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【発明の名称】 浴槽のエプロン
【発明者】 【氏名】田岡 英実
【住所又は居所】茨城県下館市大字下江連1250番地 株式会社日立ハウステック結城工場内

【氏名】本橋 昭夫
【住所又は居所】茨城県下館市大字下江連1250番地 株式会社日立ハウステック結城工場内

【氏名】仁平 哲也
【住所又は居所】茨城県下館市大字下江連1250番地 株式会社日立ハウステック結城工場内

【氏名】井上 直稔
【住所又は居所】茨城県下館市大字下江連1250番地 株式会社日立ハウステック結城工場内

【氏名】加藤 智登世
【住所又は居所】茨城県下館市大字下江連1250番地 株式会社日立ハウステック結城工場内

【要約】 【課題】エプロン単体でエプロン上端部の浴槽との嵌合部のがたつきを防止することができ、製造コストの低減が計れる浴槽のエプロンを提供する。

【解決手段】浴槽1の上縁面2裏面側に着脱可能に嵌合されるエプロン5上端の前面側に突出して、浴槽1の上縁面2裏面側に差し込むときに弾性変形し、嵌合したときに浴槽1の上縁面2外側端に垂設する垂下部3の裏面側に弾性的に押し付けられる当接部6を、エプロン5と一体に設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴槽の上縁面裏面側に着脱可能に嵌合されるエプロン上端の前面側に突出して、浴槽の上縁面裏面側に差し込むときに弾性変形し、嵌合したときに浴槽の上縁面外側端に垂設する垂下部の裏面側に弾性的に押し付けられる当接部を、一体に設けてなる浴槽のエプロン。
【請求項2】 エプロン上端の前面側に突出する当接部が、下向きに傾斜する傾斜片を備える形状である請求項1記載の浴槽のエプロン。
【請求項3】 ノルボルネン系モノマーを反応射出成形して得られるポリノルボルネン系樹脂からなる請求項1又は請求項2記載の浴槽のエプロン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽の側面を覆って着脱可能に装着されるエプロンに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示す浴槽1の洗い場10側の側面を覆って取付けられるエプロン5として、図5に示すようにエプロン5下部にネジ13止めにより取付けたフック部材11を浴槽1側に取付けた嵌合部材12に引っ掛けることでエプロン5の下部を支持するとともに、エプロン5の上部を、図4に示すように浴槽1の上縁面2裏面側部分の浴槽1の上縁面2外側端の垂下部3と浴槽1のリブ4との間隔に着脱可能に差し込み嵌合することにより、エプロン5を上方に持ち上げて、エプロン5下部のフック部材11を嵌合部材12から外すことでエプロン5を取り外すことができるようにした構造が知られている(例えば、特開平10−151088号公報参照)。従来、上記のように上端を浴槽1の上縁面2裏面側部分に着脱可能に嵌合するエプロン5の装着後におけるがたつきを防止するために、図4に示すように浴槽1の上縁面2外側端に垂設する垂下部3の裏面側部分又はエプロン5の上端表面側部分に、ポリプロピレン等の材料で形成した弾性部材14を接着剤や粘着テープ等で固定することにより、エプロン5上端を弾性固定する方法が採られている。
【0003】また、上記のエプロン5に使用される材料としては、シート状の不飽和ポリエステル樹脂成形材料(シートモールディングコンパウンド)を圧縮成形法により成形したもの、又は繊維強化材を配合した熱硬化性プラスチック(FRP)を用いて成形したもの、あるいは鋼鈑で形成したものが知られている。
【0004】しかし、従来の技術で述べたエプロン上端部分の浴槽への嵌合は、浴槽の垂下部裏面側又はエプロン上端の表面側に接着剤又は粘着テープを用いて弾性部材を取付けてエプロン上端を弾性固定することによりエプロンのがたつきを防止する構造であり、別部材の弾性部材を必要としてこれの取付け作業が面倒であり、また、接着剤や粘着テープにより取付けた弾性部材では、エプロン着脱の繰り返しにより弾性部材が外れる心配があった。
【0005】本発明は、別部品を要することなくエプロン上端部の浴槽との嵌合部のがたつきを防止することができ、製造コストの低減が計れる浴槽のエプロンを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関する。
(1)浴槽の上縁面裏面側に着脱可能に嵌合されるエプロン上端の前面側に突出して、浴槽の上縁面裏面側に差し込むときに弾性変形し、嵌合したときに浴槽の上縁面外側端に垂設する垂下部の裏面側に弾性的に押し付けられる当接部を、一体に設けてなる浴槽のエプロン。
(2)エプロン上端の前面側に突出する当接部が、下向きに傾斜する傾斜片を備える形状である上記(1)記載の浴槽のエプロン。
(3)ノルボルネン系モノマーを反応射出成形して得られるポリノルボルネン系樹脂からなる上記(1)又は(2)記載の浴槽のエプロン。
【0007】
【作用】エプロン上端の前面側に突出してエプロンと一体に設けられる当接部は、エプロン上端を浴槽の上縁面裏面側部分に差し込んで嵌合するときには、浴槽上縁面の外側端から垂設する垂下部の部分に当接して弾性変形することにより、エプロン上端を浴槽の垂下部と浴槽リブとの間隔に嵌合できるようになるとともに、嵌合した状態においては当接部が弾性復帰してエプロンの当接部が浴槽垂下部の裏面側に押し付けられることで、エプロン上端の浴槽との嵌合部分のがたつきを防止する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるエプロンの成形に使用する材料としては、低粘度で複雑な形状を容易に成形可能で、曲げ弾性率の低い(例えば、300kg/mm程度以下、25℃)ものが好ましく、PP(ポリプロピレン)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS樹脂)、あるいは鋼鈑等を使用することができるが、エプロンとして、耐熱性、耐溶剤性、機械強度の優れたノルボルネン系モノマーを反応射出成形して得られるポリノルボルネン系樹脂がより好ましく使用される。
【0009】エプロン上端の前面側に突出して一体に設けられる当接部は、エプロン上端のがたつき防止の目的から、エプロンの幅方向における左右両端の2箇所、又は左右両端と中央部分との計3箇所程度に突出して設けられ、その形状は弾性機能を有するように形成される。
【0010】なお、この当接部の形状としては、エプロン上端を浴槽上縁面垂下部の裏面側と浴槽リブとの間の間隔に差し込むときの差し込み作業が容易となるように、当接部の先端側に下向きに傾斜角度をもって傾斜する傾斜片を備える形状として、差し込み時には傾斜片の上端部分が浴槽の垂下部に当たって除除に弾性変形しながら差し込まれるようにするのが好ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明による浴槽のエプロンの実施例を、図1及び図2を用いて説明する。図1(a)は本発明の実施例による浴槽のエプロンの要部斜視図、図1(b)は図1(a)に示すエプロンを浴槽に取付けた状態の縦断面図である。図1(b)において、ノルボルネン系モノマーを反応射出成形して得られるポリノルボルネン系樹脂からなるエプロン5は、エプロン5下部の裏面側に別部材のフック部材11をネジ13止めにより取付け、このフック部材11を浴槽1側に設けた嵌合部材12に引っ掛けることでエプロン5の下部を支持する。一方、エプロン5の上端は、浴槽1の上縁面2の外側端から垂設する垂下部3裏面側と浴槽1のリブ4との間の間隔に、着脱可能に差し込み嵌合してエプロン5上端に一体に設けた当接部6により弾性固定することで、エプロン5の取り付け及び取り外しができる構造とした。
【0012】図1(a)に示すように、エプロン5上端を弾性固定するためにエプロン5上端の前面側には、エプロン5と一体に側面略L字形の形状とした当接部6を、エプロン5の幅方向左右の2箇所に突出して形成した。エプロン5上端の前面に突出して形成した当接部6は、図1(b)に示すように、エプロン5上端を浴槽1の垂下部3裏面側と浴槽1のリブ4との間隔に差し込むときに垂下部3に当たって弾性変形することにより差し込みが可能で、差し込み完了後は当接部6のスプリングバックによる弾性復帰により、当接部6前面側の傾斜片7が浴槽1の垂下部3裏面側に押し付けられて、エプロン5上端のがたつきが防止できるように形成した。
【0013】なお、図1(a)に示す実施例ではエプロン5の成形性を考慮して、当接部6の背面側に穴8を有する形状としたが、これに限らず、L字形の当接部6のみをエプロン5上端から突出して一体に形成するようにしてもよい。また、図2に示すようにエプロン5上端に、周囲三方に切り欠き状の開口を備えた連結片9を形成し、この連結片9の先端側に当接部6を有する形状として、エプロン5上端を浴槽1の垂下部3とリブ4との間隔に差し込むときに連結片9の部分が水平方向に弾性変形して差し込みが可能となり、差し込み完了時は連結片9の弾性復帰により先端の当接部6が垂下部3の裏面に押し付けられる構造としてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明による浴槽のエプロンは、浴槽の上縁面裏面側に着脱可能に嵌合されるエプロン上端の前面側に突出して、浴槽の上縁面裏面側に差し込むときに弾性変形し、嵌合したときに浴槽の上縁面外側端に垂設する垂下部の裏面側に弾性的に押し付けられる当接部を、一体に設ける構成としているため、別部品を設けることなくエプロン上端部を弾性固定することができ、浴槽との嵌合部のがたつきを防止することができて製造コストの低減が計れる。
【出願人】 【識別番号】301050924
【氏名又は名称】株式会社日立ハウステック
【住所又は居所】東京都板橋区板橋三丁目9番7号
【出願日】 平成14年4月2日(2002.4.2)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−290059(P2003−290059A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−100089(P2002−100089)