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【発明の名称】 入浴支援装置
【発明者】 【氏名】荻野 弘之
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】三木 匡
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】岡野 豊
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】岩本 龍志
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】阿久津 詠美
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】入浴時の事故予防のための支援を行うこと。

【解決手段】浴槽1の湯温と浴室の室温の差に基づいて給湯機2の浴室リモコン3や台所リモコン11から入浴事故に関するリスク情報を報知するようにしている。これによって、入浴者やその家族等に対して入浴事故予防のための支援と啓蒙が可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴槽の湯温を検出する湯温検出手段と、浴室の室温を検知する浴室温検出手段と、前記湯温検出手段から出力される湯温信号と前記浴室温検出手段から出力される浴室温信号との差を演算する温度差演算手段と、浴室または浴室外の少なくとも一方に設けられた報知手段と、前記温度差演算手段から出力される温度差信号に基づき入浴事故に関するリスク情報を報知するよう前記報知手段を制御する制御手段とを備えた入浴支援装置。
【請求項2】 温度差演算手段から出力される温度差信号に基づき入浴事故発生のリスク値を演算するリスク演算手段を有し、制御手段は前記リスク演算手段から出力されるリスク値を報知手段から報知させる請求項1記載の入浴支援装置。
【請求項3】 脱衣室または浴室に設置された人体検出手段を有し、前記人体検出手段から出力される人体検知信号に基づき制御手段が報知手段を制御する請求項1または2記載の入浴支援装置。
【請求項4】 浴槽への人の入槽を検出する入槽検出手段と、浴室に設けられた報知手段とを有し、前記入槽検出手段から出力される入槽信号に基づき半身浴を行うよう報知手段から報知する入浴支援装置。
【請求項5】 浴槽の水位を検出する水位検出手段と、浴室または浴室外の少なくとも一方に設けられた報知手段と、前記水位検出手段から出力される水位信号に基づき水位上昇が予め設定された設定水位以上の場合は半身浴が行われていないとして前記報知手段から報知する入浴支援装置。
【請求項6】 報知手段は給湯機の台所リモコンと浴室リモコンの少なくとも1つに配設された請求項1〜5のいずれか1項記載の入浴支援装置。
【請求項7】 報知手段は携帯型電話と兼用とした請求項1、2、3、5のいずれか1項記載の入浴支援装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入浴行為の支援を行う入浴支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の入浴支援装置としては、例えば、特開2001−272103公報に開示されているように、入浴者の動作の有無を浴室に配設された人体センサで検出し、一定時間動作が無いと外部へ報知するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の構成は、誤報を防止するためには一定時間毎に体を動かす必要があり、煩わしくて装置を使用しなくなるという課題があった。
【0004】本発明は、前記従来の課題を解決するもので、例えば入浴者やその家族等に対して安全な入浴環境を啓蒙するといった、事故予防のための支援を行う入浴支援装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決するために、本発明の入浴支援装置は、浴槽の湯温を検出する湯温検出手段と、浴室の室温を検知する浴室温検出手段と、前記湯温検出手段から出力される湯温信号と前記浴室温検出手段から出力される浴室温信号との差を演算する温度差演算手段と、浴室または浴室外の少なくとも一方に設けられた報知手段と、前記温度差演算手段から出力される温度差信号に基づき入浴事故に関するリスク情報を報知するよう前記報知手段を制御する制御手段とを備えたものである。これにより、浴槽の湯温と浴室の室温の差に基づいて入浴事故に関するリスク情報を報知するので、入浴者やその家族等に対して入浴事故予防のための支援と啓蒙が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、浴槽の湯温と浴室の室温の差に基づいて入浴事故に関するリスク情報を報知するので、入浴者やその家族等に対して入浴事故予防のための支援と啓蒙が可能となる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、浴槽の湯温と浴室の室温の差に基づき入浴事故発生のリスク値を演算して報知するので、入浴者やその家族等に対して入浴事故予防のためのより詳細な支援と啓蒙が可能となる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、脱衣室または浴室に設置された人体検出手段で入浴者を検知すると報知手段からリスク情報を報知するので、例えば、入浴者がこれから入浴を行なおうとした時に前記入浴者の家族が浴室外に設置された報知手段からリスク情報を確認することができるので、家族の安心感を向上することができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、浴槽への人の入槽を検出すると報知手段から半身浴を行うよう報知するもので、入浴事故のリスクが少ないといわれる半身浴を啓蒙することができるので、入浴者に対して入浴事故予防のための支援が可能となる。
【0010】請求項5に記載の発明は、水位検出手段から出力される水位の上昇が予め設定された設定水位以上の場合は半身浴が行われていないとして浴室内外の報知手段から報知するもので、入浴者に対して半身浴を徹底することができるので、入浴者に対して入浴事故予防のためのよりきめの細かい支援が可能となる。また、家族等が入浴者の半身浴を確認することができるので、安心感が向上する。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、報知手段が給湯機の台所リモコンと浴室リモコンの少なくとも1つに配設されたもので、給湯機の台所リモコンや浴室リモコンの付加機能を向上することができる。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項1〜3、5のいずれか1項に記載の発明において、報知手段は携帯型電話と兼用としたもので、例えば、入浴者が入浴する際に遠隔に居る家族が携帯型電話でリスク情報を確認できるので、家族が遠隔に居ても安心感が向上する。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0014】(実施例1)図1は、本発明の実施例1における入浴支援装置のブロック図を示すものである。図1において、1は浴槽、2は給湯機、3は給湯機2の浴室リモコン、4は浴室の室温を検出する浴室温検出手段、5は報知手段、6は人体検出手段、7は給湯機2の脱衣室リモコン、8は脱衣室の室温を検出する脱衣室温検出手段、9は報知手段、10は人体検出手段、11は給湯機2の台所リモコン、12は報知手段である。
【0015】13は湯温検出手段、14は水位検出手段で、浴槽への人の入槽を検出する入槽検出手段を兼用している。15は給湯機2の電装ユニット、16は湯温検出手段13から出力される湯温信号と浴室温検出手段4から出力される浴室温信号との差を演算する温度差演算手段、17は温度差演算手段16から出力される演算値に基づき入浴事故発生のリスク値を演算するリスク演算手段、18は制御手段、19は給湯機2の熱交換機、20は循環経路(図1中、太線で表示)を介して浴槽のお湯を循環するための循環ポンプ、21はインターネット等の通信網、22は電子メール受発信可能な携帯型電話、23は浴室暖房装置である。また、給湯機2と浴室リモコン3、脱衣室リモコン7、台所リモコン11、浴室暖房装置23とは有線または無線で通信可能となっている。
【0016】上記構成による作用を図2を基に説明する。図2は実施例1における入浴支援装置の動作を示すフローチャートである。図2より、まず、脱衣室または浴室に入浴者が入ってくるとステップST1で人体検出手段6または10により入浴者が検出される。すると、ステップST2で循環ポンプ20が一定時間作動し、浴槽1のお湯を循環経路に循環させる。そして、ステップST3で湯温検出手段が浴槽1のお湯の温度を検出する。
【0017】次にステップST4で浴室温検出手段4により浴室の室温が検出される。上記で検出された湯温信号と浴室温信号は給湯機2の電装ユニット15内の温度差演算手段16に入力され、ステップST5で湯温信号と浴室温信号との差が演算される。そして、ステップST6でリスク演算手段により入浴事故発生のリスク値が演算される。そして、リスク値の演算は例えば図3に基づいて行う。図3は湯温信号と浴室温信号との差ΔTとリスク値Rとの関係を示す特性図である。ΔTが大きいほどRは高くなる。湯温に対して浴室の室温が低いと入浴後の血圧上昇が高まり、身体により大きな負荷がかかり、入浴事故を引き起こしやすいといわれており、上記の特性はこのことに基づくものである。
【0018】リスク値が演算されると、ステップST7で制御手段18によりリスク情報としてのリスク値が報知手段5、9、12から入浴者本人やその家族等に報知される。
【0019】上記作用により、浴槽の湯温と浴室の室温の差に基づいて入浴事故に関するリスク情報を報知するので、入浴者やその家族等に対して入浴事故予防のための支援と啓蒙が可能となる。
【0020】また、浴槽の湯温と浴室の室温の差に基づき入浴事故発生のリスク値を演算して報知するので、入浴者やその家族等に対して入浴事故予防のためのより詳細な支援と啓蒙が可能となる。
【0021】また、脱衣室または浴室に設置された人体検出手段で入浴者を検知すると報知手段からリスク情報を報知するので、例えば、入浴者がこれから入浴を行なおうとした時に前記入浴者の家族が浴室外に設置された報知手段からリスク情報を確認することができるので、家族の安心感を向上することができる。
【0022】また、報知手段が給湯機の台所リモコンと浴室リモコンの少なくとも1つに配設されているので、給湯機の台所リモコンや浴室リモコンの付加機能を向上することができる。
【0023】尚、制御手段18により、リスク値が予め設定された閾値以上の場合は、入浴を禁止するよう勧めたり、浴室の暖房を勧めるといったアドバイス情報を生成し、前記アドバイス情報を報知手段から報知する構成としてもよい。
【0024】また、制御手段18により、リスク値が予め設定された閾値以上の場合は、浴室暖房装置23を運転するよう制御する構成としてもよい。
【0025】また、ΔTが10℃以内ならばリスク値は低くなるといわれているので、啓蒙のためのリスク情報として、ΔTを10℃以内にするよう報知してもよい。
【0026】また、実施例1では、脱衣室や浴室で入浴者を検出するとリスク情報を報知する構成であったが、例えば台所リモコン11の操作により、任意の時間に現在のリスク情報を報知できる構成としてもよい。
【0027】また、湯温と浴室の室温の差を用いるのではなく、脱衣室の室温や浴室の室温、湯温の少なくとも1つに基づきリスク情報を生成する構成としてもよい。さらに、入浴者の生体情報を加味してリスク情報を生成する構成としもよい。
【0028】また、報知手段を携帯型電話22と兼用とした構成としてもよく、例えば、入浴者が入浴する際に遠隔に居る家族が携帯型電話でリスク情報を確認できるので、家族が遠隔に居ても安心感が向上する。
【0029】(実施例2)本発明の実施例2における入浴支援装置を図1を基に説明する。本実施例が実施例1と相違する点は、入槽検出手段としての水位検出手段14により浴槽1への人の入槽を検出すると、半身浴を行うよう報知手段5から報知する点にある。
【0030】上記構成により、入浴事故のリスクが少ないといわれる半身浴を啓蒙することができるので、入浴者に対して入浴事故予防のための支援が可能となる。
【0031】尚、水位検出手段14から出力される水位の上昇が予め設定された設定水位以上の場合は半身浴が行われていないとして浴室内外の報知手段5、9、12から報知する構成としてもよく、入浴者に対して半身浴を徹底することができるので、入浴者に対して入浴事故予防のためのよりきめの細かい支援が可能となる。また、家族等が入浴者の半身浴を確認することができるので、安心感が向上する。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、浴槽の湯温と浴室の室温の差に基づいて入浴事故に関するリスク情報を報知するので、入浴者やその家族等に対して入浴事故予防のための支援と啓蒙が可能となる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年2月6日(2002.2.6)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−225174(P2003−225174A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−29226(P2002−29226)