| 【発明の名称】 |
電気湯沸かし器 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹下 豊晃 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】湯沸かし容器にて必要水量のみを加熱・保温でき、給水する場合には熱水や蒸気に注意が不要な電気湯沸かし器を提供する。
【解決手段】湯沸かし容器1と、併設した貯水タンク20と、貯水タンク20より湯沸かし容器1に給水する給水路21と、給水路21に給水する給水受け27と、給水受け27には溢水部27aと、貯水タンク20内の水2を給水受け27に揚水する揚水路24とを備え、揚水路24の出口は大気開放されることで、所定量以上給水された場合に給水受け27の溢水部27aから貯水タンク20内へ溢れ、器体外に溢水するのを防止する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水を収容する湯沸かし容器と、前記湯沸かし容器内の水を加熱する加熱手段と、前記湯沸かし容器へ水を供給するための貯水タンクと、前記湯沸かし容器に一端が接続された給水路と、前記貯水タンクの水を前記給水路に供給するための開口部である注入口と、前記貯水タンクの水を揚水する揚水路と、前記揚水路の途中に設けた給水ポンプとを備え、前記給水ポンプにより揚水して前記注入口に導くとともに、前記揚水路から前記注入口に至る途中において、前記揚水路で揚水された水を溢水可能とする溢水部を設けた電気湯沸かし器。 【請求項2】 溢水部から溢水した水を再度揚水路により揚水する構成とした請求項1に記載の電気湯沸かし器。 【請求項3】 注入口に水を導くとともに水を溢水可能とする溢水部を有した給水受けと、前記貯水タンク内の水を前記給水受けに揚水する揚水路とを備え、前記揚水路の前記給水受け側の揚水路出口は大気に開放されている請求項1または2に記載の電気湯沸かし器。 【請求項4】 給水受けは貯水タンク内に設けた請求項3に記載の電気湯沸かし器。 【請求項5】 給水受けの溢水部は電気湯沸かし器の器体(以降器体と省略)外への溢水水位より下方に配置される請求項3または4に記載の電気湯沸かし器。 【請求項6】 湯沸かし容器への給水口は前記湯沸かし容器の満水位置よりも下方に位置する請求項3〜5のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。 【請求項7】 貯水タンクには空気抜き穴を備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。 【請求項8】 給水路には水を貯め、水トラップを形成する屈曲部を備えた請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は主として一般家庭または事務所等で使用される電気湯沸かし器に関するもので、特に湯沸かし容器に併設して貯水タンクを備えた電気湯沸かし器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の電気湯沸かし器は、一般家庭でよく使用されているとおり、湯沸かし容器に収容された水を加熱手段で加熱して湯を沸かし、これを一定温度で保温し、必要なときにはポンプを駆動して湯を器体外へ導出して使用するものである。そして湯沸かし容器への給水は、湯沸かし容器を覆う蓋体を開けて水を注ぎ足すものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の構成では、所定量以上に湯沸かし容器に給水してしまうことがあり、湯沸かし終了後に必要以上の量を保温することになってしまい、電力を無駄に消費していた。また湯沸かし容器に給水する場合には、蓋体を開けて熱湯中に水を注ぐ必要があり、熱湯の飛び散りなどに注意が必要であった。 【0004】本発明は、前記課題を解決するもので、湯沸かし容器に所定量以上に給水されることなく、必要量ののみを湯沸かし容器にて加熱・保温することで消費電力を低減し、さらに給水時に作業のしやすい電気湯沸かし器を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記従来の課題を達成するために、本発明の電気湯沸かし器は、湯沸かし容器に併設して貯水タンクを設け、前記湯沸かし容器は給水路により前記貯水タンクと接続し、前記湯沸かし容器の容量に応じて前記貯水タンクより給水するとともに、前記湯沸かし容器に所定量以上給水されて、器体外に溢水する水位に到達する前に、給水タンクに設けた給水受けの溢水部から貯水タンク内へ溢水する構成としたものである。 【0006】これにより、湯沸かし容器に所定量以上に給水されることなく、必要量のみを湯沸かし容器にて加熱・保温し、必要量以外は貯水タンクに備蓄することで消費電力を低減し、また貯水タンクは取り外し可能とすれば、貯水タンクのみを持ち運び、水道の蛇口から給水することで、給水作業が安全で容易になる。 【0007】 【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、水を収容する湯沸かし容器と、前記湯沸かし容器内の水を加熱する加熱手段と、前記湯沸かし容器へ水を供給するための貯水タンクと、前記湯沸かし容器に一端が接続された給水路と、前記貯水タンクの水を前記給水路に供給するための開口部である注入口と、前記貯水タンクの水を揚水する揚水路と、前記揚水路の途中に設けた給水ポンプとを備え、前記給水ポンプにより揚水して前記注入口に導くとともに、前記揚水路から前記注入口に至る途中において、前記揚水路で揚水された水を溢水可能とする溢水部を設けたことにより、揚水路の圧力が開放され、水が器体外に溢水する前に、給水受けの溢水部から溢れるため、湯沸かし容器に所定量以上の給水がされることなく、必要量のみを湯沸かし容器にて加熱・保温し、必要量以外は貯水タンクに備蓄することで消費電力を低減し、また給水は貯水タンクで行うことで安全で容易となる。 【0008】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1記載の構成において溢水部から溢水した水を再度揚水路により揚水する構成とすることで、給水受けの溢水部から溢れた水は貯水タンク内部に流れ落ち再度揚水され貯水タンク内で循環するため、器体外に水が流出することを防止する。 【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、注入口に水を導くとともに水を溢水可能とする溢水部を有した給水受けと、前記貯水タンク内の水を前記給水受けに揚水する揚水路とを備え、前記揚水路の前記給水受け側の揚水路出口は大気に開放されていることにより、大気への開放部分を大きくし易く揚水量を多くしても溢水容量を大きくすることができ、かつ給水受けにより効率的に揚水路から注入口に水を導くことができる。 【0010】請求項4に記載の発明は、特に、請求項3に記載の構成において、給水受けを貯水タンク内に設けたことで、給水受けの溢水部から溢れた水は貯水タンク内部に流れ落ちるため、器体外に水が流出することを防止する。 【0011】請求項5に記載の発明は、特に、請求項3または4に記載の構成において給水受けの溢水部は電気湯沸かし器の器体(以降器体と省略)外への溢水水位より下方に配置されることで、器体内の水位が溢水水位(それ以上の水位になると器体外部に溢水する水位)以上になることを防止することができる。したがって給水時に給水ポンプの故障などで、例えば湯沸かし容器から器体外に湯を導出する導出路の最高点や蒸気口などから器体外に溢水することを防止する。 【0012】請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項記載の構成において湯沸かし容器への給水口は前記湯沸かし容器の満水位置よりも下方に位置する電気湯沸かし器とすることで給水口は湯沸かし容器の満水位置よりも下方に位置するため、満水位置で湯沸かしする場合に、給水口から蒸気が浸入し、給水路を通って貯水タンクに浸入することにより、貯水タンク内が曇ることを防止する。 【0013】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載の構成において貯水タンクには空気抜き穴を備えた電気湯沸かし器とすることで、給水時に貯水タンク内の内圧が低下し、湯沸かし容器に給水される速度が低下することを防止する。 【0014】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項記載の構成において給水路には水を貯め、水トラップを形成する屈曲部を備えた電気湯沸かし器とすることで、湯沸かし容器内で発生した蒸気が、給水口から浸入し、給水路を通過して貯水タンクに浸入し、貯水タンク内を曇らせることを防止する。 【0015】 【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。 【0016】(実施例1)本発明の実施例1について、図1を参照しながら説明する。図1に示すとおり、湯沸かし容器1に収容されている水2は、湯沸かし容器1の底部に設けた加熱手段である発熱体3により所定温度まで加熱される。所定温度まで加熱された水2は導出手段であるポンプ10によって導出路11を通り導出口12より器体外へ導かれる。湯沸かし容器1の上部開口部は蓋体5で覆われており、蓋体5には湯沸かし容器1内で発生した蒸気を器体外に導く蒸気口5aを設けている。 【0017】湯沸かし容器1内の水2が一定量まで低下すると、制御部4からの信号により湯沸かし容器1と併設された貯水タンク20に収容されている水2が揚水路24を通り、揚水路出口25から給水受け27に注がれ、給水受け27の底部に設けた注入口26から給水路21を通り、給水口22より一定量自動的に追加される。追加される水2は断続的もしくは連続的に所定の量まで注がれる。 【0018】揚水路24中に揚水手段である給水ポンプ23を設けている。給水ポンプ23は給水ポンプケース23aと給水ポンプ駆動手段23bで構成されている。給水ポンプケース23aには水2を送出するためのインペラなどが格納されている。給水ポンプ駆動手段23bはモータなどの動力発生装置である。給水ポンプ駆動手段23bの動力は前記インペラなどに内蔵した磁石とモータ連結した磁石との間でのカップリングにより非接触で伝達される。なお、ギアなどを用いて動力を伝達しても構わない。 【0019】貯水タンク20は湯沸かし容器1側に対して着脱可能としている。ポンプ10および給水ポンプ23の駆動は、制御手段である制御部4で行われ、制御部4は湯沸かし容器1もしくは導出路11に設けられた水位センサー13によって検知した水量に応じて必要量まで給水ポンプ23を駆動させる。 【0020】駆動部4は水量に応じて一定時間、給水ポンプ23を駆動させてもよい。なお、給水受け27は貯水タンク20の一部として一体形成してもよい。 【0021】以上のような構成により、直ちに必要な水量のみを湯沸かし容器1に収容して湯沸かし・保温を行い、予備タンクである貯水タンク20には今後湯沸かしを行う水2を貯蔵するので、消費電力を低減し、また給水は貯水タンク20で行うことで熱水や蒸気に対する注意が不要となる。 【0022】また、給水ポンプ23により揚水して注入口26に導くとともに、揚水路24から注入口26に至る途中において、揚水路24で揚水された水を溢水可能とする溢水部27aを設けたことにより、湯沸かし容器1に所定量以上給水されることをなくすることが可能になる。すなわち、貯水タンク20から湯沸かし容器1への給水時に、通常は水位センサー13によって水2が満水位置1aまで給水されたことを検知して給水ポンプ23を停止させるが、水位センサー13が何らかの異常により水位を誤検知したり、制御部4の異常などにより給水ポンプ23が停止しない場合でも、湯沸かし容器1内の水量が給水受け27の溢水部27a以上に達すると、水2は溢水部27aから貯水タンク20a内に溢水するため、それ以上湯沸かし容器1へ給水されることはない。 【0023】また、給水路21の入り口に設けられ底部に給水路21に通じる注入口26を有するとともに水を溢水可能とする溢水部27aを有した給水受け27と、貯水タンク20内の水を給水受け27に揚水する揚水路24とを備え、揚水路24の給水受け27側の揚水路出口25は大気に開放される構成とすることにより、揚水路24から注入口26に至る経路の途中における大気への開放部分を大きくし易く、そうすることにより揚水量を多くしても溢水容量を大きくすることができ、かつ効率的に揚水路から注入口に水を導くことができる。 【0024】また、溢水部27aから溢水した水を再度揚水路24により揚水する構成としたことにより、給水受け27の溢水部27aから溢れた水は貯水タンク20内部に流れ落ち再度揚水され貯水タンク20内で循環するため、器体外に水が流出することを防止する。 【0025】また、給水受け27を貯水タンク20内に設けたことで、給水受け27の溢水部27aから溢れた水は貯水タンク20内部に流れ落ちるため、器体外に水が流出することを防止する。 【0026】また、溢水部27aの位置を器体外へ溢水する位置、すなわち、導出路11の最高点や蒸気口5aなどよりも下方に設定することで、導出口12や蒸気口5aから水2の排出を防止でき、給水は貯水タンク20で行うことで、熱水や蒸気の飛び散りに対する注意が不要となる。 【0027】(実施例2)本発明の実施例2について、図2を参照しながら説明する。実施例1と異なるところは給水路21の湯沸かし容器1の側面に接続した給水口22は、湯沸かし容器1の満水位置1aより下方に設けている。 【0028】以上のように本実施例によれば、湯沸かし容器への給水口22は湯沸かし容器の満水位置1aよりも下方に位置することで、満水位置1aまで給水し、湯沸かし容器1で水2を沸かしまたは保温する場合、給水口22は水2の水位より下方にあるため、湯沸かし容器1内に充満した蒸気が給水路21を通過して貯水タンク20に浸入し、貯水タンク20の内部を曇らせることを防止することができる。 【0029】(実施例3)本発明の実施例3について、図3を参照しながら説明する。既に説明した実施例と異なるところは貯水タンク20の満水位置20aよりも上方の天面または側面に空気抜き穴28を設けた構成にある。 【0030】以上のように本実施例によれば、貯水タンク20には空気抜き穴28を備えたことにより貯水タンク20から湯沸かし容器2に給水する場合に、貯水タンク20内の水位が下がるにつれて、空気抜き穴28から湯沸かし容器2内に空気が流入することにより、貯水タンク20内の内圧が低下し、注入口26から給水路24へ水2が流入する速度が低下することを防止することができる。 【0031】(実施例4)本発明の実施例4について、図4を参照しながら説明する。既に説明した実施例と異なるところは、給水路21の途中に給水口22よりも下方に位置するようにU字状に屈曲させ、水2を貯めるトラップを形成する屈曲部29を設けている。 【0032】以上のように本実施例によれば、給水路21には水を貯め、水トラップを形成する屈曲部29を備えたことにより、貯水タンク20から湯沸かし容器1に給水し、給水を停止するときに、屈曲部29内に水2が貯まった状態で停止するため、給水路21を塞ぎ、湯沸かし容器1内に充満している蒸気が給水口22から浸入しても、屈曲部29を通過することができないので、貯水タンク20内に流入することがない。 【0033】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、湯沸かし容器にて加熱・保温することで消費電力を低減し、使用者は給水を貯水タンクで行うことで給水作業のしやすい安全な、かつ器体外に水の漏れにくい電気湯沸かし器を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−325345(P2003−325345A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月18日(2003.11.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−135145(P2002−135145) |
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