| 【発明の名称】 |
電気貯湯容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂下 慎一 【住所又は居所】大阪府門真市速見町三番一号 タイガー魔法瓶株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱効率の向上を図り得るようにする。
【解決手段】電気貯湯容器において、加熱手段4を、熱良導体からなる筒体内に発熱体を配設したシーズヒータからなり、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータ4Aと内周側に位置するU字状の保温ヒータ4Bとの二重構造として、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータ4Aでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータ4Bでの加熱が行われるようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 貯湯用の内容器を内蔵した容器本体と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を覆蓋する蓋体とを備えた電気貯湯容器であって、前記加熱手段を、熱良導体からなる筒体内に発熱体を配設したシーズヒータからなり、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータと内周側に位置するU字状の保温ヒータとの二重構造としたことを特徴とする電気貯湯容器。 【請求項2】 前記U字状の保温ヒータの内側に形成される余剰空間内には、前記内容器の温度を検出する温度検出手段、又は(および)前記内容器内のお湯を導出する導出口を設けたことを特徴とする前記請求項1記載の電気貯湯容器。 【請求項3】 前記導出口を、前記余剰空間における前記保温ヒータの導線部側によった位置に設けたことを特徴とする前記請求項2記載の電気貯湯容器。 【請求項4】 前記温度検出手段を、前記余剰空間における前記保温ヒータの導線部側によった位置に設けたことを特徴とする前記請求項2および3のいずれか一項記載の電気貯湯容器。 【請求項5】 前記保温ヒータの導線部を、前記湯沸かしヒータの導線部より導線部引き出し方向に突出させたことを特徴とする前記請求項2、3および4のいずれか一項記載の電気貯湯容器。 【請求項6】 前記湯沸かしヒータおよび前記保温ヒータを、これらの導線部が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の電気貯湯容器。 【請求項7】 前記加熱手段を、前記内容器の外底部に形成された上向き凹部内に配設したことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の電気貯湯容器。 【請求項8】 前記加熱手段を、前記内容器の内底部に取り付けられた熱良導体からなるヒータケース内に設けたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の電気貯湯容器。 【請求項9】 前記加熱手段を、前記内容器の内底部に配設したことを特徴とする前記請求項1記載の電気貯湯容器。 【請求項10】 前記内容器を底部に非真空部を有する真空二重容器で構成するとともに、前記加熱手段を、前記内容器の底部における真空部上に配設したことを特徴とする前記請求項9記載の電気貯湯容器。 【請求項11】 前記加熱手段の導線部を、前記非真空部から導出し且つ該導出部にはシール部材を設けたことを特徴とする前記請求項10記載の電気貯湯容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、湯沸かし後にお湯を保温する電気貯湯容器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、電気貯湯容器の場合、内容器の底部下面に加熱手段である電気ヒータを設け、該電気ヒータにより内容器底部を加熱することにより、内容器内に貯溜された液体(例えば、水)を加熱沸騰させ、その後保温することとなっており、前記電気ヒータとしては、雲母板の間に発熱体を挟持してなるマイカヒータが多用されていた。 【0003】そして、上記構成の電気貯湯容器では、湯沸かし時と保温時とでは加熱力が切り換えられることとなっており、湯沸かし時には湯沸かしヒータ又は湯沸かしヒータと保温ヒータの両方に通電され、保温時には保温ヒータに通電されることとなっている。 【0004】また、電気ヒータとして、シーズヒータを採用し、該シーズヒータへの通電量を切り換えることにより、湯沸かし時と保温時との加熱量を調整するようにしたものもある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の電気貯湯容器の場合、湯沸かしヒータと保温ヒータとの配置が区別されていなかったり、通電量の切換だけで加熱量調整を行うようになっているため、熱効率の向上に限界があった。 【0006】また、従来のマイカヒータ方式の場合、マイカヒータを内容器外底部に取り付けるに当たって、遮熱板とヒータ押さえとを介して取り付けられることとなっているため、ヒータの熱が遮熱板に伝わり易くなり、結果として熱効率の低下につながるという不具合があった。 【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱効率の向上を図り得るようにすることを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段として、貯湯用の内容器を内蔵した容器本体と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を覆蓋する蓋体とを備えた電気貯湯容器において、前記加熱手段を、熱良導体からなる筒体内に発熱体を配設したシーズヒータからなり、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータと内周側に位置するU字状の保温ヒータとの二重構造としている。 【0009】上記のように構成したことにより、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータでの加熱が行われることとなり、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱効率が向上することとなる。 【0010】請求項2の発明におけるように、請求項1記載の電気貯湯容器において、前記保温ヒータの内側に形成される余剰空間内に、前記内容器の温度を検出する温度検出手段、又は(および)前記内容器内のお湯を導出する導出口を設けた場合、保温ヒータの内側の余剰空間(換言すれば、デッドスペース)を有効に利用することができる。また、湯沸かしヒータから離れた位置に温度検出手段が設けられることとなるため、湯沸かしヒータからの熱影響を温度検出手段が受けることが少なくなり、正確な温度検出を行うことができる。さらに、湯沸かしヒータから離れた位置に導出口が設けられることとなるため、湯沸かし時に湯沸かしヒータの近傍で発生する気泡が導出口へ吸い込まれにくくなり、導出口に連通するポンプ装置が気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象を防止することができる。 【0011】請求項3の発明におけるように、請求項2記載の電気貯湯容器において、前記導出口を、前記余剰空間における前記保温ヒータの導線部側によった位置に設けた場合、導出口が加熱力の殆どない部分(換言すれば、気泡発生の殆どない場所)に設けられることとなるため、導出口に連通するポンプ装置が気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象をより確実に防止することができる。 【0012】請求項4の発明におけるように、請求項2および3のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記温度検出手段を、前記余剰空間における前記保温ヒータの導線部側によった位置に設けた場合、温度検出手段が加熱力の殆どない部分に設けられることとなるため、温度検出手段への熱影響がより少なくなり、より一層正確な温度検出を行うことができる。 【0013】請求項5の発明におけるように、請求項2、3および4のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記保温ヒータの導線部を、前記湯沸かしヒータの導線部より導線部引き出し方向に突出させた場合、湯沸かしヒータへの通電により生じる輻射熱が保温ヒータにより遮られることとなり、保温ヒータの内側に配設されている機器(例えば、温度検出手段)への熱影響がより一層小さくなる。 【0014】請求項6の発明におけるように、請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記湯沸かしヒータおよび前記保温ヒータを、これらの導線部が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けた場合、導線部を鉛直姿勢としたときに比べて、高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、電気貯湯容器のコンパクト化に寄与する。また、冷水を貯水したとき、湯沸かしヒータおよび保温ヒータに結露が生じると、該結露が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられた導線部に沿って流下することとなり、結露の排出が容易となる。 【0015】請求項7の発明におけるように、請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記加熱手段を、前記内容器の外底部に形成された上向き凹部内に配設した場合、加熱手段の熱は内容器側にのみ伝導されることとなり、熱効率の向上に寄与する。 【0016】請求項8の発明におけるように、請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記加熱手段を、前記内容器の内底部に取り付けられた熱良導体からなるヒータケース内に設けた場合、加熱手段を内蔵したヒータケースは内容器内の水に浸漬されることとなるため、加熱手段の熱効率が大幅に向上する。また、加熱手段はヒータケース内に内蔵されているため、蓋体を開けたとき、加熱手段が直接見えるということがなくなり、見映えが良好となる。 【0017】請求項9の発明におけるように、請求項1記載の電気貯湯容器において、前記加熱手段を、前記内容器の内底部に配設した場合、加熱手段が裸の状態で内容器内の水に浸漬されることとなり、加熱手段の熱効率が大幅に向上する。 【0018】請求項10の発明におけるように、請求項9記載の電気貯湯容器において、前記内容器を底部に非真空部を有する真空二重容器で構成するとともに、前記加熱手段を、前記内容器の底部における真空部上に配設した場合、加熱手段から内容器を介して外部へ熱伝導されにくくなり、熱効率が向上する。 【0019】請求項11の発明におけるように、請求項10記載の電気貯湯容器において、前記加熱手段の導線部を、前記非真空部から導出し且つ該導出部にはシール部材を設けた場合、加熱手段で発生した熱が内容器に伝わりにくくなり、熱効率がさらに向上する。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。 【0021】第1の実施の形態図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。 【0022】この電気貯湯容器は、図1および図2に示すように、お湯を貯溜する湯沸かし用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1の上部開口を開閉する蓋体2と、前記内容器3内の水を加熱する加熱手段である電気ヒータ4と、前記内容器3内のお湯を外部へ注出するための給湯通路5と、該給湯通路5の途中に設けられた電動ポンプ6とを備えて構成されている。 【0023】前記容器本体1は、外側面を構成する合成樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3と、前記外ケース7の上部と内容器3の上部とを結合する合成樹脂製の環状の肩部材(図示省略)と、底面を構成する合成樹脂製の底板8とからなっている。 【0024】前記内容器3は、ステンレス製の有底円筒形状の内筒9と、ステンレス製の略円筒形状の下部外筒10aおよび前記内筒9の上端部と前記下部外筒10aの上端部とを連結する環状の上部外筒10bからなる外筒10との間に真空空間11を形成してなる真空二重容器からなっており、その底部には、前記内筒9の底部のみからなる非真空部3aが形成されている。また、この内容器3の上部は、胴体部3bより小径の給水口3cとされており、前記非真空部3aの外周側は真空部3dとされている。前記内容器3における非真空部3aは、前記内筒9の接合部の内径側を上方に凸となすことにより形成された凹部15とされている。該凹部15内には、後に詳述するように、加熱手段である電気ヒータ4が取り付けられている。 【0025】また、前記内容器3の下方には、容器本体1の底部側への熱輻射を防止する遮熱板13が内容器3を構成する下部外筒10bにおける前記凹部15の外周側部分に対して取付具12を介してビス14で取り付けられている。そして、前記遮熱板13と前記内容器3の底真空部3dとの間には、断熱材16が設けられている。なお、該断熱材16は、前記凹部15内に配設された電気ヒータ4と遮熱板13との間にのみ設ければ足りるが、本実施の形態においては、前記遮熱板13と断熱材16とを同一のビス14で取り付けることができるように、凹部15の外周側をも覆うこととされている。つまり、内容器3は、前記真空空間11と断熱材16とによって断熱構造とされているのである。なお、内容器3を、外周全周に断熱材を取り付けた板金製の容器で構成したり、後述する温度センサ30の当接部を除いて全周を真空二重構造とする場合もある。 【0026】前記蓋体2には、電源が接続されていない状態でも給湯通路5を介しての液体注出が可能なように、手動操作により駆動されるエアーポンプ17が配設されている。該エアーポンプ17は、ベーローズタイプのものとされており、押圧板18を介しての押圧操作により加圧空気が内容器3内に吹き込まれ、該加圧空気の圧力により内容器3内のお湯が給湯通路5を介して外部へ押し出されることとなっている。符号19は蒸気排出通路、20は蒸気排出通路19の途中に配設された転倒止水弁である。 【0027】前記蓋体2の下面には、金属製のカバー部材21が固定されており、該カバー部材21の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の給水口3cに圧接されるシールパッキン22が設けられている。 【0028】該電気ヒータ4は、熱良導体からなる筒体23内に発熱体となるニクロム線24を配設したシーズヒータからなっており(図3参照)、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータ4Aと内周側に位置するU字状の保温ヒータ4Bとの二重構造とされている(図2参照)。つまり、前記湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bは、大部分の発熱部4Aa,4Baと、導線部(換言すれば、非発熱部)4Ab,4Bbとからなっているのである。このようにすると、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータ4Aでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータ4Bでの加熱が行われることとなり、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの熱効率が向上することとなる。 【0029】そして、前記湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bは、前記非真空部3aの下面に当接された放熱板25に対してその発熱部4Aa,4Baを溶接等により接合することにより取り付けられている。該放熱板25における外周部および後述する導出口33を臨ませるための切欠部26(図2参照)には、取付片27,27,27が形成されており、該取付片27,27,27を前記非真空部3aの下面に溶接接合された支持具28,28,28に対してビス29,29,29で結合することにより前記放熱板25は取り付けられている。 【0030】前記放熱板25の中心部には、図2に示すように、温度検出手段として作用する温度センサ30を取り付けるための取付穴31が形成されており、該温度センサ30は、前記取付穴31を介して前記非真空部3aの下面に当接された状態で前記遮熱板13に対して取付金具32を介して取り付けられている。つまり、温度センサ30は、前記保温ヒータ4Bの内側に形成される余剰空間S内に配設されることとなっているのである。また、前記内容器3の底部における非真空部3aには、前記切欠部26内に位置してお湯を外部へ導出すべく給湯通路5に連通する導出口33が設けられている。つまり、該導出口33も、前記保温ヒータ4Bの内側に形成される余剰空間S内に配設されることとなっているのである。このようにすると、保温ヒータ4Bの内側の余剰空間S(換言すれば、デッドスペース)を有効に利用ことができる。また、湯沸かしヒータ4Aから離れた位置に温度センサ30が設けられることとなるため、湯沸かしヒータ4Aからの熱影響を温度センサ30が受けることが少なくなり、正確な温度検出を行うことができる。さらに、湯沸かしヒータ4Aから離れた位置に導出口33が設けられることとなるため、湯沸かし時に湯沸かしヒータ4Aの近傍で発生する気泡が導出口33へ吸い込まれにくくなり、導出口33に連通するポンプ装置6が気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象を防止することができる。 【0031】前記湯沸かしヒータ4Aおよび前記保温ヒータ4Bは、これらの導線部(即ち、非発熱部)4Ab,4Bbが斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられている。このようにすると、導線部4Ab,4Bbを鉛直姿勢としたときに比べて、高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、電気貯湯容器のコンパクト化に寄与する。また、冷水を貯水したとき、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bに結露が生じると、該結露が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられた導線部4Ab,4Bbに沿って流下することとなり、結露の排出が容易となる。 【0032】さらに、前記保温ヒータ4Bの導線部4Bbは、前記湯沸かしヒータ4Aの導線部4Abより導線部引き出し方向に突出せしめられている。このようにすると、湯沸かしヒータ4Aへの通電により生じる輻射熱が保温ヒータ4Bにより遮られることとなり、保温ヒータ4Bの内側に配設されている機器(例えば、温度センサ30)への熱影響がより一層小さくなる。 【0033】第2の実施の形態図4ないし図7には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。 【0034】この場合、図4ないし図6に示すように、加熱手段を構成するU字状の湯沸かしヒータ4AおよびU字状の保温ヒータ4Bは、内容器3の内底部(換言すれば、非真空部3a)に取り付けられた熱良導体からなるヒータケース34内に設けられており、全体としてヒータユニットTを構成している。このようにすると、ヒータユニットTは内容器3内の水Wに浸漬されることとなるため、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの熱効率が大幅に向上する。また、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bはヒータケース34内に内蔵されているため、蓋体2を開けたとき、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bが直接見えるということがなくなり、見映えが良好となる。なお、このヒータユニットTの最大幅は、組付時に内容器3の給水口3cからヒータユニットTを挿入できるように、給水口3cの口径よりも小さくされている。 【0035】前記ヒータケース34は、図5および図6に示すように、馬蹄形形状とされており、下方が開放されている皿形状のケース本体35と、該ケース本体35の開口に取り付けられた底板36とによって構成されている。そして、前記湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bは、湯沸かしヒータ4Aが外周側に位置し、保温ヒータ4Bが内周側に位置するようにして、その発熱部4Aa,4Baをヒータケース34の天面34aに対して溶接等により接合することにより取り付けられており、ヒータ発熱部4Aa,4Baの下方には、空気層Aが形成されることとなっている。このようにすると、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータ4Aでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータ4Bでの加熱が行われることとなり、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの熱効率が向上することとなる。しかも、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの水Wとの接触部分(即ち、ヒータケース34の天面34a)以外の部分(即ち、ヒータ)が、対流の起こりにくい空気層Aに接触することとなり、下方への放熱が極力抑えられることとなる。従って、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの熱の殆どがヒータケース34を介して水Wの加熱用として放熱されることとなり、熱効率が極めて高いものとなる。 【0036】前記ヒータケース34は、その底板36の外周部に配設された環状のシールパッキン37を介して非真空部3aに対してビス38,38・・により取り付けられている。なお、ビス38,38・・の螺合位置は、前記シールパッキン37の内周側に位置されている。このようにすると、ヒータユニットTと内容器非真空部3aとの結合部位の防水を確保できるとともに、ヒータユニットTで発生した熱が内容器非真空部3aに伝わりにくくなる。 【0037】また、本実施の形態においても、前記湯沸かしヒータ4Aおよび前記保温ヒータ4Bは、これらの導線部(即ち、非発熱部)4Ab,4Bbが斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられており、該導線部4Ab,4Bbは、前記ヒータケース34の底板36に形成された開口39および内容器非真空部3aに形成された開口(図示省略)を介して下方へ引き出されている。なお、前記開口39も、前記シールパッキン37の内周側に形成されることは勿論である。このようにすると、導線部4Ab,4Bbを鉛直姿勢としたときに比べて、高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、電気貯湯容器のコンパクト化に寄与する。また、冷水を貯水したとき、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bに結露が生じると、該結露が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられた導線部4Ab,4Bbに沿って流下することとなり、結露の排出が容易となる。 【0038】また、前記ヒータケース34の底板36の中心部より両ヒータ4A,4Bの導線部4Ab,4Bb側によった位置には、温度検出手段として作用する温度センサ30を取り付けるための取付穴40が形成されており、該温度センサ30は、前記取付穴40を介して前記ヒータケース34の天面34aの下面に当接された状態で内容器非真空部3aに対して取付金具41を介して取り付けられている。つまり、温度センサ30は、前記保温ヒータ4Bの内側に形成される余剰空間S内に配設されることとなっているのである。このようにすると、保温ヒータ4Bの内側の余剰空間S(換言すれば、デッドスペース)を有効に利用ことができる。また、湯沸かしヒータ4Aから離れた位置に温度センサ30が設けられることとなるため、湯沸かしヒータ4Aからの熱影響を温度センサ30が受けることが少なくなり、正確な温度検出を行うことができる。また、内容器3の非真空部3aに取り付けられているヒータケース34内に温度センサ30が取り付けられる構造となっているため、内容器3の底部における真空部3bを減らす必要がなくなり、内容器3の保温効果を確保することができる。 【0039】また、前記ヒータケース34の天面34a(ケース本体には、水Wとの接触面積を大きくするとともにヒータケース34の強度を上げるために、所定の径以上の溝42,42が形成されている。なお、ヒータケース34の側面にも前記溝42を形成する場合もある。 【0040】また、前記内容器3の底部における非真空部3aには、前記ヒータユニットTの直線部43の外側に位置してお湯を外部へ導出すべく給湯通路5に連通する導出口33が設けられている。このようにすると、湯沸かし時に湯沸かしヒータ4Aの近傍で発生する気泡が導出口33へ吸い込まれることがなくなり、導出口33に連通するポンプ装置6が気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象を防止することができる。 【0041】また、前記ヒータケース34の底板36には、ヒータケース34内が密封状態にならないように、またなんらかの原因でヒータケース34内に水が侵入した場合にその水を抜くために所定径以下の水抜き穴44が形成されている。この水抜き穴44の個数は必要最低限とされる。 【0042】その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。 【0043】第3の実施の形態図8および図9には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。 【0044】この場合、内容器3は、略円筒形状のステンレス製の内筒9と、有底円筒形状のステンレス製の外筒10との間に真空空間11をを形成してなる真空二重容器からなっており、その底部には、前記外筒10の底部のみからなる非真空部3aが形成されている。また、この内容器3の上部は、胴体部3bと同径の給水口3cとされており、前記非真空部3aの外周側は真空部3dとされている。そして、加熱手段を構成する湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bは、内容器3の底部外周側に形成される真空部3d(換言すれば、内筒9の底部)上に湯沸かしヒータ4Aが外周側に位置し且つ保温ヒータ4Bが内周側に位置するように配設されている。従って、湯沸かしヒータ4Aは、内容器3の内径と略同径とされることとなる。これらのヒータ4A,4Bの断面形状は、手入れがし易いように台形とされている。このようにすると、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータ4Aでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータ4Bでの加熱が行われることとなり、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの熱効率が向上することとなる。しかも、加熱手段である湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bが裸の状態で内容器3内の水Wに浸漬されることとなり、熱効率が大幅に向上する。また、加熱手段である湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Aが真空部3dの内周面を構成する内筒9上に配設されているため、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bから内容器3を介して外部へ熱伝導されにくくなり、熱効率が向上する。 【0045】前記湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの導線部4Ab,4Bbは、前記非真空部3aから導出され且つ該導出部にはシール部材45が設けられている。符号46は取付座、47は取付用のビスである。このようにすると、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bで発生した熱が内容器3に伝わりにくくなり、熱効率がさらに向上する。 【0046】また、本実施の形態においては、内容器非真空部3a(換言すれば、外筒10の底部)の中心部を隆起させることにより円錐台形状の隆起部48が形成されており、該隆起部48の天面48aの下面には、温度検出手段として作用する温度センサ30が当接されている。該温度センサ30は、取付金具32を介して遮熱板13に取り付けられている。そして、前記隆起部48の天面48aは、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの上面と同等の高さかそれより高い位置とされる。このようにすると、少量の水(例えば、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bが浸漬しない程度の水量)の湯沸かし時においても、ヒータ4A,4Bからの熱は、内容器3底部の隆起部48を経て温度センサ30に伝達されることとなり、空炊き検知を容易に行うことができる。しかも、温度センサ30は、ヒータ4A,4Bが配設されている内筒9ではなく、外筒10と一体構成の隆起部48に当接されているため、ヒータ4A,4Bの熱が温度センサ30に伝わりにくくなり、湯温を正確に検出できる。 【0047】その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。 【0048】本願発明の電気貯湯容器は、保温用としてのみならず、保冷用としても使用可能である。 【0049】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、貯湯用の内容器を内蔵した容器本体と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を覆蓋する蓋体とを備えた電気貯湯容器において、前記加熱手段を、熱良導体からなる筒体内に発熱体を配設したシーズヒータからなり、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータと内周側に位置するU字状の保温ヒータとの二重構造として、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータでの加熱が行われるようにしたので、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱効率が向上するという効果がある。 【0050】請求項2の発明におけるように、請求項1記載の電気貯湯容器において、前記保温ヒータの内側に形成される余剰空間を利用して、前記内容器の温度を検出する温度検出手段と、前記内容器内のお湯を導出する導出口とを設けた場合、保温ヒータの内側の余剰空間(換言すれば、デッドスペース)を有効に利用ことができる。また、湯沸かしヒータから離れた位置に温度検出手段が設けられることとなるため、湯沸かしヒータからの熱影響を温度検出手段が受けることが少なくなり、正確な温度検出を行うことができる。さらに、湯沸かしヒータから離れた位置に導出口が設けられることとなるため、湯沸かし時に湯沸かしヒータの近傍で発生する気泡が導出口へ吸い込まれにくくなり、導出口に連通するポンプ装置が気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象を防止することができる。 【0051】請求項3の発明におけるように、請求項2記載の電気貯湯容器において、前記導出口を、前記余剰空間における前記保温ヒータの導線部側によった位置に設けた場合、導出口が加熱力の殆どない部分(換言すれば、気泡発生の殆どない場所)に設けられることとなるため、導出口に連通するポンプ装置が気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象をより確実に防止することができる。 【0052】請求項4の発明におけるように、請求項2および3のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記温度検出手段を、前記余剰空間における前記保温ヒータの導線部側によった位置に設けた場合、温度検出手段が加熱力の殆どない部分に設けられることとなるため、温度検出手段への熱影響がより少なくなり、より一層正確な温度検出を行うことができる。 【0053】請求項5の発明におけるように、請求項2、3および4のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記保温ヒータの導線部を、前記湯沸かしヒータの導線部より導線部引き出し方向に突出させた場合、湯沸かしヒータへの通電により生じる輻射熱が保温ヒータにより遮られることとなり、保温ヒータの内側に配設されている機器(例えば、温度検出手段)への熱影響がより一層小さくなる。 【0054】請求項6の発明におけるように、請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記湯沸かしヒータおよび前記保温ヒータを、これらの導線部が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けた場合、導線部を鉛直姿勢としたときに比べて、高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、電気貯湯容器のコンパクト化に寄与する。また、冷水を貯水したとき、湯沸かしヒータおよび保温ヒータに結露が生じると、該結露が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられた導線部に沿って流下することとなり、結露の排出が容易となる。 【0055】請求項7の発明におけるように、請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記加熱手段を、前記内容器の外底部に形成された上向き凹部内に配設した場合、加熱手段の熱は内容器側にのみ伝導されることとなり、熱効率の向上に寄与する。 【0056】請求項8の発明におけるように、請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、前記加熱手段を、前記内容器の内底部に取り付けられた熱良導体からなるヒータケース内に設けた場合、加熱手段を内蔵したヒータケースは内容器内の水に浸漬されることとなるため、加熱手段の熱効率が大幅に向上する。また、加熱手段はヒータケース内に内蔵されているため、蓋体を開けたとき、加熱手段が直接見えるということがなくなり、見映えが良好となる。 【0057】請求項9の発明におけるように、請求項1記載の電気貯湯容器において、前記加熱手段を、前記内容器の内底部に配設した場合、加熱手段が裸の状態で内容器内の水に浸漬されることとなり、加熱手段の熱効率が大幅に向上する。 【0058】請求項10の発明におけるように、請求項9記載の電気貯湯容器において、前記内容器を底部に非真空部を有する真空二重容器で構成するとともに、前記加熱手段を、前記内容器の底部における真空部上に配設した場合、加熱手段から内容器を介して外部へ熱伝導されにくくなり、熱効率が向上する。 【0059】請求項11の発明におけるように、請求項10記載の電気貯湯容器において、前記加熱手段の導線部を、前記非真空部から導出し且つ該導出部にはシール部材を設けた場合、加熱手段で発生した熱が内容器に伝わりにくくなり、熱効率がさらに向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003702 【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市城東区蒲生2丁目1番9号
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| 【出願日】 |
平成14年2月28日(2002.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075731 【弁理士】 【氏名又は名称】大浜 博
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| 【公開番号】 |
特開2003−250701(P2003−250701A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−54003(P2002−54003) |
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