トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 電気製品
【発明者】 【氏名】村上 史晃
【住所又は居所】大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内

【氏名】別枝 篤司
【住所又は居所】大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内

【氏名】濱田 憲司
【住所又は居所】大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内

【氏名】入江 正治
【住所又は居所】大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内

【要約】 【課題】コードリールを搭載した電気製品において、該コードリールや搭載する制御基板を小型化することなく製品のコンパクト性を確保する。

【解決手段】製品の本体2と、当該本体2内に配設し、外郭16を有し当該外郭16内部に給電用の電源コード13を巻取り保持させるコードリールセット9と、本体2内に配設し、本体2内に設けた電気部品の制御を行う制御基板17とを有し、コ−ドリールセット9と制御基板17とを外郭16を利用して一体化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 製品の本体と、当該本体内に配設し、外郭を有し当該外郭内部に給電用の電源コードを巻取り保持させるコードリールセットと、前記本体内に配設し、本体内に設けた電気部品の制御を行う制御基板とを有し、前記コ−ドリールセットと前記制御基板とを前記外郭を利用して一体化したことを特徴とする電気製品。
【請求項2】 前記外郭と前記制御基板とを兼用したことを特徴とする請求項1に記載の電気製品。
【請求項3】 前記制御基板を、前記外郭と所定の隙間を空けて一体化したことを特徴とする請求項1に記載の電気製品。
【請求項4】 前記外郭に電源供給用の端子を設け、当該端子と前記制御基板とを直接電気接続したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電気製品。
【請求項5】 前記制御基板に雑音防止用コンデンサを配したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電気製品。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源コードを巻き取り保持するコードリールを有する電気製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、炊飯器や電気掃除機等の電気製品には、一般的に、それらに使用されるヒータや電動送風機への給電のために商用電源との接続が可能な電源コードを備えている。更に、それらの多くは、電源コードを巻き取り保持するコードリールを電気製品内部に備え、使用時には、該コードリールから適長の電源コードを引き出して商用電源と接続することにより所望の動作を行う一方、非使用時には、電源コードの全長を前記コードリールに巻き取らせて所定の場所に収納できるようにしている。
【0003】一方、上記コードリールは、通常は電気製品内部の適宜箇所に固設しており、他の内部部品(制御基板等)とリード線やコネクタ等によって接続されるのが通常である。また、電気掃除機では、コードリールを支持したリール基台に制御基板を一体的に取り付けて、コードリールと制御基板の配線の煩わしさを解消し、組み立て作業性の向上を図ったものもある(例えば、特開平8−24182号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コードリールを電気製品内部の適宜箇所に固設した場合は、コードリールは他の制御基板等と独立して設けられるのが一般的である。このため、電気製品全体をコンパクトにするという要請に対しては、コードリールを小さくするか、制御基板等を小さくするしかなく、設計上の自由度が著しく制限されるという問題がある。また、前記の電気掃除機のような構造では、配線作業の簡便化を図ることは可能であるが、リール基台を介してコードリールと制御基板を一体化しているため、これらを一体化する作業を要するという問題がある。さらに、例えば炊飯ジャー等では、電源コードから発生する雑音を吸収するべく、雑音防止用コンデンサを制御基板に設けるのが一般的であるが、前述の如くコードリールと制御基板とが離れた位置にある場合、雑音低減の効果が薄れてしまうという問題も生じる。
【0005】そこで本発明は、コードリールを搭載した電気製品において、該コードリールや搭載する制御基板を小型化することなく製品のコンパクト性を確保することを第一の目的とする。また、当該コードリールと制御基板の一体化を簡便に行うことを第二の目的とする。さらに、電源コードから発生する雑音を効果的に低減することを第三の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明の電気製品は、製品の本体と、当該本体内に配設し、外郭を有し当該外郭内部に給電用の電源コードを巻取り保持させるコードリールセットと、前記本体内に配設し、本体内に設けた電気部品の制御を行う制御基板とを有し、前記コ−ドリールセットと前記制御基板とを前記外郭を利用して一体化した構成を採用した。
【0007】前記電気製品では、電気製品の本体内に収容されたコードリールセットと制御基板とを、別の専用部材を介さずに一体化しているため、コードリールセットと制御基板とを別々の箇所に配設した場合に比べ製品のコンパクト化を実現することができるとともに、配線作業も簡便にできる。
【0008】前記一体化として、具体的には前記外郭と前記制御基板とを兼用する構成にしたり、前記制御基板と前記外郭とを所定の隙間をあけて一体化する構成にすることができる。前者では外郭に直接電子部品を配置して製品のコンパクト化を実現でき、後者では制御基板の両面に電気部品を実装でき、基板を有効に利用することができる点で好ましい。
【0009】また、前記外郭に電源供給用の端子を設け、当該端子と前記制御基板とを直接電気接続すると、リード線や基板ホルダー等の部材を使用することなく配線作業ができる点で好ましい。
【0010】さらに、前記制御基板に雑音防止用コンデンサを配する構造は、静電容量の小さいコンデンサを使用してもコードリールから発生する雑音を効果的に防止することができる点で好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0012】図1は、第1実施形態に係るコードリールを用いた電気製品である炊飯器1を示す。この炊飯器1は、本体2と内鍋3と蓋体4とからなり、本体2には内鍋3を上方から取出し可能に収容する内鍋収容凹部5が形成されている。内鍋収容凹部5の底には内鍋3を加熱する誘導加熱装置等の加熱装置6が配設されている。内鍋収容凹部5の内側面には、内鍋3の外周面に圧接して内鍋3の温度を検出する温度センサ7が取り付けられている。本体2の肩部正面には操作表示パネル8が配設され、使用者が炊飯器1を外部から操作することが出来るようになっているとともに、当該操作表示パネル8の裏側にそれに対応する操作基板21を本体内に設けている。
【0013】前記本体2の後側部と前記内鍋収容凹部5との間の空間には、コードリールセット9が配接されている。このコードリールセット9は、図2(a)に示すように、正面視が略円形状であり、その外周部の3箇所に突起部10が設けられているとともに、正面のほぼ中央部に給電用のタブ端子11,11が設けられている。また右下方部に商用電源へ接続するためのプラグ12が突出し、当該プラグ12を右下方部へ引き出すとコードリールセット9に収容されたコード13が引き出せるようになっている。
【0014】前記コードリールセット9は、図3に示すように、前方外郭部材14と後方外郭部材15とをネジにより締結する等の方法で外郭16を構成しており、当該外郭16内にコード13を図示しないバネとともに巻き取って収納した状態で保持している。ここで前方外郭部材14は、樹脂や、アルミナ等のセラミックが使用され、前記加熱装置6や温度センサ7、操作基板21と接続してこれらの制御を行うための制御基板17を兼ねている。そして制御基板17には、制御用の電子部品18として、IC、コンデンサ、抵抗等が適宜配置されている。また制御基板17とコード13との間にマイカシート等の絶縁シートを挿入して絶縁を確保している。さらに前述のタブ端子11,11は制御基板17を貫通して突出しており、制御基板17に設けた配線パターンと半田付け等により電気的に接続している。
【0015】上記のような構成のコードリールセット9では、前方外郭部材14が制御基板17を兼用しているため、新たに制御基板17を設けるスペースを確保する必要がなく、製品全体をコンパクトにすることができる。また、タブ端子11,11と制御基板17とを直接電気的に接続することができるため、配線作業の簡便化も図ることができる。
【0016】図4は、第2実施形態に係るコードリールセット9の概略断面図である。この第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、前方外郭部材14と制御基板17とを別体とし、これらを前方外郭部材14の中央部に設けたネジ止め部19によってネジ止めして一体化している点にある。前方外郭部材14と制御基板17との間には所定の隙間L(図4参照)を設けている。その他の構造や、電気製品への設置については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0017】上記のような構成のコードリールセット9では、前記第1実施形態におけるメリットに加え、前方外郭部材14と制御基板17とを所定の隙間Lを設けて一体化しているため、制御基板17の裏面にも電子部品18を搭載することができ、制御基板17への電子部品18の実装効率を向上することができる。
【0018】なお、制御基板17に搭載する電子部品18として、雑音防止用コンデンサ20を設けることもできる。このように雑音防止用コンデンサ20をコードリールセット9の近傍に設けると、従来より容量の小さい雑音防止用コンデンサ20でもコード13から発生する雑音を効果的に低減することができるというメリットがある。
【0019】なお、本発明のコードリールセットは上記実施形態に限定されるものではなく、例えば電気製品への設置構造として、炊飯器1の底体に水平に設けることも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明のコードリールセットを有する電気製品では、コードリールと、当該電気部品の駆動、停止等を制御する回路部品を有する制御基板を有し、前記コードリールと前記制御基板とを、前記コードリールの一部を利用して一体化したので、製品のコンパクト化を実現することができるとともに、配線作業も簡便にできるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000002473
【氏名又は名称】象印マホービン株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号
【出願日】 平成14年5月17日(2002.5.17)
【代理人】 【識別番号】100062144
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆 (外3名)
【公開番号】 特開2003−325326(P2003−325326A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−142747(P2002−142747)