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【発明の名称】 電気湯沸かし器
【発明者】 【氏名】細井 弘一
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】森本 泰史
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】丹野 直司
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】竹下 豊晃
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】本体に設けた給水ポンプと貯水タンクに設けたインペラとの整合性をよくすること。

【解決手段】外郭を構成する本体1と、本体1に設けた液体3を加熱・保温する容器2と、本体1の側面に設けた着脱自在な貯水タンク8と、本体1に取付けた給水モータ16と、貯水タンク8のケーシング20内に設けた給水モータ16と同期して回転するインペラ18と、貯水タンク8に設けた貯水タンクの液体3を容器2に搬送する給水路21とを備え、ケーシング20を貯水タンク8の一体部品として形成することにより、給水モータ16とインペラ18との整合を図るための部品が給水モータ16とケーシング20の2点のみになるため、整合を簡単にかつ、確実にとることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体内に設けられ液体を加熱する容器と、前記容器に供給する液体を貯水する貯水タンクとを備え、前記貯水タンクを前記本体に着脱自在とするとともに、前記貯水タンクの外郭と一体にインペラを収納するケーシングを設け、前記本体に取付けた給水モータに同期して前記インペラを前記貯水タンク内で回転させ前記液体を送水してなる電気湯沸かし器。
【請求項2】 貯水タンクの内部を貯水部と揚水経路に分割するタンクカバーを設けるとともに、インペラを前記揚水経路内に設け、前記揚水経路で揚水された液体を前記容器の側面に一端が接続された給水路に給水してなる請求項1に記載の電気湯沸かし器。
【請求項3】 貯水タンクに設けられ給水路に前記貯水タンク内の液体を注入する注入口と、前記貯水タンク内に設けられ前記注入口に液体を導く給水受けとを有し、前記貯水タンクの液体は揚水経路により揚水され前記給水受けに導かれるとともに、前記貯水タンクを前記本体に装着すると前記給水路に前記注入口が臨むように構成される請求項2に記載の電気湯沸かし器。
【請求項4】 揚水経路をタンクカバーと前記貯水タンクの内壁とで形成する構成とした請求項2に記載の電気湯沸かし器。
【請求項5】 本体側面には凸あるいは凹形状、貯水タンク側面には凹あるいは凸形状の嵌合形状Aと、給水モータ上方の前記本体とインペラ下方の前記貯水タンクには嵌合形状Bとを設け、前記嵌合形状Bの隙間寸法は前記嵌合形状Aの隙間寸法より小さくした請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【請求項6】 本体と貯水タンクの嵌合において、本体の給水モータ部の外側に設けた外周リブと貯水タンクのケーシングとの嵌合完了時に、本体の使用状態となる構成とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【請求項7】 本体と貯水タンクの嵌合において、本体の給水モータ部外側に設けた外周リブと貯水タンクのケーシングとの嵌合が完了時に、前記貯水タンクもしくは前記本体に設けたロック機構が前記本体もしくは前記貯水タンクに働き、前記本体もしくは前記貯水タンクを固定する構成とした請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【請求項8】 貯水タンクのタンク下面は、ケーシングのケーシング下面より下方に位置し、かつ本体の下面と同高さもしくは上方に位置する構成とした請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【請求項9】 貯水タンクの貯水部底面はケーシング下面に向かう下方向の傾斜を有する構成とした請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【請求項10】 給水モータを本体側面に設け、前記給水モータに対向してインペラを設け、前記給水モータの回転軸と前記インペラの回転軸とが略水平になるように構成した請求項1〜9のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【請求項11】 本体と貯水タンクの嵌合において、前記本体の給水モータの軸心と前記貯水タンクのインペラの軸心が一致した際に、本体の使用状態となる構成とした請求項10に記載の電気湯沸かし器。
【請求項12】 本体側面には凸あるいは凹形状、貯水タンク側面には凹あるいは凸形状の嵌合形状Aと、給水モータ側面の前記本体とインペラ側面の前記貯水タンクには両者の軸心が一致する嵌合形状Bとを設け、嵌合形状Bの隙間寸法は嵌合形状Aの隙間寸法より小さくする構成とした請求項8または9に記載の電気湯沸かし器。
【請求項13】 給水モータとインペラの軸心が一致した際、貯水タンクもしくは本体に設けられたロック機構が前記本体もしくは前記貯水タンクに働き、前記本体と前記貯水タンクを固定する構成とした請求項10〜12のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を加熱・保温する容器と着脱式の液体を貯水する貯水タンクを有する電気湯沸かし器の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電気湯沸かし器の構成を図13において説明する。1は電気湯沸かし器の外郭を構成する本体である。2は液体3を貯める容器、2aは容器2の満水位置でこの位置まで液体3を入れることができる。4は容器2の底面に配設された加熱手段、5は加熱手段等の制御を行う制御部、6は容器2の上方に位置し覆設する蓋体で、蒸気口7を上部に設け、容器2内からの蒸気を外部へと導いている。8は本体1内部の容器2の横に着脱自在に設けた貯水タンク、8aは貯水タンクの満水位置でこの位置まで液体3を入れることができる。9は貯水タンク8下部に設けられた筒状の給水ケース、10は貯水タンク8と給水ケース9との間に狭着され、貯水タンク8からの液体の漏れを防止するパッキン、11は貯水タンク8と給水ケース9を締結する締結手段である。12は容器2からの液体3を外部へ汲み出すポンプで、導出路13、導出口14を通って導出される。15は水管の周りに設けられた水位センサーでフォトトランジスタ等で容器2内の液体3がどこまで入っているかを検知している。
【0003】16は貯水タンク8の液体3を容器2内へと汲み上げるための給水モータで、本体1に固定され軸の先端には磁石17が固定されている。18は給水ケース9の中に収納された磁石式のインペラで、磁石17と対向した位置に配設されている。給水の動作としては、給水モータ16が制御部5の制御により、駆動すると磁石17も同様に回転する。すると、磁石17と対向した位置に配設された磁石式のインペラ18は、磁気結合により同様に回転する。
【0004】すなわち、給水モータ16と磁石17とがインペラ18の駆動手段に相当し、これらインペラと駆動手段とで給水ポンプを構成している。この時インペラ18の羽根により貯水タンク8内の液体3は汲み上げられ、揚水路出口19を通って容器2内へと給水される。給水、また給水の停止を行うタイミングは、水位センサー15からの情報を制御部5が判断し、給水モータ16の駆動を制御している。
【0005】この電気湯沸かし器の使い勝手としては、容器2内の液体3が少なくなり、貯水タンク8の液体3が、容器2内に給水されて、貯水タンク8の水が少なくなったり、なくなったりした場合に貯水タンク8だけを本体1より取り出し、給水し、再び本体1にセットするということで、重たい本体1を持つことなく、給水できるという効果がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の構成では、着脱する貯水タンク8と給水ケース9は別体であるため、パッキン10を介する必要があるし、また、パッキン10を介していても締結手段11による締結の仕方によっては、貯水タンク8と給水ケース9との間から水が漏れたりする。また、磁石17と磁石式のインペラ18との軸心が大きくずれると脱調をおこし液体3が汲み上げられなくなるため、軸心を一致させて磁気結合により磁石式のインペラ18を回転させ液体3を汲み上げる必要があるが、磁石17と磁石式のインペラ18の軸心を一致させるための部品数が、本体1、貯水タンク8、給水ケース9と3部品となり、軸心を一致させるための整合が取りにくいし、さらに、部品点数が多いため、組立性が悪く、コストがかかるという問題を有していた。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、貯水タンクから容器への給水を行う給水ポンプの構成において、軸心を一致させるための整合性が取りやすく、脱調が起こりにくい給水性能が実現でき、かつ、部品点数を削減した信頼性の高い電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決するために、本発明は、インペラを収納するケーシングを貯水タンクに一体に設ける構成とした。この構成により、給水モータとインペラの軸心とを一致させるための部品点数が少なくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、本体内に設けられ液体を加熱する容器と、前記容器に供給する液体を貯水する貯水タンクとを備え、前記貯水タンクを前記本体に着脱自在とするとともに、前記貯水タンクの外郭と一体にインペラを収納するケーシングを設け、前記本体に取付けた給水モータに同期して前記インペラを前記貯水タンク内で回転させ前記液体を送水してなることにより、貯水タンクの外郭と一体にインペラを収納するケーシングを設けているので、給水モータとインペラの軸心とを一致させるための部品点数が少なくすることができる。したがって、脱調が起こりにくく、安定した給水性能がえられる。また、貯水タンクからの水漏れがなく、また給水ポンプの脱調もない給水性能に優れた信頼性の高い機器を提供することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、特に、貯水タンクの内部を貯水部と揚水経路に分割するタンクカバーを設けるとともに、インペラを前記揚水経路に設け、前記揚水路で揚水された液体を前記容器の側面に接続された給水路に給水してなることにより、給水路への給水部分を容器の液面(満水位)より上部に位置させれば常に容器内の液面の上方から液体を供給することができ逆流することがない。
【0011】また、タンクカバーにより貯水タンクの内部を貯水部と揚水経路に分割する構成であるので、揚水路を簡素な構成とすることができる。また、タンクカバーを着脱できるようにすれば容器内のクリーニングが容易になる。
【0012】請求項3に記載の発明は、特に、貯水タンクに設けられ給水路に前記貯水タンク内の液体を注入する注入口と、前記貯水タンク内に設けられ前記注入口に液体を導く給水受けとを有し、前記貯水タンクの液体は揚水経路により揚水され前記給水受けに導かれるとともに、前記貯水タンクを前記本体に装着すると前記給水路に前記注入口が臨むように構成したことにより、給水受けに過度に多くの液体が貯留されると溢水して貯水タンクの貯水部に戻るので、溢水する部分の高さ以上湯沸かし容器内に給水される恐れがなく、湯沸かし容器内の高温の液体が外部に吐出される恐れがない。
【0013】請求項4に記載の発明は、特に、揚水経路をタンクカバーと前記貯水タンクの内壁とで形成する構成としたことにより、部品点数を削減でき、組立て工数を低減できるとともに、貯水タンク内の清掃をし易くすることができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、特に、本体側面には凸あるいは凹形状、貯水タンク側面には凹あるいは凸形状の嵌合形状Aと、給水モータ上方の前記本体とインペラ下方の前記貯水タンクには嵌合形状Bとを設け、前記嵌合形状Bの隙間寸法は前記嵌合形状Aの隙間寸法より小さくしたことにより給水モータとインペラの軸心を合わせやすくできる給水性能に優れ、信頼性をたかめることができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、特に、本体と貯水タンクの嵌合において、本体の給水モータ部の外側に設けた外周リブと貯水タンクのケーシングとの嵌合完了時に、本体の使用状態となる構成とすることで、給水モータとインペラが優先的に適正な位置でセットされるため、給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れ、信頼性をたかめることができる。
【0016】請求項7に記載の発明は、特に、本体と貯水タンクの嵌合において、本体の給水モータ部外側に設けた外周リブと貯水タンクのケーシングとの嵌合が完了時に、前記貯水タンクもしくは前記本体に設けたロック機構が前記本体もしくは前記貯水タンクに働き、前記本体もしくは前記貯水タンクを固定する構成とすることで、給水モータとインペラが優先的に適正な位置でセットされ、かつ機械的に固定されるため、より給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れ、信頼性をたかめることができる。
【0017】請求項8に記載の発明は、特に、貯水タンクのタンク下面は、ケーシングのケーシング下面より下方に位置し、かつ本体の下面と同高さもしくは上方に位置する構成とすることで、給水モータとインペラが優先で適正な位置でセットされるため、給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れ、信頼性を高めると共に、本体と貯水タンクの下面のラインが揃ったデザイン性のよいものにすることができる。
【0018】請求項9に記載の発明は、特に、貯水タンクの貯水部底面はケーシング下面に向かう下方向の傾斜を有する構成とすることで、貯水タンクの液体を全てケーシング内に入れることがきるため、無駄な液体を貯めることのない清潔で、効率的のよいものにすることができる。
【0019】請求項10に記載の発明は、特に、給水モータを本体側面に設け、前記給水モータに対向してインペラを設け、前記給水モータの回転軸と前記インペラの回転軸とが略水平になるように構成とすることで、貯水タンクの下面ギリギリまで、有効貯水部に使用できる効率的で、かつコンパクトにすることができる。
【0020】請求項11に記載の発明は、特に、本体と貯水タンクの嵌合において、前記本体の給水モータの軸心と前記貯水タンクのインペラの軸心が一致した際に、本体の使用状態となる構成とすることで、給水モータとインペラが優先で適正な位置でセットされるため、給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れ、信頼性を高めることができると共に、コンパクトにできる。
【0021】請求項12に記載の発明は、特に、本体側面には凸あるいは凹形状、貯水タンク側面には凹あるいは凸形状の嵌合形状Aと、給水モータ側面の前記本体とインペラ側面の前記貯水タンクには両者の軸心が一致する嵌合形状Bとを設け、嵌合形状Bの隙間寸法は嵌合形状Aの隙間寸法より小さくする構成とすることで、給水モータとインペラの軸心が合わせやすくできるため、給水性能に優れ、信頼性を高めることができると共に、コンパクトにできる。
【0022】請求項13に記載の発明は、特に、給水モータとインペラの軸心が一致した際、貯水タンクもしくは本体に設けられたロック機構が前記本体もしくは前記貯水タンクに働き、前記本体と前記貯水タンクを固定する構成とすることで、給水モータとインペラが優先で適正な位置でセットされ、かつ機械的に固定されるため、より給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れ、信頼性の高いものにすることができる。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照にしながら説明する。
【0024】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例における電気湯沸かし器の断面図である。なお、実施例と同じ構成には同じ符号を付している。
【0025】図1において、1は電気湯沸かし器の外郭を構成する本体である。2は液体3を貯める容器、2aは容器2の満水位置でこの位置まで液体3を入れることができる。4は容器2の底面に配設された加熱手段、5は加熱手段等の制御を行う制御部、6は容器2の上方に位置し覆設する蓋体で、蒸気口7を上部に設け、容器2内からの蒸気を外部へと導いている。12は容器2からの液体3を外部へと汲み出すポンプで、導出路13、導出口14を通って液体を外部に導出する。15は水管の周りに設けた水位センサーでフォトトランジスタ等で容器2内の液体3がどこまで入っているかを検知している。
【0026】8は本体1の側面に着脱自在に保持された貯水タンク、8aは貯水タンクの満水位置でこの位置まで液体3を入れることができる。20は貯水タンク8の下部に位置し、略U字状のケーシングで貯水タンク8と一体である。21は貯水タンク8からの液体3を容器2内に導く給水路、22は給水路21から容器2につながる給水口、16は貯水タンク8の液体3を容器2内へと汲み上げるための給水モータで、本体1に固定され軸の先端には磁石17を固定している。18はケーシング20内に収納された磁石式のインペラで、磁石17と対向した位置に配設している。給水の動作としては、給水モータ16が制御部5の制御により、駆動すると磁石17も同様に回転する。すると、磁石17と対向した位置に配設された磁石式のインペラ18は、磁気結合により同様に回転する。すなわち、給水モータ16と磁石17とがインペラ18の駆動手段に相当し、これらインペラと駆動手段とで給水ポンプを構成している。23はケーシング20の上で磁石式のインペラ18を覆設するタンクカバーで、貯水タンク8からの揚水路を貯水タンク8の内壁とともに形成している。
【0027】この電気湯沸かし器の使い勝手としては、容器2内の液体3が少なくなり、貯水タンク8の液体3が、容器2内に給水されて、貯水タンク8の水が少なくなったり、なくなったりした場合に貯水タンク8だけを本体1より取り外して給水し、再び本体1にセットするということで、重たい本体1を持つことなく、給水できるという効果がある。
【0028】以上のように構成された電気湯沸かし器について、以下その動作作用について説明する。
【0029】本体1に貯水タンク8をセットし、貯水タンク8から容器2へ給水する場合を説明する。給水の動作としては、給水モータ16が制御部5の制御により、駆動すると磁石17も同様に回転する。すると、磁石17と対向した位置に配設された磁石式のインペラ18は磁気結合により同様に回転する。この時、インペラ18の羽根により貯水タンク8内の液体3はケーシング20、タンクカバー23で構成された揚水路24を通って汲み上げられて、揚水路出口25を通って給水受け26上に落とされる。そして、給水路21、注入口27を通って、容器2内に給水される。給水、また給水の停止を行うタイミングは、水位センサー15からの情報を制御部5が判断し、給水モータ16の駆動を制御している。このとき、磁石17と磁石式インペラ18は磁気結合で動作するため、軸心を一致させ、かつ、お互いある一定の距離を保つようにしておかないと、脱調してうまく動作せず、給水ができない。
【0030】しかるに、本実施例では、貯水タンク8を本体1に着脱自在とするとともに、貯水タンク8の外郭と一体にインペラ18を収納するケーシング20を設け、本体1に取付けた給水モータ16に同期してインペラ18を貯水タンク8内で回転させ液体3を送水してなることにより、貯水タンク8とケーシング20は一体部品であるため、磁石17と磁石式のインペラ18の軸心を一致のための整合が貯水タンク8と本体1との2部品だけで行えるので、軸心を合わせやすくできる。また、一体部品であるため、貯水タンク8とケーシング20との間に隙間がなく液体が漏れることもない。さらに、部品点数を低減することができる。
【0031】また、揚水経路24で揚水された液体3を容器2の側面に一端が接続された給水路21に給水してなる構成としているので、給水路21への給水部分を容器2の液面(満水位)より上部に位置させれば常に容器2内の液面より高い位置から液体を供給することができ逆流することがない。
【0032】また、貯水タンク8の内部を貯水部(液体3の貯水される部分)と揚水経路24に分割するタンクカバー23を設けるとともに、インペラ18を揚水経路24内に設けて、タンクカバー23を着脱方式にしておけば、タンクカバー23及び磁石式のインペラ18を外して、貯水タンク8内を洗うこともできる。
【0033】また、貯水タンク8に設けられ給水路21に貯水タンク8内の液体3を注入する注入口27と、貯水タンク8内に設けられ注入口27に液体3を導く給水受け26とを有し、貯水タンク8の液体3は揚水経路24により揚水され給水受け26に導かれるとともに、貯水タンク8を本体1に装着すると給水路21に注入口27が臨むように構成されることにより、給水受けに過度に多くの液体が貯留されると溢水して貯水タンクの貯水部に戻るので、溢水する部分の高さ以上湯沸かし容器内に給水される恐れがなく、湯沸かし容器内の高温の液体が外部に吐出される恐れがない。
【0034】よって、水漏れ及び脱調のない信頼性の高い機器、部品点数の少ない機器、清掃性に優れた機器を提供できる。
【0035】なお、本実施例では、磁気結合によるカップリングでインペラを回転させる方式で具体的に説明したが、それ以外の方式、例えば給水モータからの軸を直接インペラにギア等でかみ合わせることで、軸の出口にはパッキン等でシールを行う必要はあるが、給水モータとインペラを同期させるとか、機械的に両者をつなげることで、インペラを回転させても同様の効果が得られる。
【0036】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例における電気湯沸かし器の断面図であり、図3は同電気湯沸かし器の要部平面図を示す。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0037】図2および図3において、28は本体1の貯水タンク8側の側面に設けた凸形状、29は貯水タンク8の本体1側の側面に設けられた凹形状で、両者はある隙間Aをもって嵌合している。これを嵌合形状A30と記す。31は本体1の磁石17上に設けた外周リブで、ケーシング20とある隙間Bをもって嵌合している。これを嵌合形状B32と記す。
【0038】以下、本実施例の動作、作用を説明する。
【0039】貯水タンク8を外した状態から本体1にセットするばあいについて述べる。貯水タンク8を本体1の凸形状28に凹形状29を入れるように上から落とし込んでいく。その際、凸形状28と凹形状29は嵌合しているため、そのままの関係を保ったまま下方へセットされていく。
【0040】そして、最終セット位置へ向かい、磁石17と磁石式のインペラ18が近づいてくると、両者の近傍に存在する外周リブ31とケーシング20が嵌合されてセットが完了する。ところが、嵌合寸法Bは嵌合寸法Aよりも小さいため、磁石17と磁石式のインペラ18との関係が、両者の嵌合の中では一番正確となり、両者の軸心及び距離関係を揃えることができる。
【0041】また、これらの関係から、大雑把な嵌合からきっちりした嵌合へとセットできるので、セットの操作性も向上することができる。
【0042】よって、より磁石と磁石式インペラの軸心を整合しやすくして、脱調の起こらない給水性能に優れた信頼性の高いものにすることができる。
【0043】実施例2では、凸形状28を給水受け26の位置に設けているが、本体1の側面前方と後方に設けて挟み込んでも、嵌合できれば、位置、形状にはこだわらず同様の効果が得られる。また、前記に限定されずに、本体1の凸形状は凹形状でも、また貯水タンク8の凹形状は凸形状で構成させても嵌合できればよい。
【0044】(実施例3)図4は本発明の第3の実施例における電気湯沸かし器の断面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0045】図4において、33は貯水タンク8の最下面であるタンク下面であり、本体1にセット完了時、タンク下面33は本体1の下面より高い、例えば2mm高い位置にある。
【0046】以下、本実施例の動作、作用を説明する。
【0047】貯水タンク8を外した状態からセットする場合について述べる。貯水タンク8は、本体1の凸形状28に凹形状29を入れるように、上から落とし込んでいく。その際、凸形状28と凹形状29とは嵌合しているため、そのままの関係を保ったまま下方へセットされていく。
【0048】そして、最終セット位置へ向かい、磁石17と磁石式のインペラ18が近づいてくると、両者の近傍に存在する外周リブ30とケーシング20とが嵌合し、セットが完了する。
【0049】ところが、嵌合寸法Bは嵌合寸法Aよりも小さいため、磁石17と磁石式のインペラ18との関係が、両者の嵌合の中では一番正確となり、両者の軸心及び距離関係を揃えることができる。そして、同時に本体は使用状態、すなわち、湯を出したり、貯水タンクから容器への給水をしたりすることができる状態になる。その上、タンク下面33は本体1の下面より、2mm高い位置にあるため(C>0)、貯水タンク8をセットする時に、タンク下面33が床につかえて、磁石17と磁石式インペラ18との関係が浮いた状態でセットされることはない。
【0050】よって、磁石と磁石式インペラが優先で適正な位置でセットされるため、給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れた信頼性の高い機器を提供できる。
【0051】実施例3では、タンク下面と本体下面の距離を2mmとしたが、タンク下面の方が本体の下面より高ければよい。実用的には0から5mmぐらいが適正と考えられる。
【0052】(実施例4)図5は本発明の第4の実施例における電気湯沸かし器の断面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0053】図5において、34は本体1と貯水タンク8のロック機構を構成するロック支持体、35はロック支持体34を摺動させるばねで、貯水タンク8側面に配設された摺動部36内にロック支持体35とともに収容している。37は本体1側面に設けた位置決め部で、セット時にロック支持体34を挿入する。
【0054】以下、本実施例の動作、作用を説明する。
【0055】貯水タンク8を外した状態から本体1にセットする場合を説明する。貯水タンク8は、本体1の凸形状28に凹形状29を入れるように、上から落とし込んでいく。その際、凸形状28と凹形状29は嵌合しているため、そのままの関係を保ったまま下方へセットされていく。
【0056】そして、最終セット位置へ向かい、磁石17と磁石式インペラ18が近づいてくると、両者の近傍に存在する外周リブ31とケーシング20が嵌合してセットが完了する。ほぼそれと同時に、今まで本体1の側面に当てられ摺動部36内に収められていたロック支持体34は、本体1の位置決め部37のところで開口部が生じるため、ばね35に押されて、位置決め部37内に先端部が収められる。これで、本体1と貯水タンク8はロック機構により、確実に固定され、磁石17と磁石式インペラ18との位置関係は、適切な位置で保持される。
【0057】また、貯水タンク8を着脱する際は、ロック支持体34を貯水タンク8側に引きながら、貯水タンク8を上げていくことで、外すことが容易にできる。
【0058】よって、磁石と磁石式インペラが優先で適正な位置でセットされ、かつ確実に機械的に固定されるため、より給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れた信頼性の高い機器を提供できる。
【0059】また、ロック機構で本体と貯水タンクを固定できるので、貯水タンクに手がちょっと当たったりとかしても、磁石と磁石式インペラのズレは起こらず、普通に給水を行うことができる。
【0060】実施例4では、前述のようなロック機構を示したが、この方式にとらわれず、両者を磁石の吸引力を利用して固定するというような他の方式でも同様の効果が得られる。
【0061】また、実施例4の具体的な説明では、貯水タンク側にロック機構を設けた例で説明しているが、これに限定されるものでなく本体側に設けても同様の効果が得られる。
【0062】(実施例5)図6は本発明の第5の実施例における電気湯沸かし器の断面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0063】図6において、38はケーシング20のケーシング下面、33は貯水タンク8のタンク下面である。位置関係は、タンク下面33はケーシング下面38より下方に位置し、かつ本体1の下面と同高さあるいは数mm上に位置している。
【0064】以下、本実施例における動作、作用を説明する。
【0065】本体1に貯水タンク8をセットする場合を説明する。本体1と貯水タンク8は従来例の図13のように、本体1の中に貯水タンク8を入れて、外観は本体1しか見えないのではなく、本体1の側面に嵌合させる。つまり両者並んで両方とも見える状態でセットする。
【0066】ところが、本実施例の構成は、ケーシング下面38よりタンク下面33が下に位置しているため、外観上本体1の下面のラインに揃えることができるため、デザイン的に美しくすることができる。また、ケーシング下面38とタンク下面33には空間が設けられるため、本体1を潜り込ませたりして、有効的に部品を配置することもできる。
【0067】よって、磁石と磁石式インペラが優先で適正な位置でセットされるため、給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れた信頼性の高い機器を提供し、また本体と貯水タンクの下面のラインが揃ったデザイン性のよい機器を提供できる。
【0068】(実施例6)図7は本発明の第6の実施例における電気湯沸かし器の断面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0069】図7において、39は貯水タンクの貯水部底面で、ケーシング20に向かって、下方向の傾斜を設けている。
【0070】以下、本実施例における動作、作用を説明する。
【0071】本体1に貯水タンク8をセットし、液体3が容器2内に給水されていく場合についてのべる。液体3は、磁石式のインペラ18の動作により、ケーシング20、タンクカバー23を経由して、容器2内へと給水されていく。そして、貯水タンク8内の液体3がなくなりかけてきたとき、貯水部底面39はケーシング20に向かって傾斜があるため、重力にしたがい液体3は全て、ケーシング20内に流れていく。つまり、全ての液体3が容器2内へと給水されることになる。
【0072】よって、貯水タンクの液体をほとんど全て容器側に汲み上げることができるので、無駄な液体を貯水タンクに残すこともなく清潔で、効率的である。
【0073】(実施例7)図8は本発明の第7の実施例における電気湯沸かし器の断面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0074】図8において、給水モータ16および磁石17を本体の側面に設け、それに対向して磁石式のインペラ18を貯水タンク8の側面に設けたことを特徴としている。この構成では軸心は略水平方向になる。
【0075】以下、本実施例における動作、作用を説明する。
【0076】本実施例では、給水モータ16および磁石17の軸心が略水平方向に固定されているため、磁石式のインペラ18を貯水タンク8の最下部にまで配置することができる。そのため、磁石式インペラ18は水平方向を軸に回転し、液体3をケーシング20、タンクカバー23を通り、容器2内へと給水する。ところが、本実施例の構成では、タンク下面33とケーシング20の下面との位置関係をほぼ同じとすることができるので、貯水タンクの体積に対する液体を実際に入れられる体積、すなわち、貯水タンク8の貯水量を大幅に増やす事ができる。あるいは、容量が同じならば、貯水タンク8の大きさをコンパクトにできる。
【0077】よって、貯水タンクの下面ギリギリまで、有効貯水部に使用できるので、貯水タンクの容量の増大または形状をコンパクトにできる。
【0078】また、給水モータを実施例1のように貯水タンクの下に潜り込ませて、略水平方向に固定してもいいし、また奥行方向の向きで略水平方向に支持させても同様の効果が得られる。
【0079】そして、インペラの横にあるタンクカバーの孔から下方向にラッパ状の筒を設ければ、さらに貯水タンク内の残水量を減らすことができる。
【0080】また、図9に示すように、貯水タンク8を本体1にセットした時、タンク下面33を本体1の下面より若干高い位置Dになるようにする。これにより、タンク下面33が床につかえて、磁石17と磁石式インペラ18との軸心が不一致になるのを防ぐことができる。
【0081】よって、磁石と磁石式インペラが優先して適正な位置にセットできるため、給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れたものにすることができる。
【0082】なお、タンク下面と本体下面との高さDの差は、タンク下面の方が本体の下面より高ければよく、実用的には0から5mmぐらいが適正である。
【0083】(実施例8)図10は本発明の第8の実施例における電気湯沸かし器の断面図であり、図11は同電気湯沸かし器の要部平面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0084】図10および図11において、本体1の貯水タンク8側の側面に設けられた凸形状28と貯水タンク8の本体1側の側面に設けられた凹形状29とは、ある隙間Aをもって嵌合している嵌合形状A30の状態にある。また、本体1の磁石17上に設けられた外周リブ31とケーシング20の嵌合部40とはある隙間Bをもって嵌合している嵌合形状B32の状態にある。
【0085】以下、本実施例における動作、作用を説明する。
【0086】貯水タンク8を本体1から外した状態からセットする場合、貯水タンク8の凹形状29を本体1の凸形状28に入れるように上から落とし込んでいく。そのとき、凸形状28と凹形状29は嵌合しているため、そのままの関係を保ったまま下方へセットされていく。そして、最終セット位置へ向かい、磁石17と磁石式インペラ18が近づいてくると、両者の近傍に存在する外周リブ31とケーシング20の嵌合部40とが嵌合されてセットは完了する。
【0087】ところが、嵌合形状B32の嵌合寸法Fは嵌合形状A30の嵌合寸法Eよりも小さいため、磁石17と磁石式のインペラ18との関係が、両者の嵌合の中では一番正確となり、両者の軸心及び距離関係を揃えることができる。また、これらの関係から、大雑把な嵌合からきっちりした嵌合へとセットできるので、セット性が向上する。
【0088】よって、より磁石と磁石式インペラの軸心を合わせやすくして、脱調の起こらない給水性能に優れた信頼性の高い機器を提供できる。
【0089】なお、本実施例では、凸形状を給水受けの位置に持ってきているが、これに限定されるものではなく、嵌合できれば、位置、形状にはこだわるものではなく、例えば、本体1の側面前方と後方に設け、挟み込むようにしても同様の効果が得られる。
【0090】(実施例9)図12は本発明の第9の実施例における電気湯沸かし器の断面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。また実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0091】図12において、は本体1と貯水タンク8のロック機構を構成するロック支持体34とロック支持体32を摺動させるばね35とを、貯水タンク8側面に配設した摺動部36内に収納している。そして、セット時は本体1側面に設けられた位置決め部37にロック支持体34を挿入している。
【0092】以下、本実施例における動作、作用を説明する。
【0093】貯水タンク8を本体1から外した状態からセットする場合、貯水タンク8を本体1の凸形状28に凹形状29を入れるようにして上から落とし込んでいく。そのとき、凸形状28と凹形状29は嵌合しているため、そのままの関係を保ったまま下方へセットされていく。
【0094】そして、最終セット位置へ向かい、磁石17と磁石式のインペラ18とが近づいてくると、両者の近傍に存在する外周リブ31とケーシングの嵌合部40とが嵌合してセットを完了する。ほぼそれと同時に、今まで本体1の側面に当てられ摺動部36内に収められていたロック支持体34は、本体1の位置決め部37のところで開口部が生じるため、ばね33に押されて、位置決め部37内に先端部が収められる。これで、本体1と貯水タンク8はロック機構により確実に固定され、磁石17と磁石式のインペラ18との位置関係は、適切な位置で保持される。また、貯水タンク8を着脱する際は、ロック支持体34を貯水タンク8側に引きながら、貯水タンク8を上げていくことで、外すことが容易にできる。
【0095】よって、磁石と磁石式のインペラとが優先的に適正な位置でセットされ、かつ確実に機械的に固定されるため、より給水ポンプの脱調がなく、給水性能に優れたものにすることができる。
【0096】また、ロック機構で本体と貯水タンクを固定できるので、貯水タンクに手がちょっと当たったりとかしても、磁石と磁石式インペラのズレは起こらず、普通に給水を行うことができる。
【0097】なお、本実施例では、前述のようなロック機構を示したが、この方式にとらわれず、両者を磁石の吸引力を利用して固定するというような他の方式でも同様の効果が得られる。
【0098】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、貯水タンクから容器への給水を行う給水ポンプの構成において、軸心を一致させるための整合性が取りやすく、脱調が起こりにくい優秀な給水性能が実現でき、かつ、部品点数を削減した信頼性の高いものにすることができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−325346(P2003−325346A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−135146(P2002−135146)