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【発明の名称】 しゃもじ
【発明者】 【氏名】八島 充
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】へら部と把手部とを有するしゃもじにおいて、しゃもじを使わないときはそのままテーブル上に置くことができるようにし、また、炊飯器のハンドル部などに直接引っ掛けるようにして、使い勝手を向上する。

【解決手段】へら部2と把手部1とを有し、へら部2と把手部1との間に突起部3を設け、突起部3の先端を把手部1方向に曲げて引掛部4を構成し、かつ突起部3の位置から把手部1側の重量をへら部2側の重量より重く配分する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 へら部と把手部とを有し、前記へら部と前記把手部との間に突起部を設け、前記突起部の先端を把手部方向に曲げて引掛部を構成し、かつ前記突起部の位置から前記把手部側の重量を前記へら部側の重量より重く配分したしゃもじ。
【請求項2】 突起部は、使用時に人差し指が当たる位置に配した請求項1記載のしゃもじ。
【請求項3】 突起部および引掛部の内側形状を、指の形状に合わせた曲面で構成した請求項1または2記載のしゃもじ。
【請求項4】 突起部は、しゃもじから着脱自在に構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載のしゃもじ。
【請求項5】 突起部は、把手部側に曲がることを可能としたヒンジ構成とした請求項1〜4のいずれか1項に記載のしゃもじ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、へら部と把手部とを有するしゃもじに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般的に普及しているしゃもじは、図7に示すように、把手部18とへら部19とで構成し、これら把手部18とへら部19との間に突起部がない形状に構成していた。
【0003】このようなしゃもじは、使用した後の置き方として、しゃもじを直接テーブル等の上に置くとご飯粒がテーブル上に付着するなど不衛生のため、茶碗等の容器に入れたり、専用の置き台上に置いたり、炊飯器に付随した収納場所に入れたりなどの方法が取られてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の置き方をするためには、しゃもじとは別に、置くためのものを別途用意する必要があり、手入れが面倒であったり、余分なスペースを必要としたり、炊飯器の外観を損ねるなどの問題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、しゃもじを使わないときはそのままテーブル上に置くことができるようにし、また、炊飯器のハンドル部などに直接引っ掛けるようにして、使い勝手を向上することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、へら部と把手部とを有し、へら部と把手部との間に突起部を設け、突起部の先端を把手部方向に曲げて引掛部を構成し、かつ突起部の位置から把手部側の重量をへら部側の重量より重く配分したものである。
【0007】これにより、しゃもじを使わないときはそのままテーブル上に置くことができ、また、炊飯器のハンドル部などに直接引っ掛けることができ、使い勝手を向上することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、へら部と把手部とを有し、前記へら部と前記把手部との間に突起部を設け、前記突起部の先端を把手部方向に曲げて引掛部を構成し、かつ前記突起部の位置から前記把手部側の重量を前記へら部側の重量より重く配分したものであり、しゃもじを使わないときはそのままテーブル上に置くことができ、また、炊飯器のハンドル部などに直接引っ掛けることができ、使い勝手を向上することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、突起部は、使用時に人差し指が当たる位置に配したものであり、ご飯をかき混ぜるときに、ご飯粒や鍋が指先に触れるのを防ぐことができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、突起部および引掛部の内側形状を、指の形状に合わせた曲面で構成したものであり、指の形状と突起部の形状が一致するために、しゃもじを握ったときにしゃもじを指に添わせることができ、指先に力を入れなくてもご飯を混ぜたり、取り出したりすることができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明において、突起部は、しゃもじから着脱自在に構成したものであり、使用環境に応じて最も使いやすい使い方を選択することができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜4に記載の発明において、突起部は、把手部側に曲がることを可能としたヒンジ構成としたものであり、使用時に突起部が不必要なときは突起部を折りたたむことができ、必要に応じて突起部の有無を使い分けることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0014】(実施例1)図1に示すように、把手部1とへら部2とを有し、把手部1とへら部2との間に突起部3を設けている。この突起部3の先端を把手部1方向に曲げて引掛部4を構成し、突起部3の位置から把手部1側の重量をへら部2側の重量より重く配分している。
【0015】上記構成において、使用後に置くときの状態について説明する。このしゃもじは、以下の2通りの置き方ができる。
【0016】まず、テーブル等の卓上に直接置く場合には、図2に示すように、突起部3を下に向けて卓上に置く。このとき、突起部3の位置から把手1側の重量を、へら2側の重量より重く配分しているので、卓上に置いたときはへら部2側が浮き上がり、突起部3と把手部1の端部とで支えられて卓上に乗る。したがって、へら部2が卓上に接することがなく、汚れがへら2に付着することがない。
【0017】つぎに、図3に示すように、炊飯器本体5の側面部にハンドル6を装着し、このハンドル6に引掛部4を差し込み、把手部1との間にハンドル6を挟み込んで炊飯器本体5の側面部に取り付ける。この場合も、炊飯器本体5に置くための部品を別途装着する必要がない。また、炊飯器本体5のハンドル6に限らず、例えばテーブルの端など引掛部4が引っかかる形状の場所であれば、どこにでも引っ掛けておくことができる。
【0018】(実施例2)図4に示すように、突起部3aは、把手部1とへら部2との間の使用時に人差し指7が当たる位置に配し、この突起部3aの先端を把手部1方向に曲げて引掛部4aを構成し、突起部aおよび引掛部4aの内側形状を、指の形状に合わせた曲面で構成している。すなわち、一般的に人差し指は、断面が半径6〜10mm程度の円形に近い形状となっているため、突起部3aから引掛部4aの内側は半径10mm程度の円形またはそれに近い楕円形状としている。
【0019】上記構成において作用を説明する。使用時にしゃもじを握ると、図4に示すように、突起部3aから引掛部4aの内側にかけて、人差し指7が入り込み、ご飯をかき混ぜるときに、ご飯粒や鍋が指先に触れるのを防ぐことができる。また、このとき、人差し指7は、突起部3aから引掛部4aの内側の形状に馴染み、指の力を効率的にしゃもじに伝えることができる。突起部3aから引掛部4aの内側の形状は、使用者の指形状に合わせて調整することもできる。
【0020】(実施例3)図5に示すように、突起部8は開口部9を有し、この開口部9にしゃもじ本体15の把手部10を通すことで、突起部8をしゃもじから着脱自在に構成している。
【0021】上記構成において作用を説明する。突起部8の開口部9に把手部10を通し、へら部11の根元までスライドさせると、幅が広がって開口部9の開口断面より大きくなるので、突起部8はここで止まる。この状態でテーブル上に置くと、へら部11が浮き上がった状態で置くことができ、また、炊飯器のハンドルなどに引っ掛けることもできる。専用のしゃもじ受けなどに置くような使い方をする場合は、突起部8を外したまま使えばよい。
【0022】なお、本実施例では、突起部8を把手部10にスライドさせて差し込む構成で説明したが、しゃもじ本体15に取付けることのできる手段であれば、いずれにしても同様の効果があることはいうまでもない。
【0023】(実施例4)図6(a)(b)に示すように、突起部12はしゃもじ本体16とは別の部品で構成しており、ヒンジ部13により組み合わされている。このヒンジ部13は、突起部12に開けた穴12aに、しゃもじ本体16の側面に設けた凸部16aを差し込み、突起部12を把手部17側に曲がげられるよう構成している。
【0024】ヒンジ部13には、ストッパー14を備えており、突起部12を折りたたんだ状態および立ち上げた状態で突起部12の側面に当たって仮固定される。突起部12はヒンジ部13を軸に回動するようになっており、ストッパー14によって仮固定される以外は自在に回動する。
【0025】上記構成において作用を説明する。使用時に突起部が不必要なときは突起部を折りたたむことができ、使用する環境に合わせて、必要に応じて突起部12を立ち上げたり、折りたたんで使うことができる。
【0026】なお、本実施例では、ヒンジ部13の構成を突起部12に開けた穴12aに、しゃもじ本体16の凸部16aを差し込む構成で説明したが、その逆でも構わない。また、別に軸を両方に開けた穴に差しこむ手段や、突起部12はしゃもじ本体16と一体とし、根元を薄肉化して自在に曲がるようにする手段も考えられることはい言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、へら部と把手部とを有し、前記へら部と前記把手部との間に突起部を設け、前記突起部の先端を把手部方向に曲げて引掛部を構成し、かつ前記突起部の位置から前記把手部側の重量を前記へら部側の重量より重く配分したから、しゃもじを使わないときはそのままテーブル上に置くことができ、また、炊飯器のハンドル部などに直接引っ掛けることができ、使い勝手を向上することができる。
【0028】また、請求項2に記載の発明によれば、突起部は、使用時に人差し指が当たる位置に配したから、突起部が指先を囲んで、ご飯をかき混ぜるときに、ご飯粒や鍋が指先に触れるのを防ぐことができる。
【0029】また、請求項3に記載の発明によれば、突起部および引掛部の内側形状を、指の形状に合わせた曲面で構成したから、指の形状と突起部の形状が一致するために、しゃもじを握ったときにしゃもじを指に添わせることができて持ちやすく、指先に力を入れなくてもご飯を混ぜたり、取り出したりすることができる。
【0030】また、請求項4に記載の発明によれば、突起部は、しゃもじから着脱自在に構成したから、使用環境に応じて最も使いやすい使い方を選択することができる。
【0031】また、請求項5に記載の発明によれば、突起部は、把手部側に曲がることを可能としたヒンジ構成としたから、使用時に突起部が不必要なときは突起部を折りたたむことができ、必要に応じて突起部の有無を使い分けることができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年4月23日(2002.4.23)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−310455(P2003−310455A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−120440(P2002−120440)