| 【発明の名称】 |
吐水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 真人 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内
【氏名】清藤 義弘 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東陶機器株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】散水部から吐出する湯水を断続させ、脈動状に吐出させる吐水装置において、軸方向に複数の吐水口を備えたスリムで安価な吐水装置を提供することを目的としている。
【解決手段】散水部から吐出する湯水を断続させ、脈動状に吐出させる吐水装置において、散水部に、湯水供給口を設け、この湯水供給口から供給される湯水の流れによって軸に対して回転する羽根車を備えるとともに、散水部の軸方向に脈動吐水口を複数配置してなり、さらに、散水部には、前記羽根車の回転に連動し、これら脈動吐水口のうち少なくともいずれか1つをかわるがわる通水状態とし他の脈動吐水口を塞いで止水状態とする水切部材を備えたことを特徴とする吐水装置とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 散水部から吐出する湯水を断続させ、脈動状に吐出させる吐水装置において、散水部に、湯水供給口を設け、この湯水供給口から供給される湯水の流れによって軸に対して回転する羽根車を備えるとともに、散水部の軸方向に脈動吐水口を複数配置してなり、さらに、散水部には、前記羽根車の回転に連動し、これら脈動吐水口のうち少なくともいずれか1つをかわるがわる通水状態とし他の脈動吐水口を塞いで止水状態とする水切部材を備えたことを特徴とする吐水装置。 【請求項2】 散水部に湯水供給口を設けるとともに、散水部の軸方向に脈動吐水口を複数配置してなり、かつ、この散水部内に湯水供給口から脈動吐水口へ湯水を導く円筒状の水切部材を備え、この水切部材には、羽根車を一体的に備えるとともに、水切部材の側面には、散水部の各脈動吐水口に連通する通水穴を形成し、湯水の流れによって軸を中心に羽根車を回転させることで水切部材を回転させ、通水穴を断続的に各脈動吐水口に連通して、散水部から吐出する湯水を断続させ脈動状に吐出させることを特徴とする吐水装置。 【請求項3】 前記羽根車は、水切部材の上流側端部に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の吐水装置。 【請求項4】 前記水切部材と散水部との間に内筒を設け、かつ、前記湯水供給口を接手に形成して、この接手に対して散水部と内筒とが一体的に回転するように設け、かつ、内筒に、湯水供給口から内筒の内部に湯水を供給する通水穴を形成し、かつ、内筒の内部に設けた水切部材を経由して脈動吐水口に湯水を供給する脈動吐水流路とを形成するとともに、さらに、前記散水部の側面には、脈動吐水口から回転方向に所定角度ずらしてスプレー吐水口を形成し、かつ、内筒の側面にこのスプレー吐水口に連通するスプレー吐水流路を形成し、このスプレー吐水流路に連通するスプレー流入路を、前記内筒の通水穴と回転方向に前記所定角度ずらして形成し、散水部を所定角度回転することで湯水供給口からの湯水の供給を内筒の通水穴かスプレー流入路かのいずれか一方に行なうことで、脈動吐水とスプレー吐水とを選択可能としたことを特徴とする請求項2または3に記載の吐水装置。 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の吐水装置を備えたシャワーノズル。 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の吐水装置を備えたシャワーバー。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、湯水を断続させ、脈動状に吐出させる吐水装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、図19に見られるように供給された湯水を羽根車によって湯水を断続させ、脈動状の吐水を複数の回転方向の吐水口より吐出する機構を備えた吐水装置(特開平08−38949参照)が、脈動吐水するマッサージシャワーとして知られている。これは、羽根車の回転に伴ない断続された湯水が、羽根車の径とほぼ同径範囲に複数配置された吐水口から吐水される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような断続させ、脈動状に吐出させる湯水を長手方向の広域に吐水するボディシャワーとして利用するためには、羽根車の回転軸方向に吐水を行なう構成となっているため、羽根車の径を大きくして吐水領域を広げる必要がある。その結果、外観形状は、長手方向だけでなく、幅方向にも大きくなり、外観性を損ねてしまうのである。また、このような機構を備えたシャワーノズルを手に持ってシャワーを浴びるには、シャワーノズル先端部が羽根車の径に合わせて大きくなるため重たくなり、使用勝手が悪く快適性を損ねてしまいかねない。そして、このような吐水装置において吐水形態を切り替える機構を備える場合には、吐水切替機構をシャワーノズル先端部に設ける必要があるため、外観形状が一層大きくさらに重たくなってしまうという問題がある。 【0004】また、羽根車の径を大きくせずに長手方向に吐水領域を広げるために、図20に示す通り、羽根車をここに備えた吐水口を長手方向に複数配置することで対応することができる。しかしながら、吐水口毎に羽根車を設ける必要があるため、部品点数も増え、コストが高くなってしまうという問題点があった。そして、このような吐水装置において吐水形態を切り替える機構を備える場合には、それぞれの吐水口毎に吐水切替機構を設ける必要があり、コストが大幅に高くなってしまうという問題点もあった。さらに、吐水切替機構が吐水口毎に独立して設ける必要があるため複数の吐水口からの吐水を同時に切り替えることができないといった問題もあった。 【0005】本発明の目的は、散水部から吐出する湯水を断続させ、脈動状に吐出させる吐水装置において、軸方向に複数の吐水口を備えたスリムで安価な吐水装置を提供することにある。さらに、他の目的として吐水形態を容易に切り替えることのできる吐水装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段および作用・効果】上記目的を達成するためになされた請求項1の吐水装置は、散水部から吐出する湯水を断続させ、脈動状に吐出させる吐水装置において、散水部に、湯水供給口を設け、この湯水供給口から供給される湯水の流れによって軸に対して回転する羽根車を備えるとともに、散水部の軸方向に脈動吐水口を複数配置してなり、さらに、散水部には、前記羽根車の回転に連動し、これら脈動吐水口のうち少なくともいずれか1つをかわるがわる通水状態とし他の脈動吐水口を塞いで止水状態とする水切部材を備えたことを特徴とする吐水装置とした。 【0007】このような構成としたことで、羽根車の回転方向とは無関係に軸方向に脈動吐水口を複数配置することができる。したがって、羽根車の径を大きくする必要もなく、また少なくとも1つの羽根車が水切部材に連動すれば、脈動吐水口から脈動吐水を得ることができる。そのため、散水部の形状をスリムとすることができ、また部品点数も抑えることができるので安価な吐水装置を提供することができる。 【0008】請求項2は、散水部に湯水供給口を設けるとともに、散水部の軸方向に脈動吐水口を複数配置してなり、かつ、この散水部内に湯水供給口から脈動吐水口へ湯水を導く円筒状の水切部材を備え、この水切部材には、羽根車を一体的に備えるとともに、水切部材の側面には、散水部の各脈動吐水口に連通する通水穴を形成し、湯水の流れによって軸を中心に羽根車を回転させることで水切部材を回転させ、通水穴を断続的に各脈動吐水口に連通して、散水部から吐出する湯水を断続させ脈動状に吐出させることを特徴とする吐水装置とした。 【0009】このような構成としたことで、羽根車と連動した1つの水切部材を回転させることにより、湯水を断続させ、複数の吐水口より脈動状の吐水することができる。つまり、水切部材の側面に通水穴を形成することで、羽根車の径を大きくする必要なく、軸方向に脈動吐水口を設置でき、コンパクトに構成することができる。また、複数の羽根車が不要となるため、部品点数が少なくなり安価に提供できる。 【0010】請求項3は、前記羽根車は、水切部材の上流側端部に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の吐水装置とした。 【0011】これにより、水切部材に供給される湯水は必ず羽根車を通過して、回転力を発生させて水切部材に伝達することができる。また、水切部材の端部に羽根車を形成しているため、成形性や組立性を向上させることができる。 【0012】請求項4は、前記水切部材と散水部との間に内筒を設け、かつ、前記湯水供給口を接手に形成して、この接手に対して散水部と内筒が一体的に回転するように設け、かつ、内筒に、湯水供給口から内筒の内部に湯水を供給する通水穴を形成し、かつ、内筒の内部に設けた水切部材を経由して脈動吐水口に湯水を供給する脈動吐水流路とを形成するとともに、さらに、前記散水部の側面には、脈動吐水口から回転方向に所定角度ずらしてスプレー吐水口を形成し、かつ、内筒の側面にこのスプレー吐水口に連通するスプレー吐水流路を形成し、このスプレー吐水流路に連通するスプレー流入路を、前記内筒の通水穴と回転方向に前記所定角度ずらして形成し、散水部を所定角度回転することで湯水供給口からの湯水の供給を内筒の通水穴かスプレー流入路かのいずれか一方に行なうことで、脈動吐水とスプレー吐水とを選択可能としたことを特徴とする請求項2または3に記載の吐水装置とした。 【0013】これにより、複数の異なる吐水形態を簡単な操作で得ることができる。また、複数の吐水口に対してそれぞれに切替構造をもつ必要がないため、コンパクトかつローコストに提供できる。 【0014】請求項5は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の吐水装置を備えたシャワーノズルとした。 【0015】これにより、スリムなシャワーノズルを手にして、好きな箇所にいままでにない脈動吐水を行なうことができる。さらに、複数の異なる散水形態の吐水を容易に選択して行なうことができる。 【0016】請求項6は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の吐水装置を備えたシャワーバーとした。 【0017】これにより、このシャワーバーを用いて、身体の広範囲に亘って脈動吐水を簡単に行なうことができる。さらに、複数の異なる散水形態の吐水を容易に選択して行なうことができる。したがって、このシャワーバーを用いることでいままでにないシャワー感を得ることができる。特に、この吐水装置を円筒形状とすることができるため、従来のようにシャワーバーから吐水口を複数膨出させずに、シャワーバーと略同径の吐水装置としてシャワーバーに組み込むことができる。 【0018】 【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。 【0019】本発明の吐水装置Aは、筒状の散水部6の周方向に異なる吐水形態の吐水口を複数配置している。なお、各吐水口は散水部6の軸方向(長手方向)に延設することが好ましく、このように吐水口を設けることで、吐水する範囲を広くすることができる。また、この散水部6には、各吐水口へ連通する通水口をそれぞれ形成するとともに、さらに、散水部6に、接手2と一体的に設けた流路切替部材4を周方向に回転自在に備えている。そして、この流路切替部材4に対して散水部6を周方向に回転させることで、散水部6に形成したいずれか1つの通水口を選択してその通水口に連通する吐水口を通水状態とすることができるように構成されている。以下の具体的な実施の形態では、吐水口として脈動吐水口とスプレー吐水口の2つを配置した場合であり、通水口として内筒6に形成した通水穴B19とスプレー流入路21とした場合を用いて説明する。そして、この通水穴B19が内筒6の内側を経由させ、スプレー流入路21が内筒6の外側を経由させてそれらに連通する吐水口へ通水可能としている。また、内筒6は外形内形とも略円筒状となっている。なお、別体の内筒6を用いて2経路の通水路を形成したが、この内筒6を散水部6と一体成形してもよい。 【0020】さらに、この吐水装置Aの一方の吐水形態として脈動吐水を行なうことができるようにしている。つまり、内筒6に収納する機能部として、水切部材16と羽根車14を主構成とした脈動吐水機能部を備えている。そして、この機能部を内筒6に収納することで、散水部6から吐出する湯水を断続させ、脈動状に吐出させることができる。この水切部材16は、通水される湯水により羽根車14が回転運動を生じ、この回転運動に連動して、散水部6の軸方向に複数配置した脈動吐水口7のうち少なくともいずれか1つをかわるがわる通水状態として、他の脈動吐水口7を塞ぐように可動するのである。 【0021】この吐水装置Aの一実施の形態を図に基づき具体的に説明する。図1は本発明の実施例を示す吐水装置Aの脈動吐水側の外観図、図2は本発明の実施例を示す吐水装置Aのスプレー吐水側の外観図、図3は脈動吐水の場合の吐水装置Aの断面図、図4はスプレー吐水の場合の吐水装置Aの断面図、図5は流路切替部材4の底面図、図6は流路切替部材4の断面図(図5のA−A断面図)、図7は内筒9の底面図および部分側面図、図8は内筒9の断面図(図7のA−A断面図)、図9は水切部材16の側面図、図10乃至図13は水切部材16の断面図、図14は流路切替え時の通水口Aと通水口Bの関係図、図17は本発明の吐水装置Aを用いたシャワーノズル30、図18は本発明の吐水装置Aをシャワーバー33に組み込んだ使用状態図を示す。 【0022】なお、ここでいう脈動吐水とは、吐水時において、止水・吐水を連続して交互に繰返すことにより断続した吐水のことを言う。また、スプレー吐水とは、吐水時において、脈動吐水のように断続した吐水ではなく、常に吐水状態を維持した吐水のことを言う。 【0023】図1および図2に示すように、吐水装置Aの散水部6の端部には、湯水供給口1を設けた流路切替部材4を備えている。吐水装置Aの散水部6の側面には、脈動吐水を行なう脈動吐水口7と、スプレー吐水を行なうスプレー吐水口8を、それぞれ軸方向に複数備えている。図3には、図1の脈動吐水を行なう場合の断面図を示している。湯水供給口1を設けた流路切替部材4は、接手2を備えており、この接手2に流路切替部材4をパッキン3により水密された状態で嵌装されており、バネ5により、常時湯水の供給方向(内筒9側の方向)に付勢されている。そして、この流路切替部材4の接手2と散水部6の内側とが回動自在に接合されており、この回転部である接手2の側面全周に凹部を形成してパッキン3を埋設している。このパッキン3は、水密性を保つとともに、散水部6の回転時に抵抗となる。 【0024】散水部6内は、内筒9が嵌装され、Oリング10により、脈動吐水流路11とスプレー吐水流路12とが水密されている。そして、この脈動吐水流路11とスプレー吐水流路12とがそれぞれ脈動吐水口7とスプレー吐水口8とに連通されている。 【0025】内筒9の内部には、軸13に水切部材16が羽根車14と固定部材15とで挟み込むように固定されて構成されている。この水切部材16と羽根車14とは一体的に形成され、さらに散水部6や内筒9と独立して設けられて、内筒9と塞蓋17との間で回動可能に嵌装されている。また、散水部6自体も塞蓋17により螺着され、内筒9と連動して接手2に対して回動可能に取り付けられている。なお、図中の左下の一点鎖線で囲った断面部分は、他の断面部分から90度回転させた部分の断面図を示している。 【0026】図3に示すように、脈動吐水側に切り替えた状態では、湯水が接手2の湯水供給口1を通って供給されると、流路切替部材4の通水穴A18と連通した内筒9の通水穴B19より羽根車14を抜けて内筒9内に供給される。この際、湯水の通水により、羽根車14が回転し、羽根車14と連動した水切部材16を回転させる。図示するように、羽根車14を水切部材の上流側の端部に形成することが好ましい。これにより、通水される湯水は必ず羽根車14を経由することになり、羽根車14の回転する駆動力となる。 【0027】水切部材16には、内筒9の脈動吐水流路11と連通するように通水穴C20が具備されており、湯水は内筒9内から通水穴C20を経由して脈動吐水流路11を通って脈動吐水口7より吐出される。この際、羽根車14が回転するため、これと連動する水切部材16も回転し、脈動吐水流路11(脈動吐水口7)のうち少なくともいずれか1つをかわるがわる通水状態とし他の脈動吐水流路11(脈動吐水口7)を通水穴C20の形成していない部分の水切部材16で塞いで止水状態とすることで、通水穴C20と脈動吐水流路11(脈動吐水口7)との連通が断続的となり、湯水が通水・止水を連続して交互に繰返して脈動吐水を得ることができる。このように、水切部材16の側面に通水穴C20を形成することで、羽根車14の径に関係なく通水穴C20を形成することができるため、羽根車14の径を大きくしたり、複数の羽根車14を使用せずにすみ、安価でスリムな吐水装置を提供することができる。 【0028】また、スプレー吐水に切り替えるため、散水部6を回転させると、散水部6と連動した内筒9の通水穴B19も回転し、通水穴A18との通水が遮断される。そして、図4に示すように、湯水は、通水穴A18から内筒9のスプレー流入路21を通り、内筒9の外側のスプレー吐水流路12に入り、スプレー吐水口8より吐出される。 【0029】次に、各構成部材について、図に基づき、説明する。流路切替部材4は、図5および図6に示すように、略円盤形状をしており、通水穴A18を2つ対向するように形成し、この通水穴A18に対して90度回転させた位置の下端側に突起部4Aを設けている。この突起部4Aは、図3および図4に示すように、接手2に嵌合している。また、側部にパッキン収納部3Aを形成し、また、内筒9側にこの流路切替4部材を水密状に押し当てるためのバネ5を収納する凹部4Bを設けている。 【0030】内筒9の底面は、図7に示すように、鍔部19Bとスプレー流入路21とを回転方向に90度ずらして形成している。そして、この鍔部19Bには、通水穴B19を2つ対向して設けている。さらに、この通水穴B19の外周には、パッキンを収納するパッキン収納部19Aが形成されている。また、図8に示すように、内筒9の側面に、軸方向に凸部11Aが複数形成されており、この凸部11Aに脈動吐水流路11を形成している。そして、この脈動吐水流路11の外周には、内筒9と水密状に保つためのOリング収納凹部11Bが形成されている。なお、この凸部11Aと対向する側の側面にも同様の凸部11Cを形成している。図3、4に示すように、この内筒9は、散水部6と一体的に形成しているため、散水部6を90度回転させることで、内筒9も90度回転し、内筒9の底面に形成した通水穴B19とスプレー流入路21のいずれかを選択して通水する。これによって、上述したように、脈動吐水とスプレー吐水とを選択可能としている。 【0031】なお、この流路切替部材4に対して散水部6は、湯水供給口1が少なくともいずれか1つの通水口B19と常に通水状態を保ちながら回転するように構成されている。たとえば、好ましい形態としては、流路切替部材4に湯水供給口1に連通する通水口A18を通水口B19の端部に隣接して設ける。さらに、この散水部6に設けた通水口B19のうち、散水部6の回転方向に対して隣り合う通水口B19同士の間隔が、通水口A18よりも小さくする。そして、図14に示すように、通水口A18が切替え回転時に隣り合う通水口B19の両方に重なり合うようにすることである。 【0032】また、散水部6には異なる吐水形態の吐水口7,8を所定角度(90度)ずらして形成しているため、所定角度回転を確実に回転し吐水形態を切り替えたことを認識できるようにすることが好ましい。たとえば、好ましい形態としては、図14に示すように、散水部6と流路切替部材4に、散水部6の回転方向に所定角度(90度)ずらして当接するストッパ部35を設けておくことが好ましい。 【0033】図9には水切部材16を示している。内筒9内に挿入し回転可能なように筒形状としている。また、図10乃至図13に示すように、側部に通水穴C20を60度ずつずらして3つ形成している。なお、各通水穴C20の回転方向にずらす角度は、脈動吐水の形態に応じて設定すればよく、また通水穴C20の数も脈動吐水口7の数に合わせて設定すればよい。ただし、各通水穴C20の端部同士が回転方向に対して隙間なく向かい合うかもしくは重なり合うようにして常にどこかの脈動吐水口7から吐水されている状態を確保する必要がある。つまり、羽根車14を水流によって回転させて脈動吐水を行なっており、常に羽根車14を回転させなければならないためである。もしくは、羽根車14を常に回転させるために、脈動吐水口7とは別に常に吐水をする連続吐水口(図示せず)を羽根車14の下流に設けておいてもよい。この場合は、羽根車14の上流側に水切部材16(脈動吐水口7)を形成することが可能となる。また、図では、通水穴C20は各脈動吐水口7に対応する数だけ水切部材16の側面に設けたが、通水穴C20を1つ水切り部材16の側面に螺旋状に形成させてかわるがわる脈動吐水口7を塞ぐようにしてもよい。 【0034】なお、水切部材16は、羽根車14の回転に連動して可動すればよい。そのため、水切部材16は、羽根車14と、一体成形してもよく、また、別体として形成してもよい。ただし、散水部6への組立て性を考慮した場合、水切部材16は羽根車14と一体的(一体も含む)に形成しておくことが好ましい。 【0035】図14は、流路切替え時における通水口A18と、通水口B19またはスプレー流入路21との通水関係、および、ストッパ部35の位置関係を示している。図14(A)は、内筒9内に通水して、脈動吐水を行なう場合を示す。この状態では、通水口A18と通水口B19とが重なり合っている。そして、このときストッパ部35も、内筒9に形成した鍔部19Bの一側面に当接している。図14(B)は、吐水形態を切り替える途中状態を示している。このとき、通水口A18は、通水口B19ともスプレー流入路21とも重なり合った状態を形成している。図14(C)は、内筒9の外側に通水して、スプレー吐水を行なう状態を示す。この状態では、通水口A18とスプレー流入路21とが重なり合っている。そして、このときストッパ部35も、内筒9に形成した鍔部19Bの他側面に当接している。 【0036】なお、上述した実施例では、図15(A)に示すように、湯水供給口1を羽根車14の軸方向に設けているが、図15(B)に示すように、湯水供給口1を羽根車14の軸方向に対して垂直方向に設けてもよい。図15(B)は、後述するシャワーバー33タイプに好適である。 【0037】次に、他の実施の形態を図16に基づいて説明する。なお、図3、4等で示した第1の実施の形態と同じ部分は省略し、脈動吐水に関する他の実施の形態を示している。図16に示すように、散水部6の下端に湯水供給口1が形成されている。そして、湯水は、この湯水供給口1から湯水が羽根車14を経由して散水部6内に流れる。羽根車14は、湯水の通過に伴なって、回転するようになっている。そして、羽根車14の外周には、羽根車14の回転に伴なって水切部材16に当接する箇所が上下するカム14Aが形成している。また、水切部材16の反対側には、ばねなどの付勢手段36が設けられており、水切り部材16を羽根車14側に押すように付勢されている。図16(A)は、カム14Aの当接部が下端に位置し、付勢手段36によって付勢されて、水切部材16が最下端に位置している場合を示している。図16(B)は、カム14Aの当接部が上端に位置し、水切部材16が最上端に位置している場合を示している。この実施の形態では、羽根車14の回転運動を上下運動に変換して、水切部材16に伝達している。そして、水切部材16が上下運動することにより、水切部材16に設けた脈動吐水流路11が散水部に設けた脈動吐水口7に対して、重なり合ったり、ずれたりする。これにより、通水状態・止水状態を交互に繰り返し脈動吐水を得ることができる。 【0038】次に、この吐水装置Aの適用例を図に基づき説明する。図17は、この吐水装置Aをシャワーノズル30に適用した場合である。握手30Aの一端部にシャワーホース32を接続し、他端部に吐水装置Aの接手2を接続している。この握手30Aには、吐水装置Aへの通水・止水を切り替える通水操作部31を形成しており、この通水操作部31を押すことで、通水・止水を行なう。散水部6から吐水は、通水操作部31の配置された前方に向けて行われる。図では、脈動吐水口7が通水操作部31と同軸上に配置された状態を示しており、通水操作部31を押して通水状態とすると、脈動吐水口7から脈動吐水が得られる。また、スプレー吐水に切り替えたい場合は、散水部6を90度回転させて、スプレー吐水口8が通水操作部31と同軸上になるように配置する。この吐水装置Aは、円筒形状に形成することができるため、握手30Aも同様の円筒形状として、スリムなシャワーノズル30を形成することができる。 【0039】次に、この吐水装置Aを管材等で形成されたシャワーバー(手すりも含む)33に適用した場合を図18に示す。このシャワーバー33は取付部34により、浴室やシャワールーム等の壁に取付けられている。このシャワーバー33に上述した吐水装置Aが組み込まれており、前方に吐水口を配置することで、吐水状態を確保することができる。吐水形態を切り替えたい場合は、上述したように散水部6を90度回転させることで行なうことができる。図示するように、この吐水装置Aは、円筒形状に形成することができるので、シャワーバー33と同径として、シャワーバー33から膨出させずに組み込むことができる。なお、図示しないが、シャワーバー33自体を吐水装置Aへ湯水を供給する管として利用してもよいし、また、シャワーバー33内に吐水装置Aへ湯水を供給する管を挿通してもよい。 【0040】 【発明の効果】以上のような構成としたので、散水部から吐出する湯水を断続させ、脈動状に吐出させる吐水装置において、軸方向に複数の吐水口を備えたスリムで安価な吐水装置を提供することができる。さらに、吐水形態を容易に切り替えることのできる吐水装置を提供することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000010087 【氏名又は名称】東陶機器株式会社 【住所又は居所】福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号
|
| 【出願日】 |
平成14年2月6日(2002.2.6) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−225177(P2003−225177A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−29823(P2002−29823) |
|