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【発明の名称】 自動炊飯器
【発明者】 【氏名】池田 典生
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】由良 政樹
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】稲田 剛士
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】中西 邦行
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】松下 初彦
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】品部 晃宏
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】給水タンクへ水を入れる作業がやりやすく、給水タンク側給水経路と蓋体側給水経路との接続部からの水漏れに対するシールの信頼性の高い接続を備えた自動炊飯器を提供すること。

【解決手段】米を炊飯する炊飯部24内に着脱自在に収納した鍋26と、炊飯部24の上面開口部を覆う開閉自在に軸支した蓋体28と、鍋26に給水すると共に鉛直方向に着脱自在な給水タンク34と、この給水タンク34に設けられた給水タンク側給水経路38と、蓋体側給水経路43とを鉛直方向に接続することにより、給水タンク34へ水を入れる作業がやりやすく、かつ給水タンク側給水経路38と、蓋体側給水経路43との接続部の水漏れに対するシールの信頼性の高い自動炊飯器を提供できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 米を炊飯する炊飯部内に着脱自在に収納した鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯部の上面開口部を覆う開閉自在に軸支した蓋体と、前記鍋に給水すると共に鉛直方向に着脱自在な給水タンクと、前記給水タンクに設けられた給水タンク側給水経路と、蓋体側給水経路とを備え、前記給水タンク側給水経路と前記蓋体側給水経路とを鉛直方向に接続した自動炊飯器。
【請求項2】 蓋体が給水タンクの上方を覆う請求項1記載の自動炊飯器。
【請求項3】 給水タンク側給水経路と蓋体側給水経路との接続位置と、蓋体開閉の軸位置とは鉛直方向でほぼ同じ高さ位置にある請求項1記載の自動炊飯器。
【請求項4】 蓋体側給水経路の給水タンク側にテーパを設けると共に、給水タンク側給水経路の蓋体側に可撓性の片を当接させた請求項1記載の自動炊飯器。
【請求項5】 可撓性の片は鉛直方向で、下側に向いて形成された請求項4記載の自動炊飯器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭、あるいは業務用に使用する自動炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水タンクを有する自動炊飯器としては、例えば、特公平7−40986号公報に記載されているようなものがあった。図5および図6は前記公報に記載された従来の自動炊飯器を示すものである。
【0003】図5において、1は本体キャビネットで、この本体キャビネット1には引出しが設けられ、上段引出し2には内鍋3aを内蔵する炊飯部3と水タンク4が設置され、下段引出し5には内部に炊飯用の米を収納する米びつ6が設けられている。米びつ部6の下段には体積計量部6aが設けられ、その下方には、ラス網状の研米体7aと表面にブラシなどが設けられた研摩体7bとからなる研米装置7および研米後、米を上部の炊飯部3へ空気吹出しにより送るファン8、エジェクタ9などよりなる米移送装置が設けられている。
【0004】また、炊飯部3上には蒸気処理装置10が設けられ、炊飯中に発生する蒸気を中に備えたファンで冷却し、本体キャビネット1の前面上部に設けた排気口から排出する。また、水タンク4の底には小型のポンプ11が設けられ、炊飯部3の蓋12の中を通るパイプ13から炊飯用水を内鍋3aの中に供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の構成では、水タンクは上段引出しの奥に配置され、かつ上段引出し内に固定されているので、水タンクに炊飯用の水を供給するには、上段引出しを水タンクが本体キャビネットから出るまで引き出した後、奥の方の水タンクに別の容器などで水を入れる必要があり、作業しにくいという課題を有していた。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、炊飯用水を水タンクに供給する作業性に優れ、かつ給水タンク側給水経路と蓋体側給水経路との接続部からの水漏れに対するシールの信頼性の高い接続を備えた自動炊飯器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決するために、米を炊飯する炊飯部内に着脱自在に収納した鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯部の上面開口部を覆う開閉自在に軸支した蓋体と、前記鍋に給水すると共に鉛直方向に着脱自在な給水タンクと、前記給水タンクに設けられた給水タンク側給水経路と、蓋体側給水経路とを備え、前記給水タンク側給水経路と前記蓋体側給水経路とを鉛直方向に接続したものである。
【0008】これによって、給水タンクに水を供給するときは、給水タンクを炊飯器本体から外して水を入れることができるので、水を入れる作業がやりやすくなる。また、蓋体側給水経路と給水タンク側給水経路との接続部は蓋開閉の回動軸から離れた位置に鉛直方向に接続されているので、蓋体側給水経路の先端の回動軌跡はおおきな回転半径を描くため、給水タンク側給水経路との接続直前で、給水タンク側給水経路の長手方向と蓋体側給水経路の長手方向がほぼ同一線上になるので、蓋開閉による接続部からの水漏れに対するシールの信頼性の高い接続を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、米を炊飯する炊飯部内に着脱自在に収納した鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯部の上面開口部を覆う開閉自在に軸支した蓋体と、前記鍋に給水すると共に鉛直方向に着脱自在な給水タンクと、前記給水タンクに設けられた給水タンク側給水経路と、蓋体側給水経路とを備え、前記給水タンク側給水経路と前記蓋体側給水経路とを鉛直方向に接続したことにより、給水タンクに水を供給するときは、給水タンクを炊飯部から外して水をいれることができるので、水を入れる作業がやりやすくなる。
【0010】また、蓋体側給水経路と給水タンク側給水経路との接続部は蓋開閉の回動軸から離れた位置に鉛直方向に接続されているので、蓋体側給水経路の先端の回動軌跡はおおきな回転半径を描くため、給水タンク側給水経路との接続直前で、給水タンク側給水経路の長手方向と蓋体側給水経路の長手方向がほぼ同一線上になるので、蓋開閉による接続部からの水漏れに対するシールの信頼性の高い接続を得ることができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の自動炊飯器において蓋体は給水タンクの上方を覆うことにより、給水タンク側給水経路と蓋体側給水経路との接続部は炊飯部本体に内蔵されるので、接続部のシールに外来からの影響を受けることもないので、シールの信頼性の高い接続を得ることができる。また、給水タンクは蓋体に覆われているので、給水タンク内にゴミなどが入らず衛生的にも優れている。
【0012】請求項3に記載の発明は、特に、請求項1に記載の自動炊飯器において、給水タンク側給水経路と蓋体側給水経路との接続位置と、蓋体開閉の軸位置とは鉛直方向でほぼ同じ高さ位置に形成することによって、給水タンク側給水経路の長手方向と蓋体側給水経路の長手方向は鉛直方向に一直線上になるので、蓋開閉による接続部からの水漏れに対するシールの信頼性をさらに高めることができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、特に、請求項1に記載の蓋体側給水経路の給水タンク側にテーパを設けると共に、給水タンク側給水経路の蓋体側に可撓性の片を当接させることにより、閉蓋時、蓋体側給水経路の先端はスムーズに可撓性の片に接触して接続部の水漏れに対する確実なシールを得ることができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、特に、請求項4に記載の可撓性の片は鉛直方向で、下側に向いて形成することにより、可撓性の片付近に水が残ることがないので、常に鍋内には水タンクの新しい水を供給でき、衛生安全上にも優れた自動炊飯器を提供できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0016】図1および図2に示す自動炊飯器20は、少なくとも炊飯したい量の米を収納することができる貯米部21、米を計量する米計量部22、米計量部22から供給された米をとぐ米とぎ部23、米とぎ部23でとがれた米を炊飯する炊飯部24、米とぎ部23と炊飯部本体24とを接続する米搬送部25を備えている。
【0017】26は炊飯部本体24内に着脱自在に収納した鍋で、27は鍋26を加熱する加熱手段である誘導加熱コイルである。
【0018】28は自動炊飯器本体20の上面開口部を覆う開閉自在に軸29で軸支した蓋体である。自動炊飯器本体20の後方部には蓋体28の軸29を支えるヒンジ部30を備えている。
【0019】蓋体28内には米搬送部25からの米を鍋26まで供給する米搬送パイプ31、米搬送パイプ31の先端には米投入弁32が設けられている。33は炊飯中に鍋内で発生した蒸気を外に排出する蒸気口である。
【0020】蓋体28に上方部を覆われた給水タンク34は給水タンク収納部35に鉛直方向に着脱自在に収納されて、給水タンク34の底にはインペラー36が設けられ、インペラー36の下方部にはインペラー36を回転させるモータ37が配設されている。
【0021】38は給水タンク34内に設けられた給水タンク側給水経路で、蓋体28内に設けた蓋体側給水経路43の先端部39と着脱自在に接続されている。給水タンク側給水経路38と蓋体側給水経路43との接続部40は炊飯部本体24前面部に鉛直方向に、蓋体28開閉の軸29位置とは鉛直方向でほぼ同じ高さ位置に配置されている。蓋体側給水経路43の先端部39の径を細く形成し、テーパを設けており、給水タンク側給水経路38の先端に取り付けられたゴム製の接続部材41の内周リング状に設けられた可撓性の片42に当接している。また、この可撓性の片42は鉛直方向に下側に向いて形成されている。蓋体側給水経路43の他端は蒸気口33につながっている。
【0022】44は制御部で、米計量、米とぎ、米搬送、給水、炊飯を制御する。
【0023】米とぎ部23は、米計量部22で計量された米を収納する米収納容器45、米収納容器45内で回転自在に配設された回転羽根46、回転羽根46を駆動する駆動手段47を備えている。
【0024】米搬送部25は、米搬送ファン48が生み出す空気流により米を炊飯部本体24へ搬送する。
【0025】以上のように構成された自動炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
【0026】使用者は米を貯米部21内に投入し、蓋体28を開けて給水タンク34に水を入れる。水タンク34は着脱自在なので、給水タンク34を自動炊飯器本体20から取り出して水を入れることが出来る。水を入れた給水タンク34を給水タンク収納部35にセットして、蓋体28を閉める。給水タンク34内の給水タンク側給水経路38の先端に設けられている接続部材41の内周にリング状に設けられた可撓性の片42に、蓋体28の下面部に位置する蓋体側給水経路43の径を細く形成された先端部39が当接して、接続される。
【0027】次に、使用者は炊飯したい米の量を入力した後、運転開始ボタン(図示しない)を押すと、自動炊飯器20の運転が開始する。
【0028】運転が開始されると、制御部44は、まず、モータ37を動作させて、使用者が設定した炊飯量に最適な量の水を、給水タンク34から給水タンク側給水経路38、接続部材41、蓋体側給水経路43、蒸気口33を経て炊飯部本体24の鍋26へ供給する。
【0029】次に、制御部44は米計量部22を動作させる。そして、米計量部22は、所定量の米を米収納容器45へ供給する。
【0030】所定量の米が米収納容器45に供給されると、制御部44は米とぎ工程プログラムに従って駆動手段47を動作させる。駆動手段47が動作することにより回転羽根46が回転し、米収納容器45内に収納された米を研ぐ米研ぎ工程が行われる。
【0031】米研ぎ工程が終了すると、制御部44は米搬送工程プログラムに従って米搬送ファン48および米投入弁32を動作させる。そして、米研ぎ部23で研がれた米を、米搬送部25を介して炊飯部24の鍋26へ供給する。
【0032】このようにして、所定量の水と米が鍋26へ供給されると、制御部44は米に水を吸収させる浸漬工程プログラムおよび炊飯工程プログラムに従って炊飯部24を動作させる。炊飯部24が動作することにより、使用者が炊飯したい量の米が炊飯されることになる。
【0033】なお、本実施例において給水タンク34は鍋26の前方に配置しているが、図4に示すように給水タンク34を鍋26の側面に配設しても、給水側給水経路38と蓋体側給水経路43との接続位置を炊飯本体24前面部に鉛直方向に、蓋体28開閉の軸29位置とは鉛直方向でほぼ同じ高さ位置に配置することによって同様の効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜5に記載の発明によれば、給水タンク側給水経路と蓋体側給水経路との接続部からの水漏れに対するシールの信頼性を高めることができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−325315(P2003−325315A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−135111(P2002−135111)