| 【発明の名称】 |
炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】笠原 浩文 【住所又は居所】新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝ホームテクノ株式会社内
【氏名】弦巻 孝司 【住所又は居所】新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝ホームテクノ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】制御部を半田槽に通した後で、作業性に困難さを伴なうことなく、所望の部位に電池などを配置する。
【解決手段】半田槽により電池49以外の電装部品を制御基板42に半田付けした後で、この制御基板42上に操作ボタン46と固定部47とを兼用する支持部材48を配置し、支持部材48に形成した孔部50に電池49を置く。その際、孔部50に形成したリブ51,52によって電池49を案内することで、作業性を改善しつつも、制御基板42上の所望の部位に電池49を正しく配置できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 制御部を備え、操作部と固定部とを共通部材で形成した炊飯器において、孔部を形成すると共に、案内部を前記孔部に形成したことを特徴とする炊飯器。 【請求項2】 インバータ部と冷却手段とを固定した炊飯器において、ケースを挟み込んで固定したことを特徴とする炊飯器。 【請求項3】 制御部を備え、操作部と固定部とを共通部材で形成し、シート部材を介在させた炊飯器において、前記シート部材は孔部が形成され、外側まで配置されると共に、前記シート部材の抑え部を設けたことを特徴とする炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯や保温を行なう炊飯器に関し、特に製造性や組立性の向上を考慮した炊飯器に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来この種の炊飯器は、炊飯や保温の加熱行程を制御するマイクロコンピュータが、透明窓部を有する操作部の内方に設けた制御基板に搭載されているが、図11や図12に示すように、制御基板101にはマイクロコンピュータ以外に、LCDなどの表示器102や、複数の押釦式のスイッチ103などが、他の電子部品と共に搭載されている。そして、スイッチ103に対向する操作ボタン104と、表示器102を固定するための固定部材105が一つの部品(支持部材106)で提供されており、指で操作部(図示せず)を外面側より押し込むと、これに連動して操作ボタン104が制御基板101上のスイッチ103を押すようになっていた。なお、107は表示器102の周囲にあって、この表示器102を保持するLCDホルダである。 【0003】上記従来技術において、制御基板101上の表示器102を固定するための固定部105と、操作部を押すと連動して制御基板101上のスイッチ103を押す操作ボタン104とを、共通の支持部材106で一体化させることで、安価な製品を製造することは可能ではあるが、操作ボタン104によって制御基板101の表面の大部分が覆われるため、マイクロコンピュータの時計機能などをバックアップする電池108は、図12に示すように、操作ボタン104の下部に配置せざるを得なかった。 【0004】また、支持部材106は表示器102を固定する役目を兼用しているため、電池108を制御基板101に配置した上で、表示器102および操作ボタン104を一体化した支持部材106を制御基板101に配置する必要がある。これとは別に、制御基板101上にある電池108を含めた複数の電装部品を固定するには、最後に半田槽に通して各電装部品を制御基板101に半田付け接続することが必要である。しかし、制御基板101を半田層に通している最中に、何等かの原因で制御基板101が半田槽に落下すると、制御基板101上に配置した電池108が短絡して爆発する虞れがあった。 【0005】こうした問題を回避するには、制御基板101を半田槽に通した後で、電池108を制御基板101上に配置すればよいが、前述のように制御基板101の表面の大部分は支持部材106の一部をなす操作ボタン104で占有されているために、作業性に困難さを伴なうことなく、所望の部位に電池108を配置することができなかった。 【0006】一方、被調理物を収容する鍋を電磁誘導加熱するために加熱コイルを備えた炊飯器にあっては、図13や図14に示すように、加熱コイル(図示せず)に高周波電流を供給する加熱基板201を備えたインバータ回路202と、このインバータ回路202を構成する発熱部品の冷却手段である冷却ファン203とを、底板204および外枠205により構成される炊飯器本体206の内部に備えている。インバータ回路202や冷却ファン203は、いずれも樹脂製のケースであるユニットケース207に固定されており、このユニットケース207の後側には、炊飯器本体206への取付部208が一体的に形成される。さらに、この取付部208に対応して、外枠205には円筒螺合部209が下方に突出して形成されると共に、底板204に形成した取付座210には、中空円筒状のカラー211が嵌合固定される。 【0007】製造に際しては、外枠205を上下逆にした状態で、予めインバータ回路202と冷却ファン203を搭載したユニットケース207の取付部208を外枠205の円筒螺合部209に合致嵌合させ、外枠205の下面開口部を塞ぐようにして、外底面が上を向くように底板204を配置する。そして、中空状のカラー211から螺子212を挿入して、このねじ212を円筒螺合部209に螺着することにより、ユニットケース207を炊飯器本体206にねじ止め固定することができる。 【0008】このように、従来はユニットケース207をねじ212により固定する構造を採用していたが、ねじ212を使用すると、作業者がユニットケース207を炊飯器本体206に固定した後で、ねじ止め用の工具であるドライバーを持ちかえる必要がある。さらに、ねじ止め箇所はカラー211の先端部の深い位置にあり、さらに作業に手間取る要因をもたらしていた。 【0009】また、使用者の指が直接触れる操作部(操作パネル)の透明窓部を大きくし、操作部の周囲にある複数のスイッチ押部の回りにまで、この透明窓部を広げようとした場合には、透明窓部の下側に配置された制御基板上にある複数の部品が露出して見えるため、外観上非常に違和感があった。そのため、表示部の周囲に設けられているシート部材としてのメニューシートを、制御基板上に設けた操作ボタンの周囲に至るまで大型に形成することで、上記違和感を改善するようにしている。この場合、メニューシートが操作ボタンと干渉しないように、メニューシートは操作ボタンの配置箇所に孔部が形成されている。 【0010】しかし、今日の炊飯器にあっては、直線的な外観を持つものは少なく、殆どが丸みを帯びた外観形状を有している。この場合、メニューシートを操作ボタンの周囲に至るまで大型に形成すると、メニューシートを直線的に配置することが困難になるため、外観に沿うような形状に、プレスなどでメニューシートの形状を矯正する必要があるが、それではコスト高になる問題点がある。 【0011】本発明は上記問題点を解決して、制御部を半田槽に通した後で、作業性に困難さを伴なうことなく、所望の部位に電池などを配置することができる炊飯器を提供することをその目的とする。 【0012】本発明の第2の目的は、ねじ止め作業を不要にして、ケースを炊飯器本体に簡単に取付け固定することができる炊飯器を提供することにある。 【0013】本発明の第3の目的は、プレス加工などを行なわずに、シート部材の形状を簡単に矯正できる炊飯器を提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の炊飯器では、半田槽により例えば電池以外の電装部品を制御部に半田付けした後で、この制御部上に操作部と固定部とを兼用する共通部材を配置し、共通部材に形成した孔部に電池を置くことができる。その際、制御部上の限られた面積に孔部が形成されるため、十分な大きさの孔部が形成されない場合が多いが、孔部に形成した案内部によって電池を案内することで、作業性を改善しつつも、制御部上の所望の部位に電池を正しく配置することが可能になる。 【0015】本発明の請求項2の炊飯器では、予めインバータ部と冷却手段を搭載したケースを挟み込むだけで、ケースが炊飯器本体に固定される。したがって、従来のようなねじ止め作業を必要とせず、ケースを炊飯器本体に簡単に取付け固定することができる。 【0016】本発明の請求項3の炊飯器では、外観が丸みを帯びた形状であっても、この外観裏面では抑え部がシート部材に接して、シート部材を外観に合わせた形状に矯正する。すなわち、プレス加工などを行なわずに、抑え部を形成するだけで、シート部材の形状を簡単に矯正できる。 【0017】 【発明の実施形態】以下、本発明における炊飯器の一実施例について、図1〜図10を参照しながら説明する。 【0018】図1において、1は炊飯器の外郭となる炊飯器本体で、この炊飯器本体1は、胴部を形成するほぼ筒状の外枠2と、この外枠2の下面開口部を覆って設けられた底板3とにより形成されている。炊飯器本体1の上部には、その後部に位置する弾性部材としてのヒンジバネ4により開閉可能な蓋すなわち蓋体5が配設される。また、外枠2の上部内周部から一体に垂下させて形成されるほぼ筒状の鍋収容部6と、この鍋収容部6の下面開口を覆って設けられた内枠8とにより、後述する鍋11を収納する有底筒状で非磁性材料からなる外槽部9が形成される。 【0019】前記外槽部9内には、米や水などの被調理物を収容する有底筒状の内鍋すなわち鍋11が着脱自在に収容される。この鍋11は、熱伝導性のよいアルミニウムを主材料とした熱伝導部としての鍋本体12と、この鍋本体12の外面の側面下部から底面部にかけて接合され、磁性ステンレスや鋼板などの磁性材料からなる誘導発熱部としての発熱体13とにより構成される。鍋11の側面中央から上部に発熱体13を設けないのは、鍋11の軽量化を図るためである。また、鍋11の上端周囲には、その外周側に延出する円環状のフランジ部14が形成されている。 【0020】前記外槽部9の一部を構成する内枠8は、鍋11の発熱体13に対向して位置しているが、この内枠8の外面の発熱体13に対向する側面下部および底面部には、鍋11を電磁誘導加熱する加熱手段としての加熱コイル16が設けられている。加熱コイル16は、鍋11の発熱部からほぼ一定の距離を保つように配置されると共に、φ0.5mm以下の複数の素線にて形成される。加熱コイル16の下部には少なくとも3本以上のフェライト17が、鍋11の中心部から放射方向に配置されており、炊飯器本体1の外部に磁気を漏らさないようにしている。そして、加熱コイル16に高周波電流を供給すると、加熱コイル16から発生する交番磁界によって鍋11の発熱体13が発熱し、鍋11ひいては鍋11内の水や米などの被調理物が加熱されるようになっている。 【0021】また、内枠8の底部中央部には、鍋11の底部外面と弾発的に接触するように、鍋温度検出手段としての温度センサ21が配置され、鍋11の温度を検知するようになっている。この温度センサ21は、前記フェライト17と共に非磁性材料からなるセンサホルダ22にて押えられている。センサホルダ22を内枠8の底部に配置することにより前記加熱コイル16も押えられ、この加熱コイル16に電流が流れたときに、電流によって加熱コイル16が振動することを抑制している。なお、23は温度センサ21の近傍に設けられた温度ヒューズである。 【0022】前記蓋体5は、その回転軸であるヒンジ軸24に巻装されたヒンジバネ4の力により開く方向へ付勢されている。また、外枠2の前部上側に設けられたフック26が、蓋体5の前部に係脱自在に係合することにより、ヒンジバネ4の付勢に抗して、蓋体5を閉じた状態に保持する。蓋体5の後部には、ヒンジバネ4の他にブレーキバネ27が設けられており、このブレーキバネ27の弾性力を利用して、蓋体5が緩やかに開くようになっている。 【0023】前記鍋11の上面開口部は、蓋体5を閉じたときに、その内側に設けられた内蓋組立29により閉塞されるようになっている。内蓋組立29は、清掃などの手入れがしやすいように、蓋体5の下面に着脱可能に設けられる。内蓋組立29の外側すなわち上側には、この内蓋組立29を外した時に視認できる例えばアルミニウムなどの放熱板30が配置される。放熱板30の外側すなわち上側には、鍋11の内側を加熱するための蓋加熱手段たる蓋ヒータ31が設けられており、この蓋ヒータ31から放熱板30を介して内蓋組立29を温め、かつ鍋11の内側を加熱する。 【0024】内蓋組立29は、例えばステンレスやアルミニウムなどの金属材料からなる内蓋33と、内蓋33の外周部に設けられ、鍋11の周囲をその弾性によりシールする蓋パッキン34と、内蓋組立29と蓋体5とを固定するためのパッキンベース35とにより構成される。内蓋33とパッキンベース35との固定は、ねじ,溶着若しくはカシメなどで、間隔は等間隔に固定される。また蓋パッキン34は、内蓋33とパッキンベース35の固定部とにより共に固定されるようになっている。 【0025】一方、蓋体5は、蓋体5の下面を形成する蓋下面材としての放熱板30の他に、上面外殻を形成する外蓋36と、これら外蓋36と放熱板30とを結合させて蓋体5の骨格を形成する外蓋カバー37とを主たる構成要素としている。蓋体5の上部には、鍋11内で発生した蒸気を外部へ放出するための蒸気口38が着脱可能に取り付けられている。 【0026】前記炊飯器本体1の胴部をなす外枠2の前部には、使用者が直接指で触れることのできる操作部としての操作パネル41が設けられている。ここで操作パネル41およびその内部の構成を図2〜図8に基づき詳しく説明すると、操作パネル41の内方には、炊飯や保温の加熱行程を制御する制御部品としてのマイクロコンピュータ(図示せず)などを搭載した制御基板42が設けられる。制御基板42にはマイクロコンピュータ以外に、LCDからなる表示器43と、複数の押釦式のスイッチ44と、炊飯,保温,予約炊飯などの行程を表示する発光素子としてのLED45などが、他の電子部品と共に半田付け接続される。表示器43は、マイクロコンピュータの時計機能を利用した現在時刻,炊上がり時刻,予約炊飯時刻をセグメント表示すると共に、選択した炊飯メニュー・コースを記号で指定するものであり、制御基板42のほぼ中央に配置される。またスイッチ44は、表示器43を取り囲むように制御基板42の周囲に配置される。そして、スイッチ44に対向する操作ボタン46と、表示器43の周囲にあってこの表示器43を固定するための固定部47が、一つの部品である支持部材48として例えば樹脂などで形成され、この支持部材48は制御基板42上をほぼ占有して設けられている。すなわち、ここでの操作ボタン46は表示器43を固定する機能を兼用している。 【0027】制御基板42上には、その他に扁平略円筒状の電池49が配置される。この電池49は、主に商用電源の供給が途絶えたときに、マイクロコンピュータの時計機能を動作させ続けるためのバックアップ用に設けられている。電池49の配置箇所に対応して、前記操作ボタン46には、支持部材48を制御基板42上に配置した後でそこに電池49を収容することができる孔部50が形成されている。さらに、この孔部50の側面周囲には、電池49に向けて突出した少なくとも2本以上(本実施例では5本)のリブ51,52が配置される。これらのリブ51,52は、いずれも電池49を所定位置に案内して、電池49の取付け時における作業性を改善するものであるが、特に一対のリブ52は、電池49の側部に部分的に形成した角部53の両側を保持する形状になっており、電池49の回り止めを兼用して、さらに作業性を改善している。 【0028】そして、制御基板42に対する組立作業を行なうに際しては、先ず電池49を除く各電子部品を、半田槽により制御基板42に予め半田付け接続しておく。その後、この電子部品を実装した制御基板42上に支持部材48を取付け固定し、電池49の角部53がリブ52に挟み込まれるように、操作ボタン46に形成した孔部50に電池49を挿入し、この電池49を制御基板42の所定箇所に配置する。このように、電池49は半田槽を通した後に単品で制御基板42上に配置されるので、従来のような半田槽における電池49の短絡は起こらない。また、電池49を配置するに際しては、支持部材48に干渉されることがないため、操作ボタン46の下側に電池49が配置されるような制約も一切受けない。 【0029】因みに、制御基板42上の限られた面積に孔部50が形成されることから、実際には十分な大きさの孔部50が形成されない場合が多く、作業性が困難となる。その点、本実施例では孔部50の周囲に2本以上のリブ51,52を形成して、電池49を所定位置に案内するため、電池49の取付けに関して作業性を大きく改善することができる。 【0030】操作パネル41は、表示器43に対向して形成される透明窓部61と、各操作ボタン46に対応して形成されるスイッチ押部62とを有するが、透明窓部61は図4に示すように、スイッチ押部62に可及的に近接して、すなわちスイッチ押部62の回りにまで広く形成されている。また、操作パネル41と制御基板42の間にあるシート部材としてのメニューシート63は、透明窓部61を通して操作パネル41の内部が直接見えないように、操作ボタン46の外周に至るまで形成されている。このメニューシート63の表面には、表示器43の表示と共に、炊飯メニューなどの設定がわかるように、操作ボタン46上の複数の炊飯メニューなどが記載されていると共に、表示器43の記号で選択される現在設定されたメニューが記載されている。さらに、メニューシート63が操作ボタン46と干渉しないように、メニューシート63は操作ボタン46の配置箇所に孔部64が形成されている。そして、指でスイッチ押部62を外面側より押し込むと、これに連動して若干弾性のある操作ボタン46が動いて、制御基板42上のスイッチ44を押すようになっている。 【0031】操作パネル41の裏面には、この操作パネル41の曲面形状に沿ってメニューシート63を抑えるための複数のリブ65が一体的に形成される。このリブ65は、メニューシート63が変形しやすい外端部や、孔部64の周囲全体に設けられており、操作パネル41の裏面から同じ高さで形成されている。これにより、メニューシート63を操作基板42上に配置した状態で、外枠2の正面側から操作パネル41を被せると、リブ65がメニューシート63表面の特に変形しやすい部位に当接して、メニューシート63全体が操作パネル41の形状に沿った形に矯正される。すなわち、メニューシート63の形状を予めプレスなどで矯正する必要がなく、操作パネル41に形成したリブ65によりメニューシート63の形状を簡単に矯正できるので、従来のコスト高の要因を一掃できる。 【0032】71は、前記制御基板42を保持するための保持部材であるユニットケースである。このユニットケース71は樹脂製で、外枠2の内部前方に取付け固定される。また制御基板42の下方には、この制御基板42とケーブル(図示せず)で電気的に接続しているインバータ回路72が設けられる。このインバータ回路72は、前記加熱コイルに高周波電流を供給するもので、加熱基板73上に複数の電子部品74を搭載して構成される。インバータ回路72は発熱する電気部品を搭載しているので、アルミニウムなどの熱伝導性の良好な放熱器75が、立設した加熱基板73の下側に発熱部品と熱的に接して設けられる。さらに、放熱器75からの熱を奪って冷却するための冷却ファン76が、底板3に設けた排気孔77に対向して、放熱器75の下方に設けられている。 【0033】上記インバータ回路72や冷却ファン76は、共通する樹脂製のケースすなわちユニットケース79に固定され、これにより冷却ファン76と放熱器75が一定距離を保って配置される。ユニットケース79の上部および下部には、炊飯器本体1への取付部80が突出して一体的に複数個形成される。取付部80は、ユニットケース79の上部および下部にそれぞれ1〜3個形成される(実施例では各々2個)。この取付部80は断面が十字形状で若干の弾性を有しており、後述する筒部81,82に挿入しやすいように、先端に向かうほど細く形成されている。 【0034】ユニットケース79の上部にある取付部80に対応して、外枠2には中空円筒状の筒部81が下方に突出して形成される。また、ユニットケース79の下部にある取付部80に対応して、底板3には別の中空円筒状の筒部82が上方に突出して形成される。これらの筒部81,82とは別に、外枠2と底板3とをねじ(図示せず)で直接取付け固定するために、外枠2には円筒螺合部83が下方に突出して形成されると共に、底板3には上方に突出したねじ挿通孔部84が形成される。さらに、外枠2の筒部81の周囲には、ユニットケース79の位置決めを補助するためのリブ85が数本形成されており、ユニットケース79の炊飯器本体1内部における倒れを防止している。その他、炊飯器本体1の内部には、電源プラグ87(図9および図10参照)を巻き取るためのコードリール88が設けられる。 【0035】そして、このユニットケース79の組立てに際しては、外枠2を上下逆にした状態で、予めインバータ回路72と冷却ファン76を搭載したユニットケース79の取付部80を外枠2の筒部81に合致挿入させると、取付部80の弾性によってこの取付部80と筒部81の内面が摩擦係合し、ユニットケース79が外枠2に仮固定される。このとき、筒部81の周囲にはリブ85が形成されているので、仮固定時においてユニットケース79が倒れるようなことはない。 【0036】次に、この状態でユニットケース79の別の取付部80を底板3の筒部82に合致挿入させつつ、外枠2の下面開口部を塞ぐようにして、外底面が上を向くように底板3を配置する。ここでも、取付部80の弾性によってこの取付部80と筒部82の内面が摩擦係合すると共に、底板3を配置した時点で、ユニットケース79が外枠2と底板3との間に挟み込まれ、ねじのない状態でユニットケース79が炊飯器本体1の内部に取付け固定される。 【0037】そして、底板3のねじ挿通孔部84からねじを挿入して、このねじを外枠3の円筒螺合部83に螺着することにより、外枠2に対する底板3の取付け固定が完了する。このねじ止めに際しては、ユニットケース79が何ら介在していないので、その分、ねじを挿通する孔位置を合わせる必要がなく、作業性が改善する。 【0038】91は、外枠2の両側部を跨ぐように設けられた運搬用の回転可能なハンドルである。ここでハンドル91について図9および図10をも参照して説明すると、ハンドル85は通常の非運搬時には炊飯器本体1の後部に倒される一方、運搬時には垂直に回転して手で持つもので、ハンドル91を炊飯器本体1の後部に倒したときに当接する位置規制のための凸部92が、炊飯器本体1の側面から後方角部にかけて外方に突出して形成される。すなわち、炊飯器本体1を側面より見ると、凸部92は炊飯器本体1の最後面93より突出せず、特に炊飯器本体1の奥行き方向に対し、凸部92が目立たないようになっている(図1参照)。 【0039】さらに、凸部92はハンドル85に沿うような形状に形成されており、ハンドル85を垂直に回転させた場合でも、凸部92がハンドル85と同じような形状として見え、炊飯器本体1の全体的な印象が崩れないように配慮してある。特に凸部92の最大突出部分は、炊飯器本体1の後方角部に設けられている。これは炊飯器の場合、炊飯器本体1の後方角部が、炊飯器本体1の最大幅寸法よりも数ミリ小さく形成されるためで、ここに凸部92の最大突出部分を設けても、炊飯器本体1の寸法や外観デザインにはさほど影響を及ぼさない。 【0040】以上のように、本実施例では制御部である制御基板42に表示器43とスイッチ44とを備え、スイッチ44を押す操作部としての操作ボタン46と、表示器43の固定部47とを共通する共通部材としての支持部材48で形成した炊飯器において、支持部材48を制御基板42上に配置した後で、例えばバックアップ用の電池49を支持部材48に干渉されることなく制御基板42上に配置するための孔部50を支持部材48に形成すると共に、電池49を所定位置に案内する案内部としてのリブ51,52を孔部50に形成している。 【0041】このようにすると、半田槽により電池49以外の電装部品を制御基板42に半田付けした後で、この制御基板42上に操作ボタン46と固定部47とを兼用する支持部材48を配置し、支持部材48に形成した孔部50に電池49を置くことができる。その際、制御基板42上の限られた面積に孔部50が形成されるため、十分な大きさの孔部50が形成されない場合が多いが、孔部50に形成したリブ51,52によって電池49を案内することで、作業性を改善しつつも、制御基板42上の所望の部位に電池49を正しく配置することが可能になる。 【0042】また本実施例では、インバータ部であるインバータ回路72と、このインバータ回路72の冷却手段である冷却ファン76とをケースであるユニットケース79に固定した炊飯器において、ユニットケース79を炊飯器本体1の枠である外枠2と底板3との間に挟み込んで固定している。 【0043】この場合、予めインバータ回路72と冷却ファン76を搭載したケースすなわちユニットケース79を、炊飯器本体1の外枠2と底板3に挟み込むだけで、ユニットケース79が炊飯器本体1に固定される。したがって、従来のようなねじ止め作業を必要とせず、ユニットケース79を炊飯器本体1に簡単に取付け固定することができる。 【0044】また本実施例では、操作パネル41の内方にある制御基板42に表示器43とスイッチ44とを備え、スイッチ44を押す操作部としての操作ボタン46と、表示器43の固定部47とを共通する共通部材すなわち支持部材48で形成し、操作パネル41と制御基板42との間にシート部材としてのメニューシート63を介在させた炊飯器において、メニューシート63は操作ボタン46の配置箇所に孔部64が形成され、操作ボタン46の外周すなわち外側にまで広く配置されると共に、このメニューシート63を抑える抑え部としてのリブ65を操作パネル41に設けている。 【0045】この場合、操作パネル41の外観が例えば直線状ではなく丸みを帯びた形状であっても、この操作パネル41の裏面にあるリブ65がメニューシート63に接して、メニューシート63を操作パネル41の外観に合わせた形状に矯正する。すなわち、プレス加工などを行なわずに、操作パネル41の裏面にリブ65を形成するだけで、メニューシート63の形状を簡単に矯正できる。 【0046】本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能である。 【0047】 【発明の効果】本発明の請求項1の炊飯器によれば、制御部を半田槽に通した後で、作業性に困難さを伴なうことなく、所望の部位に電池などを配置することができる。 【0048】本発明の請求項2の炊飯器によれば、ねじ止め作業を不要にして、ケースを炊飯器本体に簡単に取付け固定することができる。 【0049】本発明の請求項3の炊飯器によれば、プレス加工などを行なわずに、シート部材の形状を簡単に矯正できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010168 【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社 【住所又は居所】新潟県加茂市大字後須田2570番地1
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| 【出願日】 |
平成14年4月23日(2002.4.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080089 【弁理士】 【氏名又は名称】牛木 護
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| 【公開番号】 |
特開2003−310432(P2003−310432A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月5日(2003.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−121344(P2002−121344) |
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