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【発明の名称】 巻おしぼり製造装置
【発明者】 【氏名】杉山 大三

【氏名】杉山 建三

【要約】 【課題】本発明はロール巻き部をカセット化した巻おしぼり製造装置に関し、メンテナンスが容易であるというカセット化の利点を最大限に発揮しうるようにすることを目的とする。

【解決手段】ロール巻き部において、ロール巻き部の一部である一対の回転ローラ18,19及び偏倚ローラ21と、ローラ18, 19, 20に掛装される無端ベルト20とがカセット54を構成する。そして、ロール巻き部を構成する残余の固定ベルト24は機枠側34に固定されており、カセット54は機枠34との間でガイド突起58及びガイド溝60を介して挿入することだけで機枠側のドライブギヤ29とかみ合うようにされる。カセット54を抜去した状態では固定ベルト24の突起(24A)面は外部に完全開放されており、シート片の詰まり時の除去や清掃が極めて容易であり、かつ固定ベルトの自由部分を引っ張りだすことにより磨耗状態のチェックも容易である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 連続シートから所定長さのシート片に切断する切断手段と、切断されたシート片に水分を付与する手段と、複数の回転ローラと、前記複数の回転ローラに掛装された可撓性の無端ベルトと、いずれかの回転ローラに動力連結され、回転ローラ間で無端ベルトを巡回移動せしめる駆動手段と、前記無端ベルトに対向して配置した固定ベルトとを備え、前記回転ローラと無端ベルトとはその支持枠を含めてカセット構造をなしていて、機枠との間で案内路を介して挿入することにより前記回転ローラの駆動側が前記駆動手段と協働するようにされており、他方、固定ベルトは中間はフリーにしてその両端において機枠に固定されており、案内路を介しての前記カセットの装着により、固定ベルト及び無端ベルトの対向面間にロール巻通路を区画せしめることを特徴とするおしぼり製造装置。
【請求項2】 請求項1に記載の発明において、固定ベルト端部の機枠に対する取付け部はその取付け位置を調整可能にされることを特徴とする巻おしぼり製造装置。
【請求項3】 請求項1に記載の発明において、ロール巻通路の出口端において無端ベルトに係合する偏倚ローラが前記カセットに組み込まれており、前記偏倚ローラは、無端ベルトを水平側に偏倚せしめることを特徴とする巻おしぼり製造装置。
【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、機枠側に固定された前記固定ベルトは移動ベルトとの対向面に複数の突起部を形成していることを特徴とする巻おしぼり製造装置。
【請求項5】 請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、機枠側に固定された移動ベルトとの対抗面が平坦であり突起部を有さず、ロール巻通路の入口部に弾性体よりなる係合部材が設けられることを特徴とする巻おしぼり製造装置。
【請求項6】 請求項5に記載の発明において、前記係合部材は前記カセット構造中に設けられることを特徴とする巻おしぼり製造装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はパルプ不織布などの連続シートをシート片に切断し、シート片を巡回移動ベルトと固定ベルトとの間を通過の際にロール巻きに形成する巻おしぼり製造装置に関するものであり、特に、ロール巻部をカセット化したものの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】巻おしぼり製造装置として巡回移動ベルトと固定ベルトとからなるロール巻部を備え、連続シートから所定長に切断されたシート片を適宜に水分を付与後にロール巻部に導き、シート片が巡回移動ベルトと固定ベルトとの間のロール巻通路を通過する間にシート片をロール巻し、巻おしぼりとするものは公知である。そして、この種の巻おしぼり形成装置において装置のメンテナンス容易の観点から巡回移動ベルト(無端ベルト)と固定ベルトとからなるロール巻部をカセット構造としたものが提案されている(公知文献1参照)。
【0003】
【公知文献1】 実公平6−8789号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】公知文献1に記載の従来技術においてはカセット構造のロール巻部は巡回移動ベルトと固定ベルトとにより構成されている。すなわち、この構造では巡回移動ベルトと固定ベルトとが支持枠に一体に組みつけられている。他方、シート片は巡回移動ベルトと固定ベルト間の狭いロール巻通路を通過する間にロール巻されるため、何らかの原因でシート片がロール巻通路に詰まった場合にその除去が面倒である。また、ベルト間にシートの破片や繊維屑やシートに含浸せしめる抗菌剤の固定分が蓄積した場合にもその清掃のためカセットの解体が必要であり,更には、固定ベルトの磨耗度のチェックも公知文献1に記載の構造ではカセットの解体が必要であり、カセット化による保守性向上の実は必ずしも上がっているとはいえなかった。
【0005】この発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、メンテナンスが容易であるというカセット化の利点を最大限に発揮しうるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明によれば、連続シートから所定長さのシート片に切断する切断手段と、切断されたシート片に水分を付与する手段と、複数の回転ローラと、前記複数の回転ローラに掛装された可撓性の無端ベルトと、いずれかの回転ローラに動力連結され、回転ローラ間で無端ベルトを巡回移動せしめる駆動手段と、前記無端ベルトに対向して配置した固定ベルトとを備え、前記回転ローラと無端ベルトとはその支持枠を含めてカセット構造をなしていて、機枠との間で案内路を介して挿入することにより前記回転ローラの駆動側が前記駆動手段と協働するようにされており、他方、固定ベルトは中間はフリーにしてその両端において機枠に固定されており、案内路を介しての前記カセットの装着により、固定ベルト及び無端ベルトの対向面間にロール巻通路を区画せしめることを特徴とするおしぼり製造装置が提供される。
【0007】請求項1の発明の作用・効果を説明すると、ロール巻き部の一部である複数の回転ローラと、回転ローラに掛装される無端ベルトとがカセットを構成し、ロール巻き部を構成する残余の固定ベルトは機枠側に固定されており、このカセットは機枠との間で案内路を介して挿入することにより機枠側の駆動手段と協働するようにされかつ無端ベルトと固定ベルトとの間にロール巻通路を区画することができる。そして、カセットを抜去した状態では固定ベルトは外部に完全開放されており、シート片の詰まり時の除去や清掃が極めて容易であり、かつ固定ベルトの自由部分を引っ張りだすことにより磨耗状態のチェックも容易である。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、固定ベルト端部の機枠に対する取付け部はその取付け位置を調整可能にされることを特徴とする巻おしぼり製造装置が提供される。
【0009】請求項2の発明の作用・効果を説明すると、固定ベルトの機枠側への取付け部はその取付け位置が調整可能であり、シート片厚みや長さに応じて無端ベルトと固定ベルト間のロール巻通路を最適に調節することが可能である。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、ロール巻通路の出口端において無端ベルトに係合する偏倚ローラも前記カセットに組み込まれており、前記偏倚ローラは、無端ベルトを水平側に偏倚せしめることを特徴とする巻おしぼり製造装置が提供される。
【0011】請求項3の発明の作用・効果を説明すると、カセットに組み込まれる前記偏倚ローラはロール巻き通路の出口において無端ベルトを水平側に偏倚させており、そのためシート片がロール巻通路を通過することにより得られたおしぼりをより低い部位から取り出すことができる。
【0012】請求項4に記載の発明によれば 請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、機枠側に固定された前記固定ベルトは移動ベルトとの対向面に複数の突起部を形成していることを特徴とする巻おしぼり製造装置が提供される。
【0013】請求項4の発明の作用・効果を説明すると、移動ベルトとの対抗面に複数の突起部を形成することにより摩擦抵抗を上げ、ロール巻き効率を高めることができる。そして、移動ベルト及び回転ローラのカセット構造を引き出すことにより固定ベルトの突起部の清掃を効率的に行うことができる。
【0014】請求項5に記載の発明によれば 請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、機枠側に固定された移動ベルトとの対抗面が平坦であり突起部を有さず、ロール巻通路の入口部に弾性体よりなる係合部材が設けられることを特徴とする巻おしぼり製造装置が提供される。
【0015】請求項5の発明の作用・効果を説明すると、固定ベルトは突起部を有さないが入口部に設けた弾性体よりなる係合部材によるロール巻きの核を確実に形成することができるためロール巻き性は損なわれることがない。
【0016】請求項6に記載の発明によれば 請求項5に記載の発明において、前記係合部材は前記カセット構造中に設けられることを特徴とする巻おしぼり製造装置が提供される。
【0017】請求項6の発明の作用・効果を説明すると、係合部材をカセット構造中に設けることでロール巻き性能を確保し、かつカセット構造との関連では係合部材をカセット構造中に設けることにより係合部材の清掃を容易かつ確実に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1はこの発明のおしぼり製造装置の全体概略図であり、10は紙若しくはパルプ不織布などの連続シート原反を巻回したロールであり、ロール10からの連続シートSは引き出しローラ12より引き出され、回転カッタ14の切断刃14-1にて所定長さのシート片S´に切断される。
【0019】16はシート片S´をロール巻きするロール巻き部であり、一対の回転ローラ18, 19と、偏倚ローラ21と、ローラ18, 19, 21間を循環する、ゴムなどの可撓性素材より成る無端ベルト(巡回移動ベルト)20と、同じくゴムなどの可撓性素材より成る固定ベルト24とから構成される。この実施形態ではローラ18, 19, 21のうちローラ19が駆動ローラである。固定ベルト24は両端24-1, 24-2において後述のように機枠に固定され、中間はフリーである。そして、固定ベルト24はローラ19を巡る無端ベルト20の部分に対向配置されており、その結果、無端ベルト20と固定ベルト24との間にロール巻き通路26が形成される。ロール巻き通路26は入口26-1と出口26-2とを備えており、シート片S´の先端は矢印aのように移動する無端ベルト20に捉えられ、入口26-1よりロール巻き通路26に導入され、無端ベルト20と固定ベルト24との間を通過する間にロール巻きされ、出口26-2よりおしぼりRとなって排出される。固定ベルト24の入口端24-1にシート片の導入ガイド25が設けられ、固定ベルト24の出口端24-1はシート片の排出ガイド27が設けられる。
【0020】28はノズルであり、図示しない水供給部に連結され、ノズル28からの水はロール巻き通路26の入口26-1の付近でシート片S´に噴出され、シート片S´に対する適当な量の水分の付与が行われる。
【0021】図2はロール巻き部16をより詳細に示している。回転ローラ18, 19, 21のうちの駆動ローラは回転ローラ19であり、その回転軸19A上にドリブンギヤ23が設けられ、このドリブンギヤ23が駆動電動機の回転軸33上のドライブギヤ29と噛合し、駆動電動機の回転軸33の回転により無端ベルト20の図1の矢印a方向の巡回移動が得られる。
【0022】図2において、固定ベルト24はローラ19を巡り始める部位で垂れが最大となるが、この部位にプラスチックのような耐磨耗性素材で作られた接触ピース17が設けられ、この接触ピース17が移動ベルト20と接触する。そのため、固定ベルト24が移動ベルト20と実質的に接触することはなく、固定ベルトの磨耗対策として有効である。固定ベルト24は入口端24-1に金属製の取付板30が図示しないビスなどにて固定されており、取付板30の上面は一体のラグ31を形成し、ラグ31はビス32によって機枠34に締結されている。この実施形態では支持板30は給水用のノズル28及び入口ガイド25の支持体ともなっている。即ち、ノズル28及びガイド25はプラスチックの成形品であり、シート巾方向(図2の紙面に直交方向)に延びている。ガイド25に沿ってシート片S´の先端が導入され、他方ノズル28はシートに対向してシートの巾方向に間隔をおいた開口を有しており、ノズル28の他端は図示しない給水ポンプに接続するパイプ37となっており、矢印fのように給水を受け、ノズル28からシート片S´に向け矢印jのように給水を行うようにされる。他方、固定ベルト24の出口端24-2は押え板36と排出ガイド27との間にビス38にて挟着される。排出ガイド27はその下面に一体のラグ40を有し、ラグ40はビス42にて機枠34に固定されている。即ち、この実施形態では排出ガイド27は固定ベルト24の出口端24-2の固定手段としても機能している。また、ラグ40はその取付け孔40Aは図5に示すように部分孔を連接した形状になっており、ビスを通す部分孔を選択することにより無端ベルト20に対する固定ベルト24の位置調節が可能となる。即ち、おしぼりとすべきシート片が厚い場合は図2のビス42は取付け孔40Aにおける左側の部分孔を通され、その結果、無端ベルト20と固定ベルト24との間隔は広がる。逆に、シート片の厚みが小さい場合は取付け孔40Aの右側の部分孔にビス42を通して、無端ベルト20と固定ベルト24との間隔を狭めるようにする。
【0023】前述のように可撓性無端ベルト20はローラ18, 19, 21を巡回するように掛装されているが、ローラ18, 19, 21に加えて第1ガイドローラ44及び第2ガイドローラ46がロール巻通路26の入口部において無端ベルト20に当接するように設けられる。また、ガイドローラ44, 46間には抑え板48が無端ベルト20に当接するように設けられる。抑え板48はこの実施形態では固定ベルト側に固定されるガイド25の一体成形部分として構成されている。図1のカッタ14により切断されたシート片は図2の想像線S'1のように第1ガイドローラ44を介して無端ベルト20上に運ばれ、ノズル28から矢印jのように給水を受けた後、抑え板48に当接することによりS'2のように先端が曲折され、抑え板48の下を潜って無端ベルト20上を運ばれ、第2ガイドローラ46を介して想像線S'3のようにロール巻通路26に導入され、ロール巻通路26の通過の際にロール巻され、先端曲折部を核にロールに成長して出口24-2より巻おしぼりRとして排出されるのである。
【0024】ローラ18, 19, 21及びガイドローラ44, 46はシート片S´の幅方向(図2の紙面に直交する方向)に延びており、両端は支持枠50に回転可能に取付けられている。支持枠50は図4に模式的に示すように両側に一対設けられ、この一対の支持枠50にローラ18, 19, 21が図示しないメタルなどを介して回転自在に軸支される。また、図2のガイド44, 46も図4には示されないが支持枠50間を延びている。補強のため左右の支持枠50間に適当な本数のビーム52を張り渡すことができる。
【0025】この発明において、ロール巻部の一部分を構成するローラ18, 19, 21及びこれらローラを巡回するように掛装される無端ベルト20並びにガイド44, 46は左右の支持枠50とでカセット54を構成し、このカセット54は図3に示すように機枠34の前面に開口した空洞部分56に着脱自在となっている。ロール巻部の残余構成部分である固定ベルト24も空洞部分56に装着すべき部品であるが、カセット54からは分離した機枠34に対して固定の部品となっている。即ち、固定ベルト24の中間部はフリーであるが、入口側端部24-1は取付板30によって、出口側端部24-2は取付板としても機能する排出ガイド27によって空洞56の壁面部分に固定されている。前述のように取付板30には、プラスチック成形品である入口ガイド25、ノズル本体28も固定されている。
【0026】機枠34の空洞部56へのカセット54の挿入を装着を可能とするため、空洞56の両側壁面にはガイド突起58(図4の模式的断面図も参照)が斜め上方に延びるように形成され、他方、カセット54を構成する左右両側支持枠50の外面にガイド溝60が同じく斜め上方に延びるように形成される。
【0027】カセット54は図3の矢印Fのように機枠空洞56に導入することにより行うことができる。即ち、この方向にカセット54を導入することにより空洞56の壁面のガイド突起58にカセット54の左右支持枠50の外面の溝60が導入され、図2のように奥深く挿入した状態ではカセット側のドリブンギヤ23が駆動電動機の駆動軸33上のドライブギヤ29とかみ合う。そして、固定ベルト24が無端ベルト20との間にロール巻通路が形成され、ロール巻部が完成した状態となる。必要あれば図2のカセット装着状態をロックするためのロック手段を設ける。
【0028】この発明ではロール巻部を構成する主要部品であるローラ18, 19, 21と、ローラ18, 19, 21を巡回する無端ベルト20と、ローラ19を巡り、無端ベルト20に対向配置される固定ベルト24のうちのローラ18, 19, 21及び無端ベルト20をカセット化し、残余の固定ベルト24は機枠側に固定の部品としている。そのため、図3のようにカセット54を抜き出した状態では固定ベルト24が機枠側に残る。そのため、無端ベルト20と固定ベルト24との間にシート片が詰まってしまった場合は図3に示すようにカセット54を引き抜くことにより極めて簡単に除去することができる。また、この実施形態では無端ベルト20と対向する固定ベルト24の面上にはロール巻き中のシート片との係合性を高めるための突起部24Aが図3に示すように多数一体形成されているが、カセット54を引き抜けばこの突起部24Aが外から見え、かつフリーな中央部分を引っ張り出すことができるため、磨耗状況を即座に判別し必要あれば交換に付すことができる。
【0029】以上説明の実施形態においては、ロール巻き部は補助ローラ21を有しており、この補助ローラ21はロール巻き通路26の出口26-1側において無端ベルト20を水平側に偏倚させ、図1のように完成したロールRをより低い部位で取り出すことを可能とする。しかしながら、この発明は図6に示すように補助ローラを有さず、一対のローラ118, 119のみ有したロール巻き部116のものにも適用可能である。即ち、この場合は、ロール巻部116は一対のローラ118, 119とそれを巡回する無端ベルト120が支持枠150とでカセット154を構成し、第1実施形態に関して図3で示したと同様に、図6の実施形態においても固定ベルト124の中間部はフリーであり、両端124-1, 124-2で機枠側に固定されるようにされ、この構成においても本発明の作用効果を奏することができる。
【0030】図7はこの発明の更に別の実施形態のロール巻き部216を示す。この実施形態ではロール巻き部216は第1の実施形態と同様に回転ローラ18, 19及び変位ローラ21を備えた3ローラ式である。第1の実施形態と異なり、固定ベルト124は図8に示すように全面にわたり平坦(プレーン)であり、換言すれば、移動ベルト20との対抗面に第1実施形態における24A(図3参照)の如き突起部を全然備えない。その代りに固定ベルト124と移動ベルト20との間のロール巻き通路26の入口部26-1にゴムなどの弾性部材よりなる係合板70(この発明の係合部材)を備える。係合板70は固定ベルト124及び移動ベルト20の全幅に延び、一端が導入板25に固定され、フリーな他端は移動ベルト20の対抗面に向けて傾斜するように片持に延び、先端は移動ベルト20の対向面に幾分弾性変形下で当接すると共に、移動ベルト20との対抗面に針状突起70-1を多数設けている。
【0031】ロール巻き通路26の入口部26-1に設けたゴム板よりなる係合板70が移動ベルト20の対向面に向け傾斜するように片持式に延設した構成は、ロール巻き通路26の入口部26-1に導入されたシート片が係合板70により移動ベルト20に弾性的に押し付けられるため、シート片の先端に係合板70が確実に係合するためシート片の先端を折り曲げ、ロール巻きの核を確実に形成することができる。そして、係合板70の下面に針状突起70-1を多数形成していることも係合板70によるシート片先端との確実な係合に寄与させることができる。そして、係合板70によりロール巻きの核の形成性能が確実化するため固定ベルト124が全面にわたってプレーン(突起なし)であってもロール巻きの成長性に何ら悪影響がなく、確実なロールの成長を期すことができ、不良品の割合を低く押さえることができる。固定ベルト124が全面にわたってプレーンであるため成形時の型が簡略化し製造コスト減を図ることができまた磨耗速度を抑制することができ、寿命を延長が期待できる。また、固定ベルト124の垂れが最大となる、回転ローラ19を巡り始める部位に設けたプラスチック製接触ピース117は固定ベルト124が移動ベルト20と強く摩擦されるのを防止し、磨耗軽減により固定ベルト20の耐久性を高めることができるのは第1の実施形態と同様である。
【0032】第1の実施形態と同様にローラ18, 19, 21は枠体70と共にカセット構造254を構成し、図8に示すように、カセット構造254はロール巻き部の他の構成部分からカセット式に着脱自在である。着脱自在化のため機枠側のガイド突起58とカセット構造254側のガイド溝60を設けたことは第1の実施形態と同様である。そして、この実施形態では第1の実施形態と相違して図8に示すように導入ガイド25及びノズル28もカセット構造54の側に設けている。ノズル28がカセット構造54の側に設けられているため、カセット54の引出し時にノズル28の点検・保守を簡単に行うことができる利点がある。また、係合板70もカセット構造54の側に設けているためその清掃も容易となる利点がある。
【出願人】 【識別番号】599066506
【氏名又は名称】杉山 大三
【出願日】 平成14年9月19日(2002.9.19)
【代理人】 【識別番号】100088731
【弁理士】
【氏名又は名称】三井 孝夫
【公開番号】 特開2003−250715(P2003−250715A)
【公開日】 平成15年9月9日(2003.9.9)
【出願番号】 特願2002−272391(P2002−272391)