| 【発明の名称】 |
手乾燥装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】深野 学 【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】汚れが付着しにくく、臭いの発生を防ぐことができる手乾燥装置を得ることを目的とする。
【解決手段】高圧空気流を発生する送風機3と、この送風機3により発生された高圧空気流を噴出するノズル4a、4bとこのノズル4a、4bから噴出された高圧空気流により吹き飛ばされた水を排水する排水口5とを有する手挿入部2と、排水口5に接続された排水管6とを備え、手挿入部2の底部の一部を下方に延出させて形成した延出部15により排水口5を構成し、延出部15の端部と排水管6の内壁との間に隙間を形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高圧空気流を発生する高圧空気流発生装置と、この高圧空気流発生装置により発生された高圧空気流を噴出するノズルとこのノズルから噴出された高圧空気流により吹き飛ばされた水を排水する排水口とを有する手挿入部と、前記排水口に接続された排水管とを備え、前記排水口は前記手挿入部の底部の一部を下方に延出させて形成した延出部により構成され、この延出部の端部と前記排水管の内壁との間に隙間が形成されていることを特徴とする手乾燥装置。 【請求項2】 高圧空気流を発生する高圧空気流発生装置と、この高圧空気流発生装置により発生された高圧空気流を噴出するノズルとこのノズルから噴出された高圧空気流により吹き飛ばされた水を排水する排水口とを有する手挿入部と、前記排水口に接続され内側排水管と外側排水管により二重に構成された排水管とを備え、前記排水口は前記手挿入部の底部を下方に延出させて形成した延出部により構成され、前記内側排水管は前記延出部の内側に着脱可能に配置され、高圧空気流により吹き飛ばされた水は前記内側排水管の内側を流れて排水されることを特徴とする手乾燥装置。 【請求項3】 高圧空気流を発生する高圧空気流発生装置と、この高圧空気流発生装置により発生された高圧空気流を噴出するノズルとこのノズルから噴出された高圧空気流により吹き飛ばされた水を排水する排水口とを有する手挿入部と、前記排水口に接続された排水管と、前記排水口から前記排水管内部に延び前記排水管の内壁から離間して着脱可能に設けられた水滴誘導体とを備え、高圧空気流により吹き飛ばされた水は前記水滴誘導体を伝って排水されることを特徴とする手乾燥装置。 【請求項4】 前記排水口に、前記排水口の上方を覆う蓋部と高圧空気流により吹き飛ばされた水を前記排水口内に導く開口部とを有する着脱可能なカバーを設けたことを特徴とする前記請求項1ないし請求項3の何れかに記載の手乾燥装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、濡れた手を乾燥させるための手乾燥装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の濡れた手を乾燥させる手乾燥装置としては、特開平7−116076号公報に掲載の技術が知られている。 【0003】図14はこの公報に掲載された従来の手乾燥装置の断面図である。図において、101は手乾燥装置の本体である箱体、102は箱体101の正面上部に、正面側と両側面側を開口して形成された凹状の手挿入部、103は高圧空気流を発生する送風機、104a、104bは送風機103により発生された高圧空気流を噴出するノズル、105はノズル104a、104bから噴出された高圧空気流により手から吹き飛ばされた水を排水する排水口、106は排水口5からのドレン水を下方の着脱可能なドレンタンク107に導くための本体に固定された排水管である。 【0004】図15に、排水口105から排水管106を通りドレンタンク107に至るまでの概略断面図を示す。図に示すように、排水口105は手挿入部102の底部が下方に筒状に延出した延出部115により構成されている。また、排水管106は、その内周面が延出部115の外周面に接触するように延出部115に差し込まれて接続されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように構成された従来の手乾燥装置において、高速の空気で濡れた手から吹き飛ばされた水滴には手を洗浄しても落ちなかった汚れや有機物なども含まれており、水滴の付着した部分を清掃せずに放置しておくと、汚れが付着し、その部分から臭いが発生する。このため、水滴が付着する部分は清掃できる構造とする必要がある。 【0006】手挿入部102は手挿入方向へ開口されおり、また、ドレンタンク107は着脱可能であることから、両者とも清掃することは易しいものの、排水口105からドレンタンク107へ水滴を導く排水管106については、本体内部に固定されているため清掃が困難である。また、排水管6の直径は10mm〜30mm、長さは100mm以上で、手や指を管内に挿入して水滴の付着する面すべてを清掃することは困難である。 【0007】また、図15に示すように、延出部115と排水管106の接続部には隙間がほとんどなく、ノズル104a、104bから噴出された高圧空気流による圧力や毛細管現象によりその接続部の隙間へ水滴が浸入し、水滴の蒸発とともに汚れのみ残留する。そのため、隙間へ浸入した汚れは簡単に清掃することは困難である。 【0008】さらに、手挿入部102の排水口105の上方は開放されており、清掃を怠ると排水管106内の汚れが目立ち、使用者に不快感を与えることとなる。 【0009】本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、臭いの発生源のひとつである排水口や排水管に着目し、汚れが付着しにくく、臭いの発生を防ぐことができ、使用者に不快感を与えることのない手乾燥装置を得ることを目的とする。 【0010】 【問題を解決するための手段】この発明に係る手乾燥装置は、高圧空気流を発生する高圧空気流発生装置と、この高圧空気流発生装置により発生された高圧空気流を噴出するノズルとこのノズルから噴出された高圧空気流により吹き飛ばされた水を排水する排水口とを有する手挿入部と、前記排水口に接続された排水管とを備え、前記手挿入部の底部の一部を下方に延出させて形成した延出部により前記排水口を構成し、前記延出部の端部と前記排水管の内壁との間に隙間を形成したものである。 【0011】また、高圧空気流を発生する高圧空気流発生装置と、この高圧空気流発生装置により発生された高圧空気流を噴出するノズルとこのノズルから噴出された高圧空気流により吹き飛ばされた水を排水する排水口とを有する手挿入部と、前記排水口に接続され内側排水管と外側排水管により二重に構成された排水管とを備え、前記手挿入部の底部を下方に延出させて形成した延出部により前記排水口を構成し、前記内側排水管を前記延出部の内側に着脱可能に配置し、高圧空気流により吹き飛ばされた水が前記内側排水管の内側を流れて排水されるようにしたものである。 【0012】また、高圧空気流を発生する高圧空気流発生装置と、この高圧空気流発生装置により発生された高圧空気流を噴出するノズルとこのノズルから噴出された高圧空気流により吹き飛ばされた水を排水する排水口とを有する手挿入部と、前記排水口に接続された排水管と、前記排水口から前記排水管内部に延び前記排水管の内壁から離間して着脱可能に設けられた水滴誘導体とを備え、高圧空気流により吹き飛ばされた水が前記水滴誘導体を伝って排水されるようにしたものである。 【0013】また、前記排水口に、前記排水口の上方を覆う蓋部と高圧空気流により吹き飛ばされた水を前記排水口内に導く開口部とを有する着脱可能なカバーを設けたものである。 【0014】 【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実施の形態について説明する。図1はこの実施の形態1における手乾燥装置の断面図である。図において、1は手乾燥装置の本体である箱体、2はこの箱体1の正面上部に、正面側と両側面側を開口して形成された凹状の手挿入部であり、奥側へ向かって傾斜している。3は高圧空気流を発生する高圧空気流発生装置である送風機、4a、4bは手挿入部2の入口の対向する面に設けられ送風機3により発生された高圧空気流を噴出するノズルである。このノズル4a、4bは、手挿入部2に挿入した手を擦り合せることなく、手に付着した水滴を手の表裏から排除できるように、手の甲側と掌側の双方に風を同時に当て、且つ、入口から奥への圧力勾配を形成するような傾斜を有して設けられている。5はノズル4a、4bから噴出された高圧空気流により手から吹き飛ばされた水を排水する排水口、6は排水口5からのドレン水を箱体1の下方に着脱可能に設けられたドレンタンク7に導くための排水管であり、箱体1内に固定されている。 【0015】8は送風機3の吸込口、9は箱体1の下方に設けられた吸込口でありフィルタ10が取り付けられている。11は吸込口8と9を連通する吸気ダクト、12は吸込口8の上流に当たるチャンバー、13は送風機3からの高圧空気流を手挿入部2に設けられたノズル4a、4bに導く排気ダクトである。 【0016】図2に、排水口5から排水管6を通りドレンタンク7に至るまでの概略断面図を示す。なお、図1において排水管6は、箱体1内の他の部品を避けてドレンタンク7に連絡するために曲げて形成されているが、図2においてはわかり易くするために排水管6を直線的に記載している。図2に示すように、排水口5は手挿入部2の底部の一部を下方に筒状に延出させて形成した延出部15により構成されている。すなわち、延出部15は手挿入部2の裏側に延出している。排水管6は、延出部15に接続される側の端部の内径が延出部15の外径とほぼ等しくなるように形成されており、延出部15の外周を覆うようにその端部を差し込むことによって接続されている。 【0017】また、排水管6の延出部15に接続される側の端部の内径はそれ以外の部分の内径より小さく形成されており、内径の小さい部分の長さは延出部15の長さより短く形成されている。そのため、延出部15に排水管6を接続したとき、排水管6端部の内径の小さい部分の内壁面と延出部15の上部の外壁面とは接触して隙間がないが、延出部15の端部と排水管6の内壁との間には隙間16が形成される。この実施の形態においては、排水管6の内壁に接触していない延出部15の長さは約8mmであり、排水管6と延出部15との間の隙間の大きさは約2.5mmである。 【0018】手挿入部2の内壁表面2aには、シリコン系もしくはフッ素系等の撥水性コ−ティング、又は酸化チタン等の親水性があるコ−ティング、又は抗菌剤を含浸させ、内壁表面2aの汚れ付着の低減及び菌の繁殖の低減を図っている。また、排水管6は、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、SUS(ステンレス)、撥水性コ−ティングされた金属等により形成され、汚れの付着や菌の繁殖、錆付きを防止している。 【0019】上述のように構成された手乾燥装置は、洗浄後の濡れた手を手首付近まで手挿入部2へ入れると、手挿入部に設けられたセンサー(図示せず)が手を検知して送風機3が作動する。送風機3が作動すると、箱体1の下部の吸込口9からフィルター10を介して空気が流入し、吸気ダクト11及びチャンバー12を通って、送風機3の吸込口8から送風機3に入り、高圧化される。 【0020】送風機3を通過した空気は高圧空気流となり、排気ダクト13を通り、ノズル4a、4bから噴出される。ノズル4a、4bより噴出された高速の高圧空気流は、手挿入部2内に挿入された手に当たり、手の表面に付着していた水を水滴として吹き飛ばす。さらに、手挿入部2で手を挿抜することによって、手全体に付着していた水滴がすべて手から剥離し、手が乾燥する。乾燥終了後、手挿入部2より手を抜くと、センサーが手を検知しなくなるため、送風機3が停止する。 【0021】濡れた手から剥離した水滴は手挿入部2に当たり、その水滴は手挿入部2の内壁表面2aを伝わって流れ、手挿入部2底部に配置された排水口5に入り、排水管6を通って、ドレンタンク7に回収される。 【0022】濡れた手から剥離した水滴は汚れを含んでいるため、水滴の付着した部分を清掃せずに放置しておくと、その部分から臭いが発生することになるが、この実施の形態においては、排水口5を構成する延出部15の少なくとも端部と排水管6の内壁との間に隙間16が形成され、延出部15と排水管6の接合部は延出部15の先端から離れて(この実施の形態においては8mm上方に)存在しているので、延出部15に付着した水滴がノズル4a、4bから噴出された高圧空気流による圧力や毛細管現象によって延出部15と排水管6との接触部に浸入することはなく、接触部に汚れが残留することがない。そのため、臭いは発生せず、使用者に不快感を与えることがない。 【0023】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態2における手乾燥装置の排水口と排水管の部分の概略断面図である。排水口及び排水管以外の構造及び動作は、上記実施の形態1の手乾燥装置と同様であるため、その説明は省略する。 【0024】実施の形態2においては、排水管17の内径は延出部15の外径より大きく一定であり、その先端は手挿入部2の裏面に対向するように配置されている。ここで、排水管17の先端は手挿入部2の裏面に接触して固定してもよいし、接触させずに何らかの手段で本体内に固定してもよい。このような形状の排水管17を用いることによって、排水口5を構成する手挿入部2の延出部15の外壁全体と排水管17の内壁との間に隙間18が形成される。この隙間18の大きさは、上記の実施の形態1と同様、およそ2.5mm以上あることが望ましい。 【0025】この実施の形態2においても、少なくとも手挿入部2の延出部15の端部と排水管17の内壁との間に隙間18が形成されているために、延出部15に付着した水滴がノズル4a、4bから噴出された高圧空気流による圧力や毛細管現象によって延出部15と排水管17との間に浸入することがなく、汚れが残留することがない。したがって、臭いは発生せず、使用者に不快感を与えることがない。 【0026】また、手挿入部2の延出部15の外壁面と排水管17の内壁面とを接触させて接続しなくてよいので、延出部15の長さは短くてもよい。そのため、延出部15の内壁の清掃も容易である。さらに、排水管17は径が一定であるため、その成形も容易になる。 【0027】実施の形態3.図4は本発明の実施の形態3における手乾燥装置の排水口と排水管の部分の概略断面図である。排水口及び排水管以外の構造及び動作は、上記実施の形態1の手乾燥装置と同様であるため、その説明は省略する。 【0028】図4において、19は排水口5を構成する延出部19であり、手挿入部2の底部の一部を下方に筒状に延出させて、その端部の内径が排水口5の入口付近の内径より小さくなるように形成されている。また、延出部19の排水口5入口側の外径、すなわち延出部19の上部の外径は、排水管17の内径とほぼ等しく、延出部19と排水管とはこの部分で接触して接続されている。排水管17の径は上記実施の形態2と同様に一定である。 【0029】この実施の形態3においても、少なくとも手挿入部2の延出部19の端部と排水管17の内壁との間に隙間が形成されているため、延出部19に付着した水滴がノズル4a、4bから噴出された高圧空気流による圧力や毛細管現象によって延出部19と排水管17との間に浸入することがなく、汚れが残留することがない。したがって、臭いは発生せず、使用者に不快感を与えることがない。 【0030】実施の形態4.図5は本発明の実施の形態4における手乾燥装置の排水口、排水管、ドレンタンクの部分の概略断面図である。排水口及び排水管以外の構造及び動作は、上記実施の形態1の手乾燥装置と同様であるため、その説明は省略する。 【0031】この実施の形態4においては、排水管20は内側排水管20aと外側排水管20bとを有する二重構造となっており、外側排水管20bは本体内に固定され、内側排水管20aは排水口5から着脱可能に装着されている。内側排水管20aと外側排水管20bはほぼ同じ長さに形成され、内側排水管20aを着脱可能とするために、内側排水管20a及び外側排水管20bは直線的に形成されている。また、内側排水管20aの上端部と手挿入部2の延出部15の内壁とはゴムパッキン21等によりシールされている。したがって、高圧空気流によって吹き飛ばされた水滴は内側排水管20aのみを流れ、外側排水管20bには流れない。 【0032】このような構成とすれば、水滴による汚れは内側排水管20aのみに付着するため、外側排水管20bは清掃する必要もなく清潔であり、内側排水管20aは排水口5から手で抜き出して清掃すれば、清潔に保つことができ、臭いの発生も低減でき、使用者に不快感を与えることがない。 【0033】実施の形態5.図6は本発明の実施の形態5における手乾燥装置の排水口と排水管の接続部分の概略断面図である。排水口と排水管以外の構造及び動作は、上記実施の形態1の手乾燥装置と同様であるため、その説明は省略する。 【0034】上記実施の形態4においては、外側排水管20aを上記実施の形態1における排水管6と同様に、延出部15との接続側の端部の内径を小さくするように形成したが、図6に示すように、従来の排水管と延出部の接続構造と同様に、外側排水管20cの内径を延出部15の外径とほぼ同じで一定の大きさとしてもよい。外側排水管20cをこのように形成しても、着脱可能な内側排水管20dを設けたので、外側排水管20cと手挿入部2の延出部15との間に汚れが侵入することがない。 【0035】また、内側排水管20dの長さを外側排水管20cの長さより短く形成しても、内側排水管20dと外側排水管20cとの間には隙間が形成されているため、外側排水管20cの内壁には汚れが付着しにくい。したがって、臭いは発生せず、使用者に不快感を与えることがない。 【0036】なお、内側排水管20dと外側排水管20cとの間の隙間を維持するために、両者の間の所定箇所にスペーサを設けるようにしてもよい。また、このように内側排水管20dを短くすれば、外側排水管20cを曲線状に形成した場合でも、内側排水管20dのみをほぼ直線状にして着脱可能とすることができる。 【0037】実施の形態6.図7は本発明の実施の形態6における手乾燥装置の排水口と排水管の接続部分の概略断面図である。排水口と排水管以外の構造及び動作は、上記実施の形態1の手乾燥装置と同様であるため、その説明は省略する。 【0038】上記実施の形態4及び実施の形態5においては、内側排水管20a、20dの上方の端部が手挿入部2の延出部15内に収まるように設置したが、図7に示すように、内側排水管20eの端部を外側に広げて、延出部15よりも上方に出し、手挿入部2の排水口5の周囲の内壁に載置するようにしてもよい。この場合にも、内側排水管20eと手挿入部2の接触部、すなわち内側排水管20eの端部外周と手挿入部2の内壁との間にはゴムパッキンを設けてシール構造とする。 【0039】このように構成すれば、外側排水管20cに汚れが付着することを防止できるとともに、内側排水管20eの着脱が容易になる。 【0040】実施の形態7.図8は本発明の実施の形態5における手乾燥装置の排水口と排水管の部分の概略断面図である。図に示す部分以外の構造及び動作は、上記実施の形態1の手乾燥装置と同様であるため、その説明は省略する。 【0041】図8において、手挿入部2の延出部15及び排水管6の構成は上記実施の形態1のものと同様であるが、排水口5から排水管6内部に延び排水管6の内壁から離間して配置される棒状部23を有する水滴誘導体22が着脱可能に設置されている。図9にこの水滴誘導体22の上面図を示す。図9に示すように、水滴誘導体22の上部には手挿入部2の排水口5の周囲の内壁に載置するための円盤状のシール部24が形成されている。シール部24は水滴が棒状部23に伝わるように中心に向かって下方に傾斜して形成されており、開口部25を有する。 【0042】このように形成された水滴誘導体22は、棒状部23を排水管6内に挿入してシール部24を手挿入部2の排水口5周囲の内壁に載置して設置される。シール部24と手挿入部2との間にはゴムパッキン35が設けられており、このゴムパッキン35はシール部24または手挿入部2の内壁に取り付けられている。高圧空気流により吹き飛ばされ濡れた手から剥離した水滴は手挿入部2に当たり、手挿入部2の壁面を伝わって流れ、水滴誘導体22の開口部25から棒状部23を伝わってドレンタンク7に導かれる。 【0043】このように、この実施の形態7においては、水滴が水滴誘導体22を伝わって排水され、排水管6には流れないため、排水管6に汚れが付着することがなく清潔である。また、水滴誘導体22は着脱可能であるため、取り外して清掃することができ、清潔である。したがって、臭いは発生せず、使用者に不快感を与えることがない。 【0044】なお、排水管は、従来のように内径を延出部15の外径とほぼ同じで一定としてもよい。排水管をこのように形成しても、着脱可能な水滴誘導体22を設けたので、排水管と手挿入部2の延出部15との間に汚れが侵入することがない。また、水滴誘導体22の長さは排水管6の長さより短くてもよく、このようにした場合には、排水管6が曲線状に形成されていても、水滴誘導体22をほぼ直線状にして着脱可能にすることができる。 【0045】また、棒状部23としては、チェーンを用いてもよく、また柔らかい材質のものや、螺旋状のものでも、排水口5から排水管6内部に延び、排水管6の内壁から離間して配置できるものであれば、何ら問題ない。また、シール部24自体をゴム素材のシート状に形成して、排水口5周囲の手挿入部2に載置するだけでシール機能を有するようにしてもよい。 【0046】実施の形態8.図10は本発明の実施の形態6における手乾燥装置の排水口と排水管の部分の概略断面図である。図において、26は排水口5の上方を覆うカバーである。このカバー26以外の部分の構造及び動作は、上記実施の形態1の手乾燥装置と同様であるため、その説明は省略する。 【0047】カバー26は、手挿入部2の排水口5周囲の内壁に着脱可能に載置されている。図11にカバー26の斜視図を示す。図に示すように、カバー26は、排水口5の上方を覆い排水口5の内径より大きい円形の蓋部27と、この蓋部27にほぼ垂直に設けられた六角形の平板状の支持部28とを有している。支持部28の下端は、排水口5に載置したときに安定するように、排水口5の寸法に合わせて形成されている。また、カバー26を排水口5に設置したとき、支持部28の両側には排水口5内部と連通する開口部が形成され、高圧空気流により吹き飛ばされた水はこの開口部から排水口5内部に導かれる。 【0048】この実施の形態8によれば、カバー26を設置することにより、排水管5のほぼ軸方向から手挿入部2の内部を覗いたとき、排水口5や排水管6の内部が見えないため、内部に汚れが付着したとしても使用者には見えず、不快感を与えることがない。また、臭いの発散の防止にもなる。 【0049】なお、カバー26の形状は、図10及び図11に示すものに限らず、図12や図13に示すような構成であってもよく、要するに、排水口5の内部が上方から見えないような蓋部を有し、高圧空気流により吹き飛ばされ手挿入部2の内壁を流れた水滴が排水口5内に流入するための開口部が確保される構成であればよい。図12に示したカバー29は、蓋部30とこの蓋部30にほぼ垂直に設けられ十字に組み合わされた2枚の六角形の平板状の支持部31a、31bにより構成されている。このような構成とすれば、図11に示すカバー26よりも安定して設置できる。また、図13に示したカバー32は、蓋部33に複数の支柱34が設けられ、その支柱34が手挿入部2の排水口5周囲の内壁に載置されるように構成されている。 【0050】また、図10においては、手挿入部2や排水管6の構成を上記実施の形態1と同様のものとしたが、これに限らず、上記実施の形態2ないし実施の形態7の何れに記載された構成であっても、同様の効果を得ることができる。 【0051】実施の形態9.上記の各実施の形態においては、高圧空気流のみにより手を乾燥させる手乾燥装置について説明したが、本体内部にヒーターを設け、温風を発生させるように構成してもよい。また、高圧空気流を噴出するノズルを手挿入部の開口部の対向する面に設ける両側吹き出しでなく、片側吹き出しの手乾燥装置であってもよい。また、着脱可能なドレンタンクを設けず、排水管から直接外部に排水させる構成であってもよい。さらに、排水管は図1に示すように曲線的に形成したものでなく、直線的に形成したものであってもよい。このように、何れの構成の手乾燥装置であっても、上述の実施の形態1ないし8のような排水口および排水管の構成を採用することによって、汚れが付着しにくく、臭いが発生せず、使用者に不快感を与えることがない手乾燥装置を得ることができる。 【0052】 【発明の効果】この発明に係る手乾燥装置によれば、排水管に汚れが付着しにくく、臭いの発生を防ぐことが可能となる。 【0053】また、排水管を二重に構成し、高圧空気流により吹き飛ばされた水が内側排水管の内側を流れて排水されるようにしたので、外側排水管には汚れが付着せず、内側排水管は取り外して清掃することができるため、臭いの発生を防ぐことが可能となる。 【0054】また、高圧空気流により吹き飛ばされた水が水滴誘導体を伝って排水されるようにしたので、排水管には汚れが付着せず、水滴誘導体は取り外して清掃することができるため、臭いの発生を防ぐことが可能となる。 【0055】さらに、排水口に着脱可能なカバーを設けたので、使用者に不快感を与えることがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目2番3号
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| 【出願日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−180553(P2003−180553A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月2日(2003.7.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−383910(P2001−383910) |
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