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【発明の名称】 簀の子形床マット
【発明者】 【氏名】野呂 忠臣

【氏名】服部 清茂

【要約】 【課題】平行に配列された多数本の棧部材を少ない材料で連結して簀の子形床マットに組立てる。

【解決手段】左右の側壁11、11を有し、所定の間隔を保って平行に配列される複数の角形の棧部材10と、上記棧部材の平行な列の下を横切って配置され、上面には上記各棧部材の左右の各側壁に弾性的に接触して立つ一対宛の起立片32、32を間隔を保って有する可撓な連結帯材30とからなり、上記棧部材の左右の各側壁と連結帯材の起立片との間に弾性的に噛合うスナップ係合部20を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右の側壁を有し、所定の間隔を保って平行に配列される複数の角形の棧部材と、上記棧部材の平行な列の下を横切って配置され、上面には上記各棧部材の左右の各側壁に弾性的に接触して立つ一対宛の起立片を間隔を保って有する可撓な連結帯材とからなり、上記棧部材の左右の各側壁と連結帯材の起立片との間に弾性的に噛合うスナップ係合部を設けたことを特徴とする簀の子形床マット。
【請求項2】 請求項1に記載の簀の子形床マットにおいて、棧部材の左右の側壁の外面に一連の横溝を設け、スナップ係合部は上記左右の側壁の外面の一連の横溝と上記左右の側壁の外面に沿って立つ連結帯材の起立片との間に設けたことを特徴とする簀の子形床マット。
【請求項3】 左右の側壁を有し、所定の間隔を保って平行に配列される複数の角形の棧部材と、上記棧部材の平行な列の下を横切って配置され、上面には上記各棧部材の左右の各側壁に弾性的に接触して立つ一対宛の起立片を間隔を保って有する可撓な連結帯材とからなり、棧部材の左右の各側壁は下端の内側に相対向して短く上に折り返す折返し片を有し、連結帯材は一対宛の起立片の内側に上記折り返し片の内面に沿って立つ一対宛の補助起立片を有し、スナップ係合部を棧部材の左右の側壁の上向きの折り返し片と連結帯材の補助起立片との間に設けたことを特徴とする簀の子形床マット。
【請求項4】 左右の側壁と底壁とを有し、所定の間隔を保って平行に配列される複数の中空な棧部材と、上記棧部材の平行な列の下を横切って配置される連結帯材とからなり、棧部材の底壁に設けられた孔と、連結帯材の上面に設けられて上記孔に突入する上向き突入部との間に弾性的に噛合うスナップ係合部を設けたことを特徴とする簀の子形床マット。
【請求項5】 請求項4に記載の簀の子形床マットにおいて、連結帯材のスナップ係合部の上向き突入部は上下方向の割目によって収縮できる茸形の釦であり、棧部材の底壁の孔のスナップ係合部は上記茸形の釦の傘の下に抑えられる孔の縁であることを特徴とする簀の子形マット。
【請求項6】 請求項4と5のどれか1項に記載の簀の子形マットにおいて、連結帯材は棧部材の左右の各側壁の外面に沿って弾性的に接触して立つ起立片を備えていることを特徴とする簀の子形床マット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の入口の床に敷いたり、その床に設けた浅い窪みの中に嵌め入れ、建物に入る人の履物の裏に付着する泥、水、砂埃などを取り除いて床や窪みの中に落としたり、プールサイド、ベランダ、浴室などの床にに置き、水などを床に落とし、床を掃除するために撤去したり、或いは格納、運搬などの際には渦状に巻き取ることができる巻取り可能な簀の子形床マットに関する。
【0002】
【従来の技術】本特許出願人は、特願2001−32135号、同32136号によって左右の両側壁に背中合わせのC形断面の凹溝を有する第1部材としての棧部材と、上記2つの棧部材の相対向した側壁にある凹溝にスライドして回動可能に嵌合する係合凸部を両側に有する第2部材としての板状連結部材と、上記棧部材の両側壁にある凹溝の内部に両端部からねじ込み、上記連結部材の係合凸部が棧部材の両側壁にある凹溝の各端部から脱出するのを阻止し、且つ第1部材と第2部材とを回動可能に組立てる抜け止め部材としてのビスと、上記ビスにより第1部材の両端の端面に固定される端面板とからなる箕の子形床マットを提案した。
【0003】上記棧部材、連結部材はアルミニウムやプラスチックの押出し成形法で長尺に成形し、必要な長さに切断して製造し、連結部材の両側にある係合凸部を二本の桟材の相対向した側壁にあるC形断面の凹溝に一端から挿入する。この場合、桟部材と連結部材とを回動可能にするため、凹溝の開放部の開放角度は60〜90°になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そうすると、凹溝の一端又は他端から連結部材の係合凸部が抜け出ないように凹溝の各端部を塞ぐためビスをねじ込むことが必要で、1つの棧部材に対して4本宛のビスをねじ込まねばならず、非常に手数がかかる。更に、棧部材と連結部材とはほぼ同じ長さなので、押出し成形する材料の使用量が多く、このため製品の重量も大で、コストが嵩むと共に、取扱いも不便である。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、ビスを使用することなく組立てができ、しかも材料の使用量を少なくして軽量で、取扱いも容易になるように改良したのであって、請求項1の簀の子形床マットは左右の側壁を有し、所定の間隔を保って平行に配列される複数の角形の棧部材と、上記棧部材の平行な列の下を横切って配置され、上面には上記各棧部材の左右の各側壁に弾性的に接触して立つ一対宛の起立片を間隔を保って有する可撓な連結帯材とからなり、上記棧部材の左右の各側壁と連結帯材の起立片との間に弾性的に噛合うスナップ係合部を設けたことを特徴とする。この場合、棧部材の左右の側壁の外面に一連の横溝を設け、スナップ係合部は上記左右の側壁の外面の一連の横溝と上記左右の側壁の外面に沿って立つ連結帯材の起立片との間に設けることが好ましい。請求項3の簀の子形床マットは、左右の側壁を有し、所定の間隔を保って平行に配列される複数の角形の棧部材と、上記棧部材の平行な列の下を横切って配置され、上面には上記各棧部材の左右の各側壁に弾性的に接触して立つ一対宛の起立片を間隔を保って有する可撓な連結帯材とからなり、棧部材の左右の各側壁は下端の内側に相対向して短く上に折り返す折返し片を有し、連結帯材は一対宛の起立片の内側に上記折り返し片の内面に沿って立つ一対宛の補助起立片を有し、スナップ係合部を棧部材の左右の側壁の上向きの折り返し片と連結帯材の補助起立片との間に設けたことを特徴とする。又請求項4の簀の子形形成マットは、左右の側壁と底壁とを有し、所定の間隔を保って平行に配列される複数の中空な棧部材と、上記棧部材の平行な列の下を横切って配置される連結帯材とからなり、棧部材の底壁に設けられた孔と、連結帯材の上面に設けられて上記孔に突入する上向き突入部との間に弾性的に噛合うスナップ係合部を設けたことを特徴とする。この場合連結帯材のスナップ係合部の上向き突入部は上下方向の割目によって収縮できる茸形の釦であり、棧部材の底壁の孔のスナップ係合部は上記茸形の釦の傘の下に抑えられる孔の縁であることが好ましい。更に、連結帯材は棧部材の左右の各側壁の外面に沿って弾性的に接触して立つズレ止め片を備えていることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】図示の各実施例において、10は左右の側壁11、11を有し、所定の間隔を保って平行に配列される角形の棧部材で、棧部材はアルミニウム、真ちゅうなどの金属やプラスチックから長尺に押出し成形し、所要の長さに切断して製造する。この棧部材10の幅、高さは任意であるが、例えば幅は30〜60mm程度、高さは10〜30mm程度である。
【0007】30は上記棧部材10の平行な列の下を横切って配置され、上面に棧部材を5〜10mm程度の間隔を保って取付けるため、上記棧部材の左右の側壁11、11に接触して短く立つ一対宛の相対向した起立片32、32を上面に所定の間隔で有する可撓な連結帯材で、連結帯材は弾性を有するプラスチック、例えばナイロンから幅10〜20mm、長さ40〜50cm、厚さ3〜5mm程度に射出成形で製造する。棧部材を平行に配列した床マットの幅が連結帯材の長さよりも長いときは、複数本の連結帯材を一連につないで対応するために、連結帯材の一端には例えば図3Cに示した凸部31a、他端には上記凸部31aを弾力的に受入れる凹部31bとからなる連結部31を設けておく。連結部31の構造は必ずしも上記凸部31a、凹部31bに限定されず、複数本の連結帯材を一連に連結できるものであればよい。
【0008】図1、図2は請求項1、2の実施例であって、棧部材は左右の側壁11、11に一連の横溝12を背中合わせに有し、この横溝と、連結帯材の相対向した一対宛の起立片32、32との間に弾性的に噛合うスナップ係合部20を設ける。スナップ係合させるた、図1では棧部材の左右の側壁の横溝12は背中合わせのJ字形断面形状で、下端の外側にある上向きの短い突出片13で下方の一部が塞がれている。これに対して、連結帯材30の一対宛の起立片32、32は上部に相対向して内向きに曲がった爪33を備えている。
【0009】従って、連結帯材30の一対宛の起立片32、32の間に上から棧部材10を押し込むと、側壁11、11で起立片32,32は一旦外向きに反るが、棧部材の上向きの突出片13が起立片32、32の爪33を下に通過しようとするとき、起立片32、32は弾性復元し、爪33は上向きの短い突出片13の上からJ字形断面形状の横溝12の内部に突入してスナップ係合する。そして、このとき棧部材10の下端(底壁14)は連結帯材30の上面に接触する。
【0010】勿論、このように一本宛の棧部材10を、棧部材を横切って配列した前後複数本の連結帯材30にある各一対宛の起立片32、32の間に上から押し込まないで、連結帯材にある一対宛の起立片32、32の間に棧部材10を、横溝12が爪33、33を受入れるようにスライドして嵌めてもよい。
【0011】いずれにしても、図1の実施例は棧部材の両側壁11にある背中合わせのJ形断面形状の横溝12と、連結帯材にあり、その各側壁に弾性的に接触する一対の起立片32、32に設けた逆J形の爪33とをスナップ係合させて結合するので、転結帯材30は棧部材10の列の下を長手方向に複数本しか横切っていないが、その組立て強度は充分に高く、図1(C)に示したように、棧部材の上面を外にして渦状に巻き取ることができる。
【0012】図2の実施例では、棧部材10は両側壁11、11に入口が狭いC形断面の横溝12、12を背中合せに有する。これに対して、連結帯材の一対宛の起立片32、32は上記C形断面の横溝12中に逆抜け困難に嵌まり込む相対向した矢尻形の突起34、34を有する。つまり、この実施例では横溝12と起立片32の矢尻形の突起34がスナップ係合部20になる。入口の狭い横溝12中に入り易くするため、突起34には一連の中空部34′を設けてもよい。この実施例の場合は、相対向した矢尻形の突起34、34を棧部材の両側壁にある横溝12中に端部からスライドして挿入し、複数本の連結帯材30を平行な配列の棧部材の前後や、中間の下を横切って位置させればよい。
【0013】図3は請求項3の実施例であって、棧部材の各側壁11は下端の内側に相対向して短く上に折返す一対の折返し片15を有し、連結帯材30は一対の起立辺2、32の内側に上記折返し片15の内側に沿って短く立つ一対の補助起立片35、を有し、補助起立片35は上記折返し片15の上端と係合する外向きの爪36を備えている。この実施例では折返し片15と外向きの爪36を有する補助起立片35がスナップ係合部20になる。従って、連結帯材の一対の起立片32、32の間に棧部材10を押し込むと、棧部材10の一対の折返し片15、15は一対の補助起立片を内向きに撓めながら降下し、折返し片15が補助起立片35を下に通過したとき、補助起立片は直立状態に復元し、補助起立片35の上端の外向きの爪30は折返し片12の上端とスナップ係合する。
【0014】こうして、多数本の棧部材10の平行な列を、その列の下を前後、必要ならば中間でも横切る一連の複数の連結帯材30によって所要の大きさの床マット(図1A)に組立てることができる。この場合、各棧部材の側壁11、11の外面に接触して立つ 一対の起立片32、32は棧部材が斜めにズレ動くのを止めるズレ止め片の役目を果たす。
【0015】図1、図2の棧部材10は両側壁11、11の下端間を連結する底壁14を一体に有するが、この底壁は省略してもよい。
【0016】図4は請求項4、5、6の実施例であって、棧部材10は左右の側壁11、11の下端間を連結する底壁14を有し、底壁14には連結帯材30の上を横切る前後複数の位置に孔16が開設されている。孔の形状は一定であればよいが、図面では円孔が示されている。
【0017】連結帯材30には、棧部材10の下を横切り、所定の間隔を保って複数本の棧部材の平行な列を固定するため、棧部材の底壁にある孔16に突入する複数本の上向き突入部37が所定の間隔を保って一体に設けてあり、棧部材の底壁14の孔16と、連結帯材の上向き突入部37との間にスナップ係合部20が形成してある。
【0018】上向き突入部37は、図示の実施例では上下方向の十文字形の割れ目38によって収縮可能な茸形の丸い釦であり、棧部材の底壁の孔16に傘39をすぼめて突入し、孔16を上に突き抜けると傘は優先して開き、傘の周縁部下面は孔16の縁を連結帯材の上面上に抑えられる。従って、棧部材の底壁の孔16を連結帯材の上面から突出する上向き突入部37に向かって押し込むことにより、手際よく棧部材10を、その下を横切る連結帯材30に対して固定できる。
【0019】連結帯材の上面には、図示の如く上向き突入部37で固定される棧部材の両側壁11、11に弾力的に接触する一対宛の起立片32、32を同様に設け、棧部材の底壁の孔16を上向き突入部37に押し込むとき、及び孔16を上向き突入部37に押し込んだ後も、棧部材を連結帯材に対して直交させ、斜めにずれ動くのを防止することが好ましい。
【0020】棧部材の底壁の孔16の形状は任意であり、連結帯材の上向き突入部37はその孔に突入して棧部材を連結帯材上にスナップ係合して固定できるものであればよい。
【0021】各図中、17は靴底に付着する水、泥、砂などの汚れを取り除くため棧部材10の上面に設けた靴裏掃除部であり、これは図1に示したように棧部材の上壁に一体に凹凸条として形成してもよいし、図2から4に示したように棧部材の上壁の両側縁に沿い逆L字形の相対した保持片18、18を一体に設け、棧部材の上壁の上面と、両保持片18、18との間にブラシを有する部材や、ゴム、スポンジ質の靴裏拭い材19などをスライドして取付けるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】この発明では、棧部材の平行な列をその下を直交して横切る連結帯材により組立てて床マットにしたので、連結帯材を使用する分、材料の使用量が少なく、且つ軽量な製品ができる。そして、棧部材の上面で靴裏から除去された水、泥、砂などの汚れは棧部材の隣接間隔から床や、底に設けた凹部の底に効率よく落下するので、棧部材の上に汚れが残ることが少ない。
【出願人】 【識別番号】501045054
【氏名又は名称】株式会社マッティージャパン
【出願日】 平成14年3月4日(2002.3.4)
【代理人】 【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三 (外2名)
【公開番号】 特開2003−250711(P2003−250711A)
【公開日】 平成15年9月9日(2003.9.9)
【出願番号】 特願2002−57555(P2002−57555)