| 【発明の名称】 |
フライヤ |
| 【発明者】 |
【氏名】柴崎 邦雄
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| 【要約】 |
【課題】油切りを効率的に行うことが可能であり、油を飛散させたりにおいを発散させたりすることがなく、また油の劣化を抑制することが可能な、フライヤの提供を目的とする。
【解決手段】揚げ物の調理を行う油槽12を備えたフライヤ10であって、油槽12の上面開口部を密閉する蓋部材40を開閉可能に形成し、揚げ物を入れる揚げ籠26を蓋部材40に対して着脱可能に形成するとともに、蓋部材40の開閉動作に連動し揚げ籠26が上下移動可能となるように形成して、蓋部材40を閉じた状態で揚げ籠26が油内に浸漬され、蓋部材40を開いた状態で揚げ籠26が油外に取り出される構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 揚げ物の調理を行う油槽を備えたフライヤであって、前記油槽の上面開口部を密閉する蓋部材を、開閉可能に形成し、前記揚げ物を入れる揚げ籠を、前記蓋部材に対して着脱可能に形成するとともに、前記蓋部材の開閉動作に連動して前記揚げ籠を移動可能とし、前記蓋部材を閉じた状態では前記揚げ籠が油内に浸漬され、前記蓋部材を開いた状態では前記揚げ籠が油外に取り出される構成としたことを特徴とするフライヤ。 【請求項2】 前記蓋部材を前記油槽側にヒンジ結合することにより、前記蓋部材を開閉可能とし、前記蓋部材の下面にフックを固定し、前記揚げ籠に固定した水平バーに前記フックを係合させることにより、前記蓋部材に対して前記揚げ籠を着脱可能とするとともに、前記蓋部材の開閉動作に連動して前記揚げ籠を上下移動可能としたことを特徴とする、請求項1に記載のフライヤ。 【請求項3】 前記蓋部材は、タイマにより設定した調理時間の経過後に自動的に開くように形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のフライヤ。 【請求項4】 前記油槽内の油の対流経路中に、多孔質フィルタを配置したことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のフライヤ。 【請求項5】 前記油槽内の油の加熱手段は、ヒータを鋳込んだ複数の保熱板を垂直に立て、水平方向に一定間隔をおいて前記油槽内に配列することにより構成され、前記多孔質フィルタは、前記各保熱板と同列状に前記加熱手段中に配置したことを特徴とする、請求項4に記載のフライヤ。 【請求項6】 前記蓋部材には、前記油槽内部と前記油槽外部とを連通する排気通路が形成され、前記排気通路には、多孔質フィルタおよび強制排気手段が配置されていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載のフライヤ。 【請求項7】 前記蓋部材の下面に排気入口を形成し、前記蓋部材の上面に排気出口を形成し、前記蓋部材の内部空間を上下方向に仕切る仕切り板を配置し、前記仕切り板の周縁部と前記蓋部材の内面との間に隙間を設けることにより、前記蓋部材に排気通路を形成し、前記蓋部材の内部空間の全体に前記多孔質フィルタを配置し、前記排気出口に強制排気ファンを配置したことを特徴とする、請求項6に記載のフライヤ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はフライヤに関するものであり、特に繰り返し揚げ物を調理する業務用のフライヤに関するものである。 【0002】 【従来の技術】繰り返し揚げ物を調理するため、調理用油を貯留する油槽の底部にヒータを設置した、業務用フライヤが広く利用されている。一般に揚げ物調理は、所定温度の油槽内に、所定時間食材を浸漬することによって行っている。なお、揚げ物の調理時間は、調理人が感覚的に判断する場合が多い。そして調理の終了後には、揚げ物の油切りを行うため、油槽から一つずつ揚げ物を取り出して、油切り用のトレイに乗せる作業を行っている。 【0003】また、油は繰り返し加熱されるので、炭化されたり酸化されたりして劣化する。劣化した油は変色し、揚げ物の色を悪くする原因となる。また、劣化した油は悪臭を発し、そのにおいが揚げ物に移ることになる。これらを防止するため、油が劣化した場合には油の交換を行っている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、揚げ物の調理時間は調理人が感覚的に判断する場合が多く、揚がり方にばらつきがあり調理時間の一定化が望まれている。また、揚げ物の油切りを行うために揚げ物を一つずつ移動させているが、この作業は煩雑であり効率化が望まれている。そこで本発明は、調理時間の一定化が可能であり、また油切りを効率的に行うことが可能な、フライヤの提供を目的とする。 【0005】また、油が劣化した場合には油の交換を行っているが、油は頻繁に劣化するので、その交換経費が大きな経済的負担となり、その交換作業が大きな肉体的負担となっている。また、多量の油の廃棄は環境汚染の原因にもなる。そこで本発明は、油の劣化を抑制することが可能な、フライヤの提供を目的とする。 【0006】一方、揚げ物調理中には、油滴やオイルミストが周囲に飛散し、またにおいを発散する。これにより、周囲のものを汚したり、周囲のものににおいを付着させたりすることになる。特に、コンビニエンスストアなど多種類の商品を販売している店舗では、揚げ物のにおいが付着することにより、事実上売り物にならなくなる商品が発生する。また、揚げ物のにおいにより顧客が入店を躊躇することも考えられる。そこで本発明は、油を飛散させることがなく、またにおいを発散させることのない、フライヤの提供を目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明に係るフライヤは、揚げ物の調理を行う油槽を備えたフライヤであって、前記油槽の上面開口部を密閉する蓋部材を、開閉可能に形成し、前記揚げ物を入れる揚げ籠を、前記蓋部材に対して着脱可能に形成するとともに、前記蓋部材の開閉動作に連動して前記揚げ籠を移動可能とし、前記蓋部材を閉じた状態では前記揚げ籠が油内に浸漬され、前記蓋部材を開いた状態では前記揚げ籠が油外に取り出される構成とした。また、前記蓋部材を前記油槽側にヒンジ結合することにより、前記蓋部材を開閉可能とし、前記蓋部材の下面にフックを固定し、前記揚げ籠に固定した水平バーに前記フックを係合させることにより、前記蓋部材に対して前記揚げ籠を着脱可能とするとともに、前記蓋部材の開閉動作に連動して前記揚げ籠を上下移動可能とした構成とした。 【0008】これにより、蓋部材を開けるだけで、揚げ籠を油外に出すことができるので、揚げ物の油切りを簡単に行うことができる。加えて、油槽に蓋部材を装着したので、油を飛散させたりにおいを発散させたりすることがなく、また油の酸化による劣化を抑制することができる。 【0009】また、前記蓋部材は、タイマにより設定した調理時間の経過後に自動的に開くように形成されている構成とした。この場合、設定した調理時間の経過後に蓋部材が開くと、揚げ籠とともに食材が油外に取り出されるので、調理時間を一定化することができる。 【0010】また、前記油槽内の油の対流経路中に、多孔質フィルタを配置した構成とした。また、前記油槽内の油の加熱手段は、ヒータを鋳込んだ複数の保熱板を垂直に立て、水平方向に一定間隔をおいて前記油槽内に配列することにより構成され、前記多孔質フィルタは、前記各保熱板と同列状に前記加熱手段中に配置した構成とした。多孔質材料は、油の炭化物や酸化物を吸着するので、油の劣化を抑制することができる。 【0011】また、前記蓋部材には、前記油槽内部と前記油槽外部とを連通する排気通路が形成され、前記排気通路には、多孔質フィルタおよび強制排気手段が配置されている構成とした。また、前記蓋部材の下面に排気入口を形成し、前記蓋部材の上面に排気出口を形成し、前記蓋部材の内部空間を上下方向に仕切る仕切り板を配置し、前記仕切り板の周縁部と前記蓋部材の内面との間に隙間を設けることにより、前記蓋部材に排気通路を形成し、前記蓋部材の内部空間の全体に前記多孔質フィルタを配置し、前記排気出口に強制排気ファンを配置した構成とした。これにより、油槽で発生したガスを脱臭した上で排気することができるので、においを発散させることがない。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明に係るフライヤの好ましい実施の形態を、添付図面を用いて詳細に説明する。なお以下に記載するのは本発明の実施形態の一態様にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0013】図1に、実施形態に係るフライヤの正面断面図を示す。本実施形態に係るフライヤ10は、揚げ物の調理を行う油槽12を備え、油槽12の上面開口部を密閉する蓋部材40を開閉可能に形成し、揚げ物を入れる揚げ籠26を蓋部材40に対して着脱可能に形成するとともに、蓋部材40の開閉動作に連動して揚げ籠26を上下移動可能とし、蓋部材40を閉じた状態では揚げ籠26が油14の内部に浸漬され、蓋部材40を開いた状態では揚げ籠26が油14の外部に取り出される構成としたものである。 【0014】調理用油14を貯留する油槽12は、ステンレス等の金属材料により、四角柱形状または円柱形状に形成する。油槽12は、炊飯器の内釜のように、外枠11の内側に配置して、保温性能を確保する。なお、油槽12の上端部にフランジを形成し、このフランジを外枠11の上端面に乗せて、油槽12の上下方向の位置を固定する。 【0015】そして、油槽12内の油を加熱する加熱手段22を、油槽12の内部に配置する。加熱手段22は、ヒータ16を鋳込んだ複数の保熱板18により構成する。ヒータ16は内部に電熱体が装着された円管であり、保熱体18はアルミ材料により平板状に形成されている。ヒータ16を鋳込んだ保熱板18を使用することにより、ヒータ16を単独で使用する場合より表面積が増大して、加熱効率を向上させることができる。その各保熱板18を垂直に立て、水平方向に一定間隔をおいて配列し、ルーバフィン状の加熱手段22を形成する。なお、保熱板一枚の幅よりも、保熱板相互の間隔を狭くすることにより、加熱効率を向上させることができる。 【0016】ところで、油の温度管理を行うため、油槽12に温度センサを装着して、油の温度を直接制御することが行われている。しかし、この場合には保熱板18と油との温度差が大きくなって、油が炭化しやすくなる。そこで、保熱板18に温度センサを装着して、保熱板の温度を制御することにより、間接的に油の温度管理を行ってもよい。これにより、油の炭化による劣化を抑制して、油の寿命を長期化することができる。 【0017】一方、油槽12内の油の対流経路中に、多孔質フィルタ38を配置する。多孔質フィルタ38には、活性炭などの多孔質材料を使用する。多孔質材料は広大な表面積を有するので、食材から調理中の油に移る臭いや混入物を吸着して、油の劣化を抑制することができる。また、多孔質フィルタ38は、不織布や網などの微細孔を有するケース内に、多孔質材料を封入して形成する。これにより、多孔質材料の油槽12内への流出を防止することができるとともに、もはや吸着性能を発揮できなくなった多孔質材料を簡単に交換することができる。 【0018】油槽12内では、加熱手段22により加熱された高温の油が油槽12の中央部から上昇し、表面で冷却された低温の油が油槽12の側面に沿って下降することにより、対流を生じる。そこで、対流経路中である油槽12の中央部に、上述した多孔質フィルタ38を配置する。具体的には、上述した加熱手段22において、中央部に配置される保熱板の代わりに、他の保熱板18と同列状に多孔質フィルタ38を配置する。これにより、多孔質フィルタ38に対する油の接触機会が多くなり、より効率的に油の劣化を抑制することができる。 【0019】ところで、揚げ物調理中には、食材から出た大小の揚げカスが油内に流出する。この揚げカスが油槽底部に堆積して加熱手段に接触すると、異常加熱されて危険である。そこで、油に混入している大小の揚げカスを捕捉して除去するため、油槽12の内側に中間槽28を設ける。 【0020】中間槽28は、ステンレス等の材料で油槽12より一回り小さく形成し、油槽12から引き上げ可能とする。なお、中間槽28の上端部にはフランジを形成し、これを油槽12のフランジの上面に乗せて、中間槽28の上下方向位置を固定する。そして、中間槽28の底部には、直径0.3mm程度の微細孔を有する網部29を設ける。この中間槽28を油槽12から持ち上げれば、網部29から油14が流出する。その際、油に混入している大小の揚げカスを、網部29により捕捉して除去することができる。なお、図示しない昇降装置により、油14とともに中間槽28を上昇させるようにすれば、作業者の肉体的負担を軽減することができる。 【0021】一方、加熱手段22の上方には、揚げ籠26を配置する。揚げ籠26は、鋼線材料等により網状に形成し、その内部に食材を入れて揚げ物の調理を可能とするとともに、鋼線材料相互のすきまから油の出入りを可能とする。また、揚げ籠26は油槽12より一回り小さく形成し、油槽12に対して上下移動可能とする。 【0022】ところで、食材から出る揚げカスのうち比較的大きなもの(荒カス)は、調理中にすくい網ですくい取って除去している。しかし、この作業は煩雑であり効率化が望まれている。そこで、荒カスを捕捉して除去するため、揚げ籠26と中間槽28との間であって加熱部材22の上方に、図示しない荒カスフィルタを設けてもよい。荒カスフィルタは、ステンレス材料等を用いて、側面および底面を有する箱状に形成し、その各面に直径1.0mm程度の貫通孔を無数に設けた構造とする。これにより、荒カスの油槽12内への拡散を防止することができる。なお、揚げ籠26自体を荒カスフィルタの構造としてもよい。揚げ籠26は、次述する蓋部材40の開閉動作に連動して上下移動し、しかも蓋部材40に対して着脱可能に形成するので、捕捉した荒カスの廃棄を簡単かつ効率的に行うことができる。また、製造コストの削減も可能となる。 【0023】一方、油槽12の上面開口部を密閉する蓋部材40を設ける。蓋部材40は、油槽12のフランジ部または外枠11の上面周縁部にヒンジ結合することにより開閉可能とする。蓋部材40の開閉動作は、モータ等により電動で行う。そして、タイマを組み込むことにより、設定した調理時間の経過後にモータを駆動して、自動的に蓋部材40が開くようにする。なお、蓋部材40の開閉動作は、蓋部材をバネ等で開方向に付勢することにより行ってもよい。この場合には、蓋部材40を閉位置においてフック等で係止しておき、設定した調理時間の経過後にフック等の係合を解除して、自動的に蓋部材40が開くようにする。また、蓋部材40を閉じた状態で油槽12の上面開口部が密閉されるように、油槽12のフランジ部と蓋部材40との接触部に、ゴム等のシール材料を配置するのが好ましい。これにより、油の臭いが外部に漏れ出すことがなくなるとともに、酸化による油の劣化を防止することができる。 【0024】また、図2に示すように、蓋部材40の下面には、概略L字型のフック42を固定する。そして、揚げ籠26に固定した水平バー32に、フック42を係合させる。これにより、蓋部材40の開閉動作に連動して、揚げ籠26が上下移動可能となる。なお、蓋部材40を閉じた状態では揚げ籠26が油14の内部に浸漬され、蓋部材40を開いた状態では揚げ籠26が油14の外部に取り出されるように、フック42および水平バー32の位置を決定する。また、蓋部材40を開いた状態でフック42が側方から上方にかけて開口するように、蓋部材40の下面に斜交する形でフック42を固定する。これにより、揚げ籠26を側方から上方にかけて引き上げるだけで、フック42との係合が解除され、揚げ籠26を取り出すことができる。 【0025】さらに、調理によって発生したガスを油槽12の外部に排出するため、図1に示すように、蓋部材40には排気通路45を形成し、多孔質フィルタ46および強制排気ファン48を配置する。これにより、油槽12で発生したガスを脱臭した上で排気することができる。具体的には、蓋部材40の下面に排気入口41を形成し、蓋部材40の上面に排気出口49を形成する。また、蓋部材40の内部空間を上下方向に仕切る仕切り板44を配置し、仕切り板44の周縁部と蓋部材40の内面との間に隙間を設けることにより、蓋部材40に排気通路45を形成する。そして、蓋部材40の内部空間の全体に多孔質フィルタ46を配置する。なお、多孔質フィルタ46は上記と同様に構成する。このように、長い排気通路45を形成して、その全体に多孔質フィルタ46を配置することにより、脱臭性能を向上させることができる。また、排気出口49に強制排気ファン48を配置することにより、さらに脱臭性能を向上させることができる。 【0026】次に、実施形態に係るフライヤの使用方法につき、図1を用いて説明する。なお、図3に実施形態に係るフライヤの使用方法のフローチャートを示す。まず、フライヤ10のスタンバイ状態では、油の温度を155℃程度に保持して、いつでも調理が開始できるようにしておく。この場合、保熱板18の温度を160℃程度に設定する。なお、蓋部材40は閉じておく。 【0027】次に、揚げ物調理を開始する。まず、蓋部材40を開ける(S60)。その際、図2に示すように、蓋部材40に固定したフック42が、揚げ籠26の水平バー32に係合しているので、自動的に揚げ籠26が油14の外部まで引き上げられる。次に、揚げ籠26を取り出す(S62)。その際、蓋部材40に固定したフック42は側方から上方にかけて開口しているので、作業者が揚げ籠26を側方から上方にかけて引き上げることにより、フック42との係合が簡単に解除され、揚げ籠26を取り出すことができる。その後、揚げ籠26に調理すべき食材をセットする(S64)。次に、揚げ籠26を再びフック42に係合させる(S66)。そして、蓋部材40を閉じる(S68)。すると、揚げ籠26が下降して、食材とともに油の内部に浸漬される。以上により、調理を開始する。なお、調理時間をタイマにセットしておく(S70)。 【0028】所定時間の調理が終了すると(S72)、タイマにより自動的に蓋部材40が開く。その際、揚げ籠26とともに食材が油の外部まで上昇するので、調理時間をオーバーすることがない。そして、この状態でしばらく放置すれば、食材の油切りを行うことができる。次に、蓋部材40から揚げ籠26を取り外し(S74)、揚げ籠26から食材を取り出す(S76)。なお、荒カスフィルタを設けた場合には、そこに食材から出た荒カスが捕捉されているので、これを廃棄する(S78)。これにより、油槽12内への荒カスの拡散を阻止することができる。その後、揚げ籠26を再びフック42に係合させ(S80)、蓋部材40を閉じる(S82)。以上により、調理が終了してスタンバイ状態に戻る。 【0029】なお、1日の業務終了後には、油に混入した微細カスを取り除く作業を行う。そのため、まず蓋部材40を開いて、揚げ籠26を取り出す。次に、油槽12から加熱手段22を引き上げる。そして、油とともに中間槽28を引き上げる。この作業は、作業員の手で行ってもよいし、昇降装置を使用して行ってもよい。すると、中間槽28の内部の油は、その底部の網部29から流出する。その際、油に混入した微細カスが網部29に捕捉される。油がすべて流出したら、捕捉された微細カスを廃棄する。 【0030】また、1日の業務終了後には、油の劣化具合を検査し、劣化している場合には油を交換する。その後、油槽12内に中間槽28および加熱手段22を配置し、揚げ籠26を蓋部材40のフック42に係合させて、蓋部材40を閉じる。以上により、業務終了後の作業が完了する。 【0031】上述したように、本実施形態に係るフライヤは、油槽の上面開口部を密閉する蓋部材を開閉可能に形成し、揚げ物を入れる揚げ籠を蓋部材に対して着脱可能に形成するとともに、蓋部材の開閉動作に連動して揚げ籠を上下移動可能とし、蓋部材を閉じた状態では揚げ籠が油内に浸漬され、蓋部材を開いた状態では揚げ籠が油外に取り出される構成とした。これにより、油切りを効率的に行うことができる。また、タイマ等を組み込んで、設定した調理時間の経過後に自動的に蓋部材が開く構成とすれば、調理時間を一定化することができる。なお、油槽に蓋部材を装着したので、油を飛散させることがなく、においを発散させることがない。 【0032】また、油槽内の油の対流経路中に多孔質フィルタを配置したので、油の劣化を抑制することができる。また、油槽に蓋部材を装着したので、油の酸化による劣化を抑制することができる。さらに、蓋部材には、油槽の内部と外部とを連通する排気通路が形成され、その排気通路には、多孔質フィルタおよび強制排気手段が配置されている構成としたので、油槽で発生したガスを脱臭した上で排気することが可能となり、においを発散させることがない。 【0033】 【発明の効果】揚げ物の調理を行う油槽を備えたフライヤであって、前記油槽の上面開口部を密閉する蓋部材を、開閉可能に形成し、前記揚げ物を入れる揚げ籠を、前記蓋部材に対して着脱可能に形成するとともに、前記蓋部材の開閉動作に連動して前記揚げ籠を移動可能とし、前記蓋部材を閉じた状態では前記揚げ籠が油内に浸漬され、前記蓋部材を開いた状態では前記揚げ籠が油外に取り出される構成としたので、揚げ物の油切りを簡単に行うことが可能となり、油を飛散させたりにおいを発散させたりすることがなくなり、また油の酸化による劣化を抑制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596021241 【氏名又は名称】柴崎 邦雄
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| 【出願日】 |
平成14年4月23日(2002.4.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091306 【弁理士】 【氏名又は名称】村上 友一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−310448(P2003−310448A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月5日(2003.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−120416(P2002−120416) |
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