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【発明の名称】 コーヒーメーカー
【発明者】 【氏名】渡邊 暦
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】杉山 亜希子
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】坂上 恵子
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】金澤 和美
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】コーヒーメーカーにおいて、利用者の好みに応じた出来映えのコーヒーを常に提供することを目的とする。

【解決手段】各々固有の抽出パターンからなる複数の自動抽出コース9と抽出パターン決定手段11と選択スイッチ10を設け、選択スイッチにより一つの自動抽出コースを選択する構成にすることで、利用者は好きなコースが選択でき、満足のいくコーヒーが得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体と、水を収容する水容器と、コーヒーの抽出を行う抽出室と、前記水を加熱する加熱手段と、時間を計測する計時手段と、前記抽出室に湯を注ぐ注湯口と、前記注湯口へ供給する湯の温度を調節する温度調節手段と、前記計時手段または前記温度調節手段に従って前記加熱手段への通電を制御する制御手段と、各々固有の抽出パターンを有する複数の自動抽出コースと、前記複数の自動抽出コースから一つの自動抽出コースを選択する選択スイッチとを備え、前記制御手段は選択された前記自動抽出コースに応じて前記加熱手段の加熱電力、加熱抽出時間、および蒸らし時間を決定し、前記抽出パターンを実行してなるコーヒーメーカー。
【請求項2】 コーヒーの抽出量を選択可能とするとともに、自動抽出コースは、前記抽出量に応じた複数の抽出パターンを有する請求項1に記載のコーヒーメーカー。
【請求項3】 コーヒーの苦味レベルを選択可能とするとともに、自動抽出コースは、前記苦味レベルに応じた複数の抽出パターンを備えた請求項1または請求項2に記載のコーヒーメーカー。
【請求項4】 コーヒーの酸味レベルを選択可能とするとともに、自動抽出コースは、前記酸味のレベルに応じた複数の抽出パターンを備えた請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコーヒーメーカー。
【請求項5】 コーヒーの渋味レベルを選択可能とするとともに、自動抽出コースは、前記渋味レベルに応じた複数の抽出パターンを備えた請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコーヒーメーカー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抽出パターンを複数有することで利用者の好みに応じた淹れ分けを可能とするコーヒーメーカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコーヒーメーカーは、抽出量が少量でも多量でも同じように、一つの抽出パターンのみでコーヒーを抽出していた。また、コーヒーの抽出濃度の淹れ分けは可能であったものの、苦味や酸味、渋味のレベルまで選択可能なものではなかった。
【0003】このような従来のコーヒーメーカーの構成では、少量のコーヒー抽出の場合に初期段階での水量が多すぎて味に深みや酷のないコーヒーができ、豆や粉の美味しさを充分引き出せていないことが多く、そして多量のコーヒー抽出の場合には抽出時間が長すぎて雑味の多いコーヒーになることが多かった。
【0004】また、例えコーヒー抽出量がコーヒーメーカーの抽出パターンに適していても、一つの抽出パターンしかないために利用者は購入する豆の種類や粉の粒度を変えても常に限られた抽出パターンで得られたコーヒーしか飲用することができず、粉の粒度や豆の種類、あるいは焙煎度合いによっては相性が悪く出来映えの悪いコーヒーになることもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、抽出量に関係なく常に美味しいコーヒーができ、さらに利用者の好みに応じて苦味や酸味、渋味のレベルが選択可能になるコーヒーメーカーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、コーヒー抽出量に応じた抽出プロセスおよび苦味や酸味、渋味のレベルをそれぞれ選択可能にする抽出プロセスの複数の抽出コースと、選択スイッチとを備え、選択スイッチで抽出コース選択することにより、最適な抽出パターンを選択することができるコーヒーメーカーの構成である。なお、それぞれの抽出パターンは加熱手段の加熱電力や加熱抽出時間、および蒸らし時間、温度、保温時間等により決定された固有のものである。
【0007】これにより、コーヒー抽出量の多少に関わらず常に美味しいコーヒーが得られ、また苦味や酸味、渋味のレベルまで選択できることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、本体と、水を収容する水容器と、コーヒーの抽出を行う抽出室と、前記水を加熱する加熱手段と、時間を計測する計時手段と、前記抽出室に湯を注ぐ注湯口と、前記注湯口へ供給する湯の温度を調節する温度調節手段と、前記計時手段または前記温度調節手段に従って前記加熱手段への通電を制御する制御手段と、各々固有の抽出パターンを有する複数の自動抽出コースと、前記複数の自動抽出コースから一つの自動抽出コースを選択する選択スイッチとを備え、前記制御手段は選択された前記自動抽出コースに応じて前記加熱手段の加熱電力、加熱抽出時間、および蒸らし時間を決定し、前記抽出パターンを実行してなるコーヒーメーカーである。
【0009】これにより、利用者が豆の種類、粉の粒度、焙煎度合い等に応じて、選択スイッチから適したコースを選択すれば、適した加熱電力や加熱抽出時間、蒸らし時間が自動的に決定されて自動制御される自動抽出コースが実行されるので、美味しいコーヒーを自動で得ることができるようになる。
【0010】請求項2に記載の発明は、自動抽出コースにおいて、利用者が必要とするコーヒー抽出量に適応した複数の抽出パターンを備えた請求項1記載のコーヒーメーカーで、自動抽出コースを選択すれば、それぞれの抽出量に応じコーヒー成分がバランスよく抽出されるよう加熱電力や加熱抽出時間、蒸らし時間がそれぞれ固有に設定されているため、常に出来映えの良いコーヒーが得られる。
【0011】請求項3に記載の発明は、自動抽出コースにおいて、総抽出時間は一定のまま蒸らし時間の割合、保温工程の時間をそれぞれ固有に設定した抽出パターンを複数有することで、苦味のレベルを選択可能にした請求項1または請求項2に記載のコーヒーメーカーで、これにより利用者は選択スイッチで自動抽出コースを選択するだけで、自身の嗜好やその日の気分に合わせて好きなように出来上がりのコーヒーにおける苦味のレベルを決定できるようになる。
【0012】請求項4に記載の発明は、自動抽出コースにおいて、温度とコーヒー抽出時間をそれぞれ固有に設定した抽出パターンを複数有することで酸味のレベルを選択可能にした請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコーヒーメーカーで、これにより利用者は選択スイッチで自動抽出コースを選択するだけで、出来上がりのコーヒーにおける酸味のレベルを決定できるようになる。
【0013】請求項5に記載の発明は、自動抽出コースにおいて、1回の抽出における湯の注量と総所要時間をそれぞれ固有に設定した抽出パターンを複数有することで渋味のレベルを選択可能にした請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコーヒーメーカーで、これにより利用者は選択スイッチで自動抽出コースを選択するだけで、出来上がりのコーヒーにおける渋味のレベルを決定できるようになる。
【0014】
【実施例】以下本発明のコーヒーメーカーの実施例につき、図面を参照して説明する。
【0015】(実施例1)図1において、1はコーヒーメーカーの本体で、2は本体1内に配設され、水を収容する水容器、3は水容器2から導入した水を加熱して湯を供給する電気ヒータ等の加熱手段、4は加熱手段3が加熱を開始してからの時間を計測する計時手段、5は加熱手段3への通電を制御する制御手段、6はコーヒーの抽出を行う抽出室、7は加熱手段3で加熱された湯を抽出室6へ注ぐ注湯口、8は注湯口7へ供給する湯の温度を調節する温度調節手段、9は例えば図2、図3に示すような各々固有のプロセスの抽出パターンからなる複数の自動抽出コース、10は複数の自動抽出コース9のなかから一つを選択する選択スイッチである。
【0016】11は選択スイッチ10により複数の自動抽出コース9から選択された1つの自動抽出コースに応じて加熱手段3の加熱電力と加熱抽出時間および蒸らし時間を決定し、その決定された抽出パターンを制御手段5に出力する抽出パターン決定手段である。そして、制御手段5は、計時手段4の情報または温度調節手段8の情報および抽出パターン決定手段11の決定を取り込み加熱手段3を制御するものである。そして、制御手段5、自動抽出コース9、抽出パターン決定手段11等はマイクロコンピュータを主体に構成し、各々固有の抽出パターンを有する複数の自動抽出コース9を記憶部に格納している。
【0017】次に、自動抽出コース9の内容について説明する。例えば、コーヒー粉の粒度に応じた図2、図3に示す複数の抽出コースを有する場合には、粉の粒度をパラメータとし数値化(■:最細〜■:最粗)することで、粒度別のグラフ(■〜■)から、加熱電力や加熱抽出時間、蒸らし時間、合計所要時間の組み合わせが決定される。図中12は抽出されたコーヒーを受ける容器である。
【0018】上記実施例において、本体1の水容器2に水を、コーヒー粉を抽出室6にそれぞれ入れる。そして、コーヒー粉は例えば、新しく粉を購入した店のグラインダーが、通常使用している粉の粒度より細かめに挽くものであった場合でも、選択スイッチ10により複数の自動抽出コース9における1つの自動抽出コースである図2に示す抽出パターン■(細)を選択すれば、抽出パターン決定手段11により決定されたその粉の粒度に適した固有の抽出パターンのプロセスで制御手段5が加熱手段3を制御する。従って、通常飲用しているコーヒーと同じ出来映えを得ることができる。これは、粉が細かいことで通常より成分が多く抽出されすぎるのを防ぐため、蒸らし時間と総所要時間を短縮しているからである。
【0019】また、手挽きミルを使用しコーヒー粉の粒度がかなり粗くなった場合には、選択スイッチ10により複数の自動抽出コース9における1つの自動抽出コースである図3に示す抽出パターン■(最粗)を選択すれば同様に粗めの粉の粒度に適した固有の抽出パターンのプロセスで制御手段5が加熱手段3を制御する。従って、通常飲用しているコーヒーと同じ出来映えを得ることができる。これは、粗めの粉から成分を充分引き出すために図3に■、■で示すように蒸らし工程を2つに分け、じっくりと抽出しているからである。なお、自動抽出コースの選択要因としては粉の粒度のみに限定されることはなく、焙煎度合い等他の要因を含めることも可能である。
【0020】このように本実施例のコーヒーメーカーでは、複数の自動抽出コースを有することで、利用者はそれらのコースのうち最適なコースを選択し、コーヒー粉の粒度や焙煎度合いに適した美味しいコーヒーを常に得ることが可能となる。
【0021】(実施例2)本発明の実施例2は、コーヒーの抽出量を選択できるように、実施例1の発明における自動抽出コース9を含む抽出パターン決定手段11を構成した処が実施例1の発明と異なるだけなので、図1を利用し異なる部分を中心に説明する。複数の自動抽出コース9は、1つの自動抽出コースとして図4、図5に示す必要抽出量に適応した固有の抽出パターンのプロセスを格納している。
【0022】上記実施例において、本体1の水容器2に水を、コーヒー粉を抽出室6にそれぞれ入れ、選択スイッチ10により複数の自動抽出コース9から選択した1つの自動抽出コースに基く抽出パターン決定手段11により決定された固有の抽出パターンのプロセスで制御手段5が加熱手段3を制御し、コーヒーを抽出するものである。
【0023】特に本実施例では、例えば利用者が1人分のコーヒーを淹れる場合、選択スイッチ10により図4に示す抽出パターンを有する抽出コース■を選択すれば、それに応じた制御が行われ、結果として一人分(約150cc)の抽出として最適のパターンで抽出したコーヒーを得ることができる。また、同様に3人分のコーヒーを淹れる場合においても、利用者は選択スイッチにより図5に示す抽出コース■を選択すれば、3人分(約450cc)の抽出として最適なパターンで抽出したコーヒーを得ることができる。
【0024】なお、図4の抽出コース■は抽出量が少ないため、加熱電力を落とし、必要以上に加熱しすぎて味を損ねることがないプロセスとなっている。また、図5の抽出コース■は、抽出量が多いので抽出コース■よりも700Wに加熱電力を挙げ、蒸らし工程も■、■と増やすことで、充分にコーヒー成分を抽出できるプロセスとなっている。
【0025】このように本実施例では、必要抽出量に適応した複数の抽出パターンを備えることで、常に出来映えの良いコーヒーが出来上がる。従って、大きい器具で少量の抽出を行う場合でも、コーヒー成分が充分出ず酷のないコーヒーができたり、初期段階での水量が多すぎて味に深みのないコーヒーができたりする失敗がない上、多量の抽出の場合でも抽出時間が長すぎて雑味の多く濁りが生じたコーヒーになったりすることがない。
【0026】(実施例3)本発明の実施例3は、コーヒーの酸味レベルを利用者の好みで選択できるように、実施例1の発明における自動抽出コース9を含む抽出パターン決定手段11を構成した処が実施例1の発明と異なるだけなので、図1を利用し異なる部分を中心に説明する。複数の自動抽出コース9は、1つの自動抽出コースとして次の(表1)に示すテーブルを持つ抽出パターンのプロセスを格納している。
【0027】上記実施例において、本体1の水容器2に水を、コーヒー粉を抽出室6にそれぞれ入れ、選択スイッチ10により複数の自動抽出コース9から選択した1つの自動抽出コースに基く抽出パターン決定手段11により決定された固有の抽出パターンのプロセスで制御手段5が加熱手段3を制御し、コーヒーを抽出するものである。
【0028】一般にコーヒーの酸味には濃度とポリフェノール類(特にクロロゲン酸)が大きく影響する。豆が一定な場合、濃度が高く酸化度が高い方が酸味は強くなる。従って、本実施例では自動抽出コース9の1つとして(表1)に示すように酸味レベルが上がるにつれ濃度が高まるように総抽出時間は一定で蒸らし時間の割合を増やし、さらにレベルが上がるにつれ最後に加えた保温工程の時間も同様に延ばした固有の抽出パターンのプロセスを備えている。
【0029】
【表1】

このように、酸味のレベルを5段階に分けた抽出パターンを備えることで、利用者はその日の気分で好きなように酸味のレベルを選択することができ、常に満足するコーヒを飲むことができるようになる。
【0030】例えば、利用者がたまたま「今日は酸味の強くないコーヒーが飲みたい」と思った場合でも、選択スイッチ10で酸味のレベルを通常選択するレベル■より低めのレベル■に設定すれば、抽出パターン決定手段11により決定されたレベル■の自動抽出コースに応じて加熱電力と加熱抽出時間、および蒸らし時間の割合と保温時間が決定され、その決定された抽出パターンを制御手段5に出力することでいつもより酸味が弱めの望み通りのコーヒーを得ることができる。
【0031】同様に、より強い酸味のコーヒーを味わいたい場合には、酸味のレベルを上げればよい。また、モカ等元来酸味が高めの種類のコーヒー豆においては、酸味のレベルを通常飲用しているレベルより若干落とす等の微調整を行うことによって、望み通りの酸味を有するコーヒーを得ることができる。
【0032】(実施例4)本発明の実施例4は、コーヒーの苦味レベルを利用者の好みで選択できるように、実施例1の発明における自動抽出コース9を含む抽出パターン決定手段11を構成した処が実施例1の発明と異なるだけなので、図1を利用し異なる部分を中心に説明する。複数の自動抽出コース9は、1つの自動抽出コースとして次の(表2)に示すテーブルを持つ抽出パターンのプロセスを格納している。
【0033】上記実施例において、本体1の水容器2に水を、コーヒー粉を抽出室6にそれぞれ入れ、選択スイッチ10により複数の自動抽出コース9から選択した1つの自動抽出コースに基く抽出パターン決定手段11により決定された固有の抽出パターンのプロセスで制御手段5が加熱手段3を制御し、コーヒーを抽出するものである。
【0034】一般にコーヒーは苦味をベースにするアルカロイド飲料であるため、苦味成分の抽出度合いが味に大きく影響を及ぼすものである。特に苦味成分の中でも主要となるカテキン量の影響が大きい。カテキンは茶と同様に温度により抽出量が大きく変わり、高温になればなる程抽出量が増すものである。
【0035】従って、本実施例では自動抽出コース9の1つとして(表2)に示すように、苦味のレベルを抽出パターンレベル■を基準に温度と抽出時間で5段階に分けた固有の抽出パターンのプロセスを備えている。利用者は選択スイッチ10から望む苦味のレベルを選ぶだけで、最適な抽出により適した苦味のコーヒーを得ることができる。
【0036】
【表2】

このように本実施例では、苦味のレベルを5段階に分けた抽出パターンの抽出コースを備えることで、コーヒーの味への寄与度が最も高い苦味のレベルを利用者は自由に選択することができるようになり、コーヒーが嫌いな人から好きな人まで幅広く飲んでもらうことが可能となる。
【0037】例えば、苦味が強いコーヒーを好む利用者は、通常のコーヒーメーカーで抽出する平均的なバランスの味に仕上げてあるパターンより蒸らし時間と総抽出時間が長めに設定された抽出パターン■を選択スイッチ10で選択するだけで、通常より苦味の強い望み通りのコーヒーを飲むことができる。
【0038】反対に、苦味は苦手だがコーヒーは飲みたいという利用者には、抽出パターン■の抽出開始初期の抽出室6への湯の抽出量が多く、全体的に総抽出時間は短めに設定された抽出パターンを選択してもらうことで苦味の少ない飲みやすいコーヒーを提供することができる。
【0039】(実施例5)本発明の実施例5は、コーヒーの渋味レベルを利用者の好みで選択できるように、実施例1の発明における自動抽出コース9を含む抽出パターン決定手段11を構成した処が実施例1の発明と異なるだけなので、図1を利用し異なる部分を中心に説明する。複数の自動抽出コース9は、1つの自動抽出コースとして次の(表3)に示すテーブルを持つ抽出パターンのプロセスを格納している。
【0040】
【表3】

上記実施例において、本体1の水容器2に水を、コーヒー粉を抽出室6にそれぞれ入れ、選択スイッチ10により複数の自動抽出コース9から選択した1つの自動抽出コースに基く抽出パターン決定手段11により決定された固有の抽出パターンのプロセスで制御手段5が加熱手段3を制御し、コーヒーを抽出するものである。
【0041】一般に図6に示す如くコーヒーの渋味は抽出効率が60〜65%であれば適度な渋味が得られると言われている。そのため本発明では、渋味のレベルを■〜■の5段階に分けた抽出パターンのうち中間のレベル■を選択した際、その範囲内に収まるように設定している。従って、通常より渋味の強いコーヒーを淹れたい場合はレベル■、■と渋味の抽出度を高めるパターンを選択し、通常より渋味の弱いコーヒーを淹れたい場合はレベル■、■と渋味の抽出度を低める抽出パターンを選択すれば良い。なお、渋味は少量づつ時間をかけて抽出すればするほど出やすいため、5段階の抽出パターンは抽出パターン■を基準に(表3)に示すように1回の抽出における湯の注量と総所要時間で設定する。
【0042】このように本実施例では、自動抽出コースの1つとして渋味のレベルを5段階に分けた抽出パターンをもつ抽出コースを備えることで、利用者は選択スイッチから望む渋味のレベルを選ぶだけで、最適な抽出により適した渋味のコーヒーを得ることができる。
【0043】なお、本発明の実施例1〜実施例5において具体的な数値は一実施例であり、これらの数値に限定されるものではなく必要に応じ適宜変更することができるものである。
【0044】
【発明の効果】以上のように請求項1〜請求項5に記載の発明によれば、各々固有の抽出パターンからなる複数の自動抽出コースと前記複数の自動抽出コースから一つの自動抽出コースを選択する選択スイッチを設けることで、利用者は選択スイッチにより好きな抽出パターンを選択して、好みに応じたおいしいコーヒーを自動的に抽出することができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年2月6日(2002.2.6)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−225164(P2003−225164A)
【公開日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【出願番号】 特願2002−29241(P2002−29241)