| 【発明の名称】 |
浴室の改装用防水床・浴槽載置場用 |
| 【発明者】 |
【氏名】本橋 昭夫 【住所又は居所】茨城県下館市大字下江連1250番地 株式会社日立ハウステック結城工場内
【氏名】宮崎 謙一 【住所又は居所】茨城県下館市大字下江連1250番地 株式会社日立ハウステック結城工場内
|
| 【要約】 |
【課題】従来よりも工事期間を短縮でき、容易に既設浴室を改装できる改装用防水床(浴槽載置場用)を提供する。
【解決手段】既設浴室の浴槽載置場の床の凹凸及び形状に適合するように成形した改装用防水床(浴槽載置場用)2で、浴槽載置場の既設浴槽台15及び既設風呂釜台16の凸形状に各々対応させて隆起してなる、上に凸形状(下に凹形状)の浴槽置き部5及び風呂釜置き部6をもつ略平板状物である。略平板状物の上面は、浴槽載置場に設置したときに浴室排水口4へ向けては排水勾配をもたせる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 既設浴室の浴槽載置場の床の凹凸及び形状に適合するように成形された、改装用防水床。 【請求項2】 請求項1の改装用防水床であって、浴槽載置場の既設浴槽台及び既設風呂釜台の凸形状に各々対応して隆起して、上に凸形状の浴槽置き部及び風呂釜置き部が形成されている略平板状の防水床。 【請求項3】 請求項1又は2の改装用防水床であって、平面視で大きめの調整用縁部を有する防水床。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の改装用防水床に関し、更に詳しくは、マンションや一般住宅等にすでに設置されている浴室を改装する際に好適に使用できる改装用防水床(浴槽載置場用)に関するものである。 【0002】 【従来の技術】マンション、一般住宅等に、在来工法で設置された浴室の例を図4(平面図)及び図5(断面図)に示した。コンクリート製の建築物躯体19上に防水層13を形成するとともに、その防水層13の上にモルタル12の層を形成し、一方には浴槽載置場を、他方には洗場(洗場にはタイルが貼られる)を形成する。そして、浴槽載置場には浴槽台15及び風呂釜台16を設け、その浴槽台15の上には浴槽17を、風呂釜台16の上には風呂釜を載置して、浴槽載置場を完成させていた。 【0003】このような浴室を長年使用すると、室内の高温多湿が誘因となり、床面や壁面及び天井面に除去困難な黒カビ等が発生し、外観不良やカビ臭等の問題が生じやすかった。 【0004】そこで、このような問題が生じた場合に、従来よく行われていた浴室床の改修(在来の改修方法)は、先ず水道やガスの元栓を止め、浴室内の湯水栓、ガス栓、換気扇等の末端機器を外し、排水口、点検口、ドア、額縁、沓摺り等を外し、床面、腰壁のタイルのはつり作業(削る作業)及びモルタルのはつり作業を行った後、再び、床面、腰壁、沓摺り裏面、排水口周囲の防水工事を行い、床にモルタルとともにタイルを貼り、腰壁にタイルを貼り、額縁、沓摺り、天井及びドアを取り付け、浴室を復元させる方法である。しかし、この方法は、作業が煩雑で改修に時間がかかり、その間(約1週間)は入浴できない不便がある。 【0005】別の方法は、特開2000−116563号公報に開示された方法で、既設浴室の洗場床の形状に適合するように成形された改装用防水床(成形板)を用いて、浴室を改装する方法である。この方法によって、手間と時間は在来の改修方法に比べてかなり省くことができた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、特開2000−116563号公報に開示された方法を発展させることを目的とし、従来よりも更に工事期間を短縮でき、容易に既設浴室を改装できる改装用防水床(浴槽載置場用)を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では次の構成をとった。すなわち、本発明は、既設浴室の浴槽載置場の床の凹凸及び形状に適合するように成形された改装用防水床(浴槽載置場用)2である。 【0008】ここで、改装用防水床2は、好ましくは、浴槽載置場の既設浴槽台15及び既設風呂釜台16の凸形状に各々対応させて隆起してなる、上に凸形状(下に凹形状)の浴槽置き部5(5a、5b、5c、5d)及び風呂釜置き部6をもつ略平板状物である。また、隆起部(すなわち、浴槽置き部5及び風呂釜置き部)以外の部分の平板部3上面は、浴槽載置場に設置したときに浴室排水口4へ向かう排水勾配を有することが好ましい。 【0009】更に、上記改装用防水床2は、平面視で大きめの調整用縁部を有すること(大きめのサイズとすること)が好ましい。外周部を適宜に切り落とすることで、既設浴室の大きさの多少の変動に対応できる。 【0010】本発明の改装用防水床の成形材料としては、ノルボルネン系モノマーを反応射出成形して得られるポリノルボルネン系樹脂、シート状の不飽和ポリエステル樹脂成形材料(SMCともいう)、繊維強化材を配合した熱硬化性プラスチック(FRPともいう)、熱硬化性樹脂発泡体をガラス繊維で強化したもの、熱硬化性樹脂発泡体をFRP層でサンドイッチしたもの等が用いられ、耐水性及び機械強度の優れた成形品が得られる材料が好ましい。 【0011】浴槽載置場に本発明の改装用防水床を配置する場合、好ましくは、接着剤(エポキシ樹脂系等)を用いて床面と改装用防水床下面とを接着する。 【0012】 【作用】本発明の改装用防水床2は、既設浴室11の浴槽載置場の床の凹凸及び形状に適合するように成形されているので、既設浴室の浴槽載置場の床面に納まりよく直接載置できる。また、載置したとき、防水床2の上面に(浴室排水口4へ向けての)排水勾配があれば、湯水排水は浴室排水口4へ流れ込み、残水しない。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を更に具体的に説明する。図1は、本発明の一例の改装用防水床2の斜視図である。改装用防水床2は、既設浴室11の浴槽載置場の床の凹凸及び形状に適合するように成形されており、既設浴槽台15の凸形状に対応させて上に凸形状(下に凹形状)の方形に隆起した浴槽置き部5(5a,5b,5c,5d)が形成され、更に、既設風呂釜台16の凸形状に対応させて上に凸形状(下に凹形状)の方形に隆起した風呂釜置き部6が形成され、その他の部分は略平板状である。また、長手方向手前側(洗場側)の一辺は下に略直角に連なって下降する折曲部(側壁部)8がある。 【0014】また、浴槽置き部5(5a,5b,5c,5d)及び風呂釜置き部6以外の防水床2の上面は平板部3を形成しており、平板部3は浴室排水口4へ向けて排水勾配(図面には表現されていない)がある。そのため、湯水排水は残水することなく排水口4へ流れ込む。 【0015】なお、上の例では、浴槽置き部5a、5b、5c、5dは各々島状に孤立させた隆起部としたが、5aと5d、あるいは、5bと5cとは繋がっていてもよい。 【0016】はつり作業及び洗浄・乾燥を終えた浴槽載置場の床面上に、この改装用防水床2を浴室壁面に接するように配置し、接着剤を用いて床面に接着させる。更に、改装用防水床2の周囲、すなわち、浴槽が壁に接する部分と、浴槽載置場床面及び改装用防水床2の端部が接する部分とにコーキング材(シリコンプライマーなど)を充填し、湯水が改装用防水床2の下の浴槽載置場へ浸入するのを防ぐ。改装後の浴室の平面図を図2に、同縦断面図を図3に示した。 【0017】 【発明の効果】本発明の改装用防水床(浴槽載置場用)には、既設浴槽載置場の床面の凹凸に合わせて上に凸形状(下に凹形状)の浴槽置き部及び風呂釜置き部が形成されているので、浴槽載置場での納まりがよい。特開2000−116563号公報に開示された改装用防水(洗場用)等と本発明の改装用防水床(浴槽載置場用)とを組み合わせて、従来よりも容易に、短い工事期間で既設浴室を改装できる。 【0018】改装用防水床(浴槽載置場用)の上面の平板部に排水勾配があるように工事すれば、湯水排水は浴室排水口に流れ込み、残水(水溜まり)なく排水できる。 【0019】平面視で大きめの調整用縁部がある改装用防水床では、その外周部を適宜に切り落として大きさ調整できるので、浴室大きさの多少の変動に対応できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】301050924 【氏名又は名称】株式会社日立ハウステック 【住所又は居所】東京都板橋区板橋三丁目9番7号
|
| 【出願日】 |
平成14年4月3日(2002.4.3) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−290066(P2003−290066A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−101380(P2002−101380) |
|