| 【発明の名称】 |
便座装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平木 久 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
【氏名】地村 ゆり 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】洗浄水用のタンクを用いる便座装置の使用性を向上する。
【解決手段】本発明に係る便座装置は、大略環状をなす環状部とその内方に形成された開口部と上方側に臀部を載置する座面部を有する便座と、給水源に給水管を介して連通して洗浄水を貯えるタンクと、タンクと連通して前記開口部内に洗浄水を噴射する噴射口を備えたノズルと、を有する構成で、前記便座の環状部を中空とし、タンクを便座の環状部内に設けたことを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 大略環状をなす環状部とその内方に形成された開口部と上方側に臀部を載置する座面部を有する便座と、給水源に給水管を介して連通して洗浄水を貯えるタンクと、タンクと連通して前記開口部内に洗浄水を噴射する噴射口を備えたノズルと、を有する便座装置において、前記便座の環状部を中空とし、タンクを便座の環状部内に設けたことを特徴とする便座装置。 【請求項2】 前記タンクは、前記便座の環状部内の全ての空間を占めて形成されることを特徴とする請求項1記載の便座装置。 【請求項3】 前記タンクは、ヒータを備えていることを特徴とする請求項1乃至2記載の便座装置。 【請求項4】 前記タンクは、前記便座の座面部の内方部分に接触して配設されていることを特徴とする請求項3記載の便座装置。 【請求項5】 前記ヒータは、前記便座の座面部の内方部分近傍に配設されていることを特徴とする請求項4記載の便座装置。 【請求項6】 前記便座の環状部内に加熱用ヒータを設けることを特徴とする請求項1乃至5記載の便座装置。 【請求項7】 前記便座の座面部は、軟質材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至6記載の便座装置。 【請求項8】 前記便座の座面部と前記タンクとの間に断熱部材を配設することを特徴とする請求項1乃至7記載の便座装置。 【請求項9】 前記断熱部材は、弾力性を有するものであることを特徴とする請求項8記載の便座装置。 【請求項10】 前記便座の座面部を覆う蓋を設けたことを特徴とする請求項3乃至9記載の便座装置。 【請求項11】 前記蓋は、断熱材により構成されていることを特徴とする請求項10記載の便座装置。 【請求項12】 前記蓋は、前記便座を収納するための収納溝を有することを特徴とする請求項10乃至11記載の便座装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、便座装置に関する。特に、洗浄機能を有する便座装置に関する。 【0002】 【従来の技術】洗浄機能を有する便座装置は、洗浄水をノズルから噴射し、臀部等を洗浄するものである。 【0003】この種の便座装置で、洗浄水を加熱して用いる場合、洗浄水の加熱のしかたには貯湯方式と瞬間湯沸方式がある。瞬間湯沸方式は、洗浄水を使用する直前にヒータで洗浄に適した温度まで加熱する。 【0004】一方、貯湯方式は、あらかじめ加熱し、温められた洗浄水をタンクに貯えるものであるが、瞬間湯沸方式と比較して、発熱量の小さいヒータを使用可能となるため、低価格で装置を構成することができる。また、温められた洗浄水をタンクに貯えるため、洗浄時に使用者が満足できる洗浄水の水量を供給することができる。 【0005】また、特開平3−141915,特開平9−262192では、温められた洗浄水を便座内に循環させることにより便座を加熱し、洗浄水および便座の加熱の効率化を図った構成の便座装置を開示している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、瞬間湯沸方式は、短時間で洗浄水を温める必要があるため、発熱量の大きいヒータを使用しなければならず、便座装置が高価になる。また、発熱量の小さいヒータで便座装置を構成した場合、一度に大量の洗浄水を温めることが困難となり、洗浄時に使用者が洗浄水の水量に物足りなさを感じる場合があった。 【0007】一方、貯湯方式は、便座とは別にタンクが必要であるので、小型化を図ることが困難で、設置するために必要な空間が大きくなることや外観を損ねる等の問題点がある。また、タンク内の洗浄水を保温するためにヒータを常時通電する必要があり、保温に使用する電力が大きい。 【0008】また、特開平3−141915,特開平9−262192では、便座内部は、温められた洗浄水が通る、便座加熱用の循環経路として用いられており、便座外部にはタンクやポンプ等の循環装置が必要である。 【0009】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、洗浄水用のタンクを用いる便座装置の使用性の向上を図ることにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、大略環状をなす環状部とその内方に開口部を有し、上方側が臀部を載置する座面部となる便座と、給水源に給水管を介して連通して洗浄水を貯えるタンクと、タンクと連通して前記開口部内に洗浄水を噴射する噴射口を備えたノズルと、を有する便座装置において、前記便座の環状部を中空とし、タンクを便座の環状部内に設けたことを特徴としている。 【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成において、タンクは便座の環状部内の全ての空間を占めて形成されることを特徴としている。 【0012】請求項3に係る発明は、請求項1乃至2に記載の構成において、タンクはヒータを備えることを特徴としている。 【0013】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の構成において、タンクは便座の座面部の内方部分に接触して配設されていることを特徴としている。 【0014】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の構成において、ヒータは便座の座面部の内方部近傍に配設されることを特徴としている。 【0015】請求項6に係る発明は、請求項1乃至5に記載の構成において、便座の環状部内に加熱用ヒータを設けることを特徴としている。 【0016】請求項7に係る発明は、請求項1乃至6に記載の構成において、便座の座面部は、軟質材で構成されていることを特徴としている。 【0017】請求項8に係る発明は、請求項1乃至7に記載の構成において、便座の座面部とタンクとの間に断熱部材を配設することを特徴としている。 【0018】請求項9に係る発明は、請求項8に記載の構成において、断熱部材が弾力性を有することを特徴としている。 【0019】請求項10に係る発明は、請求項3乃至9に記載の構成において、便座の座面部を覆う蓋を設けたことを特徴としている。 【0020】請求項11に係る発明は、請求項10に記載の構成において、蓋は断熱材により構成されていることを特徴としている。 【0021】請求項12に係る発明は、請求項10乃至11に記載の構成において、蓋は便座を収納するための収納溝を有することを特徴としている。 【0022】 【発明の実施の形態】(第1の実施形態)次に、本発明の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。 【0023】第1の実施形態の便座装置は、便座1とタンク2とノズル4を主要構成部材としている。 【0024】便座1は、合成樹脂等により型造されるものであり、大略環状の環状部1aとその内方に形成された開口部1bと上方側に臀部を載置する座面部1cを有して形成される。環状部1aは、中空に形成されており、複数部材で構成することも、一体成形によって形成することも可能である。環状部1aは、その肉厚が数ミリ程度であり、使用者の体重に耐えうる厚さで構成されている。なお、局所的に負荷がかかる箇所がある場合には、その箇所を内部からリブ等で補強することにより、強度を向上させることができる。前記大略環状とは角形状であっても、一部に切り欠きのある不完全な環状であってもよく、馬蹄形等も含まれる。 【0025】座面部1cは、座り心地を向上させるため、滑らかな形状をなしており、座面部1cを開口部1bに向かって下方に傾斜させることにより、洗浄水等が座面部1cへの付着した場合も開口部1bへ誘導されるようにしている。 【0026】この便座1は、便座回転軸6を中心に回動自在となるよう便器(図示せず)に固定されており、小用時には便座を回動させ、使用者が不便とならない位置まで移動させることができる。 【0027】タンク2は、合成樹脂等により型造されており、便座1の環状部1a内の便座回転軸側の下面に配設され、環状部1a内の容積に対して約50%程度を有して洗浄水5を貯えている。ここで、環状部1a内の容積は約1リットル程度であり、タンク2の容積は約0.5リットル程度である。臀部等の洗浄には1分あたり0.5リットル程度の洗浄水が必要であるため、タンク2が満水となっている場合、約1分程度の洗浄を行なうことができる。タンク2は、肉厚が数ミリ程度であり、洗浄水5による水圧に耐えうる、漏水しない構造となっている。タンク2は、給水管3により給水源(図示せず)に連通され、ノズル4と連通している。 【0028】なお、タンク2は、環状部1a内のどの位置に配設されていてもよく、便座1の断面中のどの箇所に設けられてもよい。また、タンク2の容積は、環状部1a内の容積の範囲で自由に調整することができ、タンク2の容積がさらに必要な場合は環状部1aの形状を変化させてもよい。さらに、タンク2は、ノズル4に向かって下方へ傾斜するような形状であれば、タンク2に貯えられた洗浄水5の水量が少ない場合にもノズル4への洗浄水の供給がスムーズになるような構成にできる。また、タンク2は、軟質材で構成すれば、環状部1a内への収納が容易となる。 【0029】給水管3は、合成樹脂あるいは金属等で形成されており、可撓性を有するものであれば、給水源等への付設が容易となる。また、給水管3内に弁を設ければ、給水源の水圧が低下した場合にも、洗浄水5がタンク2から逆流することを防ぐことができる。 【0030】ノズル4は、タンクと連通して便座1の開口部1b内に洗浄水を噴射する噴射口を備えた合成樹脂等で形成された管である。洗浄水の噴射口は、ノズル4の先端近傍で臀部等の洗浄部面積と水圧を調整して開けられており、1つの場合も複数の場合もある。また、ノズル位置は洗浄時と非洗浄時で変更が可能で、非洗浄時には、図1内で点線で図示するように、ノズルは開口部1b内から環状部1a側に移動し、汚物による汚れを避けられる位置に退避している。 【0031】次に、便座装置の動作について説明する。使用者が便座装置を使用していないときには、洗浄水5は、給水源から給水管3を通してタンク2が満水になるまで貯えられており、ノズルは前述の非洗浄時の位置に退避している。 【0032】また、使用者が便座装置を使用するときには、使用者が洗浄スイッチ(図示せず)を入れると、ポンプ(図示せず)等により、タンク2内の水圧が高められ、洗浄位置に移動したノズル4より洗浄水を噴射し、臀部等を洗浄することができる。 【0033】このように第1の実施形態においては、タンク2を便座1の外部に設けるのではなく、便座1の環状部1a内に設けることにより、便座装置の小型化を図ることができる。さらに、狭い空間でも施工が可能となる。また、外部のタンクが不要となるため、便座装置の外観も改善される。 【0034】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態を図2に基づいて説明する。このものは、第1の実施形態とタンク2の形状のみ異なり、その他は第1の実施形態と同じ構成となっている。このタンク2は、便座1の環状部内の全ての空間を占めて形成されている。すなわち、タンク2の外側表面は、便座1の環状部内に接した状態となっている。このことにより、便座1内でタンク2の領域を最大にすることができ、洗浄時に十分の水量を確保することができる。なお、便座1とタンク2の外郭を兼用することも可能である。 【0035】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の実施形態を図3に基づいて説明する。このものは、第1の実施形態のタンク2内にヒータ7が設けられており、その他は第1の実施形態と同じ構成となっている。このヒータ7は、ニクロム線などで形成されており、洗浄水5による劣化を防ぐため、合成樹脂等により被覆が施されている。ヒータ7の本数は、図3においては3本となっているが、1本もしくは複数本を直線状もしくは蛇行させて配設することもでき、洗浄水を加熱するための熱量を与えるために適宜の一般的な構成を採用すればよい。ヒータ7の位置は、タンク2の上面と下面との中央付近に配設することにより、洗浄水5の温度分布の幅を少なくすることができる。また、タンク2は洗浄水5の放熱損失を抑えるため、合成樹脂等の熱伝導性の低い材料を用いることが好ましい。 【0036】使用者が便座装置を使用していないときには、タンク2内の洗浄水5はヒータ7によって加熱されている。また、洗浄水5はタンク内温度検知用温度センサ(図示せず)とタンク内温度制御回路(図示せず)により、ヒータ7のオン,オフを切り替えて、洗浄に好適な温度に保たれている。 【0037】また、使用者が便座装置を使用するときには、使用者が洗浄スイッチ(図示せず)を入れると、タンク2内の洗浄水5は、ノズル4を通して噴射される。それによりタンク2内の洗浄水は減少し、給水源から給水管3を通してタンク内の洗浄水よりも低い温度の洗浄水が補充されるため、タンク2内の洗浄水温度が低下する場合がある。この場合にも、タンク内温度検知用温度センサが温度変化を検知して、タンク内温度制御回路は、ヒータ7をオンにするため、洗浄水温度を上昇させ、洗浄水5を好適な温度に保つことができる。 【0038】このように、第3の実施形態においては、洗浄水をヒータで加熱して洗浄に好適な温度とするので、使用者は臀部等の洗浄が快適に行なえるようになる。 【0039】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の実施形態を図4に基づいて説明する。このものは、第3の実施形態のタンク2が便座1の座面部1cの内方部分に接触して配設されており、その他は第3の実施形態と同じ構成となっている。このタンク2は、タンク2内のヒータ7により温められた洗浄水5により加熱されている。ここで、タンク2が便座1の座面部1cの内方部分に接触して配設されていることにより、タンク2の熱は座面部1cに伝導し、座面部1cを加熱、保温をすることができる。タンク2は、洗浄水5からの放熱を抑えるため、合成樹脂等の熱伝導率の低い材料で構成されているのがよいが、タンク2の座面部1cの内方部分と接触する部分の熱伝導率を変化させることにより、座面1cへ伝導する熱量を制御することができる。例えば、タンク2の座面部1cの内方部分と接触した部分の材質を銅などの金属にすることにより、洗浄水5の熱を座面部1cに多く伝えることができ、座面部1cを加熱する熱量を大きくすることができる。 【0040】以上のように、第4の実施形態では、タンク2を座面部1cの内方部に接触して配設されていることにより座面部1cを加熱し、使用者は、冬季等の気温の低い中であっても臀部に冷感を感じることなく、快適に使用することが可能となる。 【0041】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の実施形態を図5に基づいて説明する。このものは、第4の実施形態のタンク2内のヒータ7が座面部1cの近傍でタンク2の上面に接して設けられており、その他は第4の実施形態と同じ構成となっている。このことにより、タンク2内の洗浄水5の温度分布は座面部1c側が高くなり、座面部1cへの熱伝達を向上させることができる。ここで言う近傍の極限は座面部1c側のタンク2表面であり、座面部1cの加熱に必要な熱量の伝達が行なえる範囲を言う。 【0042】以上のように第5の実施形態によれば、ヒータ7を座面部1c近傍に設けることにより、座面部1cの加熱する熱量を大きくすることができる。 【0043】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の実施形態を図6に基づいて説明する。このものは、第3の実施形態の便座1の環状部内に便座加熱用ヒータ8が設けられており、その他は第3の実施形態と同じ構成になっている。この便座加熱用ヒータ8は、ニクロム線等で構成され、座面部1cの内方部に配線されている。図6では配線方法としては、1本のヒータ用の熱線で座面部を覆うように蛇行させてもよく、複数本の熱線を使用しても構成できる。 【0044】また、便座加熱用ヒータ8の周囲は、アルミ箔等のシート状で熱伝導率の大きな伝熱シート9で便座加熱用ヒータ8を包むことにより、座面部1cの温度分布を均一にすることができ、便座装置使用時の快適性を向上させることが可能である。 【0045】便座加熱用ヒータ8は、使用者が便座装置に臀部を載置している場合もしていない場合も、伝熱シート9を介して座面部1cを加熱し、座面部1cの温度を上昇させている。座面部温度は座面部温度を検知可能な温度センサ(図示せず)により過加熱と判断されると、座面部温度制御回路(図示せず)により便座加熱用ヒータ8をオフ状態とし、座面部温度を使用者が快適と感じる温度の範囲に保っている。 【0046】以上のように、第6の実施形態においては便座加熱用ヒータ8を設けることにより、洗浄水5の温度を低下することなく、座面部1cに十分の熱量を与えることが可能となり、座面部温度を上昇させることが可能である。 【0047】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の実施形態を図7に基づいて説明する。このものは、第3の実施形態の便座1にビニル等の軟質材の座面部10を設けており、その他は第3の実施形態と同じ構成となっている。軟質材の座面部10を設けることにより、使用者の臀部が軟質材の座面部10に載置されたとき、軟質材の座面部10の形状が変形し、軟質材の座面部10と軟質材の座面部10とタンク2間の空気によって、便座1の座面部に弾力性をもたせることができる。 【0048】以上のことから、第7の実施形態においては、便座1の座面部に弾力性をもたせることができるので、便座装置使用時の快適性を向上させることができる。 【0049】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の実施形態を図8に基づいて説明する。このものは、第7の実施形態のタンク2と軟質材の座面部10の間に発泡スチロール等の断熱部材11を設けており、その他は第7の実施形態と同じ構成となっている。 【0050】タンク2内の洗浄水が洗浄により用いられた場合、給水源から給水管3を通してタンク2内の洗浄水5よりも低温の洗浄水がタンク2に補充され、洗浄水温度が急激に低下し、タンク2の温度が低下する場合がある。これにより、その温度変化が軟質材の座面部10に伝導し、軟質材の座面部10に急激な温度変化が生じる恐れがある。この断熱部材11は、タンク2と軟質材の座面部10の間での熱の授受を抑え、タンク2の温度変化が座面部に伝わらないようにするため、座面部の温度変化が小さくなる。 【0051】以上のように、第8の実施形態においては、タンク2と座面部1cの間に断熱部材11を設けることにより、座面部1の温度変化が少なくなり、便座装置使用時の快適性を向上できる。 【0052】(第9の実施形態)次に、本発明の第9の実施形態を図9に基づいて説明する。このものは、第8の実施形態における断熱部材11の部分に弾力性を有する断熱部材12を設けたものであり、その他は第8の実施形態と同じ構成となっている。軟質材の座面部10とタンク2の間に弾力性を有する断熱部材12を用いるので、使用者が臀部を軟質材の座面部10に載置したとき、軟質材の座面部10とともに弾力性を有する断熱部材12も変形するので、第8の実施形態と比較して座面部の弾力性を向上させることができる。 【0053】よって、第9の実施形態によれば、弾力性を有する断熱部材12を用いるので、タンク2の温度変化による軟質材の座面部10の温度変化を少なくするとともに、軟質材の座面部10の弾力性が向上することができるので、便座装置使用時の快適性を向上することができる。 【0054】(第10の実施形態)次に、本発明の第10の実施形態を図10に基づいて説明する。このものは、座面部1cを覆う合成樹脂等で作成された蓋13を設けており、蓋用回転軸14によって、便座1に対して回動自在に付設されている。また、タンクは第2の実施形態のように便座1の環状部内の全ての空間を占めるように形成されており、ヒータは第3の実施形態のように配設されている。蓋13は閉じた状態で便座1の座面部1cと側面を覆うようになっている。蓋13は、便座装置が使用されていないときに座面部1cと便座1の側面部を覆うことにより、断熱の効果があり、便座1からの放熱損失を低減することができる。 【0055】以上のように、第10の実施形態によれば、座面部1cを覆う蓋13により、便座1からの熱の放射を抑えるため、放熱損失を抑えることができ、便座1内での洗浄水および座面部の加熱の効率化が図れる。 【0056】(第11の実施形態)次に、本発明の第11の実施形態を図11に基づいて説明する。このものは、第10の実施形態において蓋13のかわりに断熱材で構成された蓋15を設けており、その他は第10の実施形態と同じ構成となっている。断熱材で構成した蓋15を設けることにより、第10の実施形態の蓋13と比較して断熱効果が高くなり、便座1からの熱の放射を抑える効果が高くなり、放熱損失をさらに小さくすることができる。なお、断熱材で構成した蓋15は、全てが断熱材である必要はなく、閉じたときに便座1と対向する部分のみ断熱材で、その他は合成樹脂等で構成されていても構わない。 【0057】以上のように、第11の実施形態によれば、断熱材で構成した蓋15を設けることにより、放熱損失を抑える効果が高くなり、便座1内での洗浄水および座面部の加熱の効率化が図れる。 【0058】(第12の実施形態)次に、本発明の第12の実施形態を図12に基づいて説明する。このものは、第10の実施形態の蓋13に便座1の収納溝13aを設けており、その他は第10の実施形態と同じ構成となっている。図12(b)に示すように蓋13を閉じたとき、第10の実施形態と比較して、便座1の開口部1b内の側面等、さらに多くの部分を覆うことができ、断熱性が向上する。 【0059】以上のように、第11の実施形態によれば、蓋13に収納溝13aを設けるので、放熱損失を削減でき、便座1内での洗浄水5および座面部の加熱の効率化が図れる。 【0060】なお、便座1内にタンク2を設け、タンク2に洗浄水を入れると便座の重量が増すため、便座1の開閉に必要なトルクが大きくなることが考えられるが、便座回転軸6に近づくにしたがって体積が大きくなるようなタンク2を設けることにより、便座回転軸6から離れるにしたがって重量が小さくなるので、便座1の開閉時に必要なトルクを減少させることができる。 【0061】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、大略環状をなす環状部とその内方に形成された開口部と上方側に臀部を載置する座面部を有する便座と、給水源に給水管を介して連通して洗浄水を貯えるタンクと、タンクと連通して前記開口部内に洗浄水を噴射する噴射口を備えたノズルと、を有する便座装置において、前記便座の環状部を中空とし、タンクを便座の環状部内に設けたことにより、従来便座の外部に設けられていたタンクが不要となるため、便座装置の小型化が図れるという効果を奏する。これにより、例えば、狭い空間においても設置、施工が容易となる。 【0062】請求項2の発明によれば、前記タンクが前記便座の環状部内の全ての空間を占めて形成されるので、便座内でタンクに最大限の水量を貯めることが可能で、洗浄時に十分の水量を確保することができるという効果を奏する。 【0063】請求項3の発明によれば、前記タンクがヒータを備えるので、洗浄水を加熱して洗浄に好適な温度とすることができ、臀部等の洗浄が快適に行なえるという効果を奏する。 【0064】請求項4の発明によれば、前記タンクが前記便座の座面部の内方部分に接触して配設されているので、洗浄水を洗浄に好適な温度にすると同時に、座面部を加熱、保温することができるという効果を奏する。 【0065】請求項5の発明によれば、前記ヒータが前記便座の座面部の内方部分近傍に配設されているので、ヒータから座面部への熱伝達を増大させ、座面部を加熱する熱量を大きくできるという効果を奏する。 【0066】請求項6の発明によれば、前記便座の環状部内に加熱用ヒータを設けるため、タンク内の洗浄水温度を低下することなく、座面部に十分の熱量を与えることが可能となり、座面部を加熱、保温することが可能となる効果を奏する。 【0067】請求項7の発明によれば、前記便座の座面部が軟質材で構成されているため、使用者が臀部を載置するときに、座面部が変形することにより弾力性を有するので、便座装置使用時の快適性が向上するという効果を奏する。 【0068】請求項8の発明によれば、前記便座の座面部と前記タンクとの間に断熱部材を配設するので、タンク温度の急激な低下によっても座面部の温度変化が少なくなり、便座装置使用時の快適性を向上できるという効果を奏する。 【0069】請求項9の発明によれば、前記断熱部材が弾力性を有するので、座面部の温度変化が少なくなるとともに、座面部の弾力性を向上させ、便座装置使用時の快適性を向上させることができるという効果を奏する。 【0070】請求項10の発明によれば、前記便座の座面部を覆う蓋を設けるので、便座装置を使用しないときの座面部からの放熱損失を抑えることができ、洗浄水および座面部の加熱の効率化が図れるという効果を奏する。 【0071】請求項11の発明によれば、前記蓋は、断熱材により構成されているので、蓋による断熱性が大きく向上し、放熱損失を抑える効果が高くなり、洗浄水および座面部の加熱の効率化が図れるという効果を奏する。 【0072】請求項12の発明によれば、前記蓋は、前記便座を収納するための収納溝を有するので、蓋の断熱性が向上し、放熱損失を削減することにより、洗浄水および座面部の加熱の効率化が図れるという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111556 【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二
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| 【公開番号】 |
特開2003−190042(P2003−190042A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−392196(P2001−392196) |
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