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【発明の名称】 洗面化粧台の洗面器
【発明者】 【氏名】小堀 淳司
【住所又は居所】東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 クリナップ株式会社内

【氏名】比佐 拓也
【住所又は居所】東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 クリナップ株式会社内

【氏名】小林 晴美
【住所又は居所】東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 クリナップ株式会社内

【要約】 【課題】カウンターの下方のスペースおよびベースキャビネットの収納スペースを有効利用することができ、且つカウンターおよび洗面ボウルの前方垂れ壁部の表面に沿って水が垂れ落ちてもベースキャビネットの扉の表面を濡らすことのない、洗面化粧台の洗面器。

【解決手段】水槽の形態を有する洗面ボウル(2)と、洗面ボウルに隣接して設けられたカウンター(3,4)と、洗面ボウルを前方から覆うための幕板部(9)と、カウンターの下方において幕板部に設けられた引出し収納部(9a,9b)とを備えている。洗面ボウルおよびカウンターの前方垂れ壁部(10)の下端には第1水切り(10a)が形成され、幕板部の下端には第2水切り(9a)が形成され、洗面ボウルは、その後方部において斜めに奥まった空間を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗面化粧台の洗面器において、水槽の形態を有する洗面ボウルと、前記洗面ボウルに隣接して設けられたカウンターと、前記洗面ボウルを前方から覆うための幕板部と、前記カウンターの下方において前記幕板部に設けられた引出し収納部とを備え、前記洗面ボウルおよび前記カウンターの前方垂れ壁部の下端には第1水切りが形成され、前記幕板部の下端には第2水切りが形成され、前記洗面ボウルは、その後方部において斜めに奥まった空間を有することを特徴とする洗面器。
【請求項2】 前記カウンターは、前記洗面ボウルの一方の側に隣接して設けられた第1カウンターと、前記洗面ボウルの他方の側に隣接して設けられた第2カウンターとを有し、前記引出し収納部は、前記第1カウンターおよび前記第2カウンターのうちの少なくとも一方のカウンターの下方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の洗面器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面化粧台の洗面器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗面化粧台の洗面器において、洗面ボウルの片側または両側にカウンターが設けられた構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構成を有する従来の洗面器では、カウンターの下方がデッドスペースになって有効利用されていないという不都合があった。
【0004】また、従来の洗面器では、たとえばカウンターや洗面ボウルから、その前方垂れ壁部の表面に沿って水が垂れ落ちることがある。この場合、前方垂れ壁部の表面に沿って垂れ落ちた水が、洗面器の下方に設置されたベースキャビネットの木製扉の表面を濡らし、結果として木製扉が破損し易いという不都合があった。
【0005】さらに、従来の洗面器では、洗面ボウルの排水口に接続された排水配管がベースキャビネットの収納スペースの有効利用を妨げるという不都合があった。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、カウンターの下方のスペースおよびベースキャビネットの収納スペースを有効利用することができ、且つカウンターおよび洗面ボウルの前方垂れ壁部の表面に沿って水が垂れ落ちてもベースキャビネットの扉の表面を濡らすことのない、洗面化粧台の洗面器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明では、洗面化粧台の洗面器において、水槽の形態を有する洗面ボウルと、前記洗面ボウルに隣接して設けられたカウンターと、前記洗面ボウルを前方から覆うための幕板部と、前記カウンターの下方において前記幕板部に設けられた引出し収納部とを備え、前記洗面ボウルおよび前記カウンターの前方垂れ壁部の下端には第1水切りが形成され、前記幕板部の下端には第2水切りが形成され、前記洗面ボウルは、その後方部において斜めに奥まった空間を有することを特徴とする洗面器を提供する。
【0008】本発明の好ましい態様によれば、前記カウンターは、前記洗面ボウルの一方の側に隣接して設けられた第1カウンターと、前記洗面ボウルの他方の側に隣接して設けられた第2カウンターとを有し、前記引出し収納部は、前記第1カウンターおよび前記第2カウンターのうちの少なくとも一方のカウンターの下方に設けられている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、洗面ボウルに隣接して設けられたカウンターの下方において、洗面ボウルを前方から覆うための幕板部に引出し収納部が設けられている。具体的には、たとえば洗面ボウルの両側に一対のカウンターが設けられ、少なくとも一方のカウンターの下方に引出し収納部が設けられている。したがって、カウンターの下方のスペースを有効利用することができ、洗面器の使い勝手が、ひいては洗面化粧台の使い勝手が向上する。
【0010】また、本発明では、洗面ボウルおよびカウンターの前方垂れ壁部の下端に第1水切りが形成され、幕板部の下端に第2水切りが形成されている。したがって、カウンターや洗面ボウルから、その前方垂れ壁部の表面に沿って水が垂れ落ちることがあっても、前方垂れ壁部の表面に沿って垂れ落ちた水が、第1水切りおよび第2水切りの作用により、洗面器の下方に設置されたベースキャビネットの木製扉の表面を濡らすことがない。その結果、洗面ボウルおよびカウンターの前方垂れ壁部の表面に沿って垂れ落ちる水に起因する木製扉の破損を回避することができる。
【0011】さらに、本発明では、洗面ボウルが、その後方部において斜めに奥まった空間を有するように形成されている。したがって、洗面ボウルにおいて従来よりも奥まった位置に排水口を設けることができ、ひいてはベースキャビネットの収納スペースにおいて従来よりも奥まった位置に排水配管を設けることができる。その結果、洗面ボウルの排水口に接続された排水配管がベースキャビネットの収納スペースの有効利用を妨げることがない。
【0012】以上のように、本発明では、カウンターの下方のスペースおよびベースキャビネットの収納スペースを有効利用することができ、且つカウンターおよび洗面ボウルの前方垂れ壁部の表面に沿って水が垂れ落ちてもベースキャビネットの扉の表面を濡らすことがない。
【0013】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる洗面器が組み込まれた洗面化粧台の外観を概略的に示す斜視図である。また、図2は、本実施形態にかかる洗面器の外観を概略的に示す斜視図である。さらに、図3は、本実施形態にかかる洗面器の上面図である。
【0014】図1に示す洗面化粧台は、たとえば陶器や人工大理石や樹脂などで形成された本実施形態の洗面器1と、たとえば木製のベースキャビネット20と、たとえばHIPS(ハイ・インパクト・ポリスチレン)などで形成されたミラー収納キャビネット30とで構成されている。
【0015】図2および図3を参照すると、本実施形態の洗面器1は、水槽の形態を有する洗面ボウル2と、洗面ボウル2の両側に隣接して設けられた一対のカウンター3および4とを備えている。ここで、洗面ボウル2には、排水口2aが形成されている。また、洗面ボウル2の後縁部および一対のカウンター3,4の後縁部には、その後縁表面から上方へ延びたバックガード5が設けられている。バックガード5には、給水水栓5a(図3では不図示)が設置されている。
【0016】さらに、第1カウンター3の側縁部にはその側縁表面から上方へ延びた第1サイドガード6が設けられ、第2カウンター4の側縁部にはその側縁表面から上方へ延びた第2サイドガード7が設けられている。また、洗面ボウル2の前縁部および一対のカウンター3,4の前縁部には、その前縁表面から上方へ延びたフロントガード8が設けられている。
【0017】また、本実施形態の洗面器1は、図2に示すように、洗面ボウル2を前方から覆うための幕板部9を備えている。そして、第1カウンター3の下方および第2カウンター4の下方において、幕板部9には一対の引出し収納部9aおよび9bが設けられている。
【0018】図4は、本実施形態における洗面ボウルの縦断面形状を示す図である。図4に示すように、本実施形態の洗面ボウル2は、その後方部において斜めに奥まった空間を有する。すなわち、洗面ボウル2は、上から下に向かって斜めに奥まった後方斜壁部2bを有する。その結果、洗面ボウル2において従来(図中破線で示す)よりも奥まった位置に排水口2aが設けられ、従来よりも奥まった位置に排水配管2cが設けられている。
【0019】図5は、本実施形態において洗面ボウルおよびカウンターの前方垂れ壁部の下端および幕板部の下端に設けられた水切りの構成を概略的に示す図である。本実施形態では、図5に示すように、洗面ボウル2およびカウンター3,4の前方垂れ壁部10の下端部が幕板部9の上端部に重なるように形成されている。
【0020】そして、前方垂れ壁部10の下端には、その表面に沿って垂れ落ちた水が幕板部9の表面に伝わるのを防ぐための第1水切り10aが設けられている。また、幕板部9の下端には、前方垂れ壁部10の表面から伝わった水がベースキャビネット20の木製扉の表面に伝わるのを防ぐための第2水切り9cが設けられている。
【0021】図6は、本実施形態における引出し収納部の構成を概略的に示す図である。上述したように、第1カウンター3の下方および第2カウンター4の下方において、幕板部9には一対の引出し収納部9aおよび9bが設けられている。したがって、図6に示すように、引出し収納部9a(9b)の前面の下端においても、第2水切り9cが設けられている。その結果、この第2水切り9cおよびその後方部分が把持部9dを構成し、この把持部9dを利用して引出し収納部9a(9b)を容易に引き出すことができる。
【0022】以上のように、本実施形態では、洗面ボウル2に隣接して設けられた一対のカウンター(3,4)の下方において、洗面ボウル2を前方から覆うための幕板部9に一対の引出し収納部(9a,9b)が設けられている。したがって、一対のカウンター(3,4)の下方のスペースを有効利用することができ、洗面器1の使い勝手が、ひいては洗面化粧台の使い勝手が向上する。
【0023】また、本実施形態では、洗面ボウル2およびカウンター(3,4)の前方垂れ壁部10の下端に第1水切り10aが形成され、幕板部9の下端に第2水切り9cが形成されている。したがって、カウンター(3,4)や洗面ボウル2から前方垂れ壁部10の表面に沿って垂れ落ちた水が、第1水切り10aおよび第2水切り9cの作用により、ベースキャビネット20の木製扉の表面を濡らすことがない。その結果、洗面ボウル2およびカウンター(3,4)の前方垂れ壁部10の表面に沿って垂れ落ちる水に起因する木製扉の破損を回避することができる。
【0024】さらに、本実施形態では、洗面ボウル2が、その後方部において斜めに奥まった空間を有するように形成されている。したがって、洗面ボウル2において従来よりも奥まった位置に排水口2aを設けることができ、ひいてはベースキャビネット20の収納スペースにおいて従来よりも奥まった位置に排水配管2cを設けることができる。その結果、排水配管2cがベースキャビネット20の収納スペースの有効利用を妨げることがない。また、洗面ボウル2の後方部に形成された斜めに奥まった空間が、水栓5bから落ちる水のはね返りをガードし、水栓5bの周囲への水の飛散を防ぐことができる。
【0025】なお、上述の実施形態では、洗面ボウル2の両側に隣接して一対のカウンター3および4を設けているが、これに限定されることなく、洗面ボウル2の片側に隣接して1つのカウンターだけを設ける構成も可能である。
【0026】また、上述の実施形態では、一対のカウンター3,4の下方に一対の引出し収納部9a,9bを設けているが、これに限定されることなく、一対のカウンター3,4のうち、いずれか一方のカウンターの下方に引出し収納部を設けることもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、洗面ボウルに隣接して設けられたカウンターの下方において、洗面ボウルを前方から覆うための幕板部に引出し収納部が設けられているので、カウンターの下方のスペースを有効利用することができ、洗面器の使い勝手が、ひいては洗面化粧台の使い勝手が向上する。
【0028】また、本発明では、洗面ボウルおよびカウンターの前方垂れ壁部の下端に第1水切りが形成され、幕板部の下端に第2水切りが形成されているので、カウンターや洗面ボウルの前方垂れ壁部の表面に沿って垂れ落ちた水が、第1水切りおよび第2水切りの作用により、洗面器の下方に設置されたベースキャビネットの木製扉の表面を濡らすことがない。その結果、洗面ボウルおよびカウンターの前方垂れ壁部の表面に沿って垂れ落ちる水に起因する木製扉の破損を回避することができる。
【0029】さらに、本発明では、洗面ボウルが、その後方部において斜めに奥まった空間を有するように形成されているので、洗面ボウルにおいて従来よりも奥まった位置に排水口を設けることができ、ひいてはベースキャビネットの収納スペースにおいて従来よりも奥まった位置に排水配管を設けることができる。その結果、洗面ボウルの排水口に接続された排水配管がベースキャビネットの収納スペースの有効利用を妨げることがない。
【出願人】 【識別番号】000104973
【氏名又は名称】クリナップ株式会社
【住所又は居所】東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号
【出願日】 平成13年11月27日(2001.11.27)
【代理人】 【識別番号】100095256
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 孝雄
【公開番号】 特開2003−159183(P2003−159183A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−360211(P2001−360211)