| 【発明の名称】 |
カウンターの取付構造及びカウンター |
| 【発明者】 |
【氏名】増田 好晴 【住所又は居所】静岡県浜松市西山町1370番地 ヤマハリビングテック株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】カウンターの取付時における高さ方向の位置決め作業を簡単に行うことができるカウンターの取付構造及びカウンターを提供すること。
【解決手段】浴室ユニット10内に取り付けられるカウンター20は、床面12側に固定される脚部材22によって下方から支持されるようになっており、洗面器等の載置面31を上面側に有している。このカウンター20は、その左右両側端側位置決めプレート25,26が固定されている。当該位置決めプレート25,26は、上面側の所定箇所を基準とした所定位置に取り付けられ、カウンター20の取付時における高さ基準として用いられるようになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面側に載置面を有するカウンターの取付構造において、前記カウンターには、上面側の所定箇所を基準とした所定位置に前記カウンターの位置決め部材が取り付けられ、当該位置決め部材を高さ基準として前記カウンターが取り付けられることを特徴とするカウンターの取付構造。 【請求項2】 前記カウンターは、注型法若しくはハンドレイアップ法により成形されることを特徴とする請求項1記載のカウンターの取付構造。 【請求項3】 前記位置決め部材は、前記カウンターの上面側端部を基準として取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載のカウンターの取付構造。 【請求項4】 前記位置決め部材は、その上部に前記カウンターの外周面に添設される位置合わせ固定面を含み、この位置合わせ固定面は、前記カウンターの上面側端側の上端位置よりも低い位置に取り付けられることを特徴とする請求項3記載のカウンターの取付構造。 【請求項5】 上面側に載置面を有するカウンターにおいて、前記上面側の所定箇所を基準とした所定位置に位置決め部材を設け、当該位置決め部材は、取付時における高さ基準となることを特徴とするカウンター。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、カウンターの取付構造及びカウンターに係り、更に詳しくは、カウンターの取付時における高さ方向の位置決め作業を簡単に行うことのできるカウンターの取付構造及びカウンターに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、洗面器等を載せるカウンターが浴室ユニットの壁面に沿って取り付けられる構造が知られている。公知のカウンターは、略平坦面状をなす載置面を表面(上面)側に備え、裏面(下面)部分が壁面や床面等に固定された支持部材に直接支持されることにより取り付けられるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記カウンターを注型法若しくはハンドレイアップ法によって成形した場合、樹脂材料が硬化する際の収縮等によってカウンターの肉厚が不均一になり易いため、カウンターの裏面部分が取り付けの基準高さとなる前述の構造では、施工現場でカウンターを取り付ける際に、前記載置面の高さ位置を正確に出すことが困難になるという不都合がある。すなわち、上記成型方法では、カウンターの載置面が平坦に成形できても、裏面側にアンジュレーションを生じてカウンターの肉厚が不均一になるため、その裏面から載置面までの距離が各部位で一定にならず、施工現場でのカウンターの高さ方向の位置決め作業は、壁面や床面等に予め固定した支持部材にカウンターを仮置きし、その際の載置面の高さ位置と所望の高さ位置との差に応じた裏面の切削作業や、裏面と支持部材との間へのスペーサーの挿入作業等の高さ調整作業が必要になるなど、カウンターの高さ方向の位置決め作業を簡単に行うことができない。 【0004】 【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、カウンターの取付時における高さ方向の位置決め作業を簡単に行うことができるカウンターの取付構造及びカウンターを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、上面側に載置面を有するカウンターの取付構造において、前記カウンターには、上面側の所定箇所を基準とした所定位置に前記カウンターの位置決め部材が取り付けられ、当該位置決め部材を高さ基準として前記カウンターが取り付けられる、という構成を採っている。このような構成によれば、カウンターの製造上、その裏面側が平坦面状にならない場合であっても、位置決め部材が上面側の所定箇所を基準とした所定位置に取り付けられているため、当該位置決め部材を基準としてカウンターを取り付けると、裏面側の形状に関係なく載置面を正規の位置に確実にセットすることができ、裏面の切削作業やスペーサーの挿入作業等の高さ調整作業が不要となってカウンターの高さ方向の位置決め作業を簡単に行うことができる。 【0006】また、前記カウンターは、注型法若しくはハンドレイアップ法により成形される、という構成を採ることもできる。 【0007】更に、本発明は、上面側に載置面を有するカウンターにおいて、前記上面側の所定箇所を基準とした所定位置に位置決め部材を設け、当該位置決め部材は、取付時における高さ基準となる、という構成を採っている。このような構成によっても、カウンターを取り付けたときに載置面を正規の位置に確実にセットすることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】前記位置決め部材は、前記カウンターの上面側端部を基準として取り付けられる、という構成を採ることが好ましい。このように構成することで、位置決め部材のカウンターへの取り付けを簡単に行うことができる他、カウンターの取り付け時に位置決め部材を目視し易くなり、カウンターの取付作業を一層容易に行うことができる。また、カウンターの側端側をカットすることによる当該カウンターの左右幅の調整にも簡単に対応することができる。 【0009】ここにおいて、前記位置決め部材は、その上部に前記カウンターの外周面に添設される位置合わせ固定面を含み、この位置合わせ固定面は、前記カウンターの上面側端側の上端位置よりも低い位置に取り付けられる、という構成を採用するとよい。これにより、カウンターが取り付けられた状態では、当該カウンターの載置面側に位置決め部材が表出し難くなるため、位置決め部材に湯水が掛かり難くなり、当該位置決め部材として種々の材質のものを利用することができる他、外観上の体裁を向上することもできる。 【0010】なお、本明細書において、位置若しくは方向を示す用語は、特に明記しない限り、カウンターが浴室内等の所定位置に取り付けられた図1の状態を基準として用いられる。 【0011】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。 【0012】図1には、本実施例に係るカウンターが取り付けられた浴室ユニットの一部概略斜視図が示されており、図2には、図1の要部分解斜視図が示されている。また、図3には、一部を断面した図1の拡大正面図が示され、図4には、図1のカウンター部分を左側下方から見た拡大斜視図が示されている。これらの図において、浴室ユニット10は、壁面11及び床面12と、これら壁面11及び床面12によって囲まれる空間内に配置された浴槽13と、当該浴槽13に隣接する洗い場空間内に配置されて図示しない洗面器等が載るカウンター20と、このカウンター20の前端側下方に位置するとともに、当該カウンター20の下部空間を隠蔽するカウンターエプロン21とを備えて構成されている。なお、以下において、説明の便宜上、図1中奥行側に位置する壁面11を奥行側壁面11A、同図中右側に位置する壁面11を右側壁面11Bと称することとする。 【0013】前記カウンター20は、奥行側壁面11A及び右側壁面11Bによって形成されるコーナー部分から浴槽13に向かって奥行側壁面11Aに沿って設けられており、床面12側に固定される脚部材22(図2〜図4参照)によって下方から支持されるようになっている。このカウンター20には、その左右両側端側に位置決め部材としての金属製の位置決めプレート25,26が固定され、位置決めプレート25,26間には、カウンター20の裏面24側で、前記脚部材22が連結される金属製の連結部材28が掛け渡されている。また、カウンター20の裏面24の後端側二箇所には、金属製の後側プレート29,29がねじや接着剤等で固定されている。 【0014】前記カウンター20は、特に限定されるものではないが、注型法若しくはハンドレイアップ法によって成形されたものであって、図1に示されるように、後端23A側が奥行側壁面11Aに沿うように配置される一方、左側の側端23Bが浴槽13に連なるとともに、その側端23Bよりも前後幅の短い右側の側端23Cが右側壁面11Bに連なるように配置される。このカウンター20は、図5〜図9にも示されるように、略平坦となる載置面31が上面側に形成されたベース部33と、このベース部33の前端縁側から垂下するスカート状部34と、ベース部33の後端縁側から起立する立ち上がり部35とを備えて構成されている。なお、カウンター20の左右両側の側端23B,23Cは、図1及び図2に示されるように、ベース部33、スカート状部34及び立ち上がり部35の各端面が連なった側面視略クランク状に設けられ、これら側端23B,23Cの外面が前記位置決めプレート25,26の取付面37となる。この取付面37の上端位置37Aは、略全領域で載置面31よりも上方に略一定距離離れた高さ位置に設けられている。 【0015】前記位置決めプレート25,26は、図5に示されるように、各側端23B,23Cの前後幅(同図中上下幅)の相違に対応して形状が相互に相違しており、カウンター20の左側の側端23Bに固定される位置決めプレート25(以下、単に、「左側の位置決めプレート25」と称する)は、右側の側端23Cに固定される位置決めプレート26(以下、単に、「右側の位置決めプレート26」と称する)よりも前後幅が長寸となっている。 【0016】左側の位置決めプレート25は、図4及び図10(A)に示されるように、取付面37に沿って延びる長片状部39と、この長片状部39の上端側二箇所及び下端側一箇所に形成された切欠部42,43,44からそれぞれカウンター20の裏側に向かって略水平に延びる舌片部46,47,48とからなる。 【0017】前記長片状部39は、舌片部46,47,48側に位置する面が前記取付面37に接着剤を介して固定される位置合わせ固定面39Aとなっている。また、長片状部39の上端縁39Bは、位置決めプレート25を取り付ける際の基準位置として利用されるようになっている。すなわち、位置決めプレート25は、図4に示されるように、カウンター20における上面側端部にあたる取付面37の上端位置37Aよりも一定距離D分低い位置に上端縁39Bが位置するように固定され、これによって、位置決めプレート25が取付面37の上端位置37Aを基準とした一定位置に取り付けられることになる。 【0018】長片状部39の上側に設けられた切欠部42,43から延びる舌片部46,47は、特に限定されるものではないが、図10(A)に示されるように、相互に略同一高さ及び突出長さに設けられている一方、舌片部46,47の各前後方向幅は相互に相違する寸法に設定されている。これらの舌片部46,47には、ねじが挿通される複数の貫通穴50がそれぞれ形成されており、舌片部46は、図8に示されるように、カウンター20の裏面24との間にパテP等を介装してねじ止めされるようになっており、舌片部47も同様にして裏面24側にねじ止めされる。これによって、位置決めプレート25のカウンター20側からの不用意な脱落が確実に防止される。 【0019】この一方、下側の切欠部44から延びる舌片部48は、図8及び図10(A)に示されるように、舌片部46,47の間に設けられるとともに、当該舌片部46,47よりも下方となる高さ位置に設けられており、突出方向に延びるスロット穴51が形成されている。このスロット穴51は、後述するように、前記連結部材28をボルトB及びナットNで連結するために設けられたものである。 【0020】右側の位置決めプレート26は、図9及び図10(B)に示されるように、左側の位置決めプレート25に対して切欠部43及び舌片部47が存在しない点を除き、実質的に略同一の構成となっており、当該同一構成部分には同一符号を付してここでは説明を省略する。 【0021】前記連結部材28は、図2等に示されるように、側面視で略L字状となる形状に設けられており、カウンター20の裏面24に沿って左右方向に延びる上片53と、この上片53の後端側から垂下する垂下片54とからなる。 【0022】前記上片53は、図2及び図8に示されるように、位置決めプレート25,26の各下側の舌片部48,48間に掛け渡され、そのスロット穴51,51と連通する左右両端側の位置に貫通穴56,56が形成されている。これらスロット穴51及び貫通穴56,56には、各舌片部48,48の上方からボルトB(図8参照)が挿入され、当該ボルトBの下端側からナットNをねじ込むことによって、連結部材28と位置決めプレート25,26とが連結されるようになっている。なお、この状態では、図6及び図7に示されるように、上片53の左右方向略中央部分が前記裏面24との間に隙間を介して当該裏面24にねじ止めされる。また、このねじ止め部分の左右両側には、前記脚部材22を連結部材28に連結するための貫通穴61,61が形成されている。ここで、脚部材22は、特に限定されるものではないが、上下方向に延びる本体22Aと、この本体22Aの上下両端側から略水平方向に延びる片状の接合部22Bとにより構成されている。当該接合部22Bには、貫通穴62が形成されており、当該貫通穴62を連結部材28側の貫通穴61に連通するように、上片53の下面側に接合部22Bを重ね合わせ、各貫通穴61,62間に上方からボルトB(図4等参照)を挿通し、当該ボルトBにナットNを下方からねじ込むことにより、脚部材22及び連結部材28が連結されることになる。 【0023】また、図7に示されるように、前記垂下片54の左右両端側に貫通穴68が形成されている。この貫通穴68は、各壁面11A,11B等にねじ止めされるブラケット67(図2等参照)を垂下片54に連結するために設けられたものである。ここで、ブラケット67は、特に限定されるものではないが、平面視略コ字状をなす形状に設けられ、奥行側壁面11Aに固定される後側固定面67Aと、この後側固定面67Aの端部から略直角に延びるサイド面67Bと、このサイド面67Bの先端側から後側固定面67Aに沿う方向に略直角に延びるカウンター固定面67Cとからなる。これら各面67A〜67Cには、ねじ止め用の貫通穴69A,69B,69Cがそれぞれ形成されている。ブラケット67を連結部材28に取り付ける際には、カウンター固定面67Cの貫通穴69Cが垂下片54の貫通穴68(図7参照)に連通するように、カウンター固定面67Cを垂下片54の後面に重ね合わせてねじ止めすることにより行われる。 【0024】前記後側プレート29は、図2及び図3に示されるように、側面視で略L字状に設けられており、カウンター20の裏面24に接着剤およびねじ等で固定されるカウンター固定面70と、このカウンター固定面70の後端側から下方に延びるとともに、奥行側壁面11Aにねじ止めするための貫通穴72が形成された壁面固定面73とからなる。 【0025】次に、前記カウンター20の施工手順について図2〜図4を用いて説明する。 【0026】先ず、位置決めプレート25,26、連結部材28、及び後側プレート29がカウンター20に予め固定された状態のカウンター20を施工現場に搬入する。そして、奥行側壁面11A等の所定位置に前記ブラケット67,67を固定する。そして、前述したように連結部材28と脚部材22とを連結し、その後、ブラケット67,67を連結部材28の左右両端側に固定するとともに、脚部材22の下端側の接合部22Bを床面12にボルトB等で固定する。最後に、カウンター20の後側プレート29を奥行側壁面11Aにねじ止めしてカウンター20が浴室ユニット10内に取り付けられる。ここで、図4に示されるように、前記取付面37の上端位置37Aよりも前記長片状部39の上端縁39Bが下方に位置するため、図3に示されるように、カウンター20の左右両端側と浴槽13及び右側壁面11Bとの間に、長片状部39の厚み分の隙間が表面側に形成されるが、この隙間には、コーキング剤Kが充填されて位置決めプレート25,26を表面側から略完全に隠蔽できるようになっている。 【0027】従って、このような実施例によれば、取付面37の上端位置37Aを基準として取り付けられた位置決めプレート25,26間に掛け渡された連結部材28に、脚部材22が固定されるため、当該脚部材22を所望の長さにするだけで、カウンター20の裏面24の状態に拘わらず、カウンター20を確実に所望の高さ位置にセットすることができるという効果を得る。すなわち、前記実施例では、位置決めプレート25,26を高さ基準としてカウンター20が取り付けられることとなり、施工現場等でカウンター20の高さ方向の位置決め作業を簡単に行うことができる。 【0028】なお、前記実施例では、位置決めプレート25,26、連結部材28、及び後側プレート29がカウンター20に予め固定されたカウンター20を施工現場で浴室ユニット10内に取り付ける場合について説明したが、本発明はこれに限らず、位置決めプレート25,26、連結部材28、及び後側プレート29を施工現場で取り付け可能な構成してもよい。この場合には、カウンター20の取り付け部位の間口寸法に合わせて当該カウンター20の左右寸法を調整する場合が生じたときに、カウンター20の側端23B,23Cをカットして、当該カット後の側端23B,23Cに位置決めプレート25,26を取り付けて対応することができ、この場合でも、位置決めプレート25,26を基準としたカウンター20の高さ方向の位置決めを難なく行うことができる。 【0029】また、カウンター20は、その側端23B,23C側に位置決めプレート25,26が取り付けられるようになっているが、後端23A側等に取り付け可能な形状及び構造としてもよい。 【0030】更に、前記実施例では、浴室ユニット10内に取り付けられるカウンター20の取り付け構造について図示説明したが、本発明はこれに限らず、同様の取り付け構造を他の衛生設備室等のカウンターに適用することもできる。 【0031】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、上面側の所定箇所を基準とした所定位置にカウンターの位置決め部材を取り付け、当該位置決め部材を高さ基準として前記カウンターを取り付けるようにしたから、位置決め部材を基準としてカウンターを取り付けることで、載置面を所定の位置に確実にセットすることができ、カウンターの高さ方向の位置決め作業を簡単に行うことが可能となる。 【0032】前記位置決め部材をカウンターの上面側端部を基準として取り付けたから、位置決め部材のカウンターへの取り付けを簡単に行うことができる他、カウンターの取り付け時に、位置決め部材を目視し易くなり、カウンターの取付作業を一層簡単に行うことができる。また、カウンターの側端側をカットすることによる当該カウンターの左右幅の調整にも難なく対応することができる。 【0033】更に、位置決め部材の上部に前記カウンターの外周面に添設される位置合わせ固定面を含み、前記カウンターの上面側端部の上端位置よりも低い位置に前記位置合わせ固定面を取り付けたから、カウンターの取付状態では、当該カウンターの載置面側に位置決め部材が表出し難くなり、位置決め部材として種々の材質のものを適用することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】392008529 【氏名又は名称】ヤマハリビングテック株式会社 【住所又は居所】静岡県浜松市西山町1370番地
|
| 【出願日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101188 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 義雄
|
| 【公開番号】 |
特開2003−180548(P2003−180548A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月2日(2003.7.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−384374(P2001−384374) |
|