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【発明の名称】 携帯用便器の肘掛け取付け構造
【発明者】 【氏名】片山 隆
【住所又は居所】大阪府高槻市梶原4丁目627番地2 アロン化成株式会社高槻事業所内

【氏名】笠原 昇三
【住所又は居所】大阪府高槻市梶原4丁目627番地2 アロン化成株式会社高槻事業所内

【氏名】川村 満夫
【住所又は居所】大阪府高槻市梶原4丁目627番地2 アロン化成株式会社高槻事業所内

【要約】 【課題】本発明の課題は、携帯用便器の肘掛けをがたつきなく取付けることにある。

【解決手段】便器本体2上面両側に肘掛け4を取付け、該肘掛け4には支柱19を垂設し、該肘掛け4の支柱19下部は該便器本体2上面両側前部の取付け筒29に嵌着した構成であって、該肘掛け4の支柱19の下部に横孔21,22を貫設し、該便器本体2の取付け筒29には該支柱19の横孔21,22に対応して横孔30を貫設し、該肘掛け4の支柱19の横孔21,22と、該取付け筒29の横孔30との間に固定ピン33を貫通せしめることによって該肘掛け4の支柱19が該便器本体2の取付け筒29から抜出すことを阻止し、更に該肘掛け4の支柱19の横孔21,22の上側にはねじ部24を周設し、該ねじ部24には固定ナット部材25を螺着し、該固定ナット25を該便器本体2の取付け筒29側へ締付けることによって、該肘掛け4の支柱19を該取付け筒29に固定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】便器本体上面両側に肘掛けを取付け、該肘掛けには支柱を垂設し、該肘掛けの支柱下部は該便器本体上面両側前部の取付け筒に嵌着した構成であって、該肘掛けの支柱の下部に横孔を貫設し、該便器本体の取付け筒には該支柱の横孔に対応して横孔を貫設し、該肘掛けの支柱の横孔と、該取付け筒の横孔との間に固定ピンを貫通せしめることによって該肘掛けの支柱が該便器本体の取付け筒から抜出すことを阻止し、更に該肘掛けの支柱の横孔の上側にはねじ部を周設し、該ねじ部には固定ナット部材を螺着し、該固定ナットを該便器本体の取付け筒側へ締付けることによって、該肘掛けの支柱を該取付け筒に固定したことを特徴とする携帯用便器の肘掛け取付け構造【請求項2】上記横孔にはキー溝を有し、該固定ピンの先端部にはキーが突設されている請求項1に記載の携帯用便器の肘掛け取付け構造
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯用便器の肘掛け取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用便器にあっては、使用者が肘を支えて楽な姿勢がとれるように、肘掛けを具備したものが提供されている。従来、上記肘掛け(54)を便器本体(52)に取付けるには、例えば図13に示すように肘掛け(54)の下端部(54A) からボルト杆(54B) を差出し、本体(52)の内側からナット(53)を該ボルト杆(54B) に螺着して締付け固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成ではナット(53)がゆるみ易く、肘掛け(54)がはずれたりがたついたりすると云う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、便器本体(2) 上面両側に肘掛け(4) を取付け、該肘掛け(4) には支柱(19)を垂設し、該肘掛け(4) の支柱(19)下部は該便器本体(2) 上面両側前部の取付け筒(29)に嵌着した構成であって、該肘掛け(4) の支柱(19)の下部に横孔(21,22) を貫設し、該便器本体(2) の取付け筒(29)には該支柱(19)の横孔(21,22) に対応して横孔(30)を貫設し、該肘掛け(4) の支柱(19)の横孔(21,22) と、該取付け筒(29)の横孔(30)との間に固定ピン(33)を貫通せしめることによって該肘掛け(4) の支柱(19)が該便器本体(2)の取付け筒(29)から抜出すことを阻止し、更に該肘掛け(4) の支柱(19)の横孔(21,22) の上側にはねじ部(24)を周設し、該ねじ部(24)には固定ナット部材(25)を螺着し、該固定ナット(25)を該便器本体(2) の取付け筒(29)側へ締付けることによって、該肘掛け(4) の支柱(19)を該取付け筒(29)に固定した携帯用便器(1) の肘掛け取付け構造を提供するものである。上記横孔(21,22,30)にはキー溝(21A,22A,30A) を有し、該固定ピン(33)の先端部にはキー(33B) が突設されていることが好ましい。
【0005】
【作用】本発明にあっては、肘掛け(4) の支柱(19)の横孔(21,22) と便器本体(2) の取付け筒(29)の横孔(30)とに固定ピン(33)を貫通し、肘掛け(4) が該取付け筒(29)から抜け出すことを阻止する。更に該肘掛け(4) の支柱(19)のねじ部(24)に螺着した固定ナット部材(25)を該取付け筒(29)側へ締付ければ、該固定ピン(33)と該固定ナット部材(25)との間に発生する締付け力によって該肘掛け(4) の支柱(19)は該取付け筒(29)にがたつきなく固定される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図12に示す一実施例によって説明すれば、携帯用便器(1) は便器本体(2) と、該便器本体(2) の四隅に設けられている円筒状脚部(3) と、該本体(2) の上面両側に取付けられている肘掛け(4,4) と、後側に取付けられる背もたれ(5) とからなる。
【0007】〔便器本体〕便器本体(2) の上面中央に凹部が設けられ、該凹部開口部(6) からは便容器(7) が懸架され、便器本体(2) の上面には該凹部開口部(6) を囲む便座(8) が跳ね上げ可能に取付けられ、その上には便蓋を兼ねる座部(9) が被着され、該座部(9) は図2に示すように使用状態ではリンク(10)を介して便器本体(2) の後方へ撤去される。
【0008】〔背もたれ〕背もたれ(5) は両側枠(11,11) と、該両側枠(11,11) 上端に差渡されるクッション付き背受け部(12)とからなり、図2に示すように各側枠(11,11) の下端からは嵌合ブロック(13,13) が差出され、更に各側枠(11,11) の外側には取付け支柱(14,14) が設けられ、該取付け支柱(14,14) の下部にはフランジ(15,15) が設けられている。また更に各側枠(11,11) の前面中間部には肘掛け(4,4) を取付け支持するための支持ブラケット(16,16) が差出されている。上記背もたれ(5) は各側枠(11,11) の嵌合ブロック(13,13) を該便器本体(2)上面両側後部の嵌合孔(17,17) に嵌合すると共に、該取付け支柱(14,14) のフランジ(15,15) よりも下部を、該便器本体(2) の後側の脚部(3,3) の嵌合孔(17A,17A) に嵌合することによって、該便器本体(2) に取付けられる。この場合、図3に示すように該便器本体(2) の両側の嵌合孔(17,17) の後側に係合孔(172) を設けた係合ブロック(171) を突設し、図4に示すように該係合ブロック(171) を該背もたれ(5) の両側枠(11,11) の下端尾部(111,111) の底面に設けた貫通孔(112,112) に貫通させ、該係合ブロック(171) の係合孔(172) に係止棒(173) を貫通させることによって該背もたれ(5) を該便器本体(2) に固定する。
【0009】〔肘掛け〕肘掛け(4) は図5に示すようにクッション付き本体部(18)と、該本体部(18)の前端部に垂設される支柱(19)と、後端部に垂設される取付けブラケット(20)とからなる。そして図5および図6に示すように該支柱(19)の下部には上下二個のキー溝(21A,22A) を有する横孔(21,22) が貫設され、図7に示すように該取付けブラケット(20)には一個のキー溝(23A) を有する横孔(23)が貫設されている。そして該肘掛け(4) の支柱(19)の上側横孔(21)の上側にはねじ部(24)が形成されており、該ねじ部(24)には図6に示すように固定ナット部材(25)が螺着されている。該固定ナット部材(25)は図5に示すように下部に拡径基部(26)を形成した筒体であって、内側下部にはねじ部(27)が形成されている。
【0010】〔肘掛け取付け構造〕便器本体(2) の上面両側前部には肘掛け(4) の取付け凹部(28)が設けられ、該凹部(28)には取付け筒(29)が挿着される。該取付け筒(29)にはキー溝(30A) を有する横孔(30)が貫設され、上端にはフランジ(31)が形成され、下部は若干縮径されている。そして該取付け筒(29)の横孔(30)の周りにはボス(32)が突設され、該取付け筒(29)を便器本体(2) の凹部(28)に挿着する時、図8に示すように、該取付け筒(29)のボス(32,32) が該便器本体(2) の凹部(28)の内周に形成されるガイド溝(34,34) にガイドされ、かつ該取付け筒(29)の回転が固定される。
【0011】該肘掛け(4) を取付けるには、該肘掛け(4) の支柱(19)を該便器本体(2) の凹部(28)に挿着した取付け筒(29)中に挿着する。そして該便器本体(2) の側面のピン孔(35)から該支柱(19)の横孔(21,22) のいずれかと、該取付け筒(29)の横孔(30)とに固定ピン(33)を貫通させる。該固定ピン(33)は根端に頭部(33A) を有し、先端にはキー(33B) が形成され、該固定ピン(33)を便器本体(2) のピン孔(35)を介して該取付け筒(29)の横孔(30)と該支柱(19)の横孔(21)または横孔(22)に貫通させる時は、該固定ピン(33)のキー(33B) をピン孔(35)、横孔(30)、横孔(21)または横孔(22)の各キー溝(35A,30A,21A,22A) に沿わせる。そして該固定ピン(33)を各横孔に貫通させた後、図9または図10に示すように該固定ピン(33)を半回転させてキー(33B) を該取付け筒(29)の横孔(30)の周りに係止し、該固定ピン(33)の抜け止めを行なう。
【0012】この際、肘掛け(4) を低い位置におく場合には、図9に示すように肘掛け(4)の支柱(19)の上側の横孔(21)を選び、肘掛け(4) を高い位置に置く場合には、図10に示すように肘掛け(4) の支柱(19)の下側の横孔(22)を選ぶ。なお該便器本体(2) はピン孔(35)の箇所で段部(36)が形成されている。該肘掛け(4) の支柱(19)はこのようにして固定ピン(33)によって低位、高位両位置で便器本体(2) の取付け筒(29)から抜出すことが阻止される。更に該支柱(19)のねじ部(24)に螺着した固定ナット部材(25)を取付け筒(29)側(下方)へ締付けると、該支柱(19)は該固定ピン(33)と該固定ナット部材(25)間に発生する締付け力によってがたつきのないように固定される。なお肘掛け(4) 取付け位置が高位の場合でも該支柱(19)のねじ部(24)が外部に露出しないように固定ナット部材(25)で被覆出来るだけの高さを該固定ナット部材(25)に設定しておく。
【0013】該肘掛け(4) の後端部の取付けブラケット(20)は、該背もたれ(5) の両側枠(11,11) の支持ブラケット(16)に外側嵌合され、該取付けブラケット(20)の横孔(23)と、該支持ブラケット(16)の横孔(40)または横孔(41)とに固定ピン(42)を貫通させる。該固定ピン(42)は根端に頭部(42A) を有し、先端にはキー(42B) が形成され、該固定ピン(42)を該取付けブラケット(20)の横孔(23)と、該支持ブラケット(16)の横孔(40)または横孔(41)に貫通させる時は、該固定ピン(42)のキー(42B) を横孔(23)、横孔(40)または横孔(41)のキー溝(23A) 、キー溝(40A) またはキー溝(41A) に沿わせる。そして該固定ピン(42)を各横孔に貫通させた後、図11または図12に示すように該固定ピン(42)を半回転させてキー(42B) を該取付けブラケット(20)の横孔(23)の周りに係止し、該固定ピン(42)の抜け止めを行なう。
【0014】この際、肘掛け(4) を低い位置におく場合には、図11に示すように支持ブラケット(16)の下側の横孔(41)を選び、肘掛け(4) を高い位置に置く場合には、図12に示すように支持ブラケット(16)の上側の横孔(40)を選ぶ。このように本発明では肘掛け(4) の位置を高低二段階で調整することが出来る。
【0015】なお肘掛け(4,4) を取り払った状態では該便器本体(2) の凹部(28)に蓋(37)をかぶせておく。
【0016】上記実施例以外、肘掛け(4) の取付けブラケット(20)の横孔(23)や取付け筒(29)の横孔(30)は複数個設けられてもよく、また肘掛け(4) の支柱(19)の横孔や背もたれ(5) の支持ブラケット(16)の横孔は一個または三個以上設けられてもよい。また肘掛け(4) の取付けブラケット(20)は背もたれ(5) の支持ブラケット(16)に内側嵌合されてもよい。また肘掛け(4) の後端部にも同様な支柱を垂設し、該支柱を同様な構成で取付け筒に固定してもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明では携帯用便器の肘掛けをがたつきなく便器本体に取付けることが出来る。
【出願人】 【識別番号】000000505
【氏名又は名称】アロン化成株式会社
【住所又は居所】東京都品川区東五反田一丁目22番1号
【出願日】 平成13年12月5日(2001.12.5)
【代理人】 【識別番号】100075476
【弁理士】
【氏名又は名称】宇佐見 忠男
【公開番号】 特開2003−169761(P2003−169761A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−371439(P2001−371439)