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【発明の名称】 ペーパーホルダ
【発明者】 【氏名】日野 利夫
【住所又は居所】愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式会社イナックス内

【要約】 【課題】ペーパーを所要長さ引き出してカットする動作がきわめて楽になるペーパーホルダを提供する。

【解決手段】ペーパーホルダ20は、サイド部22L,22Rと、バック部24と、該サイド部22L,22R同士とバック部24とによって囲まれたペーパー収容部26と、該ペーパー収容部26の上面から前面にかけて配置された前面プレート28と、該ペーパー収容部26の下部に配置され、前方に向かって延出したペーパー切り板30とを有する。各サイド部22L,22Rには、該サイド部22L,22Rをトイレルーム10の左右の壁面14L又は14Rに沿って固定するための小孔42が複数個設けられている。ペーパーホルダ20は、壁面14L又は14Rのいずれに取り付けられた場合でも、ペーパー引き出し用間隙36が洋風便器12の後方を指向した状態となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右1対のサイド部と、これらサイド部同士をつなぐバック部と、を有するペーパーホルダにおいて、左右の該サイド部に、それぞれ、トイレルーム壁面への取付部が設けられていることを特徴とするペーパーホルダ。
【請求項2】 請求項1において、前記サイド部間の下部に、前方に向って延出するペーパー切り板が設けられており、該ペーパー切り板の前辺が前記バック部と非平行方向に延在していることを特徴とするペーパーホルダ。
【請求項3】 請求項1又は2において、前記サイド部間に、上下2段にロールペーパーを保持可能であることを特徴とするペーパーホルダ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレルームに設置されるペーパーホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】トイレルームにあっては、ロール状のトイレットペーパー(以下、ロールペーパーという。)をペーパーホルダに装着し、所要長さペーパーを引き出してカットし、使用に供するようにしている。
【0003】従来のペーパーホルダは、左右1対のサイド部と、これらサイド部同士をつなぐバック部と、該サイド部間のペーパー収容部の上面から前面にかけて配置された紙切り板とを有する。ロールペーパーは、該サイド部に対し直接的に、又は該サイド部間に架設された支軸に対し回動自在に保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のペーパーホルダは、バック部を便器側方(左方又は右方)のトイレルーム壁面に取り付けられることが多い。このように便器側方に取り付けられたペーパーホルダからペーパーを引き出してカットするときには、手首や肘を複雑に曲げてペーパーを引き出し、次いでペーパーを上方に引き上げて紙切り板でカットするようにしている。
【0005】このような動作は、健常者にはさしたる難儀は無いが、加齢や怪我などにより手首や肘の関節に障害がある人にはかなりの難儀となる。
【0006】本発明は、ペーパーを所要長さ引き出してカットする動作がきわめて楽になるペーパーホルダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のペーパーホルダは、左右1対のサイド部と、これらサイド部同士をつなぐバック部とを有するペーパーホルダにおいて、左右の該サイド部に、それぞれ、トイレルーム壁面への取付部が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】かかる本発明のペーパーホルダは、トイレルームの左右いずれの側方の壁面に対しても、一方のサイド部を該壁面に重なるように取り付けて固定することができる。この場合、ペーパーホルダは便器の真横よりも前方に取り付けられることが好ましい。このようにペーパーホルダを壁面に取り付けると、ペーパーホルダは壁面に沿って便器後方を指向した状態となる。そのため、左手又は右手でペーパー先端を掴み、肘を自分の身体の脇に近づけるように引くことによりペーパーを引き出すことができ、ペーパーの引き出し動作がきわめて楽になる。
【0009】本発明では、サイド部間の下部に、前方に向って延出するペーパー切り板が設けられており、該ペーパー切り板の前辺がバック部と非平行方向に延在していることが好ましい。
【0010】このように構成した場合には、ロールから引き出したペーパーを下方に引き下げることによりペーパー切り板の前辺でカットすることができる。しかも、この場合、該ペーパー切り板の前辺がバック部と非平行(交叉方向)に延在しているので、引き出されたペーパーは、ペーパー切り板前辺のうち、前方に張り出した側から接触し始め、この部分からカットが開始される。これにより、ペーパーを真直ぐ下方に引くだけでペーパーを簡単にカットすることができる。
【0011】本発明では、サイド部間に、上下2段にロールペーパーを保持可能であってもよい。このようにすれば、上下のロールペーパーからのペーパーを重ねて引き出すことができ、単層ロールペーパーからでも2枚重ねにペーパーを取り出すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は実施の形態に係るペーパーホルダの斜視図、図2及び図3はこのペーパーホルダのトイレルームへの取付構造を示す上面図及び正面図、図4は図3のIV−IV線に沿うこのペーパーホルダの縦断面図であり、図5はこのペーパーホルダの設置状況を示すトイレルームの平面図である。
【0013】図5に示すように、トイレルーム10内に洋風便器12が設置されており、この洋風便器12の左側方のトイレルーム壁面14Lにペーパーホルダ20が設置されている。このペーパーホルダ20は、図5に二点鎖線で示すように、右側方の壁面14Rにも設置可能に構成されている。
【0014】このペーパーホルダ20は、左右1対のサイド部22L,22Rと、これらのサイド部22L,22R同士をつなぐバック部24と、該サイド部22L,22R同士とバック部24とによって囲まれたペーパー収容部26と、該ペーパー収容部26の上面から前面にかけて該サイド部22L,22R間に配置された前面プレート28と、該ペーパー収容部26の下部においてバック部24から前方に向って延出したペーパー切り板30とを有する。
【0015】各サイド部22L,22Rは、該バック部24の左右の側辺に沿って、該バック部24と略直交するように前方に延出している。
【0016】該ペーパー収容部26内において、左右のサイド部22L,22R同士の間には、上下に位置を異ならせて2本のロールペーパー支持用支軸32A,32Bがそれぞれ着脱可能に架設されている。この支軸32A,32Bは、ロールペーパーの中心孔に差し込まれるものである。各支軸32A,32Bは、略水平に且つ該バック部24と略平行に延在している。これらの支軸32A,32Bにより、該ペーパー収容部26内には、上下に2段にロールペーパーA,Bが保持される。
【0017】該前面プレート28は、取付軸34によってその上部後端側が枢支されており、この取付軸34を回動中心として上下方向に回動可能となっている。通常の使用状況にあっては、この前面プレート28を、図4に実線で示す如く、各サイド部22L,22Rの上縁から前縁に沿って倒伏させ、ペーパー収容部26の上面及び前面を閉鎖しておく。ロールペーパーA,Bの交換や補充などの際には、図4に二点鎖線で示す如く、この前面プレート28を上方に回動させてペーパー収容部26の上面から前面を開放し、ロールペーパーA,Bの交換や補充などを行う。
【0018】該ペーパー切り板30は、略水平方向に延設されており、その左右の側辺は各サイド部22L,22Rの下辺に連なっている。このペーパー切り板30の前縁側は、該前面プレート28の前部下端よりも前方まで延在している。また、このペーパー切り板30の前辺は、図2に示すように、該バック部24と非平行方向に延在している。なお、この実施の形態では、該ペーパー切り板30の前辺は、図2の左端側ほど該バック部24から離隔して前方に張り出すように傾斜した斜辺となっている前面プレート28の下端縁からは、庇状のガイド片38が該ペーパー切り板30と略平行に前方に延出している。このガイド片38と該ペーパー切り板30との間には、ペーパー収容部26内からのペーパー引き出し用の間隙36が形成されている。前面プレート28の前部下端縁の左右両端側からは、該間隙36内におけるペーパーの横ずれを防止するための1対の脚片40,40が延出している。各脚片40の先端は、該ペーパー切り板30の上面に当接している。
【0019】各サイド部22L,22Rには、該サイド部22L,22Rをトイレルーム10の壁面14L又は14Rに固定するための小孔42が複数個(この実施の形態では各サイド部22L,22Rの上下に2個ずつ)設けられている。
【0020】このペーパーホルダ20を壁面14Lに取り付ける場合には、サイド部22Lを壁面14Lに重ね、ペーパー収容部26側から小孔42を通して該壁面14Lにビス44をねじ込み、該サイド部22Lを壁面14Lに固定する。
【0021】逆に、このペーパーホルダ20を壁面14Rに取り付ける場合には、サイド部22Rを壁面14Rに重ね、ペーパー収容部26側から小孔42を通して該壁面14Rにビス44をねじ込み、該サイド部22Rを壁面14Rに固定する。
【0022】このペーパーホルダ20は、洋風便器12の前方の壁面14L又は14Rのいずれに取り付けられた場合でも、その間隙36が洋風便器12の後方を指向した状態となる。そのため、洋風便器12の使用者は、間隙36から露出したペーパー先端を左手又は右手で掴み、肘を自分の身体の脇に近づけるように引くことによりペーパーを引き出すことができ、ペーパーの引き出し動作がきわめて楽である。
【0023】その後、引き出したペーパーをカットする場合には、ペーパーがペーパー切り板30の前辺に重なるようにペーパーを下方に引き下げる。このペーパーは、ペーパー切り板30の前辺のうち、前方に張り出した左端側から接触し始め、この部分からカットが開始される。その後、ペーパーを下方に引き続けるだけで、ペーパーはペーパー切り板30の前辺に沿ってその右端側までカットされる。
【0024】このように、このペーパーホルダ20にあっては、ペーパーを引き出した後、これを下方に引き下げるだけで簡単にペーパーをカットすることができる。
【0025】なお、この実施の形態では、ペーパー切り板30の前辺を、その左端側ほど前方に張り出す傾斜としているが、右端側ほど前方に張り出す傾斜としてもよい。
【0026】このペーパーホルダ20にあっては、ペーパー収容部26内に2個のロールペーパーA,Bがセットされているので、例えばロールペーパーA,Bが単層ロールペーパーであっても、双方からペーパー先端を引き出すことにより2枚重ねにペーパーを取り出すことができる。また、ロールペーパーA,Bのうちの一方からのみペーパー先端を引き出すようにした場合には、もう一方のロールペーパーを予備としてストックしておくことができる。
【0027】この実施の形態では、ペーパー収容部26内に上下2段にロールペーパーを保持しているが、ロールペーパーを1段のみ保持する構成としてもよく、3段以上のロールペーパーを保持する構成としてもよい。ペーパー収容部26内にロールペーパーを3段以上保持するようにした場合には、いずれか1段分のロールペーパーからのみペーパーを引き出すようにしてもよく、複数段のロールペーパーからペーパーを2枚重ね以上にして引き出すようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、ペーパーを所要長さ引き出してカットする動作がきわめて楽になるペーパーホルダが提供される。
【0029】また、本発明によると、引き出したペーパーを下方に引き下げるだけで簡単にカットすることができるよう構成することも可能である。
【0030】さらに、本発明によると、単層ロールペーパーからでも2枚重ねにペーパーを引き出せるように構成することもできる。
【出願人】 【識別番号】000000479
【氏名又は名称】株式会社INAX
【住所又は居所】愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地
【出願日】 平成14年4月2日(2002.4.2)
【代理人】 【識別番号】100086911
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 剛
【公開番号】 特開2003−290073(P2003−290073A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−100152(P2002−100152)