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【発明の名称】 衛生用紙製品
【発明者】 【氏名】高井 徹
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿6−22−1 株式会社クレシア内

【氏名】高橋 健一
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿6−22−1 株式会社クレシア内

【要約】 【課題】シートの使用時のプライ剥れを防止するナーリング加工を提供すると共にナーリングの型押し部部分における孔あき防止効果を目的とする。

【解決手段】ナーリング加工を単線が間隔を隔てて2本以上併設されている複線構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数枚の重ね合せ薄シートの重ね合せを保持するために該重ね合せ薄シートの両端にナーリング加工を複数枚共通に施した衛生用紙製品において、各ナーリング加工を単線が間隔を隔てて2本以上併設されている複線構成としたことを特徴とする衛生用紙製品。
【請求項2】 複線構成のナーリング加工の総巾をa、各ナーリング単線間の間隔をb(nは単線間の間隔bの数)とするとき、下記式(1)(2)
〜b=1〜20mm (1)
(a−Σb)/(n+1)=0.7〜15mm (2)
を満足するナーリング加工を施す請求項2記載の衛生用紙製品。
【請求項3】 各単線のナーリング加工が直線、曲線、ドットまたはそれらの組合せあるいはローマ字、イラストその他からなる請求項1または2記載の衛生用紙製品。
【請求項4】 アンビルロールと型押えロールからなる衛生用紙製品のナーリング加工装置において、型押えロールの端面(周面)を幅方向に凹溝を隔てた複数本の細幅の平行突條に分割構成したことを特徴とする衛生用紙製品のナーリング加工装置。
【請求項5】 型押えロールの端面の総幅をa、凹溝を隔てた各突條間の幅をb(nは凹溝の数)とするとき、下記式(1)(2)
〜b=1〜20mm (1)
(a−Σb)/(n+1)=0.7〜15mm (2)
を満足する請求項4記載のナーリング加工装置。
【請求項6】 細幅の平行突條の表面が直線、曲線、ドットまたはそれらの組合せあるいはローマ字、イラストその他からなるナーリング加工面に形成されてる請求項4または5記載のナーリング加工装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はナーリング加工を施した衛生用紙製品(フェイシャルティシュ、トイレットペーパー、紙タオル等)およびその加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェイシャルティシュ等の衛生用紙の2枚あるいはそれ以上の複数枚重ねを保持するため、シートの両端に型押し(ナーリング)した製品において、現状は単線による型押しが一般的に行われているが、原反の紙質の変動や型押しロールの調整が不十分な場合などに、シートの使用時プライ剥がれが生じることがあった。このプライ剥がれを防ぐため型押しの圧力を強く設定すると型押しの部分に孔があき製品の品質低下を生じさせていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような単線式のナーリング加工の欠点を解消するためになされたもので、フェイシャルティシュ等のシートの取り出し時や引出し時における2枚以上のプライ剥がれを防止することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】フェイシャルティシュ等のシートの両端部分の型押えのデザインを単線幅から複線幅に変更するもので、その際、各単線の幅は、従来のものより狭く、型押しの総面積は広くする。型押さえの形状については、直線、曲線、ドット、またはこれらの組合せやローマ字、イラスト等任意である。型押えの材料の硬度は相手側アンビルロールの材料と同等もしくはそれよりも、やや柔らかな硬度とする。
【0005】
【作用】従来の型押えロールは図1に示すようにロール端面(周面)の幅aが約4〜20mmの単線式としていたが、本発明では図2または図3等に示すようにこの端面を複数の突條(1)(1)…に分割し、各突條(1)(1)…間に夫々凹溝(2)(2)…を介在せしめ、型押えロールの端面の総巾をa、凹溝(2)を隔てた各突條(1)間の幅をb(nは型押し線間の凹溝の数)とするとき、下記式(1)(2)
〜b=1〜20mm (1)
(a−Σb)/(n+1)=0.7〜15mm (2)
を満足する場合に所期のナーリング効果が満足して得られることを認めた。
【0006】b〜bを夫々1〜20mmとすることで、紙質の変動等に対しても、十分な型押しが可能となり、かつシートの孔あきが解消される。20mmより大の場合には、プライ剥がれに対する相補的な効果が失われる。また各幅(a−Σb)/(n+1)が0.7mmより小の場合には高加圧でもプライ剥がれが生じやすくなり、かつシートに傷をつける欠点があった。15mmより大の場合には、風合いが損なわれやすくなる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これは単に例示の目的で掲げたもので、これによって本発明を限定するものではない。
【0008】[例1]図4および図5は従来例および本発明例によるフェイシャルティシュのシートの左右両端にナーリング加工を施したシート外観図を示し、従来の図4ではナーリング加工が夫々単線構成(3)となっているが、本発明の図5ではこのナーリング加工が夫々複線構成(4)となっており、この複線構成の各ナーリング線間の間隔bは前記したように1〜20mmとしてある。また各ナーリング線の幅(a−Σb)/(n+1)も0.7〜15mmの範囲に設定される。
【0009】[例2]図6および図7は従来例および本発明例によるフェイシャルティシュのシートの前後両端にナーリング加工を施したシート外観図を示してある。図6ではナーリング加工が単線構成(3)となっているのに対し、図7ではナーリング加工が複線構成(4)となっている。
【0010】[例3]衛生用製品のナーリング加工の実施に直接用いる型押えロールとアンビルロールの配置関係を示したものである。図8は従来の型押えロールとアンビルロール概略図で、型押えロール(5)はその端面全巾(総巾aが4〜20mm)がアンビルロール(6)の端面に当合するようになっている。これに対し本発明の型押えロールとアンビルロール概略図では型押えロール(5)はその端面が両側の突條(1)(1)とその中間の凹溝(2)とで構成され突條(1)(1)間の間隔(b)[凹溝(2)の巾と左右の突條(1)(1)の対応面取り部の巾の合計]および各突條(1)の幅[(a−Σb)/(n+1)においてn=1を代入して(a−b)/2]が夫々1〜20mmおよび0.7〜15mmの範囲に設定されている。型押えロール(スチール製)(5)の端面の表面硬度はアンビルロール(スチール製)(6)の表面硬度と同等もしくはそれより小さく設定される。
【0011】
【発明の効果】以下に本発明の効果を要約して列記すると次の通りである。フェイシャルティシュを箱から取り出す時(ポップアップ時)、やトイレットペーパーを引き出す時の2枚以上のプライ剥がれを確実に防止できる。ティシュシートの型押し部部分における孔あき防止の効果がある。複数本のナーリング線により外観上美的効果がある。
【出願人】 【識別番号】000183462
【氏名又は名称】株式会社クレシア
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿六丁目22番1号
【出願日】 平成13年12月14日(2001.12.14)
【代理人】 【識別番号】100063484
【弁理士】
【氏名又は名称】箕浦 清
【公開番号】 特開2003−180550(P2003−180550A)
【公開日】 平成15年7月2日(2003.7.2)
【出願番号】 特願2001−380834(P2001−380834)