| 【発明の名称】 |
電気ポットの液量表示構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】水流 猛志 【住所又は居所】大阪府門真市速見町3番1号 タイガ−魔法瓶株式会社内
【氏名】遠藤 学 【住所又は居所】大阪府門真市速見町3番1号 タイガ−魔法瓶株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】極力コストアップすることなくケースの開口部に対して、水量管を所定の位置及び姿勢で組付けることができる電気ポットの液量表示構造を得る。
【解決手段】電気ポットの内容器下方に配置された電動ポンプと、ポット上部に配置された排出口とを接続する排出経路3における上下向きの中間経路部を、その下端が電動ポンプにゴム製接続管6を介して接続され、かつ、上端がゴム製中継管8を介して転倒止水弁に接続された透明な水量管7で構成し、液量表示部Fを、外装ケース20に形成された縦長形状の開口部11の内側に水量管7を配置して構成し、開口部11に装着される目盛り等が記された透明な水量カバー10に、水量管7の下端部及び上端部の位置決めが自在な上下のガイド手段Gを一体形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液体を貯留自在な液体タンクを収容するケースに、前記液体タンク内の液体を取出すために前記液体タンクの下方に配置された電動ポンプ、及び、前記ケースの上部に配置された液体排出部と前記電動ポンプの吐出部とを連通接続する排出経路を内装するとともに、前記液体タンク内の液体残量を視認するために前記排出経路の途中部位に構成された液量表示部を設けてある電気ポットの液量表示構造であって、前記排出経路における上下向きの中間経路部を、その下端が前記電動ポンプに可撓性を有した材料で成る接続管を介して接続され、かつ、上端が排出経路上部に接続された透明な水量管で構成し、前記液量表示部を、前記ケースに形成された開口部の内側に前記水量管を配置して構成するとともに、前記開口部に装着される透明なカバー部材に、前記水量管の下端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してある電気ポットの液量表示構造。 【請求項2】 前記カバー部材に、前記水量管の上端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してある請求項1に記載の電気ポットの液量表示構造。 【請求項3】 液体を貯留自在な液体タンクを収容するケースに、前記液体タンク内の液体を取出すために前記液体タンクの下方に配置された電動ポンプ、及び、前記ケースの上部に配置された液体排出部と前記電動ポンプの吐出部とを連通接続する排出経路を内装するとともに、前記液体タンク内の液体残量を視認するために前記排出経路の途中部位に構成された液量表示部を設けてある電気ポットの液量表示構造であって、前記排出経路における上下向きの中間経路部を、その下端が前記電動ポンプに可撓性を有した材料で成る接続管を介して接続され、かつ、上端が排出経路上部に接続された水量管で構成し、前記液量表示部を、前記ケースに形成された開口部の内側に前記水量管を配置して構成するとともに、前記開口部を形成する部分の前記ケースに、前記水量管の下端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してある電気ポットの液量表示構造。 【請求項4】 前記開口部を形成する部分の前記ケースに、前記水量管の上端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してある請求項3に記載の電気ポットの液量表示構造。 【請求項5】 液体を貯留自在な液体タンクを収容するケースに、前記液体タンク内の液体を取出すために前記液体タンクの下方に配置された電動ポンプ、及び、前記ケースの上部に配置された液体排出部と前記電動ポンプの吐出部とを連通接続する排出経路を内装するとともに、前記液体タンク内の液体残量を視認するために前記排出経路の途中部位に構成された液量表示部を設けてある電気ポットの液量表示構造であって、前記排出経路における上下向きの中間経路部を、その下端が前記電動ポンプに可撓性を有した材料で成る接続管を介して接続され、かつ、上端が排出経路上部に接続された水量管で構成し、前記液量表示部を、前記ケースに形成された開口部の内側に前記水量管を配置して構成するとともに、前記ケースの底部に、前記水量管の下端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してある電気ポットの液量表示構造。 【請求項6】 前記ガイド手段を、前記接続管を挟み込み支持するべく前記底部に一体に立設された一対のガイド縦壁で構成してある請求項5に記載の電気ポットの液量表示構造。 【請求項7】 前記液量表示部は、その左右方向の中間部が左右端部よりも外側に突出する凸面状に形成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気ポットの液量表示構造。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気ポットの水量計支持構造に係り、詳しくは、タンク内残量を表示する水量計を、所定の取付け位置に正しく組付け固定できるようにする技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の電気ポットにおいては、特開2001−8831号公報にて示されたように、タンク内の湯の残量を確認するための液量表示部を容器本体に装備したものがある。つまり、外ケースの一部を切欠いた開口部に嵌め込み形成された透明な合成樹脂材製の水量カバーの内側に、透明なガラス管で成る水量管を視認自在に配置することで、蓋を開けることなく外部から液体貯留量の残量確認が行なえる便利なものである。 【0003】前記公報に示された電気ポットでは、貯留タンク下方の電動ポンプからポット上部の湯の注ぎ口に亘って配設された液体の排出経路のうち、縦向きの姿勢となる上下向き経路部を利用して液量表示装置を設けてある。即ち、上下向き経路部を耐熱ガラス、耐熱プラスチック等による透明な水量管で構成し、その水量管の存在する部分の外ケースを上下に細長く切欠いて開口部とし、その開口部に透明板を嵌める等して内部を見通し自在に構成することにより、水量管内の液面が容器の外から見えるようになり、従って、容器内の液位の視認による残量確認が行なえるように構成されていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前述の液量表示部における水量管は、その下端がゴムパイプを介して電動ポンプに、かつ、上端もゴムパイプを介して転倒止水弁にそれぞれ接続されることによって支持されるという不安定な支持状態であること、及び、排出経路が複数の部品の連結によって構成されているので、寸法誤差や組立て誤差が蓄積することにより、水量管が開口部に対して傾く等、ケースに形成された開口部と水量管との相対位置が定まり難い傾向がある。 【0005】加えて、接続管を介して水量管の下端が接続される電動ポンプは、ケースに内装されて、ケースとは別体の液体タンク側に取付け固定されているので、水量管の下端部と開口部とはより位置ズレし易いものであり、開口部に対して水量管が斜めに傾き易く、液量表示部には改善の余地が残されていた。従来では、水量管の傾きが許容できない場合には、排出経路における連結箇所の組付けをやり直したり、管どうしの嵌合位置を回動移動させて調節したりするという、ある程度の慣れが必要で、かつ、面倒な現場処理的な対策しかなく、そのような後処理が不要な位置決め手段が望まれていたのである。 【0006】本発明の目的は、極力コストアップすることなくケースの開口部に対して、水量管を所定の位置及び姿勢で組付けることができる電気ポットの液量表示構造を得る点にある。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の構成は、液体を貯留自在な液体タンクを収容するケースに、液体タンク内の液体を取出すために液体タンクの下方に配置された電動ポンプ、及び、ケースの上部に配置された液体排出部と電動ポンプの吐出部とを連通接続する排出経路を内装するとともに、液体タンク内の液体残量を視認するために排出経路の途中部位に構成された液量表示部を設けてある電気ポットの液量表示構造において、排出経路における上下向きの中間経路部を、その下端が電動ポンプに可撓性を有した材料で成る接続管を介して接続され、かつ、上端が排出経路上部に接続された透明な水量管で構成し、液量表示部を、ケースに形成された開口部の内側に水量管を配置して構成するとともに、開口部に装着される透明なカバー部材に、水量管の下端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してあることを特徴とする。 【0008】請求項1の構成によれば、水量管の下端が、可撓性材料で成る接続管を介して電動ポンプに接続されていることにより、開口部に対する水量管下部の位置ずれが生じ易いが、カバー部材に形成されたガイド手段によって水量管下端部の位置決めが行われるので、位置ずれや斜めに傾くことが回避され、カバー部材と水量管とが平行になる等、設定通りの位置関係に組付けられるようになる。また、ガイド手段は、開口部に装着されるカバー部材に一体形成されているから、ほとんどコストアップすることが無く、別にガイド手段を設ける場合に比べて経済的に有利である。 【0009】請求項2の構成は、請求項1の構成において、カバー部材に、水量管の上端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してあることを特徴とするものである。 【0010】請求項2の構成によれば、上下に長い部材である水量管の上端部もガイド手段によって位置決めされるから、水量管の開口部(カバー部材)に対する位置や姿勢を矯正して、より適正なセット状態に組付けることが可能になる。例えば、排出経路上部である転倒止水弁に、ゴム管等の可撓性を有した材料で成る接続管を介して水量管の上端が接続されている構造では、比較的水量管上部の姿勢や位置も狂い易いので、本請求項の構成により、水量管上部の位置や姿勢も適正な状態に矯正できて有効である。 【0011】請求項3の構成は、液体を貯留自在な液体タンクを収容するケースに、液体タンク内の液体を取出すために液体タンクの下方に配置された電動ポンプ、及び、ケースの上部に配置された液体排出部と電動ポンプの吐出部とを連通接続する排出経路を内装するとともに、液体タンク内の液体残量を視認するために排出経路の途中部位に構成された液量表示部を設けてある電気ポットの液量表示構造において、排出経路における上下向きの中間経路部を、その下端が電動ポンプに可撓性を有した材料で成る接続管を介して接続され、かつ、上端が排出経路上部に接続された水量管で構成し、液量表示部を、ケースに形成された開口部の内側に水量管を配置して構成するとともに、開口部を形成する部分のケースに、水量管の下端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してあることを特徴とするものである。 【0012】請求項3の構成によれば、水量管の下端が、可撓性材料で成る接続管を介して電動ポンプに接続されていることにより、開口部に対する水量管下部の位置ずれが生じ易いが、開口部のケースに形成されたガイド手段によって水量管下端部の位置決めが行われるので、位置ずれや斜めに傾くことが回避され、開口部と水量管とが平行になる等、設定通りの位置関係に組付けられるようになる。また、ガイド手段は、ケースに一体形成されているから、ほとんどコストアップすることが無く、別にガイド手段を設ける場合に比べて経済的に有利である。 【0013】請求項4の構成は、請求項3の構成において、開口部を形成する部分のケースに、水量管の上端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してあることを特徴とするものである。 【0014】請求項4の構成によれば、上下に長い部材である水量管の上端部もガイド手段によって位置決めされるから、水量管の開口部に対する位置や姿勢を矯正して、より適正なセット状態に組付けることが可能になる。例えば、排出経路上部である転倒止水弁に、ゴム管等の可撓性を有した材料で成る接続管を介して水量管の上端が接続されている構造では、比較的水量管上部の姿勢や位置も狂い易いので、本請求項の構成により、水量管上部の位置や姿勢も適正な状態に矯正できて有効である。 【0015】請求項5の構成は、液体を貯留自在な液体タンクを収容するケースに、液体タンク内の液体を取出すために液体タンクの下方に配置された電動ポンプ、及び、ケースの上部に配置された液体排出部と電動ポンプの吐出部とを連通接続する排出経路を内装するとともに、液体タンク内の液体残量を視認するために排出経路の途中部位に構成された液量表示部を設けてある電気ポットの液量表示構造において、排出経路における上下向きの中間経路部を、その下端が電動ポンプに可撓性を有した材料で成る接続管を介して接続され、かつ、上端が排出経路上部に接続された水量管で構成し、液量表示部を、ケースに形成された開口部の内側に水量管を配置して構成するとともに、ケースの底部に、水量管の下端部の位置決めが自在なガイド手段を一体形成してあることを特徴とするものである。 【0016】請求項5の構成によれば、水量管の下端が、可撓性材料で成る接続管を介して電動ポンプに接続されていることにより、開口部に対する水量管下部の位置ずれが生じ易いが、ケースの底部に形成されたガイド手段によって水量管下端部の位置決めが行われるので、位置ずれや斜めに傾くことが回避され、開口部と水量管とが平行になる等、設定通りの位置関係に組付けられるようになる。また、ガイド手段は、ケースの底部に一体形成されているから、ほとんどコストアップすることが無く、別にガイド手段を設ける場合に比べて経済的に有利である。 【0017】請求項6の構成は、請求項5の構成において、ガイド手段を、接続管を挟み込み支持するべく底部に一体に立設された一対のガイド縦壁で構成してあることを特徴とするものである。 【0018】請求項6の構成によれば、ケースの底部に一体形成されるガイド手段は、底部に一体に立設された一対のガイド縦壁で、電動ポンプと水量管とを接続連結する接続管を、すなわち、水量管よりも底部に近い位置にある接続管を挟み込む構造であるから、水量管下端部自体をガイドするに比べて、片持ち支持状態になるガイド縦壁の長さを短くできて、水量管下端部の横方向の位置ずれが有効に矯正できる。また、単に接続管を一対のガイド縦壁間に入れ込むだけで良いから、組み付けも簡単に行うことができる点も望ましい。 【0019】請求項7の構成は、請求項1〜6の構成において、液量表示部は、その左右方向の中間部が左右端部よりも外側に突出する凸面状に形成されていることを特徴とするものである。 【0020】請求項7の構成によれば、液量表示部が凸面状に形成されていて、ケースから外側に出っ張った状態に配置されているから、多少斜め方向から見ても水量管が視認し易いようになり、広い角度の視野でもって湯や水の残量確認が行い易い便利なものとなる。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1、図2に液体貯留器の一例である電気ポットが示されている。この電気ポットは、内部に上方から凹入する有底筒状が形成された容器本体18と、貯湯用空間1aの上方を覆う蓋体19とを設けて構成されている。 【0022】容器本体18は、有底筒状の外装ケース20と、貯湯用空間1aを囲う内容器(液体タンクの一例)1と、外装ケース20と内容器1との各上端側を互いに連接する肩ケース21とを備え、外装ケース20と肩ケース21とは夫々合成樹脂にて作成されている。肩ケース21は、その外周側が外装ケース20の上端に連なる断面形状として容器本体18の上部側外装体を構成するように形成されている。肩ケース21の前面側(図1の紙面上における左側)の上方には、前方に膨出した注水ケース部21Aが形成されており、その上面には操作部4が、かつ、その内部の下端側には注ぎ口(給湯出口)22が配設されている。 【0023】内容器1は、夫々ステンレス鋼板で成る内筒23と外筒24とによって形成されている。内筒23は、円筒状の胴部23aと底板部23bとを有して、その内部が貯湯用空間1aとなる有底筒状に形成されている。胴部23aの上端側には、径方向に凸入した絞り部23cが形成されるとともに、そのやや下側に内方に突出した満水目盛23dが一体形成されている。外筒24の胴部24aの上端は、内筒の胴部23aの上端に気密に接合されて、内筒23と外筒24との間に密閉空間25を形成してあり、この真空処理されている密閉空間25は断熱層になっている。 【0024】底板部23bの中央部下面には、サーミスタ等から成る底センサ26が下側から当接するように配置されており、貯湯用空間1aの温度を検出する。そして、この底センサ26を囲うように電気を用いた加熱手段であるヒータユニット27が設けてある。ヒータユニット27の下側には、内容器1の底を下側から覆う遮熱板28が装備されており、その遮熱板28の下側に電動ポンプ2が配置されている。 【0025】電動ポンプ2は、底板部23bを貫通する状態に設けられた吸引管2aと、排出経路3に接続される吐出管(吐出部の一例)2bとを備えて、内容器1の底と外装ケース20の底部20aとの間の底空間部29に配置されている。この底空間部29には、上面が遮熱板30aで覆われた電装ケース30も設置されており、その中にマイコンや制御回路基板等の電装品が収納されている。電動ポンプ2から吐出された湯は、排出経路3と転倒止水弁31を通って給湯出口22から外部に注がれる。 【0026】蓋体19は、合成樹脂製の上板33と下板34とを一体化して成り、肩ケース21の後端側に設けられたヒンジ機構35を介して、開閉自在及び着脱自在に容器本体18に支持されるとともに、内容器1の上面側開口を覆う閉じ位置で容器本体18にロックするためのロック機構36を備えている。蓋体19の略中央位置には、手動による押し操作によって給湯する公知のエアー供給機構Eを構成するための押板37が上下スライド移動自在に装備されている。エアー供給機構Eは、エアー型ベローズ38、蒸気孔39、空気・蒸気経路40、転倒止水弁41等を備えて機能するものである。 【0027】蓋体19の下部には、エアー供給機構Eや空気・蒸気経路40等を合理的に備えるための蓋構造部Hが設けてある。即ち、蓋構造部Hは、下板34に一体形成された蓋下板部42と、合成樹脂製の栓本体43と、ステンレス金属板製の栓内蓋44とを、この順に上から下に重ねた状態で4本のビス(図示省略)を用いて一体連結して構成されている。尚、46は転倒止水弁41の弁錘である。 【0028】空気・蒸気通路40は、沸騰したときの蒸気逃がしや出湯に伴う空気導入が主な機能であり、栓本体43の内側部分と蓋下板部42とで囲まれた上空間部69、栓本体43の外側部分と蓋下板部42とで囲まれた外周リング空間70、これら上空間部69と外周リング空間70とを連通させる中間経路55、通路孔50、上板33とした板34との上下間に形成される通り道71、上板33に形成された蒸気通過スリット72等から形成されている。 【0029】次に、容器本体に装備される水量表示部Fについて説明する。図2〜図4に示すように、排出経路3は、電動ポンプ2の吐出管2bに連結された連結管6、透明ガラスパイプで成る水量管7、転倒止水弁31、水量管7(上下向きの中間経路部の一例)と転倒止水弁31とを連結する中継管8、及び、注ぎ口22を有した出口管9(液体排出部の一例)から構成されている。なお、転倒止水弁31と出口管9とが排出経路上部に相当している。 【0030】図4〜図7に示すように、水量表示部(液量表示部の一例)Fは、ほぼ垂直な縦向き姿勢の水量管7と、外装ケース20に形成された縦に長い形状の開口部11に装着される水量カバー(透明なカバー部材の一例)10とで構成されている。透明なABSで成る水量カバー10は、上下方向視で外側に向けて凸となる曲面状の表示面12に、上下の各端部に配置されたガイド部(ガイド手段Gの一例)13,14と、下ガイド部14の直上に配置された左右一対の係合片15,15とを一体形成するとともに、表示面12の上端部で左右中央部に係合凹み16を形成して構成されている。 【0031】上下のガイド部13,14は、共に左右一対の脚片13a(14a)で水量管7を左右から挟む二股状に形成されており、中継管8の直下と連結管6の直上との各位置において水量管7の左右方向の位置決めを行なうようにガイドする。これにより、共にゴム製の連結管6と中継管8とで上下端が連結されて姿勢の定まり難い水量管7が、水量カバー10に対して正規の左右位置に矯正されるようになる。左右の脚片13a(14a)で囲まれたガイド部13,14は、その空間部の幅が先端側ほど広くなる先拡がり状(ラッパ状)に形成されており、水量管7を押し込めば左右方向だけでなく、前後方向も位置決めできるように構成されている。 【0032】開口部11の上端には、係合凹み16に係合する突起部11aが、かつ、開口11の下部における左右には、係合片15に係合する被係合部11bがそれぞれ形成してある。従って、係合凹み16を突起部11aに入れ込み、それからその突起部11aを中心として揺動移動するように水量カバー10を外装ケース20に押し込み移動させて、左右の係合片15を被係合部11bに係合させることにより、水量カバー10を外装ケース20に組付けることができる。 【0033】水量カバー10の外装ケース20への組付け後には、水量カバー10の表示面12の外面と、外装ケース20の凹み部分20bとを覆う状態の水量表示シート(PETシート)59を貼着する。水量表示シート59には、目盛り等が記された表示面59aが形成されている。水量管7には、これの背面側を覆うバックボードとなる湾曲板17が装備されている。すなわち、湾曲板17の上部に形成された装着部17aを、中継管8の直下の水量管7に挿通することにより、湾曲板17を水量管7に支持される状態で装備してある。湾曲板17の左右中心に、水量管7の水面位置を見やすくするために上下に長い背景ライン17bを形成してある。 【0034】また、図13に示すように、湾曲板17で水量管7をガイド部13(14)に押し込み付勢するように構成すれば、水量管7の水量カバー10に対する(開口部11に対する)前後方向にも位置決めでき、かつ、そのガイド部13,14における前後の位置決め状態を維持できる好都合なものとなる。 【0035】図3に示すように、外装ケース20とその底部20aとは別部材であり、これら両者間には電気ポットを上下軸心回りで回動自在とするための接地リング45が回動自在に装備されている。合成樹脂製の接地リング45は、環状の本体46とこれに一体形成された複数の接地片47とで構成され、外装ケース20と底部20aとで形成された円形凹溝48に抜け止め状態に嵌め入れられている。 【0036】図9、図10に示すように、合成樹脂製の底部20aは、その大部分を占める円形で平な本体部分49と、縦壁部分51を介して連続するフランジ部分52とを有した段差形状に形成されている。縦壁部分51には複数の抜け止め(接地リング45の抜け止め)用突起51aが形成され、フランジ部分52には、複数の差込片53と、一対のガイド縦壁(ガイド手段Gの一例)58,58と、外装ケース20にネジ止め固定するための孔57とが形成されている。 【0037】一対の縦壁58,58は、ネジ止め用孔57が形成される差込片53から立設されており、排出経路3における連結管6を挟み込んで位置決めする機能を持っている。つまり、排出経路3は、連結管6に作用するガイド機構56と、水量管の上下端部に作用する上下のガイド部13,14との三箇所において、水量カバー10に対する左右方向が位置決めされており、水量カバー10の背後における適正位置に保持される構造になっている。 【0038】図3、図8に示すように、電動ポンプ2は、遮熱板28にボルト止めされており、その遮熱板28は金具(符記省略)を介して内容器1に取付けられているので、電動ポンプ2にゴム製の連結管6を介して接続連結された水量管7は、内容器1とは別部材である外装ケース20に形成された開口部11に対する位置や姿勢はばらつき易い傾向にあるが、上述のように既存部品に一体形成された計3箇所のガイド手段Gにより、殆どコストアップ無く水量管を正規の位置及び姿勢で組付けることができ、残量の見易い良好な水量表示部Fを実現している。 【0039】〔別実施形態〕図11、図12に示すように、ガイド手段Gを、開口部11の上下における外装ケース20に一体形成された上下の折り曲げ部60,61で構成しても良い。すなわち、水量管7を挟持できるよう、先端に抜け止め突起62aを有した一対の脚片62,62を設けた二股状の折り曲げ部60,61を、肉厚を小とした樹脂ヒンジ部63を介して外装ケース20に予め一体形成しておき、内側に直角に折り曲げた使用位置にすることで、水量管7の上下を挟み込んで位置決めする。この場合は、前述の本実施形態における水量カバー10に相当するものを省略し、外装ケース20の凹み部分20bに水量表示シート59を貼着することで水量表示部Fを構成することが可能である。 【0040】この場合の凹み部分20bは、これに貼着された水量表示シート59が、その左右方向の中間部が左右端部よりも外側に突出する凸面状となる状態に形成されている。水量管7や水量カバー10は、無色透明以外に、薄く着色された透明や半透明でも良く、要するに水面が透けて見通せるものであれば良い。また、電動ポンプを有するが電気ヒーターを持たない保温型の電気ポットにも本発明を適用可能である。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による液量表示構造によれば、水量管の位置や姿勢を矯正して案内するガイド手段を、外装ケースに装備される水量カバー、開口部を形成する部分の外装ケース、或いは底部という既存部材に一体形成してあるから、部品点数の増加が無く、かつ、コストアップも殆ど無いようにしながら設けることができる経済的、合理的なものにできた。これにより、組付け後に排出経路の組直し連結部に調整操作といった面倒で手間の掛る後処理が不要になり、誰でも水量管を適正な位置に組み付けることができ、しかも液体の残量確認が行い易い電気ポットを提供することができた。 【0042】また、次のような効果もある。■水量カバー10にガイド手段Gを一体形成させる構成では、ガイド手段G用の入れ子型を追加するといったことが不要であり、水量カバーを作成するための二つ割構造の金型の数を増やすことが無い点でも経済的である。■開口部11にガイド手段Gを設ける構成では、樹脂ヒンジ部63を用いることで外装ケース20と同じ面上で上下のガイド部13,14を金型成形することができるので、ガイド部専用の金型を用意しなくて済み、経済的である。■底部20aにガイド手段Gを一体形成する構成では、ガイド縦壁58が金型の割面に直交する方向に突出させてあり、やはり専用の金型が不要であって経済的に優れている。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003702 【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市城東区蒲生2丁目1番9号
|
| 【出願日】 |
平成14年5月14日(2002.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091683 【弁理士】 【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
|
| 【公開番号】 |
特開2003−325343(P2003−325343A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月18日(2003.11.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−138124(P2002−138124) |
|