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【発明の名称】 エプロン固定構造
【発明者】 【氏名】増田 裕貴
【住所又は居所】愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式会社イナックス内

【要約】 【課題】着脱が簡単に行なえるエプロン固定構造の提供を目的とする。

【解決手段】浴槽に固定された上エプロン10と、着脱自在な下エプロン15に分割され、下エプロン15の下端には、防水パン1から突起した堤防3を挟み込むための、短い浴槽側挟み込み片16と、長い洗い場側挟み込み片17が垂設され、下エプロン15の上部には、壁から突出した固定金具5に引っ掛ける引っ掛け片18が浴槽側へ突設されて、この引っ掛け片18は、浴槽側挟み込み片16を堤防3上に載せた状態で固定金具5の上方に配置され、下エプロン15を浴槽側へスライドさせて、浴槽側挟み込み片16が堤防3を越えた時に、下エプロン15の下動と同時に固定金具5に引っ掛かるように構成されており、一方の上エプロン10の底面には、下エプロン15の引っ掛け片18が通る貫通孔12aを有する垂下片12が設けられ、この垂下片12は、下エプロン15の引っ掛け片18が固定金具5に引っ掛かった時に、下エプロン15と固定金具5間に挟み込まれて固定されるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 防水パンの堤防上に立設されて浴槽の前面を覆うエプロンであって、エプロンの下端には、前記堤防を挟み込むための、短い浴槽側挟み込み片と、長い洗い場側挟み込み片が垂設されているとともに、エプロン上部には、壁から突出した固定金具に引っ掛ける引っ掛け片が浴槽側へ突設されてなり、該引っ掛け片は、前記浴槽側挟み込み片を前記堤防上に載せた状態で前記固定金具の上方に配置されるとともに、エプロンを浴槽側へスライドさせて浴槽側挟み込み片が堤防を越えた時に、エプロンの下動と同時に固定金具に引っ掛かるように構成されていることを特徴とするエプロン固定構造。
【請求項2】 浴槽に固定された上エプロンと、着脱自在な下エプロンに分割されたエプロンにおいて、前記下エプロンの下端には、防水パンから突起した堤防を挟み込むための、短い浴槽側挟み込み片と、長い洗い場側挟み込み片が垂設され、下エプロンの上部には、壁から突出した固定金具に引っ掛ける引っ掛け片が浴槽側へ突設されて、該引っ掛け片は、前記浴槽側挟み込み片を前記堤防上に載せた状態で前記固定金具の上方に配置され、下エプロンを浴槽側へスライドさせて浴槽側挟み込み片が堤防を越えた時に、下エプロンの下動と同時に固定金具に引っ掛かるように構成されているとともに、一方の前記上エプロンの底面には、前記下エプロンの引っ掛け片が通る貫通孔を有する垂下片が設けられ、該垂下片は、前記下エプロンの引っ掛け片が固定金具に引っ掛かった時に、下エプロンと固定金具間に挟み込まれて固定されるように構成されていることを特徴とするエプロン固定構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エプロンの固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、特開2000−262424号公報に開示されているように、エプロン下端のバネ性を有する固定クリップを、防水パンの堤防に引っ掛けて、エプロンを固定しており、このような構造では、エプロンを取り付ける際に、エプロンを正面から押し込まねばならず、相当の力を要するため、取り付けにくく、また取り外す際も、浴槽が持ち上がってしまって、作業性が悪いという問題点があった。また、特開2001−104185号公報に開示されているように、エプロン上部を浴槽フランジに差し込み、エプロンの下部を、防水パンの堤防に挟み込んで固定する構造では、浴槽フランジ下端から防水パン堤防上端までの距離より、エプロンの高さが大きくなくてはならず、エプロンの着脱の際に、浴槽が持ち上がって作業がし辛いという問題点があった。さらに、実公昭57−1832号公報に開示されているように、エプロンを上下に分割し、下エプロンをネジで止め付ける構造のものでは、取り付け,取り外しの作業性が悪く、着脱が困難であるという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、簡単に着脱が行なえるエプロンの固定構造を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、防水パンの堤防上に立設されて浴槽の前面を覆うエプロンであって、エプロンの下端には、前記堤防を挟み込むための、短い浴槽側挟み込み片と、長い洗い場側挟み込み片が垂設されているとともに、エプロン上部には、壁から突出した固定金具に引っ掛ける引っ掛け片が浴槽側へ突設されてなり、該引っ掛け片は、前記浴槽側挟み込み片を前記堤防上に載せた状態で前記固定金具の上方に配置されるとともに、エプロンを浴槽側へスライドさせて浴槽側挟み込み片が堤防を越えた時に、エプロンの下動と同時に固定金具に引っ掛かるように構成されていることである。また、第2の要旨は、浴槽に固定された上エプロンと、着脱自在な下エプロンに分割されたエプロンにおいて、前記下エプロンの下端には、防水パンから突起した堤防を挟み込むための、短い浴槽側挟み込み片と、長い洗い場側挟み込み片が垂設され、下エプロンの上部には、壁から突出した固定金具に引っ掛ける引っ掛け片が浴槽側へ突設されて、該引っ掛け片は、前記浴槽側挟み込み片を前記堤防上に載せた状態で前記固定金具の上方に配置され、下エプロンを浴槽側へスライドさせて浴槽側挟み込み片が堤防を越えた時に、下エプロンの下動と同時に固定金具に引っ掛かるように構成されているとともに、一方の前記上エプロンの底面には、前記下エプロンの引っ掛け片が通る貫通孔を有する垂下片が設けられ、該垂下片は、前記下エプロンの引っ掛け片が固定金具に引っ掛かった時に、下エプロンと固定金具間に挟み込まれて固定されるように構成されていることである。
【0004】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、浴室ユニットの平面構成図であり、また図2は、下エプロンの取り付け前の分解斜視図であり、また図3は、下エプロンを取り付けた状態の斜視構成図である。
【0005】図において、浴室ユニットは、防水パン1の外周に、パネルで構成される壁7,7を建て付けて構成され、防水パン1には、洗い場2と浴槽4を設置する浴槽設置面間に、上方へ立ち上げ状に堤防3が一体形成されており、この堤防3上に下エプロン15が取り付けられるものであり、本例では、エプロンは、上エプロン10と下エプロン15に分割されており、上エプロン10は浴槽4と一体で形成されたものとなっており、下エプロン15を着脱できるように構成されている。
【0006】浴槽4の長手方向の両端側には、壁7,7から突出させて予め固定金具5,5を固定しておく。即ち、固定金具5,5は、上エプロン10の下方奥側に、ビス6で壁7に固定されるものである。この固定金具5は、図4に拡大断面図で示すように、L字状に形成されており、壁7にビス6で固定される固定片5aから直角に突出して突出片5bが形成されている。
【0007】なお、図4に示すように、上エプロン10の底側には、浴槽4側へ僅かに傾斜した底面11が一体形成され、この底面11から垂下状に垂下片12が一体形成されており、この垂下片12の左右両側の上端側には、貫通孔12a,12aが形成されたものとなっており、この貫通孔12aの下方奥側に前記固定金具5の突出片5bが突出されるものであり、突出片5bの上方に貫通孔12aが位置するものである。
【0008】また、下エプロン15は箱状に形成されており、浴槽4を覆う前面15aの上端に、略水平に上面15bが一体形成され、前面15aの底側には略水平に底面15cが一体形成され、前面15aの左右両側端には浴槽4側へ折り曲げて側面15dが形成されている。また、底面15cから垂下状に、一対の挟み込み片16,17が一体形成されている。浴槽4側の浴槽側挟み込み片16は短く形成されており、一方の洗い場2側の洗い場側挟み込み片17は長い寸法に形成されて、この一対の挟み込み片16,17間で、防水パン1の堤防3を挟み込むことができるように設定されている。
【0009】また、下エプロン15の左右両側の上端部位には、浴槽4側へ略水平に突出して引っ掛け片18,18が設けられており、この引っ掛け片18は、前述した上エプロン10の貫通孔12a内に通すことができ、また、固定金具5の突出片5bに上方より落とし込み状に引っ掛けることができるように設定されている。なお、この引っ掛け片18は、図4のように、防水パンの堤防3上に浴槽側挟み込み片16を載せた状態で、固定金具5の上方の貫通孔12aに整合する位置に配置されるように設定されている。
【0010】図4の状態から、下エプロン15を浴槽4側へスライドさせてゆくと、浴槽側挟み込み片16が堤防3上を移動して、やがて堤防3を乗り越えた時に、下エプロンが下方へ落ち込み、これにより、浴槽側挟み込み片16と洗い場側挟み込み片17で堤防3を挟み込むと同時に、引っ掛け片18が固定金具5の突出片5bに引っ掛かって固定されるものである。なお、この時に、上エプロン10の垂下片12は、固定金具5の突出片5bと下エプロン15間に挟み込まれることとなり、これにより、上エプロン10の下端側も良好に固定されることとなる。
【0011】このように、堤防3上に、短い浴槽側挟み込み片16を載せて、下エプロン15を浴槽4側へスライドさせることにより、下エプロン15を堤防3と固定金具5に係止させて上エプロン10に対し固定することができ、下エプロン15の取り付けが極めて容易なものとなる。また、この下エプロン15を取り外す際には、洗い場側挟み込み片17の下端に手を掛けて、下エプロン15を上方へ持ち上げ、浴槽側挟み込み片16を堤防3上に載せれば、その状態で洗い場2側へスライドさせることにより、容易に取り外すことができるものであり、着脱作業が容易なものとなる。
【0012】なお、図5の取付状態では、堤防3の洗い場2側に、長い洗い場側挟み込み片17が当接して、良好に堤防3を隠蔽させ、スッキリとした取付状態が得られるとともに、洗い場2側から浴槽4側への水の侵入を良好に防ぐことができるものとなる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、防水パンの堤防上に立設されて浴槽の前面を覆うエプロンであって、エプロンの下端には、堤防を挟み込むための、短い浴槽側挟み込み片と、長い洗い場側挟み込み片が垂設されているとともに、エプロン上部には、壁から突出した固定金具に引っ掛ける引っ掛け片が浴槽側へ突設されてなり、引っ掛け片は、浴槽側挟み込み片を堤防上に載せた状態で固定金具の上方に配置されるとともに、エプロンを浴槽側へスライドさせて浴槽側挟み込み片が堤防を越えた時に、エプロンの下動と同時に固定金具に引っ掛かるように構成されていることにより、エプロン下端に垂設されている浴槽側挟み込み片を、防水パンの堤防上に載せて、浴槽側へスライドさせることにより、エプロンは、防水パンの堤防と固定金具に係止されて良好な固定状態が得られるものとなり、容易にエプロンを固定することができ、また、取り外しも容易に行なうことができるものとなる。
【0014】また、浴槽に固定された上エプロンと、着脱自在な下エプロンに分割されたエプロンにおいて、下エプロンの下端には、防水パンから突起した堤防を挟み込むための、短い浴槽側挟み込み片と、長い洗い場側挟み込み片が垂設され、下エプロンの上部には、壁から突出した固定金具に引っ掛ける引っ掛け片が浴槽側へ突設されて、引っ掛け片は、浴槽側挟み込み片を堤防上に載せた状態で固定金具の上方に配置され、下エプロンを浴槽側へスライドさせて浴槽側挟み込み片が堤防を越えた時に、下エプロンの下動と同時に固定金具に引っ掛かるように構成されているとともに、一方の上エプロンの底面には、下エプロンの引っ掛け片が通る貫通孔を有する垂下片が設けられ、垂下片は、下エプロンの引っ掛け片が固定金具に引っ掛かった時に、下エプロンと固定金具間に挟み込まれて固定されるように構成されていることにより、下エプロンのみを容易に着脱することができるものとなる。
【出願人】 【識別番号】000000479
【氏名又は名称】株式会社INAX
【住所又は居所】愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地
【出願日】 平成14年1月31日(2002.1.31)
【代理人】 【識別番号】100086520
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義久
【公開番号】 特開2003−225175(P2003−225175A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−24807(P2002−24807)