| 【発明の名称】 |
硬質たわし |
| 【発明者】 |
【氏名】勝見 悦子 【住所又は居所】兵庫県神戸市灘区山田町1−1−26 大康商事株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】角質部の削り落とし性能に優れているのはもとより、削り落とされる角質部下の皮膚細胞を活性化して皮膚組織の復元を促進することができる硬質たわしを提供する。
【解決手段】硬質のたわし本体4を形成する硬質発泡性樹脂の原液に、粉粒状のマイナスイオン発生物質2またはマイナスイオン発生物質2及びセリシン、シルク等の保湿成分物質3を分散配合し、該原液を注入し発泡させて使用時に表面に常にマイナスイオン発生物質2またはマイナスイオン発生物質1及び保湿成分物質3が露出する所定形状の硬質たわし1が成形されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 硬質のたわし本体を形成する硬質発泡性樹脂の原液に、粉粒状のマイナスイオン発生物質を分散配合し、該原液を注入し発泡させて所定形状に成形していることを特徴とする硬質たわし。 【請求項2】 前記マイナスイオン発生物質が、硬質発泡性樹脂100部に対して1〜30部配合されている請求項1に記載の硬質たわし。 【請求項3】 前記硬質発泡性樹脂の原液には、粉粒状のマイナスイオン発生物質とともに、保湿成分物質が分散配合されている請求項1または2に記載の硬質たわし。 【請求項4】 前記保湿成分物質が、セリシン、シルク、アロエ、キトサン、米ぬかのパウダーもしくはそれらの溶液の中から選択された少なくとも一種である請求項3に記載の硬質たわし。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として入浴時に人体皮膚の角質部を削り落とす際に用いられる硬質たわしに関するものである。 【0002】 【従来の技術】人体皮膚の角質部の削り落としには、溶岩が急激に冷却されることで多数の気泡が形成されている天然の軽石を用いるのが一般的であるが、天然の軽石は、気泡の大きさや数が不揃いで品質、性能にばらつきが多く、硬さや目の粗さ(気泡の大きさ)によっては擦り使用時に肌を傷つけやすいという難点がある。 【0003】このような天然の軽石に代わるものとして、従来、硬質ポリウレタン等の発泡性樹脂から形成された硬質たわしが提案されている。また、硬質ポリウレタン等の発泡性樹脂をベースとし、その樹脂原液中にシルクパウダーやセリシンパウダー等の保湿成分物質を配合して該原液を所定形状に注入発泡させた改良品も従来より提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のような硬質ポリウレタン等の発泡性樹脂をベースにして人工的に生産される従来の硬質たわしは、天然の軽石に比べて品質、性能の均一化が図れるとともに、人体皮膚の角質部を削り落とす際に肌を傷つけることが少ない。特に、シルクパウダーやセリシンパウダー等の保湿成分物質を分散配合してなる改良品の場合は、保水状態で肌に優しく接触するために、肌部分の傷付き防止に一層優れた性能を発揮するとともに、角質部が削り落とされた肌に潤いを与えることができるという利点を有している。 【0005】しかしながら、発泡性樹脂をベースにした従来の硬質たわしでは、角質部の削り落とし性能及び使用直後の潤い感付与性能を発揮するのみで、角質部の削り落としにより露出する皮膚細胞の活性化による皮膚組織の復元については全く考えられてなく、角質部の削り落としに用いられる硬質たわしとしては、この点での改善が強く要望されている。 【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、角質部の削り落とし性能に優れているのはもとより、削り落とされる角質部下の皮膚細胞を活性化して皮膚組織の復元を促進することができる硬質たわしを提供することを目的としている。 【0007】本発明の他の目的は、上記目的に加えて、使用後の肌の潤い感及び爽快感を持続することができるようにすることにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る硬質たわしは、硬質のたわし本体を形成する硬質発泡性樹脂の原液に、粉粒状のマイナスイオン発生物質を分散配合し、該原液を注入し発泡させて所定形状に成形していることを特徴とするものである。ここで、硬質ポリウレタン等の発泡性樹脂は、他の成分を混入した状態での発泡が非常に難かしく、他成分の配合は極く微量に限られるが、温度・湿度等の管理及び原液の調整具合、さらには分散剤の併用によって所定の発泡を損なわないで他成分の混入量を増やすことが可能であり、その一例として、請求項2に記載のように、硬質発泡性樹脂100部に対して1〜30部のマイナスイオン発生物質を配合(混入)し攪拌することにより、発泡を損なうことなく、マイナスイオン発生物質をたわし本体の全域にほぼ均一に分散させることが可能である。 【0009】上記のような構成を有する本発明によれば、硬質発泡性樹脂からなるたわし本体の全域に亘って多量の粉粒状のマイナスイオン発生物質がほぼ均一に分散されているので、たわし本体を人体皮膚の角質部に押し付けながら擦ることにより、荒れた角質部を削り取ると同時に、たわし本体も徐々に削られ、このたわし本体の削りに伴ってマイナスイオン発生物質がたわし本体の表面全域に均一な分散状態で次々と露出することになる。このような角質部の削り取り時に摩擦等の衝撃がたわし本体表面のマイナスイオン発生物質に直接的に加えられるために、多量のマイナスイオンを発生し、このマイナスイオンの影響による界面活性効果により汚れが落ちやすくなる上に、削り取られた角質部の下の皮膚組織の細胞が活性化されて元来の滑らかな皮膚組織への復元が促進される。 【0010】特に、上記構成の本発明に係る軟質たわしにおいて、請求項3及び請求項4に記載のように、前記硬質発泡性樹脂の原液に、粉粒状のマイナスイオン発生物質とともに、セリシン、シルク、アロエ、キトサン、米ぬか等のパウダーもしくはそれらの溶液といった保湿成分物質を分散配合することが好ましい。この場合は、上述したとおり角質部の削り落とし時のマイナスイオン発生に伴う界面活性効果及び皮膚組織の復元促進効果に加えて、目の粗さ(気泡の大きさ)が均一なたわし本体の表面に保湿成分物質が次々と露出し、この保湿成分が肌に接触するために、肌を傷つけないばかりか、その保湿成分が素早く皮膚組織に浸透して肌に潤い感を与え肌を滑らかにすると同時に爽快感も与え、かつ、そのような潤い感及び爽快感を持続することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。図1は本発明に係る硬質たわしの実施例を示す斜視図、図2は一部を破断した状態を示す斜視図である。 【0012】この硬質たわし1は、硬質ポリウレタン等の発泡性樹脂原液中に、トルマリン鉱石等の電気石やセラミック、備長炭等の炭素など数μm〜数100μmの粉粒状に加工されたマイナスイオン発生物質2を発泡性樹脂100部に対して1〜30部配合するとともに、セリシン、シルク、アロエ、キトサン、米ぬか等のパウダーもしくはそれらの溶液からなる保湿成分物質3を1〜20部配合し、さらに、適量の分散剤を混入しこれらを攪拌してほぼ均一に分散させた上で、発泡型(図示省略する)内に注入し発泡することにより、例えば図1に示すような直方形などの所定形状に成形されたものである。 【0013】このように成形された硬質たわし1においては、発泡性樹脂からなる硬質たわし本体4の全域に、マイナスイオン発生物質2及び保湿成分物質3がほぼ均一に分散されており、たわし本体4を人体皮膚の角質部に押し付けながら擦ることにより、荒れた角質部を削り取ると同時に、たわし本体4も徐々に削られ、このたわし本体4の削りに伴って、図2からも明らかなように、マイナスイオン発生物質2及び保湿成分物質3がたわし本体4の表面全域に均一な分散状態で次々と露出される。 【0014】このような角質部の削り取り時に摩擦等の衝撃がたわし本体4の表面に露出しているマイナスイオン発生物質2に直接的に加えられることで、常に多量のマイナスイオンが発生され、このマイナスイオンの影響による界面活性効果により汚れが落ちやすくなる上に、削り取られた角質部の下の皮膚組織の細胞が活性化されて元来の滑らかな皮膚組織への復元が促進される。同時に、たわし本体4の表面の削りに伴って該たわし本体4の表面に次々と露出する保湿成分物質3が角質部の削り取りによって現れる角質部下の肌に接触することになり、肌を傷つけないばかりか、その保湿成分が素早く皮膚組織に浸透して肌に潤い感を与え肌を滑らかにすると同時に爽快感も与え、かつ、潤い感を持続することになる。 【0015】因みに、本発明者らは、硬質ポリウレタン発泡体からのみなる従来の硬質たわし(サンプル1)、硬質ポリウレタン発泡体にシルクパウダー(保湿成分物質)を3重量%(以下、wt%と称する)混入してなる従来の硬質たわし(サンプル2)、硬質ポリウレタン発泡体に粉粒状のトルマリン3wt%、備長炭3wt%、カーボン3wt%、シルクパウダー(保湿成分物質)3wt%を混入してなる本発明の硬質たわし(サンプル3)、硬質ポリウレタン発泡体に粉粒状のトルマリン6wt%及びシルクパウダーを(保湿成分物質)3wt%混入してなる本発明の硬質たわし(サンプル4)、硬質ポリウレタン発泡体に粉粒状のトルマリン5wt%、備長炭5wt%及びシルクパウダー(保湿成分物質)3wt%を混入してなる本発明の硬質たわし(サンプル5)を準備し、これら各サンプル1〜5を実使用時と同様に水で濡らして踵の角質部を擦り、イオンの発生量、角質部の削り落とし具合、潤い感などの風合いを評価する実験を行い、表1に示すような結果を得た。なお、サンプル2〜5における各成分のwt%は、硬質ポリウレタン発泡体を100wt%とした時の値である。 【0016】ここで、イオン発生量は、イオン測定器 IC−1000を使用して測定し、測定条件は、平常時のマイナスイオン発生量→100個、温度→20℃、湿度→45%であり、また、風合い評価は、各サンプル品を20名が2週間連続使用した時の感触についてのアンケートに基づいて確認したものである。 【0017】 【表1】
【0018】上記表1からも明らかなように、サンプル1,2の従来品では300個/秒以上のプラス(+)イオンの発生がみられたのに対して、サンプル3〜5の本発明品では500〜1100個/秒もの多量のマイナス(−)イオンの発生がみられた。また、角質部の削り落とし具合については、サンプル1〜5のすべてにおいて90%以上が良好であるとの回答結果が得られた。潤い感については、70〜80%の割合でサンプル3〜5の本発明品が好評であるとの回答結果が得られた。特に、サンプル1は角質部の削り落とし効果があるのみで、使用後の潤い感も爽快感もなく、サンプル2は使用直後の潤い感があるものの、その持続性に欠けるとの回答が多い。反面、サンプル3〜5は使用直後の潤い感、爽快感はもとより、潤い感の持続性もあり、加えて、皮膚組織への復元が促進されているとの回答結果が得られた。 【0019】なお、上記実施例では、マイナスイオン発生物質及び保湿成分物質を混入した発泡性樹脂原液を成形型内に注入し発泡させて製品サイズ、形状の硬質たわしを成形するものについて説明したが、実際は、大型発泡成形機を使用して製品サイズ、形状よりも何倍も大きいサイズ、形状のものを発泡成形した後、その発泡成形品を製品サイズ、形状に切り出す二次加工を施して所定の硬質たわしを製造したり、あるいは、連続発泡機を使用して長尺な発泡原板を作成した後、この原板を製品サイズ、形状に切り出す二次加工を施して所定の硬質たわしを製造する手段を採用する。これらの場合は、生産性の向上及びそれに伴う製品コストの低減が図れる。 【0020】また、上記実施例では、硬質発泡性樹脂原液にマイナスイオン発生物質と共に保湿成分物質が混入されたものについて説明したが、トルマリン等の粉粒状のマイナスイオン発生物質のみを混入したものであってもよく、この場合も、マイナスイオンの影響による界面活性効果及び皮膚組織の復元促進効果を十分に発揮させることが可能である。 【0021】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、硬質発泡性樹脂からなるたわし本体の全域に亘って多量の粉粒状のマイナスイオン発生物質をほぼ均一に分散させているので、荒れた角質部を削り取り性能に優れたいるのはもとより、たわし本体の削りに伴ってマイナスイオン発生物質をたわし本体の表面全域に均一な分散状態で次々と露出させて角質部の削り取り時にマイナスイオン発生物質に摩擦等の衝撃を直接的に加え、常に多量のマイナスイオンを発生させることができるため、その多量のマイナスイオンの影響による界面活性効果で汚れ落とし性能を向上できるとともに、削り取られた角質部の下の皮膚組織の細胞を活性化して元来の滑らかな皮膚組織への復元を促進することができるという効果を奏する。 【0022】特に、請求項3及び請求項4に記載のように、セリシン、シルク、アロエ、キトサン、米ぬか等の保湿成分物質を分散配合することによって、角質部の削り落とし時のマイナスイオン発生に伴う界面活性効果及び皮膚組織の復元促進効果に加えて、保湿成分物質を肌に接触させその保湿成分を素早く皮膚組織に浸透させて肌に潤い感を与え肌を滑らかにすると同時に爽快感も与え、かつ、そのような潤い感及び爽快感を持続することができるという効果も奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】502123470 【氏名又は名称】大康商事株式会社 【住所又は居所】兵庫県神戸市灘区山田町1−1−26
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| 【出願日】 |
平成14年4月5日(2002.4.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072338 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 孝一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−290068(P2003−290068A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−104007(P2002−104007) |
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