| 【発明の名称】 |
フライ調理器 |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 稔
【氏名】奥村 彰
【氏名】乾 利之
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| 【要約】 |
【課題】フライ油の急速加熱に適し、フライ油中の劣化物を抑制することでフライ油の品質を保持し、フライ調理品の品質を好適に保持することができるフライ調理器を提供する。
【解決手段】収容されるフライ油を加熱するためのヒーターユニットをその側面に有する縦長のフライ油槽を1またはそれ以上備え、該ヒーターユニットにはフライ油を急速加熱するためのターボ機構が接続されていることを特徴とするフライ調理器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 収容されるフライ油を加熱するためのヒーターユニットをその側面に有する縦長のフライ油槽を1またはそれ以上備え、該ヒーターユニットにはフライ油を急速加熱するためのターボ機構が接続されていることを特徴とするフライ調理器。 【請求項2】 油槽の底部に、揚げかすを受け取り収容するための揚げかす取り部材が収容されている請求項1に記載のフライ調理器。 【請求項3】 フライ油槽が、油面に対応する開口部の面積SBと該開口部から底までの深さHBとが、HB/SB−2=0.8〜4.0なる関係を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のフライ調理器。 【請求項4】 フライ油槽の内面上部にフッ素樹脂コート層を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフライ調理器。 【請求項5】 フライ油槽にフライ油を供給するための給油機構が付設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフライ調理器。 【請求項6】 油槽を開閉する蓋を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフライ調理器。 【請求項7】 フライ油槽に具材を導入するための具材キャリヤーをフライ油槽中に出し入れするための具材キャリヤー昇降機構を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載のフライ調理器。 【請求項8】 ヒーターユニットが、フライ油を急速加熱するための補助ヒーター部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のフライ調理器。 【請求項9】 網状のシート部材と、該シート部材に対して垂直に接続された取っ手からなる粕取り用部材。 【請求項10】 取っ手が、油層上面より垂直に上部まで延びかつ上端部が傾斜していることを特徴とする請求項9に記載の粕取り用部材。 【請求項11】 シート部材の周囲を囲むように枠体が設置されている請求項9または10に記載の粕取り用部材。 【請求項12】 シート部材の底部の一部に、シート部材の傾き調整部材が設けられた請求項9〜11のいずれか1項に記載の粕取り用部材。 【請求項13】 フライ調理中にフライ油層底部に設置され、フライ調理作業中または作業終了後に適宜粕を取り除くようにされた請求項9〜12のいずれか1項に記載の粕取り用部材。
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【発明の詳細な説明】【発明の属する技術分野】本発明は、フライ調理器に関する。 【従来の技術】フライ調理において、フライ調理品の品質を好適にするとともに、使用する油脂の品質を管理することが重要である。食用油はフライ調理によって空気中の酸素、ヒーターからの熱、揚げ種からの水等の影響により分解や重合などの化学変化を受け、遊離脂肪酸、カルボニル化合物、重合物などの油脂劣化物を生じる。これら油脂劣化物はフライ調理時間の経過とともにフライ油中に蓄積され、さらに揚げ種から分離した揚げかすや揚げ種から溶出する動物脂なども加わって、フライ油は着色、粘度、発煙、泡立ちの増加をまねくとともに不快臭・不快味を呈するようになる。このようなフライ油で揚げたフライ品は、風味が低下し外観も油っぽくなって商品価値が大きく低下する。従って、フライ油は常に劣化度が低い状態で使用しなければならない。従来のフライ調理器(フライヤー)では、フライ油の劣化および油脂劣化物の蓄積は避けられず、そのためにある程度劣化度が高くなった段階で、フライ油の全量または一部を廃棄し、新鮮なフライ油と入れ替える必要があった。劣化フライ油の廃棄作業は手間がかかるうえ、高温状態のフライ油を廃棄する場合には火傷などの危険を伴う。発生した廃油の処分は、廃油処理業者に引き渡すケースが多いが、近年では有償での引き取りが一般的となり、その際必要な廃油処理費用が事業者にとって大きな負担になっている。また、産業廃棄物の削減という観点からも廃油の発生をなるべく減少させたいという事業者のニーズは高まっている。廃油の発生を減少させる方法は、使用中のフライ油の劣化を抑える方法と、劣化したフライ油を使用後に浄化する方法とに大別することができる。使用中のフライ油の劣化を抑える方法としては、フライ油にセラミックや焼成骨粉などの多孔質物質を沈めたり(特開平09−142950号公報、特開昭62−101699号公報)、調理中にフライ油に電圧や電流を印加する方法(特開平09−100489号公報、特開平10−276744号公報)が提案されている。しかしながら、これらの方法ではフライ油の劣化を効果的に抑えることは難しく、装置の導入費用やランニングコストが高額であるという問題があった。一方、劣化したフライ油を浄化する方法としては、活性炭や活性白土などの多孔質や極めて目の細かい濾紙等による吸着・濾過作用を利用したものが実用化されている。この方法は、微細な揚げかすの除去やフライ油の色の回復には一定の効果を示すが、劣化フライ油中に大量に生じた油脂重合物や油脂分解物などを除去する効果は限定されている(特開昭56−166820号公報、特開2000−178578号公報)。特に、フライ油の劣化を抑制する方法として、特開昭62−220160号公報に、フライ油の張り込み量(リットル)に対する時間あたりのフライ数量(kg/時)、すなわちフライ油回転率を100%/時以上とし、かつフライ油の張り込み量(リットル)に対する空気との接触面積(cm2)の比を140以下とする調理方法が開示されている。しかし、フライ油の劣化を防ぐために、フライ油の回転率を高めること、フライ油と空気との接触面積をできるだけ抑えることが効果的であることそれ自体は、当業者にとって周知の事項である。また、フライ油回転率を100%以上とすることは、大量の揚げ物を長時間にわたり間断なく揚げている食品工場の大型連続フライヤーでは可能であるが、惣菜店やスーパーマーケットで使用している数十〜数リットルの中小型フライヤーでは事実上不可能である。また、中小型フライヤーでは、フライ油の張り込み量(リットル)に対する空気との接触面積(cm2)の比はほとんどの場合140以下である。また、この比は結局油層の深さ(H)の逆数(1/H)に相当するものである。本公報はこのHが約7.2cm以上である全てのフライヤーに言及している結果、実際上あらゆるフライヤーをその範囲内のものとしているといえる。本公報には、油層の形状等からフライ油の劣化の問題を解決する方法等が示されていない。 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、フライ油の急速加熱に適し、フライ油中の劣化物を抑制することでフライ油の品質を保持し、フライ調理品の品質を好適に保持することができるフライ調理器を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明によれば、収容されるフライ油を加熱するためのヒーターユニットをその側面に有する縦長のフライ油槽を1またはそれ以上備え、該ヒーターユニットにはフライ油を急速加熱するためのターボ機構が接続されていることを特徴とするフライ調理器が提供される。フライ調理において、フライ開始時やフライ調理中に生じる油温の低下時において、目的の油温度にいかに早く到達させるかということは、作業効率、時間、品質の面から重要な事項である。ここで、従来の油層内の底部または中部に金属の伝熱ヒーターが設置された開口部が広く、油面の浅いフライ調理器では、急速温度上昇を目的として強加熱を行うと、伝熱面において過加熱されてしまいフライ油は熱劣化するため、フライ油およびフライ調理品の品質が劣るという問題があり、また、温度上昇においても伝熱ヒーターとフライ油との接触面積が小さいため好適とはいえなかった。本発明において、同じ熱量での加熱であっても、伝熱面を広くすることで、上記劣化を抑制し、好適な温度上昇を達成できることを見いだした。さらに、底面では、フライ調理に用いる具材、例えば衣を有する具材を調理する際に剥離する衣が底部に溜まり、これが過熱されることで油脂に着色、劣化や具材に焦げた衣が付着するという問題点が生じることを見いだし、前記加熱面を広くするということ、また、粕の焦げ等による悪影響を回避するためには加熱面を側面とすることが好適であることを見いだした。ここで、過熱面を広くするという視点から、側面の面積が広いことが好ましく、つまり油層が縦長であることが好ましいことを見いだした。このように縦長であると、加熱面(油槽の側面)同士が近いため、さらに急速な温度上昇が達成でき、きわめて好適である。さらにフライ調理全体として、フライ油脂、フライ調理品、使用性等について好適な態様を達成するためには、フライ油槽は、油面に対応する開口部の面積SBと該開口部から底までの深さHBとが、HB/SB−2=0.8〜4.0なる関係を満たすことが好ましい。 【発明の実施の形態】本発明は、フライ調理を、フライ調理する油層の油面の面積SAと油底から油面までの高さHAとが、HA/SA−2=0.6〜3.5なる関係を満たす条件の下で行うために特に好適なフライ調理器である。先に述べたように、フライ調理について管理が必要なのは、主にフライ調理品の品質と、油脂の品質についての管理である。ここで、油脂の品質に関し、油脂の劣化度を左右する要因としては、油面の表面積と油脂の体積(若しくは重量)が重要であるとされている。つまり、油面の表面積をSとし、油脂の体積をVとすると、劣化速度は、S/Vと比例関係にあることが知られている。ここで、油底から油面までの高さをHとした場合、V=S×Hであることから、劣化速度は1/Hに比例することとなる。つまり、劣化速度、言い換えると劣化し易さとは、油底から油面までの距離であるHによって支配され、表面積Sや体積V自体は直接関係ないことになる。これは、高さHが同じである場合は、油面の表面積Sが広かろうが、狭かろうが、その劣化し易さに差異はないということになり、高さHが同じであれば、縦長の直方体の油層の場合でも、横に偏平形の直方体の油層の場合でも油脂の劣化し易さに差異はないということになる。ところで、フライ中の油脂の品質を一定以上に保つためには、まず、油の劣化を抑制することが考えられる。しかし、これのみでは限界があり、比較的早い時間で油脂は使用限界に達する。そうなると、油層中の油脂をすべて廃棄し、新油に交換する必要がある。この場合、新たに大量の新油が必要となる他、廃油の処理も併せればコスト面、環境面に悪影響が生じる。昨今、廃棄物の処理には特にコストや必要な手間が増えているため、大きな問題である。また、この廃油量、必要な新油量は、油層が大きいほど多くなり、それぞれのコストも増加する。ここで、本発明等が、フライ調理に関する油脂の品質について鋭意検討した結果、油脂の劣化し易さだけでなく、実際のフライ作業においては、フライ用具材が吸油した分を補うために添加する新油量等がフライ調理中の油脂の品質に大きな影響を与えていることを見出した。すなわち、フライ調理中の油脂の品質を評価・管理する視点として、油脂中に存在する劣化物を一定量以下に抑制するということに注目した。この劣化物を一定量以下に抑制する方法として、従来の油脂の劣化を抑制するということに加え、油層中の油脂量に対する新油の添加量、すなわち、回転率を高くすることを視点として上記目的を達成している。ここで、回転率は下式(1)から求められる。 回転率(%/時)=(時間当たりの給油量(g/時)÷油層中の油脂量(g) )×100(%) (1) 本発明において、実際のフライ作業を詳細に観察・検討した結果、油脂の品質管理として、油脂の劣化を抑制すること、回転率を高くすることの双方により対応することが好ましいことが見出されている。ここで、単に吸油量を多くするということでなく、本発明においては以下のような思想により、目的を達成している。すなわち、上記の通りV=S×Hの関係があるが、まず、劣化度を低くするためには酸素との接触面である油面の表面積Sを小さくすることが好ましく(体積Vは大きいことが好ましい)、また、回転率を上げるには逆にVを小さくすることが好ましい。この時点ではHは特に制限されず、現実性のある値であれば良い。ここで、体積Vは、使用する具材の量により自動的に限定されてしまう。下記にも詳述するが回転率を高くしたい場合には、Vはできるだけ小さいものとすることが好ましい。上記限定された体積を仮に固定値V0とした場合、上述の通りSは小さい方が好ましいため、Hは必然的に大きい値が好ましいということになる。ここで、SやHの値は現実性を考えるとある程度の範囲に限定される。本発明は、SとHの関係について、一定の関係を保つ場合において、上記油脂の好適な品質保持と、フライ作業性とを満たすものとなることを見いだしたものである。すなわち、本発明におけるフライ調理方法は、フライ油面の面積SAと油底から油面までの高さHAについて、HA/SA−2=0.6〜3.5、好ましくは0.65〜3.0、さらに好ましくは0.7〜2.75、特に好ましくは0.75〜2.5、最も好ましくは0.8〜2.25、特に最も好ましくは0.9〜2.0となる条件で行うことが特に好ましい。上述の通り、本発明においては、表面積SAが小さく、高さHAは大きいことが好ましい。つまり、上記HA/SA−2の値が大きいことが好ましい。しかし、現実のフライ作業を考えると油面の表面積SAが小さすぎても作業性が悪く、高さHAが大きすぎても油脂の対流が悪くなり均一にフライできない等の悪影響がある。本発明に従い、表面積SAと高さHが上記関係にある場合において、上記悪影響を受けること無く、油脂の劣化を抑制し、高い回転率を達成し、油脂中に存在する劣化物を一定量以下に抑制することができる。なお、通常のフライ調理器を使用してフライ調理を行う場合、HA/SA−2の値は0.1〜0.4程度で行われている。本発明の条件でフライ調理する場合、例えば比較的縦長の立方体や円柱等の油層が想定される。上述の通り油脂量に対して表面積が少ないことから、空気に接触する面積が少なく、フライ調理中の油脂の劣化が抑制される。ここで、単に表面積が少なければ良いわけではなく、油層が縦長すぎるとフライ作業ができなかったり、加熱した油脂が対流しないため一部が過加熱されて逆に劣化が促進してしまったり、温度差が生じるためフライ「ムラ」が生じたりして、フライ調理に適さないことになることも上述の通りである。そこで、上記の場合において、実際の作業を想定した場合、油面から油底(平均値)までの距離が10〜200cm、好ましくは10〜100cm、さらに好ましくは10〜40cmである。また、表面積SAについても30〜30,000cm2、好ましくは30〜3,000cm2、さらに好ましくは30〜1,000cm2である場合が好ましい。実際上、油面から油底までの距離が短すぎたり、表面積が狭すぎてもフライしにくい等の弊害が生じ、逆に、距離が大きすぎたり、表面積が広すぎると、実際の使用する油層が巨大すぎて現実に即しないことになるので好ましくない。また、回転率を高くするためには上記式(1)からも分かるように、吸油量と油脂量の関係が重要である。油脂量(油層中の油脂量)に関しては、少ないほど好ましいということになる。つまり、設定される前記V0が少ないほど好ましいということになる。これは、言い換えると、一定量の具材が少ない油脂で調理されること、つまり、具材の充填率が高いほど好ましいということになる。よって、本発明は、好ましくは、調理時に油層に充填される具材の総体積に対する具材の総体積と油層体積との和の百分率(具材総体積/(具材層体積+油層体積)×100)で表される具材の充填率が12%以上、好ましくは14%以上、さらに好ましくは16%以上となるようにして上記条件の下でフライ調理を行う。具材の充填率が、これらの範囲より低いと回転率の向上に寄与できず、この範囲より高いと具材が多すぎることとなり、好適なフライ調理をすることができない場合もあり得るので好ましくない。なお、通常のフライ調理における充填率は4〜8%である。具材の充填率が高いということは、言い換えると、具材に対する油量が少ないということであり、同じ具材を調理するのにより少ない油量で行うということである。本発明において、例えば具材(体積)に対する油量(体積)は7.4(V/V)以下、好ましくは6.2(V/V)以下、さらに好ましくは5.3以下とすることができる。本発明によれば、この油/具材の体積比は、2まで減少させることができる。特に、形状が偏平状である具材において、その広い面を油面と垂直の関係となるようにし、調理を行うことで、具材の充填率を上げることができ、上記条件でフライ調理することができる。また、特に、偏平状具材を、その広い面を油面と垂直の関係となるようにキャリアーに設置しフライ調理を行うことで、好適に上記フライ調理を行うことができる。ここで、垂直な関係とは完全な垂直のみを示すのではなく、具材が見た目に「立てた」状態であることをいう。さらには、具材を油面より下になるように設置しフライを行うことで、上記充填率を上げることができる。これにより上述の通り、回転率を高くすることができ、油脂の品質を好適に維持することに寄与する。さらに下記に示すように、作業環境、フライ調理品への好適な効果を得ることができる。つまり、具材の充填率を上げることにより、具材量に対し、通常に比べ小さな油層でフライ調理することができる。これは、油層自体を小さくすることができるため機器をコンパクトにできるという作業面でのメリットや、使用する油量が少なくて済むというコスト面でのメリット、発生する廃油が少ないという環境上等のメリットを有する。フライ調理に使用される油脂の量は、油層の大きさに加え、差し油の量、廃油の量が大きく影響する。本発明の方法およびフライ調理器は同じ具材に対して少ない油量で調理することができること、つまり、油層が小さいこと、また、具材の吸油量が少ないため差し油量が少ないこと、さらには油脂に含まれる劣化物を一定以下に抑制維持することができるため、廃油の発生時期を遅らせること、さらには実質上廃油が発生しないように調整することができるため、油脂の使用量を大幅に低減させることができる。ここで、油脂の使用量に対し最も影響を与えるのは廃油である。つまり、廃油として使用している油脂を廃棄した場合、油層分の新油を新たに使用しなければならないため、結果として油脂の使用量が大幅に増えることになる。本発明によれば、廃油が発生しない程度の短期間での使用においても、従来に比べてその使用量を例えば有意に低減することができる。ここで、従来における標準的なフライ調理条件はHA/SA−2=約0.3、具材充填率=約6%と設定することができ、この条件を標準従来条件といい、この標準従来条件によりフライ調理方法を標準従来法という。本発明によれば、油脂の使用量は、標準従来法の70%以下に低減することができる。さらに、廃油が生じた場合には、標準従来法の65%以下、好ましくは60%以下、さらには55%以下、特に50%以下に低減するこができる。本発明における油脂の使用量は、標準従来法に比べて10%まで低減することができる。また、上述の様に、実質上廃油が生じない条件で長期運転することで、さらに低減することができる。以下に示す例えば実施例9において、例えば、廃油基準を重合物量が5%以上とした場合、従来機では80時間毎に廃油が必要となり、その度に廃油が発生し、新油を大量に使用しなければならないが、一方、本発明の場合、重合物量が常に2.5%以下に維持されるため、廃油は発生しないことになる。また、本発明の方法およびフライ調理器においては、具材に対して使用する油脂量が少ないこと、熱効率が良いこと等の理由から、少ないエネルギーで運転することができる。特に、長時間運転するにつれ、その低減効果は大きくなるため、現実において好ましいといえる。その低減効果について、例えば使用した電気量によって標準従来法との比(使用エネルギー低減指数)を用いて示すと、本発明では、電気量は標準従来法の0.7以下、好ましくは0.65以下、さらに好ましくは0.6以下に低減されるが、長期運転を行うことにより、これ以上の効果を得ることができる。特に、常時フライ作業が行われてうるわけではなく、定期的、または注文等により不定期的に作業を行い、比較的空加熱が多い態様においては、従来に比べて、より低減効果を得ることができる。本発明によれば、この使用エネルギー低減指数は、0.15まで減少させることができる。油層の油脂量を減らすためには、扁平な形状の底の浅い油層等を使用することもできるが、その場合、油面の面積が広いため油脂が劣化し易いこと、また、底が浅いため加熱器に付着して焦げた衣が具材に再付着して具材の品質や外観を損ねる等の悪影響がある。これに対し本発明は、縦形の油層で前述の本発明の条件を満たす場合において、上述の劣化抑制やフライ調理品への好適な効果を得ながら、油層の油脂量を少なくし、回転率を上げることができる。また、油面でなく油中でフライ調理することで、上述の通り多くの具材を調理することができるということに加え、全体をムラなくフライ調理することができる。通常のように油面付近でフライ調理する場合、油面から出ている部分と油面の下にある部分との温度差が大きいためにムラになり易いこと、さらに、これらのムラを無くすためフライする面を変えて(引っ繰り返して)調整しているが完全とは言い難い。本発明のフライ調理方法によれば、具材の全面から同じ温度で加熱するためムラなく均一に調理することができる。特に、偏平状具材の場合には表、裏の両面をムラなく揚げるために常時監視し、裏返したりするという処理等をする必要もなく、両面がムラなくフライ調理される。比較的縦長の油槽の深い部分で具材を調理する場合にも、具材から生じる無数の蒸気の気泡によりバブリングされ、油脂が攪拌され、油槽内の油温が均一に調整されるという効果を有する。本発明の方法およびフライ調理器においては、具材から発生する気泡により油層内の油が好適に対流するため、温度が均一となる。通常、油層の上下や左右での温度はかなり異なるが、また、具材間や具材と壁面の間には油が滞留してしまい、温度差の原因となるが、本発明の方法においては、これらの場所においても具材から生じる気泡により油が攪拌され、温度が均一となる。この結果、具材も均一に調理することができる。これらのことからも、フライの「ムラ」を防止し、均一に加熱された好適なフライ調理品を得ることができる。本発明のフライ調理方法においては、具材を油中に沈めてフライ調理すること、また、油中で生じる気泡がバブリング効果を有し油を対流させることにより、全ての面を均一にフライ調理することができる。外観上からも、従来の油面に浮かせたフライ調理においては、油中にある面と、油面から出て空気に曝されている面とでは揚がり具合、具体的には色が異なっていたり、また、衣の状態が極端に異なっていたりするが、本発明においては外観上からも均一である。また、一度に複数の具材をフライ調理した場合でも、それぞれの具材の間に外観上の差異は無く、各具材が均一にフライ調理されていた。また、フライ調理後(または一定時間後)の具材の中心温度を測定した場合、本発明の方法およびフライ調理器の場合、ばらつきが少ないことがわかった。このことからも、各具材間において、均一に調理されていることがわかる。また、全側面から加熱するため、具材によっては、特に通常油面付近で浮かべてフライ調理する具材について、本発明の方法によりフライ調理時間を短縮することもできる。よって、高充填率で多くの具材を調理することができること、フライ時間を短くすることができる等のことから、本発明のフライ調理方法は、フライ作業の効率を向上させることができる。さらに、本発明の方法およびフライ調理器においては、全面から加熱されていること、熱効率が良いこと等の理由から、短時間で具材の温度が上昇し、調理を進行させることができる。加えて、充填率が高い過密状態でフライ調理を行うため、油脂中において具材から発生する蒸気の圧力で加圧状態となり、フライ調理に関して好適な影響を与える。フライ状態が良好となること、フライ調理時間が短縮されることが期待される。また、偏平状具材がキャリヤーで固定されているような場合においては、加圧状態であること、固定されていることの相乗効果により、衣等の剥離が大幅に抑制されるという効果も得られる。本発明の方法およびフライ調理器においては、具材から剥離する衣の量が少ないため、油の劣化や、フライ調理品に付着する等の悪影響を与え、かつ、廃棄物として生じる揚げかすの発生量を抑制することができる。標準従来法と比によって比較した場合、例えば0.8以下、好ましくは0.75以下、特に好ましくは0.7以下であり、揚げかすの発生量が抑制されていることがわかる。揚げかすの発生量は、0.3まで減少させることができる。これは、剥離した衣の「焦げ」等が原因となる油脂の劣化をも抑制するという効果が得られるため好ましい。また、フライ作業後の清掃も容易になるため好ましい。本発明においては、劣化物が低レベルで抑制されているため油層内壁に付着する汚れが少ない。また、重合物や揚げかすの発生が少ないことから、その付着抑制効果は顕著である。また、特に付着しやすい油面付近についても、油中において発生する気泡等によるバブリング効果により油面の変動が大きいため汚れが付着しにくいという特徴がある。これらにより、油層内壁、特に通常多く付着する油面付近に汚れが付着することを防ぐ効果を有する。油面に具材が浮かんでいる状態でフライ調理する場合は、油面の上に出ている部分や、油面付近から水分が蒸発するが、本発明のように油脂中に具材が存在する状態でフライ調理をする場合は、全ての蒸発する水分は油脂中で発生し、油面へ向かう。この結果、油面付近における蒸気の濃度が高くなる。これは言い換えると酸素濃度が低くなるということであり、フライ調理中の油脂の劣化を抑制する効果が得られる。このことに加え、本発明の調理方法においては、空気と接する油面の面積が通常の場合に比べて狭く設定されているため、その相乗効果から、より劣化抑制効果が好適に得られる。また、本発明のフライ調理方法ではフライ調理中、常に油脂中の具材から蒸気が発生し、具材全体が泡で覆われるため不要な油分が吸収されにくいという特徴がある。これにより、フライ調理品の風味が油っぽくなく、風味が良好であること、また、吸油量が少ないため油脂の使用量が少なくて済むというメリットを有する。また、形状が偏平状である具材について、その広い面を油面と垂直の関係となるようにし、調理を行うこと、つまり、立てた状態でフライ調理することにより、上記のような各種効果を得ることができるが、さらに、フライ調理後において、フライ調理済み具材を油脂中から取り出す時にもその状態を保持して取り出す、つまり、立てたまま取り出すことによって、具材の衣等の吸油量を大幅に減らすことができることができる。これは、取り出す時に油が乗る面の面積が小さいことおよび具材の下面の面積が小さいことが一因であると考えられる。広い面を油面と平行に向けて取り上げた場合には、多量の油脂を乗せて取り上げることとなり、また具材の下面に油が溜まることにより、吸油量が多くなるが、本発明では、上記の態様で取り出すことにより、このような弊害を防止している。本発明のフライ調理方法で得られるフライ調理品は吸油量が少ないため、風味面からは油っぽくないため好ましく、従来法により得られるフライ調理品よりもローカロリーであるためカロリーを気にする者に対して好ましい。吸油量は、例えば標準従来法によりフライ調理した場合と比(吸油量指数)によって比較すると0.85以下、好ましくは0.8以下、特に好ましくは0.75以下、特に最も好ましくは0.725以下となり、吸油量が少ないことがわかる。本発明では、0.5までの吸油量指数を達成することができる。このように、フライ作業中の油脂の使用量を減らすことができるとともに、フライ調理品の味・風味、特に油っぽさを大幅に抑制することができる。また、通常のフライ作業では、フライ作業中に剥離した衣等の焦げが、新しいフライ具材の上にのったりする場合が多く、見た目や味に悪影響を与えてきたが、上記のように、立てた状態で油槽から取り出す場合には、これらの焦げをフライ調理品の上にのせたまますくい上げることもなく、このこの面からも好ましいといえる。本発明で使用する油槽は上述の通り、縦形の油槽が想定されるため、上記焦げが具材の上に舞い上がってくることが少ないため、さらに好ましい。従来のフライ法では、具材は揚げカゴに乗せた状態で、油中に投じられる。この際、具材と揚げカゴが接する面では、具材がカゴにこすれることにより、高頻度で具材のパン粉層の剥離が見られ、パン粉層の剥離率は2%以上におよぶ。本発明によるフライ調理器では、コロッケなどの扁平な具材はキャリヤーで固定してフライ調理をおこなう。具材とキャリヤーの接触面積は非常に少なく、コロッケは固定されていること、さらに立てた状態であるため、気泡がスムーズに抜けるため具材を振動させることもなく、また、具材表面とキャリヤーがこすれることはほとんど無く、パン粉層の剥離率は低い。例えば1.0%以下、好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.5以下、特に好ましくは0.3以下とすることができる。本発明のフライ調理方法によれば、既述のように油脂中の劣化物が低い値で維持される。例えば、熱劣化物である重合物を指標とすると、回転率を2(%/時)で使用すると重合物が5%以下、回転率が3(%/時)の場合は重合物は4%以下、回転率が5(%/時)の場合は重合物は3%以下に抑制される。その他、遊離脂肪酸等の劣化物も好適に抑制される。また、油脂の色度の上昇も抑制され、粘度の上昇も抑制される。重合物はフライ調理中に経時的に増加し、従来機では数%〜20%程度の濃度に達する。重合物が増加した油脂は不快味(渋味)を呈し、フライ品の風味を悪化させる。また、油槽の内面へ強固に付着する、樹脂状の汚れを増加させ、調理器の清掃性を著しく低下させる。さらには重合物の人体への悪影響も示唆されている。欧州各国では、極性化合物量をフライ油の劣化判定の指標とするのが一般的である。例えば、10質量%以下、好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは7質量%以下である。極性化合物とは、油脂が劣化することにより生じた物質のうち、電気的に極性を有しているものの総称であり、その大半は重合物であるため、重合物量は有効な指標であるといえる。油脂中の重合物は、できるだけ低い濃度に抑えることが望ましく、例えば5質量%以下、好ましくは4.5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下、特に好ましくは3.5質量%以下、最も好ましくは3質量%以下である。テトラマー以上の高重合物においては、1.0質量%以下、好ましくは0.75質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下である。なお、これら重合物は、常法により液体クロマトグラフィーにより分析することができる。本発明のフライ調理方法およびフライ調理器によれば、従来に比べ大幅に極性化合物、例えば重合物の発生を抑制し、低減量で維持することができる。例えば、標準従来法に対する比でいうと、重合物についての比(重合物指数)は、本発明では、0.75以下、好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.65以下、特に好ましくは0.6以下であり、重合物量が低減されていることがわかる。特に、テトラマー以上の高重合物であるポリマーについては、より低減され、低含量に抑制維持されている。例えば、上記同様指数で示すと0.7以下、好ましくは0.65以下、さらに好ましくは0.6以下、特に好ましくは0.55以下である。本発明の方法によれば、油脂の劣化を抑制することができるが、これは劣化物の含量を指標とした場合も当然に含まれるが、風味の面からも実感することができる。例えば、フライ調理に使用した油脂から生じる劣化臭により把握することができる。この劣化臭は、フライ調理品の風味や作業場の臭気に影響を与えるものであるため、この劣化臭の発生抑制は実際のフライ作業において重要である。本発明の方法よれば、劣化臭の発生を抑制することができる。官能的な評価の他、劣化臭の成分であるアクロレインや2,4−ヘプタジエナールの発生量の比較によっても、従来の場合と比較することができ、例えばこれらの発生量の比について標準従来法と比較した場合、0.9以下、好ましくは0.89以下、さらに好ましくは0.88以下に抑制することができる。この比は、通常0.2以上である。本発明の場合、通常の油層でのフライ調理に比べ、油脂の劣化抑制効果や回転率の高さから通常の2〜10倍もの期間、もしくは全く油層中の油脂を交換する必要がないため、油脂の購入面や廃棄処理について、コスト面、環境面から好ましいといえる。また、本発明において使用される油量(油層中の油脂量)は、一定の具材に対して通常の0.3〜0.75倍と少ないため、廃棄・交換する油脂量が少なく、一定期間の連続的な使用において必要とされる油脂量は格段に少なくてよい。本発明の方法およびフライ調理器は、通常に比べ油面の面積が小さいため、臭気発生面積が少ない。また、フライ油の劣化が少ないので、臭気が発生しにくいという特徴を有することから、作業場や店舖内に発生する臭気の発生を抑制することができる。これらの低減効果は、臭気センサーや官能評価によって評価することができる。その臭気発生抑制効果を標準従来法との比において示すと(臭気発生抑制指数)、0.2〜0.8、好ましくは0.3〜0.7、さらに好ましくは0.4〜0.6である。これにより、作業環境が改善され、作業者等にとって好ましいことに加え、店舖内においてフライ調理をする形態である場合には、当該店舗内の臭気も改善されることから、この場合の購入者にとっても好ましい。劣化物とは、遊離脂肪酸、ジグリセリド、モノグリセリド、グリセリン、油脂重合物、アルコール類、アルデヒド類、炭化水素、エポキシ化合物、ケトン、極性化合物等をいう。また、本発明において、以下規定する回転率値を2以上とすることにより油脂中の劣化物量が低減されることがわかった。ここで、回転率値とは、具材充填率=6%、HA/SA−2=0.3という上記標準的従来条件でフライ作業を行った場合の回転率を1とし、同じフライ作業を行った場合における本発明のフライ調理方法およびフライ調理器における回転率の比をいう。本発明では、この回転率値は、2以上であることが好ましく、3以上であることがより好ましく、4以上であることが特に好ましく、5以上であることがさらに好ましい。本発明においてフライ調理用に使用される食用油脂には、植物性油脂、動物性油脂、ジグリセリドおよび食用精製加工油脂が含まれるが、これら油脂としては、脱臭工程前の脱色油のほか、抽出油、原油、脱酸油、脱ガム油、脱ロウ油等の工程油および精製油も用いることができる。植物性油脂としては、大豆油、大豆胚芽油、菜種油、コーン油、ゴマ油、ゴマサラダ油、シソ油、亜麻仁油、落花生油、紅花油、高オレイン酸紅花油、ひまわり油、高オレイン酸ひまわり油、綿実油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、クルミ油、椿油、茶実油、エゴマ油、ボラージ油、オリーブ油、米糠油、小麦胚芽油、パーム油、パームオレイン、パーム核油、ヤシ油、カカオ脂、藻類油およびこれらの分別油が含まれるがこれらに限定されるものではない。動物性油脂としては、牛脂、ラード、鶏油、乳脂、魚油、アザラシ油、およびこれらの分別油が含まれるが、これらに限定されるものではない。ジグリセリドは、グリセリンと動植物油由来の脂肪酸のジエステルである。油脂の加水分解後精製したもの、またはグリセリンと脂肪酸をエステル化し、精製したものを用いることができるが、これらに限定されるものではない。食用精製加工油脂としては、前記植物性油脂、動物性油脂の水素添加油、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)、トリアセチン等の合成油脂、およびエステル交換油(MLCT)等が含まれるが、これらに限定するものではない。本発明において、フライとは、フライ、から揚げ、天ぷら、衣揚げ等の比較的多量の油脂を熱媒として使用する加熱調理方法をいい、具材の種類、形態等は特に制限されない。フライ調理に供される具材としては、コロッケ、とんかつ、メンチカツ、から揚げ、魚介類フライ、肉類フライ、野菜類フライ、かき揚げ、天ぷら、ハムカツ、フライドポテト、揚げ肉団子、プリフライタイプの天ぷら、油揚げ米菓(揚げ煎餅等)、油揚げスナック、油揚げ、さつま揚げ、アメリカンドッグ、カレーパン、ピロシキ、春巻等が含まれる。特に偏平状具材としては、コロッケ、とんかつ、メンチカツ、ハムカツ、魚のフライ等が含まれる。具材の形状、材料等は特に制限されない。フライ時間や目的に応じて適宜調整することができる。具材自体の吸油性については、油脂の使用量から見れば低い方が好ましく、逆に油中の劣化物上昇抑制という視点からは、回転率を上げるため吸油率が高い具材が好ましい。すなわち、具材の吸油率が高いと、新油添加率(回転率)が高くなるためである。本発明においては、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、特に好ましくは15質量%以上の吸油率を有する具材を用いることが望ましい。このように吸油率が高い具材としては、特に衣を有する具材、例えば、コロッケ、エビフライ、とんかつ等を例示することができる。ここで、風味の面は、具材への吸油量が少ないこと、どの面も均一にフライ調理されること、加圧状態で調理されていること等の効果から、香ばしい、油っぽくない、カラッとしている等好適である。また、油脂中の劣化物の量が抑制されていることも、上記風味への好影響の一因である。本発明に係るフライ調理方法を実施するためのフライ調理器は、その油槽が、縦長のものであれば特に制限はないが、油面にあたる部分の開口部の水平面の断面積SBと、開口部からそこまでの深さHBとが、HB/SB−2=0.8〜4.0、好ましくは0.9〜3.5、より好ましくは1.0〜3.25、さらに好ましくは1.1〜3.0なる関係を満たすことが特に好ましい。上記フライ調理方法を実施するため、油層の体積は上記本発明のフライ調理方法で規定されているものよりも大き目に設定する必要がある。上記フライ調理器を使用することにより得られる効果は、フライ調理方法で述べた通りである。フライ調理器は、上記得られる効果を好適に、または、自動化等することで効率的に得ることを目的として構成される。また、作業環境も重要であり、この点にも留意する。図1は、本発明のフライヤー装置の一例を示す斜視図であり、図2は、図1に示すフライヤー装置のフライ調理器10の概略断面図である。これらの図に示すように、本発明のフライヤー装置は、本発明のフライ調理器10とこれに並設された給油機構を備えたコントロールボックス40を備える。フライ調理器10は、縦長の有底筒状油槽101を備える。図1および図2において、油槽101は、4つの側壁と1つの底壁により規定される実質的に直方体の形状を有する。この油槽101は、一定の間隔を隔てて、筺体102により囲まれており、全体として油槽101の形状を有する。油槽101の外側側面は、油槽101に充填されるフライ油脂を加熱するためのヒーターユニット103により囲包されている。また、フライ油槽101の内面上部にフッ素樹脂コート層107を設けると、フッ素樹脂の有する低い伝熱性のために、油面付近の過加熱が抑制され、油脂の劣化が抑制され、油槽101からの放熱が抑制され、熱エネルギー使用量が低減されるので好ましい。また、筺体102には、好ましくは、フライ調理の際に具材を収容して油層中に設置するための具材キャリアー60を昇降させるための昇降機構30が設けられている。昇降機構30は、比較的縦長の油槽101に対する具材の出し入れを容易にするものである。具材キャリアー60は、昇降する支持部材31に懸垂されて油層中を昇降される。電源41をオンにし、スイッチ42を押すことにより、支持部材31とともに具材キャリアーが下降し、油層中に浸漬されるとともに、ヒーターユニット103が駆動され、フライ調理を開始することができる。フライ設定時間が経過すると、具材キャリアー60は上昇され、フライ作業が完了する。なお、油槽101の外側には、油槽101の内面に至るまで温度センサー104が挿通され、油槽101内のフライ油脂温度を検出するように設定されている。既述のように、本発明のフライ調理器において、油槽101は、油面OSに対応するその開口部の面積SBの平方根と開口部から底までの深さHBとが、HB/SB−2=0.8〜4.0なる関係を満たす。ここで、油面OSに対応する開口部とは、通常、油槽101容積の約70%の油脂を油槽101に充填したときに油脂により形成される油面における開口部である。先に述べたように、HB/SB−2は、好ましくは0.9〜3.5、より好ましくは1.0〜3.25、さらに好ましくは1.1〜3.0である。さて、フライ油槽101の底部には、廃油となったフライ油脂を油槽101から排出されるための排出ポート105が設けられ、これには開閉コック106が設けられている。本発明のフライ調理器10は、図1に示すように、油槽101の開口を開閉するための開閉蓋20を備えることが好ましい。このような蓋20を備えることで、蓋20で油槽101を閉じることにより、放熱量を抑制し、熱エネルギーを削減することができる。また、臭気放散もより一層軽減されるとともに、蓋20を閉じることにより、空気中の酸素との接触が抑制されてフライ油脂の劣化が抑制される。この蓋20の開閉に連動して、蓋20を閉じるとフライ油脂設定温度を低下(例えば30℃低下)させてフライ油脂の不要な加熱を防止し、他方蓋20を開けると、設定温度が元に戻り、フライ油脂の温度を急激に上昇させ、フライ開始に備えることができるように、以下述べる温度調節機を駆動させるための蓋連動スイッチ21を設けることがさらに好ましい。本発明のフライ調理器は、図2に示すように、揚げかすを受け取り収容するための揚げかす取り部材(粕取り用部材)108をその底面に収容することが好ましい。揚げかす取り部材108は、矩形の枠体の底面をシート状の網体を張設することにより形成することができる。本発明のフライ調理器は、フライ油を加熱するためのヒーターユニットを油槽の側面に有するものであり、従来のようなフライ油中に伝熱器を設置する構成をとっていないので、フライ調理終了後具材キャリヤー60を油槽から取り出した後、容易に揚げかす取り部材108を取り出すことができる。すなわち、従来のフライ調理器では、フライ油槽からフライ油を抜き取り、伝熱器を冷却してから出ないと、揚げかす取り部材を取り出すのに危険であり、そのように作業が煩雑であり、それ故揚げかす取り作業回数も制限されていたが、本発明では、上記したように容易かつ効率的に揚げかす取り部材108を取り出すことができる。その結果、揚げかすがフライ油中で加熱されることによりフライ油の着色等が防止され、得られるフライ調理品の品質も良好となる。また、上に述べた通り、本発明のフライ調理器は、フライ油を加熱するためのヒーターユニットを油槽の側面に有するものであるので、フライ油槽底面に設置された揚げかす取り部材108は熱の伝達・フライ油の対流を妨げることがない。粕取り用部材の好適な例を図11に示す。この粕取り用部材1000は、網状のシート部材(粕の受け取り部)1001からなり、シート部材1001に対して垂直に接続された取っ手1003が設けられている。通常、シート部材1001の周囲を囲むように枠体1004が設置されており、粕のこぼれを防止している。取っ手1003は、油層上面より垂直に上部まで延びかつ上端部1003aが傾斜している。シート部材1001の底部の一部に、シート部材の傾き調整して水平に維持するための傾き調整部材(図示せず)を設けることができる。粕取り用部材1000は、フライ調理中にフライ油層底部に設置され、フライ調理作業中または作業終了後に適宜粕を取り除くようにされる。本発明の網状シート部材に取り出し用の取っ手1003が設置された粕取り用部材1000は、コンパクトで簡単に粕を取ることができる。手軽であるため、何度でも粕を除去することができ、同じ条件でのフライ調理を行ってもフライ油、具材の品質、風味が向上する。特に、本発明のフライ調理器のように、油層内部に伝熱線がない場合に粕取り用部材1000は好適である。その使用方法としては、フライ調理中に上記、油層内に粕取り用部材1000を設置しておき、フライ作業中、またはフライ作業終了時に溜まったかすを簡単に除去することができる。油槽の底面が実質的に平面状(水平である必要はない)の油槽において使用する場合が特に好適である。加熱が本発明のフライ調理器のように側面加熱である場合、粕が焦げ難いので好ましい。本発明の粕取り用部材は、比較的底面近くに設置する場合が多いためである。従来のフライ調理器に使用されている粕取り部材の形状は、通常バスケット上であるが、本発明の粕取り用部材を用いる場合、コンパクトであるため調理ゾーンを広くすることができ、伝熱面からの熱・対流を妨げない、作業性がよい(扱い易いので、掃除も簡単である)、収納に大きなスペースを要しない(省スペース)という利点を奏する。従来のフライ調理器におけるバスケット型の粕取り部材の取り扱いは、まず、一連のフライ作業が終了した後、油槽中の油を抜き取り、油層および油層内に設置されている伝熱器を冷却する。その後、油層中に設置されている伝熱器を移動し、粕受けのバスケットを取り出し、粕を廃棄するという作業が必要である。これは非常に労力を要する。また、作業回数も制限され、さらには、作業自体が敬遠されがちとなる。これに対し、本発明の粕取り部材は、常時作業ができる状態にあり、また、作業性がよいため簡単、好適に粕取り作業を行うことができる。これにより粕が加熱されることによるフライ油の着色等が防止され、また、得られるフライ調理品の品質も良好となる。上記従来の粕取り部材を用いる場合に比べフライ油の品質やフライ調理品の品質は好適となる。また、粕取り部材がない場合には、廃油口こ粕が詰まることがある。この場合、詰まったかすを除去するために棒等を使用した除去作業が必要となる。この除去作業中に急にフライ油が流出する場合があり非常に危険である。本発明の粕取り部材を使用すれば、かかる問題を解消することが容易となる。次に、フライ調理器10に並設される、給油機構を備えたコントロールボックス40は、上記各種動作を自動制御するものであり、例えば、図3に示す回路構成を有する。すなわち、コントロールボックス40内には、電源スイッチ41に接続された半導体無接点リレー401と、スタート/リセットスイッチ42に接続されたデジタルタイマー402が設けられている。半導体無接点リレー401は、コントロールボックス40内でデジタル温度調節機403に接続され、このデジタル温度調節機403には温度センサー104からの信号と蓋連動スイッチ21からの信号が入力されて、半導体無接点リレー401を介してフライ調理器10のヒーターユニット103を前述の如く駆動する。他方、デジタルタイマー402は、昇降機構30の支持部材31に接続された昇降装置201を上述のように駆動する。なお、デジタル温度調節器403には、コントロールボックス40に付設されたボタン405により駆動されるターボスイッチ404が接続されている。このターボスイッチ404がデジタル温度調節器403に入力されると、デジタル温度調節器403による比例加熱制御を解除し、ヒーターユニット103に最大加熱を出力させ、フライ油を急速に加熱することができる。このような急速加熱させると、短時間の加熱ですむため、フライ油の劣化を大幅に抑制することができる。本発明において、ターボ機構は、急速加熱が必要な場合、通常機能している温度制御機能を無視して一定時間強加熱するシステムであるが、通常、その強加熱の加熱の強さは油槽に設置されたヒーターユニットの能力により決まり、上限はその最大出力である。優れた急速加熱を達成するため、能力の高いヒーターユニットを設置することもできるが、これを常時使用することはフライ調理自体の面からも、電力等の面からも非効率的である。ここで、予備(補助)のヒーターユニット(図示せず)を設置することで、ターボ機構を使用するときだけ、必要なときだけ、優れた急速加熱をすることができることを見いだした。この場合、急速加熱に優れ、電力等の効率も良好である。コントロールボックス40に設けられた給油機構50は、例えば石油ストーブのカートリッジタンクによる給油機構と同じ原理のものであり、図4に示すように、レシーバータンク510とこのレシーバータンク510に装着し得る油脂カートリッジタンク520の組み合わせから構成される。レシーバータンク510は、コントロールボックス40の上面内に設けられた開口51内に挿通されている。カートリッジタンク520は、有底円筒状本体521からなり、本体521の径よりも小さな径の開口部522を有し、この開口部522には、外側からキャップ523が螺合されている。キャップは、本体521の開口端から本体内に突出する平坦な突出部524を有し、その中央部には、弁ユニット525が設けられている。弁ユニット525は、下端がレシーバータンク510の底部に当接し、上面が突出部524からカートリッジタンク520内に突出するに弁ユニット525を包囲する筒状部材526の内部に平坦突出部524を貫通して上下動自在に設けられたナット527から構成され、ナット527の上部には、筒状部材526の上端面と当接するとき筒状部材526を密閉するパリソン528が設けられている。ナット527の周囲にはバネ部材528が設けられている。カートリッジタンク520は、レシーバータンク510に挿入されていないときは、パリソン528が筒状部材の上端面と当接して筒状部材526を密閉し、収容されているフライ用油脂FOを漏出させないように構成されている。カートリッジタンク520を図4に示すようにレシーバータンク510内に収容させると、レシーバータンク510の底面中央に設けられた突起511によりナット527が押し上げられて筒状部材526とパリソン528の当接が解除され、周囲の空気が入り込み、油槽101のレベルまで油脂FOが、レシーバータンクの底部と油槽101とを連通する供給パイプ60を介して油槽101内に排出される。油脂FOのレベルが上昇すると、空気流入孔が閉塞され、カートリッジタンク520内に真空部分が形成され、圧力がバランスされた時点でレベルが一定となる。これを繰り返すことにより、所望量の油脂FOが油槽101内に自動的に供給される。なお、カートリッジタンク520は、内部に収容された油脂FOの残量が目視観察し得るように透明部材で構成することが好ましく、レシーバータンク510には、油脂FOの残量が目視観察し得るような窓を設けることが好ましい。なお、本発明のフライ調理器の油層の具体的なサイズ、使用する油量、具材個数、具材の充填率等のいくつかの例を代表的な従来のフライ調理器(従来機)と比較して下記表1に示す。 【表1】
また、図7に、表1に示す各フライ調理器のHB/√SBの値を縦軸にしてプロットして示す。図7中丸数字は本発明のフライ調理器(表1中の数字に対応する)であり、単なる数字は、従来機(表1中の数字に対応する)である。いうまでもなく、上述した本発明のフライ調理器を用いてフライ調理をする場合、既述の本発明のフライ調理方法の条件の下でフライ調理を行う。その場合、具材を、図2に示すような、格子状メッシュ部材により箱61の形態に形成された具材キャリアー60に設置された状態で油層中に浸漬することができる。キャリアー60は、取っ手62と昇降機構30の支持部材31に懸垂される懸垂部63を有する。このキャリアー60は汎用の具材キャリアーとして使用することができる。ところで、フライ調理器に関しては、通常、最大処理量を想定して、フライ調理器を購入する。フライ調理器が必要以上に大きいと、使い勝手悪く、油脂の使用量も多くなる。必要以上に大きな油層を有する場合、回転率が低くなるため、常に、具材の量に合わせてフライ調理器(油槽)の台数を調整するこが好ましい。油槽が複数ある場合、その日のフライ量によって1つの油槽か複数の油槽を使用するかを決めることができる。本発明のフライ調理器は、油層が縦長であることから、外観上スマートであり、また、スペースも少なくて済むという省スペース型フライ調理器である。例えば、底面積で比較すると、同等のフライ能力を有する従来のフライ調理器を1としてこれと比較した場合、本発明の調理器は、0.7以下、好ましくは0.65以下、さらに好ましくは0.6以下となり、極めて省スペース型フライ調理器であることがわかる。本発明によれば、この比は、0.2まで減少させることができる。本フライ調理器を使用した場合、作業スペース面から余裕があり好ましく、狭いスペースに上手く組み入れることができ、さらには、余裕が出来たスペースにキャリヤーや具材等を置くことにより、作業性の向上も図れるため好ましい。本発明のフライ調理器は通常のフライ調理器に比べて油槽が縦長であり、見た目がスリムであり、スペース的にはコンパクトであるため、複数台並べて使用するのに好適である。狭い作業場での使用も可能であり、スペース的にも隙間に設置することもでき、使い勝手が良い。また、購入者が作業を見ることができる場合において、その好印象は販売促進等に寄与するため好ましい。また、フライ調理中は、水蒸気や油煙が油面から発生するが、この面積が狭いため、排気が一個所から排出されるので、排気の回収・排出も容易であり作業環境の面からも好ましい。つまり、発生する蒸気、油煙等が上方に柱状に立ち上がり、排気の面から非常に好ましい。また、本発明のフライ調理器は、油面面積が比較的小さいので、臭気発生面積も小さく、また、フライ油の劣化も少ないために、臭気が発生し難い。さらに、本発明のフライ調理器は、従来のフライ調理器のように油槽底部にヒーターユニットが設けられているのとは異なり、油槽側面にヒーターユニットを設けることにより、具材が加熱源近傍に配置されるので、加熱・輻射熱や、バブル対流等により、具材の中心部が迅速に加熱され得る。また、本発明においては、使用するフライ油脂量が少ないので、加熱を開始してからの温度上昇速度が速いため、短時間でフライ作業を開始することができる。さらにまた、本発明のフライ調理器は、同じ回転率であっても、通常のフライ調理器に比べて、油脂劣化物の経時的増加が顕著に抑制される。このことと、本発明では回転率を高くすることができるということとがあいまって、油脂劣化物の増加を相乗的に一層顕著に抑制することができる。また、本発明のフライ調理器は、油槽が縦長であり底が深いため、通常のフライ調理器のように、底部に存在する剥離した衣の焦げたもの等が対流して浮かび上がることが殆どなく、フライ調理品への付着等の悪影響を受け難い。また、油層が縦形であるため比較的容易に側面に加熱器を設置できる。この場合において、底部の油温は低く保たれるため、フライ作業中に剥離した衣が焦げることもない。また、上述の通り、いわゆる立ててフライ調理した場合には、剥離した衣等を拾い上げることも無いため、さらに好ましい。さて、上に述べたように、扁平形状の具材は、その広い面をフライ油面に垂直にした状態(立てた状態)でフライ調理することが好ましい。図5は、扁平形状の具材を立てた状態に保持するための具材キャリアーを示す。図5に示すキャリアー80は、全体として箱型に形成され、下部枠体801と、上部枠体802を備え、下部枠体802には取っ手803が連接されている。下部枠体801は、複数の仕切り棒体801a〜803cにより仕切られており、具材90を個別に立てた状態で収容するスペース801sを構成している。上部枠体802は、複数の具材90を周囲から支える構成となっている。コロッケ、カツは立てて並べて調理することが好ましいが、から揚げ等の付着性の高い衣を有する具材にあっては、フライ調理中に互いにくっつくので、から揚げなどを載置する棚段として2段以上有するキャリアーが好ましく、各棚段において重ねないでフライ作業する場合が特に好ましい。図6には、図2に示すキャリアー60と同様の構成であるが、具材を載置する棚段64を複数段有する具材キャリアー70が示されている。本発明において、上記のいずれかのキャリアーにフライ調理具材を設置し、上記いずれかに記載のフライ調理器を用いて、本発明のフライ調理方法を実施することが好ましい。また、具材の大きさや材料を調整することで、フライ調理時間を短くしたり、フライ調理時間が一定になるように調整することができる。この場合、注文を受けてからフライ調理する場合に好適である。また、本発明においては、廃油の発生量が少なく、運転条件によっては実質上廃油を出さないようにすることができる。また、本発明においては、消費するエネルギー(例えば電気消費量)が少なこと、廃棄する揚げかす等の発生が少ないこと、臭気発生量が少ないことが達成できる。これらことから、本発明のフライ調理器は、環境性に優れた、環境対応型フライ調理器であるといえる。 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はそれらによって限定されるものではない。 実施例1下記試験条件で、本発明のフライ調理器を用いた場合と従来のフライ調理器を用いた場合において、フライ調理後のフライ油の劣化状態(酸価、色度、重合物量)を比較した。 試験条件:フライ調理器:本発明品横9cm、縦16cm、高さ17cmの油槽、開口部面積144cm2油槽体積のほぼ70%に相当する油を添加従来機(エイシン電気EF−3L型) フライ油:菜種油+パームオレイン(7;3) 張り込み油量:本発明品=1.50kg、従来機=3.00kg温度設定:具材を投入していないときの油温が180℃となるように設定加熱時間:8時間/日フライ日数:7日具材:冷凍コロッケ、冷凍鶏から揚げ、フライドポテトフライ数量:1時間に冷凍コロッケ4個、冷凍鶏から揚げ8個、フライドポテト200g差し油:吸油による減少分を1日に3回に分けて補給。 結果を図8〜図10にそれぞれ示す。図8〜図10に示す結果から明らかなように、本発明によれば、フライ油の劣化が従来と比べて著しく減少する。また、上記条件でフライを1日8時間行ったときの消費電力を測定したところ、本発明機では66kWhであったのに対し、従来機では、131kWhであった。本発明のフライ調理器は、油面の面積が小さく、従って油面からの法熱量が少ないために、フライ調理時に油温を上昇させたり、維持するために要するヒーター熱量が少なくなり、消費電力が少なくなる。 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、フライ油脂の劣化を抑制すること、回転率が高いことの双方から、油層中の劣化物の増加を抑制し、一定量以下に維持することで、油層中の油脂を廃棄・交換することなく、長期間継続して好適にフライ作業を行うことができる。これまでは、具材の量が多くなるほど、油層の大きなフライ調理器を用いて、言い換えると油量の多い油層によってフライ調理することが常識であった。つまり、フライ作業において使用する油層の大きさ・油量は、具材の量に比例していた。しかし、本発明によれば、一定の制限はあるものの、具材が多いほど、大きな油層を使用し、多くの油を使用するのではなく、逆に、具材が多いほど、小さな油層を使用し、少ない油を使用する方が、油脂の劣化を抑制し、具材の品質・風味を好適にすることができることが見いだされている。これは、フライ調理方法の常識を覆すものであり、本発明のフライ調理方法、フライ調理器は、極めて画期的であるといえる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】302057203 【氏名又は名称】日清オイリオ株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年2月5日(2002.2.5) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−225171(P2003−225171A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2002−67657(P2002−67657) |
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