トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 洗面器
【発明者】 【氏名】山村 直弘
【住所又は居所】愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式会社イナックス内

【要約】 【課題】上面部に水栓器具取付用等の平面部を有する洗面器において、捻れや折れが生じないようにする。

【解決手段】洗面器1の平面部2の排水勾配θを左右方向に対して平行な方向に設定し、前後方向と平行な方向に対しては勾配を持たないようにする。平面部2とリム面5との境界部分mと、鉢部3とリム面5との境界部分nとが同一直線となり、折曲点を形成することがないから、平面部2と鉢部3とリム面5とが交わる箇所Yにおいて、捻れや折れが生じるのを回避できる。それ故、金型の形状を簡単にできるから製造コストの減少・歩留まりの向上がもたらされる。また、洗面器1における例えばリム面5の幅寸法を一定に保って鉢部3の溢れ面のレベルを一定にできるから、鉢部の容積を減少させるおそれがない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面部に水栓器具の取付用及び/又は物品載置用の平面部を有する洗面器において、前記平面部は、左右方向に対して平行な方向に排水勾配が設けられ、前後方向に対しては勾配を持たないように設定されていることを特徴とする洗面器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上面部に水栓器具取付用の平面部を有する洗面器に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、洗面キャビネット20の一例を示すものであり、キャビネット30の上に洗面器20を載設して成る。図示する洗面器20は、上面部における左右の奥隅部に、水栓器具40の取付用及び物品載置用の平面部22,22を有している。また、前端縁及び左右端縁と、平面部22及び鉢部23との間には、緩やかな排水勾配を付したリム面25が設けられている。
【0003】前記平面部22は、図4に示す如く、排水勾配kが、鉢部23との境界となる稜線部24に対し、ほぼ直交する方向となるように設定されている。すなわち、この平面部22は、図5(B)に示すように、洗面器20の前後方向と平行な方向に対し稜線部24へ向かって下り勾配となる傾斜αを有していると共に、同図(C)に示す如く、洗面器20の左右方向と平行な方向に対しても稜線部24へ向かって下り勾配となる傾斜βを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】洗面器20の上端部における左右奥隅部に、前記の如き平面部22,22を設け、その排水勾配kを、前述のとおり、鉢部23との境界となる稜線部24に対しほぼ直交する方向に設定した場合は、図4において矢印Xで示す箇所、すなわち、平面部22と鉢部23とリム面25とが交わる箇所において、捻れや折れが生じることがある。これは、平面部22の排水勾配kが稜線部24に対しほぼ直交する方向に設定されているため、平面部22とリム面25との境界部分mと、鉢部23とリム面25との境界部分nとが、一直線とはならず折曲点を持つことによる。
【0005】また前記の問題は、洗面器21の仕様を、鉢部23の上端縁に接しているリム面25の幅寸法を一定に保つようにした場合に起こる不具合である。そこで、鉢部23とリム面25との境界部分nが、平面部22とリム面25との境界部分mと同一直線上となるように前下がりに設定して、前記不具合に対処することも考えられる。しかるに、この場合は、リム面25が手前側へ向かって拡大する形態となるから、鉢部23の溢れ面が下降することとなり、その結果、鉢部23の容積を減少させるという問題を生じさせる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が、前記問題点の解決のために採用した洗面器の特徴とするところは、上面部に水栓器具の取付用及び/又は物品載置用の平面部を有する洗面器において、前記平面部は、左右方向に対して平行な方向に排水勾配が設けられ、前後方向に対しては勾配を持たないように設定したことである。かかる構成により、洗面器に捻れや折れが生じるのを回避できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る洗面器1の一実施形態を示すものであり、上面部における左右の奥隅部に、水栓器具40(図3参照)の取付用及び物品載置用の平面部2,2を有している。前端縁及び左右端縁と、平面部2及び鉢部3との間には、緩やかな排水勾配を付したリム面5が設けられている。また、この洗面器1は、前端縁及び左右端縁の高さがほぼ一定となるように設定されている。
【0008】本例の洗面器1の特色は、前記平面部2の排水勾配θを、図2に示す如く、左右方向に対して平行な方向に設定したことである。従って、この平面部2は、図1(B)に示すように、洗面器1の前後方向と平行な方向に対しては勾配を持たず、同図(C)に示す如く、洗面器20の左右方向と平行な方向に対して、稜線部4へ向かって下り勾配となる傾斜θを有している。
【0009】かかる構成により、本発明に係る洗面器1にあっては、平面部2の排水勾配θを前記の如く設定したので、平面部2とリム面5との境界部分mと、鉢部3とリム面5との境界部分nとが同一直線となり、折曲点を形成することがない。それ故、図1において矢印Yで示す箇所、すなわち、平面部2と鉢部3とリム面5とが交わる箇所Yにおいて、捻れや折れが生じるのを回避できる。
【0010】また本発明は、洗面器1において、捻れや折れを生じさせる部分を無くせるから、金型の形状を簡単にでき、依って、製造コストの減少や、歩留まりの向上をもたらす。
【0011】さらに本発明では、前端縁及び左右端縁の高さ寸法を一定に設定した洗面器1において、リム面5の幅寸法を一定に保つことができるから、鉢部3の溢れ面のレベルが一定になり、それ故、鉢部3の容積を減少させるという問題を生じさせることがない。
【0012】なお本発明を適用する洗面器は、水栓器具の取付用平面部と物品載置用の平面部の両方を備えるもののほか、いずれか一方だけ有するものであってもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、洗面器の平面部の排水勾配を、左右方向に対して平行な方向とし前後方向と平行な方向に対しては勾配を持たせないようにしたから、前端縁及び左右端縁の高さ寸法を一定に設定した洗面器において、例えば平面部と鉢部とリム面とが交わる箇所に、捻れや折れが生じるのを回避することができる。それ故、金型の形状を簡単にできるから、製造コストの減少、歩留まりの向上がもたらされる。また、例えば洗面器における例えばリム面の幅寸法を一定に保って鉢部の溢れ面のレベルを一定にできるから、鉢部の容積を減少させるおそれがない。
【出願人】 【識別番号】000000479
【氏名又は名称】株式会社INAX
【住所又は居所】愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地
【出願日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【代理人】 【識別番号】100082016
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 敏彦
【公開番号】 特開2003−190032(P2003−190032A)
【公開日】 平成15年7月8日(2003.7.8)
【出願番号】 特願2001−393394(P2001−393394)