| 【発明の名称】 |
浴槽端縁と浴室壁面との目地構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】安田 秀和 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】乾式目地材を用いて止水処理を施した浴槽端縁と浴室壁面との目地構造を提供する。
【解決手段】浴槽端縁2と浴室壁面3との間の目地4の上方開口を弾性体の覆い片部5で覆う。覆い片部5から垂設すると共にその浴槽11側に突設する弾性体のひれ片6を有した脚片部7を上記目地4内に圧入する。浴槽端縁2に弾接させたひれ片6によって脚片部7を浴室壁面3側に圧迫させて覆い片部5を浴室壁面3に圧接する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴槽端縁と浴室壁面との間の目地の上方開口を弾性体の覆い片部で覆い、上記覆い片部から垂設すると共にその浴槽側に突設する弾性体のひれ片を有した脚片部を上記目地内に圧入し、浴槽端縁に弾接させたひれ片によって脚片部が浴室壁面側に圧迫されて覆い片部を浴室壁面に圧接したことを特徴とする浴槽端縁と浴室壁面との目地構造。 【請求項2】 直線状の浴室壁面と直線状の浴槽端縁との目地に直線板状の脚片部を有した直線乾式目地材を配置すると共に、コーナ部分の浴室壁面とコーナ部分の浴槽端縁との間の目地に屈曲板状の脚片部を有した屈曲乾式目地材を配置し、屈曲乾式目地材の覆い片部を直線乾式目地材の覆い片部に比べて幅広に形成すると共に、上記屈曲乾式目地材の覆い片部を直線乾式目地材の覆い片部の上面に連続させて被着したことを特徴とする請求項1に記載の浴槽端縁と浴室壁面との目地構造。 【請求項3】 屈曲乾式目地材の覆い片部の壁面側端部に外方に延出したひだ片を形成し、上記ひだ片をコーナ部分の浴室壁面に弾接させたことを特徴とする請求項2に記載の浴槽端縁と浴室壁面との目地構造。 【請求項4】 脚片部に下方程開口する切込みを設けて乾式目地材を上下に屈曲自在にし、上下に屈曲した屈曲面を形成した浴槽上面に沿わせて覆い片部の下面を弾接させたことを特徴とする請求項1に記載の浴槽端縁と浴室壁面との目地構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽端縁と浴室壁面との目地構造に関する発明である。 【0002】 【従来の技術】浴室壁面に沿わせるようにして浴室内に設置した浴槽にあっては、浴槽端縁が浴室壁面に沿って配置されるものであり、浴槽端縁と浴室壁面との間にできる目地には壁面に沿って浴水を浴槽の下方に流下させないように止水処理が施されるものである。この止水処理は上記目地を埋めるように目地材を設置することで行われるものであり、この目地材としてはシリコン等の湿式目地材や弾性材からなる乾式目地材を用いることが考えられるが、現実には上記シリコン等の湿式目地材を用いて止水処理を施すことが為されていた。しかし、この湿式目地材を用いての止水処理は、外観よく目地内に完全に充填させる施工が熟練を要する作業であったり、目地内への充填後には乾燥させたりしなければならず、施工は煩雑にならざるをえず、施工性は悪いといった問題を有していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、上記浴槽端縁と浴室壁面との目地に止水処理を施すのに、湿式目地材に比べて外観や施工性も良好にできる乾式目地材を用いて行わせることが要望されているが、この浴槽端縁と浴室壁面との目地にあっては、コーナー部等、乾式目地材では目地を塞ぎきれないような形状もあり、乾式目地材で浴槽端縁と浴室壁面との目地に止水処理を施すことは難しいものであった。 【0004】なお、近年にあっては、入浴者が浴槽11から出る際に体を支え易くできるように浴槽11の上縁に手をかけ易くするといった安全性の向上や意匠性の向上を図って、たとえば、浴槽上面10に上下に緩やかな屈曲面10aを形成させることも行われており、このような浴槽11の浴槽端縁と浴室壁面との目地にも対応して乾式目地材1で止水処理を施すことも要望されている(図10参照)。 【0005】しかして、本発明の目的とするところは、乾式目地材を用いて止水処理を施した浴槽端縁と浴室壁面との目地構造を提供することを課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る浴槽端縁と浴室壁面との目地構造は、浴槽端縁2と浴室壁面3との間の目地4の上方開口を弾性体の覆い片部5で覆い、上記覆い片部5から垂設すると共にその浴槽11側に突設する弾性体のひれ片6を有した脚片部7を上記目地4内に圧入し、浴槽端縁2に弾接させたひれ片6によって脚片部7が浴室壁面3側に圧迫されて覆い片部5を浴室壁面3に圧接したことを特徴とする。これによると、浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4内に脚片部7を圧入したときには、脚片部7の浴槽11側に突設した弾性体のひれ片6が浴槽端縁2に弾接され、ひれ片6の反力によって脚片部7を浴室壁面3側に圧迫させ、浴槽端縁2と浴室壁面3との間の目地4の上方開口を覆った弾性体の覆い片部5を浴室壁面3に圧接させることができ、浴槽端縁2と浴室壁面3との間の目地4を覆い片部5で強固に隙間無く覆わせることができて上記目地4に止水処理を施すことができるものであり、つまり、浴槽端縁2と浴室壁面3との間の目地4に止水処理を施すのにあたって、ひれ片6を有した脚片部7と覆い片部5とで構成した乾式目地材1を用いることで行わせることができることから、良好な外観を現出させつつ施工性よく上記目地4に止水処理を施すことができるのである。 【0007】また、請求項2の浴槽端縁と浴室壁面との目地構造は、請求項1において、直線状の浴室壁面3と直線状の浴槽端縁2との目地4aに直線板状の脚片部7を有した直線乾式目地材1aを配置すると共に、コーナー部分の浴室壁面3とコーナー部分の浴槽端縁2との目地4bに屈曲板状の脚片部7を有した屈曲乾式目地材1bを配置し、屈曲乾式目地材1bの覆い片部5を直線乾式目地材1aの覆い片部5に比べて幅広に形成すると共に、上記屈曲乾式目地材1bの覆い片部5を直線乾式目地材1aの覆い片部5の上面に連続させて被着したことを特徴とする。このように、直線状の浴室壁面3と直線状の浴槽端縁2との目地4aには直線乾式目地材1aを配置すると共に、コーナー部分の浴室壁面3とコーナー部分の浴槽端縁2との目地4bには屈曲乾式目地材1bを配置するといった、目地形状に合わせた別個の乾式目地材1を適所に配置させたことで、たとえばコーナー部分の浴室壁面3とコーナー部分の浴槽端縁2との目地4bに直線乾式目地材1aを配置した際に生じるおそれのある直線乾式目地材1aの歪みによる乾式目地材1の止水効果の欠損といった事態を回避することができ、浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4に完全な止水処理を施すことができるのである。 【0008】また、請求項3の浴槽端縁と浴室壁面との目地構造は、請求項2において、屈曲乾式目地材1bの覆い片部5の壁面側端部5aに外方に延出したひだ片8を形成し、上記ひだ片8をコーナー部分の浴室壁面3に弾接させたことを特徴とする。コーナー部分の浴室壁面3が角形状に形成されるもコーナー部分の浴槽端縁2が丸みを帯びた形状に形成された場合には、コーナー部分の浴室壁面3とコーナー部分の浴槽端縁2との目地幅は他部分の目地幅と比べて幅広になり、このときには上記コーナー部分では覆い片部5が浴室壁面3に弾接せずに浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4に止水処理の欠損を生じさせてしまうおそれがあるが、上記のように予め屈曲乾式目地材1bの覆い片部5の壁面側端部5aに外方に延出したひだ片8を形成し、そして、上記ひだ片8をコーナー部分の浴室壁面3に弾接させたので、特にコーナー部分の浴室壁面3とコーナー部分の浴槽端縁2との目地4bにおける止水効果を高めることができ、浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4に完全な止水処理を施すことができるのである。 【0009】また、請求項4の浴槽端縁と浴室壁面との目地構造は、請求項1において、脚片部7に下方程開口する切込み9を設けて乾式目地材1を上下に屈曲自在にし、上下に屈曲した屈曲面10aを形成した浴槽上面10に沿わせて覆い片部5の下面を弾接させたことを特徴とする。これにより、意匠性や安全性の向上を図って上下に屈曲する屈曲面10aを形成させた浴槽上面10を有した浴槽11の浴槽端縁2と浴室壁面3との上下に屈曲した目地4にあっても、上記浴槽上面10に沿わせて覆い片部5の下面を弾接させつつ乾式目地材1を配置させることができるものであって、しかして、上記上下に屈曲した目地4にも乾式目地材1を用いて止水処理を施すことができるのである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。 【0011】図1乃至図7には本発明の実施の形態の例を示す。本発明は、浴室に設置した浴槽11の浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4に乾式目地材1を用いて止水処理を施すものであり、従来行われていたシリコン等の湿式目地材を用いた止水処理に比べて、良好な外観を現出させ易く且つ施工性よく止水処理を施し得るようにしたものである。 【0012】浴槽11は、浴水を溜めるように上方開口を有した容器状ハウジングで構成され、上記容器状ハウジングの上端には周方向に亙る浴槽上面10が形成されている。この浴槽上面10の外端形状は上面視で矩形状に形成されており、浴室のコーナー部分の浴室壁面3に沿わせて浴槽11を配置できるようになっている。この浴槽上面10の外端部分は浴槽端縁2を構成するものであるが、その浴槽上面10の外端部分には浴槽上面10から垂下した浴槽垂下壁12が形成されている。上記浴槽11を浴室に設置するには、図7に示すように浴室壁面3に複数個設置された引掛け部材13を介して行われる。この引掛け部材13は弾性を備えた部材であって浴室壁面3との間に隙間を形成するものである。そして、この隙間に浴槽垂下壁12を挿入させるようにして浴槽垂下壁12を上記引掛け部材13に引掛けると、図1に示すように、浴槽11は引掛け部材13によって浴室壁面3側に引き寄せられ、浴槽11は浴室壁面3に沿うように設置されるのである。しかし、このように設置された浴槽11にあっても、浴槽垂下壁12と浴室壁面3との間には上方開口を有した隙間(目地4)を形成させてしまうものであり、しかして、この浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4には上述したように乾式目地材1を配置して上記目地4を塞ぎ、上記目地4に止水処理を施すことが行われる。 【0013】この乾式目地材1は、具体的には、直線状の浴室壁面3と直線状の浴槽端縁2との間の目地4aに配置する直線乾式目地材1aと、コーナー部分の浴室壁面3とコーナー部分の浴槽端縁2との目地4bに配置する屈曲乾式目地材1bとで構成される。つまり、目地形状に合わせた別個の乾式目地材1を適所に配置させるようにしているのである。 【0014】上記直線乾式目地材1aは、図2に示すように、浴室壁面3に沿う方向に一定の縦断面を有した直線状の長手部材であって、略水平な板状の覆い片部5の下面から脚片部7を略垂直方向に垂下して縦断面略T字状に主体が構成されたものである。ここで、覆い片部5は浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4の上方開口を覆う部位であって軟質樹脂で形成されており、また、脚片部7は浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4内に圧入される部位であって硬質樹脂で形成されている。なお、脚片部7は覆い片部5の壁面側端部5aの近傍位置における下面から下方に延出されており、覆い片部5の壁面側端部5aは脚片部7よりも浴室壁面3側に突出されて形成されている。また、覆い片部5の下面に連続した脚片部7の根元部分には浴槽11側に突出して厚みを有した当接部14を形成している。この当接部14は脚片部7と一体に硬質樹脂で形成されている。なお、覆い片部5の浴槽側端部5bは上記当接部14よりも浴槽11側に突出されている。そして、脚片部7の浴槽11側には長手方向に亙るひれ片6が上下方向に等間隔に複数本突設されている。また、上記ひれ片6を突設した部分の脚片部7には壁面側に突出した緩衝突条15をそれぞれ設けている。ここで、ひれ片6及び緩衝突条15は、軟質樹脂で形成されると共に、脚片部7を目地4内に圧入したときには圧入し易く且つ目地4内に圧入した脚片部7を抜けにくくするように上方に向いた傾斜を有して形成されており、また、ひれ片6は緩衝突条15に比べてその突出量を大きくすると共に、突出先端に行く程に薄い肉厚になるように形成されている。なお、本例では、ひれ片6は上下方向に3本並設されていて、上方に設けたひれ片6ほどその突出量は大きくなるように形成されている。 【0015】また、上記屈曲乾式目地材1bは、図3に示すように、基本的には上述した直線乾式目地材1aと同構造であって、コーナー部分の浴槽端縁2やコーナー部分の浴室壁面3に沿わせ得るように覆い片部5及び脚片部7を屈曲させて形成したものである。なお、屈曲乾式目地材1bの覆い片部5にあっては、その浴槽側端部5bと壁面側端部5aとの間の寸法(以下、幅寸法)が直線乾式目地材1aの覆い片部5の幅寸法に比べて幅広に形成されていると共に、その長手方向の全長が脚片部7の長手方向の全長に比べて長く形成されており、つまり、覆い片部5の長手方向の両端部が脚片部7の長手方向の両端部よりも長手方向の外側に位置しているのである。また、上記屈曲乾式目地材1bの覆い片部5の壁面側端部5aには長手方向に亙って上記覆い片部5の上面から外方に延出させたひだ片8が形成されている。そして、このひだ片8は、覆い片部5及び脚片部7が屈曲する屈曲乾式目地材1bのコーナー部分でその延出量が大きくなるように形成されている。 【0016】そして、上述した直線乾式目地材1aは図1及び図4に示すように直線状の浴室壁面3と直線状の浴槽端縁2との間の目地4aに配置され、また、屈曲乾式目地材1bは図5及び図6に示すようにコーナー部分の浴槽端縁2とコーナー部分の浴室壁面3との間の目地4bに配置される。つまり、乾式目地材1は、浴槽端縁2と浴室壁面3との間の目地4に脚片部7を圧入させ、上記目地4を覆い片部5で覆うようにして目地4に設置されるものである。この目地4への脚片部7の圧入時には浴槽端縁2に当接部14を当接させるまで脚片部7を目地4に挿入するものであるが、この浴槽端縁2への当接部14の当接によって、乾式目地材1の上記目地4への挿入深さを乾式目地材1の長手方向に亙って一定にさせつつ覆い片部5の浴槽側端部5bの下面を浴槽上面10に弾接させることを図っているのである。つまり、乾式目地材1は上下にズレのない状態で上記目地4に設置されるものであり、その外観を向上させることができるのである。また、上記目地4に圧入した脚片部7にあっては、脚片部7のひれ片6が弾性変形すると共に浴槽端縁2を構成する浴槽垂下壁12に弾接するものであり、このひれ片6によって脚片部7ひいては乾式目地材1を壁面側に押圧させるのである。しかして、覆い片部5の壁面側端部5aは浴室壁面3に圧接させるのである。上述したように、覆い片部5はその浴槽側端部5bの下面を浴槽上面10に弾接させていると共にその壁面側端部5aを浴室壁面3に圧接させているので、目地4に設置した乾式目地材1はこの覆い片部5によって目地4を強固に塞ぐことができるのである。なお、本例のひれ片6は上方のひれ片6程大きい形状に形成されているので、覆い片部5に近づくにつれてひれ片6による脚片部7ひいては乾式目地材1の浴室壁面3側への押圧効果を強くでき、覆い片部5の壁面側端部5aを強く浴室壁面3に弾接させているのである。 【0017】なお、直線乾式目地材1aと屈曲乾式目地材1bとは長手方向の端部同士でそれぞれ連続的に接続されるものであるが、この両乾式目地材1a,1bの接続は、屈曲乾式目地材1bの覆い片部5の幅寸法が直線乾式目地材1aの覆い片部5の幅寸法に比べて大きく形成されており、また、覆い片部5の長手方向の両端部が脚片部7に比べて長手方向の外側に位置しているので、屈曲乾式目地材1bの覆い片部5が直線乾式目地材1aの覆い片部5の上面に積層するように覆い被さることで行われる。このように直線乾式目地材1aと屈曲乾式目地材1bとの接続部分では、屈曲乾式目地材1bの覆い片部5と直線乾式目地材1aの覆い片部5とが重なり合って接続しているので、乾式目地材1の止水構造は維持されるものであると共に、乾式目地材1の熱膨張・収縮による長手方向の寸法変化や乾式目地材1の形成時の寸法誤差をも吸収できるのである。また、コーナー部分の浴室壁面3が角形状に形成されるもコーナー部分の浴槽端縁2が丸みを帯びた形状に形成された場合には、コーナー部分の浴室壁面3とコーナー部分の浴槽端縁2との目地幅は他部分の目地幅と比べて幅広になり、このときには上記コーナー部分では覆い片部5が浴室壁面3に弾接せずに浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4に止水処理の欠損を生じさせてしまうおそれがあるが、上述したように屈曲乾式目地材1bの覆い片部5の壁面側端部5aにはひだ片8が形成されていて、つまり、このひだ片8をコーナー部分の浴室壁面3に弾接させることができ、上述した目地幅が広くなりがちなコーナー部分の浴室壁面3とコーナー部分の浴槽端縁2との目地4bにも確実に止水処理を施し得るようにしてある。 【0018】上述したように、目地形状に合わせて形成された直線乾式目地材1aと屈曲乾式目地材1bとを上記目地4の適所にそれぞれ配置させるようにしたことにより、浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4に乾式目地材1で完全な止水処理を施すことができるのである。裏を返すと、このように浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4に止水処理を施すのに乾式目地材1を用いることができるので、これにより、従来技術のように湿式目地材を用いて止水処理を行わせたものに比べ、良好な外観を現出させつつ施工性よく止水処理を施すことができるのである。なお、上記目地4に止水処理を施すと浴槽11下への浴水の侵入を防止でき、ユーザーは浴槽11下を頻繁に清掃しなくてもよいものであって、浴室の快適な使用が図られるのである。 【0019】図8乃至図9には本発明の実施の形態の他例を示す。従来技術の項でも述べたが、浴槽11には、入浴者が立ち上がるときに浴槽11の縁を持って体を支え易くすることなどの安全性や意匠性の向上を図り、その浴槽上面10に上下に屈曲する屈曲面10aを形成させることもある(図10)。このような場合には、浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4も上記浴槽上面10の屈曲面10aに合わせて上下方向に屈曲したものとなるのであり、湿式目地材と異なり予め所定の形状を有した乾式目地材1は、上記上下に屈曲した浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4には設置することができない場合がある。本例は、先の実施の形態の例における乾式目地材1を、上記屈曲面10aのある浴槽上面10を有した浴槽11における浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4に設置できるようにした例である。 【0020】図8に示すように乾式目地材1の脚片部7には下方程開口するようなV字型の切込み9を設けている。なお、上記切込み9は当接部14も含めた脚片部7の上下に亙るように形成されている。そして、上記切込み9部分で乾式目地材1を上下に折り曲げることで屈曲面10aを有した浴槽上面10に沿わせて乾式目地材1を上下に屈曲自在にさせ得るようにしたのである。図9には上下に屈曲させた状態の乾式目地材1を示すが、このように上記切込み9は脚片部7にのみ設けられて脚片部7で折り曲げるようにして乾式目地材1を上下に屈曲させているので、上下に屈曲した状態の乾式目地材1では覆い片部5は連続的に上下に屈曲するような状態にできるものである。 【0021】このようにしたことで、上述した意匠性や安全性の向上を図って上下に屈曲する屈曲面10aを形成した浴槽上面10を有する浴槽端縁2と浴室壁面3との目地4においても乾式目地材1を用い、つまり上下に屈曲した目地4を上下に屈曲させた覆い片部5で覆って止水処理を施すことができるのである。なお、図8及び図9では乾式目地材1のうち直線乾式目地材1aについて説明したが、屈曲乾式目地材1bの脚片部7に切込み9を設けて屈曲自在にすることも可能であることはいうまでもない。 【0022】 【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあっては、叙述したように、浴槽端縁と浴室壁面との間の目地の上方開口を弾性体の覆い片部で覆い、上記覆い片部から垂設すると共にその浴槽側に突設する弾性体のひれ片を有した脚片部を上記目地内に圧入し、浴槽端縁に弾接させたひれ片によって脚片部が浴室壁面側に圧迫されて覆い片部を浴室壁面に圧接したので、浴槽端縁と浴室壁面との目地内に脚片部を圧入したときには、脚片部の浴槽側に突設した弾性体のひれ片が浴槽端縁に弾接され、上記ひれ片の反力によって脚片部を浴室壁面側に圧迫させ、浴槽端縁と浴室壁面との間の目地の上方開口を覆った弾性体の覆い片部を浴室壁面に圧接させることができ、浴槽端縁と浴室壁面との間の目地を覆い片部で強固に隙間無く覆わせることができて上記目地に止水処理を施すことができるものであり、つまり、浴槽端縁と浴室壁面との間の目地に止水処理を施すのにあたって、ひれ片を有した脚片部と覆い片部とで構成した乾式目地材を用いることで行わせることができることから、良好な外観を現出させつつ施工性よく上記目地に止水処理を施すことができるのである。 【0023】また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、直線状の浴室壁面と直線状の浴槽端縁との目地に直線板状の脚片部を有した直線乾式目地材を配置すると共に、コーナ部分の浴室壁面とコーナ部分の浴槽端縁との間の目地に屈曲板状の脚片部を有した屈曲乾式目地材を配置し、屈曲乾式目地材の覆い片部を直線乾式目地材の覆い片部に比べて幅広に形成すると共に、上記屈曲乾式目地材の覆い片部を直線乾式目地材の覆い片部の上面に連続させて被着したので、つまり、直線状の浴室壁面と直線状の浴槽端縁との間の目地には直線乾式目地材を配置すると共に、コーナ部分の浴室壁面とコーナ部分の浴槽端縁との間の目地には屈曲乾式目地材を配置するといった、目地形状に合わせた別個の乾式目地材を適所に配置させたことで、たとえばコーナ部分の浴室壁面とコーナ部分の浴槽端縁との間の目地に直線乾式目地材を配置した際に生じるおそれのある直線乾式目地材の歪みによる乾式目地材の止水効果の欠損といった事態を回避することができ、浴槽端縁と浴室壁面との目地に完全な止水処理を施すことができるのである。 【0024】また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2の効果に加えて、屈曲乾式目地材の覆い片部の壁面側端部に外方に延出したひだ片を形成し、上記ひだ片をコーナ部分の浴室壁面に弾接させたので、たとえばコーナ部分の浴室壁面が角形状に形成されるも浴槽端縁のコーナー部分が丸みを帯びた形状に形成された場合には、コーナ部分の浴室壁面と浴槽端縁のコーナー部分との間の目地幅は他部分の目地幅と比べて幅広になり、このような場合には上記コーナー部分では覆い片部が浴室壁面に弾接せずに浴槽端縁と浴室壁面との目地に止水処理の欠損を生じさせてしまうおそれがあるが、上記のように予め屈曲乾式目地材の覆い片部の壁面側端部に外方に延出したひだ片を形成し、そして、上記ひだ片をコーナ部分の浴室壁面に弾接させると、特にコーナ部分の浴室壁面と浴槽端縁のコーナー部分との間の目地における止水効果を高めることができ、浴槽端縁と浴室壁面との目地に完全な止水処理を施すことができるのである。 【0025】また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、脚片部に下方程開口する切込みを設けて乾式目地材を上下に屈曲自在にし、上下に屈曲した屈曲面を形成した浴槽上面に沿わせて覆い片部の下面を弾接させたので、意匠性や安全性の向上を図って上下に屈曲する屈曲面を浴槽上面に形成させたような浴槽を浴室壁面に沿わせて設置したときには、浴槽端縁と浴室壁面との目地は上下に屈曲した目地になるものであるが、上述したように屈曲自在の乾式目地材はこの上下に屈曲した目地に形状を合わせて設置させることができるものであって、しかして、上記上下に屈曲した目地にも乾式目地材を用いて止水処理を施すことができるのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−190036(P2003−190036A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−392189(P2001−392189) |
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