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【発明の名称】 電気ポット
【発明者】 【氏名】水流 猛志
【住所又は居所】大阪府門真市速見町3番1号 タイガー魔法瓶株式会社内

【要約】 【課題】蓋体の構造を工夫することにより、樹脂製の蓋部材が高温の蒸気から受ける影響を少なくして変色等の経時変化が進みにくい電気ポットを提供する。

【解決手段】内容器13及びヒータを有するポット本体と、内容器13の上部開口を開閉するようにポット本体の上部に取り付けられた蓋体12とを備え、蓋体12は、上板23及び下板21を有する樹脂製の蓋部材15とその下側に固定された第1蒸気孔19を有する板金製の栓内蓋16とを含む。蓋部材15と栓内蓋16との間の蒸気通路を構成する空間が、第2蒸気孔28を有する板金製の隔壁部材25によって下側の第1空間26と上側の第2空間27とに区画されている。内容器13内で発生した蒸気は、第1蒸気孔19、第2蒸気孔28、下板21に形成された第3蒸気孔22、及び上板23に形成された第4蒸気孔24を順番に通って外部に排気される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】内容器及びヒータを有するポット本体と、前記内容器の上部開口を開閉するように前記ポット本体の上部に取り付けられた蓋体とを備え、前記内容器内で発生した蒸気が前記蓋体に形成された蒸気通路を通って外部へ排気されるように構成された電気ポットであって、前記蓋体は、樹脂製の蓋部材とその下側に固定された第1蒸気孔を有する板金製の栓内蓋とを有し、前記蓋部材と前記栓内蓋との間に前記蒸気通路を構成する空間が設けられ、第2蒸気孔を有する板金製の隔壁部材によって前記空間が下側の第1空間と上側の第2空間とに区画されていることを特徴とする電気ポット。
【請求項2】電気ポットが転倒したときに内容器の液体が蒸気通路を通って流出することを防止する止水弁が設けられ、該止水弁は前記第1空間に上下動自在に配置された弁部材と、該弁部材によって開閉される前記隔壁部材の第2蒸気孔とを含むことを特徴とする請求項1記載の電気ポット。
【請求項3】平面視で前記第1空間及び第2空間が蓋部材の中心より後側に位置すると共に、前記隔壁部材の第2蒸気孔が前記栓内蓋の第1蒸気孔より後側に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の電気ポット。
【請求項4】前記蓋部材は第3蒸気孔を有する下板と第4蒸気孔を有する上板とを有し、前記下板と前記上板との間に第3の空間が設けられ、第1、第2及び第3の空間が前記蒸気通路を構成していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の電気ポット。
【請求項5】前記第2空間が前記第1空間及び前記第3空間に比べて広く形成され、前記下板の第3蒸気孔が前記第2空間の略中央部に形成されていることにより、電気ポット転倒時に前記止水弁から漏れた液体が前記第2空間に溜まるように構成されていることを特徴とする請求項4記載の電気ポット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内容器及びヒータを有するポット本体と、内容器の上部開口を開閉するようにポット本体の上部に取り付けられた蓋体とを備えた電気ポットに関する。詳しくは、内容器内で発生した蒸気を外部へ排気するための蒸気通路を有する蓋体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の電気ポットの構造を示す断面図である。この電気ポットは主として樹脂成形品で外装されたポット本体101とその上部に取り付けられた蓋体102とを備え、ポット本体101は液体(通常は水又は湯)が収容される内容器103とその底部に取り付けられたヒータ104とを有する。蓋体102は、樹脂成形品の蓋部材105とその下側に固定された板金製の栓内蓋106とを有する。
【0003】図7に示すように、栓内蓋106は円板状の板金加工品であり、3本の螺子108によって蓋部材105の下側に固定される。図6に示すように、栓内蓋106の外周にはゴムパッキン107が装着されている。蓋体102を閉じた状態でゴムパッキン107が内容器103の上端縁部に密着し、内容器103の上部開口を密封する。また図7に示すように、蓋部材105の略中央部に複数の蒸気孔(第1蒸気孔)109が形成され、周辺近くの複数箇所に補強用リブ110が設けられている。
【0004】図6において、内容器103に収容された液体(湯)から発生した蒸気は、矢印線で示すように、栓内蓋106の第1蒸気孔109、蓋部材105の下板111に形成された第2蒸気孔112、そして、蓋部材105の上板113に形成された第3蒸気孔114を通って外部に排気される。栓内蓋106と蓋部材105の下板111との間に形成された空間115は蒸気通路を構成し、電気ポットが転倒したときに内容器103に収容された液体が蒸気通路を通って流出することを防止する止水弁が設けられている。
【0005】止水弁は、金属製の弁部材116と、蓋部材105の下板111に形成された第2蒸気孔112の下側で弁部材116を上下動自在に保持する構造(円筒部材)117からなる。図6に示すように電気ポットが正立しているときは弁部材116が自重で下端位置にあるが、電気ポットが転倒すると弁部材116が第2蒸気孔112に向かって(図6において上方へ)移動し、第2蒸気孔112を塞ぐ。こうして、内容器103に収容された液体の流出が止水弁(弁部材116)によって防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構造の従来の電気ポットにおいて、長年の使用により蓋体102を構成する樹脂製の蓋部材105(上板113及び下板111)が変色等の経時変化を起こすことがある。このような経時変化は外観上好ましくないと共に、電気ポットの寿命を短くする要因となる。このような蓋部材105の変色等の経時変化は、主として高温の蒸気が蒸気路を通って外部へ排気される過程で生じていると考えられる。
【0007】そこで、本発明は、蓋体の構造を工夫することにより、樹脂製の蓋部材が高温の蒸気から受ける影響を少なくして、変色等の経時変化が進みにくい電気ポットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電気ポットは、内容器及びヒータを有するポット本体と、内容器の上部開口を開閉するようにポット本体の上部に取り付けられた蓋体とを備え、内容器内で発生した蒸気が蓋体に形成された蒸気通路を通って外部へ排気されるように構成された電気ポットであって、蓋体は、樹脂製の蓋部材とその下側に固定された第1蒸気孔を有する板金製の栓内蓋とを有し、蓋部材と栓内蓋との間に蒸気通路を構成する空間が設けられ、第2蒸気孔を有する板金製の隔壁部材によって空間が下側の第1空間と上側の第2空間とに区画されていることを特徴とする。
【0009】このような構成によれば、内容器に収容された液体(湯)から発生した蒸気は、栓内蓋に形成された第1蒸気孔を通って栓内蓋(板金製)と隔壁部材(板金製)で囲まれた第1空間に入り、その後に隔壁部材の第2蒸気孔を通って蓋部材(樹脂製)と隔壁部材で囲まれた第2空間に入り、外部へ排気される。つまり、本発明の構造では、樹脂製の蓋部材が高温の蒸気に直接晒されることがない。板金製の栓内蓋及び隔壁部材で囲まれた第1空間においてある程度冷却された蒸気が第2空間に入り、樹脂製の蓋部材に当たるからである。この結果、樹脂製の蓋部材の高温蒸気に起因する変色等の経時変化が従来の構造に比べて抑えられる。
【0010】好ましい実施形態において、電気ポットが転倒したときに内容器の液体が蒸気通路を通って流出することを防止する止水弁が設けられ、止水弁は第1空間に上下動自在に配置された弁部材と、該弁部材によって開閉される隔壁部材の第2蒸気孔とを含む。このような構造によれば、電気ポットが転倒したときに、高温の湯が板金製の栓内蓋及び隔壁部材で囲まれた第1空間に留まり、第2空間まで出て行くことがほとんど無いので、高温の湯による脂製の蓋部材の変化も生じない。
【0011】別の好ましい実施形態において、平面視で第1空間及び第2空間が蓋部材の中心より後側に位置すると共に、隔壁部材の第2蒸気孔が栓内蓋の第1蒸気孔より後側に位置する。平面視で第1空間及び第2空間が蓋部材の中心より後側に位置する構造は、蒸気を蓋体上面の後部から排気する場合の一般的な構造であり、この場合に本構造によれば、栓内蓋の第1蒸気孔を平面視でできるだけ蓋体の中央部に設け、第2蒸気孔をできるだけ後方に設けることができる。こうして、第1蒸気孔と第2蒸気孔の平面視での距離を離すことにより、排気される蒸気が第1空間を通る時間(距離)をできるだけ長くして、その間の冷却効果を高めることができる。
【0012】更に別の好ましい実施形態において、蓋部材は第3蒸気孔を有する下板と第4蒸気孔を有する上板とを有し、下板と上板との間に第3の空間が設けられ、第1、第2及び第3の空間が蒸気通路を構成している。このような構造によれば、内容器内で発生した蒸気は第1、第2及び第3の空間を順番に通過して冷却されるので、外部に排気されるときの温度を一層低減することができる。
【0013】更に好ましくは、第2空間が第1空間及び第3空間に比べて広く形成され、下板の第3蒸気孔が第2空間の略中央部に形成されていることにより、電気ポット転倒時に止水弁から漏れた液体が第2空間に溜まるように構成されている。このような構造によれば、電気ポットが転倒したときに第1蒸気孔を通過した液体が第1空間に留まらずに第2蒸気孔を通過するようなことがあっても、第2空間が液体の貯留部として機能するので、第3蒸気孔を通過して第3空間へ(更に第4蒸気孔を通過して外部へ)漏れ出ることが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気ポットの断面図である。この電気ポット1は、主として樹脂成形品で外装されたポット本体11とその上部に取り付けられた蓋体12とを備え、ポット本体11は液体(通常は水又は湯)が収容される内容器13とその底部に取り付けられたヒータ14とを有する。蓋体12は、樹脂成形品の蓋部材15とその下側に固定された板金製の栓内蓋16とを有する。
【0016】図2は、栓内蓋16の平面図である。栓内蓋16は円板状の板金加工品であり、3本の螺子18によって蓋部材15の下側に固定される。また、図3は、蓋部材15及び栓内蓋16の拡大断面図である。図3に示すように、栓内蓋16の外周部にはゴムパッキン17が装着されている。蓋体12を閉じた状態でゴムパッキン17が内容器13の上端縁部に密着し、内容器13の上部開口を密封する。また図2に示すように、蓋部材15の略中央部に複数の蒸気孔(第1蒸気孔)19が形成され、周辺近くの複数箇所に補強用リブ20が設けられている。
【0017】図1及び図3に示すように、蓋部材15の下板21と栓内蓋16との間の空間が板金製の隔壁部材25によって下側の第1空間26と上側の第2空間27とに区画されている。隔壁部材25には第2蒸気孔28が形成され、下板21には第3蒸気孔22が形成されている。更に、蓋部材15の上板23には第4蒸気孔24が形成され、下板21と上板23との間において、第3蒸気孔22及び第4蒸気孔24を含む領域に第3空間29が形成されている。
【0018】図1及び図3に矢印線で示すように、内容器13に収容された液体(湯)から発生した蒸気は、栓内蓋16に形成された第1蒸気孔19、隔壁部材25に形成された第2蒸気孔28、蓋部材15の下板21に形成された第3蒸気孔22、そして、蓋部材15の上板23に形成された第4蒸気孔24を順番に通って外部に排気される。したがって、栓内蓋16と隔壁部材25との間に形成された第1空間26、隔壁部材25と蓋部材15の下板21との間に形成された第2空間27、及び下板21と上板23との間に形成された第3空間29が蒸気通路を構成している。
【0019】また、電気ポットが転倒したときに内容器13に収容された液体が蒸気通路を通って流出することを防止する止水弁が設けられている。止水弁は、金属製の弁部材31と、それによって開閉される第2蒸気孔28とを含む。図1(及び図3)に示すように、第2蒸気孔28の下方部分において栓内蓋16に弁部材31のテーパー状下面を受ける凹部32が形成されている。これにより、弁部材31は第1空間26に上下動自在に配置されている。
【0020】電気ポットが正立しているときは弁部材31が自重で凹部32の底(下端位置)にあるが、電気ポットが転倒すると弁部材31が第2蒸気孔28に向かって(図1において上方へ)移動し、第2蒸気孔28を塞ぐ。こうして、内容器13に収容された液体の流出が止水弁(弁部材31)によって防止される。
【0021】図1及び図3から分かるように、栓内蓋16に形成された第1蒸気孔19と隔壁部材25に形成された第2蒸気孔28は平面視で重なっていない。第2蒸気孔28が第1蒸気孔19より後側に位置する。つまり、第1蒸気孔19から第1空間26に入った蒸気が第2蒸気孔28から第2空間27に出るまでの時間(第1空間26を通る距離)をできるだけ長くして、その間に蒸気の温度ができるだけ下がるようにしている。これにより、樹脂製の蓋部材15(下板21及び上板23)が高温の蒸気に直接晒されることを回避して、変色等の経時変化を抑えている。
【0022】なお、第3蒸気孔22についても、平面視で第2蒸気孔28及び第4蒸気孔24と重ならないように配設されている。図1及び図3から分かるように、第1蒸気孔19、第2蒸気孔28、第3蒸気孔22及び第4蒸気孔24を順番に通る蒸気の排気経路(蒸気路)は、前後に蛇行するように形成されている。
【0023】また、第2空間27は第1空間26及び第3空間29に比べて広く形成され、第3蒸気孔22が第2空間27の略中央部に形成されている。これにより、電気ポット転倒時に止水弁(第2蒸気孔28)から漏れた液体が第2空間27に溜まる。つまり、電気ポットが転倒したときに第1蒸気孔19を通過した液体が第1空間26に留まらずに第2蒸気孔28を通過するようなことがあっても、第2空間27が液体の貯留部として機能するので、第3蒸気孔22を通過して第3空間29に漏れたり、更には第4蒸気孔24を通過して外部へ漏れたりすることがない。
【0024】また、図3から分かるように、第2蒸気孔28の周縁部は上方へ絞り加工されて円筒状に形成されている。これにより、第2蒸気孔28を出た蒸気ができるだけ真直ぐに上方へ、すなわち、第3蒸気孔22からずれた方向へ導かれる。更に第2蒸気孔28の周縁部における隔壁部材25の下面側にばりが突出することが回避されるので、弁部材31が隔壁部材25の下面に当接して第2蒸気孔28を塞ぐ際のシール性能が向上する。
【0025】図4は、本発明の第2の実施形態に係る電気ポットの蓋部材15及び栓内蓋16の部分拡大断面図である。この実施形態でも、第1の実施形態と同様に、蓋部材15の下板21と栓内蓋16との間の空間が板金製の隔壁部材25によって下側の第1空間26と上側の第2空間27とに区画されている。また、栓内蓋16に形成された第1蒸気孔19と隔壁部材25に形成された第2蒸気孔28は平面視で重なっておらず、第2蒸気孔28が第1蒸気孔19より後側に位置する。これにより、樹脂製の蓋部材15(下板21及び上板23)が高温の蒸気に直接晒されることを回避して、変色等の経時変化を抑えている。
【0026】図4に示す第2の実施形態における蓋体12の構造は、止水弁を構成する弁部材31が第1空間26ではなく、第2空間27に上下動自在に配置され、弁部材31のテーパー状下面を受ける凹部32が栓内蓋16ではなく隔壁部材25に形成されている点が図1及び図3に示した第1の実施形態の構造と異なる。これに関連して、弁部材31が開閉する蒸気孔は隔壁部材25に形成された第2蒸気孔28ではなく、蓋部材15の下板21に形成された第3蒸気孔22である。
【0027】また、栓内蓋16に形成された第1蒸気孔19が大きいことも第1の実施形態の構造と異なる点である。内容器13に収容された液体から発生した高温の蒸気が樹脂製の蓋部材15(下板21)に直接当たることがないので、このように第1蒸気孔19を大きく形成することが可能である。その結果、沸騰時の泡によって第1蒸気孔19が塞がってしまう現象が発生しにくくなる効果が得られる。
【0028】また、図4の隔壁部材25は図3の隔壁部材25に比べて断面形状における上下方向の変化が大きく、蓋部材15の下板21の断面形状と相俟って、排気される蒸気の移動経路が図4に矢印で示すように左右のみならず上下にも曲がっている。更に、図4の蓋部材15の下板21に形成された第3蒸気孔22は、図3の構造と異なって立体的に形成され、第3蒸気孔22を通過した蒸気が真上方向ではなく横方向に向けられる。
【0029】図5は、本発明の第3の実施形態に係る電気ポットの蓋部材15及び栓内蓋16の部分拡大断面図である。この実施形態は、上記の第2の実施形態の構造において、蓋部材15の下板21の第3蒸気孔22周辺を板金製の蒸気孔部材34で置き換えた構造を有する。また、弁部材31によって開閉される蒸気孔部材34の開口部、すなわち弁部材31の上面に接触する蒸気孔部材34の下端開口部には、ゴムパッキン35が被せられている。
【0030】このような構造によれば、排気される蒸気が通過する第1蒸気孔19及び第2蒸気孔28と同様に第3蒸気孔22も板金製の部材に形成されているので、蒸気による樹脂部材の変色等の経時変化が更に少なくなる。なお、図5では、第3蒸気孔22の周辺部分のみを板金製の蒸気孔部材34で置き換えているが、もっと広範囲にわたって樹脂製の下板21(蓋部材15)を板金部材で置き換えるようにしてもよい。
【0031】以上、本発明の実施形態を変形例と共に説明したが、本発明は上記の実施形態及び変形例に限らず、種々の形態で実施することができる。蓋部材15、栓内蓋16、隔壁部材25等の具体的な形状や取り付け方法については、図面に例示したものに限らず、適宜変更可能である。
【0032】また、上記の実施形態では止水弁を構成する弁体がテーパー状下面を有し(逆台形の断面形状を有し)、そのテーパー状下面に対応するテーパー面を有する凹部が栓内蓋又は隔壁部材に形成されているが、本発明はこのような止水弁の構造に限定されるわけではない。例えば、球形の弁体とそれを上下動可能に保持する構造(例えば蓋部材等に設けた円筒壁)によって止水弁を構成してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の電気ポットの構造では、蓋体を構成する樹脂製の蓋部材が、内容器に収容された液体(湯)から発生した高温の蒸気に直接晒されることがなく、板金部材で囲まれた第1空間である程度冷却された蒸気が樹脂製の蓋部材に当たることになる。その結果、従来の電気ポットの構造に比べて、樹脂製の蓋部材の高温蒸気に起因する変色等の経時変化が抑制される。
【0034】また、好ましい構成において第2空間が、電気ポット転倒時に止水弁から漏れた液体の貯留部として機能するので、電気ポットが転倒したときに第1蒸気孔を通過した液体が第1空間に留まらずに第2蒸気孔を通過するようなことがあっても、第3蒸気孔を通過して第3空間へ(更に第4蒸気孔を通過して外部へ)漏れ出ることが防止される。
【0035】また、高温の蒸気が樹脂製の蓋部材に直接当たることがないので、栓内蓋に形成する第1蒸気孔を従来に比べて大きく形成することが可能になる。その結果、沸騰時の泡によって第1蒸気孔が塞がってしまう現象が発生しにくくなる効果も得られる。
【出願人】 【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市城東区蒲生2丁目1番9号
【出願日】 平成14年4月23日(2002.4.23)
【代理人】 【識別番号】100106127
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 直己
【公開番号】 特開2003−310439(P2003−310439A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−121496(P2002−121496)