| 【発明の名称】 |
加熱調理器 |
| 【発明者】 |
【氏名】小栗 一也 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】杉山 亜希子 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】調理物の表面と裏面の焼き色のつき方に大きな差があり、かつ裏面は焼きむらが大きい。
【解決手段】焼き網3の上方に設けた上ヒータ1と、焼き網3の下方に設けた下ヒータ2とを備え、下ヒータ2は上ヒータ1に比べてヒータ全長が長く、かつ電力密度が小さいヒータとすることにより、焼き網3裏面全体を最適温度に均一に分布させることができ、温度の上がりにくい裏面でも焦げることなく素早く均一に焼き上げることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 調理庫と、調理物を載置する焼き網と、前記調理庫に出し入れ自在に設けた受皿と、前記焼き網の上方に設けた上ヒータと、前記焼き網と受皿の間に設けた下ヒータと、前記調理庫内と外気に通じる排気経路を構成する排気筒と、前記調理庫の開口部を塞ぐドアを備え、前記下ヒータは前記上ヒータに比べてヒータ全長が長く、かつ電力密度が小さいヒータとした加熱調理器。 【請求項2】 下ヒータは上ヒータに比べて消費電力を大きくした請求項1に記載の加熱調理器。 【請求項3】 下ヒータと焼き網の距離は、上ヒータと焼き網の距離の1/3以下とした請求項1または2に記載の加熱調理器。 【請求項4】 下ヒータは、焼き網の桟と平行になる部分は、それ以外の部分よりも長く、かつ桟の直下となるように構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。 【請求項5】 下ヒータの最外端の一部または全部が、上ヒータの最外端より外側になるようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。 【請求項6】 下ヒータのパターン形状は中央付近を密となるように構成とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。 【請求項7】 下ヒータのパターン形状は排気筒の反対側を密となるように構成とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、焼き網の上下両面から同時に加熱調理する両面式の加熱調理器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の加熱調理器としては、単体で用いるもの、あるいは誘導加熱調理器等に組み込んで用いる組み込み式のものがある。しかし、いずれの加熱調理器においても、調理庫の内部に調理用ヒータとして、焼き網の上下に上ヒータと、下ヒータを内蔵しており、焼き網上で大きな(厚い)調理物も調理できるように、焼き網と上ヒータの距離の方が下ヒータとの距離より離れた構成となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の構成において、下ヒータは焼き網との距離が近いため、消費電力を上ヒータと同じものにすると調理物が焦げてしまい、逆に消費電力を下げすぎると焼き色が付かなく蒸し焼きのような状態になる。調理物として身の厚い魚の場合は、半生の状態になってしまう可能性がある。しかも、焦げ目を付けようとして消費電力を調節すると、魚の裏面は下ヒータに近い部分にしか焼き色が付かないようになってしまい、下ヒータの形状そのままの縞がついた焼きムラができてしまう。したがって、調理物内部の加熱状態、調理物表面の焦げ具合で、裏面は特に焼きむらが大きく、しかも焼き色の付き方で表と裏の差が大きくなってしまうという課題があった。 【0004】本発明は、前記課題を解決するもので、焼き網の裏面全体の温度むらをなくし、調理物を短時間で均一に焼くことができる加熱調理器を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、下ヒータは上ヒータに比べてヒータ全長が長く、かつ電力密度が小さいヒータとしたものである。 【0006】これによって、焼き網に近い下ヒータのヒータ表面温度を焦げ付かない程度まで下げ、焼き網の裏面全体の温度むらをなくし、調理物を短時間で均一に焼くことができる。 【0007】 【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、調理庫と、調理物を載置する焼き網と、前記調理庫に出し入れ自在に設けた受皿と、前記焼き網の上方に設けた上ヒータと、前記焼き網と受皿の間に設けた下ヒータと、前記調理庫内と外気に通じる排気経路を構成する排気筒と、前記調理庫の開口部を塞ぐドアを備え、前記下ヒータは前記上ヒータに比べてヒータ全長が長く、かつ電力密度が小さいヒータとした加熱調理器とすることにより、焼き網の裏面全体を最適温度に均一化させることができ、加熱すると調理物内部の水や脂が偏ってくる裏面でもヒータの跡が付くことがなく、素早く均一に焼くことができ、表面は香ばしく、中はジューシーに仕上げることができる。 【0008】求項2に記載の発明は、下ヒータの消費電力を上ヒータの消費電力より大きくした加熱調理器とすることにより、下ヒータのヒータ長が上ヒータに比べて1.5倍以上長くなるようなときでも、ヒータの電力密度を高く設定できるため、焼き網裏面の温度分布をより広い部分均一化できる。 【0009】請求項3に記載の発明は、下ヒータと焼き網の距離を上ヒータと焼き網の距離の1/3以下とした加熱調理器とすることにより、上ヒータより下ヒータの全長が長く、消費電力を小さくして、ヒータの表面温度が低い状態においても、ヒータが長く焼き網の下に密にパターンがあり、かつヒータと焼き網の距離が近いので、焼き網裏面の温度分布が適切温度に均一となり、焼きむらなく均一に焼くことができる。 【0010】請求項4に記載の発明は、下ヒータの形状において、焼き網の桟と平行になる部分は、それ以外の部分よりも長く、かつ焼き網の桟と平行な部分は桟の直下となるように構成した加熱調理器とすることにより、調理物の脂が垂れる位置をほぼ確定することができ、下ヒータが上ヒータより長くなり表面積が増えた場合においても、下ヒータに脂が直接垂れることが少なくなり、煙の発生量を抑えることができる。 【0011】請求項5に記載の発明は、下ヒータの最外端の全部または一部が、上ヒータの最外端より外側になるように構成した加熱調理器とすることにより、調理物との距離が上ヒータよりも短く、電力密度が小さいのでヒータの表面温度が低い下ヒータで焼ける焼き網側の調理物の面積を、上ヒータで焼ける面積に近づけることができ、焼き網側の調理物全体の温度分布が広く良好となり、上下面の焼け具合を近づけることができる。 【0012】請求項6に記載の発明は、下ヒータのパターン形状を中心付近が密となるように構成した加熱調理器とすることにより、身の厚い魚を丸焼きする場合においても、頭や尻尾が焦げてなくなってしまうことなく、身の厚い中心付近は中まで火を通すことができる。 【0013】請求項7に記載の発明は、下ヒータのパターン形状を排気筒の反対側が密となるように構成した加熱調理器とすることにより、調理庫内に入った風をすぐに加熱することができ、調理庫内の温度の低い側の温度を上げ、庫内の温度分布が均一となる。 【0014】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、本実施例では、加熱調理器を誘導加熱調理器のロースタユニットとして組み込んだ場合について説明する。 【0015】(実施例1)図1〜図5は本発明の実施例1における加熱調理器を示している。調理用ヒータとしての上ヒータ1は、調理庫4内部の焼き網3の上方に位置して上方から調理物の表側を加熱調理するものであり、下ヒータ2は、焼き網3下方から調理物の裏側を加熱調理するものである。焼き網3は調理物を載置する複数の桟を有するもので、調理庫4内部に出し入れ自在に設置された受皿5に載置されている。前記下ヒータ2は、焼き網3と受皿5間に位置している。そして、加熱調理された調理物から出てくる水や脂は受皿5に受け止められるように構成されていて、調理庫4底面に漏れないようになっている。また、調理中に発生する煙や水蒸気は、調理庫4内と外気に通じる排気通路を構成する排気筒8を通って調理庫4外へ排気されるようになっている。 【0016】図中、6は調理庫4の一方に開口した開口部を塞ぐドア、7はドア6のパッキング、9は温度上昇差により調理庫4内の調理物の量を判断する排気筒センサ、10は加熱調理器をロースタユニットとして組み込んだ誘導加熱調理器の誘導加熱コイル、11は誘導加熱コイル10をトッププレート12に圧接するスプリング、13は誘導加熱調理器を取付けたキャビネットである。そして、矢印は調理庫4内の風の流れを示している。 【0017】ここで、図2において、上ヒータ1と焼き網3の距離は、調理可能な調理物の大きさ(厚さ)をできるだけ確保するため、また調理物へ熱効率、焼きむらをできる限りなくすことを考慮して、約50mmから60mmとなっているのが一般的である。ちなみに一般的に日常調理する魚の厚さとしては、さんまは約25mmであり、あじは約30mmである。これに対して、下ヒータ2と焼き網3の距離は、約10mm以下となっている。これは下ヒータ2とその下方にある受皿5の距離は、受皿5に溜められている調理物から出た油が加熱されて煙を出すことを抑えるために、できるだけ距離を確保し、受皿5の温度上昇を抑える必要があるからである。また、受皿5の温度上昇防止のため、調理中は受皿5に水を張るが、この水が受皿5の出し入れのときに容易にこぼれないように受皿5の深さも必要となる。一方、組み込み式の加熱調理器の場合、キャビネット13のワークトップ下の寸法がキッチンメーカーのモジュールとして決められているため、調理庫4内の高さおよび受皿5を出し入れするドア6の入口高さが制限されてしまう。 【0018】下ヒータ2と焼き網3の距離が10mm以下と近い場合、火力が強すぎる、つまりヒータ表面温度が高いと、調理物はヒータ表面の輻射熱を直に受けて、内部まで熱が通る前に表面はすぐに焦げてしまう。下ヒータ2には、一般的に調理物の塩分に対する耐腐食性や脂が下ヒータ2上に垂れたときの耐熱衝撃性を考慮してシーズヒータを用いることが多いが、シーズヒータの熱はほとんどが遠赤外線であり、調理物の表面に熱が吸収されすぐに焼き色がつく、そのため調理物の内部にまで熱が伝わりにくくなっていて、焦げ目はヒータの形状にくっきりと付く。特に魚を丸焼きしたときの裏面は、加熱されると魚の内部の脂や水分が活性化され、重力の影響を受け裏面の皮付近にたまり、魚内部の温度が上昇しにくくなっているため、余計に焦げているところとそうでないところの差が、表面以上にはっきりと出てしまう。このような焦げ目を防ぐために、単に下ヒータ2の消費電力を抑えると、焦げ目がつかなくなるが、魚の中まで熱が伝わるころには魚内部の水分や脂が蒸発してしまい、出来上がった魚の身はパサパサとなっている。 【0019】このような状況の中で、図3のような上ヒータ1と図4のような下ヒータ2を使う。この場合、下ヒータ2のヒータ長は、上ヒータ1の約1.3倍となっている。このとき、例えば上ヒータ1の消費電力が700W、電力密度が4.0W/cm2であるのに対して、下ヒータ2は消費電力が700W、電力密度が3.0W/cm2程度になる。 【0020】さらに、裏面のむらをなくし、均一に焼けるように下ヒータ2を長くして、消費電力を上げると、厚くて水分の多いアジなどの魚の焼き上がりが綺麗になる。例えば図3の上ヒータ1に対して、図5のような下ヒータ2を使う。このとき、下ヒータ2のヒータ長は、上ヒータ1の約1.6倍となっていて、上ヒータ1の消費電力が700W、電力密度が4.0W/cm2であるのに対して、下ヒータ2は消費電力が900W、電力密度が3.0W/cm2程度になる。 【0021】このときの最適な焼き網3と下ヒータ2の距離は10mm程度が理想的である。これより距離をとることが可能であれば、下ヒータ2の電力密度を上げて下ヒータ表面温度を上げてやれば、さらに短時間で焼きむらの少ない仕上がりとなる。 【0022】また、「姿焼き」や「切り身」や「干物」などのメニューキーが備わっているオート調理機能がついたロースタにおいて、メニューによって下ヒータ2をデューティー制御し、焦げ具合を調節することができる。例えば、さんまを「姿焼き」メニューで焼くときはデューティーを16/16にして、みりん干しを「干物」メニューで焼くときはデューティーを14/16にするように制御することも考えられる。 【0023】同様に排気筒センサ9の温度上昇の差より、調理庫4内の魚の量を判断する負荷量検知機能がついたロースタにおいて、負荷が重いときはデューティーを16/16にして、負荷が軽いときはデューティーを14/16にするように制御することも考えられる。 【0024】以上のようなヒータ設定にすることにより、焼き網3裏面の温度分布を最適温度に均一化させることができ、ヒータの跡が付くことがなく、素早く均一に焼くことができ、表面は香ばしく、中はジューシーに仕上がる。特に魚の丸焼きを場合、加熱すると魚内部の水や脂が裏面の皮付近に偏ってきて、魚の身が温度上昇しにくい場合でも素早く均一に焼くことができる。また、上下同じヒータを使用するときに比べて下ヒータ2の表面温度が低いため、受皿5の温度上昇を低く抑えることができ、受皿5に入れてある発火防止用の水の蒸発が少なくなり、焼き網3裏面の温度を高く保つことができるため、蒸し焼きに近い状態ではなくきれいに焼き色をつけることができる。また、受皿5の温度が低いため、受皿5に溜まっている脂の温度も低くなり、脂が加熱されて発生する煙の発生量を少なくすることができる。さらに、受皿5に水を張らずに調理する場合、受皿5の温度を低く保てるため、受皿5に溜まっている脂の発火の可能性が低くなる。また、焼いた魚がくっつかないように焼き網3をフッ素処理することがあるが、焼き網3の温度を240℃程度に抑えることができるため、高温におけるフッ素の劣化を遅らせることができ、非粘着性を長い期間保つことができる。 【0025】(実施例2)本発明の実施例2について、図6を用いて説明する。実施例1と同様な構成において、図に示すように下ヒータ2を構成した。焼き網3の桟14のピッチは一般的に17mmから20mm程度である。これは、桟14の隙間から調理物が落ちてしまわないようにということと、調理後焼き網3を洗うときに指やスポンジが桟14の隙間に容易に入れることができ、桟14の全周を洗い易いということを配慮してほぼ決められている寸法である。 【0026】このように配慮してある焼き網3の桟14に対して、下ヒータ2のパターンを、焼き網3の桟14と平行な部分の長さをそれ以外の平行でない部分より長くし、かつ焼き網3の桟14と平行な部分は焼き網3の桟14の直下となるように設置している。 【0027】図7は調理中の調理物15と焼き網3と下ヒータ2の関係を示している。調理開始直後の調理物の皮は張りがあり、図中の破線のようにほとんど焼き網3の桟14に食い込まないが、徐々に加熱され、調理物内部の水分や脂が活性化され、身が柔らかくなってくると、図中の実線のように調理物の身は焼き網3の桟14に食い込んでいく。食い込んだ調理物の身は焼き網3の桟14の下端より低い位置となり、調理物から出てくる脂や水分は、表面を伝って網に食い込んだ調理物の身の最下端付近から垂れることになる。調理物の食い込み具合は、その大きさや重さと焼き網3の桟14のピッチによるが、桟14のピッチが15mm以下となると調理物の身が食い込みにくくなり、脂がどこから垂れてくるか不明になるため、ピッチは18mm以上が理想的である。 【0028】また、焼き網3裏面において、魚の場合、身と皮の間に溜まった脂や水分が加熱により膨張したとき、桟14に接触しているところは膨らむことができないため、桟14と桟14の間で膨らみ、皮の弾性がその内圧に耐え切れなくなると最後には皮が破裂してしまう。一度皮が破けると、脂はそこから集中して出てくることになる。 【0029】以上のような焼き網3と下ヒータ2の位置関係にすることにより、前記記載の実施例1のように焼き網3の下方にある下ヒータ2の全長が長くなり、ヒータ表面積が増えた場合においても、調理物から出る脂の垂れる位置をおおよそ意図的に揃えることができ、下ヒータ2の上に直接脂が垂れないようにすることが可能となり、下ヒータ2に脂が直接垂れて煙を発生する割合が極端に少なくなる。また、海水魚を焼くと脂や水分と一緒に塩分が出てくるが、下ヒータ2に直接脂や水分が垂れないため、下ヒータ2の耐食性を上げることができ、加熱調理器の寿命が伸びる。 【0030】(実施例3)図8は本発明の実施例3における加熱調理器の上、下ヒータの構成を示したものである。 【0031】実施例1のように上ヒータ1と下ヒータ2を設定すると、上ヒータ1の方が下ヒータ2より電力密度が高くなる。つまりヒータの表面温度が高くなり、距離の離れたところにまで熱が伝わりやすくなる。一方、焼き網3の裏面の温度分布は下ヒータ2の近傍では高い温度で均一となっているが、焼き網3の外周付近はヒータから離れてしまっているため温度が低い。また、組み込み式の誘導加熱調理器などに組み込まれている場合、調理庫4の外壁周囲は冷却風により冷やされているため、調理庫4の内壁は温度が下がりやすい。このため、上、下ヒータの外形が同じであれば、焼き網3外周で特に調理庫4の下方は温度が低い状態にある。 【0032】そこで、本実施例では、図8に示すように下ヒータ2は上ヒータ1に比べて最外端2aの一部または全部が外側にある。また、下ヒータ2を上ヒータ1より広げた状態で、かつ中央付近のパターンが密となるようにヒータを設計している。 【0033】以上のような下ヒータ2の構成により、焼き網3の外周付近まで温度を高く均一に保つことができるため、1度に多くの調理物を焼き網3一面に乗せて焼くとき、いずれの場所の調理物も均一に加熱することができる。また、中心付近を密にすることにより、大きな調理物を丸焼きするとき、身の厚い中心付近が中まで火が通っていなくても頭と尻尾が焦げてぼろぼろになってしまうことを防ぐことができ、頭から尻尾まできれいに焼き上げることができる。 【0034】(実施例4)図9は本発明の実施例3における加熱調理器のヒータ構成を示したものである。加熱調理器において、調理庫4入口とドア6の接触面には、なるべく隙間ができないように設計しているが、ものづくり上、隙間を0にすることは不可能である。このため図2に示すように、パッキン7を使って隙間を塞いでいる。このときパッキン7は入口全周についているのではなく、下端の一部には意図的に隙間を設けている。調理庫4内部の温度が上昇すると、内圧が上がり、排気筒8から煙と一緒に上昇気流となって出ていく。この気流の流れを一定とするためにドア6下方より外気を取り入れている。このように整流することは排気筒8に設けられた排気筒センサ9の挙動を安定させるためにも必要である。 【0035】この隙間の大きさは、排気筒8の開口面積と調整しながら前方ドア6からの煙漏れが起こらないようにしなければならない。また、この隙間が大きすぎて、調理庫4内の温度上昇が緩やかになってしまう状態では調理時間がかかってしまい、焼きあがった調理物は乾燥気味になってしまう。隙間の位置は、調理庫4入口の上方につけると上昇気流の影響で内圧の方が高くなり煙漏れが発生する可能性があるため、調理庫4入口の下方につけることが望ましい。 【0036】調理庫4内における風の流れは図2の矢印のように、前方のドア6下方の隙間から入った風は調理庫4内を一様に通過しながら温度が上がり、上昇気流となって後方に設けられた排気筒8より器体外へ排気される。 【0037】このような構成では、風の入口がドア6の下方に設けられていること、およびドア6の方向だけドア6のガラスを介して外気と触れているので、調理庫4の前方の方が温度の低い状態にある。そこで、下ヒータ2を図9のようにドア6側(手前側)が密になるようなパターンにしている。 【0038】以上のような構成により、調理庫4内の気流の上流側ヒータが密となっているため、調理庫4内に入った風はすぐに温度上昇する。このため、調理庫4全体の温度上昇も早くなり、さらに温度分布も均一になる。 【0039】 【発明の効果】以上のように、本発明の加熱調理器は、下ヒータ構成を配慮することにより、焼き網裏面全体を最適温度に均一化させることができ、加熱すると調理物内部の水や脂が偏って温度が上がりにくい裏面でもヒータの焦げ跡がつくことがなく、素早く均一に焼くことができ、表面は香ばしく、中はジューシーに仕上げることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月16日(2002.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−204885(P2003−204885A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−6900(P2002−6900) |
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