| 【発明の名称】 |
暖房便座 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 隆宏 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
【氏名】鈴木 眞人 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
【氏名】西崎 喜弘 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
【氏名】佐藤 靖史 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】便座の保温性を高めて加熱手段の消費電力を抑え、しかも外観の美しい暖房便座を提供する。
【解決手段】便座2の一端部と、便座2を覆うための便蓋3の一端部とを装置本体4に回動自在に接続した。便座2を加熱するための加熱手段を有した。便座2上面の一端部に上向き突部5を設けた。便蓋3下面の一端部に下向き突部6を設けた。便蓋3を閉めた際に下向き突部6が便座2の上向き突部5の上面と便蓋3の一端部下面との隙間を覆い且つ下端部が上向き突部5の上面と当接するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 便座の一端部と、便座を覆うための便蓋の一端部とを装置本体に回動自在に接続し、便座を加熱するための加熱手段を有した暖房便座において、便座上面の一端部に上向き突部を設け、便蓋下面の一端部に下向き突部を設け、便蓋を閉めた際に下向き突部が便座の上向き突部の上面と便蓋の一端部下面との隙間を覆い且つ下端部が上向き突部の上面と当接するようにして成ることを特徴とする暖房便座。 【請求項2】 装置本体の便座の一端部の下面に対向する位置に当たり片を設け、便蓋に便蓋を開いた際に当たり片に当接し便蓋の開く角度を制限する突起片を設けたことを特徴とする請求項1記載の暖房便座。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、便座からの放熱を防止できる暖房便座に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から使用者が冷たさによる不快感を感じることがないように便器10に下記のような暖房便座を取付けることが知られている。従来の暖房便座は便座2を加熱するための加熱手段を有しており、この従来の暖房便座は図12に示すように便器10の上面に配設され、便座2と、便座2を覆うための便蓋3′と、便座2と便蓋3′との一端部を回動自在に接続した装置本体4′とから構成されている。装置本体4′は内部の水を便器10に排水できるロータンク9を上面に設けており、このロータンク9は限られたトイレ空間のスペースを広くするために装置本体4′と一体に設けられている。また装置本体4′の上面の前端部の幅方向における両側端部には取付け用段部12が形成されており、取付け用段部12に面した装置本体4′の両側面には外側方に突出する軸13が設けられている。また便蓋3′の後面の両端部には軸受け部14を有している。 【0003】上記従来の暖房便座を設けた便器10を使用する場合は、便蓋3′を起立するように回動させて便器10を使用可能の状態とし、便座2に着座して用を足す。この時使用者が着座した便座2の上面は使用前に加熱手段によって人肌程度まで加熱されているため、使用者が便座2に座っても冷たさによる不快感を感じることはない。便器10の使用が終わった後は便蓋3′を回動して便座2の上面を便蓋3′の下面で覆うことで便座2から外気への放熱を防止している。 【0004】しかしながら従来の暖房便座は便座2の上面を便蓋3′の下面で覆っているだけにすぎず、便蓋3′の後端部の下面と便座2の後端部の上面との間には隙間ができてしまうため、この隙間から便座2と便蓋3′との間の空気が外部に漏れてしまい、便座2を十分に保温できなかったり、便座2を暖めるための加熱手段の消費電力が大きくなってしまったりしていた。 【0005】また、暖房便座には便蓋3′の回動を停止するものが設けられていないため、便蓋3′を開けた場合、便蓋3′の上面前部が装置本体4′に設けられたロータンク9に接触してしまいロータンク9や便蓋3′を傷つけてしまったり、便蓋3′の後端部に設けた軸受け部14の上面が装置本体4′の取付け用段部12に面した前面に接触してしまい、装置本体4′や便座2を傷つけてしまったりして、見栄えを悪くしていた。加えて、便座2の後端部は軸13によって軸支されているだけにすぎず、使用者が便座2に着座する等して便座2に下向きの荷重が作用した場合、軸13や軸受け部14が破損してしまうといった問題があった。 【0006】また上記したロータンク9や装置本体4′の傷付きを防止するために、ロータンク9や装置本体4′に緩衝材を設けたり、ロータンク9の配置を変更したものが知られているが、前者は緩衝材を設けることで見栄えが悪くなり、後者はトイレのスペースが狭くなる等の別の問題が生じてしまっていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、便座の保温性を高めて加熱手段の消費電力を抑え、しかも外観の美しい暖房便座を提供することを課題としたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明に係る暖房便座は、便座2の一端部と、便座2を覆うための便蓋3の一端部とを装置本体4に回動自在に接続し、便座2を加熱するための加熱手段を有した暖房便座1において、便座2上面の一端部に上向き突部5を設け、便蓋3下面の一端部に下向き突部6を設け、便蓋3を閉めた際に下向き突部6が便座2の上向き突部5の上面と便蓋3の一端部下面との隙間を覆い且つ下端部が上向き突部5の上面と当接するようにして成ることを特徴とするものである。 【0009】このように暖房便座1を構成することで、便座2の熱が便蓋3の後端部の下面と便座2の後端部の上面との間の隙間から外気に漏れることを防止でき、便座2を十分に保温することができる。 【0010】また請求項2記載の暖房便座は請求項1記載の暖房便座において、装置本体4の便座2の一端部の下面に対向する位置に当たり片7を設け、便蓋3に便蓋3を開いた際に当たり片7に当接し便蓋3の開く角度を制限する突起片8を設けたことを特徴とするものである。 【0011】上記のように当たり片7に当接し便蓋3の開く角度を制限する突起片8を設けることで、使用者が便蓋3を開けた際に、便蓋3が必要以上に開くことがなくなり、便蓋3の上面で装置本体4や周囲のものを傷付けることを防止でき、また便蓋3自体が傷付くこともなくなる。また限られたトイレ空間のスペースを広くするためにロータンク9を装置本体4の上端部に一体に設けた暖房便座1においては、便蓋3の他端部でロータンク9を傷付けることが防止できる。さらに当たり片7を便座2の一端部の下面に対向する位置に設けることで、使用者が便座2に着座する等して便座2に下向きの荷重が作用したとしても、当たり片7が便座2の下面と接触し便座2を支持することができ、暖房便座1の便蓋3を回動するための部材に荷重が集中することがなくなるものである。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。なお以下の説明で用いる方向は便座2と便蓋3とが共に閉じた状態における方向を用いている。 【0013】図2、3に示すように暖房便座1は便器10の上面に配設され、便座2と、便座2を覆うための便蓋3と、便座2と便蓋3との後端部(一端部)を回動自在に接続した装置本体4とから成る。装置本体4の上面後部にはロータンク9が載設されており、該ロータンク9はロータンク9側面に設けられた操作レバー11を操作することでロータンク9内に貯えられた水を便器10に排水し、便器10を洗浄できるようになっている。上記ロータンク9は装置本体4と一体に設けられており、これによってトイレのスペースを広くしている。装置本体4の上面の前端部の幅方向における両側端部には取付け用段部12が形成されており、幅方向における両取付け用段部12の間には突出部23を形成している。また取付け用段部12に面した突出部23の両側面には外側方に突出する軸13が設けられている。 【0014】以下に上記軸13に接続している便座2と便蓋3とについて説明する。装置本体4に取付けられる便座2には便座2の上面を加熱するための加熱手段(図示せず)が設けられている。便座2の後端面(一端面)の幅方向における両端部よりもやや内側の部分には便座ヒンジ部15を設けており、この便座ヒンジ部15は便座2が装置本体5に対して回動自在となるように上述した軸13に軸支されている。該軸13は便座ヒンジ部15を貫き、軸13の先端は便座ヒンジ部15から外側方に出ている。また便座2の後端部(一端部)の背面視において便座ヒンジ部15の内側部分には図4に示すように上向きに突出する上向き突部5が設けられている。 【0015】上記した便座2を覆うための便蓋3は図5に示すように後面の両端部に軸受け部14を有しており、該軸受け部14は上述した便座2の便座ヒンジ部15から外側方に出ている軸13の先端に軸支され、これによって便蓋3は装置本体4に対して回動自在となっており、しかして便座2と便蓋3とは同一軸で回動することとなる。便蓋3の後端部を除いた外周端部には便蓋3の後端部を除いた外周端部と便座2の後端部を除いた外周端部との間の隙間を覆うと共に便座2の後端面を除く外周端面を覆うための下向きに突出する側面覆い部16を周設している。便蓋3の後端面の軸受け部14を設けていない部分の幅方向における両端部には後向き突部18がそれぞれ突出しており、便蓋3の後端面の両後向き突部18の間に凹部17を形成している。この凹部17には装置本体4の突出部23が配置されており、これによって便蓋3が突出部23に干渉することなく回動できるようになっている。便蓋3の後端部の背面視における凹部17を設けている部分には先端をやや装置本体4側に傾けて略下向きに突出する下向き突部6が設けられており、下向き突部6は便蓋3を閉めた際に上向き突部5の上面と便蓋3の後端部下面との隙間を覆い且つ下向き突部6の下端部の前面と上向き突部5の上面の後端部とが図1に示す接触点19で線接触するように形成されている。また下向き突部6の先端は上記接触点19よりもやや下方に伸びており、寸法誤差やがたつき等で上向き突部5の上面と下向き突部6との間に隙間ができないようにしている。さらに下向き突部6は先端をやや装置本体4側に傾け且つ側面視で回動軸芯である軸13の中心と下向き突部6の後面下端部との距離Aが軸13の中心と装置本体4の突出部23表面との最長距離Bよりも長くなるように設定することで、突出部23と下向き突部6とが干渉しないようになっている。両後向き突部18の内側端部には略下向きに突出し前端部を下向き突部6の両側端部に接続する内側面覆い部20が設けらおり、内側面覆い部20は後向き突部18の内側端部と便座ヒンジ部15の内側端部との間の隙間を覆うように形成されている。また両後向き突部18の後端部には略下向きに突出し内側端部を内側面覆い部20の後端部に接続する隙間覆い部21が設けられており、隙間覆い部21は便座2と後向き突部18の後端部との間の隙間を覆うように形成されており、下向き突部6と同様に便蓋3を回動しても隙間覆い部21と便座ヒンジ部15とが干渉しないように設定されている。 【0016】このような暖房便座1を設けた便器の非使用時は便座2と便蓋3とが閉じた状態となっており、下記のように便蓋3は便座2を覆っている。図1に示すように便器非使用時における便蓋3は便座2の上面を覆い、便蓋3の側面覆い部16は便蓋3の後端部を除いた外周端部と便座2の後端部を除いた外周端部との間の隙間を覆うと共に便座2の後端面を除く外周端面を覆うように配置されている。このように側面覆い部16で便蓋3の後端部を除いた外周端部と便座2の後端部を除いた外周端部との間の隙間を覆うと共に便座2の後端面を除く外周端面を覆っているため、便蓋3の後端部を除いた外周端部と便座2の後端部を除いた外周端部との間の隙間から便座2で発生した熱が外部に漏れることがなくなる。 【0017】また便器非使用時における便蓋3の下向き突部6は下端部が便座2の上向き突部5と当接し且つ上向き突部5の上面と便蓋3の後端部下面との隙間を覆うように配置される。このように下向き突部6で便座2上面の後端部と便蓋3下面の後端部との隙間を覆い且つ下向き突部6と上向き突部5とを当接させて密閉することで、便座2と便蓋3との間の暖められた空気が外部に漏れることを防止できる。また内側面覆い部20は後向き突部18の内側端部と便座ヒンジ部15の内側端部との間の隙間を覆うように配置され、隙間覆い部21は便座2と後向き突部18の後端部との間の隙間を覆うように配置される。このように内側面覆い部20、隙間覆い部21とでそれぞれ後向き突部18の内側端部と便座ヒンジ部15の内側端部との間の隙間、便座2と後向き突部18の後端部との間の隙間とを覆っているので、便座2と便蓋3との間の暖められた空気が便蓋3の後端部の下面と便座2の後端部の上面との間の隙間から外部に漏れることがより一層なくなり、便座2と便蓋3との間の暖められた空気の放熱を防止し、便座2をより一層保温することができるものである。 【0018】便器非使用時の状態から使用者が図1、6、7と示すように便蓋3を回動させて開くことで、便器10を使用できる状態とすることができる。本実施形態では便蓋3を開けた際に便蓋3や便蓋3の周囲のロータンク9や装置本体4が傷付くことを防止し、便蓋3を回動するための部材(軸13や軸受け部14)の破損を防止するために暖房便座1を下記のように構成している。装置本体4の取付け用段部12の便座ヒンジ部15の下面に対向する部分(便座ヒンジ部15の下方に位置する部分)には図8、9に示すように上向きに突出する当たり片7を設けている。この当たり片7の上面と便座ヒンジ部15の下面の当たり片7の上面に対向する部分との距離は、使用者が着座する等して便座2に下向きの荷重が作用した場合、弾性範囲内のたわみの後、便座ヒンジ部15の下面が突起片8の上面に当接するように設定されている。また便蓋3の後向き突部18の上面後端部には図5、9に示すように後方に突出し且つ便蓋3を開いた際に当たり片7に当接して便蓋3の開く角度を制限する突起片8を設けている。この突起片8は便座ヒンジ部15によって隠されており、外観には現れないようになっている。 【0019】上記便蓋3は図9、図10、図11に示すように順次回動させて開くことで便器使用状態となる。回動が進み便蓋3が図11に示すように起立した状態になると、便蓋3に設けた突起片8の後端部が装置本体4の当たり片7の後面に当接し、それ以上便蓋3を開くことができなくなる。上記のように当たり片7と突起片8とを設けることで、便蓋3の上面の前部でロータンク9を傷付けることが防止でき、また便蓋3が傷付くこともなくなり、接触による音の発生もなくなる。さらに取付け用段部12に面した装置本体4の前面と便蓋3の軸受け部14の上面とが接触することがなくなり、この場合もまた装置本体4と便蓋3とを傷付けることが防止できる。 【0020】上記のように便蓋3を開いて便器使用状態とした後、便座2に着座して用を足す。この時便座2は加熱手段により暖められているため、使用者が冷たさによる不快感を感じることなく用を足すことができる。さらにこの場合、当たり片7を便座2の一端部である便座ヒンジ部15の下面に対向する位置に設けてあるので、使用者が便座2に着座して便座2に下向きの荷重が作用したとしても、当たり片7が便座2の下面と接触し便座2を支持することができ、暖房便座1の便蓋3を回動するための軸13や軸受け部14に荷重が集中して軸13や軸受け部14を破損することがなくなり、使用者が安心して便座に着座することができる。 【0021】 【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、便座と便蓋との間の熱が便蓋の後端部の下面と便座の後端部の上面との間の隙間から外部に漏れることを防止することで、便座を十分に保温することができ、また便座を加熱手段の消費電力を抑えることができるものである。 【0022】また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、便蓋に当たり片に当接し便蓋の開く角度を制限する突起片を設けることで、便蓋が必要以上に開くことがなくなり、使用者が便蓋を開けた際に便蓋の上面で装置本体や周囲のものを傷付けることを防止でき、便蓋も傷付くことがなくなるため、外観を美しくすることができる。さらに当たり片を便座の一端部の下面に対向する位置に設けることで、使用者が便座に着座する等して便座に下向きに荷重が作用したとしても、当たり片が便座の下面と接触し便座を支持することができるために、暖房便座の便蓋を回動するための部材が破損することがなくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−190041(P2003−190041A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−392191(P2001−392191) |
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