず、例えば、合板、硝子繊維強化ポリウレタン発泡体、金属、合成樹脂被覆金属等が挙げられる。 【0015】本発明の可搬便器に於いて、一対の脚杆間に架設された便溜槽釣支板の材質は、荷重に耐える強度を有するものであれば特に限定されず、例えば、合板、硝子繊維強化ポリウレタン発泡体、金属、合成樹脂被覆金属等が挙げられる。便溜槽釣支板の形状は、特に限定されないが、使用者が座った際の安定感から、便座の周囲が便座上面と略面一とされるのが好ましい。 【0016】本発明の可搬便器に於いて、便溜槽釣支板に釣支された便溜槽の材質は、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン(PP)等の硬質熱可塑性樹脂、アルミニウム等の金属が挙げられる。 【0017】便溜槽の形状は、特に限定されないが、例えば、平面視略馬蹄状となされ、開口部には変形を防止する折返し縁が周設され、内容物が集中可能なように底壁は前方に傾斜され、内容物を廃棄する際に容易に前方に傾斜可能なように底壁外面後方に手掛けが突設されるのが好ましい。 【0018】折返し縁には、内容物を廃棄する際に便溜槽の運搬が容易なように、提げ手が起倒可能に枢着されていてもよい。提げ手は、内容物を廃棄する際には便溜槽の後方に回動されるので、便溜槽の後半部の平面形状に応じて、略冂字状もしくは略半円弧状となされればよい。 【0019】提げ手の材質は、特に限定されず、例えば、ステンレススチール等の金属、PP、高密度ポリエチレン(HDPE)等の硬質熱可塑性樹脂、合成樹脂被覆金属等が挙げられる。 【0020】本発明の可搬便器に於いて、便器上方に取着された便座の材質は、特に限定されず、例えば、PP、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)等の硬質熱可塑性樹脂が挙げられ、内部に発熱体が埋設されていてもよい。 【0021】便座を掩蔽する座板の材質は、特に限定されず、例えば、合板製芯材の上にPU等の合成樹脂発泡体を積層し、合成皮革で表面を被覆した積層体等が挙げられる。 【0022】座板は、後端から左右に突設された突起を軸として起倒可能となされ、排泄時には、背凭れの使用を妨げないよう、前記突起が脚杆の内面に刻設された凹溝に沿って下方に摺動されて、前半部と後半部が折畳まれ起立された状態で保持されるようなされている。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の可搬便器の1例を示す断面図である。 【0024】図1に於いて、1は板状体を略h字状に結合してなる一対の脚杆であって、脚杆1の後部縦杆の上端には握持部11が設けられており、脚杆1の下端近傍には図示しない横長の円形透孔が前後に同一高さに並設されている。 【0025】一対の脚杆1、1間に架設された便溜槽釣支板2には、略蓋付バケツ状の便溜槽3が釣支されており、便溜槽3の上方には略馬蹄形状の便座4が取着されている。 【0026】便座4の上方には、略1:2の割合で2分割された前半部51と後半部52とが折畳可能に連結された座板5が、後端から左右に突設された突起53を軸として起倒可能となされており、排泄時には、二点鎖線で示されているように、突起53が脚杆1の内面に刻設された凹溝12に沿って下方に摺動され、前半部51と後半部52が折畳まれ起立された状態で脚杆1、1間に架設された支承杆13に支承されて、脚杆1、1間に架設された背凭れ4の後方に保持され、不使用時には便座4を掩蔽して椅子として使用可能となされている。 【0027】一対の略短冊状の接地板7の上面には、雌螺子孔72が7個上下方向に連設された支柱71が前後に立設されており、脚杆1の前後の透孔に挿通された頭部に大径の握り玉を設けた雄螺子が、使用者の座高に合わせて、何れも一番上の雌螺子孔72に螺合されており、座部は略水平となされている。脚杆1の両外側には、側面視略T字状の肘掛け8が着脱可能に螺着されている。 【0028】 【発明の効果】本発明の可搬便器は、叙上の通り構成されているので、排泄時にも背凭れに凭れて寛いだ姿勢を取ることが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501185475 【氏名又は名称】積水ライフテック株式会社 【住所又は居所】奈良県奈良市三条大路4丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成14年3月29日(2002.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102956 【弁理士】 【氏名又は名称】九十九 高秋
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| 【公開番号】 |
特開2003−290078(P2003−290078A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−95375(P2002−95375) |
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