| 【発明の名称】 |
巻おしぼり製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】古田 章二 【住所又は居所】京都市右京区西院東貝川町5番地 環境システム株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】タオルロールからのシート材の引き出し及び送給を常に安定に行うことにより、シート材の詰まりや切断時の寸法のばらつきを解消する。
【解決手段】リング21aを複数周設したローラ21とバネ23bで下方に付勢された押さえ部材23とでシート材11aを挟持しつつ、ローラ21が回転することによりシート材11aを引き出す。リング21aの上端と対向する押さえ部材23の下面には、金属製の当接部材232が着脱容易に取り付けられており、シート材11aは主として当接部材232に接して摺動する。その摩擦により当接部材232が摩耗した場合には容易に交換できるので、常に良好な摺動面を維持することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 タオルロールから引き出され湿り気が付与されると共に所定寸法長に切断されたシート材を、ロール状に巻き込んで巻おしぼりを成形する巻おしぼり製造装置に於いて、前記タオルロールからシート材を引き出して送る送給手段は、a)回転駆動源と、b)前記タオルロールからのシート材を上部に保持しつつ、前記回転駆動源の駆動力により前記シート材を引き出す方向に回転する搬送部と、c)前記シート材を挟んで前記搬送部と対向する位置にあり、該搬送部とでシート材を挟持するべく該搬送部に近接する方向に付勢されている押さえ部と、を含み、前記押さえ部の摺動面にあって、少なくとも前記搬送部に最も近接する当接部位が、その周囲の本体部に対して着脱容易に取り付けられて成ることを特徴とする巻おしぼり製造装置。 【請求項2】 前記押さえ部の本体部は合成樹脂の一体成型品であり、前記当接部位は該本体部よりも硬度の高い材料から形成されることを特徴とする請求項1に記載の巻おしぼり製造装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻回したタオルロールからシート材を引き出して湿り気を付与すると共に所定寸法長に切断した後、その一枚の湿ったシート材をロール状に巻き込んで巻おしぼりを製造する巻おしぼり製造装置に関する。 【0002】 【従来の技術】各種飲食関連店舗等では、接客サービスの一環として顧客に「おしぼり」を提供することが多い。「おしぼり」としては、タオル地の「巻おしぼり」や紙などのシート材を折り畳んだ「折畳おしぼり」がよく知られているが、近年、衛生的であること、使用感が良好であること、などの利点から、安価で使い捨て可能な紙又は不織布等のシート材から成る巻おしぼりを、必要に応じてその場で製造し供給する小型の巻おしぼり製造装置が商品化されている。 【0003】この種の巻おしぼり製造装置として、特許第3081592号公報に記載のものなどが知られている。この装置は、シート材をロール状に巻回したタオルロールを略水平に回転自在に保持するロール保持手段と、このタオルロールからシート材を前方に引き出し更に下方に送出する送給手段と、引き出されたシート材に湿り気を与える加水手段と、湿り気が与えられたシート材を先端部から所定寸法長の位置で切断する切断手段と、切断された一枚のシート材をロール状に巻き込んで略円柱形状のおしぼりを形作る成形手段と、を基本的な構成として有する。これら各手段の動作は自動的に連動して制御されるので、使用者は操作部に備えられたおしぼり供給ボタンを押せば、上記成形手段の出口にて巻おしぼりを入手することができる。 【0004】上記送給手段についてより詳細に述べると、タオルシートからのシート材を上面に載置して略水平に案内する案内部の前方には、モータにより水平軸を中心に回転駆動され、周囲にゴム製のリングを複数周設したローラと、該ローラの上部を覆うように、シート材をリングに適度な力で押し付ける押さえ部材とが配設されている。シート材はリングと押さえ部材とで挟持され、ローラの回転に伴って前方へと送られる。このとき、シート材は押さえ部材の下面を擦りつつ走行するから、シート材と押さえ部材との間の摩擦が大きいとシート材の走行が安定しない。そのため、従来、押さえ部材はアクリル樹脂等の比較的表面が滑らかである合成樹脂から形成されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】一方、押さえ部材の押し付けが不充分であるとシート材とリングとの接触が不充分となり、やはりシート材の走行が不安定になる。そこで、押さえ部材はバネ等の付勢部材の付勢力によってリングに押し付けられるようになっている。そのため、ローラが回転してシート材が走行するときには、押さえ部材はシート材から強い摩擦力を受ける。その結果、こうした巻おしぼり製造装置を長期間使用していると、押さえ部材の下面においてローラのリングに沿った部分が摩耗して溝が形成されてしまう。このように押さえ部材の下面が荒れてくるとシート材との摩擦が大きくなり、シート材の送りが不安定になって、シート材が詰まったり、或いは切断したシート材の長さが不揃いになったりしてしまうことがあった。 【0006】本発明はこうした課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、タオルシートからのシート材の引き出し及び送りを常に安定して行うことができるようにした巻おしぼり製造装置を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために成された本発明は、タオルロールから引き出され湿り気が付与されると共に所定寸法長に切断されたシート材を、ロール状に巻き込んで巻おしぼりを成形する巻おしぼり製造装置に於いて、前記タオルロールからシート材を引き出して送る送給手段は、a)回転駆動源と、b)前記タオルロールからのシート材を上部に保持しつつ、前記回転駆動源の駆動力により前記シート材を引き出す方向に回転する搬送部と、c)前記シート材を挟んで前記搬送部と対向する位置にあり、該搬送部とでシート材を挟持するべく該搬送部に近接する方向に付勢されている押さえ部と、を含み、前記押さえ部の摺動面にあって、少なくとも前記搬送部に最も近接する当接部位が、その周囲の本体部に対して着脱容易に取り付けられて成ることを特徴としている。 【0008】 【発明の実施の形態、及び効果】この発明に係る巻おしぼり製造装置では、押さえ部によりシート材が搬送部に押し付けられ、回転駆動源からの駆動力により搬送部が回転するに伴い、シート材は搬送部と押さえ部とで挟持されつつ走行する。その際に、押さえ部の当接部位はシート材の摺動による摩擦力を最も強く受け、その周囲の部分よりも早く摩耗し易いが、この当接部位は着脱容易であるため、シート材の走行が不安定になる程に摩耗したならば、簡単に新品の部材に交換することが可能である。押さえ部の本体部は形状等が複雑であって高価である場合でも、当接部位自体のコストは本体部に比べて遙かに低くて済むから、非常に経済的である。 【0009】なお、ここでいう「着脱容易」とは、工具などを用いることなく例えば嵌め込み式で着脱できるようにしたものを含むのは当然であるが、例えば容易に入手可能な工具を用いて着脱を行える、例えばネジによる螺着なども含むこととする。 【0010】また、搬送部の典型的な態様は、ローラなどの縦断面円形状の回転体であるが、複数のローラに巻き掛けた無端ベルト等、全体として一方向に回転し、その回転によってシート材を搬送可能なものであれば、如何なる構成でもよい。 【0011】このように本発明に係る巻おしぼり製造装置によれば、高いコストを要することなく、タオルシートのシート材の引き出し及び送給を常に安定して行うことができる。 【0012】また、本発明の一態様としては、上記押さえ部の本体部を合成樹脂の一体成型品とし、上記当接部位を該本体部よりも硬度の高い材料から形成したもの、例えばアルミニウムなどの金属体とすることができる。このような構成によれば、そもそも当接部位は摩耗しにくいので、交換の頻度を少なくすることができ、一層経済的である。もちろん、当接部位の材料に拘わらず、シート材との接触面は摩擦が小さくなるように滑らかな面であることが好ましい。 【0013】 【実施例】以下、本発明の巻おしぼり製造装置の一実施例を図面を参照して説明する。図1は本実施例の巻おしぼり製造装置の全体構成を示す側面断面図、図2は本実施例の巻おしぼり製造装置の外観斜視図、図3は図1中のA部の拡大図、図4は押さえ部材の一部の平面図、図5は押さえ部材及び送給ローラを背面側から見た状態の図、図6は図1中のB部の拡大図、図7及び図8はシート材の巻き込み動作を説明するための拡大図である。 【0014】まず、本実施例の巻おしぼり製造装置の概略構成を図1及び図2により説明する。この巻おしぼり製造装置は、紙、不織布、化学繊維パルプ等から成るシート材がロール状に巻回されたタオルロール11を略水平且つ回転自在に保持するロール保持手段10と、該ロール保持手段10に収納されたタオルロール11の上部外周側からシート材11aを挟持して前方に引き出し更に下方に送給する送給手段20と、ロール保持手段10の後方に配置された水タンク31内に貯留されている水を垂下したシート材に噴射して該シート材に湿り気を与える散水パイプ37を含む加水手段30と、垂下したシート材を下端から所定寸法長の位置で略水平に切断する切断手段40と、長方形状に切断された一枚のシート材を上下両面から挟持して搬送しつつロール状に巻き込む成形手段50と、から構成される。なお、上記各手段の動作は、図示しない電気回路部から成る制御手段により制御される。 【0015】図2に示すように、この巻おしぼり製造装置の前面板1には、複数の操作キーや表示器が備えられた操作部2が設けられている。前面板1の下方には、ほぼ最下端に架設された軸3aを中心にして、受皿兼用前面蓋3が前方に蝶動自在に設けられている。当該装置を使用するときのみ図1に示すように受皿兼用前面蓋3を前方に倒して、おしぼり供給口5を開放させることができる。また、上面蓋4は着脱可能になっており、タオルロール11の交換や水タンク31内の水の補充が使用者により容易に行えるようになっている。 【0016】次いで、図1及び図3〜図6を参照しつつ、本巻おしぼり製造装置の各手段の構成をより詳細に説明する。 【0017】(I)ロール保持手段10両側面板6よりも内側に対向して立設された両側方支持板12の間には、円弧状に形成された底壁13aを有し且つ上面蓋4を取り外した状態で上方が開放したタオルロール収納室13が形成されている。タオルロール11は、円筒形状の紙製又はプラスチック製の中芯の周囲に帯状のシート材がロール状に巻回されている。両側方支持板12には、それぞれ円弧状の底面を有する略W字型の溝14が形成され、前方の補助溝14bは後方のホルダ支持溝14aよりも若干高い位置に設けられている。タオルロール11は、その中芯に嵌挿されたロールホルダ11bの両側突部が両側のホルダ支持溝14aに嵌合するように装着される。ホルダ支持溝14aの底面には可動片15aが上方に突出して小形のスイッチ15が埋設されている。また、タオルロール収納室13の前方壁上部は前方に折れ曲がって略水平に延出したシート材案内部13bとなっている。 【0018】(II)送給手段20シート材案内部13bの先端下方には、送給ローラ21が両側方支持板12の間に略水平に架設されている。送給ローラ21の回転軸22は、図示しないモータ及び回転伝達機構により反時計回り方向(図3中の矢印Eの方向)に回転する。送給ローラ21には径方向に突出してゴム製のリング21aが、回転軸22の延伸方向に所定間隔離れて複数周設されている(図5参照)。また、送給ローラ21の上方及び前方を覆うように、両側方支持板12に取り付けられた軸23aを中心として所定範囲内で回動する押さえ部材23が配設されている。この押さえ部材23は捻りコイルバネ23bにより送給ローラ21方向に適度な力で付勢され、これにより押さえ部材23の下面は送給ローラ21のリング21aに接してこれを軽く押圧している。また、送給ローラ21の前下方には前方に下傾する固定案内板24が設けられ、シート材が送給ローラ21の下側に巻き込まれることなく垂下しつつ進むことを助ける。 【0019】本実施例に特徴的な構成として、押さえ部材23上部下面にあって送給ローラ21のリング21a上端に対向する面(つまりシート材11aがない場合にリング21aに当接する部位)には、幅方向に延伸する当接部材232が下方に僅かに突出して着脱自在に設けられている。すなわち、押さえ部材23はアクリル樹脂などの成型性に富む比較的柔らかい材料から形成されているが、上記当接箇所には凹部231が形成されており、そこにアルミニウムなどの金属製の当接部材232を嵌め込み、両端側からネジ233を螺合して当接部材232を固定するようにしている。当接部材232の取り付け位置はリング21aの上端に対向する位置であると共に当接部材232は下方に若干突出しているため、コイルバネ23bの付勢力によってシート材11aに強く接触するのは、主としてこの当接部材232の下面である。したがって、シート材11aが走行する際に、リング21aの位置に応じたシート材11aの摺動による摩擦を受けても、当接部材232の下面は摩耗しにくい。また長期間の使用によって摩耗してきた場合でも、この当接部材232のみを取り外して新品に交換すればよい。 【0020】(III)加水手段30タオルロール収納室13の後方には、水タンク31を倒立状態で保持するための上方が開放されたタンク収納室32が形成されている。水タンク31が倒立してタンク収納室32に装着されると給水口31aが開口し、水タンク31内の水がタンク収納室32の底部の凹所32aに排出される。このとき、凹所32aの底面から起立する水位センサ32bによって凹所32a内の水位が検知される。凹所32a底部にはポンプ33の吸入管33aが接続されており、ポンプ33の吐出口は送水管34を介して温調ユニット35及び噴射量調節部36に接続されている。温調ユニット35は所定量の水をその内部に保持し、その水を加熱又は冷却する。後記固定刃用ホルダ41の下方には、垂直方向に延伸する複数の溝を表面に形成した水受壁38が傾斜して配設されている。また、水受壁38前方には、該水受壁38に向けて複数の噴射孔を有する散水パイプ37が両側方支持板12の間に延伸して架設されており、散水パイプ37から噴射される水量は噴射量調節部36により調節可能である。 【0021】(IV)切断手段40送給ローラ21の直下には固定刃用ホルダ41が両側方支持板12の間に架設されており、固定刃用ホルダ41にはシート材の幅よりも両側に長い固定刃42が前方に指向して取り付けられている。固定刃用ホルダ41は、両側方支持板12に対し図示しないバネで前方に付勢されている。一方、送給ローラ21から垂下するシート材を挟んで固定刃42と対向する位置には、回転刃用ホルダ43が両側方支持板12の間に略水平に回転自在に架設されている。 【0022】回転刃44は回転刃用ホルダ43の回転軸に対し所定の角度をもってその軸方向に延伸して装着されており、シート材の切断時に回転刃用ホルダ43を回転させると、回転刃44は軸方向の一端から順次固定刃42に当接しつつ他端側に進行する。これにより、両者の間に挟まれたシート材はほぼ水平に切断される。この際、固定刃42に回転刃44が当接すると、固定刃用ホルダ41を付勢しているバネの力に抗して固定刃用ホルダ41は後方に押されて僅かに後退する。これにより、回転刃44及び固定刃42に必要以上に大きな力が加わらず刃の破損が防止できる。 【0023】一方の側方支持板12より外側に突出した回転刃用ホルダ43の回転軸端部には所定形状のカム45及び一部が内周側に凹んだタイミングカム46が取り付けられている。カム45の外周縁には押さえ部材23の下端突片23cが近接しており、回転刃用ホルダ43が回転してカム45の突出部が上方に達すると、下端突片23cに当接してこれを上方に押し上げる。すると、押さえ部材23は軸23aを中心に反時計回り方向(図3中の矢印Gの方向)に回動する。これにより、押さえ部材23の水平方向に延伸する下端縁片は回転前方に(図1及び図3で右側)に垂下しているシート材に接触し、これを後上方に若干押し上げる。 【0024】押さえ部材23の接触位置は上記切断位置よりも僅かに上であり、シート材を押すことによりその接触位置よりも垂下したシート材に張りを与えるので、上述した切断がきれいに行える。また、押さえ部材23が上述のように回転すると、送給ローラ21のリング21aを押圧する力が解除されると共に、接触位置よりも上側のシート材は逆に若干下側に引っ張られる。このため、送給手段20にて左右方向の送りのアンバランスによりシート材の送給に若干の歪みが生じた場合でも修正される。 【0025】タイミングカム46の外周縁にはスイッチ47の可動片が接するように固設されており、回転刃用ホルダ43が回転してタイミングカム46の凹部がスイッチ47の可動片に達すると、可動片が作動してスイッチ47の接点が開成する。これにより、送給されたシート材が所定位置に達したことが検知され、散水パイプ37からの水の噴射のタイミングが決定される。 【0026】(V)成形手段50水受壁38の下方には、両側方支持板12の間に回転自在に設けられた2本のローラ51,52に所定幅の無端ベルト53を巻き掛けた搬送コンベアが、前方側から後方側に向かって下傾して設置されている。下側の主動ローラ51の回転軸は図示しないモータ及び回転伝達機構により時計回り方向(図4中の矢印Hの方向)に回転駆動され、上側の従動ローラ52は主動ローラ51の回転に伴い無端ベルト53を介して同一方向に回転する。 【0027】搬送コンベアの下方側の無端ベルト53の外側には、無端ベルト53と適宜の間隙を有して固定ベルト54が設けられている。この固定ベルト54の上端部つまり搬送方向入口側には、下傾するに従い無端ベルト53との間隙が徐々に狭くなり且つ固定ベルト54との連結部でもってその間隙が広がるような形状の規制板55が、固定ベルト54の上端部を固定するブランケットを兼用して設けられている。 【0028】無端ベルト53は例えば合成樹脂製又は硬質ゴム製であり、撓みが比較的小さい。一方、固定ベルト54は例えば軟質ゴム製であり、撓みが比較的大きい。固定ベルト54の内側(無端ベルト53との対向面)には、略円錐状の突起54aが幅方向及び搬送方向に多数形成されている。シート材が無端ベルト53と固定ベルト54との間に挟持されて搬送される際に、固定ベルト54の突起54aがシート材の上面に適度な力で押し付けられる。 【0029】固定ベルト54の終端部つまり搬送方向出口側付近には金属製の案内板56が、無端ベルト53と固定ベルト54との間隙とほぼ同程度の間隙を無端ベルト53との間に有して配設されている。案内板56は、両側方支持板12に固定された案内板支持体57に対しバネで上方に付勢されつつ取り付けられている。また、案内板56の上端部(つまり無端ベルト53の搬送方向出口側)は、おしぼり供給口5に向けて斜め下方に屈曲されている。 【0030】次に、上記構成を有する本実施例の巻おしぼり製造装置の動作を、1本の巻おしぼりが提供されるまでの手順に従って説明する。 【0031】タオルロール収納室13にタオルロール11が装着されていないときには、スイッチ15の可動片15aは上方に飛び出しスイッチ15の接点は開成しており、タオルロール11が装着されると、ロールホルダ11bの外側突起部が可動片15aを押圧してスイッチ15の接点が閉成する。これより、タオルロール11が装着されたことが検知される。 【0032】使用者は、タオルロール11からシート材11aの先端を引き出し、押さえ部材23が送給ローラ21から離間するように押さえ部材23を回動させ、シート材11aの先端部を送給ローラ21の上に置いて押さえ部材23を下ろす。上述のように押さえ部材23は捻りコイルバネ23bにより付勢されているので、シート材11aは押さえ部材23の下面、詳しくは当接部材232の下面と送給ローラ21のリング21aとの間に挟持される。一方、タンク収納室32内には、例えば殺菌成分を含む水を充満した水タンク31を図1に示すように倒立して収納する。 【0033】このようにタオルロール11及び水タンク31をセットした状態で、使用者が操作部2においておしぼり供給ボタン2aを押すと、図示しない送給用モータが駆動されて送給ローラ21は図3中の矢印Eの方向に回転する。シート材11aの先端部は送給ローラ21のリング21aと当接部材232との間に挟持されており、当接部材232の下面は比較的滑らかであるのに対しリング21aは相対的に大きな摩擦力をシート材11aに与える。このため、送給ローラ21の回転に伴い、シート材11aは水平前方から更に略垂直下方に送られる。そして、押さえ部材23と固定案内板24との間隙を通り抜け、更に固定刃42と回転刃用ホルダ43との間隙に送られる。したがって、タオルロール11の交換時に、使用者はシート材11aの先端部を軽く引き出して送給ローラ21の上に置きさえすれば、後は適正な送給路にシート材11aが自動的にセットされる。 【0034】1回のおしぼり供給ボタン2aの操作により送給されるシート材の長さ、つまり送給ローラ21の回転数は予め決められている。そのため、シート材11aの先端部は固定刃42と回転刃用ホルダ43との間隙を通って垂下し、その送給ローラ21の回転数によって決まる所定の位置まで達したときに停止する。上述したように押さえ部材23によるシート材11aの押さえは安定しているため、送給の際のシート材の詰まりや寸法の不揃いは生じない。また、当接部材232が摩耗してきた場合には新品に交換すればよく、長期間の使用でも常に安定したシート材の引き出しと送りが行える。 【0035】送給ローラ21の回転に伴い、回転刃用ホルダ43は送給ローラ21の回転と同期して時計回り方向(図3中の矢印Fの方向)に回転する。シート材11aの先端部が散水パイプ37の前方に達するような回転位置まで来たとき、ちょうどタイミングカム46の凹部がスイッチ47の可動片に達しスイッチ47は開成する。これによりポンプ33が駆動され、水タンク31より吸引された水が送水管34を通して温調ユニット35に送出される。この水圧により、温調ユニット35内部の貯留水が噴射量調節部36を介して散水パイプ37に圧送される。 【0036】温調ユニット35内部の貯留水は、使用者による設定に応じて予め加熱又は冷却されているから、散水パイプ37の噴射孔からは温水又は冷水がシート材11aに向けて噴射される。シート材11aが送給されるに伴い、水の降り掛かるシート材11a上の位置は順次移動するので、1本の巻おしぼりを形成するための1枚のシート材全体が満遍なく濡れる。シート材11aにかからなかった又はシート材11aから滴り落ちた水は水受壁38に当たり、その溝に沿って流下して、下方の無端ベルト53の上に落ちる。 【0037】シート材11aの垂下端は水受壁38に表面に接触してこれに沿って垂下し、水受壁38の下端に突出している突片38aによって垂下が規制されて前方に倒れ込むようにくの字状に屈曲する(図7(a)参照)。所定長だけシート材11aが垂下すると、ちょうどカム45が押さえ部材23の下端突片23cを押し上げる。これにより、押さえ部材23が軸23aを中心に矢印Gの方向に回動し、シート材11aの送給を一時的に解除すると共に垂下しているシート材11aを後方に押し上げて張りを与える。その直後に、回転刃44がその一方の端部より他端に向かって順次固定刃42に当接し、シート材11aはほぼ水平に切断される。 【0038】所定長に切断されたシート材11aは水受壁38に沿って無端ベルト53の上に滑り落ちるが、その際にシート材11aの下縁端は水受壁38の突片38aにより折り曲げられた状態で無端ベルト53の上に落下する(図7(b)、(c)参照)。無端ベルト53は一定速度で矢印Mの方向に走行しており、シート材11aは無端ベルト53上に載った順に搬送される。シート材11aの先頭端が規制板55と無端ベルト53との狭い間隙を通過する際に上記折曲部の上面は規制板55に接触し、押しつぶされて折返しとなると共に、規制板55からの摩擦によって規制板55を通過した直後に無端ベルト53から離間する方向に屈曲する(図8(a)参照)。そして、走行方向前方に位置する固定ベルト54に接触すると、その折返部を中芯としてロール状に巻き込まれる(図8(b)参照)。 【0039】固定ベルト54には突起54aが形成されており、この突起54aが巻き込まれるシート材の外側面を押圧するので、滑りが少なく確実に巻き込みが達成される。このようにしてロール状に巻回されたおしぼりシートSの自重及びその機械的な押圧力により固定ベルト54と無端ベルト53との間隙は適度に広がり、おしぼりシートSは転がりながら前方に搬送される。 【0040】そして最終的には図8(c)に示すように、おしぼりシートSは転動しながら案内板56の上端部に達し、矢印Jで示すように落下する。その下方にはおしぼり供給口5が開口しているため、おしぼりシートSはおしぼり供給口5から下方の受皿兼用前面蓋3の上に落下する。 【0041】以上の一連の動作により1本の巻おしぼりが提供される。操作部2には、提供する巻おしぼりの本数を設定するためのボタンが備えられており、該ボタン操作により2本以上の巻おしぼりの提供が設定されると、その本数に応じて上記動作が連続的に繰り返され、所定本数の巻おしぼりが出来上がる。 【0042】なお、上記実施例は一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明らかである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】397070510 【氏名又は名称】環境システム株式会社 【住所又は居所】京都市右京区西院東貝川町5番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095670 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 良平
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| 【公開番号】 |
特開2003−180551(P2003−180551A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月2日(2003.7.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−383902(P2001−383902) |
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