| 【発明の名称】 |
鼻腔洗浄具 |
| 【発明者】 |
【氏名】島川 泰治 【住所又は居所】香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
【氏名】松下 美智代 【住所又は居所】香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
【氏名】冨田 勝司 【住所又は居所】香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
【氏名】鈴木 祥代 【住所又は居所】香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
【氏名】花尻 武 【住所又は居所】香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
【氏名】斉藤 明子 【住所又は居所】香川県三豊郡豊浜町和田浜高須賀1531−7 ユニ・チャーム株式会社テクニカルセンター内
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| 【要約】 |
【課題】衛生的に使用でき、洗浄後の洗浄液で身体などを汚すおそれがない携帯可能な鼻腔洗浄具を提供する。
【解決手段】鼻腔洗浄具1は、収納容器3と、前記収納容器3の側面に設けられた液吸収保持機能を発揮する吸収体4から構成されている。前記収納容器3には浸透圧比が0.6〜1.5で、pHが3〜8の洗浄液2が収納されている。前記吸収体4の上端面4a1を鼻腔10の入口に密着させ、前記収納容器3を押圧し、前記洗浄液2を収納容器3に形成されている液排出部6bから排出させて鼻腔10に注入し、洗浄する。洗浄後の洗浄液2は前記上端面4a1から吸収体4の内部に吸収保持されるため、洗浄後の洗浄液2によって身体などを汚すことがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鼻腔内を洗浄する液体が収納される変形可能な収納部と、前記収納部から延びる管を有し、前記管の先端部に前記液体を排出させる液排出部が設けられた鼻腔洗浄具において、前記管の周囲に、前記液排出部から排出された液体を吸収して保持する吸収体が設けられていることを特徴とする鼻腔洗浄具。 【請求項2】 前記管の外周に設けられた筒状のケーシング内に前記吸収体が収納されており、前記ケーシングの前方の開口部に、前記液排出部が位置している請求項1記載の鼻腔洗浄具。 【請求項3】 前記ケーシングは、液不透過性の軟質なシートで形成されている請求項2記載の鼻腔洗浄具。 【請求項4】 前記吸収体は、液保持部と、この液保持部の先部に設けられた液ガイド部とを有している請求項1ないし3のいずれかに記載の鼻腔洗浄具。 【請求項5】 前記管の先部が前記吸収体から突出しており、管の突出している部分が曲げられ、または曲げ変形自在とされている請求項1ないし4のいずれかに記載の鼻腔洗浄具。 【請求項6】 前記管を経て前記液排出部から吐出する液体を分流する分流手段が設けられている請求項1ないし5記載の鼻腔洗浄具。 【請求項7】 前記管内に、前記分流手段より先端側においてその外周と前記管の内壁との間で液体を通過させる弁体が設けられて、液排出部から液体が噴霧状態で吐出される請求項6記載の鼻腔洗浄具。 【請求項8】 前記収納部と共に変形可能な加圧空間と、前記加圧空間で加圧された空気を前記液排出部に隣接する部分から吐出させる空気排出口が設けられて、液排出部から液体が噴霧状態で吐出される請求項1ないし5のいずれかに記載の鼻腔洗浄具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は鼻腔内を洗浄するための携帯に適した鼻腔洗浄具に関し、さらに詳しくは、携帯し易く、洗浄後の洗浄液の処理が簡単で、さらに衛生的な使用が可能な鼻腔洗浄具に関する。 【0002】 【従来の技術】鼻腔内に吸入された花粉や埃や雑菌、あるいは鼻腔内粘膜から分泌された分泌物などの汚れを洗浄するために用いられる携帯可能な鼻腔洗浄具が存在する。 【0003】この種の鼻腔洗浄具は、押圧変形させることが可能な容器内に、洗浄液が充填されており、この容器にノズルが一体に設けられている構造が一般的である。 【0004】前記ノズルを鼻腔内に挿入して、前記容器を押圧変形させるなどして、容器内の洗浄液を排出させると、洗浄液がノズルの先端の開口部から鼻腔内に吐出させられる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の鼻腔洗浄具では、ノズルを鼻腔内に挿入して洗浄液を鼻腔内に吐出させているときに、この洗浄液の一部が鼻腔の内壁やノズルの周囲を伝わって鼻腔外へ流れ出やすい。そのため、鼻腔洗浄具の使用中に、鼻腔から流れて出た洗浄液をハンカチーフやティッシュペーパで拭き取ることが必要であり、使用しにくいものであった。 【0006】本発明は前記従来の課題を解決するものであり、使用中に鼻腔内の液体を捕捉して、前記液体が鼻腔外へ流れ出にくいようにした鼻腔洗浄具を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、鼻腔内を洗浄する液体が収納される変形可能な収納部と、前記収納部から延びる管を有し、前記管の先端部に前記液体を排出させる液排出部が設けられた鼻腔洗浄具において、前記管の周囲に、前記液排出部から排出された液体を吸収して保持する吸収体が設けられていることを特徴とするものである。 【0008】本発明の鼻腔洗浄具では、前記吸収体の先端部を鼻腔の入り口に押し当て、または吸収体の先端部を鼻腔内に挿入した状態で、収納部を圧縮変形させると、そのときの収納部の内圧の上昇に伴って、前記液排出部から洗浄液などの液体が鼻腔内に吐出される。鼻腔内の液体の一部が鼻腔内から流れ出ようとしたときに、前記吸収体でこの液体を捕捉することができるため、液体が鼻腔から外部へ流れ出るのを防止できる。 【0009】また、前記管の外周に設けられた筒状のケーシング内に前記吸収体が収納されており、前記ケーシングの前方の開口部に、前記液排出部が位置していることが好ましい。 【0010】この構造では、吸収体に捕捉された液体が前記吸収体の外周面から外部へ滲み出ることがなく、使用中に液体が指に付着するのを防止できる。 【0011】例えば、前記ケーシングは、液不透過性の軟質なシートで形成されているものとして構成できる。 【0012】ケーシングを軟質なシートで形成すると、ケーシングおよび吸収体が変形しやすく、よって鼻腔の入り口に押し当てたときに鼻腔に硬質の押圧力が作用せず、使用感触が良くなる。また、ケーシングを軟質なシートで形成したものは、製造コストが安くなり、使い捨てのものとして有効である。 【0013】また、前記吸収体は、液保持部と、この液保持部の先部に設けられた液ガイド部とを有しているものが好ましい。 【0014】前記液ガイド部を有していると、液保持部よりも液の保持能力の低い前記液ガイド部が鼻腔の入り口に当たるため、鼻腔の入り口に湿り感を与え難くなる。 【0015】また、前記管の先部が前記吸収体から突出しており、管の突出している部分が曲げられ、または曲げ変形自在とされているものであってもよい。 【0016】管の先部が吸収体から突出していると、管の液排出部を鼻腔の内部に位置させることができ、液体を鼻腔の奥へ供給しやすい。また前記管を曲げることにより、管を鼻腔の形状に合わせることができ、さらに液体を鼻腔内へ導きやすくなる。 【0017】また、前記管を経て前記液排出部から吐出する液体を分流する分流手段が設けられていることが好ましく、さらに、前記管内に、前記分流手段より先端側においてその外周と前記管の内壁との間で液体を通過させる弁体が設けられて、液排出部から液体が噴霧状態で吐出されるものが好ましい。 【0018】または、前記収納部と共に変形可能な加圧空間と、前記加圧空間で加圧された空気を前記液排出部に隣接する部分から吐出させる空気排出口が設けられて、液排出部から液体が噴霧状態で吐出されるものであってもよい。 【0019】前記分流手段または噴霧手段を有していると、鼻腔内の広い範囲に液体を行き渡らせることができる。 【0020】 【発明の実施の形態】図1は本発明の鼻腔洗浄具の第1の実施の形態を示す斜視図、図2は図1に示す鼻腔洗浄具の断面図、図3は図1に示す鼻腔洗浄具の分解斜視図、図4は図1に示す鼻腔洗浄具の使用状態を示す側面図である。 【0021】図1および図2に示す鼻腔洗浄具1は、1回または数回使用した後に廃棄されることを前提とするいわゆる使い捨てタイプの鼻腔洗浄具である。 【0022】前記鼻腔洗浄具1は、人体の鼻腔10内を洗浄するための液体である洗浄液2を収納した収納容器3を有している。前記収納容器3は、前記洗浄液2が収納されている部分である収納部5と、前記洗浄液2を前記収納容器3の内部から外部へ排出する際の通路となる管部6とが一体に形成されたものであり、前記収納容器3は変形可能な合成樹脂材料で形成されている。なお、図1においては図を分かりやすくするために、前記洗浄液2を省略して図示している。 【0023】前記収納部5は中空の円筒体であり、下部に底面5aが、上方に円錐形状の上部5bを有し、側面5cには、縦方向に一定の間隔を空けて複数の凸部5c1および凹部5c2が形成されている。前記凸部5c1および凹部5c2はそれぞれが前記側面5cの全周に連続して形成されて前記側面5cが蛇腹状となっており、前記収納部5が縦方向に圧縮変形できるようになっている。 【0024】前記管部6は前記収納部5の直径寸法よりも小さく、この管部6は、前記収納部5の上部5bとの境界部7を始端6aとして縦方向上部側に向って延びており、終端部6dには液排出部6bが開口している。そして、前記収納部5の内部空間と前記管部6の内径空間とは互いに連通している。図1ないし図3に示す実施の形態では、前記収納容器3の縦寸法の全長L3は、前記鼻腔洗浄具1の縦寸法の全長L1と同じである。 【0025】この鼻腔洗浄具1の使用前の状態では、前記収納部5に収納された前記洗浄液2が前記液排出部6bから前記収納容器3の外部へ漏れないように、前記液排出部6bがキャップ8で塞がれており、使用時に前記キャップ8を外して前記液排出部6bを開口させることができるようになっている。または、前記液排出部6bが熱融着などにより接合されて塞がれており、使用時にこの熱融着部分を鋏などで切断して液排出部6bを開口させるものであってもよい。 【0026】図1または2に示すように、前記上部5bの円錐形状の側面5b1および前記管部6の側面6cは、液体を吸収し、吸収した液体を保持する機能を発揮する吸収体4によって覆われている。 【0027】前記吸収体4は、液ガイド部4aと液保持部4bとを有しており、前記液ガイド部4aの上端面4a1は平坦に形成されている。前記液ガイド部4aおよび液保持部4bはともに上端から下端までの直径寸法が一定に構成されており、且つ中心部にそれぞれ中心穴4a2,4b2が形成されている。そして、前記液ガイド部4aおよび液保持部4bの直径寸法は、前記収納部5の直径寸法D4とほぼ同じである。ここで前記収納部5の「直径寸法D4」とは、図2に示すように、前記側面5cに形成されている凸部5c1の頂点における直径寸法を指す。 【0028】前記液保持部4bの下部には前記収納部5の上部5bの側面5b1に嵌合できるテーパー形状の空間部4b3が形成されている。前記吸収体4の中心穴4a2,4b2に前記管部6が挿入され、前記液保持部4bの前記空間部4b3が、前記収納部4の前記上部5bに嵌合された状態で、収納容器3と前記吸収体4とが接着剤などで固定されている。またこの実施の形態では、前記液ガイド部4aの上端面4a1と、管部6の前記液排出部6bの開口縁部がほぼ一致している。 【0029】ここで、前記液ガイド部4aは、上端面4a1に接触した液体を前記液保持部4bに伝達する機能を発揮するものであり、前記液保持部4bは前記液ガイド部4aを浸透した液体を吸収して保持する機能を有している。前記液ガイド部4aも液を吸収する能力を有しているが、前記液ガイド部4aよりも前記液保持部4bの方が単位体積当たりの液体を保持する能力が高い。 【0030】前記吸収体4の外側には、液遮断機能を有するケーシング9が設けられている。前記ケーシング9は前記吸収体4の側面の全面を覆うものである。この実施の形態では、前記ケーシング9が軟質シートで形成されており、さらに詳しくは液遮断性の樹脂フィルムを、吸収体4の外側面に沿って筒状に巻くことにより形成されている。なお、図3では、吸収体4とケーシング9とが離れた状態で図示されているが、実際には、前記吸収体4の外側面と前記ケーシング9とが密着している。 【0031】この鼻腔洗浄具1を使用するときは、図4に示すように、前記キャップ8を前記液排出部6bから取り外し、前記液排出部6bが鼻腔の内側に向くようにし、前記液ガイド部4aの上端面4a1を使用者の鼻腔10の入口に密着させる。そして、前記収納部5の底面5aを押して、前記側面5cを縦方向に圧縮させて、内部の洗浄液2を前記液排出部6bから排出し鼻腔10内に注入する。 【0032】鼻腔10内に注入された前記洗浄液2によって、鼻腔10内の粘膜が洗浄されるが、このとき洗浄液2の一部が鼻腔10の入口に流れ出やすい。前記吸収体4の上端面4a1を鼻腔10の入口に密着させていると、流れ出た洗浄液2は、液排出部6bの外周において前記液ガイド部4aに与えられ、液ガイド部4aを浸透して液保持部4bに与えられて保持される。したがって、洗浄後に鼻腔10から排出された洗浄液2が鼻腔10の外部に流れ落ちて使用者の顔や手などを汚すのを防止できる。 【0033】また、前記吸収体4の側面の周囲が液遮断性のケーシング9で覆われているため、吸収体4で保持された洗浄液2が吸収体4の外周面から染み出すことが無く、洗浄液2で手などを汚すおそれがない。さらに、前記吸収体4が軟質で、またケーシング9が変形しやすい樹脂フィルムなどで形成されていると、吸収体4の上端面4a1を鼻腔10の入口に押し付けたときに、前記入口にケーシング9が硬質感を与えることがない。 【0034】さらに、前記鼻腔洗浄具1の収納容器3を合成樹脂材料で薄肉に形成し、またケーシング9を樹脂フィルムで形成することにより、安価に製造でき、また洗浄液を排出し終わった後に使い捨てにしやすいものとなる。 【0035】前記収納容器3は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニルなどの合成樹脂を素材として形成できる。また、環境に対する問題を低減するため、ポリビニルアルコールやポリ乳酸などの樹脂を素材として使用しても良い。これらの素材を押出し成型、射出成型などで成型して前記収納容器3を一体のものとして製造できる。この際、前記収納部5はブロー成型法によって製造されることが好ましい。前記収納部5をブロー成型法により製造すると、前記収納部5を薄肉に形成でき、前記収納部5の側面5cを容易に変形させることができるようになる。この場合、前記管部6を一緒にブロー成型法で形成してもよいし、またはブロー成型法で形成した収納部5に、これと別体で形成した管部6を接合してもよい。本明細書において「ブロー成型法」とは、金型内において、加熱によって軟化しているチューブ状またはシート状の樹脂に気体による圧力などを与えることによって膨らませ、金型に密着させると同時に冷却して中空体を得る成型方法を意味する。 【0036】前記液ガイド部4aは連続気泡構造体を使用することが好ましい。ここで本明細書において「連続気泡構造体」とは、気泡構造体を構成する気泡が気泡壁に囲まれていない部分を有し、この囲まれていない部分によって隣接する気泡どうしが連通している構造の気泡構造体を意味する。ここで本明細書において「気泡構造体」とは、気泡が3次元的に分散された状態の構造体を意味する。 【0037】前記液ガイド部4aに使用する前記連続気泡構造体として、内部に気泡によって空孔が形成された多孔質フィルムを使用することができる。前記空孔の径の寸法は0.3〜3mmの範囲内が好ましく、さらに好ましくは0.5〜1.5mmである。また前記構成に加えて、前記空孔の長さ寸法は0.2mm以上で2mm未満であることが好ましい。さらに前記各構成に加えて、フィルム面積1cm2当り10〜250個の空孔を有することが好ましく、さらに好ましくは30〜150個である。また前記各構成に加えて、前記フィルムの膜厚は10μm以上100μm未満であることが好ましい。 【0038】前記フィルムとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコールなどの樹脂から形成されたフィルムを使用することができる。また前記各構成に加えて、親水性を向上させて吸水機能を向上させるために、表面(前記上端面4a1となる面)にアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤を塗付して構成された前記フィルムも使用できる。 【0039】さらに前記構成に加えて、または前記構成に代えて、表面に鼻腔粘膜などの粘性液体が付着することにより前記フィルムの吸水機能の発揮が阻止されることを防止するため、表面にパラフィンオイル、エステル系オイル、グリセリンまたはシリコン系オイルなどの潤滑剤を塗付した前記フィルムも使用できる。この場合、フィルムを構成する樹脂を前記潤滑剤によって架橋することが好ましい。このように架橋すると、フィルムの表面から前記潤滑剤が剥奪されることを防止できるため、前記フィルムの液ガイド機能を長期間維持できる。 【0040】または、前記液ガイド部4aに使用する連続気泡構造体として、プラスティックフォームから形成されたブロック体を使用できる。前記プラスティックフォームは1cm3当り10個以上の気泡を有していることが好ましい。 【0041】前記プラスティックフォームとしては、例えばポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリアクリル、ポリビニルアルコールなどの合成高分子や、これらの誘導体を素材として形成されたブロック体を使用できる。ここで、前記プラスティックフォームは、気体混入法、発泡剤分解法、溶剤気散法、化学反応法、焼結法、溶出法など素材の種類に応じた公知の種々の方法によって製造することができる。 【0042】また前記素材に代えて、アルギン酸やマンナンあるいはセルロースなどの多糖類、寒天あるいは凍み豆腐などの天然高分子や、これらの誘導体を素材として形成されたブロック体を使用できる。これらの素材から形成されるブロック体は、前記素材に水を吸収させて膨潤させた後、凍結乾燥することにより、内部に気泡を形成させて製造することができる。 【0043】また前記構成に加えて、前記フィルムの場合と同様の界面活性剤を表面に塗付した前記ブロック体を使用できる。さらに前記構成に加えて、前記フィルムの場合と同様の潤滑剤を塗付した前記ブロック体も使用できる。この場合、前記フィルムの場合と同様に、前記潤滑剤を用いて架橋したものを使用しても良い。 【0044】ただし本発明では前記液ガイド部4aはこれらの素材に限定されるものではなく、前記上端面4a1に接触した洗浄後の洗浄液2が鼻腔10の入口付近に溜まることなく速やかに吸収されるとともに、吸収された洗浄液2が前記液保持部4bに保持されるまでの間、前記洗浄液2を保持できる機能を発揮できるものであればどのような素材を使用しても良い。 【0045】前記吸収体4を構成する前記液保持部4bは、前記液ガイド部4aから輸送されてきた前記洗浄液2を吸収した後に保持できる機能を発揮することができることが必要であり、前記収納部5に収納された洗浄液2を全て保持できるだけの液保持容量を有することが必要である。したがって、前記液保持部4bは前記液ガイド部4aと接する面から内部に空孔を有するように構成されていることが好ましい。 【0046】このような点から、前記液保持部4bは、例えばコットン、パルプ、再生セルロースあるいはアセテートなどから形成された繊維をトウの状態から所定の長さに切断されたステープルが使用できる他、前記繊維を棉状に集合させた構造体や前記繊維から形成された不織布を巻き付けて円筒状に形成した構造体を使用できる。不織布が円筒状に巻き付けられて形成された構造体を使用する場合には、前記繊維に熱可塑性樹脂から形成された繊維や粉末などを混入し、前記巻き付けた後に加熱処理することによって、各繊維どうしを熱融着させても良い。あるいは、前記繊維を棉状に集合させた構造体を多数集合させて形成される棉状体集合体を用いても良い。前記液保持部4bを棉状体集合体によって構成すると、棉状体を構成する繊維間に粘度の低い洗浄液2を吸収保持できるとともに、棉状体と棉状体との間に生じた隙間内に鼻腔10の粘膜や体液などの粘度が高い液体を吸収保持できる。 【0047】また前記構成に代えて、連続気泡構造体で構成することもできる。ただしこの場合は前記のように、前記液ガイド部4aよりも液保持能力の高い連続気泡体が使用される。前記液ガイド部4bを構成する連続気泡構造体として、例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリビニルアセトアミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなどの合成高分子や、澱粉、ゼラチン、コラーゲン、マンナン、寒天、アルギン酸、ポリアミノ酸などの天然高分子、あるいはこれらの誘導体を素材として形成されたブロック体を使用できる。これらの高分子はホモポリマーであってもコポリマーであっても良い。 【0048】ただし本発明では前記液保持部4bはこれらの素材に限定されるものではなく、前記液ガイド部4aから輸送されてきた洗浄後の前記洗浄液2を吸収した後に保持できる機能を発揮することができることができ、前記収納部5に収納された洗浄液2を全て保持できるだけの液保持容量を有するものであればどのような素材を使用しても良い。 【0049】前記キャップ8の素材としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂を使用できる。 【0050】ここで、前記液ガイド部4aと液保持部4bおよびケーシング9を、直径方向(図1におけるX方向)に変形自在な素材で形成すると、図5に示すように、前記吸収体4の直径を収縮して、吸収体4およびケーシング9の先部を、鼻腔10の内部に挿入することも可能である。この場合、前記吸収体4が弾性力を有していると、ケーシング10の外面が鼻腔10の内面に密着し、洗浄液2が鼻腔10の内部に密着しやすくなる。なお、この場合、前記吸収体4の先部の所定寸法の範囲にケーシング10を設けない構造とし、また吸収体4の先部に液ガイド部4aを設けない構造として、前記液保持部4bの先部が直接に鼻腔10の内壁に密着できるようにしてもよい。 【0051】図1に示す前記鼻腔洗浄具1の直径寸法D1は5〜30mm未満であることが好ましい。前記直径寸法D1が5mm未満であると吸収体4の上端面4a1を使用者の鼻腔10の入口に密着させにくく、洗浄後の洗浄液2が前記吸収体4と鼻腔10の入口との隙間から漏れやすい。 【0052】また、前記鼻腔洗浄具1の縦寸法L1は30mm以上120mm未満であることが好ましい。前記長さ寸法L1が30mm未満であると鼻腔10への前記洗浄液2の注入作業がしにくく、120mm以上であると携帯に不便である。 【0053】前記管部6の内径寸法D2と、前記収納部5の内径寸法D3との比は、1:5〜1:100の範囲内であることが好ましい。ここで、前記収納部5の「内径寸法D3」とは、図2に示すように、前記側面5cに形成されている凹部5c2の内部頂点での直径寸法を指す。また、前記管部6の長さ寸法L2が前記収納容器3の長さ寸法L3の20〜90%であることが好ましい。管部6の内径寸法D2と長さ寸法L2との双方を前記のような関係の寸法として構成すると、前記収納部5を圧縮変形した際に、前記液排出部6bの位置における前記洗浄液2の噴出圧力を、前記洗浄液2が鼻腔10の奥部まで注入されるのに十分なものとすることが可能となる。 【0054】前記洗浄液2は浸透圧比が0.6〜1.5の範囲内で、且つpHが3〜8の範囲内であることが好ましく、さらに好ましくは前記浸透圧比が0.8〜1.2の範囲内である。このように前記洗浄液2を調整すると、前記洗浄液2を鼻腔10内に注入した時に、鼻腔10の粘膜に対して与える刺激を少なくすることができ、快適な使用感を得ることが可能となる。ここで本明細書において「浸透圧比」とは、日本薬局方の「浸透圧試験法」に準じて測定した測定値を意味する。 【0055】また前記構成に加えて、液温が25℃における前記洗浄液2の粘度が1.3mPa・s以下であることが好ましい。前記粘度を1.3mPa・s以下とすると、前記洗浄液2を鼻腔10の奥部まで注入させることができると共に、鼻腔10の粘膜の洗浄効果を高めることが可能となる。ここで本明細書において「粘度」とは、日本薬局方の「粘度測定法」に準じて測定した測定値を意味する。 【0056】前記洗浄液2は生理的食塩水を使用することが好ましい。また前記構成に加えて、洗浄液2のpHを前記範囲内に調整または維持するため、生理的食塩水にpH調整剤や緩衝剤を添加して前記洗浄液2を構成しても良い。この場合、pH調整剤や緩衝剤の合計が、前記洗浄液2に対して0.01〜2質量%の範囲内になるように添加すると、浸透圧比が0.8〜1.2で、且つpHが3〜8の範囲となり易い。ここで本明細書において「生理的食塩水」とは、血清に対して等張であり、体液の代用としても用いられる塩化ナトリウム水溶液を意味する。 【0057】前記洗浄液2で鼻腔10内を洗浄すると鼻腔10内の粘膜を湿潤させて保護していた体液が洗い流され、鼻腔10内の保護機能が弱くなる。これを防止するため、前記各構成に代え、または前記各構成に加えて、保湿剤を生理的食塩水に添加し、これにより前記洗浄液2を構成することが好ましい。前記保湿剤としては、例えばグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ヒアルロン酸、トレハロース、桃の葉エキス、カモミールエキスなどを使用できるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、保湿剤として他の公知のものを使用することができる。 【0058】また前記各構成に代え、または前記各構成に加えて、炭素数3〜18のアルキレン基を有し、前記アルキレン基の水素原子の一部または全部が水酸基、カルボキシル基、カルボキシエステル基、ホルミル基、アミド基、アミノ基、アルキルアミノ基およびアルコキシル基から選択される1種または2種で置換された水溶性化合物を生理的食塩水に添加し、これにより前記洗浄液2を構成することもできる。前記水溶性化合物を洗浄水2の成分として添加すると、前記水溶性化合物が鼻腔10内に入った花粉の外郭の破裂によって生ずるアレルゲン漏出を防止することからアレルギー防止剤として機能するため、前記洗浄液2を鼻腔10内に注入して洗浄することにより、花粉による鼻腔10の粘膜に対するアレルギーを防止できる。 【0059】また前記構成に代え、または前記構成に加えて、例えばマレイン酸クロルフェミラミン、塩酸イソロペプチン、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン剤を生理的食塩水に添加し、これにより前記洗浄液2を構成することもできる。前記洗浄液2の成分としてこれらの抗ヒスタミン剤を添加すると、鼻腔10内で既にアレルギーが生じている場合、前記抗ヒスタミン剤が抗アレルギー剤として機能するため、前記洗浄液2を鼻腔10内に注入して洗浄することにより、鼻腔10の粘膜に生じているアレルギーによる症状を軽減することができる。 【0060】また前記構成に代え、または前記構成に加えて、サリチル酸メチル、グリチルリチン酸二カリウムや、ラベンダー、ジュニバーベリー、カモミール若しくはユーカリの精油などの抗炎症剤、エピネフリンなどの抗充血剤、塩酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリンおよび硝酸ナファゾリンなどの血管収縮剤、アクリノールおよび塩化セチルピリジニウムなどの殺菌剤、リドカインおよび塩酸リドカインなどの局所麻酔剤を生理的食塩水に添加し、これにより前記洗浄液2を構成しても良い。前記洗浄液2の成分としてこれらの薬剤を添加すると、鼻腔10内で既に炎症が生じている場合、前記洗浄液2を鼻腔10内に注入して洗浄することにより、鼻腔10の粘膜に生じている炎症を軽減することができる。 【0061】このように、生理的食塩水に薬剤を添加して前記洗浄液2を構成すると、前記洗浄液2に使用目的に適した機能を付与することができる。 【0062】なお、本発明では、薬剤を添加する目的や添加する物質が前記の目的や物質に限定されるものではなく、種々の目的に応じて種々の薬剤を添加することができる。 【0063】前記収納部5に充填されている洗浄液2の量は、1ml以上20ml未満であることが好ましい。前記洗浄液2の量が1ml未満であると鼻腔10を十分に洗浄することができず、20ml以上であると1回の鼻腔洗浄に必要な洗浄液2の量よりも多すぎて、前記鼻腔洗浄具1を使い捨てのものとすることに適さない。 【0064】図6ないし図9は、それぞれ本発明の鼻腔洗浄具の第1の実施の形態の変形例を示している。これら変形例の鼻腔洗浄具は、図1ないし図4に示す前記鼻腔洗浄具1とほぼ同様の構造である。したがって、同様の構造部分には前記鼻腔洗浄具1と同様の符号を付してその説明を省略し、以下には異なる部分についてその説明を行なう。 【0065】図6に示す前記鼻腔洗浄具101では、前記液保持部4bに形成された前記空間部4b3の内面と、前記収納部5の上部5bの側面5b1とが接着固定されているが、吸収体4を構成する液ガイド部4aの中心穴4a2と、液保持部4bの中心穴4b2は、少なくとも前記管部6の先部の所定の範囲で固定されていない。 【0066】また前記吸収体4を構成する少なくとも液保持部4bが弾性収縮する素材で形成されている。よって、図6に示すように前記液ガイド部4aの上端面4a1を鼻腔10の入口に押し付けると、前記吸収体4が縦方向へ圧縮されて、前記吸収体4の長さ寸法L4が短くなり、前記管部6の先部が鼻腔10の奥部に入り込む。そのため、前記洗浄液2を鼻腔10の奥部まで容易に注入でき、しかも吸収体4の上端面4a1を鼻腔10の入口に密着させることができる。 【0067】この場合、前記吸収体4が圧縮されて長さが縮まるように、前記液保持部4bが弾性を有する連続気泡構造体であることが好ましく、例えばポリウレタンを素材とする連続気泡構造体であるスポンジを使用することが好ましい。 【0068】図7に示す鼻腔洗浄具201は、管部206の長さ寸法L5が大きく、前記管部206の先部が、吸収体4の前記上端面4a1から突出して、突出部206dが形成されている。 【0069】この鼻腔洗浄具201では、吸収体4の上端面4a1を押し当てた状態で、管部206の先部の液排出部206bを鼻腔10の奥部に位置させることができる。なお、図7に示す例、およびこれ以降に説明する例においても、図6と同様に、少なくとも管部の先部の一定の範囲で、前記管部と吸収体4とが接着固定されていないものであってもよい。 【0070】図8に示す鼻腔洗浄具301は、図7と同様に、管部306の上部が、吸収体4の前記上端面4a1から突出して突出部306dが形成されている。そして、前記突出部306dには、屈曲領域306fが形成されている。前記屈曲領域306fは、収納部5および管部306の中心線O−O線に対して、中心線O´−O´線が角度αを有して傾斜している部分を意味する。 【0071】前記管部306の先部が鼻腔10内に挿入されたときに、前記屈曲領域306dが鼻腔10の屈曲形状に沿うようになって、液排出部306bが鼻腔10の奥に向けられる。よって前記洗浄液2を前記液排出部306bから吐出するときに、鼻腔の奥部まで洗浄液2を送り込むことができる。 【0072】また、図9に示す本発明の鼻腔洗浄具401のように、管部406の先部が吸収体4の前記上端面4a1から突出して突出部406dを有しているものにおいて、液排出部406bの向きを任意に変える自在屈曲領域406eが形成されているものであってもよい。この自在屈曲領域406eは、管部406の一部に、周方向全長に延びる凸部と凹部が交互に形成されて蛇腹部が形成されたものである。 【0073】図10は発明の鼻腔洗浄具の第2の実施の形態の鼻腔洗浄具501を示す部分拡大側面図である。 【0074】図10に示す鼻腔洗浄具501のうち、図1ないし図3に示す前記鼻腔洗浄具1と同じ構造部分には同じ符号を付してその説明を省略する。 【0075】前記鼻腔洗浄具501では、管部6の先端の液排出部506bが、吸収体4の前記上端面4a1に開口している。そして、この液排出部506bには、管部6から吐出される洗浄液2を鼻腔10内に分流する、分流手段が設けられている。この実施の形態では、分流手段として、管部6の先端の開口部に、表裏を連通する複数の開口506dを有する開口板506が設けられている。 【0076】収納部5の内部に収納された洗浄液2が前記管部6を通り、前記液排出部506bから外部に排出されるとき、前記洗浄液2は前記開口板506に形成された開口506dによって分流されて排出され、鼻腔10の内部の広範囲に供給されるようになる。 【0077】図11(A)は本発明の鼻腔洗浄具の第3実施の形態の鼻腔洗浄具601を示す部分拡大斜視図、図11(B)は、前記鼻腔洗浄具601の液排出部に設けられた噴霧手段の構造を示す分解斜視図である。 【0078】この第3の実施の形態の鼻腔洗浄具601では、図1ないし図3に示す前記鼻腔洗浄具1と同じ構造部分に同じ符号を付し、その説明を省略する。 【0079】この鼻腔洗浄具601では、管部6の液排出部6bに噴霧手段613が設けられている。この噴霧手段613は、多数の液透過孔を有する分流手段613bと、この分流手段613bの中心部に位置する弁体613aとを有している。 【0080】前記分流手段613bは、互いに交叉する複数の縦ワイヤ613cと横ワイヤ613dを有して、多数の孔613eを有する網体であり、管部6の内部に固定されている。前記分流手段613よりも液排出部6b側に前記弁体613aが固定されている。前記弁体613aは、基部613a2が円柱形状に形成され、テーパ部613a3が円錐形状に形成されている。前記基部613aの直径寸法は前記管部6の内径寸法D1よりも小さく、弁体613aの外周面と管部6の内面との間に、環状の流体の通路615が形成されている。 【0081】図12は前記液排出部6bを示す断面図である。洗浄液2は、前記分流手段613bによって分流される。さらに前記通路615が先方へ行くにしたがって広がっているため、通路615を通過する空気および洗浄液2の体積がテーパ部613a3の外周部分で膨張させられて圧力が低下する。その結果、洗浄液2が霧状となって吐出される。 【0082】よって、洗浄液2は鼻腔10内の広い範囲に均等に供給されるようになる。前記弁体613aは、前記収納容器5と同様に、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニルなどの樹脂を素材として使用でき、また前記素材に代えて、環境に対する問題を低減するため、ポリビニルアルコールやポリ乳酸などの樹脂を素材として使用できる。また、分流手段613bも同様の素材で形成できる。 【0083】図13は本発明の鼻腔洗浄具の第3の実施の形態の変形例である。図13に示す鼻腔洗浄具701は、図10ないし図12に示す鼻腔洗浄具の前記噴霧手段613において、分流手段613bよりも液排出部6b側にさらに他の分流手段716が設けられている。この分流手段716は、弁体613aのテーパ部613a3の外周に設けられており、シートに多数の孔が形成されたものである。 【0084】この変形例では、分流手段が2段構成であるため、洗浄液2がさらに細かく分流された後に、テーパ部613a3の外周の圧力の低下により霧状となる。 【0085】図14は本発明の第4の実施の形態の鼻腔洗浄具801を示す斜視図、図15は図14に示す鼻腔洗浄具801の断面図である。 【0086】前記鼻腔洗浄具801の基本構造は、図1ないし図3に示す前記鼻腔洗浄具1とほぼ同様である。したがって、前記鼻腔洗浄具1と同様の構造部分には前記鼻腔洗浄具1と同様の符号を付してその説明を省略し、以下には異なる部分について説明を行なう。 【0087】図14および図15に示すように、収納容器803の収納部805は、前記洗浄液2が収納される液収納部805aと、空気が収納される空気収納部805bとを有している。また、前記収納部805と連続する管部806は、前記液収納部805aに通じる液管部806aと、前記空気収納部805bに通じる空気管部806bとを有している。 【0088】前記収納部805は、軟質な合成樹脂材料で形成された容器の内部に区分壁807aが一体に形成されたものであり、収納部805の内部は、前記区分壁807aで上下に区分されて、下部領域が前記液収納部805aで、上部領域が前記空気収納部805bとなっている。前記液収納部805aと空気収納部805bは、互いに独立した空間を形成している。前記管部806は区分管807bで分離された二重管であり、内管が前記液管部806aで、外管が空気管部806bである。 【0089】この実施の形態では、前記液収納部805a、空気収納部805b、液管部806a、空気管部806bが全て一体に形成されている。そして収納部805の側面805cでは、周方向に連続する凸部と凹部が縦方向に交互に形成されており、前記液収納部805aと空気収納部805bの双方を一緒に圧縮変形させることができるようになっている。 【0090】また、他の構造として、液収納部805aと液管部806aとを合成樹脂により一体に形成し、これとは別に空気収納部805bと空気管部806bとを一体に形成して、両部材を組み合わせて前記収納部805および管部806を構成してもよい。 【0091】図16にも示すように、管部806の先端の液排出部807では、前記液管部806aの先端部に、その径が先端に向かうにしたがって徐々に狭くなるノズル部806a1が形成されて、このノズル部806a1の先端が開口している。そして、前記ノズル部806a1の外周部分に、前記空気管部806bの先端開口部806b1が位置おり、噴霧手段が形成されている。 【0092】この実施の形態では、収納部805を押して縦方向へ圧縮変形させると、液収納部805aの内圧が高まって、洗浄液2が液管部806aを経てノズル部806a1の開口部から外部へ吐出される。このとき、空気収納部805bも一緒に圧縮されるため、空気管部806bの先端の開口部806b1から空気が噴射される。吐出される洗浄液2の周囲に空気流が形成されるため、吐出する洗浄液2の周囲の圧力が低下し、その結果、洗浄液2が霧状となって鼻腔内へ供給される。 【0093】図17は本発明の第5の実施の形態の鼻腔洗浄具1001を示す斜視図である。 【0094】前記鼻腔洗浄具1001は、図1ないし図3に示す前記鼻腔洗浄具1と基本的な構造がほぼ同じである。したがって、前記鼻腔洗浄具1と同様の構造部分には前記鼻腔洗浄具1と同様の符号を付してその説明を省略し、以下には異なる部分について説明を行なう。 【0095】前記鼻腔洗浄具1001は、前記上端面4a1が平坦に形成された前記鼻腔洗浄具1と異なり、吸収体1004を構成する液ガイド部1004aの上端面1004a1が、ケーシング9の上縁9aよりも上部方向(図17におけるY方向)に向って延出して、延出部1004a3が形成されている。前記延出部1004a3は上部方向に向って凸部が形成された半円球形状に形成されている。 【0096】そして、前記上端面1004a1には、半円球形状の頂点に位置する部分に液排出部6bが開口している。 【0097】このように構成すると、前記上端面1004a1を使用者の鼻腔10の入口に沿った状態で密着させることができ、前記上端面1004a1と鼻腔10の入口との密着性を高めることができる。また、前記効果に加えて、上端面1004a1の表面積を平坦な場合よりも大きくすることが可能であるため、洗浄後の洗浄液2を速やかに吸収することが可能となる。 【0098】ここで、図6に示す鼻腔洗浄具101、図7に示す鼻腔洗浄具201、図8に示す鼻腔洗浄具301、図9に示す鼻腔洗浄具401、図10に示す鼻腔洗浄具501、図11(A)に示す鼻腔洗浄具601、図13に示す鼻腔洗浄具701、図14に示す鼻腔洗浄具801においても、上端面4a1,104a1が上部方向に向って延出されて延出部1004a3が形成され、この延出部1004a3が上部方向に向って凸部が形成された半円球形状であるものとして構成することもできる。 【0099】 【発明の効果】本発明の鼻腔洗浄具は、洗浄後の洗浄液が鼻腔から漏れて、顔や手などを汚すおそれが無く、使用し易い。 【0100】また前記効果に加えて、全体を小型にすることができるため、携帯に便利であり、さらに衛生的な使用が可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115108 【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社 【住所又は居所】愛媛県川之江市金生町下分182番地
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| 【出願日】 |
平成14年2月28日(2002.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085453 【弁理士】 【氏名又は名称】野▲崎▼ 照夫
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| 【公開番号】 |
特開2003−250716(P2003−250716A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−54904(P2002−54904) |
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