| 【発明の名称】 |
調理器 |
| 【発明者】 |
【氏名】石丸 直昭 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】佐藤 圭一 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】由良 政樹 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】中江 智 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】稲田 剛士 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、幅広い調理に対応できる簡単な構成の調理器を提供することを目的とする。
【解決手段】水を供給する水タンク1と、前記水タンクから供給された水を加熱する蒸気発生手段2と、前記蒸気発生手段からの蒸気をさらに高温に加熱する蒸気過熱手段3により構成され、前記蒸気過熱手段は、高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、ステンレスの発泡体からなり、高周波インバータの周波数を変えることで電力の可変が行えるようにする調理器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水を供給する水タンクと、前記水タンクから供給された水を加熱する蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段からの蒸気をさらに高温に加熱する蒸気過熱手段とを有し、前記蒸気過熱手段は、高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルにより加熱される被加熱体とからなり、高周波インバータの周波数を変えることで電力の可変が行えることを特徴とする調理器。 【請求項2】 蒸気発生手段の電力も切り換え可能とし、蒸気量と温度双方が制御可能としたことを特徴とする請求項1記載の調理器。 【請求項3】 蒸気発生手段の入口または出口に送風手段を設けて、少量の蒸気でもさらに高温の過熱蒸気を送ることを特徴とする請求項1または2記載の調理器。 【請求項4】 蒸気過熱手段の加熱コイルおよび高周波インバータ部の少なくとも一方の冷却用の送風手段を蒸気の送風手段として兼用することを特徴とする請求項1または2記載の調理器。 【請求項5】 蒸気過熱手段の加熱コイルの損失による熱を水タンクに接続して供給する熱回収手段により、水を常温から温度上昇させることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の調理器。 【請求項6】 水タンク下部に設けた加熱手段で水タンク内に蒸気を発生させ、その上昇対流の作用で蒸気過熱手段を通過することを特徴とした請求項1〜5いずれか1項に記載の調理器。 【請求項7】 運転開始時に蒸気過熱手段のみを動作させ、調理容器入口の温度検出手段の出力が所定の温度以上となってから蒸気発生手段を動作させるように制御を行うことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の調理器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は一般家庭で使用可能な過熱蒸気を用いた調理器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の家庭用の卓上型調理器は、シーズヒータによって金属製の鍋を加熱し、鍋からの熱伝導により調理物が加熱される構成である。また最近は誘導加熱方式を用い、鍋を電磁誘導により直接加熱する電磁調理器もある。しかしながらこれらの調理器では、鍋に接する面と他方では温度に大きな差があり均一な焼き物調理は困難である。また、蒸すなどの料理では、あらかじめ水を大量に鍋内に入れ、100℃の蒸気で調理するため、調理時間が長くなるなどの課題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の課題を解決するもので、100℃以上の過熱蒸気を用いることで、食材の水分を失うことなく早く調理できる簡単な構成の調理器の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決するために、本発明では、水タンクから供給された水を蒸気発生手段で加熱し、さらに高温に加熱する蒸気過熱手段により構成され、蒸気過熱手段の電力を可変することで蒸気温度を最適に制御できる調理器としたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】上記目的を達成するための本発明の第1の手段は、水を供給する水タンクと、前記水タンクから供給された水を加熱する蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段からの蒸気をさらに高温に加熱する蒸気過熱手段により構成され、前記蒸気過熱手段は、高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、ステンレスの発泡体からなり、高周波インバータの周波数を変えることで電力の可変が行えるようにしたもので、調理物の調理方法に合わせた温度の制御を容易にしたものである。 【0006】本発明の第2の手段は、蒸気発生手段の電力も切り換え可能とし、蒸気量と温度双方が制御可能としたことを特徴としたものであり、水分がより少ない高温の蒸気により焼き物などの調理をさらに容易にしたものである。 【0007】本発明の第3の手段は、蒸気発生手段の入口または出口に送風手段を設けて、少量の蒸気でもさらに高温の過熱蒸気を送ることを特徴したものであり、調理時間の短縮を可能としたものである。 【0008】本発明の第4の手段は、蒸気過熱手段の加熱コイルおよび高周波インバータ部の少なくとも一方の冷却用の送風手段を蒸気の送風手段として兼用することを特徴としたものであり、より簡単な構成でかつ損失熱の有効利用を可能にしたものである。 【0009】本発明の第5の手段は、蒸気過熱手段の加熱コイルの損失による熱を水タンクに接続して供給し、常温から温度上昇させることを特徴としたもので、水の熱容量活用で省エネを可能にしたものである。 【0010】本発明の第6の手段は、水タンク下部に設けた加熱手段で水タンク内に蒸気を発生させ、その上昇対流の作用で蒸気過熱手段を通過することを特徴としたもので、より小型化を実現可能にしたものである。 【0011】本発明の第7の手段は、運転開始時に蒸気過熱手段のみを動作させ、調理容器入口の温度検出手段の出力が所定の温度以上となってから蒸気発生手段を動作させるように制御を行うことを特徴としたもので、運転開始時の低温の無駄な蒸気をなくすことができるようにしたものである。 【0012】 【実施例】(実施例1)以下、本発明の実施例1について図面を参照しながら説明する。図1は調理器の構成図である。図1において、1は水タンク、2は蒸気発生手段、3は蒸気過熱手段、4は調理容器、5は蓋、6は調理物をのせる網、7は過熱蒸気発生口、8は筐体である。図1において、水タンク1の水は2の蒸気発生手段に入り、ヒータなどによって加熱される。ここで100℃の蒸気になって、蒸気のみが蒸気過熱手段3に流れ込む。ここで蒸気過熱手段3は誘導加熱コイルにより加熱される被加熱体であるステンレスの発泡金属に加熱コイルが巻かれた構成になっている。そこで蒸気が発泡金属の網の目を通っていく際に、誘導加熱によって高温になった被加熱体である発泡金属から熱が伝わり、100℃以上の高温の過熱蒸気となる。ここで蒸気過熱手段は、流路の長いループ状の管にヒータを埋め込んだ構成などの場合もある。また、被加熱体は発泡金属に限ったものではなく、誘導加熱により加熱される金属体であれば形状は問わない。 【0013】図2にこの装置の回路構成図を示す。図2において、9はヒータ、10はスイッチ、11は加熱コイル、12はスイッチング素子、13はドライブ回路、14は制御回路である。ここで制御回路14から出た制御信号がドライブ回路13に入力され、このドライブ回路によりスイッチング素子12を動作させ、加熱コイル11に高周波電流を流す。 【0014】ここで図3にこのスイッチング素子12の両端電圧Vceと流れる電流Icおよび制御信号の波形図を示す。ハイパワー時は周波数を20kHz程度と低くし、電流が多く流れ、ローパワー時には周波数を40kHzに上げ、電流を少なくすることで加熱コイルに流れる電流を変化させ、その結果、蒸気過熱手段の発熱も変化できる。蒸気過熱手段16で過熱された蒸気は流路を通り、過熱蒸気発生口7から調理物に当たるようするものである。この構成で蒸気の温度を変化させることができ、焼き物や蒸気を用いた蒸し料理なども可能となり、また過熱蒸気の作用により、調理物への熱の伝搬量が大であり、調理時間も短縮できる。 【0015】また、図4に回路構成図を示す。蒸気発生手段の第一のヒータ9および第二のヒータ15をそれぞれスイッチで切り換えることにより、蒸気の発生量を可変することができ、より調理物の湿度範囲の広い調理を行うことが可能となるものである。 【0016】(実施例2)以下、本発明の実施例2について図面を参照しながら説明する。図5、図6は調理器の構成図である。図5において、1は水タンク、2は蒸気発生手段、3は蒸気過熱手段、4は調理容器、5は蓋、6は調理物をのせる網、7は過熱蒸気発生口、8は筐体、17は蒸気を循環させるファンであるである。このファン17によって蒸気および過熱蒸気がタンクから調理容器へとスムーズに流れ、また蒸気の量をファンの回転数を制御することにより可能となり、調理内容に合わせた過熱蒸気の量と温度をコントロールできるものである。 【0017】図6において、1は水タンク、2は蒸気発生手段、3は蒸気過熱手段、4は調理容器、5は蓋、6は調理物をのせる網、7は過熱蒸気発生口、8は筐体、18は蒸気過熱手段3の加熱コイル用の冷却ファンである。このファン18は加熱コイルの損失による温度上昇を抑える。さらに、その上昇した温風を蒸気発生手段からの流路に入れることで、蒸気および過熱蒸気がタンクから調理容器へとよりスムーズに流れることができ、効率的な構成とできるものである。 【0018】(実施例3)以下、本発明の実施例3について図面を参照しながら説明する。図7、図8は調理器の構成図である。図7において、1は水タンク、2は蒸気発生手段、3は蒸気過熱手段、4は調理容器、5は蓋、6は調理物をのせる網、7は過熱蒸気発生口、8は筐体、19は熱回収伝達手段である。蒸気過熱手段3の加熱コイルの損失による温度上昇を熱回収伝達手段19によって水タンク1に伝搬し、そして水タンク内の水の温めに用いる。この結果、水は常温から予熱され、システム全体の高効率化を図りながら、過熱蒸気による調理を可能とするものである。 【0019】また、図8において、20は水タンク、21は加熱手段である。水タンク20と加熱手段21は接触しており、加熱手段によって熱せられた水は、温度上昇して蒸気になって上部から流路に流れだし、蒸気過熱手段によって100℃以上の過熱蒸気になって調理容器8に入り、調理物にあたって、広い範囲の調理が可能となる。この構成により、装置の小型化が可能となるものである。 【0020】(実施例4)以下、本発明の実施例4について図面を参照しながら説明する。図9は調理器の構成図である。図9において、1は水タンク、2は蒸気発生手段、3は蒸気過熱手段、4は調理容器、5は蓋、6は調理物をのせる網、7は過熱蒸気発生口、8は筐体、22は温度検出手段である。温度検出手段22では蒸気の温度を常時検出でき、スタート時でまだ蒸気過熱手段が高温になっていないときは蒸気発生手段からの蒸気の流れをなくすようにする。 【0021】これにより、例えば100℃の蒸気がそのまま調理物にあたることなく、調理に合わせた温度の過熱蒸気が常時提供できるようになる。 【0022】 【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明では、蒸気過熱手段の入力電力が可変なため、過熱蒸気の温度を変化させることができ、蒸し料理から焼き料理まで幅広い調理温度に対応することができるものである。 【0023】請求項2記載の発明では、蒸気量も可変可能であり、表面をこんがり焼くなどの調理がより短時間で行えるものである。 【0024】請求項3記載の発明では、蒸気量が少ないときでも、ファンによって強制的に加熱コイル内の発泡金属に蒸気を送ることが可能であり、長時間にわたって調理可能かつさらに焼き物が短時間に行えるものである。 【0025】請求項4記載の発明では、加熱コイルの損失も有効活用することで、高効率化が可能である。 【0026】請求項5記載の発明では、冷却用と蒸気送風用のファンを兼用することでさらなる効率化が図れる。 【0027】請求項6記載の発明では、蒸気の上昇対流を利用することで、高効率化と小型化が図れる。 【0028】請求項7記載の発明では、過熱蒸気の温度に合わせて、調理が行え、短時間で、美味しい調理が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成14年3月1日(2002.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−250700(P2003−250700A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【出願番号】 |
特願2002−55598(P2002−55598) |
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