| 【発明の名称】 |
手乾燥装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高木 祥史 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】手乾燥時に水滴の飛散を抑えるとともに、使用後の清掃作業性を向上させることを目的とする。
【解決手段】本体1内に配されて空気流を送風する電動送風機2と、本体1の上面開放部から挿入された手を乾燥する乾燥室3と、乾燥室3に配されて電動送風機2から送風された空気流を噴出する噴出孔5と、乾燥室3の側面に配され乾燥室を構成する側板7とを備え、前記側板7は、その上部が本体1に対し回動自在に支持された構成とすることにより、手乾燥時に側板7が水滴の飛散を抑え、使用後の清掃時には側板7の回動により、容易に乾燥室等を清掃でき作業性がよい。同時に側板7が本体1に対し回動自在に支持されており、盗難の対象になったり、清掃後、装着をうっかり忘れると言ったことがない |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外郭を形成する本体内に配されて空気流を送風する電動送風機と、前記本体の上面開放部から挿入された手を乾燥する乾燥室と、前記乾燥室に配されて前記電動送風機から送風された空気流を噴出する噴出孔と、前記乾燥室の側面に配され乾燥室を構成する側板とを備え、前記側板は、その上部が前記本体に対し回動自在に支持された手乾燥装置。 【請求項2】 側板を本体に対して回動自在に支持する回動軸を、側板または本体と一体に成型した請求項1に記載の手乾燥装置。 【請求項3】 側板を本体に対して回動自在に支持する回動軸を側板に設け、この回転軸と本体間に防水構成を施した請求項2に記載の手乾燥装置。 【請求項4】 少なくとも乾燥室側の側板の端面に、側板の本体への係止を案内する案内面を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の手乾燥装置。 【請求項5】 本体には、側板の外側への回動を抑制する突起を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の手乾燥装置。 【請求項6】 本体には、側板の内側への回動を抑止する抑止部を設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の手乾燥装置。 【請求項7】 抑止部は、側板の外周に沿って本体に連続的に設けた請求項6に記載の手乾燥装置。 【請求項8】 突起または抑止部の隅部をR面とした請求項5〜7のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、洗面所、トイレ、あるいはキッチン等で使用する、水で手を洗った後の手を乾かすために用いる手乾燥装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、水洗等によって濡れた手を、タオルやハンカチを使用して拭く代わりに、送風された温風に手をかざすことによって、手を衛生的に乾燥する手乾燥装置が実用化されている。例えば、ヘヤドライヤとしても使用できるもの、あるいは紫外線による殺菌等の付加機能を備えているもの、送風ファンブレードを発熱体で構成して加熱効率を向上させているもの等、が開発されている。これらは、誘導電動機によりシロッコタイプの羽根からなる送風手段を回転させて空気流を発生し、電気ヒータからなる加熱手段により空気流を加熱して、手挿入部に温風を吹き出すものであるが、基本的に濡れ手の水分を熱で蒸発乾燥させるため、乾燥完了までに約20秒〜1分の時間を必要とし、使い勝手が悪い。 【0003】そこで、図9に示すように前記課題を改善したものも開発されている。これは、電動送風機30から噴出孔31を経て手に高速噴流を吹き付け、手の水分を吹き飛ばして乾燥させるものであり、水滴はドレンタンク32に回収される。周囲への水滴の飛散を抑えるため、手を挿入する乾燥室33の側面を側板34で閉じた構成としているものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のものも含め一般的に手乾燥装置は、装置周囲も含め外観の美観及び清潔性を保つためのメンテナンスとして、清掃が適宜必要である。図9に示した従来の手乾燥装置では、特に回収した水滴を溜めるドレンタンクや手を挿入する乾燥室の清掃が必要であるが、例えば乾燥室33の壁面を拭き清掃する時に、側面を側板34で閉じた構成は、隅の汚れが拭き取りにくかったり、塵埃等を外部へ掻き出しにくかったりと、清掃作業性の観点からは課題を有している。そして仮に、側板33を着脱自在に構成すれば、清掃時に側板33を取り外すことができて作業性の向上が図れるが、設置場所の多数を占める公共スペースでは、側板33が盗難の対象になったり、清掃後、側板33の装着をうっかり忘れるという課題を有している。 【0005】本発明は、前記従来の課題を解決するもので、手乾燥時に水滴の飛散を抑えることはもちろんのこと、清掃作業性の向上を図るとともに、側板が盗難の対象になったり、清掃後、装着をうっかり忘れると言ったことのない手乾燥装置を提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明の手乾燥装置は、乾燥室の側面に配され乾燥室を構成する側板は、その上部が本体に対し回動自在に支持された構成としたものである。 【0007】これによって、手乾燥時に水滴の飛散を抑えることはもちろんのこと、乾燥室等の清掃時には、側板を回動させて乾燥室の側面を開放し、汚れの拭き取りや、塵埃等を外部へ掻き出す等、作業性を向上できるとともに、側板が盗難の対象になったり、清掃後、装着をうっかり忘れると言ったことがないものとなる。 【0008】 【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、外郭を形成する本体内に配されて空気流を送風する電動送風機と、前記本体の上面開放部から挿入された手を乾燥する乾燥室と、前記乾燥室に配されて前記電動送風機から送風された空気流を噴出する噴出孔と、前記乾燥室の側面に配され乾燥室を構成する側板とを備え、前記側板は、その上部が前記本体に対し回動自在に支持された手乾燥装置とすることにより、手乾燥時に水滴の飛散を抑えることはもちろんのこと、乾燥室等の清掃時には、側板を回動させて乾燥室の側面を開放し、汚れの拭き取りや、塵埃等を外部へ掻き出す等、作業性を向上できるとともに、側板が盗難の対象になったり、清掃後、装着をうっかり忘れると言ったことがないものとなる。 【0009】請求項2に記載した発明は、側板を本体に対して回動自在に支持する回動軸を、側板または本体と一体に成型した請求項1に記載の手乾燥装置とすることにより、部品点数の少ない簡素な構成にて、回動部分の強度や耐久性を確保することができる。 【0010】請求項3に記載した発明は、側板を本体に対して回動自在に支持する回動軸を側板に設け、この回転軸と本体間に防水構成を施した請求項2に記載の手乾燥装置とすることにより、回動部から本体内部への水分の侵入を抑えて、誤動作や発火の原因となりうる電気関係の短絡等を防止することができる。 【0011】請求項4に記載した発明は、少なくとも乾燥室側の側板の端面に、側板の本体への係止を案内する案内面を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の手乾燥装置とすることにより、側板を開放状態から閉じる際に、本体端面への引っかかりを緩和し、乾燥室の側面への装着を容易にすることができる。 【0012】請求項5に記載した発明は、本体には、側板の外側への回動を抑制する突起を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の手乾燥装置とすることにより、使用時に使用者の軽い接触や空気流の風圧等で側板が容易に外側に開いてしまうことを防止することができる。 【0013】請求項6に記載した発明は、本体には、側板の内側への回動を抑止する抑止部を設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の手乾燥装置とすることにより、使用時に側板の内側への回動によって乾燥室を狭めるようなことがなく、使い勝手を損なうことがなく、清掃時には側板を閉じる際の位置決めとすることができる。 【0014】請求項7に記載した発明は、抑止部は、側板の外周に沿って本体に連続的に設けた請求項6に記載の手乾燥装置とすることにより、本体と側板の隙間からの水滴の飛び出しや漏れを抑えて、清掃が行われるまでの間、装置周囲および本体外郭の外観の美観および清潔性を保つことができる。 【0015】請求項8に記載した発明は、突起または抑止部の隅部をR面とした請求項5〜7のいずれか1項に記載の手乾燥装置とすることにより、清掃時に突起または段差における隅部の汚れを、容易に拭き取ることができる。 【0016】 【実施例】(実施例1)以下、本発明の実施例について添付図面に基づいて説明する。 【0017】まず、本発明の実施例1における手乾燥装置の全体構成を図1〜図3を基に説明する。 【0018】図において、1は装置の外郭を形成する本体、2は本体1内に配されて空気流を送風する電動送風機で、高圧空気流発生装置を構成している。3は本体1の上面開放部から挿入された手を乾燥する乾燥室である。乾燥室3の入口部には、光学式物体有無判別センサ等で構成され挿入された手を検出する手検出センサ4と、電動送風機2から送風された空気流を噴出する噴出孔5が配置されている。乾燥室3は、奥の片側(図2では右側)に、噴出孔5から噴出した送風気流を回収する吸気口6を有し、側方壁面は、採光できる光透過体の側板7が配された構成となっている。すなわち、吸気口6と手を挿入する上面を除いて壁面で囲み乾燥室3を構成している。 【0019】8は電動送風機2を下方に収め電動送風機2の送風側と噴出孔5とを連通する空気室である。吸気口6と電動送風機2の吸入側とは循環流路9によって連通する循環構成であり、電動送風機2の吸入側を、吸気口6と反対側(図2では左側)に配している。吸気口6の略下方にはドレン穴10、本体1の下方には着脱自在なドレンタンク11を設けている。吸気口6はネットあるいは格子で構成され、循環流路9への異物の流入を防いでいる。12は吸気口6より細かいメッシュで構成されたフィルタで、電動送風機2への塵埃等の流入を防いでいる。13は手検出センサ4の信号処理や電動送風機2の駆動等を行う制御手段であり、防水ケース14に収納されている。電動送風機2、空気室8および防水ケース14は、本体1に覆われている。 【0020】次に、側板7の回動構成について図4、図5を基に説明する。 【0021】図において、15は側板7の上部の両側部に一体成型で設けた回動軸で、本体1に設けた回動支持穴16に挿入され、図4において左右方向に回動自在に支持される。17は回動軸15と回動支持穴16の隙間を埋める防水シールで、シリコン等の防水性、潤滑性および弾力性を兼ね備えたゴムパッキンあるいはグリースであり、回動支持穴16を通して本体1内部への水の浸入を防ぐ防水構成としている。防水シール17は、側板7の回動の動作抵抗を増す原因となるが、後述図7の側板7を開閉する動作が可能な限り支障は無い。 【0022】なお、装置が組み上がった状態から図4のように側板7のみを分離することは実際には不可能で、回動軸15の回動支持穴16への挿入は組立の途中過程で行うこととなる。また、回動軸15は側板7の上部の両側部に一体成型で設けた例を示したが、回動軸15を本体1に一体成型で設けて、これを側板7に設けた回動支持穴(凹部)で支持するようにしてもよく、この場合は本体1に回動支持穴がなく、防水構成は不要となる。 【0023】次に、側板15のR面および回動抑制構成について図6を基に説明する。 【0024】図において、18は乾燥室3側の側板7の端面全周もしくは上辺を除く全周に設けたR面からなる案内面で、回動する側板7が本体1の乾燥室3側方に装着される時に、本体1への係止を案内し、側板7のわずかな歪みや前記回動支持構成のがたつきから生じる本体1への引っかかりを緩和すると同時に、清掃時に作業者が側板7の端面に触れてけがしないようにしている。この作用を有する限り、R面に限定せず、C面やテーパー面でもかまわない。なお、側板7の案内面18は乾燥室3側の側板7の端面に限らず、外側の端面にも設けてもよい。 【0025】19は側板7の外側への回動を抑制する外側の突起で、本体1に側板7より外側に設けられている。すなわち、側板7の外側への回動を抑制し、使用時には使用者の軽い接触や空気流の風圧等で、容易に開放してしまうことを防止し、清掃時には、側板7のわずかな歪みや前記回動支持構成のがたつきを利用して、突起19を乗り越えて側板7が開閉する。20は側板7の内側への回動を抑止する抑止部で、突起あるいは段差よりなっていて、本体1の側板7より乾燥室3側(内側)に設けられている。抑止部20は、側板7の内側への回動を抑止し、使用時には乾燥室3を狭めて使い勝手を損なうことを防止し、清掃時には、側板7を閉じた時の位置決めとなる。そして側板7のわずかな歪みや前記回動支持構成のがたつきでは、側板7は抑止部20を乗り越えない。 【0026】なお、突起19および抑止部20は、乾燥室3の下面近傍に1ヶ所として図示説明したが、複数個所にすると側板7の回動抑制がさらに安定する。例えば3ヶ所(例えば図4のD1・D2・D3)に設けることとしてもよい。また、突起19と抑止部20を互い違いに設けてもよい。さらに、上記作用を有する限り、図示の形状には限定されるものではない。 【0027】以上の構成により、側板7の動作は図7のようになる。側板7は、ほぼ垂直で本体1外面とほぼ同一面の位置が、乾燥室3の側面を閉じた通常使用時の状態である。これに対して、清掃時には、本体1の設置空間の余裕範囲内で、図示のように側板7を開いて、乾燥室3内の拭き取り等の清掃作業を行う。作業が終われば、再び矢印のように側板7を通常使用時の状態に戻す。 【0028】上述のように実施例1における手乾燥装置は、清掃時、特に、乾燥室3壁面を拭き清掃する際、側板7を回動させて乾燥室3の側面を開放して、隅部の汚れの拭き取りや、塵埃等を外部へ掻き出す等の作業性を向上することができる。その上で、部品点数の少ない簡素な構成にて回動軸15の強度、耐久性を確保すると同時に、回動部から本体1内部への水分の浸入を抑えて、誤動作や発火の原因となりうる電気関係の短絡等を防止することができる。さらに、使用時に側板7が容易に外側に開いてしまったり、内側に寄って乾燥室3を狭めて使い勝手を損なうことを防止することができるものである。 【0029】(実施例2)次に、図8に基づき本発明の実施例2について説明する。 【0030】図は乾燥室を構成する側板の回動抑制構成を示すもので、前記実施例1と共通部分は同一符号を付してその説明を省略する。 【0031】21は本体1に側板7より外側に設けられている外側の突起で、側板7の外側への回動を抑制し、使用時に使用者の軽い接触や空気流の風圧等で、容易に開放してしまうことを防止する。清掃時には、側板7のわずかな歪みや回動支持構成のがたつきを利用して、突起21を乗り越えて側板7を開閉することができる。22は本体1の側板7より乾燥室3側(内側)に、側板7外周に沿って連続的に設けられている抑止部で、側板7の内側への回動を抑止して、使用時に乾燥室3を狭めて使い勝手を損なうことを防止し、清掃時に開いた側板7を閉じる時の位置決めとなる。側板7のわずかな歪みや前記回動支持構成のがたつきでは、側板7は抑止部22を乗り越えない。なお、抑止部22を部分的ではなあく連続的に設けることによって、本体1と側板7の隙間からの水滴の飛び出しや漏れをより確実に抑えることができる。また、抑止部22を側板7の最上部まで対応して設けることができるが、水滴の飛び出しや漏れは下部に多いことから、必ずしも最上部まで設ける必要がなく、下部、例えば下半分のみでもよい。 【0032】23は突起21、抑止部22の隅部に設けたR面である。これを設けることにより、清掃時の汚れ拭き取り作業が容易になる。もちろん、実施例1の突起19、抑止部20の隅部にも設けることが好ましい。 【0033】上述のように実施例2における手乾燥装置は、本体1と側板7の隙間からの水滴の飛び出しや漏れを抑えて、清掃が行われるまでの装置全体および本体1の外郭を清潔に保つことができ、清掃メンテナンス時には突起21および抑止部22の隅部の汚れを、容易に拭き取ることができる。 【0034】 【発明の効果】以上のように、請求項1〜8に記載の発明によれば、乾燥室の側面に配され乾燥室を構成する側板の上部が本体に対し回動自在に支持された構成としたことによって、手乾燥時に水滴の飛散を抑えることはもちろんのこと、乾燥室等の清掃時には、側板を回動させて乾燥室の側面を開放し、汚れの拭き取りや、塵埃等を外部へ掻き出す等、作業性を向上できるとともに、側板が盗難の対象になったり、清掃後、装着をうっかり忘れると言ったことがないものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成14年3月1日(2002.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−250720(P2003−250720A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−55597(P2002−55597) |
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