トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 自動炊飯器
【発明者】 【氏名】由良 政樹
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】稲田 剛士
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】中西 邦行
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】松下 初彦
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】池田 典生
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】品部 晃宏
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】炊飯の蒸気処理と水の供給に関する信頼性向上によって貯米部の清潔性が得られて、同時に炊飯作業の操作性も優れた自動炊飯器を提供すること。

【解決手段】米を炊飯する炊飯部21と、米を貯蔵する貯米部22と、米を貯米部22から炊飯部22に移送する米搬送手段26とを備えて、炊飯部21は貯米部22の上方に配置するとともに、炊飯部21と貯米部22の中間に設けた断熱手段34を設けたことで、炊飯部21が貯米部22の上方にあるので、炊飯中の蒸気は上方に自然に排出される。また、炊飯中の発熱は、中間の断熱手段34により貯米部22には伝達されないので、米を劣化させることがなくて、貯米部22の清潔性が確保される。さらには、炊飯部21が最上部にあって、炊飯後の炊飯作業であるご飯の給仕や炊飯部の洗浄や後片付けが楽にできる自動炊飯器20を提供できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 米を炊飯する炊飯部と、米を貯蔵する貯米部と、米を貯米部から炊飯部に移送する米搬送手段とを備え、前記炊飯部は貯米部の上方に配置するとともに、前記炊飯部と貯米部の中間に設けた断熱手段を設けた自動炊飯器。
【請求項2】 米の糠を除去する米とぎ部を貯米部の下方に備えた請求項1に記載の自動炊飯器。
【請求項3】 炊飯部に水を供給する給水手段を備えた請求項1または2に記載の自動炊飯器。
【請求項4】 断熱手段への送風手段を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
【請求項5】 米搬送手段は送風機を備えるとともに、送風手段は前記米搬送手段より分岐した送風ダクトである請求項4記載の自動炊飯器。
【請求項6】 貯米部の温度検知手段を備え、前記温度検知手段の検知温度が所定温度を超えれば送風手段を運転する請求項4または5に記載の自動炊飯器。
【請求項7】 送風手段が貯米部に送風する請求項4〜6のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
【請求項8】 貯米部の湿度検知手段を備え、前記湿度検知手段の検知湿度が所定湿度を超えれば送風手段を運転する請求項4〜7のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
【請求項9】 断熱手段に害虫の進入あるいは接触を防止する害虫忌避手段を設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に一般家庭で使用される自動炊飯器に係わり、特に貯米部、炊飯部、米搬送手段を備えた自動炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】貯米部、炊飯部等を備えた自動炊飯器としては、特許第1576510号公報および特願平5−337046号公報に示すようなものが従来から知られている。図6および図7にその構成を示す要部断面図を示す。
【0003】まず、図6の自動炊飯器1は、炊飯部2が下部にあって、前方に引き出せる構造で、貯米部3はその上方にある。貯蔵された精白米を洗米する米とぎ部4が貯米部3と炊飯部2の中間部にある。この自動炊飯器1の動作を簡単に説明する。
【0004】炊飯部2を収納して、運転を開始すると、貯米部3より必要な精白米が米計量手段5により計量されて、米とぎ部4にて米が研がれる。研がれた米は米排出手段6により、米とぎ部4より排出されて、米搬送手段7より炊飯部2に供給される。
【0005】また、炊飯用の水は給水手段8により炊飯部2に供給される。なお、米とぎ部4では無水で米とぎが行われて、水の計量手段も備えているが、これらの点はすでに公知の技術手段でもあり、説明および図示を省略する。引き続いて、制御手段9により、炊飯部2で炊飯を行うことで、貯蔵された米が計量、洗米、搬送されて、自動的に炊飯できるものである。
【0006】また、図9の自動炊飯器10は、炊飯部11が上部にある構造で、貯米部12はその下方にある。貯蔵された精白米を洗米する米とぎ部13は貯米部12の下部にある。この自動炊飯器10の動作を簡単に説明する。
【0007】運転を開始すると、貯米部12より必要な精白米が米計量手段14により計量されて、米とぎ部13にて米が研がれる。研がれた米は米排出手段15により、米とぎ部13より排出されて、米搬送手段16より炊飯部11に供給される。
【0008】また、炊飯用の水は給水手段17により炊飯部11に供給される。米搬送手段16は送風機(図示省略)によって、研がれた米を搬送するものであり、炊飯部11の上方に設けた米投入部より供給する。なお、米とぎ部13における無水での米とぎおよび水の計量手段については、上記従来の自動炊飯器1と同様で、説明および図示を省略する。引き続いて、制御手段18により、炊飯部11で炊飯を行うことで、貯蔵された米が計量、洗米、搬送されて、自動的に炊飯できるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成の自動炊飯器1では、炊飯部2が米とぎ部4および貯米部3の下方にあるために、炊飯中の蒸気および発熱が上昇して、上方の米とぎ部4および貯米部3に進入しないように、本体前方に排気する蒸気処理機構が必要である。この蒸気処理機構には発生した蒸気および発熱を排出する送風機を備えているが、すでに公知の技術手段でもあり、説明および図示を省略する。
【0010】さらに、炊飯部2が底部にあって、床面に設置された炊飯器と殆ど同じ状態にあるので、一般家庭におけるテーブルと椅子での食事を想定すると、ご飯を給仕するためには、腰をかがめる必要があって、その作業が大変である。
【0011】一方、自動炊飯器10は、炊飯部11が上方にある構造であるから、炊飯中の蒸気処理は特別な場合を除いて不要である。また、炊飯後に、椅子に腰掛けた姿勢や、立ち上がった姿勢でご飯を給仕する作業は、炊飯部11が最上部にあるので、楽に行える。これらの点では、自動炊飯器1より改良されていると言える。
【0012】しかしながら、この構成において、炊飯部11には加熱手段として、加熱コイルに供給した高周波電流によって炊飯釜自体を発熱させる電磁誘導加熱を備えているが、自動炊飯器1に対する種々の加熱方法においても、炊飯部11に対する加熱手段の発熱の一部は下方にも伝達される点では同様である。このような発熱が貯米部12あるいは米とぎ部13に進入して、米の劣化や米とぎの不良を発生させる恐れがある。
【0013】また、加熱手段の近傍や周辺部が害虫の生息に適した空間となって、衛生面で課題となる恐れがある。すなわち、従来の自動炊飯器は、炊飯中の発熱に対する貯米部の清潔性と、炊飯後の炊飯作業の操作性とが両立していないという課題を有する。
【0014】本発明は、以上のような従来の自動炊飯器が有している課題を解決するために、炊飯の熱処理方法の向上によって貯米部の清潔性が得られて、同時に炊飯作業の操作性も優れた自動炊飯器を提供することを目的としているものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の自動炊飯器は、米を炊飯する炊飯部と、米を貯蔵する貯米部と、米を貯米部から炊飯部に移送する米搬送手段とを備え、炊飯部は貯米部の上方に配置するとともに、炊飯部と貯米部の中間に設けた断熱手段を設けたことである。
【0016】この発明によれば、炊飯部が貯米部の上方にあるので、炊飯中の蒸気は上方に自然に排出される。また、炊飯中の発熱は、中間の断熱手段により貯米部には伝達されないので、米を劣化させることがなくて、貯米部の清潔性が確保される。さらには、炊飯部が最上部にあって、炊飯後の炊飯作業であるご飯の給仕や炊飯部の洗浄や後片付けが楽にできる自動炊飯器を提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、米を炊飯する炊飯部と、米を貯蔵する貯米部と、米を貯米部から炊飯部に移送する米搬送手段とを備え、炊飯部は貯米部の上方に配置するとともに、炊飯部と貯米部の中間に設けた断熱手段を設けたことである。
【0018】この発明によれば、炊飯部が貯米部の上方にあるので、炊飯中の蒸気は上方に自然に排出される。また、炊飯中の発熱は、中間の断熱手段により貯米部には伝達されないので、米を劣化させることがなくて、貯米部の清潔性が確保される。さらには、炊飯部が最上部にあって、炊飯後の炊飯作業であるご飯の給仕や炊飯部の洗浄や後片付けが楽にできる自動炊飯器を提供できる。
【0019】請求項2記載の発明は、特に請求項1記載の発明において、米の糠を除去する米とぎ部を備えたことである。
【0020】この発明では、米とぎ部で貯米部の精白米または玄米から米の糠を除去して、研いだ米を直ちに炊飯部に搬送して自動的に炊飯できる。したがって、米は長時間放置されずに、米の劣化がなくて、おいしくご飯を炊き上げる自動炊飯器を提供できる。
【0021】請求項3記載の発明は、特に請求項1または2記載の発明において、炊飯部に水を供給する給水手段を備えたことである。
【0022】この発明では、給水手段により適切な手順で炊飯部に水が給水されて、自動的に炊飯する。したがって、米が必要以上に浸漬されないので、おいしくご飯を炊き上げる自動炊飯器を提供できる。
【0023】請求項4記載の発明は、特に請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、断熱手段への送風手段を有することである。
【0024】この発明では、送風手段が断熱手段に強制送風することで、炊飯中の発熱を機外に排出するので、貯米部への加熱による米の劣化を防止する。また、断熱手段をほぼ室温と同程度に保持できて、湿気も滞留しないので害虫の生息、発生を抑制することもできる自動炊飯器を提供できる。
【0025】請求項5記載の発明は、特に請求項4に記載の発明において、米搬送手段は送風機を備えるとともに、前記送風手段は米搬送手段より分岐した送風ダクトであるものである。
【0026】この発明では、米搬送手段を送風機の送風で行うとともに、この米搬送手段より分岐した送風ダクトで断熱手段に送風する構成であるから、貯米部から米を炊飯部に搬送すると同時に断熱手段に送風して強制送風することになるので、常に断熱手段の湿気を除去できる。しかも、炊飯中の発熱も他の送風手段を設けずに、この送風機を作動することで、確実に貯米部への熱の進入を防止した自動炊飯器を提供できる。
【0027】請求項6記載の発明は、特に請求項4または5記載の発明において、貯米部の温度検知手段を備え、温度検出手段の検知温度が所定温度を超えれば、送風手段を運転することを特徴としたことである。
【0028】この発明では、貯米部の温度検知手段の検知信号に基づいて、送風手段を作動するので、より適切に貯米部への熱の侵入を抑制した自動炊飯器を提供できる。
【0029】請求項7記載の発明は、特に請求項4〜6のいずれか1項に記載の発明において、送風手段が貯米部に送風することである。
【0030】この発明では、炊飯中はもちろん、その他の時間帯において、送風手段は断熱手段に送風すると共に、貯米部にも送風して内部の熱および湿気を排出できる自動炊飯器を提供できる。
【0031】請求項8記載の発明は、特に請求項4〜7のいずれか1項に記載の発明において、貯米部の湿度検知手段を備えて、湿度検出手段の検知湿度が所定湿度を超えれば、送風手段を運転することである。
【0032】この発明では、貯米部の湿度検知手段の検知信号に基づいて、送風手段を作動するので、炊飯中はもちろん、その他の時間帯において、貯米部に湿気が進入することも確実に防止した自動炊飯器を提供できる。
【0033】請求項9記載の発明は、特に請求項1〜8のいずれか1項に記載の発明において、断熱手段に害虫の進入あるいは接触を防止する害虫忌避手段を設けたことである。
【0034】この発明では、断熱手段に害虫忌避手段を設けているので、炊飯中はもちろん、その他の時間帯でも害虫の貯米部への進入を防止した自動炊飯器を提供できる。
【0035】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0036】(実施例1)まず基本構成を、図1に基づいて説明する。実施例1の自動炊飯器20は、米および水を入れて炊飯するための釜およびその加熱手段を備えた炊飯部21と、精白米を貯蔵する貯米部22と、精白米を洗米するための米とぎ部23を備えている。なお、炊飯部21の加熱手段としては、従来の自動炊飯器10と同様に、加熱コイルに供給した高周波電流によって炊飯釜自体を発熱させる電磁誘導加熱を図示しているが、ヒータの発熱で炊飯釜を加熱したり、都市ガスの燃焼、マイクロ波による誘電加熱、ボイラーの蒸気等々、種々の加熱炊飯方法が可能である。
【0037】米計量手段24が貯米部22の底部に設けられて、枡状の計量部とその回転機構を備えて、米を計量して、その下方の米とぎ部23に米を供給する。米とぎ部23は、回転ブラシと多数の孔を有する容器とを備えて、米に遠心力を与えて、その内部で上昇と落下を繰り返しながら、米の糠を除去して分離するものであり、無水で米を研げるものである。これも公知の技術でもあり、詳細の説明は省略する。なお、回転ブラシの形状、配置等はこれに限定されるものでなく、水を使用しての米とぎ方式も可能である。
【0038】米排出手段25は米とぎ部23で研いだ米を排出するための排出口を開閉する米排出弁を作動することで、米を排出する。米搬送手段26は、研いだ米を空気で搬送するための米搬送用の送風機27および管状の米搬送ダクトを備えていて、研いだ米は炊飯部21の上方に設けられた米投入弁にて開閉される米投入部28から炊飯部21に給米される。
【0039】給水手段29は水道に接続された給水経路を開閉する給水弁を備えて、炊飯部21の上方に設けられた水投入弁にて開閉される水投入部30から給水される。給水手段29の給水弁には水の流量検知手段(図示は省略)を内蔵しており、この流量検知信号に基づいて、水の供給量を測定することができるので、炊飯量に対して必要な水を供給することができる。
【0040】制御手段31は、米計量手段24、米とぎ部23、米排出手段25、米搬送手段26、給水手段29、炊飯部21の構成要素の動作を制御することで、米の計量から炊飯までを自動的に実行するものである。なお、使用者が運転を実行するための操作部として、表示手段、制御基板等を備えており、炊飯量、炊飯時刻、運転開始、炊飯コースの選択等がこの操作部で行えるが、本発明の主たる構成ではないので、図示を省略している。
【0041】この実施例1は、特に炊飯部21と貯米部22の中間に、炊飯部21の下部の炊飯部底板32と貯米部22の上方の貯米部天板33との間に、断熱手段34を設けた点で、従来のものとは異なるものである。この断熱手段34は炊飯部底板32と貯米部天板33とで形成された空気の通路であって、その部分の空気が加熱されたときには、温度差による自然対流によって、機外の空気を取り入れることで、冷却される。本実施例では、断熱手段34は前後に傾斜を設けており、温度が上昇すると、本体の後方より吸気して前方に排気する。
【0042】この自動炊飯器20の運転および断熱手段34の効果について説明する。
【0043】使用者が操作部にて炊飯量を指定して、運転開始させたとする。制御手段31の制御に基づいて、米計量手段24が炊飯量に必要な米の計量を行い、米を米とぎ部23に供給して、米が研がれる。研がれた米は米排出手段25により排出されて、米搬送用の送風機27の送風により、炊飯部21に移送される。引き続き、給水手段29によって炊飯量に適切な量の水が炊飯部21に供給される。そして、炊飯部21で炊飯が行われることで、自動炊飯されるものである。
【0044】この実施例では、炊飯部21が貯米部22の上方にあるので、炊飯中の蒸気は上方に自然に排出される。また、炊飯中の発熱によって、中間の断熱手段34の空気が加熱されるときには、自然対流によって、本体より排気される。したがって、貯米部22には熱が伝達されないので、米を劣化させることがなくて、貯米部22の清潔性が確保される。さらには、炊飯部21が最上部にあって、炊飯後の炊飯作業であるご飯の給仕や炊飯部21の炊飯釜の着脱や洗浄等の後片付けが楽にできる自動炊飯器20である。
【0045】なお、米の糠を除去する米とぎ部23を備えたことで、炊飯を行う直前に貯米部22の精白米または玄米から米の糠を除去して、研いだ米を直ちに炊飯部21に搬送して自動的に炊飯できる自動炊飯器となっており、研いだ米が長時間放置されて酸化したり、劣化することがないので、常に美味しくご飯を炊き上げることができる。
【0046】なお、炊飯部21に水を供給する給水手段29を備えたことで、給水手段29により適切な時刻に炊飯部21に水が給水されて、自動的に炊飯する自動炊飯器となっており、研いだ米が過剰に浸漬されて劣化することがないので、この点でも常に美味しくご飯を炊き上げることができる。
【0047】なお、実施例においては、米の搬送後に水の給水が行われるものとしているが、米搬送と給水の実行方法はこれに限定するものではない。
【0048】(実施例2)実施例2の自動炊飯器40としての基本構成は、炊飯部21、貯米部22、米とぎ部23、米計量手段24、米搬送手段26、制御手段31等を備えて、実施例1と同様であり、基本構成についての説明は省略する。図2に示すように、断熱手段34への送風手段として送風機41を備えた点で、上記の実施例1とは異なるものであり、この点を中心に説明する。
【0049】この実施例では、送風手段として送風機41が断熱手段34に強制送風することで、炊飯中の発熱を機外に排出するので、貯米部22への加熱による米の劣化を防止する。また、断熱手段34をほぼ室温と同程度に保持できて、湿気も滞留しないので害虫の生息、発生を抑制することもできる。
【0050】また、本実施例2では、送風手段は、送風機41が制御手段31と同時に断熱手段34にも送風するための送風ダクト42を備えているので、個別に送風機を備える場合よりも送風手段41の大きさは全体として小型化できる。
【0051】(実施例3)実施例3の自動炊飯器50としての基本構成は、炊飯部21、貯米部22、米とぎ部23、米計量手段24、米搬送手段26、制御手段31等を備えて、実施例1と同様であり、基本構成についての説明は省略する。図3に示すように、米搬送手段26は送風機27を備えるとともに、断熱手段34への送風手段は米搬送手段26より分岐した送風ダクト51にて形成した点で、上記の実施例1とは異なるものであり、この点を中心に説明する。
【0052】この実施例3では炊飯部21の上方には設けられた米投入弁にて開閉される米投入部28がある。米投入弁の動作を説明する。
【0053】炊飯前には米投入部28を開放しており、米搬送手段26の送風機27の送風は炊飯部21に送り込まれて、蒸気排出孔(炊飯器では一般的な構成なので、図示を省略)より排気される。このことで、炊飯部21に給米される。この時、分岐した送風ダクト51にも送風があって、断熱手段34に送風される。また、炊飯中には米投入部28は閉じられており、米搬送手段26の送風機27を作動すると、断熱手段34にのみ送風される。
【0054】このような構成であるから、貯米部22から米を炊飯部21に搬送すると同時に断熱手段34に送風して強制送風することになるので、自動炊飯を行うごとに、断熱手段の湿気を除去できる。しかも、炊飯中の発熱も他の送風手段を設けずに、この送風機27を作動することで、断熱手段34に送風して、確実に貯米部22への熱の進入を防止することができる。
【0055】なお、送風機27の送風能力は、米搬送時の送風と断熱手段34の冷却時の送風とでは、最小必要流量および圧力が異なるので、これを制御してもよいことは言うまでもない。本実施例でも、送風能力で5〜10倍の差異があるので、送風機27の通電制御として、断熱手段34のみへの送風時はデューティ比を小さくして運転するが、その方法は公知技術でもあり説明を省略する。また制御方法もこれに限定するものではない。
【0056】(実施例4)実施例4の自動炊飯器60としての基本構成は、炊飯部21、貯米部22、米とぎ部23、米計量手段24、米搬送手段26、制御手段31等を備えて、実施例3と同様であり、基本構成についての説明は省略する。図4に示すように、送風機61の動作を貯米部22に設けた温度検知手段62からの温度検知信号に基づいて制御するようにした点で、上記の実施例3とは異なるものであり、この点を中心に説明する。
【0057】この実施例では、制御手段31は炊飯等によって、貯米部22の温度検知手段62の検知温度が所定温度を超えれば、送風手段である送風機61を作動するので、断熱手段34に外気を導入することで、貯米部22の上方を冷却して、貯米部22内部の米の温度上昇を抑制するものである。
【0058】なお、炊飯およびその保温運転中はもちろん、運転終了後も、より適切に貯米部への熱の侵入を防止することが可能であり、米の劣化を確実に防止できる。
【0059】(実施例5)実施例5の自動炊飯器65としての基本構成は、炊飯部21、貯米部22、米とぎ部23、米計量手段24、米搬送手段26、制御手段31等を備えて、実施例1と同様であり、基本構成についての説明は省略する。図5に示すように、貯米部22に送風する送風手段を備えた点で、上記の実施例1とは異なるものであり、この点を中心に説明する。
【0060】本実施例5において、送風手段として設けた送風機61は、貯米部22に外気を供給する。貯米部22には温度検知手段62に加えて、湿度検知手段66が設けられている。さらに、送風機61を運転して、貯米部22には空気が供給された場合に、その風圧により開放する弁体として、貯米部排気弁67が設けられている。外気は断熱手段34を経て、本体後方へと排気される構成となっている。
【0061】炊飯中あるいは保温中には、炊飯部21の発熱により、断熱手段34を経て、貯米部22の内部の温度が上昇する恐れがある。制御手段は31温度検知手段62が所定の温度以上となると、送風機61を運転する。貯米部22の空気が排出されて、機外の空気が導入されることで、米の貯蔵温度の上昇が抑制されるので、米の劣化が防止されるものである。
【0062】また、制御手段31は貯米部22の湿度検知手段66の検知湿度が所定湿度を超えれば、送風手段である送風機61を作動するので、貯米部22に湿気が進入しても滞留することを抑制できるので、湿気による米の劣化が防止できる。
【0063】また、断熱手段34には害虫の進入あるいは接触を防止する害虫忌避手段68が貯米部22の貯米部排気弁67や、米の投入部を開閉する扉の周辺等に施されている。なお、本実施例では、害虫忌避手段68は薬剤の塗布であるが、忌避剤や防虫剤の塗布に限定せずに、構成部材への含有、粘着剤の塗布、通電等の手段であってもよい。
【0064】また、害虫忌避手段68は貯米部排気弁67周辺に限定するものではなく、断熱手段34の全周および一部に設けたものであっても良い。
【0065】このように、断熱手段34に害虫忌避手段68を設けているので、炊飯中はもちろん、その他の時間帯でも害虫の貯米部22への進入を防止できる。
【0066】なお、上記各実施例では、断熱手段34は炊飯部21と貯米部22との中間に設けた空間すなわちその部分の空気を利用した断熱効果を用いているが、断熱手段34としては熱伝導率の小さいいわゆる断熱材料で空間を充填してもよいものである。もちろん、貯米部天板33を断熱材料で形成すれば、上記の空隙を殆ど設けないでもよいものである。
【0067】なお、上記各実施例では、貯米部22には精白米や玄米を収納して、これを米とぎ部23にて研いでから炊飯部21に供給する構成としているが、すでに研いだ米、いわゆる無洗米であってもよいことは言うまでもない。その場合は、米計量手段24にて米を計量して、米とぎ部23を通過させて、米搬送手段26にて炊飯部21に搬送して自動炊飯するものである。もちろん、給水手段29による給水量を無洗米での適正な水量とすることは言うまでもない。
【0068】なお、上記各実施例では、米とぎ部23を備えたものとしているが、すでに研いだ米、そのまま炊飯に使用できる米の使用を前提として、米とぎ部23が備わっていない自動炊飯器としても、ほぼ同様の自動炊飯が可能なこともいうまでもない。
【0069】なお、上記各実施例では、米とぎ部23は水を使用しない米とぎ機構を備えたものとしているが、水を使用して米とぎを行うものであってもよい。もちろん、そのような場合には、米とぎ部23への給水経路や、米とぎ部23での水の飛散や水漏れの影響が貯米部22に及ぼさないように、貯米部22への水滴、湿気の進入を防止するシール機構を備えておく必要がある。そのため、上記各実施例で設けた断熱手段34を水の排出経路としても良いものである。
【0070】なお、上記各実施例では、送風手段は主として炊飯中の運転による効果を説明したが、その他の時間帯でもこれを動作することが可能で、貯米部22の米の劣化を防止して、害虫の生息、侵入も抑制できる自動炊飯器とすることができるものである。
【0071】なお、上記各実施例では、給水手段29は水道に接続された給水経路によるものであるが、炊飯のために必要な水を貯留できる水タンクおよび炊飯部21への給水機構を備えたものであればよい。さらには、水は使用者が炊飯部21に適切なタイミングで準備して投入するものであってもよい。
【0072】なお、上記各実施例では、貯米部22と米とぎ部23とを鉛直方向に積み上げた構成であるが、これらを略同一平面状に配置してもよい。このような構成では、全体の高さが低くなるので、最上部の炊飯部21からの蒸気処理機構を備えれば、システムキッチンやワゴン等に収納することや、一体化することができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜9に記載の発明によれば、米を炊飯する炊飯部と、米を貯蔵する貯米部と、米を貯米部から炊飯部に移送する米搬送手段とを備えて、炊飯部は貯米部の上方に配置するとともに、炊飯部と貯米部の中間に設けた断熱手段を設けたことで、炊飯部が貯米部の上方にあるので、炊飯中の蒸気は上方に自然に排出される。
【0074】また、炊飯中の発熱は、中間の断熱手段により貯米部には伝達されないので、米を劣化させることがなくて、貯米部の清潔性が確保される。さらには、炊飯部が最上部にあって、炊飯後の炊飯作業であるご飯の給仕や炊飯部の洗浄や後片付けが楽にできる自動炊飯器を提供できる。米を劣化させることがなくて、貯米部の清潔性が確保される。さらには、炊飯部が最上部にあって、炊飯後の炊飯作業であるご飯の給仕や炊飯部の洗浄や後片付けが楽にできる自動炊飯器を提供できる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−325318(P2003−325318A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−135108(P2002−135108)