| 【発明の名称】 |
携帯用便器 |
| 【発明者】 |
【氏名】有明 敏昌 【住所又は居所】大阪府高槻市梶原4丁目627番地2 アロン化成株式会社高槻事業所内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、汚物バケツが懸架された受板を引出すための労力を軽減することが出来、汚物バケツを取出すときに汚物バケツが干渉して洗浄用シャワーが破損したり汚物バケツが揺れて内容物がこぼれることがない携帯用便器を提供することを課題とする。
【解決手段】便器本体2の前面板14の下側部16に枢着した上側部15内面から係合杆19を差出し、該便器本体2の上面には汚物バケツ9が懸架される受板8を前後摺動可能に載置し、該受板8の前部に該前面板14の係合杆19が係合する突部12を設け、該便器本体2後端に洗浄用シャワー6を取付け、該前面板14の上側部15を前方に回動させたとき、該上側部15の係合杆19によって該受板8が突部12を介して前方へ移動し、汚物バケツ9を取出すとき該洗浄用シャワー6のノズル61に干渉しないようになる携帯用便器1を提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】便器本体の前面板の上側部の下縁を該前面板の下側部の上縁に枢着し、該上側部内面からは係合杆を差出し、一方該便器本体の上面には中央に汚物バケツが懸架される孔を設けた受板が前後摺動可能に載置され、該受板の前部には該前面板上側部の係合杆が係合する突部が設けられ、該便器本体後端には洗浄用シャワーが取付けられ、該前面板の上側部を前方に回動させたとき、該上側部の係合杆によって該受板が突部を介して前方へ移動し、汚物バケツを取出すとき該洗浄用シャワーのノズルに干渉しないようになることを特徴とする携帯用便器。 【請求項2】該受板は、該受板に懸架されている汚物バケツが該前面板と干渉せずかつ汚物バケツを取出すとき洗浄用シャワーのノズルに干渉しないような位置まで引出されるように前方への摺動を規制手段によって規制されている請求項1に記載の携帯用便器。 【請求項3】該規制手段は前面板の上側部の前方への回動を規制する手段である請求項2に記載の携帯用便器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は洗浄用シャワー付き携帯用便器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、図9および図10に示すように、便器本体(2A)上面に受板(8A)が前後摺動可能に載置され、該受板(8A)に汚物バケツ(図示せず)が懸架されており、汚物バケツを取出すときには、該汚物バケツが懸架されている受板(8A)を手で前方に引出して、汚物バケツの後端部が洗浄用シャワーのノズル(図示せず)に干渉するのを防止する洗浄用シャワー付き携帯用便器(1A)が提供されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の携帯用便器(1A)では、汚物バケツを取出す場合、受板(8A)を手で引出すには、汚物バケツを懸架した受板(8A)を摺動させるのに相応の力が必要なため、特に汚物バケツの内容物が多い場合には、受板(8A)を引出すために大きな労力を必要とするという問題があった。更に、その場合には、受板(8A)の引出し速度を調整するのが困難であり、受板(8A)をゆっくり引出すのが難しいので、受板(8A)を過度に強く引出してしまうことがあり、その際に受板(8A)を強く引出したときの衝撃で受板(8A)に懸架された汚物バケツ内の内容物が揺れ動いてこぼれるという問題点があった。また、受板(8A)を引出すべき距離が不明確であるため、必要以上に受板(8A)を引出したり、または受板(8A)を引出す距離が足りないことがあり、その場合、汚物バケツを持ち上げるときに汚物バケツが洗浄用シャワーに干渉して洗浄用シャワーが破損したり汚物バケツが揺れて内容物がこぼれるという問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、便器本体(2) の前面板(14)の上側部(15)の下縁を該前面板(14)の下側部(16)の上縁に枢着し、該上側部(15)内面からは係合杆(19)を差出し、一方該便器本体(2) の上面には中央に汚物バケツ(9) が懸架される孔(10)を設けた受板(8) が前後摺動可能に載置され、該受板(8) の前部には該前面板(14)上側部(15)の係合杆(19)が係合する突部(12)が設けられ、該便器本体(2) 後端には洗浄用シャワー(6) が取付けられ、該前面板(14)の上側部(15)を前方に回動させたとき、該上側部(15)の係合杆(19)によって該受板(8) が突部(12)を介して前方へ移動し、汚物バケツ(9) を取出すとき該洗浄用シャワー(6) のノズル(61)に干渉しないようになる携帯用便器(1) を提供するものである。該受板(8) は、該受板(8) に懸架されている汚物バケツ(9) が該前面板(14)と干渉せずかつ汚物バケツ(9) を取出すとき洗浄用シャワー(6) のノズル(61)に干渉しないような位置まで引出されるように前方への摺動を規制手段によって規制されていることが望ましく、更に、該規制手段は前面板(14)の上側部(15)の前方への回動を規制する手段であることが望ましい。 【0005】 【作用】本発明の携帯用便器(1) では、前面板(14)の上側部(15)を前方へ回動させて、前面板(14)の上側部(15)の係合杆(19)によって受板(8) の突部(12)を介して受板(8) を前方へ引出すので、梃子の原理によって、前面板(14)の上側部(15)を把手(18)を介して回動させるのに必要な力が小さくて済み、受板(8) を引出すための労力を軽減することが出来る。また、前面板(14)の係合杆(19)が回動する速度は前面板(14)の上側部(15)の把手(18)を回動させる速度よりも小さく、受板(8) の摺動速度は前面板(14)の係合杆(19)の回動速度よりも小さいため、受板(8) の摺動速度は前面板(14)の上側部(15)の把手(18)を回動させる速度よりも小さくなるので、受板(8) を引出す際の摺動速度が大きいために汚物バケツ(9) が揺れて内容物がこぼれることがない。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明を図1〜図6に示す一実施例によって説明する。図1に示すように、携帯用便器(1) は、上面中央に開口部を有する便器本体(2) と、該便器本体(2) の後部両側から立設される背もたれ(3) と、該便器本体(2) の左右両側に設けられるアームレスト(4) と、該便器本体(2) の後端部に跳ね上げ可能に枢着される便座(5) とからなり、該便器本体(2) 後端には洗浄用シャワー(6) が取付けられている。更に、本実施例では、便器本体(2) の開口部の内壁左右両側の所定の位置には一対の係止ピン(7) がそれぞれ凸設されている(図5および図6参照)。 【0007】図2〜図4に示すように、便器本体(2) の上面には受板(8) が前後摺動可能に載置されており、該受板(8) の中央には汚物バケツ(9) を懸架するための孔(10)が設けられ、該孔(10)の周囲には便座(5) を受止するための段部(10)が設けられており、また、該受板(8) の前部には突部(12)が垂設されている。更に、本実施例では、該受板(8) の後部左右両側には係止部(13)がそれぞれ設けられている(図5および図6参照)。また、便器本体(2) の前面には上側部(15)と下側部(16)とからなる前面板(14)が設けられており、該前面板(14)の上側部(15)の下縁と該前面板(14)の下側部(16)の上縁との間にはヒンジ(17)が介設され、該ヒンジ(17)を介して該前面板(14)の上側部(15)は前方に回動可能に前面板(14)の下側部(16)に枢着されており、更に、該前面板(14)の上側部(15)の前面中央には把手(18)が凹設されており、該前面板(14)の上側部(15)内面からは該受板(8) の突部(12)に係合する係合杆(19)が差出されている。 【0008】図5および図6に示すように、汚物バケツ(9) を取出す場合には、前面板(14)の上側部(15)を前面板(14)の上側部(15)の把手(18)を介して前方に回動させ、汚物バケツ(9) が懸架されている受板(8) を前面板(14)の上側部(15)の係合杆(19)によって受板(8) の突部(12)を介して前方へ摺動させる。そして、汚物バケツ(9) が懸架されている受板(8) が、汚物バケツ(9) が前面板(14)と干渉せずかつ汚物バケツ(9) を取出すとき洗浄用シャワー(6) のノズル(61)に干渉しないような位置まで引出されると、受板(8) の係止部(13)が便器本体(2) の係止ピン(7) に当接して、受板(8) の前方への摺動が規制され、汚物バケツ(9) を容易に取出すことが出来る状態となる。 【0009】このように、前面板(14)の上側部(15)を前方へ回動させて、前面板(14)の上側部(15)の係合杆(19)によって受板(8) の突部(12)を介して受板(8) を前方へ引出すので、前面板(14)のヒンジ(17)を支点とし、前面板(14)の上側部(15)の把手(18)を力点とし、前面板(14)の上側部(15)の係合杆(19)を作用点とした梃子の原理によって、前面板(14)の上側部(15)を把手(18)を介して回動させるのに必要な力が小さくて済み、受板(8) を引出すための労力を軽減することが出来る。この場合、前面板(14)の係合杆(19)が回動する速度は前面板(14)の上側部(15)の把手(18)を回動させる速度よりも小さく、受板(8) の摺動速度は前面板(14)の係合杆(19)の回動速度よりも小さいため、受板(8) の摺動速度は前面板(14)の上側部(15)の把手(18)を回動させる速度よりも小さくなるので(図5参照)、受板(8) を引出す際の摺動速度が大きいために汚物バケツ(9) が揺れて汚物バケツ(9) 内の内容物がこぼれることがない。 【0010】また、前面板(14)の係合杆(19)を介して受板(8) を引出すにつれて、前面板(14)の係合杆(19)の上向き角度が次第に大きくなり(図6参照)、前面板(14)の係合杆(19)の回動速度の水平成分は次第に小さくなって、受板(8) の摺動速度が次第に遅くなるので、受板(8) を所定の位置まで引出した場合に受板(8) の係止部(13)が便器本体(2) の係止ピン(7) に当接するときに生じる衝撃が小さく、その衝撃によって汚物バケツ(9) が揺れて汚物バケツ(9) 内の内容物がこぼれることがない。そして、所定の位置まで受板(8) が引出されると、受板(8) の係止部(13)が便器本体(2) の係止ピン(7) に当接して、受板(8) は前方への摺動を規制されるので(図6参照)、受板(8) の摺動距離を必要最小限に設定することが出来、汚物バケツ(9) を取出すために必要な受板(8) の摺動距離を確実に確保することが出来る。そのため、汚物バケツ(9) を持ち上げるときに汚物バケツ(9) が洗浄用シャワー(6) に干渉して、洗浄用シャワー(6) が破損したり汚物バケツ(9) 内の内容物がこぼれたりすることがない。 【0011】更に、本実施例では、受板(8) は便器本体(2) 上面に載置されているので、便器本体(2) から簡単に取外すことが出来、受板(8) を便器本体(2) から取外して容易に清掃することが出来る。 【0012】図7および図8には他の実施例が示される。図1〜図6に示した前実施例では便器本体(2) に係止ピン(7) が設けられ受板(8) に係止部(13)が設けられているのに対して、本実施例では前面板(14)の下側部(16)の上縁には係止片(20)が設けられている。 【0013】汚物バケツ(9) を取出す場合には、汚物バケツ(9) が懸架されている受板(8)が、汚物バケツ(9) が該前面板(14)と干渉せずかつ汚物バケツ(9) を取出すとき洗浄用シャワー(6) のノズル(61)に干渉しないような位置まで引出されると、前面板(14)の下側部(16)に設けられた係止片(20)が前面板(14)の上側部(15)の前面下縁部に当接して、前面板(14)の上側部(15)は前方への回動を規制されるとともに受板(8) は前方への摺動を規制され(図8参照)、汚物バケツ(9) を容易に取出すことが出来る状態となる。 【0014】 【発明の効果】本発明では、汚物バケツが懸架された受板を引出すための労力を軽減することが出来、汚物バケツを取出すときに汚物バケツが干渉して洗浄用シャワーが破損したり汚物バケツが揺れて内容物がこぼれることがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000505 【氏名又は名称】アロン化成株式会社 【住所又は居所】東京都品川区東五反田一丁目22番1号
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075476 【弁理士】 【氏名又は名称】宇佐見 忠男
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| 【公開番号】 |
特開2003−190038(P2003−190038A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−392295(P2001−392295) |
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