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【発明の名称】 浴室用ドライヤー
【発明者】 【氏名】狩野 知己
【住所又は居所】東京都足立区入谷2−19−8 株式会社喜多村合金製作所東京営業所内

【要約】 【課題】浴室内の広い範囲で自由に使用し、頭髪や身体に付着した水滴を短時間で乾燥でき、また、浴室内に付着した水滴も除去する浴室用ドライヤーを提供する。

【解決手段】浴室1内に取り付けられ、温風を吹き出す温風器15と、前記温風器15を保持するホルダー25と、温風を発生し前記温風器15へ送風するための送風装置31と、温風器15と温風装置31とを連通させるエアホース24とを備え、前記温風器15はホルダー25に引き出して自在に保持されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴室内に取り付けられ、温風を吹き出す温風器と、前記温風器を保持するホルダーと、温風を発生し前記温風器へ送風するための送風装置と、温風器と送風装置とを連通させるエアホースとを備え、前記温風器はホルダーに引き出し自在に保持されていることを特徴とする浴室用ドライヤー。
【請求項2】 前記温風器は、浴室内に取り付けられたシャワーヘッドを支持するための係止具に係止可能であることを特徴とする請求項1記載の浴室用ドライヤー。
【請求項3】 前記温風器には、温風の出し止めを行うスイッチが設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の浴室用ドライヤー。
【請求項4】 前記温風器には、温風の温度を調節可能なスイッチが設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の浴室用ドライヤー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内に取り付けられ、浴室内や身体に付着した水滴を除去する浴室用ドライヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室から出る時には濡れた頭髪や身体に付着した水滴をタオル等で拭いて乾かす必要があったが、乾くまでに時間がかかり、また、気温の低い冬季においては濡れたタオルがすぐに冷えてしまい、使用者に不快感を与えていた。これらの問題を解決するもので、浴室内に設けられ、浴室内や身体に付着した水滴を除去するものとして、実開平5−37196号公報の図1(本願図面の図5)のものがある。この図5について簡単に説明すると、浴室41の壁面42上にはハンドシャワー設備51と並列して空気シャワー装置43が配設されている。該空気シャワー装置43は、壁面42に取着された案内具49と、該案内具49に上下移動自在に案内されるフック50と、該フック50に着脱自在に取着された空気吐出ノズル44と、壁面42の裏面側に配置された送風装置48と、送風装置48と空気吐出ノズル44とを連通させる可撓性ホース47とを備えている。前記空気吐出ノズル44は、把手部45又は把手部45の近傍に設けた引掛け部が、前記フック50に着脱自在に引掛けることができるようにされている。空気吐出ノズル44は、フック50に引掛けて取着した状態で、吐出口46が使用者空間52に向かうようになっている。
【0003】上記のものにおいては、空気吐出ノズルは案内具に沿って上下に移動自在であるが、可撓性ホースが一定の長さであるため、使用者はわざわざ空気吐出ノズル近傍まで移動しなければなかった。また、浴室が広い場合には空気吐出ノズルを引き出して自由に使用することができなかったので、浴室の掃除の場合では、浴室内の隅々に付着した水滴を除去することはできず、拭き残しがあるとカビや雑菌が発生する原因にもなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、浴室内の広い範囲で自由に使用し、頭髪や身体に付着した水滴を短時間で乾燥でき、また、浴室内に付着した水滴も除去する浴室用ドライヤーを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1では、浴室内に取り付けられ、温風を吹き出す温風器と、前記温風器を保持するホルダーと、温風を発生し前記温風器へ送風するための送風装置と、温風器と送風装置とを連通させるエアホースとを備え、前記温風器はホルダーに引き出し自在に保持されているものである。
【0006】請求項2では、前記温風器は、浴室内に取り付けられたシャワーヘッドを支持するための係止具に係止可能であるものである。
【0007】請求項3では、前記温風器には、温風の出し止めを行うスイッチが設けられたものである。
【0008】請求項4では、前記温風器には、温風の温度を調節可能なスイッチが設けられたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。図1に示すように、浴室1は四方及び天井を壁2により覆われており、浴室1内は浴槽3と洗い場4が隣接して配置されている。また、洗い場4に配置されたカウンター5には、湯水の温度及び流量を調節可能な水栓7、及び温風を送風可能な浴室用ドライヤー14が取り付けられている。
【0010】前記水栓7は横長の略円筒状で、中央下部には洗い場4へ向けて湯水を吐水する吐水管10が装着されており、一方には湯水の温度を調節する温調ハンドル8が、他方には湯水の流量調節と、湯水の吐水方向を切り替える切替ハンドル9が取り付けられており、湯水は前記吐水管10又はホース11を介して水栓7と接続したシャワーヘッド12の何れかから吐水可能としたものである。また、該シャワーヘッド12は、前記壁2の適宜の高さに固定した係止具13に着脱自在に支持したり、又は係止具13から取り出して使用するものである。
【0011】図2に示すように前記浴室用ドライヤー14は、温風を送風する温風器15と、該温風器15を支持するホルダー25と、前記カウンター5内部に収容され、温風を温風器15へ送風するための送風装置31と、温風器15と送風装置31とを連通するエアホース24とを備えている。
【0012】前記温風器15は、使用者が手で持つことができる形状で、前述した湯水吐水用のシャワーヘッド12と略同径で中空状の把手部16と、温風を送風するヘッド部19とを備えている。該把手部16の内周には雌ねじ部16aが形成されており、該雌ねじ部16aには送風装置31からの温風を供給するエアホース24の先端に結合された接続金具17が螺合されている。また、接続金具17の内周には雌セレーション部18が形成されている。
【0013】前記ヘッド部19には略円筒形の送風板20が取り付けられており、該送風板20はエアホース24から供給される温風を吹き出すための送風口21が、円周状に複数個穿設されている。また、ヘッド部19の先端にはスイッチ22が設けられており、該スイッチ22を操作することで温風の出し止めを行うものである。
【0014】前記ホルダー25は、温風器15の把手部16と略同径で中空状の筒部26と、該筒部26の下方で筒部26よりやや小径の元ねじ部29が形成されている。筒部26の内部先端には略中空状のガイド27が装着されており、該ガイド27は筒部26から一部が突出した状態で雄セレーション部28が形成されている。該ホルダー25は、カウンター5の上面に穿設された取付孔6に前記元ねじ部29を挿通し、カウンター5の下面からナット30を元ねじ部29に螺合することによりカウンター5に固定されており、前記温風器15の雌セレーション部18をホルダー25の雄セレーション部28に嵌挿させることで、温風器15を支持するようになっている。
【0015】前記エアホース24は、一端が温風器15の把手部16に螺合された接続金具17に結合されており、ホルダー25の内部を挿通し、カウンター5の内部に収容され、他方を送風装置31に接続することで温風器15と送風装置31とを連通している。
【0016】前記送風装置31は、エアホース24に向けて空気を送るファン32と、該ファン32によって送られる空気を加熱して温風とする熱源機33とを備え、この送風装置31は温風器15のヘッド部19先端に設けたスイッチ22とコード23により接続し、該コード23はエアホース24内に挿通されている。
【0017】浴室用ドライヤー14は、温風器15に設けたスイッチ22を操作すると、コード23を介してカウンター5内部に収容した送風装置31へ信号が送られ、該送風装置31はファン32及び熱源機33が作動して温風を発生させることができ、温風器15の送風口21から温風を吹き出すことができる。
【0018】上記の構成において、浴槽3に入浴したり洗い場4で身体の洗浄を行い、使用者の身体や頭髪が濡れている場合に、図3に示すように温風器15をホルダー25から引き出して、送風口21を使用者に向け、スイッチ22を操作すれば、コード23を介してスイッチ22の信号が送風装置31へ伝達し、該送風装置31が作動して送風板20の送風口21から温風が吹き付けられ、身体や頭髪に付着した水滴も素早く乾燥させて除去することができ、浴室1から退室した後に濡れた肌や頭髪をタオルで拭く必要がない。また、温風器15の把手部16は、湯水吐水用のシャワーヘッド12と略同径であるので、該シャワーヘッド12と同様に浴室1内の壁2に取り付けられた任意の係止具13に支持させることができる(図3破線部)。なお、本実施例では固定式の係止具を示したが、スライド式の係止具でも良い。
【0019】また、洗い場4や壁2に湯水の水滴が付着した場合、そのまま水滴を放置しておくとカビが発生する恐れがあるので、温風器15の送風口21を水滴に向けて温風を送風させれば、水滴を素早く乾燥させて除去することができる。さらに、温風器15をホルダー25から引き出せば、浴室1の隅や天井等で水滴が乾燥しにくい所にも、温風器15の送風口21から温風を送風させることができるので、容易に水滴を乾燥させて除去することができる。そして、使用者は浴室用ドライヤー14を使い終えると、温風器15に設けられたスイッチ22をもう一度押せば送風装置31の作動は停止し、送風口21から温風は供給されなくなる。このように温風器15はホルダー25から引き出して温風を送風させることができ、浴室1内に発生した水滴を隅々まで乾燥させて除去することができる。
【0020】本実施例では、温風器15に設けられたスイッチ22は、温風の出し止め機能を有する例で説明したが、温風の出し止めだけでなく送風される温風の温度が調節可能な機能を加えても良い。この場合、温風器15はスイッチ22の操作でコード23を介してカウンター5内部に収容した送風装置31へ信号が送られると、温風の出し止めに加えて、使用者が所望する温度の温風を吹き出すことができるので、温風器15の送風口21を身体や頭髪に向けて温風を送風させれば、使用者に快適な温度の温風が吹き出し、身体や頭髪に付着した水滴を素早く乾燥させて除去することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は請求項1では、浴室内に取り付けられ、温風を吹き出す温風器と、前記温風器を保持するホルダーと、温風を発生し前記温風器へ送風するための送風装置と、温風器と送風装置とを連通させるエアホースとを備え、前記温風器はホルダーに引き出し自在に保持されているので、温風器は浴室内で自由に使用することができ、身体に付着した水滴を容易に除去し、タオル等で拭く手間を省くことができる。また、温風器をホルダーから引き出して使用することができるので、浴室内の隅々まで温風を送風させ、浴室内の水滴を容易に除去することができ、カビ,雑菌の繁殖を防止することができる。
【0022】請求項2では、前記温風器は、浴室内に取り付けられたシャワーヘッドを支持するための係止具に係止可能であるので、温風器を浴室内に取り付けられた任意のシャワー支持具に係止させることで、浴室内で自由に使用することができる。
【0023】請求項3又は4では、前記温風器にはスイッチが設けられているので、温風の出し止め又は送風温度の調節が容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000141451
【氏名又は名称】株式会社喜多村合金製作所
【住所又は居所】岐阜県山県郡美山町富永868番地
【出願日】 平成13年11月30日(2001.11.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−164391(P2003−164391A)
【公開日】 平成15年6月10日(2003.6.10)
【出願番号】 特願2001−365932(P2001−365932)