| 【発明の名称】 |
浴槽固定具 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯泉 和之 【住所又は居所】神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式会社ガスター内
【氏名】佐藤 和也 【住所又は居所】神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式会社ガスター内
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| 【要約】 |
【課題】浴室壁面に直接穴を開けることなく取付容易に浴槽を固定することのできる浴槽固定具を提供する。
【解決手段】浴室壁および外壁を貫通する穴部に嵌入されかつ浴室壁に固定された接続筒を通じて給気およびまたは排気を行うバランス型風呂釜または前記接続筒に嵌入され固定される壁貫通型風呂給湯器を備えた浴室に設置される浴槽を固定するための浴槽固定具をベース部と取付部とで構成する。ベース部は接続筒の浴室側端部に固定される。取付部は、接続筒に固定されたベース部から浴室壁に沿って延びる部材であって当該取付部と浴槽とを連結するための連結金具が螺子止めされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】浴室壁および外壁を貫通する穴部に嵌入されかつ浴室壁に固定された接続筒を通じて給気およびまたは排気を行うバランス型風呂釜または前記接続筒に嵌入され固定される壁貫通型風呂給湯器を備えた浴室に設置される浴槽を固定する浴槽固定具において、ベース部と取付部とを有し、前記ベース部は、前記接続筒の浴室側端部に固定されるものであり、前記取付部は、前記接続筒に固定された前記ベース部から浴室壁に沿って延びる部材であって当該取付部と前記浴槽とを連結するための連結金具が螺子止めされるものであることを特徴とする浴槽固定具。 【請求項2】前記接続筒は、浴室側開口の周囲に浴室壁と平行な周縁部を有するものであり、前記ベース部は、前記周縁部と略同一形状の枠板部材であり、前記周縁部に重ねて取り付けられるものであることを特徴とする請求項1に記載の浴槽固定具。 【請求項3】前記取付部は、前記ベース部から浴室壁に沿って突出した接続部と、前記連結金具が螺子止めされる取付腕部とからなり、前記取付腕部を、浴室床面からの取付高さを選択して前記接続部に固着可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽固定具。 【請求項4】前記接続部は、浴室床面からの高さが異なる複数の取付穴を有することを特徴とする請求項3に記載の浴槽固定具。 【請求項5】前記接続筒の前記浴室側開口と前記周縁部とがそれぞれ上下左右に対称形を成している場合において、前記ベース部を上下左右に対称な形とし、前記ベース部と前記接続部とを一体に構成し、前記接続部を、前記ベース部の左右何れか一方に設けかつ前記ベース部の上下何れか一方に片寄せて設けたことを特徴とする請求項3または4に記載の浴槽固定具。 【請求項6】前記周縁部が外周部とこの外周部より一段落ち込んだ内周部とから構成されたものである場合において、前記取付部と前記ベース部とを別体に構成し、前記ベース部を、前記周縁部の前記内周部に取り付け、前記取付部を、前記ベース部に取り付けられる台座部と、前記台座部から前記外周部を越える高さまで立ち上がる立上部と、前記立上部の上端から浴室壁面に沿って延びるとともに前記取付穴の開設された腕部とからなるものとし、前記台座部を、浴室床面からの取付高さを選択して前記ベース部に固着可能としたことを特徴とする請求項2に記載の浴槽固定具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、浴室壁および外壁を貫通する穴部に嵌入されかつ浴室壁に固定された接続筒を通じて給気およびまたは排気を行うバランス型風呂釜または前記接続筒に嵌入され固定される壁貫通型風呂給湯器を備えた浴室に設置される浴槽を固定する浴槽固定具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、浴槽の転倒を防止するため、図19に示すように、浴室壁面に金具を介して浴槽を螺子止めすることが行われている。まず、第1のL字金具511を浴槽510の上縁の折返部に螺子止めし、次に第2のL字金具512を浴室壁514に螺子止めし、ドライバーが通る程度の僅かの隙間を残して浴槽510を壁際に寄せ、最後に第1のL字金具511と第2のL字金具512とを螺子止めすることで、浴槽510の固定が完了するようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の固定方法では、第2のL字金具を浴槽壁面に直接螺子止めするので、壁面に螺子穴が開いてしまう。したがって、浴槽を取り替えたり浴槽の設置場所を移動させたりすることによって金具の取付位置が変わると、以前の螺子穴がそのまま残るため、美観上、好ましくない。また、ユニットバスの場合には、以前の螺子穴を通して浴室の湿気がユニットバス壁面と外壁との間に漏れるので、これを防止するために螺子穴をシーラントで埋める等の作業が必要になっていた。 【0004】このほか、従来は、第1のL字金具と適切に係合するように第2のL字金具の取付位置を割り出す作業が煩雑であった。特に、ユニットバスでは床面から側壁が立ち上がる部分にカーブを付けてある場合が多いので、床面からの取付位置までの高さを巻尺等で測って位置出しする作業がより一層煩雑なものになっていた。 【0005】本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、浴室壁面に直接穴を開けることなく取り付け容易に浴槽を固定することのできる浴槽固定具を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。 [1]浴室壁および外壁を貫通する穴部に嵌入されかつ浴室壁に固定された接続筒(210、310)を通じて給気およびまたは排気を行うバランス型風呂釜または前記接続筒(210、310)に嵌入され固定される壁貫通型風呂給湯器を備えた浴室に設置される浴槽を固定する浴槽固定具において、ベース部(112)と取付部(113、120)とを有し、前記ベース部(112)は、前記接続筒(210、310)の浴室側端部に固定されるものであり、前記取付部(113、120)は、前記接続筒(210、310)に固定された前記ベース部(112)から浴室壁に沿って延びる部材であって当該取付部(113、120)と前記浴槽とを連結するための連結金具が螺子止めされるものであることを特徴とする浴槽固定具。 【0007】[2]前記接続筒(210、310)は、浴室側開口の周囲に浴室壁と平行な周縁部(212、312)を有するものであり、前記ベース部(112)は、前記周縁部(212、312)と略同一形状の枠板部材であり、前記周縁部(212、312)に重ねて取り付けられるものであることを特徴とする[1]に記載の浴槽固定具。 【0008】[3]前記取付部(113、120)は、前記ベース部(112)から浴室壁に沿って突出した接続部(113)と、前記連結金具が螺子止めされる取付腕部(120)とからなり、前記取付腕部(120)を、浴室床面からの取付高さを選択して前記接続部(113)に固着可能としたことを特徴とする[1]または[2]に記載の浴槽固定具。 【0009】[4]前記接続部(113)は、浴室床面からの高さが異なる複数の取付穴(115)を有することを特徴とする[3]に記載の浴槽固定具。 【0010】[5]前記接続筒(210、310)の前記浴室側開口と前記周縁部(212、312)とがそれぞれ上下左右に対称形を成している場合において、前記ベース部(112)を上下左右に対称な形とし、前記ベース部(112)と前記接続部(113)とを一体に構成し、前記接続部(113)を、前記ベース部(112)の左右何れか一方に設けかつ前記ベース部(112)の上下何れか一方に片寄せて設けたことを特徴とする[3]または[4]に記載の浴槽固定具。 【0011】[6]前記周縁部(212、312)が外周部とこの外周部より一段落ち込んだ内周部とから構成されたものである場合において、前記取付部(113、120)と前記ベース部(112)とを別体に構成し、前記ベース部(112)を、前記周縁部(212、312)の前記内周部に取り付け、前記取付部(113、120)を、前記ベース部(112)に取り付けられる台座部(431)と、前記台座部(431)から前記外周部を越える高さまで立ち上がる立上部(432)と、前記立上部(432)の上端から浴室壁面に沿って延びるとともに前記取付穴(115)の開設された腕部(433)とからなるものとし、前記台座部(431)を、浴室床面からの取付高さを選択して前記ベース部(112)に固着可能としたことを特徴とする[2]に記載の浴槽固定具。 【0012】前記本発明は次のように作用する。浴槽固定具は、浴室壁および外壁を貫通する穴部に嵌入されかつ浴室壁に固定された接続筒(210、310)を通じて給気およびまたは排気を行うバランス型風呂釜または先の接続筒(210、310)に嵌入され固定される壁貫通型風呂給湯器を備えた浴室に浴槽を固定するためのものである。浴槽固定具はベース部(112)と取付部(113、120)とから構成されており、ベース部(112)は、接続筒(210、310)の浴室側端部に固定される。 【0013】たとえば、壁貫通型風呂給湯器を接続筒(210、310)に固定するための螺子を兼用し、壁貫通型風呂給湯器と接続筒(210、310)との間にベース部(112)を挟持するようにして浴槽固定具を接続筒(210、310)に固定する。取付部(113、120)は、接続筒(210、310)に固定されたベース部(112)から浴室の壁に沿って延びる剛性部材である。取付部(113、120)には、浴槽と取付部(113、120)とを連結する連結金具が螺子止めされる。 【0014】このように、浴槽壁に固定された接続筒(210、310)に浴槽固定具のベース部(112)を取り付け、このベース部(112)から浴室壁に沿って延びる取付部(113、120)に連結金具を介して浴槽を固定するので、浴室壁に別途、穴を開けることなく浴槽を固定することができる。その結果、浴槽を取り替えたり浴槽の設置場所を移動させたりした場合にも、浴室壁面に以前の穴が残らず、美観を損ねることがない。ユニットバスにおいては、以前の穴を通じて湿気がバス壁と外壁との間に漏れ出ることもない。 【0015】ところで、浴室床面からの接続筒(210、310)の取付高さに関する公的な標準規格はないものの、事実上の標準規格によって取付高さがほぼ定まっている。このため接続筒(210、310)に浴槽固定具を固定すれば、浴室床面からの高さを想定して予め取付穴(115)を開けておくことができ、設置時における取付位置の割出作業が軽減される。 【0016】接続筒(210、310)がその浴室側開口の周囲に浴室壁と平行な周縁部(212、312)を有するものであるとき、ベース部(112)を、周縁部(212、312)と略同一形状の枠板部材と、周縁部(212、312)に重ねて取り付けるように構成したものでは、壁貫通型風呂給湯器の接続筒周縁部(212、312)への取付部分と周縁部(212、312)との間に浴槽固定具のベース部(112)を挟み込む状態で壁貫通型風呂給湯器を取り付けることができる。また浴槽固定具の介挿により取付部分に隙間の生じることがない。 【0017】取付部(113、120)を、ベース部(112)から浴室壁に沿って突出した接続部(113)と、連結金具が螺子止めされる取付腕部(120)とに分けて構成し、取付腕部(120)を接続部(113)に浴室床面からの取付高さを選択可能に固着するものでは、浴槽の高さに応じた高さに取付腕部(120)を固定することが可能になる。たとえば、接続部(113)に浴室床面からの高さが異なる複数の取付穴(115)を設ける。 【0018】このように、取付部(113、120)を接続部(113)と取付腕部(120)に分けて構成し、接続部(113)に取付腕部(120)を取り付ける際の浴室床面からの取付高さを選択可能にしたものでは、一種類の浴槽固定具で高さの異なる複数の浴槽に対応可能となり、一種類の浴槽固定具を汎用的に用いることができ、浴槽固定具の価格低減を図ることができる。また浴槽を高さの異なるものに取り替えた場合にも、以前の浴槽固定具をそのまま利用できるので、新たに浴槽固定具を調達する必要がない。なお、浴槽の高さは数種類に標準化されているので、これらに合わせて予め複数種類の取付穴(115)を開けておくことができる。 【0019】接続筒(210)の浴室側開口と周縁部(212)とがそれぞれ上下左右に対称形を成している場合において、ベース部(112)を上下左右に対称な形とし、ベース部(112)と接続部(113)とを平板状に一体に構成し、接続部(113)を、ベース部(112)の左右何れか一方に設けかつベース部(112)の上下何れか一方に片寄せて設けたものでは、ベース部(112)の表裏を変えて取り付けることにより、接続部(113)の浴室床面からの高さを変えることができる。すなわち、浴槽の高さに応じてベース部(112)の表裏を使い分けることで、接続部(113)および取付腕部(120)が浴槽より上に露出せずに取り付けることが可能となり、美観を損ねることがない。 【0020】また、壁貫通型風呂給湯器を接続筒(410)に取り付けた際に、壁貫通型風呂給湯器の前面の浴室壁面からの突出量を低減するために、接続筒(410)の周縁部(411)を、外周部(412)と、外周部(412)から一段落ち込んだ内周部(413)とから構成したものがある。 【0021】このようなものに対応可能とするために、取付部(113、120)とベース部(112)とを別体構成とし、取付部(113、120)を、ベース部(112)に取り付けられる台座部(431)と、台座部(431)から外周部を越える高さまで立ち上がる立上部(432)と、立上部(432)の上端から浴室壁面に沿って延びるとともに取付穴(115)の開設された腕部(433)とで構成し、台座部(431)をベース部(112)に取付高さ選択可能に固着するものでは、浴槽の高さに応じて取付部の取付高さを選択することができ、取付部が露出しないようにして浴槽を固定することが可能になる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。本発明の一実施の形態にかかる浴槽固定具100は、固定金具110と取付腕金具120とから構成される。図1は、固定金具110の正面を、図2は取付腕金具120の正面を、図3は取付腕金具120の側面をそれぞれ表している。 【0023】固定金具110は、後に説明する接続筒に合わせた大きさの開口111を有する矩形の枠型のベース部112と、ベース部112の上下の一方に片寄せた位置から左右の一方に延びた平板状の接続部113とから構成される。ベース部112と接続部113とは一枚の平板を加工して一体に構成されている。 【0024】開口111には、接続筒に設けられている螺子穴の位置に合わせて、縦長の螺子穴114が開けてある。接続部113には、取付腕金具120を取り付ける螺子を通すための取付穴115が、浴室床面からの高さが異なるようにして複数組、開設されている。取付穴115には、固定金具110を接続部113が下方になるように取り付けた場合に使用される低取付穴115a(和洋折衷浴槽用)と、接続部113が上方へ片寄るように固定金具110の上下を逆にして取り付けた場合に使用される高取付穴115b(和式浴槽用)とがある。 【0025】浴室床面からの接続筒の取付高さに関する公的な標準規格はないものの、事実上の標準規格によって取付高さがほぼ定まっている。また浴槽の高さは数種類に標準化されている(例えば、和式、様式、和洋折衷等)。したがって、浴室床面からの取付高さが一定な接続筒に固定金具110を固定したことにより、各種の浴槽高さに合わせた複数組の取付穴を予め接続部113に開設しておくことが可能になっている。 【0026】取付腕金具120は、断面L字の金具であり、一端部近傍に、接続部113の取付穴115に対応する一組の縦長螺子穴121が開設されている。取付腕金具120は、縦長螺子穴121と何れか一組の取付穴115とに通した2本の螺子により固定金具110に固定される。なお、接続部113および取付腕金具120は取付部を成している。 【0027】図4は、浴室壁および外壁を貫通する穴部に嵌入されかつ浴室壁に固定される接続筒210であってバランス型風呂釜201に対応したものを示している。図5は、接続筒210の取付状態を示している。接続筒210は浴室壁221および外壁222に開けられた穴部に嵌入される角型筒状部211と、角型筒状部211の浴室側端部に設けられた浴室壁と平行な周縁部212とから構成されている。周縁部212には、接続筒210を浴室壁に螺子止めするための螺子穴213が開設されている。接続筒210は、その中心の高さが、浴室床面から486ミリの高さに設置される。この高さは、公的な規格ではないが、事実上標準化された高さになっている。 【0028】図6は、浴室壁および外壁を貫通する穴部に嵌入されかつ浴室壁に固定される接続筒310であって壁貫通型風呂給湯器301を取り付ける際に使用されるものを示している。図7は、浴室壁に取り付けた接続筒310に壁貫通型風呂給湯器301の機器本体302と、フロントカバー303の取付順を示したものである。図8は、壁貫通型風呂給湯器301の設置状態を示している。 【0029】接続筒310は、接続筒210と同様に、浴室壁321および外壁322に開けた穴部に嵌入される角型筒状部311と、角型筒状部311の浴室側端部に設けられた浴室壁と平行な周縁部312とから構成されている。周縁部312には、接続筒310を浴室壁に螺子止めするための螺子穴313と、機器本体302を接続筒310に取り付けるための螺子穴314が開設されている。またフロントカバー303は機器本体302に螺子止めされる。接続筒310は、その中心の高さが浴室床面から486ミリの高さに設置される。 【0030】図9および図10は、浴槽固定具100を用いて浴槽10を固定する様子を示している。浴槽10が高さの低いタイプである場合には、固定金具110を、図1に示すように、接続部113が下寄りになるように向けて用いる。浴槽10が高さの高いタイプである場合には、固定金具110を、図1に示すものと上下逆にし、接続部113が上寄りになるように向けて用いる。 【0031】浴槽10には、図10に示すように、L字型の連結金具11を取り付ける。すなわち、L字の一片を垂直とし、他方の一片が浴槽10から外側へ水平に延びるようにして連結金具11を浴槽上端の折返部分に取り付ける。 【0032】浴槽10に取り付けた連結金具11の高さに合わせて、取付腕金具120を取り付けるべき取付穴115を選択し、高さの合う取付穴115を用いて取付腕金具120を固定金具110に螺子止めする。なお各取付穴115には、浴槽の高さに対応して標準化されている識別番号(UB560、UB570など)を記載してあり、作業者は、浴槽の識別番号に対応する識別番号が併記されている取付穴115に取付腕金具120を取り付ければよい。 【0033】次に取付腕金具120の螺子止めされた固定金具110を、接続筒210、接続筒310に固定する。バランス型風呂釜201に対応した接続筒210の場合には、浴室壁に接続筒210を固定するための螺子穴を利用し、固定金具110を接続筒210の周縁部212に重ねて固定する。壁貫通型風呂給湯器301の場合には、機器本体302に固定金具110の開口111を通し、接続筒310の周縁部312と機器本体302の前縁部分305とで固定金具110のベース部112を挟み込み、機器本体302を接続筒310に固定するための螺子を兼用して、固定金具110を接続筒310に固定する。図10は、ここまでの作業を終えた状態を示している。 【0034】この後、浴槽10をドライバーが入る程度の隙間を残して浴室壁側に移動し、連結金具11と取付腕金具120とを重ね合わせ、これらに開設されている螺子穴の位置を合わせ、連結金具11と取付腕金具120とを螺子止めする。 【0035】このように、浴槽壁に固定された接続筒210、310に浴槽固定具100のベース部112を取り付け、このベース部112から浴室壁に沿って延びる取付部113、120に連結金具11を介して浴槽を固定するので、浴室壁に別途、穴を開けることなく浴槽を固定することができる。その結果、浴槽を取り替えたり浴槽の設置場所を移動させたりした場合にも、浴室壁面に以前の穴が残らず、美観を損ねることがない。特にユニットバスにおいては、以前の穴を通じて湿気がバス壁と外壁との間に漏れ出ることもない。 【0036】またベース部112を、接続筒310の周縁部312と略同一形状(開口周囲を一周する形状)の枠板部材とし、周縁部に重ねて取り付けるので、壁貫通型風呂給湯器301の機器本体302の前縁部分305と周縁部312との間にベース部112を挟み込んで機器本体302を取り付けた際に、取付部分に隙間の生じることがない。 【0037】さらに取付腕金具120の接続部113への取付高さを選択し得るので、一種類の浴槽固定具100で高さの異なる複数の浴槽に対応可能となる。これにより浴槽固定具の価格低減を図ることができる。また浴槽を高さの異なるものに取り替えた場合にも、以前の浴槽固定具をそのまま利用できるので、新たに浴槽固定具を調達する必要がない。 【0038】さらに、浴槽の高さに応じて固定金具110の上下を換えて使用することで、浴槽高さの大きな変化巾に対応できる。また浴槽高さにかかわらず接続部113および取付腕金具120を浴槽より上に露出させずに取り付けることが可能となり、美観を損ねることがない。 【0039】次に、接続筒が外周部とこれより一段落ち込んだ内周部とから構成された接続筒に対応する浴槽固定具について説明する。図11に示すように、壁貫通型風呂給湯器301を接続筒に取り付けた際に、壁貫通型風呂給湯器301のフロントカバー303が浴室壁面から突出する量を低減するために、接続筒410の周縁部411を、外周部412と、外周部412から一段落ち込んだ内周部413とから構成したものがある。 【0040】このようなものに対応可能とするため、浴槽固定具を、図12に示すようにベース部420と接続部430とを別体構成にする。接続部430は、ベース部420の上下何れか一方を選択して片寄せた状態で着脱可能な構成になっている。接続部430は、ベース部420に取り付けられる台座部431と、台座部431から外周部412を越える高さまで立ち上がる立上部432と、立上部432の上端から浴室壁面に沿って延びるとともに取付穴の開設された腕部433とで構成されている。図13は、設置状態の水平断面を示している。 【0041】次に、外周部とこれによって一段落ち込んでいるウィンドウサッシと呼ばれる場所へ接続筒を取り付ける場合について説明する。図14は、ウィンドウサッシ部分における浴室壁の断面を示している。ウィンドウサッシ480は、建物壁面481に合わせて取り付けられており、建物壁面481とユニットバス壁面482との間には一定の空間483がある。したがって、ウィンドウサッシ480はユニットバス壁面482よりも外側へ一段落ち込んだ状態になっている。 【0042】かかるウィンドウサッシ480の部分へ壁貫通型風呂給湯器301を取り付ける場合にも、前に説明したように図12に示す別体型のものを用いてもよいが、図15〜図17に示すウィンドウサッシ取付金具490を用いれば、機器取付面をユニットバス壁面482とほぼ同一面とすることができる。 【0043】ウィンドウサッシ取付金具490は、矩形の短い筒状を成したベース金具491と、このベース金具の内側にちょうど嵌まる矩形筒状部と矩形筒状部の一端の周縁四方から内側へ延びた額縁状の前枠部とを有する前枠金具492と、ベース金具491と前枠金具とを連結するシール板493とから構成される。 【0044】ウィンドウサッシ480に取り付けた接続筒にベース金具491を取り付け(図15a)、ベース金具491の内側に前枠金具492を挿入し(図15b)、図16に示すように前枠金具492の前面と浴室内壁面とが同一面になるように調整し、前枠金具492をベース金具491にねじで固定する。図16aは、段差が少ない場合(30〜40ミリ)の取付方を、図16bは、段差が大きい場合(40〜50ミリ)の取付方を示している。 【0045】このように、ウィンドウサッシ取付金具490を用いて、ウィンドウサッシ480とユニットバス壁面482との段差を解消すれば、図18に示すように、図1に示した固定金具110を用いて取り付けることが可能になる。なお、図18中の「D」は、段差の寸法を示している。 【0046】以上説明した実施の形態では、各種の浴槽高さに対応させるために固定金具110と取付腕金具120とを別体に構成したが、一種類あるいは上下反転を考えて2種類の高さの浴槽に対応可能なものでは、固定金具110と取付腕金具120と一体に構成してもよい。 【0047】 【発明の効果】本発明にかかる浴槽固定具によれば、浴槽壁に固定された接続筒に浴槽固定具のベース部を取り付け、このベース部から浴室壁に沿って延びる取付部に連結金具を介して浴槽を固定するので、浴室壁に別途、穴を開けることなく浴槽を固定することができる。その結果、浴槽を取り替えたり浴槽の設置場所を移動させたりした場合にも、浴室壁面に以前の穴が残らず、美観を損ねることがない。ユニットバスにおいては、以前の穴を通じて湿気がバス壁と外壁との間に漏れ出ることがない。 【0048】接続筒がその浴室側開口の周囲に浴室壁と平行な周縁部を有するものである場合において、ベース部を、周縁部と略同一形状の枠板部材と、周縁部に重ねて取り付けるように構成したものでは、壁貫通型風呂給湯器の接続筒周縁部への取付部分と周縁部との間に浴槽固定具のベース部を挟み込む状態で取り付けることができ、隙間の生じることなく壁貫通型風呂給湯器および浴槽固定具を取り付けることができる。 【0049】取付部を接続部と取付腕部に分けて構成し、接続部に取付腕部を取り付ける際の浴室床面からの取付高さを選択可能にしたものでは、一種類の浴槽固定具で高さの異なる複数の浴槽に対応可能となる。また浴槽を高さの異なるものに取り替えた場合にも、以前の浴槽固定具をそのまま利用できるので、新たに浴槽固定具を調達する必要がない。 【0050】接続部を、ベース部の左右何れか一方に設けかつベース部の上下何れか一方に片寄せて設けたものでは、ベース部の表裏を換えて取り付けることにより、接続部の浴室床面からの高さを変えることができ、露出による美観の低下を起こさずに、浴槽の高さの相違に幅広く対応することが可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000129231 【氏名又は名称】株式会社ガスター 【住所又は居所】神奈川県大和市深見台3丁目4番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月17日(2001.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084261 【弁理士】 【氏名又は名称】笹井 浩毅
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| 【公開番号】 |
特開2003−180541(P2003−180541A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月2日(2003.7.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−382876(P2001−382876) |
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