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【発明の名称】 浴槽清掃装置及び浴槽の排水口の栓
【発明者】 【氏名】山根 祥子
【住所又は居所】鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取三洋電機株式会社内

【氏名】志賀 寿
【住所又は居所】鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取三洋電機株式会社内

【要約】 【課題】超音波を用いて浴槽の内面を自動的に清掃する浴槽清掃装置であって、構造が簡素で製造コストが安価なものをを提供する。

【解決手段】水面に浮かぶように形成された本体ケーシング2と、この本体ケーシング2を水面上で移動させる推進力を発生させるスクリュー3と、本体ケーシング2の一側壁2bに設けられた超音波素子5とを備え、一側壁2bを浴槽の内側面に対向させた状態で浴槽の内側面に沿って周回させ、超音波素子5により浴槽の内側面を清掃するようにした浴槽清掃装置であって、本体ケーシング2は、スクリュー3の推進力によって一側壁2bを浴槽の内側面に近づける力を発生させるように形成されていることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水面に浮かぶように形成された本体ケーシングと、この本体ケーシングを水面上で移動させる推進力を発生させる推進力発生手段と、前記本体ケーシングの一側壁に設けられた超音波清掃手段とを備え、前記一側壁を浴槽の内側面に対向させた状態で浴槽の内側面に沿って周回させ、前記超音波清掃手段により浴槽の内側面を清掃するようにした浴槽清掃装置であって、前記本体ケーシングは、前記推進力発生手段の推進力によって前記一側壁を浴槽の内側面に近づける力を発生させるように形成されていることを特徴とする浴槽洗浄装置。
【請求項2】 前記本体ケーシングを前後に貫通するとともに前記推進力発生手段を収容する貫通孔を有しており、この貫通孔は、前端側が後端側よりも前記一側壁に近くなるように進行方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の浴槽清掃装置。
【請求項3】 前記本体ケーシングの前壁が、前記一側壁に対して鋭角状に交差するとともに進行方向に対して斜めに交差していることを特徴とする請求項1に記載の浴槽清掃装置。
【請求項4】 前記本体ケーシングの底壁が、浴槽の底面と内側面の境界部分に接することにより前記一側壁が浴槽の底面に対向するように前記本体ケーシングを方向転換させる形状のものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浴槽清掃装置。
【請求項5】 前記超音波清掃手段を収容する凹部が前記一側壁に設けられ、この凹部は、前記超音波清掃手段を前記一側壁の外面よりも外側に突出させないように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浴槽清掃装置。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の浴槽清掃装置で浴槽を清掃するにあたって浴槽の底面に設けられた排水口に装着される栓であって、前記排水口に装着された状態において浴槽の底面から上方に突出するように形成されるとともに浴槽内の水を前記排水口に導く貫通孔を有しており、浴槽の底面からの突出量は、前記浴槽清掃装置が清掃を行うことができる深さの水が浴槽の底部に残るように設定されており、前記貫通孔は、浴槽内の水が前記浴槽清掃装置の清掃速度に適した速度で排出されるように形成されていることを特徴とする浴槽の排水口の栓。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を用いて浴槽の内面を自動的に清掃する浴槽清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の清掃装置の先行技術例としては、特開平9−215621号公報に開示されたものが知られている。図15に示すように、この清掃装置201は、水面に浮かぶように形成された本体ケーシング202と、この本体ケーシング202を水面上で移動させる推進力を発生させるスクリュー203と、本体ケーシング202の一側壁に設けられた超音波清掃手段204と、この超音波清掃手段204を前後に挟み込むように設けられた一対のマグネットローラ205、205とを備えている。
【0003】浴槽301内の水に本体ケーシング202を浮かべ、マグネットローラ205、205に浴槽301の内側面301aを吸着させて図示しないスイッチをONにすると、スクリュー202が回転して清掃装置201が浴槽301の内側面301aに沿って周回し、超音波清掃手段104から発生する超音波により浴槽301の内側面301aが清掃される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の浴槽清掃装置は、構造が複雑で部品点数が多いため、製造コストが高いという問題点がある。
【0005】本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、超音波を用いて浴槽の内面を自動的に清掃する浴槽清掃装置であって、構造が簡素で製造コストが安価なものを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成するために、本発明は、水面に浮かぶように形成された本体ケーシングと、この本体ケーシングを水面上で移動させる推進力を発生させる推進力発生手段と、前記本体ケーシングの一側壁に設けられた超音波清掃手段とを備え、前記一側壁を浴槽の内側面に対向させた状態で浴槽の内側面に沿って周回させ、前記超音波清掃手段により浴槽の内側面を清掃するようにした浴槽清掃装置であって、前記本体ケーシングは、前記推進力発生手段の推進力によって前記一側壁を浴槽の内側面に近づける力を発生させるように形成されていることを特徴としている。
【0007】なお、前記本体ケーシングは、例えば、前記本体ケーシングを前後に貫通するとともに前記推進力発生手段を収容する貫通孔を有しており、この貫通孔が、前端側が後端側よりも前記一側壁に近くなるように進行方向に対して傾斜しているものとすることができる。
【0008】また、前記本体ケーシングは、前壁が、前記一側壁に対して鋭角状に交差するとともに進行方向に対して斜めに交差しているものでもよい。
【0009】なお、前記本体ケーシングの底壁が、浴槽の底面と内側面の境界部分に接することにより前記一側壁が浴槽の底面に対向するように前記本体ケーシングを方向転換させる形状のものである場合には、浴槽の底面を清掃する際に方向転換する手間が省けるので便利である。
【0010】また、前記超音波清掃手段を収容する凹部が前記一側壁に設けられ、この凹部が、前記超音波清掃手段を前記一側壁の外面よりも外側に突出させないように形成されている場合には、浴槽の内側面が傷つくのを防ぐことができる。
【0011】なお、本発明の浴槽清掃装置で浴槽を清掃するにあたって、浴槽の底面に設けられた排水口に装着された状態において浴槽の底面から上方に突出するように形成されるとともに浴槽内の水を前記排水口に導く貫通孔を有しており、浴槽の底面からの突出量は、前記浴槽清掃装置が清掃を行うことができる深さの水が浴槽の底部に残るように設定されており、前記貫通孔は、浴槽内の水が前記浴槽清掃装置の清掃速度に適した速度で排出されるように形成されている栓を用いると、浴槽内の残り水の量を気にしたり、排水速度を調節したりする手間が省けるので便利である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態の浴槽清掃装置1の平面図、図2は浴槽清掃装置1の一部破断後面図、図3は浴槽清掃装置1の右側面図、図4は浴槽清掃装置1の左側面図、図5は浴槽清掃装置1の平面断面図、図6〜図9は浴槽清掃装置1の動作説明図である。
【0013】本実施形態の浴槽清掃装置1は、主として家庭の浴槽を清掃するために用いられるものであって、図1〜図5に示す如く、本体ケーシング2と、その内部に設けられたスクリュー3と、このスクリュー3を回転駆動する駆動部4と、本体ケーシング2の右側面に設けられた超音波素子5と、この超音波素子5を囲むように設けられたブラシ6と、超音波素子5や駆動部4を駆動するバッテリー7とを備えている。
【0014】本体ケーシング2は合成樹脂等から成る中空状のもので、五角形状の頂壁2aと、その両側部から垂直下方に向けて延びる一対の側壁2b、2cと、頂壁2aの後部から垂直下方に向けて延びる後壁2dと、頂壁2aの前部から垂直下方に向けて延びるとともに前方に突出した横断面山形の前壁2eと、側壁2bの下端部から側壁2cの下端部に向かって斜め下方に延びる底壁2fとから成っている。
【0015】側壁2bには超音波素子5を収容する凹部2gが設けられている。この凹部2gは、超音波素子5を側壁2bの外面よりも外側に突出させないように形成されている。
【0016】本体ケーシング2の水面下となる部位には前後に貫通する断面円形の貫通孔2hが設けられている。この貫通孔2hは、前端側が後端側よりも側壁2bに近くなるように進行方向に対して所定角度α傾斜している。この角度αは特に限定されるものではないが、10〜30゜程度であることが好ましい。
【0017】スクリュー3は、貫通孔2hの中心線Lのまわりに回転するように貫通孔7内に設けられた支軸8の一端に固定されている。駆動部4は、支軸8の他端に固定されたコイル9と、このコイル9を取り囲むように貫通孔7の外側に設けられた円筒状の磁石10とから成っている。なお、スクリュー3を貫通孔7内に収容したことにより、スクリュー3が人手に触れることがないため、安全である。
【0018】次に、この浴槽清掃装置1の作用を説明する。なお、図6に示すように、浴槽101の底面に設けられた排水口101aには栓102が取り付けられている。この栓102は円筒状のもので、上下方向に延びる貫通孔102aを有するとともに、排水口101aに装着された状態において浴槽101の底面101cから上方に所定高さ突出するように形成されている。
【0019】この栓102の底面101cからの突出量hは、図9に示すように、浴槽清掃装置1の側壁2bが浴槽101の底面101cに対向した状態で浴槽清掃装置1が走行することができる深さの水が浴槽101内に残るように設定されている。また、貫通孔102aの径dは、浴槽101内の水が浴槽清掃装置1の清掃速度に適した速度で排出されるように設定されている。
【0020】図6に示すように、浴槽清掃装置1を、側壁2bが浴槽101の内側面101bに対向するように水面に浮かべ、図示しないスイッチをONにすると、スクリュー3が回転して推進力F(図5参照)が生じるとともに、超音波素子5が超音波を発生させる。
【0021】この推進力Fの分力f1によって浴槽清掃装置1が前進するとともに、分力f2によって側壁2bが浴槽101の内側面101bに近づくため、浴槽清掃装置1は、ブラシ6が内側面101bに圧接された状態で内側面101bに沿って周回する。内側面101bに付着した汚れは超音波で分解されるとともにブラシ6で掻き落とされる。
【0022】浴槽101内の水は栓102の貫通孔102aを介して浴槽101外に排出されるため、水位が次第に下がってゆき、浴槽清掃装置1の周回軌道も徐々に下がってゆく。貫通孔102aの排水速度は、浴槽清掃装置1の二周目の周回軌道が一周目の周回軌道と一部オーバーラップするように設定されているため、浴槽101の内側面101bを全面に亙って残さず清掃することができる。
【0023】超音波素子5は側壁2bの外面よりも外側に突出しないように凹部2g内に収容されているため、浴槽101の内側面101bに接することがなく、浴槽101を傷つける恐れがない。また、浴槽清掃装置1には、側壁2bを内側面101bに近づける力が働いているため、超音波素子5と内側面101bの距離が一定に保たれ、内側面101bを全面に亙ってほぼ均一に清掃することができる。
【0024】この浴槽清掃装置1は、上述した従来の浴槽清掃装置のようにマグネットを用いず、本体ケーシング2の形状を工夫することにより超音波素子5と浴槽101の内側面101bの距離を一定に保つようにしているため、構造が簡素で製造コストが安価である。
【0025】図7に示す状態になるまで浴槽101の水位が下がると、浴槽清掃装置1の底面2fが浴槽101の内側面101bと底面101cの境界部分に接し、図8、9に示すように、浴槽清掃装置1の側壁2bが底面101cに対向するように浴槽清掃装置1が方向転換を行う。そして、浴槽清掃装置1は、底面101c上を様々な方向に走行して底面101cの清掃を行う。
【0026】浴槽101内の水位が栓102の上端に達すると、排水が停止するが、このとき、浴槽101内の底部には、浴槽清掃装置1が走行できる深さの水が残されているので、底面101cの清掃を行うことができる。
【0027】次に、本発明の第2実施形態について説明する。図10は第2実施形態の浴槽清掃装置21の平面図、図11は浴槽清掃装置21の一部破断後面図、図12は浴槽清掃装置21の右側面図、図13は浴槽清掃装置21の左側面図、図14は浴槽清掃装置21の平面断面図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と対応する部分には同一の符号を付してあり、重複する説明は省略してある。
【0028】この浴槽清掃装置21では、前壁2eが、側壁2bに対して鋭角状に交差するとともに、進行方向に対して斜めに交差する垂直壁となっている。なお、前壁2eの進行方向に対する傾斜角度α’は特に限定されるものではないが、10〜30゜程度であることが好ましい。また、この浴槽清掃装置21では、貫通孔2hが本体ケーシング2を進行方向に貫通しており、スクリュー3の支軸8は進行方向と平行に配置されている。本実施形態のその他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0029】この浴槽清掃装置21を駆動すると、スクリュー3の推進力によって前壁2eの外面が浴槽101内の水から受ける反力F’の分力f’1が側壁2bを浴槽101の内側面101bに近づける。したがって、浴槽清掃装置21は、ブラシ6が内側面101bに圧接された状態で浴槽101内を周回し、内側面101bを清掃することができる。
【0030】なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上述した実施形態に種々の変形を施すことができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の浴槽清掃装置は、マグネット等を用いず、本体ケーシングの形状を工夫することにより超音波清掃手段と浴槽の内面の距離を一定に保つようにしているため、構造が簡素で製造コストが安価である。
【0032】また、請求項4記載の浴槽清掃装置は、浴槽の底面を清掃する際に方向転換させる必要がないため、手間が省けて使い勝手が良い。
【0033】また、請求項5記載の浴槽清掃装置は、超音波清掃手段が浴槽の内面に接しないため、浴槽が傷つくのを防ぐことができる。
【0034】また、本発明の栓を用いると、本発明の浴槽清掃装置が清掃を行うことができる深さの水が浴槽の底部に残るとともに、浴槽内の水が浴槽清掃装置の清掃速度に適した速度で排出されるため、残りの水の量を気にしたり、排水速度を調節したりする必要が無く、手間が省ける。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【識別番号】000214892
【氏名又は名称】鳥取三洋電機株式会社
【住所又は居所】鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地
【出願日】 平成13年12月13日(2001.12.13)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2003−180537(P2003−180537A)
【公開日】 平成15年7月2日(2003.7.2)
【出願番号】 特願2001−380284(P2001−380284)